セイバー
- 真名:アルテラ
- 身長:160cm / 体重:48kg
- 出典:史実
- 地域:中央アジア~欧州
- 属性:混沌・善
- 性別:女性
- CV:能登麻美子 / イラスト:huke
『Fate/Grand Order』に登場する、「剣士」のクラスのサーヴァント。三条の輝きを放つ剣を携えた、白銀の髪の女性。
- 略歴
- 第二章の最終盤に、主人公らに敗北したレフ・ライノールにより文明を滅ぼす切り札として召喚された。しかし、召喚された直後にレフを両断して殺害。彼が持つ聖杯を取り込み、暴走状態となって首都ローマを破壊するために進軍する。
- 決戦にて主人公らに討ち倒された後は、自分にも破壊できないものがあることに安堵したかのような態度を浮かべ、静かに消えていった。
- 人物
- 礼装を纏う褐色の女性。誇り高く理性的な戦士だが、どこか無機質な「空虚」を感じさせる。
- 彼女の根底に刻まれた厳守は「破壊」であり、進んで人間を殺害したくないが壊したいという歪みを抱えている。自分を文明を滅ぼすのための装置だと割り切っているようで、その言動は冷静を通り越して自動的に動く機械のようですらある。
- その心象風景も、かつて殺したと思われる個体の判別も定かならぬ魔物が徘徊する、破壊し尽くされた荒野という寒々しいもの。
- 文明の象徴であろう建物を破壊し、自然には手を出さないものの結局は巻き添えという形で破壊してしまうが、一応感覚という形で文明にも種類があると分別を弁えているようだ。
- その一方で、マスターと絆を深めることで少しずつ人間的な一面を垣間見せてくる。
- 能力
- 戦闘時には猛烈な戦いと冷静かつ正確に状況を把握し、無慈悲な破壊活動を遂行する戦闘機械と化す。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セイバー | 主人公 (Grand Order) | B | A | A | B | A | A+ | 対魔力:B 騎乗:A |
軍略:B 天性の肉体:D 星の紋章:EX 神性:B |
宝具
- 軍神の剣(フォトン・レイ)
- ランク:A
種別:対軍宝具
由来:献上され、愛剣としたマルスの剣。 - 「神の懲罰」、「神の鞭」と畏怖された武勇と恐怖が、軍神マルスの剣を得たとの逸話と合わさって生まれたと思われる世界を焼く大宝具。
- 未来的な意匠を思わせる三色の光で構成された「刀身」は、地上に於ける「あらゆる存在」を破壊し得るという。
- 真の力を解放した時、ランクと種別が上昇する。第二章で召喚された際には対城宝具級の一撃を放っている。
- イベントクエストの「月の女神はお団子の夢を見るか?」でアルテミスがアルテラの持つ剣はなんでも軍神の剣になると発言していたが、詳細不明。
- 『Fate/Grand Order』のゲーム上では、敵全体にダメージを与えつつ防御力を下げる効果になっている。
真名:アルテラ
アルテラ。大帝国を成した大王、アッティラ・ザ・フン。匈奴(フンヌ)の末裔、フン族の戦士にして王。純然たる「戦闘王」。
東西ローマ帝国を滅ぼし、西アジアからロシア・東欧・ガリアにまで及ぶ広大な版図を制した大帝国を成した五世紀の大英雄。
戦場の武勲とは対照的に統治には成功せず、自身の死の後に帝国は急速に瓦解し消え果てた。
しかし、畏怖と恐怖を示す「アッティラ」の名は、近代、現代に至るまで人々に記憶されている。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- セイバーのサーヴァントとして登場。レア度は最高位のSSR(☆5)。イラストレーターはhuke氏。
- メインシナリオにおいては第二章の最後の敵として登場。
- Fate/EXTELLA
- 登場サーヴァントの一人。
- ちびちゅき!
