ライダー
真名 マルタ
外国語表記 Saint Martha
性別 女性
身長 161cm
体重 49kg
好きな物 人々に神の愛が与えられること
苦手な物 なし
出典 史実、新約聖書
地域 欧州
属性 秩序・善
副属性
一人称
二人称 あなた
三人称 彼/彼女/○○さん
声優 早見沙織
デザイン 坂本みねぢ
設定作成 桜井光
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要編集

騎兵」のサーヴァント

略歴
第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』ではジャンヌ・オルタによって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。
しかしその意に従うつもりはなく、狂化の影響を受けつつも強靭な精神力で衝動を抑え込み、あえて主人公らを試すべく立ち塞がる。
戦闘後には、自分が密かに匿っていた竜殺しの英霊ジークフリートの存在と居場所を伝え、主人公らに後を託して消滅した。
コミカライズ版『-turas rèalta-』では宝具「愛知らぬ哀しき竜よ」をマシュとジャンヌが防ぎ切った瞬間、ジャンヌの旗による刺突で霊核を貫かれて敗北。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅠの座を統括する溶鉱炉ナベリウスと交戦する。
人物
露出度の高い修道服と、籠手が目を引く聖女[注 1]
普段は聖女らしく淑やかに振る舞い、優しく穏やかな人物。妹がいたため、基本的にはお姉さん風の言動が多い。
しかし熱くなって気が立ったりすると一変、口調が荒くなり、勝ち気で活動的な面が現れる。これはかつて聖女になる前の、家庭的でどこにでもいる町娘としての姿である。どちらの姿の時も表層のフィルターの違いというだけで、人々を愛し、人々を守りぬく信念と不屈の精神、人々を惹きつける魅力、といった本質は変わらない。また親しい者や絆を深めたマスターの前では、信頼の証としてそういった「聖女でない自分」を見せることもある。
作中でも「最後は拳で解決する人」と評されるようにやや過激なところがある。特に教義上あってはならない亡霊の群れを目にした際には激昂し、無許可での宝具解放を試みるなど大暴れをしている。ストレス発散のために密かに素手でサンドバッグを叩きつけていた。
「縛る」というワードに妙に反応したり、トナカイの格好をした主人公を「そういう趣味」と捉えて顔を赤らめるなど、むっつりな様子を見せることも。
町娘であった頃はよくお料理もお掃除もしており、料理の腕前は荊軻も唸らせていたが、みんなで食べる家庭料理が基本であるため、一人のために細かく作るのは苦手。
能力
ドラゴンライダー。竜種に騎乗したという逸話からか、ランクA++という高ランクの騎乗スキルを持つ。
また竜種を感じ取れる他、高ランクの対魔力、信仰の加護、奇蹟などやはり聖人らしい能力を併せ持っている。
現在は「彼」から授かった槍のように長い十字架の杖を得物としている。十字架を掲げて祈ることにより対象に遠隔攻撃(魔術攻撃)を行う。空間を火球やエネルギー波が飛翔して着弾・炸裂するものではなく、十字架が輝いた後、目標がひとりでに魔力の光を発して「炸裂」もしくは「爆発」する。過程が殆どなく、結果だけを発生させている。
聖女として落ち着く前は道具を持たず、主の加護を宿した拳で竜を説伏する武闘家だった。弟ラザロの一件で彼に「交換条件という訳ではないんですがね、これを機にほら、多少はお淑やかになられては?」と言われ、拳での説教は封印。神の子がくれた杖の手前もあるし、杖を使い始める。
『Fate/Grand Order -turas réalta-』ではタラスクを召喚して戦わせ、タラスクを拘束しようとしたマリーの魔力の光を杖の力で打ち消すなどのコンビネーションを発揮している。

別クラス / バリエーション編集

ルーラー編集

期間限定イベント『カルデアサマーメモリー』にて登場した水着姿のマルタ。杖を手放しているため、攻撃手段が再び拳打に戻っている。

詳細は「マルタ〔ルーラー〕」を参照。

キャスター編集

期間限定イベント『メイキング・クリスマス・パーティー!』にて登場したサンタサーヴァントとなったマルタ。

詳細は「マルタ〔サンタ〕」を参照。

マルタ・ナ・クルス編集

サーヴァントユニヴァースにおけるマルタ。銀河聖堂騎士団に所属するメンバー。

詳細は「マルタ・ナ・クルス」を参照。

ステータス編集

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ライダー 主人公 (Grand Order)   D C B A A+ A+ 対魔力:A
騎乗:A++
神性:C
信仰の加護:A
奇跡:D→D+
聖女の誓い:C
水辺の聖女:C
強化クエストクリアで「奇跡」のランクがD+に上昇。

