リチャードⅠ世
2016年5月28日 (土) 02:46時点における126.219.49.159 (トーク)による版
セイバー (strange Fake)
- 真名:リチャード
- 身長: / 体重:
- 属性:
- 性別:男性
偽りの聖杯戦争には存在しないはずの「剣士」を名乗るサーヴァント。
- 略歴
- スノーフィールドのオペラハウスでアヤカの前に姿を表した謎のサーヴァント。
- 召喚された際に目の前にいたアヤカに自分のマスターかを問いかけるが、彼女からは激しく拒絶され、困惑する。しかし理由は不明ながら彼女と魔力供給のパスが繋がったため、マスターでなくとも一方的に保護対象とする宣言をする。
- 召喚時、セイバーの本来の召喚者である魔術師カーシュラをすでに殺害していたアサシンに対して振るった軽い一撃でオペラハウスを半壊させ、その罪で誤認逮捕されそうになったアヤカを庇って警察に逮捕される。警察署でアヤカ共々拘留されるが、アサシンの警察署襲撃に乗じてアヤカと共に脱獄。その後、森でエルキドゥと出会う。死徒の乱入や妙な召喚など、今回の聖杯戦争が異常なことを察しており、アヤカの安全の確保のために、その原因を排除するまでは休戦することを提案。エルキドゥとの腕試しの末に実力を認められ、同盟を結成する。
- 人物
- セイバー以外の六騎しか存在しないはずの偽りの聖杯戦争に姿を表した「七騎目」のサーヴァント。
- 偽りの聖杯戦争最後のサーヴァントにして「真なる聖杯戦争」最初のサーヴァントとなるはずの存在で、偽りと真実を併せ持つ橋渡しとなる英雄らしい。
- 真名はリチャード。『
獅子心王 』の異名で知られる、中世ノルマンディーの君主にしてイングランド王である。 - 『彷徨える王』の異名も持ち、未だ神代の残滓を残していたイングランドで『神話と歴史の境目を彷徨っていた』最後の王として、比較的新しい時代の王ながらも色濃い神秘に触れていた。
- 容姿はまだ若く、10代後半から20代前半ほどの青年。金髪に赤毛混じりの髪で、「古い西洋の貴族、ないし王族」とわかる荘厳な装束に身を包み、瞳は獣のように爛々と輝いている。
- 人の上に立つカリスマ性と包容力を持ちながらも、悪童めいた稚気と悪戯心も同時に併せ持っている。あらゆる国と時代、全てのジャンルの音楽をこよなく愛し、どんな歌や曲でも聞きたがる音楽好き。
- 故国の祖王たるアーサー・ペンドラゴンを敬愛しており、騎士道を重んじる騎士でもある。
- 偉大な騎士である反面、王としては「国民や弟に迷惑をかけっぱなしだった」「敵からは悪逆非道の王と呼ばれた」と自ら評するように、政治の機微は理解しながらも騎士としての生き方をやめられず、至らなかった自分を省みてもいる。
- 聖杯に賭ける望みが何なのかを本人ですらわかっておらず、何故召喚されたのか心当たりがないという。そのため、とりあえずと「出来るだけ多くの歌と英雄譚を“座”に持ち帰る」位にしか願っていない。
- 能力
- 豪奢な作りの装飾剣を持つが、それ自体は何の魔力もないただの剣で宝具ではない(後に警察に押収されて手放している)。
- 『永久に遠き勝利の剣』により、剣やそれに類する得物を振るうことで光の斬撃を放つことができる。光の斬撃の威力・範囲は細かな調整が利くようで、通常の斬撃に合わせて小規模な光を放つことも可能。
- 剣技のみならず、映画で見ただけで即興でボクシングを組み合わせた格闘を編み出すなど、高い身体能力を持つ。身体強化の魔術も合わせ、敏捷性はアサシンや通常時のエルキドゥをも上回る。互いに本気ではない腕試しであるが、エルキドゥの無数の武具相手に鎧も纏わずに素手や木の枝だけで対抗し、実力を認められている。
- また、初めて弾いたギターで一流プロ並みの演奏を披露したりと、多方面に才能を発揮している。
ステータス
宝具
- 永久に遠き勝利の剣(エクスカリバー)
- ランク:
種別:
レンジ:
最大捕捉: - 手にする物を全て擬似エクスカリバーとする宝具。
