ダリウス・エインズワース | |
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性別 | 男性 |
声優 | 小西克幸 |
デザイン | ひろやまひろし |
初登場作品 | Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ |
概要
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤに登場する魔術師。
- 略歴
- 魔術師一族であるエインズワース家の初代当主であり、エインズワースの始祖。エインズワース全ての父。
- 既に故人であり、千年前から生き続ける魔術師の精神概念と化しており、置換魔術でザカリーをはじめとした歴代当主達の肉体に取り憑いていた。
- 元々は特殊な鉱石を黄金や別の何かに置換するだけの三流魔術師だったのだが、その鉱石の発掘現場で「何か」に出会った事がその後の人生を決定づけた。
- 『ドライ!!』ではジュリアンに取り憑き、互いの総力戦の中で『破戒すべき全ての符』の力で置換魔術が解けてしまうが、一時的なものにすぎず、ジュリアンも少しずつダリウスに戻りつつある。
- 後にジュリアンがイリヤとの戦いの中で自分の願いを自覚してエリカに抱かれて事切れたために彼の肉体に置換して完全に復活し、圧倒的な力でイリヤたちを追い込んでサーヴァントカードを次々に破壊してゆくが、クロの核になっているアーチャーのカードを破壊しようとした際に相打ち覚悟で叩きつけられた起源弾でジュリアンの魔術回路を破壊されて消滅した。
- ……と思いきや、ピトス内部の可能性世界における「人類の創造種」と自身を置換して巨人として完全復活。イリヤ以外を次々に叩き潰して美遊も聖杯として飲み込み、さらなる絶望をもたらした。
- 人物
- 「人類史の存続」を一族の目的に掲げており、滅び行く世界の救済を成そうとしている。
- 実際は典型的な魔術師であり、肉体を単なる器と考えて精神のみを持続させ、擬似的な永遠の生を得ている。
- その為に歴代当主を自身に置換させているが、自分の子孫に当たる者を犠牲にするやり方を平然と行っている。
- そして千年も生きている以上、彼自身の本当の目的は、ドールズでありエインズワース家の人間だったアンジェリカすらも知りえない。
- なお、置換を繰り返すうちに、千年前に抱いた想いとはまったく別のものに変質してしまっているとのこと。
- この世界そのものをもういらないと見なしてピトスの中にある孔の先にしか興味を持っておらず、英霊ですら「捻り潰すだけの蟲」と徹底的に見下している。
- 能力
- 置換魔術によりエインズワースの歴代当主に取り付くことで擬似的な永遠の生を得ている他、『破戒すべき全ての符』で概念置換を破壊されても覆らない呪いと化している。
- ジュリアンがダリウスに置換している間はエクスカリバーの通常攻撃を素手で受け止める等異常なまでの身体能力に変貌するが、これは置換魔術によってベクトル置換を行っているためであり、まともな攻撃は一切通らない。
- 光や音も自由自在に置換可能なので、自分を見えなくしたり音を聞こえなくしたりするどころか、自分についての偽りをいくらでも見せたり聞かせたりできる。上記のベクトル置換まで合わせれば、事実上自分の望んだ現実を相手に体感させられる。
- また、ジュリアンが行っていたカードを直接破壊する事も、遠距離から実行可能であり、事実上カードを使って勝つことは不可能である。ただし、カードの破壊をする場合には遠距離から行うにせよ「自分の手で直接触れる」必要があり、カードに触れている瞬間だけは直接的に干渉されうる。
- 置換魔術によって存在しているため、存在の基盤になっているものは依り代に刻まれたエインズワースの魔術刻印そのものとも言える。このため、魔術刻印そのものに干渉する攻撃は天敵になりうるが、上記の理由で当てることは非常に難しい。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- エインズワース家の初代当主。
人間関係
- エリカ・エインズワース
- 娘。彼女を守ることが自身の戦いの理由と言う程に執着している。
- 実際には血は繋がっておらず、代々の「ダリウス」と共にその都度名前を変えてあり続けた存在。
- そして最初の名前は「パンドラ」であった。
- ジュリアン・エインズワース
- エインズワースの現当主。置換魔術で取り付いており、いずれダリウスに置換されてしまう。