宝具編集

刃を通さぬ竜の盾よ(タラスク)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
一時的にタラスクの甲羅を召喚し、自分や味方を守る。
味方(単体)の防御力を大幅にアップさせる、もしくは短期間の物理ダメージ無効。
『Grand Order』では使用されない。
愛知らぬ哀しき竜よ(タラスク)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~200
最大捕捉:300人
由来:ローヌ川近辺の森に住んでいた半獣半魚の竜・タラスク。
怪獣タラスクの召喚と行使を行う宝具。読みは『刃を通さぬ竜の盾よ』と同じ。
タラスクは4本の角を生やした巨大な頭、鋭いトゲを生やした亀の甲羅、蠍のような長い尾といった特徴を持つ数多の勇者を屠った凶猛の怪物であり、「旧約聖書」に記される主が5日目に作り出したリヴァイアサンの息子と伝えられる。
水陸を自在に移動する怪物にして竜種であるタラスクは生前ローヌ川に潜み、船を沈めては人々を喰らい、討伐に訪れた戦士たちの刃や矢を固い甲羅でことごとく弾き、火を吐いて彼らを灼き尽くしたという。
マルタの宝具として召喚されたタラスクは、タラスクが横に高速回転しながら突撃する「大鉄甲竜・灼熱大回転撃」によって敵陣を完膚なきまでに焼き尽くし叩き潰す。
一般的な竜とかけ離れた外見に作中の登場人物もそれに戸惑っていたが、ジークフリートは最終的に「ああいう竜もありか」と受け入れた。水陸を自在に移動し、太陽にも等しい灼熱を操る他、「未確認飛行物体」よろしく回転しながら空中飛行を行っている。甲羅は主の加護を宿したマルタの鉄拳すら受け付けない程の硬さを誇っている。巨躯でありながら俊敏で予備動作が見えない程の速さで腕を振るって攻撃している。人間の言葉を喋ることが出来るが、生前マルタにステゴロで説伏されたことから常に悲しそうな、困ったような顔をしている。
コミック版『Fate/Grand Order -turas réalta-』ではマシュの「仮想宝具 疑似展開/人理の礎」でも防ぎ切れないとロマンに言われており、防いでいる時の周囲は地面が抉れ、森の木々も燃やされていた。ジャンヌの「我が神はここにありて」と共に二人がかりでようやく防ぎ切れた。
別バージョンの彼女よりはタラスクに対してまともな扱いをしているが、『Fate/Grand Order Arcade』では回転しながら飛んで行く直前、マルタが杖でぶん殴って飛ばしているようにも見える。……等と言っていたら2018年のクリスマスイベントでのモーション改修で『Fate/Grand Order』でも同一のモーションになり、杖でぶん殴っていることが確定した。
『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&防御力大ダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
強化クエスト3クリア後はランクがEXに変化。宝具威力倍率の上昇に加え、宝具攻撃前に「自身のBusterカード性能をアップ(1ターン)」という効果が追加される。

