ライダー | |
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真名 | ケツァル・コアトル |
性別 | 女性 |
身長 | 181cm |
体重 | 64kg |
出典 | アステカ神話 |
地域 | 中南米 |
属性 | 秩序・善 |
声優 | 遠藤綾 |
デザイン | 広江礼威 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』第七特異点『絶対魔獣前線 バビロニア』で、ゴルゴーンが召喚された際に連鎖召喚された。以降は三女神同盟の一柱として行動した。
- その後ウルクに単身で攻め入り、100人をぶち倒し、即死級の一撃を与えた後、即死級の蘇生(リバイブ)をかけ、自身の本拠地へ連れ帰っていた。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅦの座を統括する生命院サブナックと交戦する。
- 人物
- アステカの衣装を身にまとった女性。
- 陽気で自由奔放な性格と胡散臭い外人のような語尾にスペイン語混じりの喋り方が特長だが、冷静で心優しく知性に満ちた一面を見せている。
- いつかの召喚で感銘を受けた結果、今やメキシカンスタイルのプロレス『ルチャ・リブレ』愛好家と化しており、宝具にまで影響を及ぼしている。
- 一方で背が高いことを気にしている。特に、お気に入りの契約者である主人公に見上げられてしまう事が悩みの種となっており、頭の飾りをとってしまおうと考えているほど。
- 能力
- 翡翠剣マカナを振るって戦う他、ルチャ・リブレによる格闘攻撃を行う。また、宝具により翼竜ケツアルコアトルスを召喚している。
- また、女神として現界した場合、彼女は善神すなわち善性の頂点にあるため、逆説的に“善なるものでは敵わない”という特性を持つ。そのため、彼女に有効打を与えられる存在は悪性のもののみとなる。
- 第七特異点で敵として登場した際は「翼ある蛇」という名のスキルとして上記の能力が設定されており、善属性のサーヴァントの攻撃はほぼ100%ダメージをカットされてしまい歯が立たないため、プロフィールをよく見て中庸または悪属性のサーヴァントを連れていく必要があり、しかも中庸・悪属性の攻撃であっても半減はされてしまうという難関。主力にしていたアサシンが揃って善属性だったりすると非常に辛い。だが、善でも中庸でも悪でもない属性(狂とか夏とか花嫁とか)を持つサーヴァントのダメージは素通りするという抜け穴がある。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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ライダー | 主人公 (Grand Order) | B | B | B+ | EX | A+ | EX | 対魔力:A 騎乗:EX 女神の神核:EX |
カリスマ:A+ 善神の智慧:A+ 自由なる闘争:EX |
宝具
- 炎、神をも灼き尽くせ(シウ・コアトル)
- ランク:A
種別:対人・対城宝具 - かつてケツァル・コアトルがアステカを去った折、数々の財宝が悪神テスカトリポカに渡らぬように自らの宮殿を灼き尽くしたという炎の再臨。
- 周囲を炎が包み、敵対者の宝具の真名解放を一時的に阻む効果を持つ宝具だが、本人がルチャにハマってしまったので極めておかしな必殺技になってしまった。
- 基本的には相手を空中に舞上げてからの脳天落としだが、状況によっては高度1000メートルから相手にめがけてキックをかます、という流星の如き打撃技にもするとか。
- 本人はコレをウルティモ・トペ・パターダと名付けている。
- 翼ある蛇(ケツァル・コアトル)
- ランク:A
種別:対人・対軍宝具 - ライダーのクラスを有する理由となる宝具。
- 自らに由来する名を与えられた白亜紀の翼竜、ケツアルコアトルスを召喚、騎乗する。
- 実際に白亜紀に棲息したケツアルコアトルスよりも遥かに強化された、幻獣~神獣クラスの幻想種である。
- 真名解放時には、これに騎乗したケツァル・コアトルが風雨と雷の大規模操作を行うが、この効果は本作に於いて基本的に使用されず、EXアタックで召喚して突撃を行っている。
- 太陽の石(ピエドラ・デル・ソル)
- 太陽遍歴ピエドラ・デル・ソル。古代アステカにおいて、過去・現在・未来を示したとされる巨石、アスティックカレンダー。太陽石とも。
- 過去にはテノチティトランの神殿に、現代ではメキシコ・シティにて保管されている、太陽(世界)が五つ刻まれた"太陽の石"。過去と現在のすべて。
