美遊・エーデルフェルト
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美遊・エーデルフェルト | |
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読み | みゆ・エーデルフェルト |
外国語表記 | Miyu Edelfelt |
本名 | 朔月美遊(さかつき みゆ) |
別名 | 衛宮美遊(えみや みゆ) |
性別 | 女性 |
誕生日 | 7月20日 |
身長 | 134cm |
声優 | 名塚佳織 |
デザイン | ひろやまひろし |
初登場作品 | Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ |
概要
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤに登場する、魔法少女カレイドサファイアとなる少女。
主人公・イリヤスフィール・フォン・アインツベルンのライバルとして登場し、後に親友となる。
- 略歴
- 本名「朔月美遊(さかつき みゆ)」。平行世界の冬木市で生まれたが、ある日起きた大災害を機にその特殊能力に目を付けた衛宮切嗣によって保護され(詳細は後述の能力欄を参照)、義理の娘「衛宮美遊」として育てられる。
- 切嗣の死後は義兄の衛宮士郎 (美遊世界)と暮らしていたが、ジュリアン・エインズワースらに攫われ、彼女を目的とした「聖杯戦争」が引き起こされた。
- 士郎とエインズワース家との熾烈な戦いの果てに、美遊の元へ辿り着いた士郎がかけた願いによってイリヤの世界へ飛ばされ、そこでマジカルサファイアと遭遇。マスターを見限ったサファイアと新たに魔法少女契約を結び、カレイドサファイアとなる。サファイアを追いかけてきた元マスター・ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトに拾われる形で、カード回収の任務を代行する見返りに、行くあてのなかった美遊はルヴィアと一緒に暮らし始める。
- イリヤには、魔法少女の立場とカード回収はルヴィアに持ちかけられて代行しているかのように説明しているが、実際は美遊からルヴィアへ持ちかけた。魔術の知識を持ち、八枚目のカードの存在をありえないものだとこぼすなど、もともと何らかの関わりがあることが描写されているが、サファイアに会う前の経歴はルヴィアに対しても伏せていた。
- 戸籍はルヴィアが捏造したもので、エーデルフェルト姓は名乗っているが上記のように実際の血縁ではない。その戸籍の上ではルヴィアの義妹ということになっているらしい。ルヴィア邸ではレディースメイド(侍女)として働き、イリヤと同じ学校に通い出す。
- 人物
- とてもクールで、感情表現に乏しい。小学校の授業の問題に高等数学を持ち出すなど、自分の能力が一般のものに比べて高いことに無自覚で、一種の世間知らずでもある。
- 出会った当初のイリヤが「魔法少女をしているのはゲームみたいだから」と語ったことに対し不快感を表したり、戦闘を全て一人で行おうとするなど、その行動原理には強い使命感がある。それゆえか、基本的に任務外のことに関心が薄い。特に人付き合いにそれは顕著で、学校に通っても友達は作らず、クラスメイトの名前も覚えない。ただ、拾ってもらったルヴィアに恩義を感じているなど、積極的に関わらないだけで人間嫌いではない。
- 当初は同じくカレイドステッキに選ばれた身でありながら「魔法少女に憧れていたから」というあまりに稚拙な理由でカード回収を行うイリヤを仲間と認めず、「あなたは戦わなくていい」と言っていたが、彼女との交流を得てイリヤなりに真剣に戦いに赴いていることを知る。同時に徐々に仲が縮まり、後にイリヤが死への恐怖から逃げ出した際には、イリヤがもう戦わなくていいように、「あなたは戦わなくていい」と独り戦いに向かう。同じ言葉でありながら、この時のこの言葉に込められた感情はまったく違うものだった。
- そしてバーサーカー戦で決意を新たに魔法少女になったイリヤに救われたことでイリヤを友達と認めるが、それ以降イリヤにべったりになり、「わたしの友達は生涯イリヤだけ。ほかの人なんてどうでもいいでしょ?」とのたまうなど、かなり過剰な親愛の情を抱く(イリヤ曰く「重い」、「友達の解釈が変」)。