真名:マルタ編集

マルタ。悪竜タラスクを鎮めた、一世紀の聖女。
元々はベタニアという町で生まれ育ったどこにでもいる町娘だったが、娘妹弟と共に歓待した救世主の言葉に導かれ、信仰の人となったとされる。
救世主が処刑された後も信仰を捨てることなく、時のローマ総督によって追放されるも死せず、神の恩寵を受けて南フランスへと漂着。ローヌ川沿いのネルルクの町にて、人々を苦しめる暴虐の竜であるタラスクと対峙する事となった。
タラスクはリヴァイアサンの仔であるが、「認知されずに置いてかれた」事で世界を僻み、それを晴らすために水辺の街を襲ったのだ。泣き言を言うタラスクの姿を見てマルタは決めた。
弟ラザロの一件で拳での説教を止め、争いの醜さを説く事にしていたが、タラスクが根からの害獣ではなく、母親がいない孤独からくる「僻み根性」でネルルクの街を荒らしていたことから、長らく封じていた素手での説伏を決心したのだ。
マルタはタラスクに打ち勝ち、その後放っておけずに面倒を見ることにする。しかしタラスクの身はけじめのために街の人に差し出すことに。街を襲われた人々は決して怪物を赦さない。そしてタラスクは幻獣。世界は人の時代に移行し、どちらにせよ幻想種の肉体はいずれ滅びる定めにある。
そこで街の人間にはタラスクの肉体を差し出して、あらかじめ魂はマルタに取り付いておく策に出るが、タラスク自身は世界の裏側に行く力を持たなかった。そのためそのまま守護霊としてマルタにとりつき、一緒に修行して徳を高め、世界の裏側に旅立つことにした。
タラスクは竜であるので、マルタは教会の教えに背くことになると心配もしたが、彼女はそれでもタラスクを見捨てるような真似はしなかった。タラスクはマルタに一層の恩義を感じ、その後も共に行動することを誓った。そして修練の末魔力を高めて裏側に行けるようになって後も世界に残り、マルタが死ぬその時まで彼女を守り続ける事となるのである。

登場作品と役柄編集

Fateシリーズ編集

Fate/Grand Order
初期実装サーヴァントの一人。
2018年クリスマスイベント『ホーリー・サンバ・ナイト』の開催に際してモーションの改修がなされた。
Fate/Grand Order Arcade
初期実装サーヴァントの一人。
後に英霊旅装での髪型になる転身霊衣「東方気分」が実装されている。
教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー
3時間目の題材。ダ・ヴィンチちゃんの構築した出前システムで、カルデア内をバイクで走り回っている。

その他編集

ちびちゅき!
生徒役。遠坂凛に紹介されてレスリング部に所属するハメに。

人間関係編集

Fate/Grand Order編集

主人公 (Grand Order)
マスター。自分の妹に似ているとのこと。
ジャンヌ・オルタ
第一特異点での召喚者。「聖女に虐殺させんな」と反感を抱いており、密かにその目的を挫くべく行動する。
そこら辺の事情抜きでも「聖女じゃない頃の自分」を思い出すためか直視すら無理だそうな。
佐々木小次郎
ジークフリートを差し置いて登場したドラゴンスレイヤー。彼におちょくられたために「聖女でない自分」が出てしまう。その後も向こうから度々ちょっかい出されたり言及されたりと意識されている。
ガイウス・ユリウス・カエサル
イベントで共演することが多いが、お団子を巻き上げられたり高額のプレゼントを自費で買わされたりとロクな目に遭っていない。
荊軻
性格が合ったのか飲み仲間のような間柄になるが、あまりにもだらしない態度には頭を抱えている。
ナイチンゲール
期間限定イベント『ネロ祭再び』で医療班としてコンビを組んだ相手。
彼女と組んだ相手のご多分に漏れず、あまりの暴走特急っぷりに完全にツッコミ役に回っていた。
メフィストフェレスアルテラ
それぞれ「悪魔」「神の鞭」と自称した/他称されたことに対して露骨に怒りを向けている。
マリー・アントワネット
第一特異点では敵対陣営に所属。直接対決時に相対したが特に会話はなかった。
が、カルデアではよくお茶会に呼ばれているとか。
ジークフリート
第一特異点では敵対陣営に所属していた、自身と同じく竜と相対した伝説を持つ戦士。
リヨンにて多勢に無勢で重症と呪いを喰らってボロボロになった彼を密かに匿っており、自身を打破した主人公たちにその所在を明かした。
コミック版ではより詳細な描写がされている。
ケツァル・コアトル
身体能力に目をつけられているようで、ルチャをやらないかと誘われて辟易している模様。
ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕
期間限定イベント『ホーリー・サンバ・ナイト!』にて、あまり教える事は無いがコーチとして就任。
四戦目では毒で本調子ではない彼女に代わり、マスクを被って新ケツァルマスクとして出場した。
ブラダマンテ
期間限定イベント『ホーリー・サンバ・ナイト!』にて、コーチ役を買って出た。
聖女ではなくパラディンとしての在り方を尊重しつつ、48の聖女としての技と52の喧嘩殺法を伝授した。
源頼光〔ランサー〕
共にカルデアの風紀を守ろうとするサーヴァント同士ではあるが、彼女については存在そのものが矛盾していると若干辛辣である。
シグルド
シグルドの幕間の物語にて、一緒にファヴニール退治に同行し、彼の人生を聞いて適切にアドバイスをしていた。
ジーク (Grand Order)
シグルドの幕間の物語にて、一緒にファヴニール退治に同行。キャンプではシチューを振る舞い、彼のために味付けはかなり濃い目にするなどの気遣いを見せていた。
謎のアルターエゴ・Λ
期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード』にて、タラスクを巡って激突。
あまりの無茶苦茶っぷりにタラスクの保護のみならず彼女の更生のためにも全力を振るった。
アキレウス
期間限定イベント『サーヴァント・サマーアドベンチャー!』にて、経緯は不明だが小さくなったタラスクを渡していた。
ヴァン・ゴッホ
バレンタインでは彼女に故郷(地中海)の料理であるマリネを教えていたらしく、彼女からプレゼントされる絵にマルタの姿も描かれている。
彼女の幕間の物語『題材と○○の問題』ではシミュレータの不正利用をとっちめた後にカルデアに飾る絵の模写をさせていたが、レンブラントの『ラザロの復活』に描かれたマルタが凄まじくゴツいものだったため盛大にキレた。
ウィレム
ゴッホの幕間の物語『題材と○○の問題』で上記の経緯でゴッホを追ってシミュレータに入った際の同行者の一人。
相変わらずのゴッホジョークの上にセクハラ紛いな言動もあって一度キレて暴れたものの、とりあえず「救いのない親父ギャグということで憐れむ」という形でどうにか納得した模様。
モードレッドカイニス
カルデアの不良英霊達。
普段から振り回されてばかりで、期間限定イベント『メイキング・クリスマス・パーティー!』では疲労がだいぶ溜まっていた模様。