- 召喚直後は持っていた装飾剣から雷撃の如き光の斬撃を繰り出し、全力には程遠い一撃でありながら、一振りで州有数規模のオペラハウスを半壊させている。手にしたものはナイフだろうが丸めた紙だろうが、それこそ落ちていた枝であろうがエクスカリバーと化し、光の斬撃を放つことができる。ただし、枝のように得物の強度が脆ければ一発撃っただけで消し炭となってしまうため、連発するためには相応の武器が必要。斬撃の威力も武器の質によって変動する。
- 武器そのものではなく、生前のアーサー王フリークとしての逸話が昇華されたタイプの宝具であり、本人が言及しているが、ランスロットの宝具と性質が似ている。
- 名称不明
- ランク:
種別:
レンジ:
最大捕捉: - 召喚される際に、セイバーと縁のある英霊に声をかけ同意を得ることで、その者の魂を転写し座から同行させることが出来る。
- 魔術や弓矢による援護など、同行させた英霊の能力・技能を支援的に使用できる。「魔術による身体能力の強化」「セイバーの影の中から毒矢を放つ」「エルキドゥの仕掛けた森の結界を看破・踏破する」「魔術的仕掛けを見抜き、光の灯った水球を出す」など多岐多彩なものである。ただし、サーヴァントのように現界させるには莫大な魔力が必要となり、通常のマスターでは不可能。
- セイバーはよく彼らと会話しており、傍から見ると独り言のように見えている。
- 現在名前が確認されているのは「ロクスレイ」、「ウィリアム」、「ピエール・バジル」。全部で7名いると思われる。
真名:リチャード
- リチャード。ノルマンディーの君主にしてイングランドの王。「獅子心王」と「彷徨える王」の二つ名を持つ。
10年の在位期間で自分の国にいた期間は1年も満たなかった。
- 最期はピエール・バジルによって殺害された。
関連
- 彷徨える王
- 異名の一つ。当時のイングランドは神代こそ閉じていたものの、大陸とは違い海に閉じられて神秘の漏れ出し難い島国であったために、『神話と歴史の境目』となっていた。
- 彼は、精霊やルーン魔術といった神秘がまだ罷り通っていた時代に「片足を突っ込んでいた」最後の王であるからこそ、この二つ名が付けられている。
- アーサー王のファン
- 彼は故国の祖王たるアーサー・ペンドラゴンを敬愛しており、幼少の頃から寝物語でアーサー王と円卓の騎士達の伝説を聞いて育ち、城で楽師達が奏でる音楽は決まってアーサー王を讃える歌であった。
- 若い頃は放蕩するフリをしてアーサー王の遺産を探索していた説もあった他、戦場や日常問わず、剣を初めに自分の手に持って闘えるモノ全てに「エクスカリバー」と名付けたほど。
登場作品と役柄
- Fate/strange Fake
- セイバーのサーヴァントとして登場。
人間関係
Fate/strange Fake
- アヤカ・サジョウ
- マスターと目されているが、彼女が偽りの聖杯戦争への参加を拒んでいるため正式な契約関係とはなっていない。
- フランチェスカ
- アーサー王を確実に呼べる触媒によってその召喚を目的とされてたが、彼が喚ばれた事に困惑している。
- 彼女が用意した触媒は、「アインツベルンが全て遠き理想郷を発掘した際にそれが収まっていた箱」であり、アヴァロンと同じ紋章が入っていたことから彼女はそれがアーサー王のものだと判断したが実際に呼ばれたのはリチャード。
そう考えると、全て遠き理想郷を探しだしコーンウォールで保管していたのは生前のリチャードということになる。 - ロクスレイ
- 従属する七つの魂の一人であり、セイバーの親友。ロクスレイという名はかのロビンフッドの別名。アサシンに匹敵するほどの敏捷性を持つらしい。
- 優れた弓の射手であり、影から毒を塗った矢を放ち、セイバーのサポートを行う他、結界化された森を迷うことなく中心へ案内する特殊な能力も有する。
- ピエール・バジル
- 従属する七つの魂の一人であり、セイバーを殺した人物。セイバー自身は気にしていないが、向こうは若干ばつが悪いようである。
- もっとも、アーサー王フリークっぷりにツッコミを入れたいようでもあるが。
- ウィリアム
- 従属する七つの魂の一人。魔力を入れると馬を出してくれるらしい。