- ただ、イリヤを通じて彼女の友人たちともそれなりに親しくなり、友達という意識はないまでも仲良くやるようになる。
- また、イリヤの義兄である士郎に対して好意を寄せている節があり、士郎の嫁になると言い出した大河に怖い顔をした他、ドラマCDではイリヤ・クロと共に彼に夜這いを敢行している。
- 能力
- 勉強、美術、料理、運動、なんでもできる完璧超人。しかし、頭がよすぎて常識にとらわれ、頭の固いところがある。
- 例えば飛行の魔術に関して、イリヤは「魔法少女って飛べるもの」という思い込みで簡単に飛べたが、美遊は航空力学・重力・慣性・作用反作用といった知識から「人は飛べない」という物理常識にとらわれて飛べなかった(最終的に、「飛行する」のではなく魔力で足場を作って「跳ぶ」という方法に落ち着いた)。
- このような、魔術の実践経験を持っていない反面、クロの能力が投影であることを看破したり、クラスカードの夢幻召喚を一回見ただけで再現するなど、もとから魔術の知識自体は有しているらしい。
- その正体は、平行世界で誕生した「生まれながらに完成された聖杯」。天然もので中身入り、オリジナルに極めて近いという破格の存在。詳細は不明だが、その世界では美遊を奪い合うために聖杯戦争が作られたとされている。
- もともとは冬木に存在した朔月家の「神稚児」と呼ばれる存在。朔月家では代々その身に神を宿し、願いを叶える存在となる子供が生まれるが、周囲の人間の強い願いを無差別に叶えてしまうため、七歳になって能力が消えてしまうまでは結界の中で暮らすことになる。彼女もそうなるはずであったが、災害をその力で食い止めたことから切嗣に目を付けられ、連れ去られた。
バリエーション
美遊・エーデルフェルト (Grand Order)
『Fate/Grand Order』にて「魔術師」のサーヴァントとして登場。
詳細は「美遊・エーデルフェルト (Grand Order)」を参照。
クラスカード / 宝具
各カードと宝具の詳細な性能は各々のページを参照。
ここでは美遊の固有の仕様や、作中での使用状況を記述する。
- ランサー
-
- 限定展開
- 宝具「刺し穿つ死棘の槍」を得る。
- 刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
- 作品序盤における美遊の主武装。黒化ライダーと黒化キャスターを倒す際に使用した。
- 黒化バーサーカーにも使用し命を奪ったが、「十二の試練」により蘇生されてしまう。
- キャスター
-
- 限定展開
- 宝具「破戒すべき全ての符」を得る。
- 破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)
- まだ正体がほとんど判らない状況だったクロに対し、容赦なくウィークポイントを突くために使用。しかし奇襲は見抜かれ、不発に終わる。
- セイバー
-
- 限定展開
- 宝具「約束された勝利の剣」を得る。
- 美遊が単独で本編中にこのカードで限定展開を使用した例はない。番外編のコラボコミックや『アーネンエルベ狂想曲』では使用例がある。
- 黒化バーサーカー戦では、美遊とイリヤとが協力しての「並列限定展開(パラレル・インクルード)」にて使用。九本同時に具現化し、黒化バーサーカーを倒した。
- 夢幻召喚
- 英霊アーサー王と一時的に同化し、セイバーの宝具とスキル、身体能力を会得する。
- 美遊が夢幻召喚した場合の衣装はイリヤと違い、従来のセイバーに近いデザインである。ただし、甲冑姿ではあるが肩と胸部のアーマーがなく、へそが見えているなど露出の多い姿となっている。
- 黒化バーサーカー戦で初披露。美遊とって初めての夢幻召喚でもある。その後クロとの単独対決で使用するなど、美遊の切り札的カードとして使用される。
- 約束された勝利の剣(エクスカリバー)
- 真名解放せずともその切れ味は最強の聖剣にふさわしく、通常の攻撃だけで黒化バーサーカーから一度は命を奪う。その後耐性を得てしまって切れなくなったため、真名解放し、更に命を奪う。
- しかし最強の聖剣であるがゆえに消費魔力は膨大で、美遊の魔力では真名解放は一回が限度。カレイドステッキからの魔力供給で回復は可能だが、夢幻召喚は一旦解除される。