生前編集

「彼」「あの人」
彼女の台詞にしばしば出てくる人物。彼女が持っている杖もその人物から授かっている。
生前の知人である救世主イエス・キリストその人である。
タラスク
生前、説法(物理)して調伏した悪竜。
村人の手によって命を奪われた後は守護霊として生涯共に連れ歩いた。

その他編集

ウァレンティヌス
彼女の後の時代の聖人。バレンタインデーの起源となった人物で、2月14日に殉教した彼の名をとった。
彼女によると彼の人物像は「ヘタレながら根性を見せ、特攻極めたブッコミキめた[注 2]」とのこと。

名台詞編集

Fate/Grand Order編集

マイルーム編集

「私はマルタ。ただのマルタです。きっと、世界を救いましょうね――」
召喚時。英霊である時点でただのマルタではないだろうに。
「聖者としてある私と、いつまでも町娘気分が抜けない私、どっちも素……なんだけどね。内緒よ」
マイルーム会話「絆Lv5」。聖者と町娘。どちらも彼女の本性である。……町娘の方は若干ヤンキー染みているが。

戦闘編集

「愛を知らない哀しき竜……ここに。星のように!『愛知らぬ哀しき竜よタラスク』!」
宝具発動。「愛知らぬ哀しき竜よ」。大鉄甲竜が繰り出す嵐の如き一撃。

幕間の物語編集

「普通の……。ええ、どこにでもいる町娘だったんですよ。
 妹と、弟と。それなりに仲良く、たまに喧嘩もしながら暮らしていたんです。
 生まれたのもベタニア。育ったのも同じ街。
 そうして、他の皆と同じように過ごしていくのだとばかり思っていました。
 ……いいえ。本当は、どうでしょう。先のことなんて考えていなかったのかも知れません。
 いつだって忙しくしていましたから。今夜の食事はどうしよう、明日の天気はどうかしら。
 「彼」がいらした時にさえ、私、ばたばたしていたんですよ。
 妹が「彼」の言葉に聞き入っている中で、私、お迎えする以上はあれもしなきゃこれもしなきゃって」
自身の幕間の物語「竜の聖女、海辺の聖女」にて。町娘だった頃を語る家庭的な一面。この後マシュマスターからは良評されるのだが、本人は幻滅するのではないかと思っていた模様。
「神が五日目に作りたもうたリヴァイアサン――その仔にして、数多の勇者を屠ってみせた凶猛の怪物。
 今は、私と共に在るタラスク。愛知らぬ哀しき竜。
 さあ、タラスク。太陽に等しく滾る熱を操り、今、ここに。
 生まれ出る時を違えた哀れなものたちに、ひとときの眠りを与えましょう――」
同上。タラスクを召喚する際の詠唱。
「――は。百年早いわトカゲども。たかがワイバーン、私とタラスクに敵うつもり?」
同上、戦闘終了後。
聖女様、口調がヤンキーみたいになってるのですが……。
「いいえ、そんな。 私はただの――
 ――ただの、素敵なドラゴンスレイヤーです♡」
同上。ロマニに「聖女さま」、マシュに「極めて優秀な竜殺しの達人」と評されて。
ただのマルタではなかったのだろうか。当然それを聞いたDr.ロマンは愕然とした模様。
特に親しくなった相手には町娘の頃のマルタを見せることもあるが、どちらも聖女としての芯は変わっておらず、フィルターのオンオフの違いらしい。
もっともオンオフの切り替え自体は緩いのか、つい聖女ではない方が出て周囲に驚かれてしまい、慌てて取り繕うことも多い。
神罰アウト。」
ゴッホの幕間2にて。ゴッホの絵筆が発した"高潔"と"ケツ"をかけたセクハラジョークにブチ切れ、戦闘に突入してしまう。
