イシュタル

2018年7月13日 (金) 10:11時点におけるイルステリア (トーク | 投稿記録)による版 (→‎概要)
アーチャー
真名 イシュタル
性別 女性
身長 159cm
体重 47kg
依代 遠坂凛
出典 古代メソポタミア神話
地域 メソポタミア・ウルク
属性 秩序・善
一人称
二人称 貴方/○○(呼び捨て)[注 1]
三人称 貴方たち
声優 植田佳奈
デザイン 森井しづき
武内崇(原案)
設定作成 奈須きのこ
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

弓兵」の疑似サーヴァント

略歴
『Fate/Grand Order』第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』では、特異点の発生に伴い、巫女長が先ず、どこかの時代のイシュタルと相性のいい体に降ろし、その後、紀元前2655年のウルクに召喚された。
召喚後は好き勝手に空を飛び回ってはあちこちの牧場を無差別爆撃した上に私財を毟るなどやりたい放題やっていた……ように見えたが、実際の所彼女が爆撃する時には決まって魔獣たちが巻き添えを食らっており、各所の証言を総合し推論した結果、彼女は魔獣たちに襲われていた牧場を守っており、当然の報酬として牧場主から私財を押収していただけだったことが発覚[注 2]
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、Ⅶの座を統括する生命院サブナックに猛攻を仕掛けた。
人物
扇情的な服装と、身の丈の倍もある弓を掲げた女性。
今回は波長の合う遠坂凛を依代とした疑似サーヴァントとして召喚されたため、本来の姿ではない。元の姿はもっとグラマラスのようだが、これはこれで気に入っているらしい。
女神らしく人間を見守るのが役割と語るが、「人間は生き延びるか、滅亡するのかしら?」と笑いながら見守るというニュアンスである。人間であれ神々であれ、気に入った相手は全力でモーションをかけているが、自分の意に染まらない者には悪魔の如き残忍さを見せている。
イシュタルという女神は本来我が強く、憑依先の人間を尊重することなく振る舞うのだが、憑依先の人間が善よりの人格を持っていたことでその性格に大きく影響を受け、残忍さが奥に引っ込み善い部分である慈悲深い一面が前に出るようになった。イシュタルが7、憑依体が3の割合で人格が混ざり合っているため、本来のイシュタルよりも人間味があると言っていい。しかしすぐ血が上りやすかったりする事もあり、ギルガメッシュが自分に対して罵詈雑言を飛ばした際には王座の天井を破壊してでも乱入し、彼を吹き飛ばそうとした。
マスターである主人公に対しては『からかい甲斐のある人間』と見ており、彼女は自分の方が偉いと思っているものの、憑依体である凛の性格がベースにあるためか、決して彼を見下したりはしない。普段は女王然とした姿勢を取りつつも、親愛と友情をもって接する。
しかし絆を深めるにつれて元からの面倒見の良さと感情移入してしまう情の弱さがたたり、『からかい甲斐のある玩具』から『行き先を見守るに足る、大切な契約者』へと評価を変える。マスターの誕生日には何をプレゼントすれば喜ぶのかを思案している姿が見られるなど、世話焼きな一面も。
口では人間の為といっているが、そもそも思考基盤が人間のものとは異なっており、しかも自分でそれに気づいていない。それはある一件で垣間見ることができる。
元から浪費、大損、ケアレスミスを苦手としており、疑似サーヴァントになってからは自己嫌悪に陥るほどまでに拍車が掛かっている。
能力
伝承上イシュタルは槍も扱う逸話を持つが、今回は巨大な弓であり飛行船である『天舟マアンナ』を主武装としてアーチャーに徹している。
疑似サーヴァントになった影響か依代となった人物の強い意向か、本来なら自由自在でほとんど万能な神気がなぜか宝石にしか蓄積できず、他にも人の域を超えているとされる「他者を惹き付ける力」からは束縛効果が外されて実質カリスマスキルと同等と、元の姿に比べて力は大分制限されている。
それでも手持ちの宝石を全部使って小規模ながら権能を使用したり、女神パワーでフランケンシュタインの言ってることを理解したりできる。