- ライダー
-
- 限定展開
- 鎖付きの鉄杭を得る。
- 直接の描写はなく、黒化セイバー戦での会話の中で触れられたのみ。「試してみたけど…単体では意味をなさなかった」と戦力外通告をされて終わる。
- 夢幻召喚
- 英霊メドゥーサと一時的に同化し、ライダーの宝具とスキル、身体能力を会得する。
- バゼット戦で使用。
- 騎英の手綱(ベルレフォーン)
- ペガサスに使用して突貫するも、バゼットの「斬り抉る戦神の剣」に敗れる。
- 自己封印・暗黒神殿(ブレイカー・ゴルゴーン)
- 美遊の場合はイリヤと違い、従来のライダーと同じく両目を覆うバイザー状になっている。
- 石化の魔眼・キュベレイ
- 宝具ではなくスキル。本来のライダーはランクA+だったが、美遊の場合はランクA。
- アサシン
-
- 夢幻召喚
- 英霊ハサン・サッバーハと一時的に同化し、アサシンの宝具とスキル、身体能力を会得する。
- 間桐桜戦で使用。原作通り、遠距離から強力な麻痺毒で行動を封じ込めた。
- アーチャー(2枚目)
-
- 限定展開
- なし
- 夢幻召喚
- 英霊ギルガメッシュと一時的に同化し、ツーピース状の黄金の鎧と「王の財宝」を得る。
- エインズワーズ家戦で使用するも、強大な自我に飲み込まれかける。
- 王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
- 背後の空間から無数の宝具を射出するも、桜の纏った能力とは相性が悪く通用しなかった。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 主人公イリヤのライバルキャラであり、後の親友。
Fate関連作品
- とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
- イリヤ、クロと一緒にチームを組んでいるが、メインのイリヤと酷い目にあうクロに挟まれ、イマイチ目立てていない。
その他
- ALL AROUND TYPE-MOON
- コミック版「アーネンエルベ狂詩曲」にイリヤともども登場。士郎への誕生日プレゼントを買う為に一時的にアルバイトしている。
コラボ作品
- かんぱに☆ガールズ
- DMMゲームズ開発のブラウザゲーム。コラボイベントでゲスト出演した。
- コラボ対象が『ドライ!!』なためか、ギルガメッシュの夢幻召喚を使用して戦う。
人間関係
プリズマ☆イリヤ
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 生涯最初にして唯一の友人。
- イリヤのためであれば命を張ることも厭わないほどに大切に思っている。
- ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
- 先代サファイアであり、雇用主。
- 美遊がこの世界に現れた際に、求めに応じて戸籍と住む場所を与えており、イリヤの次に優先すべき人物と見做している。
- マジカルサファイア
- 契約したマジカルステッキ。
- 衛宮士郎
- イリヤの義兄。イリヤやクロ同様、恋心を抱いているが…
- クロエ・フォン・アインツベルン
- もうひとりのイリヤ。かつては敵対したが、クロとイリヤが和解した現在は、基本的に美遊は不干渉。
- イリヤと同じ顔なので、迫られると困る。かなり困る。
- 実際の所彼女との関係はイリヤを挟んでのものなので距離感を計りかねており、そのことが『Fate/Grand Order』での事件の発端となってしまった。
- 栗原雀花
- 「ヘンなメガネの人。たまに意味の分からない用語を使う」
- 嶽間沢龍子
- 「うるさい小動物。静かにしてほしい」
- 森山那奈亀
- 「あんまり印象にない。メガネの人の後ろによくいる気がする」
- 桂美々
- 「……だれ?記憶にない」(『ツヴァイ!』コミックス2巻表紙裏の「増刊!ミユのキモチ。」による)
- クラスメイト。イリヤとクロが頻繁に魔力補給のキスを行っている事を知っても「結局はイリヤが決める事。アレは必要だからしてるだけ。わたしが口をはさむことじゃない」と正妻として大人な態度を崩さない美遊の姿勢に驚愕する。
