概要
「聖杯戦争」における御三家の一つ。冬木市のセカンドオーナー。
大聖杯構築の際には遠坂がゼルレッチの弟子として降霊術の基盤を担った。
元々は当時の日本で禁教であった国外宗教の隠れ信徒だったが、ふらっと現れたヘンなじーさんに勧誘され、魔術に傾倒する。 後にゼルレッチからは、魔術礼装・宝石剣の再現を課題として与えられた。
ゼルレッチいわく、「最も芽のない教え子だった」らしく、ゼルレッチから見れば永人は、旅先のホテル代代わりにちょっと筋を見てやったレベルの「魔術師の弟子」ですらない「ただの門下生」。
武術で根源に至ろうとしたが、マキリとアインツベルンに勧誘され聖杯戦争を行う場所を提供した。
遠坂永人が「西洋魔術師としての遠坂家」の初代当主にあたるわけだが、それ以前の遠坂家がどのようなものであったのか、詳細は不明。確かなのは「隠れて国外宗教の信徒をやっていた」ということのみ。
遠坂時臣は霊脈の要衝として押さえていた土地を貸し付け、行き届いた霊脈管理によって悪運・災難・霊障の類から守られた事業はことごとく成功し、莫大なテナント料を手にしていた。……が、凛に受け継がれるはずだったそれらの財産は、彼女が成人するまでの僅かな期間に、後見人である綺礼のまったくずさんな管理によって、重要な土地が殆ど人手に渡ってしまうこととなる。
人物
- 遠坂永人
- 遠坂家初代当主。二百年前に大聖杯敷設に関わった、聖杯戦争創始者の魔術師の一人。
- 遠坂時臣
- 遠坂家五代目当主。術の秘匿が慎重にされ隠蔽するなら聖杯戦争で無関係な一般人に犠牲者が出ようと構わないという魔術師らしい思考の持ち主。
- 遠坂葵
- 遠坂時臣の妻。遠坂凛と間桐桜の母。旧姓は「禅城」。遠坂家に輿入れした。
- 遠坂凛
- 遠坂家六代目当主。
- 間桐桜
- 遠坂凛の実妹。遠坂家の次女として生まれたが、間桐家に養子に出された。
- 遠坂凛 (プリズマ☆イリヤ)
- 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の世界の遠坂凛。
- 間桐桜 (美遊世界)
- 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』における「美遊世界」の間桐桜。
関連組織
- 間桐家
- 「聖杯戦争」における御三家の一つ。サーヴァントの召喚システムおよび第二次以降の令呪を提供した。
- 後に間桐桜が養子に出される事になる。
- アインツベルン
- 「聖杯戦争」における御三家の一つ。儀式の根幹を為す大聖杯と、サーヴァントの魂を一時保管しておく小聖杯の鋳造技術を提供した。
- 魔術協会
- 遠坂家がセカンドオーナーとして所属している上位組織。
- 聖堂教会
- 形式上の監督役(兼監視役)として聖杯戦争を監視している状態。
- 第四次聖杯戦争では共謀して優勝を目指した。
- エーデルフェルト家
- 時臣から見て遠縁にあたる魔術師一族。第三次聖杯戦争での確執から一方的に嫌われている。
- 『Fate/Apocrypha』の世界では間桐桜がこちらに養子に出された。
- エインズワース家
- 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の並行世界での聖杯戦争での協力者。
- 第四次聖杯戦争の失敗で壊滅してしまい、研究成果などを丸ごと奪い取られることになった。
- ユグドミレニア
- 『Fate/Apocrypha』の世界で第三次聖杯戦争で戦った相手。
言及作品
メモ
- 遠坂家の土地のずさんな管理は、清貧を重んじる神父ならではの価値観によって行われたことであり、この件に関しては綺礼に悪意があったわけでは(一応)ない。綺礼が色々な意味で凛の天敵であるということを表すエピソードの一つ。
- また、この財産管理の失敗で本来よりやや多めに手放した事で沙条家が冬木に引っ越してきたり、先祖が作った日本刀アゾット剣が元で妖刀杯(仮)が開催されたりと『氷室の天地』における重要イベントがいくつか発生している。
脚注
注釈
出典