- 当然ながら関係性は最悪に近く、特にエリカの処遇を巡って決定的に対立している。
- クロエ・フォン・アインツベルン
- 敵対する陣営の一人。
- 彼女の核になっているアーチャーのカードが自身の計画を狂わせた発端であると見なして彼女ごと握りつぶそうとするが、それを見越していた彼女に「置換魔術を発動した状態でカードに触れている」という一瞬の状況を狙って起源弾を叩き込まれ、魔術回路ごと破壊された。
- ■■■■
- 千年前に鉱石の採掘場所で見つけた「何か」。
- その時の高揚感と、微かな憐憫が、後の人生の方向性を決定づけたとか。……やはり「パンドラ」なのであろうか。
名台詞
- 「そう私が、美遊という生きた聖杯を見つけ、英霊の力の一端を引き出すカードを造り上げ、聖杯を完成させるための大儀式――聖杯戦争を興した」
「ああ、まったく……君からすれば私は、倒すべき魔王なんだろうね」 - イリヤと相対しての自己紹介。この台詞の中で自身を「倒すべき魔王」と称するなど、彼の言動は芝居がかったものが多い。
- 「外が騒がしいねぇ、失敗だったかな。防音だったらよかった」
「ああ、まったく失敗だ――」
「ますます寒くて堪らない」 - 上の台詞の後、自身の結界宝具『三〇一秒の永久氷宮』を評して。薄い部屋着にサンダル履きという格好のまま雪の屋外に出て凍えていた人が、氷の結界の中に閉じこもったりしてはいけない。
- 「いやいやまったくもって…」
「素ッッ晴らッ…しい!!! 平行世界に単身飛ばされ!!! 奇っ怪な魔術礼装と契約し!!! 自身が招いたカードの災厄を回収する傍ら、初めての友情を知る!!! だが偽りの日常は終わりをつげ、また美遊 は私の元へ帰ってきた!!! 偶然と必然と運命が世界線を越えて紡いだ王道の物語 じゃないか!!!」
「私のカードを集めてくれてありがとうイリヤスフィール!! いやいや返してくれとは言わないよ!! 存分に使って我々と…」 - それまでのイリヤと美遊が過ごした日々を知って感動したかのように、凄まじい勢いで捲し立てる。異様な狂気を感じさせる台詞ではあるが、どうやら演技が含まれているらしく、途中でエリカから「ちょっとちがう、やりすぎだよ」と苦言を呈されている。
- 「あまり大声は出さない方がいいよ。この氷宮は外界からの力では絶対に破れない。だがその代償として氷宮内からは少しずつ酸素が失われていき、発動から三〇一秒で酸素濃度はゼロになる」
「だから…」
「酸素を無駄遣い…しちゃ……いけな……」 - 『三〇一秒の永久氷宮』の効果を説明……したはいいが、一番苦しいのは直前まで大声で演説をしていた自分自身であった。自業自得……
- なお、アニメ版では結界らしきものを張っていたため酸欠にはならずに済んだ。
- 「幕間は明けた。さあ、第六次聖杯戦争の再開だ」
- 美遊を追ってきたイリヤたちと、謎の存在である田中が、自身の作った聖杯戦争に「舞台入り」するのを歓迎して。
- 「―――だから
余計な真似はするんじゃないよ エリカ
もうすぐだ もうすぐ神話は成る 死と新生 新たな人類史の一歩を私とお前で作り上げるんだよ
苦しかったろう ああ長い間……とても辛かったろう だが…それももう終わる
人類が未だ経験したことのない絶望が蓋を開けるのだから …!!」 - エインズワースの計画が大詰めになり、勝手な行動が目立つエリカを咎めつつの言葉。
- どう聞いても言動が物騒であり、最後の部分は歪んだ口元も相まって到底世界を救う人間には見えない。その真意はどこにあるのだろうか。
メモ
- 世界の救済という、およそ魔術師らしくない目標を掲げている為、凛からは胡散臭い目で見られている。
- 典型的な魔術師である以上、根源を目指している筈であり、その真意は長らく不明であった。
- ただ、彼に限らず異世界の衛宮切嗣も「世界の救済」に拘りを見せているので、イリヤ達の世界の魔術師とは根本的に目標が異なる可能性もある。
- 後に明らかになった彼の目的もやはり根源。アプローチ手段としては、「ピトスの中の可能性世界が既存の世界に上書きされる際、可能性世界における人類の創造種と自身を置換することで人類史そのものを自分のものとして極点に至る」というゲーティアに近いものであった。そしてギル、田中、イリヤ以外の美遊世界の全てを滅ぼしつくして新世界創造に事実上の王手をかけたあたりはゲーティアの先を行ったとも言える。
- 典型的な魔術師である以上、根源を目指している筈であり、その真意は長らく不明であった。
話題まとめ
脚注
注釈
出典