別クラス / バリエーション

ライダー

イシュタルカップを開催する際に水着姿になったイシュタル。

詳細は「イシュタル〔ライダー〕」を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アーチャー 主人公 (Grand Order) B B B EX A A++ 対魔力:A
単独行動:A
女神の神核:B
美の顕現:EX→B
輝ける大王冠:A
魔力放出(宝石):A+

宝具

山脈震撼す明星の薪(アンガルタ・キガルシュ)
ランク:A++
種別:対山宝具
レンジ:999~???
最大捕捉:???
意味は「大きな天から大きな地へ」。
シュメル神話においてイシュタルが行った最も「破壊的で」「残忍な」行為、神々の王でさえ恐れ、敬った霊峰エビフ山を"ただ気にくわないから"と蹂躙し、死滅させた逸話を宝具にしたもの。
メソポタミア神話によると、イシュタルはエビフ山に分け入り、一歩ごとにその神威を増し、最後には山脈の頂を鷲づかみにし、その地脈の心臓部に槍を突き刺し、エビフ山を崩壊させたという。
この逸話を元に、宝具使用の際は金星にワープ、管理者権限で金星の概念を手中に収め、概念惑星としてマアンナの弾倉に詰めて放つ、という神をも恐れぬ行為をやってのける。
宝具中、金星までワープしているが、あれは現代の宙域ではなく神話時代の金星宙域。
その後、遠近法を利用した置換魔術で無造作に金星の概念をつかみ取り、弾として弓に込め、地球(地上)に向けて弾丸にした金星を放つヴイナスブラスター。この金星にも地球にも傍迷惑な破壊によって山脈は死ぬ。
またの名をジュベル・ハムリン・ブレイカー。
マアンナ
メソポタミア世界を駆ける神の舟であり、地球と金星を結ぶ星間転移門(ゲート)。
疑似サーヴァントであるため、ワープ機能は基本的に封じられている。
メソポタミアの神と言いながら、イメージは金星から地球を攻めに飛来したインベーダーのそれである。
天の牡牛(グガランナ・ストライク)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:400人
女神イシュタルがかつてウルクを破壊するために遣わした最大にして最強の神獣『天の牡牛』グガランナを一時的に召喚する。
上空に『天の牡牛』を出現させ、その超大な蹄によって地上を粉砕せしめる。
隕石落下(メテオストライク)にも等しい大破壊。輝く空が落ちてくる。美しい光を放つ明けの明星が空を埋め尽くすかの如く、黄金の大蹄は大地と空との間にあるすべてを磨り潰すのである。
敵味方問わず大ダメージを与え、一時的な全ステータスのランクダウン効果(重圧)を与えるが、イシュタル本人のみ一切ダメージと効果を受けない。
真名開放時、女神イシュタルの大本(オリジナル)が持つ『権能』の一部を使用しているような言葉を口にすることがあるが、正確にはやはり宝具のひとつ。
物理的に天の牡牛を実体化させている訳ではないため、建築物を破壊することなく「屋内」という空間に限定して宝具を使用することも可能。
『Fate/Grand Order』の世界においてはとある理由で使用不可。

真名:イシュタル

イシュタル。金星の女神であり、人に繫栄をもたらす豊穣の女神であり、戦いと破壊を司る女神でもあり、『天の牡牛』という恐るべき神獣をウルク市へ送り込んだ、とにかく傍迷惑な女神。
真名であるイシュタルはアッカド神名。シュメル神名ではイナンナといい、名としてはこちらの方が古い。