- 第七特異点で、神霊として召喚された時には、この宝具を象徴となるシンボルとして神殿の祭壇に設置することにより、神殿を成立させ、本来ケツァル・コアトルに縁のないメソポタミアでも高い神性と権能を発揮していた。
- 真名開放することにより、強大な熱源となり、太陽風を放出する。使用には体力を多く消費する。
- イシュタルによると、ウルクに落とされていたら一瞬で灰燼になっていたという。
真名:ケツァル・コアトル
- ケツァル・コアトル。中南米、アステカ神話における最高存在の一柱。生命と豊穣の神、文化の神、雨と風の神。名前の意味は「羽毛ある蛇」「翼ある蛇」。
- 生贄の儀式を嫌い、否定した善神とされ、明けの明星の具現である善神トラウィスカルパンテクートリ神、マヤのククルカン神と同一視される。
善の伝説を多く持つが、獰猛な戦いの神としての側面をも有し、一時期には太陽を司ったとする伝説もある。 - 善なる神として人々の繁栄を導いたケツァル・コアトルだったが、やがてテスカトリポカ神に敗れ果て、アステカから姿を消した。再び帰還するという予言を残して。
アステカの人々は、後に来訪したスペイン征服者の一団を「帰還したケツァル・コアトルとその軍勢」であると信じ、滅びる事となった。
- 本来は男性神であるが、サーヴァントとして現界するにあたっては、分霊のひとつにサーヴァントとしての形を与えて女性神として存在を得ている。
長らく同一視されてきた金星の存在が影響し、金星=美神ヴィーナス(アフロディーテ)のイメージに引っ張られてしまったのではないか、と本人は語る。
- 南米の神は他の神話体系とは大きく異なり、この星で生まれたものではなく、空から降ってきたモノ。
小惑星が地表に衝突した際についていた微生物が植物に寄生して生き延び、あの土地で文明が生まれた。 - 南米の神は『人間に乗り移って』活動したとされる。
- ケツァル・コアトル神も地域によって複数確認されているように、いつかの時代では女性体がケツァル・コアトルになっていたのかもしれない。
- この異常事態にあたり、ケツァル・コアトルは誰も知らない新たな顔を引っさげてきた。
現代メキシコで隆盛を誇る自由なる闘争、ルチャ・リブレを愛する神として。
関連
- ケツアルコアトルス
- 白亜紀に生息していた翼竜。史上最大の飛翔動物として知られている。
- また、ケツァル・コアトルに由来する名前を与えられた古代生物であり、ケツァル・コアトルがライダーのクラス適性を有する理由となっている。
- アステカ神話の世界観
- アステカの神々は古き世界の破壊の後に次なる世界を必ず創り出すとされており、現在の世界もまた、そういったプロセスを経て新生した第五の世界であるという。
- そして、世界の中心或いは世界そのものとして生命の隆盛を庇護するものこそが太陽である。一説によればケツァル・コアトルは第二の世界の太陽であり、第五の太陽を導いたとされる。
- 現在の世界が消えた時、六度目の新たな世界が生まれ出るのかどうか。ケツァル・コアトルはそれを「アナタたち次第デース!」と語っている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、第七特異点『絶対魔獣前線 バビロニア』クリア後ガチャに追加される。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 初対面で目を付けたお気に入りの度胸と正義溢れる人間。
- 己を奮い立たせるためにある場面では彼(彼女)とのキスを望む等、とても入れ込んでいる。
- ジャガーマン
- テスカトリポカの系譜を引くジャガーを苦手としており、疑似サーヴァントとして召喚された彼女の気配を察知すると……。
- 玉藻の前
- 「開放的で、獣系で、お姉さん系で、太陽系」というキャラ被りっぷりから割と意識している。
- マーリン
- 気に食わない軟弱魔術師。ゴルゴーン討伐時は「キングゥを足止めして、合図が出たらマルドゥークの手斧を担いて鮮血神殿付近の森まで投げる」という役割だが、マーリンがビーコン代わりの杖を鮮血神殿に投げた事で、マルドゥークの手斧がそのまま鮮血神殿にぶつかり、女神の誓いを破った天罰として神性が半分以下に落ちてしまうという、 とんでもないとばっちりを食らわせられた。
- すべての戦いが終わった時に、思いっきりコブラツイストをぶちかまして鬱憤を晴らした。
- 怪人∞面相
- イベント『デスジェイル・エスケイプ!』にて遭遇した相手。
- お互いの目的の為に、(脅し半分で)自分の身代わりになって死ぬように持ちかける。
生前
- テスカトリポカ
- 敵対した神。最終的には敗れて追放されてしまった。
その他
- ラ・ミスティコ
- 彼女が大好きなルチャドール。メキシコでは国民的英雄扱いである。
名台詞
- 「そう、肉体! 殺し合いの時に武器を使うとか、極力避けるべきだったのデスネ!