- 学園時空では物騒なことができない為か、「軍神の剣」が3色ボールペンに変化したため、大人しく学園生活をおくることに。
人間関係
Fate/Grand Order
- レフ・ライノール
- セプテムにおいて召喚されたが、即座に彼を殺害している。
- カリギュラ
- 「月の女神はお団子の夢を見るか?」では自身が隠れていた袋の中身を調べようとした彼を勢い余って袋ごと斬った。
- アルテミス
- 文明を破壊し尽くすアルテラを警戒している。彼女自身も、月の女神である彼女に対して含みがあるような言動をしている。(後述)
- セイバーオルタ
- 自身と同じく破壊することしか知らないはずの彼女に英霊としての存在を否定され、怒りを覚える。
- ブーディカ、マルタ、マリー・アントワネット
- バレンタインイベントの際、チョコレートの作り方を教わった相手。女性同士ではわりと仲良くしているようである。
生前
- クリームヒルト
- ジークフリードの死後に結婚した相手。
- クリームヒルトの方は復讐のためにアルテラを利用していたが、当の彼女は存在を認知しただけであって妻として認識していなかった。
名台詞
- 「我が名はアルテラ。フンヌの末たる軍神の戦士だ」
- 召喚時の台詞。
- 「私は戦うモノ。殺戮の機械だ。お前が、私を使いこなせ」
- マイルーム会話4。自分を戦闘代行者たるサーヴァント以前に、「機械」と断じる。
- 「戦いは…まだか」
- マイルーム会話「好きなこと」。余談だが、発表当時サービス開始が2015年春から2015年夏に延期されたため、「戦い(サービス開始)はまだか」と自虐ネタ扱いされるハメになった。
- 「アルテラだ。アッティラとは……呼ばないで欲しい。あまり好きな名前ではない。可愛い響きでは……ない、から……」
- マイルーム会話絆Lv.3。徐々に絆を築くことで人間的な一面を覗かせている。
- 「目標、破壊する」
- 宝具使用時。まるで機械のようで、感情を一切感じさせない。
- 「命は壊さない。その文明を粉砕する。『
軍神の剣 』!」 - 宝具発動。「軍神の剣」。地上に於ける「あらゆる存在」を破壊しつくす災厄の一撃。
- 「力を感じる……これでまた一歩、本体に……」
「本体同調率、上昇。私を更に強くするのだな」
「星の声が……私を、満たす」
「本体同調率、臨界。私を……おまえは、どうするつもりだ……」
「これがこの器の限界だ。嬉しいが、残念だ。お前がこれ以上を望むのなら……私は……」 - レベルアップ時及び霊基再臨時のセリフ。「本体」「星の声」等、彼女の言葉からは意味深なものを感じるが、まだその謎は明らかになっていない。
- 「しまった、勢いあまって袋ごと斬ってしまったか。許せ。命は壊さない。(もぐもぐ)」
- 期間限定イベント『月の女神はお団子の夢を見るか?』にて。お団子を頬張りながらカリギュラを真っ二つにしての一言。
- 「つまり、いい文明とわるい文明だ」
「お団子はいい文明。だが月見は悪い文明だ」 - 期間限定イベント『月の女神はお団子の夢を見るか?』にて。一見奪った団子を食べつくす言い訳にも見えるが、彼女が破壊する「わるい文明」の意味を示唆させる。
- 「我が手に触れるものは、壊れる。壊れなければ――軍神の三色光、そのものになってしまうとは……」
「……気持ちは壊せない、というのはいい言葉だ」
「…………中身は、食べられる。きっとだ」 - 期間限定バレンタインイベントにて。チョコレートを作っていたのになぜか三色に輝く刀身のような物体になってしまい悲しむ様子。
- しかしそれはアルテラの手でも、誰かを想って作られたモノは壊せないものということでもある。本当に食べられるかどうかは主人公のみぞ知る。
- なおクエスト本編にてカエサルから、アルテラがチョコを作りながら良い文明か悪い文明か悩んでいた様子が語られるが、最終的には彼女の口から「チョコレートはよい文明だ」と語られる。
メモ
- 設定担当は桜井光氏[1]。
- 公式PR漫画『ぐだぐだオーダー』での仮称は、能登セイバー。
- 宝具「軍神の剣」はそのカラフルな色合いから、ファンに「3色ボールペン」「飴」などと呼ばれている。
- 『ちびちゅき!』では「軍神の剣」が「3色ボールペン」にされている。…当人は戸惑っているが。
- 背景設定が意味深で、現段階ではいろいろと謎があるキャラ。機械のような言動、半神クラスの神性B、謎のEXスキル「星の紋章」、未来的だと語られ由来の断定を避けられている宝具など、不可思議な部分が多い。
- 「軍神の剣」はアルテラ本人曰く「たまたま泥の中で拾った」もの。ただしアルテミスによれば「アルテラが使えばなんでも軍神の剣になる」という。
- 「約束された勝利の剣」を「この惑星の内海で鍛えられた、本当の神造兵器」と呼ぶあたり、彼女の「軍神の剣」がそうではないことを匂わせている。また、「約束された勝利の剣」を受けた際と同じ痛みを彼女はいつの時代かに受けたことがあるらしい。
- アッティラ大王はジークフリートが出てくる叙事詩「ニーベルンゲンの歌」にエッツェル(Etzel)の名で登場している。こちらはアッティラと違って「悪くない」と反応を示した。
主人公から「女の子っぽい響き」「可愛いから」と意見を述べたが、彼女は否定した。 - 史実においての死に方は、「人生何度目かの結婚式中に泥酔したまま眠ってしまい、持病の鼻血が起きてしまいそのまま失血多量で急逝」というもの。定説である髭もじゃの巨漢モンゴロイドといった姿ならともかく、型月の姿で想像すると……。
- セイバーとして召喚された為か、騎馬民族の王であるにも関わらず騎乗物は所持していない。このため、2章クライマックスで登場した際は、今で言うスペインにある連合首都からイタリア半島にあるローマまでの間を徒歩で移動しようとしていた。ともすればシュールなローマ滅亡までの少女の一人旅であるが、聖杯の力により暴走するほど強化されている為、英霊達でも慌てて追いかける走行速度だったかもしれない。
- イベント『月の女神はお団子の夢を見るか?』では本人がこの徒歩移動を「基本、徒歩で来た」と直接ネタにしている。