関連用語

グガランナ
女神イシュタルが従える、天の牡牛。その姿は山の如しであり、シュメル最大の神獣。
神々ですら手懐けられないが、イシュタルは時に厳しく、時にもっと厳しく扱い、自在に操った。
全盛期ならティグリスも干上がらせる力を持ち、『Grand Order』第一部七章ではビーストⅡの対抗策として挙げられたが、北部で落として行方不明になってしまった。なお、その事で賢王ギルガメッシュに叱られた挙句、『私は駄目な女神です』と粘土板を手に立たされたそうな。
2017年のサマーイベントでは、コノートの地に現れた特異点を利用して全財産を注ぎ込んだ儀式(サーヴァント達によるカーレース)でグガランナマークIIを産み出すが、利用されて怒ったサーヴァント達に叩きのめされた挙げ句、ケツァル・コアトルのバックドロップで木っ端微塵に粉砕されてしまい、再び『私は駄目な女神です』と書かれた粘土板を持たされて晒し者になる。
『Fake』ではフィリアを乗っ取った『何か』によって「何処にも繋がってなさそうな『枝』」から引っ張り出す形でグガランナを北アメリカ大陸に召喚した。これが『Grand Order』での彼女がグガランナを失った要因としての有力説に上がっているが…
七頭の戦鎚シタ
七匹の蛇が絡み合ったような獰猛なデザインの鎚頭を持つ戦鎚。
伝承に曰く、生まれた時から持ち、ただ持つだけで敵を打ち倒すとのこと。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/EXTRA CCC
回想シーンやギルガメッシュのセリフ中に名前のみ登場。
Fate/Grand Order
第七特異点実装に先駆け、『二代目はオルタちゃん』の開催と同時期の期間限定ガチャで実装。イベントガチャ限定サーヴァントであり、恒常的な入手手段は現状ない。

人間関係

生前

ギルガメッシュ
求婚するもあっさりと断られる。それを侮辱と感じたイシュタルは報復として父であるアヌ神に泣きつき、"最強の神獣"天の牡牛を地上に放ったことでエルキドゥが死亡する原因を作った。
そのこともあってか、ギルガメッシュからは筆舌に尽くしがたいレベルで嫌われており、イシュタルの側も「私を袖にした、最高に趣味が悪くてワガママな金ぴか」と悪態をついている。
が、サーヴァントとしての両者の関係はお互い「まあ話を聞いてやらんでもない」程度のモノであり、エルキドゥと比べればそこまで険悪なものでもない。イシュタルの依代の存在がどれだけ大きな影響を及ぼしているかが判る。
また、ギルガメッシュが人理修復に手を貸していることに関してはこの異変を起こした元凶の正体より驚いているらしい。
エルキドゥ
彼とギルガメッシュが天の牡牛を討伐したことに怒ったイシュタルの「人の身で神の獣を殺したことは罪であるため、両名どちらかの死を求める」という願いが神々に聞き届けられたことで衰弱死する。
サーヴァントとして出会った際も因縁は続いている……というか、エルキドゥの方は「見かけたら即座に殺しに行く 話なんか聞かない」といった具合の対応で、関係性がある程度和らいだギルガメッシュのように相手の現状に合わせた対応などは全くしていない。まあ、生前のことを思えば当然でむしろギルガメッシュの方が珍しい対応だとは思われるが……。
エレシュキガル
姉である冥界の女神。かつて一言申すために万全の備えを以て彼女の下に向かったつもりが、文字通り身ぐるみ剥がされ刺殺されるという無残な結果に終わる。
『Fate/Grand Order』第七章では対の神性を持つイシュタルに引きずられる形で同時に召喚されており、時折彼女の肉体に乗り移ることで現世で活動していた。
イシュタルに凛の『颯爽と生きる、責任感のある女』の部分が影響しているならば、エレシュキガルには『生真面目な秀才、恋にも真剣な少女』としての凛が現れている。
シドゥリ
ウルクにおける祭祀長。ウルクで一番信心深い人物だったためか、彼女からの窘めに対してはあまり強く出られないでいる。
ドゥムジ
神話において夫であった神。
関係はあまり良くはなく、自身の死後に連日のように記念パレードをしていた事にブチ切れ、身代わりとして冥界に送りつけた。
シャムハト
生前?のウルクに居た、上記のエルキドゥの姿の元になった女性。
美の女神であるためか、彼女の美しさには一目置いていた模様。