話し合いの時もルチャるのが最適デース!」 - 絆レベル5到達時に開放されるマテリアルより。彼女がルチャにハマった理由が明らかになる。
- その経緯は至極単純なもので、どこかの時代に召喚された折にルチャ・リブレを目にし、そのあまりの衝撃が座にいる本体にまで焼き付いてしまったから。
- 風の神そして金星の神として、翼持たぬまま自由に飛翔するルチャドール(ルチャドーラ)を見て、なんかもう感動と感涙、そして未来を感じたのだとか。
- そして、持ち前の克己心と勉強好きが幸いして、あっという間にルチャマスターになってしまったという。
- ……それはそれとして、話し合いの場にまでルチャを持ち出そうとするのはいかがなものか。
- 「嫌いなもの? 蜘蛛は嫌いですね。ジャガーも嫌いです。
マスター、間違っても蜘蛛の被り物とか、してはダメよ?
そんないたずらをしたら……フフッ、捕まえて、一口で食べてしまうから」 - マイルーム会話「嫌いなもの」。これは敵対した神であるテスカトリポカに由来するもの。
- 「ジャガー」はテスカトリポカのナワル(霊的存在)であり、「蜘蛛」は蜘蛛に化けたテスカトリポカに騙された結果、自ら治めた都から立ち退かざるを得なかった話からか。
- あるいは南米に飛来して周囲を異星風景に変化させつつ居座っているORTのことかもしれない。
- なお、この時に見事なまでのゲス顔を見せてくれる。
- 「イシュタルちゃ~ん、チャオー! ねえ、アレやって、あの金星投げるやつ!
一度打ち返してみたかったのよね、私の自慢のこのマカナで!」 - マイルーム会話「イシュタル」。そんな物騒な野球だかクリケットだかはみんな知らない。
- なお、期間限定イベント『デスジェイル・サマーエスケイプ ~罪と絶望のメイヴ大監獄2017~』ではイシュタルが金星落とし(宝具)をうかつにしなくて良かったと本気で警戒していたため、この台詞も冗談でも何でもない模様。
- 「…………ティアマト神。私たち
人間 の基底を編んだ原初の海。」
「そのアナタが人間を否定し、世界をやり直そうとする事に、私は悲しみを覚えます。」
「ですが───ここはもう人間の世界! 理性もなく、意思もなく、心もなく!」
「ただ“憎しみ”だけで我が子を食いつぶそうとするアナタを、私は認める事はできません!」
「南米の神は森と獣と共に生きる! 太陽の恵みは滅びではなく生存の為!」
「過去は此処に───!」
「現在もまた等しく。未来もまた此処にあり。風よ来たれ、雷よ来たれ!」
「明けの明星輝く時も! 太陽もまた、彼方にて輝くと知るがいい!」
「───『太陽の石 』───!」 - 第七特異点でティアマトに「太陽の石」を使用する時の台詞。陽光の善神が、黒き絶望に挑む。
- 「知っての通り、私は神霊。それもとびきり古い類。あれこれあって霊基は最古のソレではないけれど、」
「カルデアのシステムを以てしても、私を実際に召喚する事の困難は想像して余りあります。」
「それに、契約も。容易なものではありません。アナタはとても多くの壁を乗り越えて私を選んだ。」
「……その事実に、私はとても感謝しています。」
「心から。
ありがとう、若く素敵なマスターさん。」 - 『チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版』にて。
- メタな発言ではないものの、現実に彼女を召喚することの困難さは語るまでもなく、その真摯で暖かい感謝の言葉は、チョコレートと同じくらい素敵な贈り物であった。
メモ
- 生贄否定派ではあるが、本人の台詞によると伝承保菌の際にはなんらかの犠牲が必要となるようだ。
- 記憶はほとんど残っていないが第一世代は白亜紀だという。白亜紀の隕石で中南米に落下したとなると、6500万年前の大量絶滅の原因とされるチクシュルーブ・クレーターを形成した巨大隕石に付着してきた可能性が高い。
- 上述の通り、南米の神は宇宙から来た微生物のような外来種を起源としているが、この設定は巻来功士氏のオカルトヒーロー漫画『ミキストリ』のそれとかなり似ており、元ネタになった可能性は十分有り得る。
- いくら人理の危機とはいえ、マジ物の神、それも一つの神話における最高存在の一柱でありながらさほど力を落とさずにサーヴァントへとなれたことからも、地球在来の神々とはあり方がかなり異なっていることが伺える。