この戦闘で出てくるマルタはHP40万超え&ゲージ3本、バスターとクリティカル発生率アップの永続バフを持っており、かなりの難敵である。ゲージ1本で勝利になるが。
「あのドスコイのどこが私なのよ!! そもそも模写ならレンブラントの元絵にもうちょい似せなさいよ!!」
「本人が直せつってんだから直しなさい!!」
同じくゴッホの幕間2にて。騒ぎを起こしたゴッホに反省を促すついでに、ゴッホが生前に描いた「ラザロの復活(レンブラントの同名絵の模写)」を描き直させようとする。
マルタの言う通りこの模写版ラザロの復活、元絵とはかなり違ったものになってしまっている。"ドスコイ"と形容しているのも描かれたマルタが張り手を構えた相撲取りのように見えなくもないからだろう。興味のある方は検索を。

イベント編集

「あ、荒縄って……縛るのは手首だけでいいじゃない……体中縛るとか、とんでもないコト言い出すのね……」
イベント『月の女神はお団子の夢を見るか?』にて、「お縄をちょうだいする」の説明を受けて。顔を赤くしてなにやら意識している様子。
「シャバ僧ども、私はこれで失礼するわ! 今度会ったらお礼参りを覚悟しておくことね!」
同上イベントにて、お団子横領の共犯二人を見捨て、タラスクに乗って全力で逃走しながらの捨て台詞。
最早言い訳もできないほどにレディースである。「お礼参り」も聖女の巡礼的な意味ではなく、不良チームの報復的な意味合いであろう。
「フッ!はっ!すぇい…!
 何よ、何だっていうのよ、聖誕祭とか祝っちゃって!
 あの人の誕生を祝うとか言って、なんで、
 恋人同士で、プレゼントとか、交換してるのよっ!
 いえいいの、それはいいのマルタ。
 愛しい人に誠意を見せること自体は善きことです。
 問題はっ!人の聖誕祭をダシにしないとっ、
 告白できない、根性が生ぬるいっていうか、
 そもそもあの人の聖誕日って10月でしょう!?
 なんだって12月とか、そんな甘ったるい日に、
 歌謡曲かけてやっているの、よ!」
イベント『ほぼ週間サンタオルタさん』にて、サンタトナカイが住所不定のケーカちゃんがいる洞窟を訪ねると、聖女が砂を詰めた革袋を吊るしながら延々と殴っていた。
「くっ……こんな物盗りに二回も負けるなんて……杖かしら……やっぱり杖は合っていないのかしら……」
同上イベントにて、サンタトナカイに敗北した際のセリフ。
タラスクを服従させた鉄拳の方が間違いなく強いと思われる件は公認だったらしいが、主人公たちに心当たりのない諍いをしていたことが判明する。
「聖女が筋肉鍛えてどうするのよ!?」
同上イベントにて、礼装『鋼の鍛錬』をプレゼントされて。性能的にも言葉通りの意味でも、マルタにはよく似合っているプレゼントなのであった。
「そ、そういう趣味でもあったんじゃない? ライダーってそういうものだし」
同上イベントにて、主人公がトナカイのかぶり物をしていた件について。ここでも顔を赤くしているが……ライダーとはそういうものらしい…?
「……はい? 何です? 私のチョコクッキーが何か? ダンベル? え、クッキーの山にダンベル混ざってる?
 ばっ、クッキーにダンベルが混ざるとか、何それ悪魔案件!? サタン沙汰!?
 そりゃあ確かに普通にクッキーを作っても他の人達にインパクト負けすると思って、
 超高密度の1トン・チョコダンベルとか勢いで作っちゃったけど……贈り物用の包みに混ざるワケ……?
 …………混ざってますね。見事に」
彼女のバレンタインシナリオにて。彼女は手作りのクッキーの袋詰めをプレゼントしたが、その中に何故かダンベル型チョコも混ざったと指摘された際に。