Fate/Grand Order

遠坂凛
依代となった人物。
目が赤色であることを除けば容姿が酷似しており、マテリアルでの「金星の(赤い)悪魔」というワード、宝石に魔力を込めて放つ攻撃方法や各種スキルなど、かなりの要素が彼女に影響を受けている。
父親への依存が消えたのも、幼くして父を失った彼女に影響された可能性が高いとギルガメッシュは推測しており、イシュタル自身も凛の人間性には敬意を示している。
エミヤ
守護者である彼を見て説教しに行こうとしている。
彼の方からは依代との関係故か「ついに狂ったか」と評されている。結構な言われようだが、これは『CCC』で月の女王を名乗った遠坂凛 (EXTRA)に対して発せられた無銘の台詞と同じであるため、一種のセルフパロディのようなものだと思われる。
エミヤ〔オルタ〕
上記の人物の別の可能性であると理解しており、「守護者なんか続けたらこうなると解っていたのに」と悲しげな素振りを見せている。
ケツァル・コアトル
七章では最終的に共闘したが、何かと苦手な相手。神同士でも肉体言語(プロレス技)を容赦なく仕掛けてくるらしく「一番怖い相手」として語っている。(よりにもよって、憑依元のライバルもプロレス好きという皮肉である)
また、神話体系は違えど同じ金星の女神である彼女とは能力的な相性も悪く、下手に宝具を使った場合、キャッチされて投げ返されかねないのだとか。
そして、2017年のサマーイベントでは、全財産を注ぎ込んで創造したグガランナマークIIをバックドロップで木っ端微塵に粉砕されてしまう。
パールヴァティー
依代の少女の妹である間桐桜を同じく依代とした疑似サーヴァント。
同じ神霊憑きとして仲良くできそうだと感じているが、同時に「首の後ろがチクッとする」と無意識の危機感を覚えている。