- だが当の美遊は美々を「同じ学校の人」としか認識しておらず、付き合いはそれなりに長くなってきているのに名前を憶えていない。
美遊世界
- 子ギル
- 彼に抱えていた秘密を知られて狙われる羽目になり、一度飲み込まれて死に掛けた事がある。そのため『ドライ』以降でも苦手な相手。
- ジュリアン・エインズワース
- アンジェリカとベアトリスを派遣し、本来美遊がいた平行世界の冬木へと連れ戻して捕えた。美遊の兄も監禁している。
- エリカ・エインズワース
- 自分を捕えた人間の娘(正確には妹)。
- 倫理観を持てないような育て方をされた彼女に心を痛め、嫌うこともできないでいる。
- 衛宮士郎
- 義理の兄。自分を守るため単身エインズワース家と戦い、平行世界に逃がしてくれたかけがえのない存在。
- 彼と二人の時は普段のクールさはどこへやら、頬を膨らませてわがままを言うなど、お兄ちゃんにべったりな甘えんぼうの妹になる。
- 間桐桜
- 義理の兄の友人。
- 最初はあまりの狂気にドン引きしていたが、義理の兄から事情を知った事で「共に過ごせたかもしれない未来」に思いを馳せ、悲しんでいた。
- 衛宮切嗣
- 義理の父。自身を朔月家から連れ出した張本人。
- 彼女がまだ幼く、彼も能力にしか興味が無かったため、人間的な交流はほとんどない。
- 朔月陽代子
- 母親。生まれが生まれなので、朔月家に居たときにも接触する相手は彼女のみで、幼少期の記憶をほとんど忘れた現在でもその温もりはよく覚えているとか。
その他
- ヒルダ・ヤーデルード
- 『かんぱに☆ガールズ』のコラボイベントで共演。魔法使い(型月的な意味でなく一般的な意味での)達の集う学術院に通う魔法使いの少女。
- 美遊に輪をかけて内向的な上に恥ずかしがりやなため、彼女がコスプレアイテム「変幻の鏡」で自分の服装になった際には元気づける傍ら、美遊にしては珍しく注文をいろいろ付けて楽しんでいた。
名台詞
Fate/kareid liner プリズマ☆イリヤ
- 「あなたは戦わなくてもいい カードの回収は全部わたしがやる」
「せめて わたしの邪魔だけはしないで」 - 学校の帰り道、イリヤからクラスカードの回収任務を引き受けた理由を聞いての返答。
- ゲーム感覚でカード回収に挑むイリヤの態度に不快感を示しそのまま帰路に着くが、屋敷がイリヤ宅の向かい側だったため、屋敷前でイリヤと出くわした際なんともいえない雰囲気となる。
- 後に自分の力に怯えカード回収を降りたイリヤに上記と同じような発言をするが、最初の時とは違い、イリヤから大事な何かを教えてくれた故の慮りの言葉だった。
- 「人は 飛べません」
- イリヤが高度な飛行魔術を使いこなしたのを見て、ルヴィアから飛ぶように言われた際の返答。
- 魔力に加えて「飛ぶことのイメージ」が大切であるため、彼女にとってはこの頭の固さが大きな欠点である。
- ……また、「自分にわからないことはできない」というのは彼女本来の能力を考えるとなんとも皮肉である。
- 「撤退は…しない!」
「次じゃダメ!」
「今ここで終らせないと…わたしひとりで終らせないと…次はきっとイリヤが呼ばれる…!」
「イリヤはもう…戦いを望んでない」
「はじめて……だったんだ…わたしを…――って……言ってくれた人…だから…」 - 会って最初は何も思わなかった。むしろ彼女の軽さに反感を持った。だけど、彼女は自分にできない事ができた。一緒に困難に立ち向かい、バカバカしい騒ぎをしながら、彼女は自分に、自分が今まで知らなかった、とても大事なことを教えてくれていた。だから自分は彼女の盾になる。クラスカード「バーサーカー」を前に、友情を知らなかった少女が、その人生で初めて誓い全うしたいと心から願った友情の証。
- 「は? どうしてあなたと仲よくしなくちゃいけないの?
わたしの友達はイリヤだけ。あなたたちには関係ないでしょう。
もうイリヤには近づかないで」 - クラスメイトに仲良くしようと言われた際に。
- 背景真っ黒でハイライトの消えた眼をしており、心底疑問に思っているようである。
- 「なにを怒ってるの……?
わたしの友達は生涯イリヤだけ。他の人なんてどうでもいいでしょ?」 - 上述の件を追及したイリヤへの返答。友達の解釈がヘンです。
Fate/kareid liner プリズマ☆イリヤ2wei!