Fate/Grand Order -turas rèalta-編集

「神が5日目に作りたもうたリヴァイアサン。その仔にして、数多の勇者を屠ってみせた凶猛の怪物。
 今は私と共に在るタラスク――愛知らぬ哀しき竜。
 さあ、タラスク。太陽に等しく滾る熱を操り、今、ここに。
 滅びに抗わんとする気高き者に、試練の一撃を与えましょう――!!!
 ”星のように――”
 ”愛知らぬ哀しき竜よタラスク”!!!」
宝具展開、真名開放。
狂化に抗いつつ、人理修復に挑む者が竜の魔女たちと立ち向かえるか試すべく、己の切り札を叩き込む。
「大丈夫よ、タラスク。貴方とこの杖に狂気がいくのだけは抑えてみせる…」
宝具をジャンヌとマシュに防がれた瞬間の回想。
マルタは狂化によって自害することも叶わず、オルレアンに住む民たちを虐殺し、魔力を補充するために魂食いを行っていた。
その衝動は抑えられるものではなかったが、心配そうに見守るタラスクと”彼”から授かった杖にだけは狂気が回らないように抑えていた。
無意味な悪あがきとは分かっていた。それでも何かが誰かがきっと―――

メモ編集

  • Fate初の竜に騎乗するライダー。竜種は基本的に騎乗スキルの対象外とされているが、彼女は例外的に制御と騎乗が可能。
    • 伝承でも竜に乗っているわけではないのだが、あの怪獣タラスクを鎖に繋げ犬のように引き連れた逸話をモデルにしていると思われる。
  • 彼女と関わりのある竜タラスクは、宝具発動した際は物凄い勢いで回転して突撃するせいで数多のプレイヤーは某亀形大怪獣を思い出したそうな。
    • 「お月見イベント」ではマルタが退散するときに召喚されたが、この時は「絶妙に疲れた顔」をして登場している事から、苦労人の立場であることが伺える。
    • そんなタラスクであるが、マルタからは厚い信頼を得ている様子。伝承では彼女に調伏された後は近隣住民の袋叩きにあって死んでいるのだが…
      • これについて、Fateにおいては「近隣住民が許してくれないのはわかっていたのでケジメとしてタラスクの肉体は差し出し、魂はマルタに取り付かせて面倒を見ることにした」と説明されている。
      • 本作でも明言されているが、タラスクの竜としての親は伝承ではレヴィアタンとされている(もう片親は牛のようなアジア伝承の怪物ボナコンともただのロバとも)。…マルタの声優が早見女史なのはそういうキャスティングだろうか。
  • キャラクターデザインを担当した坂本みねぢ氏によると、胴の露出部分は十字架の形をイメージしているとのこと。あと、背中の露出部分もそうであるため、尻が見えたりも…。
  • 「彼」と直接対面している聖女であることから、「彼」の血を受けていない偽なる聖杯にかける願いが存在しない。よって聖杯を求める聖杯戦争においてサーヴァントとして召喚される事はありえない。
    そんな彼女が今回召喚に応じてくれるのは、人類史の焼却という未曾有の危機に立ち向っているマスターに助力したいがため。
    • 同じく偽なる聖杯を信じないヴラド三世月の聖杯戦争に呼ばれているので、ムーンセルの召喚形式であればマスター次第で召喚の可能性はある。
  • 作中で見られた活躍とキャラクター性からプレイヤーに「ヤンキー聖女」「ステゴロ聖女」とネタにされる。
    • というのも、設定を担当をした桜井氏に武内氏から「意外な二面性がほしい」とオーダーされたため。
    • 素手で竜を説伏していたことを暗示するのか、霊基再臨が進むたびに籠手がごつくなっている。また、サンドバッグを吊るした鎖が切れるほど叩きつけたり、鉄拳で生肉をミンチにしたり、ヤシのような硬さをした果実を手刀で真っ二つにするとそれに纏るブッ飛んだエピソードが多い。
      • しかしゲーム内の戦闘における攻撃手段は、初期では主に戦闘向きでないサーヴァントによく見られる光弾を放つタイプのものであり、モーション改修後も杖を使った攻撃となる。ただしルーラーの場合は満を持して素手で戦う。
    • 気持ち的には姐御肌と言う方が気質は近そうなのだが、シナリオで「お礼参り」「特攻極める」など言い出す辺りスケ番っぽい路線の様子。
  • ライダークラスでArtsカード三枚という構成(ライダーはクリティカルスターが最も良く集まるため、Artsのクリティカル攻撃でNPを稼ぐ動きが狙いやすい)と、味方全体のHPと弱体を回復できる貴重なスキル「奇蹟」が特徴的なサポート型サーヴァント。……なのだが、後述する通り全体的には少々不遇だった。