その他

遠坂凛 (EXTRA)
ギルガメッシュ曰く転生体かの如く性格の似た人物。
沙条愛歌
ギルガメッシュ (Prototype)曰く同系列の存在。

名台詞

「度胸だけは一人前ね、いいわ、少しだけ遊んであげる」
「よしよし、カモが来たカモが来た。……んんっ! そうじゃなくて、平和のために戦いましょう!」
戦闘開始時の台詞。本性だだ漏れである。
「ふぅん……いいじゃない」
「はいはい」
「狙いは決まった?」
カード選択時の台詞。何だかんだマスターの命令に従ってくれる。
「高くついたわね!」
「優雅に華麗に大胆に!」
スキル使用時の台詞。依代の性格が表に出ている。
「いいわ、金星まで連れて行ってあげる!」
宝具選択時の台詞。金星に連れてくどころか、金星を叩き込むが……。
「飛ぶわよ、マアンナ! ゲートオープン! ……ふふっ、光栄に思いなさい? これが私の、全力全霊……! 打ち砕け! 『山脈震撼す明星の薪アンガルタ・キガルシュ』!!」
宝具発動時の台詞。イシュタルが行った最も「破壊的で」「残忍な」行為が宝具と化したもの。
具体的には金星を弾丸としてぶっ放す。
「無名の英霊まで居るんだぁ……ふぅん? 人間らしい全体浄化の仕組みだけど、酷いものね。
 ちょっと私、一言叱りつけてくるわ。カッコつけるのも大概にしろって」
マイルーム会話「エミヤ」。イシュタル自身は彼に対して特に関連性も因縁もないが、彼の境遇に思うところがあったのだろうか。
「アイツが人に力を貸すなんて驚きね……この異変を起こした元凶の正体より驚きよ。
 何の事かって? 決まってるでしょ。私を袖にした、最高に趣味が悪くてワガママな金ピカの事よ!」
マイルーム会話「ギルガメッシュ」。彼女にとっては因縁の相手である金ピカギルガメッシュが力を貸していることに驚いたようだ。人理焼却を引き起こした元凶の正体よりも。
「私を楽しませなさい、とは言わないわ。人間にそこまで求めてないしね。
 せめて、飽きさせないよう踊りなさい。それなら、ちょっとだけ付き合ってあげるから」
マイルーム会話「絆Lv1」。当初はマスターに対して期待している素振りを見せておらず、同時に神としての威厳を見せている。……この時点では。
「踊りなさい、とは言ったけど…まさかここまで行動的だったなんて。
 砂漠に行ったり、溶岩地帯に行ったり、果ては訳の分からない固有結界。
 ごめんなさい!舐めてました。アナタ、ウルクの民と同じくらい冒険的よ?」
マイルーム会話「絆Lv2」。そのマスターがウルクの民の如き行動力で人理修復はもちろん、それと全く関連のない騒動を自分の意志で解決した事に驚き、なんと謝ってしまう。
「私の扱いに慣れてきた?それは結構。あまり愚かな真似をして、私をイライラさせないでね。
 …え?どうしてかって、そりゃあ…つい、カッとなって弓を射ったりでもしたら大変というか、自己嫌悪で金星を壊しそうというか…何言ってるのかしら、私」
マイルーム会話「絆Lv3」。このような性格ではマテリアルでも傍迷惑な女神と評価されるのも無理はなかろう……。
「私は完成されている。女神として、支配と采配を常として。
 だからかしらね。アナタみたいに未完成なものを長いこと見ていると、変な気分になるっていうか…
 あぁもう、まだるっこしい!要は、放っておけないってこと!」
マイルーム会話「絆Lv4」。絆を深めていくうちに、未完成なマスターに対して放ておけなくなったようだ。
「あぁもう、白状する! 白状します! アナタのことが嫌いじゃないわ。
 …だって、よく足掻くし、よく藻掻くし、なんだかんだと最後まで負けないし。
 だから、これからは私がアナタの勝利の女神になってあげる。
 うふっ、覚悟なさい。たとえ冥界へ逃げようと、その首根っこ離さないんだから」
マイルーム会話「絆Lv5」。どのような試練においても屈しないマスターに女神もついに認め、これからはマスターの勝利の女神になることを誓う。
「私はビジネスパートナーとしてカルデアのマスターと契約した、先見の明あふれる女神イシュタル!」
「見てなさい、コイツすっごいマスターになるから。」
「っていうか、すっごいマスターになるまで、死のうが爆散しようが私が生き返らせるから!」
第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』にて、勝利の女神様の宣告。
彼女の恩恵を受けた人間に敗北はない――許してくれない。
だからきっと世界は救われるに違いない。
「分かる分かる、私が善とかちょっと盛り過ぎだし?
 ちょい悪の方が貢ぎ物をたくさんゲットできるし?」
「ところで、後で私のエアンナにいらっしゃい。冥界キガルより怖ろしい目に合わせてあげる(ハートマーク)」
第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』にて、美しい女神様による処刑場へのお誘い。
善と悪を「悪のイシュタル」「善のエレシュキガル」と区分すると、上記のように肯定して(表面上は)笑ってくれる。
善とは言えないことは自覚しているようだが、面と向かって他人に悪と言われると、それはそれで納得がいかないらしい。
なお逆に「善のイシュタル」「悪のエレシュキガル」と答えると、意外そうな本人の反応と、乾いた笑い声で肯定するシドゥリの姿が見られる。
「私が冥界下りをしたのは傲慢だったから。」
「神話上でのイシュタルは甘やかされて、もてはやされて、怖い者知らずだった。」
第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』にて、かつて冥界に挑んだことを「果敢」「凄い」というマシュに対しての否定。
かつてのイシュタルの未熟さを冷静に語るものの後悔している様子はない。
増長していたのは確かだが、その心には、神に命じられて冥界から出られないもう一人の自分エレシュキガルを外に出してやろうという、不器用な優しさも含んでいた。
「ジャガ村先生ーー!?」
第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』にて、極道スタイルとなったジャガーマンを見ての驚愕の言葉。
出てる出てる、器の地が思いっきり出てますから。
「別れは必ず訪れるもの。
 それを悲しんでいたら人生はたち行かない。」
「だから、精一杯の感謝をして送り出す。
 出会えた事と、生きてお別れを言える幸運を喜びながら。」
「───いい旅ね、アナタ達のオーダーは。」
第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』最終決戦の前夜にて。
別れを悲観的に捉えていない主人公とマシュに対して、イシュタルも共感するように微笑んだ。
「遥かな過去、遥かな時代に輝いた誰かの人生。
 それを何千年も経った現代で受け取っている。」
「ソラの星と、この大地の話。カルデアが紡ぐのは、そういう物語。」
「私がアナタたちに協力してもいいと感じたのは、きっとそういう願いがあったから。」
「私たちを利用するのではなく、私たちを識りたくて、アナタたちは手を伸ばした。」
「そんな“今を生きている”一番若い後輩に頼られたら、断れる先輩えいれいはいないって話。」
同上。女神であるイシュタルが主人公を助けた理由。
何度も戦い、捕まったり逃がされたり。そして買収されたり。色々あったが、それらすべては根底に誠意があり、伝わっていたことがわかる。
「ところでマシュ。
 カルデアのマスターって、好きな人とかいるの?」
「つまりフリーってコトね? オッケー、楽しくなってきたわ! みつどもえの戦いね!」
同上。真面目な話から一転してのぶっこみ発言。
前述の発言が女神イシュタル寄りの発言ならば、こちらは年頃の女の子である凛寄りに影響された発言だろうか。
いまだその感情をはっきりと断定はできないものの、エレシュキガルも含めて楽しもうとする姿は、普通の女の子のようである。
「なんかこの霊基になってから冴えないのよね、私。甘くなったというか、攻められても嬉しいっていうか」
バレンタインで、直に「チョコ頂戴」と先制攻撃を受けての反応。
甘くなった自覚はあるようで、その原因が依代にあることも理解している様子。
「今の私は『美と戦いの顕現』持ちの神性なの! いわばスーパーイシュタルよ、スーパーイシュタル!」
『冥界のメリークリスマス』での、悪魔みたいな姿(腕に赤黒い刺青のようなもの)について。正しくは神代回帰の姿元に戻ったとのこと。
名乗り上げたとおり、これ以降のイシュタルの名前表記は『スーパーイシュタル』となっている。
アルテラについてきた羊が「メー。(スーパーって) メー。(スーパーって)」と鳴くぐらいのネーミングセンス。
冥界にいるためか、戦闘中に強さも姿も名前表記も『ただのイシュタルさん』に戻ったことで敗北したが、「スーパーが最後まで続いていれば勝てなかった」と主人公も認めるほどの力を持っていた。