- 「お兄ちゃん…?」
- 衛宮士郎と初対面で放たれた衝撃の一言。見開きまで使い、まるで幽霊にでも会ったかのような驚きようであった。
- 「『色は全ての混沌を飲み込む深い闇色 固体と液体の概念を合一させているかのような、柔らかく、しかし確かな矛盾的質感』」
「どんなものかわからなくて聞いたら、ルヴィアさんはこう言って教えてくれた やはり何かの魔術的意味があるような気がする」
「そして最後に、ルヴィアさんは言った おそらく重大な一言を」
「『その存在は アジアの神秘だ』」 - ルヴィアから頼まれた買い物の途中で、依頼された商品について。
- とんでもない代物に見えるが、実はこれ、コンビニの水羊羹。サファイアもたいしたものじゃないと感づいていたのか、呆れてツッコミを入れていた。
- ちなみにアニメオリジナルのセリフ。原作では最後の一言のみをルヴィアが言っている。しかも、そちらではコンビニのブランドが指定されていたりする。
- 「……クロを無条件に認めたわけじゃない でも向こうが事を荒立てない限り干渉しない方針でいる」
「結局は イリヤが決めることだと思うから」
「……そしてアレは必要だからしてるだけ 私が口をはさむことじゃない」 - 「クロのことを認めるのか」とミミに聞かれた返事。
- 「ついこの間まで敵対していた相手をどう思うか」の返事としてはいいのだが……「アレ」の内容がアレなためいろいろと台無しである。
- 「う、奪い合うからいけないんです。
みんなで分け合えば、争いは起こらない!」 - 4巻特典ドラマCDより。イリヤ、クロエと共に士郎に夜這いを敢行し、戸惑う士郎に対してハーレム容認宣言。
- イリヤは好き、クロエも嫌いじゃない、でも士郎は渡せないという複雑な乙女ゴコロの発露。ただ士郎にとっては逃げ場所がない上に応じても逮捕というとんでもない状況。
- 「…生まれてきたこと、今日まで生きてこられたこと、
イリヤに会えたこと、みんなに会えたこと、士郎さんに会えたこと、
その全てに……感謝します。ありがとう」 - 誕生会での感謝の言葉。お友達との誕生会には重すぎる言葉に、当然皆からツッコミが入る。が、言葉を紡ぐときの表情は、イリヤから見ると泣いているようで…?
- 「…カード回収なら私がやります」
「その代わり…住む場所をください 食べ物をください 服をください 戸籍をください」
「……わたしに 居場所をください」 - ルヴィアに初めて出会った際の言葉。
- 最愛の兄に送り出された異邦人は、こうして偶然の導きで、運命に出会った。
- 「結婚制度における財産分与や結婚・離婚率の変遷…、それから離婚裁判の判例についてだいぶ詳しくなったわ」
- タイガから出されたおしおき問題・社会編。……スーパー小学生少女の彼女でも、その辺の事は詳しくなかったらしい。うん(明後日の方向を見ながら)。
Fate/kareid liner プリズマ☆イリヤ3rei!!