話題まとめ編集

遅咲きの聖女
ライダークラスのマルタは『Grand Order』サービス開始初期から実装されているサーヴァントであるが、当初はスキルを二つしか所持しておらず、「奇蹟」はまだしももう一つの「信仰の加護」は自己回復および弱体耐性のアップとかなり地味な効果であり、前述した部分は確かに他にない利点なのだが、逆にそれ以外については軒並み微妙な性能で、長い間強化が待ち望まれていたサーヴァントのうちの一騎であった。
この声に応えてか、2016年3月末に実施されたイベント「サーヴァント強化クエスト 第一弾」のトリを飾ることとなったが、蓋を開けてみると強化点は「奇蹟」のHP回復量が500増加しただけというハッキリ言って気休めにしかならない程度の強化で、プレイヤーの大多数が「違うそうじゃない」と言うような代物であった。この内容には不満の声が多く上がっており、再度ちゃんとした強化が成されることが望まれていた。
そしてサービス開始一周年に併せて開催された「サーヴァント強化クエスト 第四弾 ~一周年記念特別編~」にて、待望の第三スキル「聖女の誓い」を獲得。希少な敵の強化解除という新たな利点に加えて防御ダウンが複合された新スキルの登場により、他とは異なる動きのできるサポート特化型サーヴァントとしてようやく日の目を見ることとなった。
さらに2018年2月末にFGO1200万DL記念キャンペーンのひとつ「サーヴァント強化クエスト第8弾」にて宝具の強化がなされ、基礎威力の向上に加えて宝具前に1ターンの間自身のBusterカード性能アップという効果を獲得。元々Artsカード3枚持ちでNP効率こそよかったものの低ATKのために使い勝手の悪かった宝具だったが、この強化と「聖女の誓い」による防御ダウンと合わせることでしっかりとしたダメージソースとして機能するようになった。
現在では戦闘開始時やブレイク時に敵が厄介なステータスダウンを撒いてきたり自己強化スキルを使ってきたりすることがザラとなりつつある。どちらか一方に対応できるサーヴァントは増えてきているが、どちらにもスキルで即対処できる恒常サーヴァントは彼女くらいしかおらず、その評価は上昇しつつある。

脚注編集

注釈編集

  1. コミカライズ版『-turas rèalta-』ではバーサーク・ライダーとして狂化された影響なのか、ジャンヌ・オルタのように修道服が黒く染まっているデザインになっている。
  2. 後の2019年のバレンタインイベントでフルボイスになったため、読みが判明した。

出典編集


リンク編集