メモ

  • 『Grand Order』サービス開始時から存在する諸葛孔明以来の、1年以上間を開けて登場した2人目の疑似サーヴァント。
    以前より『CCC』でギルガメッシュ遠坂凛 (EXTRA)を見て「あの悪女めイシュタルの転生体か?」と発言しているほど性格的には似ているらしく、イシュタルが凛に憑依するのはさほど不思議ではないのかもしれない。
    • 機械音痴の凛の影響を受けたのか、カルデアの機材を壊してはカルデアのマスターになんとかしてもらったことが何度もあった。2017年の水着イベントにて、『CCC』で登場した「遠坂MPS(マネーイズパワーシステム)」に酷似する、「イシュタルQPS(クォンタムパワーシステム)」なるものが爆誕。具体的に言えば人々から信仰を集める神殿をATMを模したただの魔力集積機構に作り替えたモノとなっているが、このアイディアは2017年のクリスマスイベントにて、第七の冥府の門を開けるためにカルデアのマスターからプレゼントされたモノが切欠。
      要するに、カルデアのマスターが2017年の水着イベントでの大騒動を引き起こした遠因を作ってしまっていたという酷いループオチになってしまうわけだが…まぁ深淵に沈んだエレシュキガルを救出する以上、避けては通れなかっただろう…
  • 愛の女神を称する通り、性愛に関しては非常に奔放な女神で、夫以外にも120人もの愛人が(男女問わず)居たとされる他、遺跡から発掘されたレリーフには全裸で描かれたものも存在する。異様に高い露出度は伊達や酔狂ではないのだ。
  • キャラクターデザインを担当した森井しづき氏によると、「思う所あって最初断ったが、なんだかんだで担当する」事になった。
    (すでにPFALZ氏が個人同人誌でデザインされていて、その姿を気に入っていた為)

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脚注

注釈

  1. 主人公 (Grand Order)のみ「マスター」と呼ぶ。
  2. なお本人は非常に判りやすい態度で否定したが。

出典


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