- 「ただいま お兄ちゃん」
- 自らの世界の衛宮家に帰宅しての一言。後に語られる過去編の「いってきます」から考えれば、その感慨は深い。
- 「お兄ちゃん、髪やって」
「いいから、やって」 - 普段のクールさが嘘のように、お兄ちゃんに髪を結ってと甘える美遊の妹モード時の台詞。
- 士郎に「一人でできるだろ」と言われるも、ぷーっと膨れてダダをこね、結局士郎が折れて髪を結ってもらった。
- その表情と台詞のコンボはイリヤとクロエを轟沈せしめたが、美遊は自分の甘えているところを見られたくなかったようで、覗き見られていたと知ると真っ赤になってクロエを枕で殴打した。
- 「シロウ あそぼ」
- 過去編。無垢で無邪気な親愛。それは士郎が切嗣より刷り込まれてきた「正義」を揺るがすのには十分すぎる、無防備な「親愛のカタチ」だった。
- 「士郎さんと本当の兄妹になりたい」
- 過去編。美遊が自ら叶えた願い。この願いにより美遊は紅い瞳を失う。そして、この願いが士郎の往く運命を決定づける事となった。
- 「だったら わたし 海が見たい!」
- 過去編。美遊と兄妹になろうと決めた士郎から、近いうちに外出しようと告げられて出た無邪気な希望。その表情は、これから広がる世界への夢と希望で輝いていた。
- のちに、その夢は並行世界のお兄ちゃんと、その義妹である大親友(とクラスメートたち)によって叶えられる事となる。
- 「隣にお兄ちゃんがいてくれるのに 何を怖がるの?」
「『いってきます』!」 - 過去編。美遊の「はじめてのおでかけ」。だが、その「いってきます」から「ただいま」までは、あまりにも、あまりにも過酷な出来事と長い時間を必要としてしまった。
- 「どうして… 来たの?」
- 過去編。万難を排して、やっと出会えた兄妹。だが、そんな傷だらけの兄に美遊は知らされた残酷な現実を叩きつける。
- 「あの人たちから… 聞いた…」
「お兄ちゃんと切嗣さんがわたしを拾ったのは… わたしの力を使うためだ…って…」
「わたしは…ただの道具で」
「使い方を見つけられなかった切嗣さんの代わりに…」
「エインズワースがわたしを使って世界を救うんだ…」
「……って」
「なのに 今さら……」
「どうして来たの……!?」 - 過去編。自身に課せられてしまった宿命に涙し、義父兄の「裏の思惑」を知らされて美遊は涙ながらに、その絶望を兄に告げて拒絶する。だが、その兄は「愛おしい妹の幸せだけを、ただひたすらに聖杯に願う」という無上の愛をもって応えた。そして美遊は自身が「本当の意味で」愛されていた事を知る。
メモ
- キャラ造形の基本コンセプトは「イリヤの対になるように」とのこと。西洋風で銀髪のイリヤに対して、和風で黒髪にしたとか。
- コンセプトに反して和服は長らく登場しなかったが、『ドライ!!』の衛宮邸にてついに登場。童女めいて非常に似合っている。
- アニメ版ではもう少し早く、『ツヴァイ ヘルツ!』の第五話の夏祭りで浴衣姿を披露した。着付けが完璧だったりと、地味に伏線を張っている。
- 誕生日はイリヤと同じ日。
- 読唇術もできる。
- 50m走6秒9(身体力テストで男子が8秒以下、女子が8.3秒以下で10点)。
- 人間関係が希薄だったせいか、ボーイズラブに対しても「わからなくもない」と否定的ではない。
- 5年9ヶ月前の時点(7歳より前)では赤い瞳だが、現在は琥珀色の瞳。彼女自身が「士郎さんと本当の兄妹になりたい」と願ったことで士郎と同じ現在の瞳の色に変化した。ただし、遺伝子的にも兄妹になったのかは不明である。
- 意外なことに、寝間着の趣味はファンシーな着ぐるみパジャマ。さすがに衣服を提供してくれているルヴィアには恥ずかしくて言えなかったのか、イリヤ達の世界では着ていなかった。
- 羽織るタイプの羊の着ぐるみが「彼女のパジャマの中ではだいぶマシなほう」なあたり、彼女のコレクションは相当に変なラインナップになっているようである。
- この羊の着ぐるみパジャマは士郎が美遊のパジャマが小さくなったので買ってきたものである。その後、クマさん、ネコアルク……とその種類を増やして行ったようである。
- 「他者の願いを無制限に叶え続ける能力を生まれつき持つ」という点では、メレム・ソロモンとの類似がある。
- ただ、村人に四肢を切り落とされて村の生き神様(兼都合のいい道具)として扱われてきたメレムと、「普通の人間としての生を送ってほしい」という朔月家の愛に守られてきた美遊ではその境遇に雲泥の差があるのだが。
- キャラクターソングは「Fragment Hope」。設定を知っているかどうかで意味が大きく変わる歌詞が特徴的。
話題まとめ
- 衛宮士郎に対して「お兄ちゃん」と呼びかけたことから、一時期「冬木大火災で失われる前の実の妹ではないか?」という推論が立てられた。
- 本作オリジナルキャラではあるが、コンプエースの2010年12月号にて武内氏描き下ろしの美遊を拝むことができる。実に貴重な絵である。
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脚注
注釈
出典