- 7章時点とカルデアに来たあとでは明らかに基本スペックが違う(7章では一つの都市に匹敵する巨大な斧を近接戦闘でぶん回したり数十㎞の遠投をしているなどサーヴァント枠としてはまず不可能なことをしている上、サーヴァントのマテリアルには分霊としての現界と記述されている)ため、実際には相当力を落としている可能性が高い。
- 神として非常に多くの側面を持つのは、最初は自分しかいなかったから全部自分でやる必要があった、とのこと。従属神が育ってきてからはそちらに役割を振るようになる。
- 表情差分の中に悪役じみた、所謂「ゲス顔」を見せることがあり、第七特異点のCMでも一瞬確認できる。
- ちなみに当初は原作者である奈須きのこから「なんとかならんのか」とリテイクを要求するほどもっと酷かったらしく、何度も修正して現在の形になったそうな。とはいえ担当絵師が元々、マフィアの裏社会や抗争を描いた漫画『BLACKLAGOON』[1]を代表作に持っているような人物である為、「そりゃそうなるだろ」という声もなくもない。
- イラスト担当の広江礼威氏はククルカン(=ケツァル・コアトル)の化身の少女をヒロインとした漫画『翡翠峡奇譚』で商業デビューしているという、ケツァル・コアトルとの古い縁がある。奈須氏と広江氏の上記のやり取りを記したTwitter発言では『Fate』のケツァル・コアトルと『翡翠峡奇譚』のククルカンのコラボイラストが掲載されている[2]。
- 後に2017年のエイプリルフール企画でリヨ氏によって描かれたデフォルメイラストでも元以上のゲス顔を披露しており、上記の広江氏もTwitterで「怖い」とドン引きした。
- ゴルゴーン曰く、復讐者の素質があるとのことなので、心の内には暗黒面がきっちりあるのかもしれない。
- 自らを信望する者たちとその文化を丸ごとスペイン征服者に滅ぼされているため、復讐者の素質はあってもまったくおかしくないが、復讐者クラスでなかったのはそれ以上に人類に対する愛が強かったと思われる。 というか、主神クラスの復讐者など考えただけで恐ろしい。
- かなりの高身長であり、その数値は181cmと女性陣のサーヴァントの中ではトップクラスの部類に入る。アルターエゴの一体であるヴァイオレットより1cm低いが、それでも男性と比較しても遜色しなかったりする。余談だがゲーム実装当初は168㎝と表記されており、ゲーム中の印象とは合わないと感じるプレイヤーも多かったのだが、その後修正され現在の値となった。
- むしろ大柄でグラマラスな体躯に見惚れたプレイヤーも少なくなかった様子。普段のあーぱー……もとい底抜けに陽気な人柄もあってか、プレイヤー達からの愛称はほぼ「ケツ姉さん」一択である。
- 手に持っているオールのような武器「マカナ」は南米では一般的な武器。棍棒に黒曜石の刃を埋め込んだもので、一言で言うと石オノである。このような武器を用いたのは、中南米の文明では鉄器を持たなかったためである。
- とはいえ、黒曜石は非常に薄く剥がれやすい代わりに、剥がし方によっては断面が単分子の厚さになることすらある。さらに多少欠けても断面が新たな刃になるという特性もあり、鉄器がなかったことを差し引いても南米ではよく使われていた。……威力を疑うなら、カミソリの刃を一面に埋め込んだバットをフルスイングすることを想像してみるとよい。
- 第七章実装当初、苦戦の最中主人公の姿を思い浮かべる彼女のシーンがあるのだが、どういうわけかゲーム中でプレイヤーが設定している主人公の性別と違う方が表示されるバグが発生(特に女性主人公で設定しているのに男性版が表示された被害多発)。現在は修正されたが、直面したユーザーにとっては色々台無しとなってしまった。
- 彼女の“善なるものでは敵わない”という特性は『Grand Order』におけるゲームシステム上、善属性のサーヴァントによる攻撃の無効化という形で表現されている。中庸、悪属性のサーヴァントの攻撃も半減するが、ヘラクレスとランスロットの狂属性やネロ・クラウディウス〔ブライド〕の花嫁、玉藻の前〔ランサー〕の夏属性のみ素通りする。
- 地域こそアステカ(メキシコ)であるが、広い範囲に渡り中南米が絡んでいることもある為に、一応は南太平洋側初(?)のサーヴァントとも言えないこともない。