- 推測される名前は、セイバーの部下であり最高の騎士と讃えられた「ウィリアム・マーシャル」か。
- アーサー・ペンドラゴン
- 「我等が騎士道の偉大なる祖」と呼び、深い敬意を示している。そのフリークぷりは有名であり、宝具にまでなるほど。
名台詞
- 「これはこれは、少しばかり変わった状況らしい。
歓迎の言葉ひとつないとは」 - 召喚された際の台詞。偽りの聖杯戦争には存在しないはずの「剣士」のサーヴァントが姿を現す。
- 「その出で立ちと感じた力の流れ……
もしかして山の翁 に連なる者か?」 - アサシンと相対しての台詞。一目見ただけでアサシンの真名に勘付いた模様。
- 「『
××××× ―― ――勝利の剣 』」 - 宝具解放。前半は×××××となっていて読めないが、かの騎士王の聖剣と同じ銘を口にした。
- 「問おう。 汝が俺のマスターか?」
- アサシンを一撃で撤退させ、側にいた金髪の少女に問う。
- 「現代の劇場はこうも脆いものなのか……。『座』に与えられた知識だけでは分からないもんだな……」
- 自身の光の剣で半壊したオペラハウスを見渡して。
- どうやら建造物の強度については聖杯は教えてくれなかったらしい。というか、中世ヨーロッパの劇場は宝具の真名開放にも耐えられるのだろうか。
- 「聞け、民衆よ!」
「詩吟と物語を奏でし不可侵の場である歌劇場を破壊した事は、慚愧の念に堪えない。全ては俺の不覚だ。言い訳はしない」
「だが、弁明の代わりに約束しよう!我らが騎士道の偉大なる祖、アーサー・ペンドラゴンと、我が故郷に響きし偉大なる騎士達の凱歌に誓おう!この歌劇場の破壊は、俺の名誉にかけて必ず贖うと!」 - 警察にオペラハウス破壊の罪で手錠をつけられて連行されてる時に民衆に向けての犯行&賠償宣言。
- この光景は地元TV局員の手で放送され、それを見たほぼ全ての魔術師が「ちゃんと秘匿しろ」と頭を抱えることになる。
- 「ただとは言わない、手品を見せる事ができる。恐らくは君達の常識の埒外にあるものが見れるぞ?」
「ああ、ハッキリ言っておくが、すごいぞ?驚くぞ?」
「手には何も持ってないな?よく見ていてくれ。今から――」
「俺が消える」 - 警察署内での取り調べにて。英霊が逮捕され、取り調べを受けているだけでも前代未聞だが、さらに一般人の前で堂々と霊体化する。もはや秘匿する気ゼロである。
- 「なら、君の命令に従う必要はないという事だな!」
「これで俺は君に干渉し放題というわけだ。身の回りの世話を焼くから覚悟しろよ?」 - アヤカから、「私は貴方のマスターじゃない」と言われての返答。
なんとなく気になる内気な女子にちょっかいを出す餓鬼大将といった風情である。
- 「俺の事はとりあえずセイバーと呼んでくれ。恩人に名乗らぬままなのは不名誉ではあるが、いずれ機を見て真名は教えよう」
「君も教えてくれないか。どうしてあんな場所にいたのか、
その刺青は――…」
「……すまない」
「まずは君の名前を教えてくれ」 - 質問をする前に、まだ一番大切なことを教えてもらっていないことに気付く。
メモ
- 警察に逮捕された挙句、その姿が全米に生中継されるという前代未聞の大暴挙をやらかした上に一般人の目の前で霊体化するなど、神秘の秘匿には非常に無頓着。天才的なお馬鹿ですら、秘匿には(一応)気遣いを見せているのに、それ以上のとんでもなさである。
- 作者のインタビューによると、打ち合わせの時には武内崇より「性別を女性にして、セイバー顔にしませんか」と提案されたらしい。一緒にいた奈須きのこには「はっきり断ったほうがいいぞ!」と言われたとか。
- ……正直、セイバー顔の女性が上記のような暴挙を臆面も無くやってのけたら、完全に他のキャラクターを食い潰しているのは確実であり、物語のバランスを取る意味では男性で丁度よいだろう。
- アサシンの真名を看破出来た理由は言うまでもなく史実における自身の十字軍遠征によるものだろう。実際、ハサン・サッバーハによる暗殺教団の主な暗殺標的は彼ら十字軍の将等であり、西欧でのアサシンの知名度を挙げたのは帰国した被害者の彼らによるものである。