ナーサリー・ライム
キャスター(EXTRA・黒)
- 真名:ナーサリーライム
- 身長:cm/体重:kg
- スリーサイズ:B/W/H
- CV:野中藍
「魔術師」のクラスのサーヴァント。ムーンセルの聖杯戦争において、ありすによって召喚される。
白い少女であるありすとは服の色が反転した、双子のようにそっくりの外見をした黒い少女。カタカナ表記で「アリス」とも呼ばれる。
- 略歴
- 第三回戦にて、主人公の前にマスターのありすと共に姿を現す。
姿を現すと同時に、怪物「ジャバウォック」を召喚。その怪物の凶暴性から、バーサーカーを従えた双子のマスターであることを疑われる。
概念武装「ヴォーパルの剣」によってジャバウォックは退けられるが、次には固有結界「名無しの森」をアリーナ第二層全体に展開し、主人公を追いつめる。
バーサーカーと固有結界の取り合わせには無理がある。また、ムーンセルのシステム上、二人一組のマスターは存在し得ない。それらを手がかりに、主人公は、ありすとアリスの正体に迫る。
月の裏側ではBBによって、マスターと共に彼女の手駒として蘇生されたが、パッションリップの命令を拒否し、逆に彼女のことを虐めている。
だがメルトリリスの手によって………。
- 人物
- 自分のことを「あたし」と呼ぶのと同様、ありすのことも「あたし」と呼ぶ。二人が交互にしゃべると、どちらがどちらかを把握するのが困難になるほど。
ありすの夢がカタチとなったもの・ありすの映し身であるがゆえに、基本的にはありすと同じ、無邪気な子供。
ただし、彼女自身はあくまでもサーヴァントであり、戦いに無自覚なありすを聖杯戦争で勝たせなければならないことは理解しているらしく、ありすの「遊びたい」という願いを叶えることを兼ねつつ、それをもって敵を追いつめる。
それゆえ、ありすに比べて、子供であるがゆえの残酷な面を多く見せる。
鏡に映った黒の砂糖菓子の人形は、ただ望みを叶えるだけ。
- 能力
- 宝具によってアリーナに様々な異常現象を引き起こす。
瞬間移動を自在に行い、その行動は神出鬼没。氷塊や風の刃といった二属性の魔術を操る。ただし肉体や外見は人間であるありすを鏡合わせにして顕現している為、正面向かっての戦闘能力は極めて低い。加えて有する宝具が強力な反面、宝具発動に必要となる詠唱は長く無防備になりやすいという弱点も存在する。
宝具
- 永久機関・少女帝国(クイーンズ・グラスゲーム)
- 固有結界。サーヴァントの持つ能力が固有結界なのではなく、固有結界そのものがサーヴァントと化したもの。
マスターの心を鏡のように映して、マスターが夢見たカタチの擬似サーヴァントとなって顕現する。本来は特定の名などなく、「ナーサリーライム」という絵本のジャンル。
結界の内容はマスターの心を映したものとなるため、ありすが愛読したであろう「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の影響が強い。
怪物「ジャバウォック」や「トランプ兵」の召喚や記憶と自我を皮切りに存在そのものを薄れさせる「名無しの森」をアリーナに展開させる。詠唱後には時間の巻き戻しを行えるがこれは時間を操るとされる第五魔法とは非なるものであり自身や自身の召喚物にしか使えない力である。
戦闘時には、規定ターン終了時に相手に魔力ダメージを与えると同時に、自身のHPを完全回復させる。
- トランプ兵
- 由来:「ふしぎの国のアリス」で登場するトランプ兵
サウンドドラマCDにて。キャスター (EXTRA・黒)が召喚した槍を携えたトランプの兵隊達。約40体からなる軍隊であり戦闘能力こそ低いが彼女の宝具による再生力によって不死身の軍隊として戦った。
- ジャバウォック
- 由来:ルイスキャロルの小説「鏡の国のアリス」の「ジャバウォックの詩」に登場する、正体不明の怪物
正体不明の怪物。バーサーカーであることを疑われるほどの強大な力を有する。ただし、理性のない怪物に有効な概念武装「ヴォーパルの剣」の前では大きく弱体化する。
サーヴァントではなく、倒されてもマスターには何のフィードバックもない。与えられた魔力が尽きるまではアリーナに存在し続けられる。
もともとは、詩の中でジャバウォックは、名も無き一人の勇者によって倒される怪物として描かれている。
ちなみに、弱体化前のステータスは、全てゲームにおける最大値である255。
つまり全ステータスEXランクのとんでもない化け物。まっとうなプレイでは絶対に倒すことが出来ない。漫画においてはセイバー (EXTRA・赤)とランサー(EXTRA・青)の二人相手であっても圧倒する力を有し、首を刎ねても回復する再生力も見せた。
- 名無しの森
- 由来:「鏡の国のアリス」にて主人公のアイデンティティを確立する切っ掛けとなった名無しの森
彼女が「ありすのサーヴァント」として発動した固有結界。「永久機関・少女帝国」の派生能力といえる。
またのスキル「陣地作成」によって作られた自身に有利な陣地「工房」(もしくは「神殿」)でもある。
この固有結界に囚われた者は、自らの名前を皮切りに徐々に記憶を失い、それと共に存在が消滅していく。
ただしゲーム的には、必ずHP/MP1が残り、(第2回戦のアーチャー (EXTRA・緑)の毒と異なり)これによってゲームオーバーになる事はない。
自分の名前を口にする事で結界から逃れる事ができるが、結界に入った時点で名を失い忘れてしまうため、事前にメモなどを持っておく必要がある。
真名:ナーサリーライム
ナーサリーライム。英語の「わらべうた」。実在の人物を英霊としたものではなく、絵本のジャンルのことである。
子供たちに深く愛され、多くの子供たちの夢を受け止めていったこのジャンルは、一つの概念として成立、「子供たちの英雄」としてサーヴァントとなった。
サーヴァントが固有結界を作るのではなく、固有結界そのものがサーヴァント。
「物語」であるため本来決まったカタチはなく、マスターの心を映し、マスターが夢見たカタチの擬似サーヴァントを作り上げる。
今回は、マスターのありすが「自分が物語の主人公だったら」という夢を見ているがゆえに、ありすと同じ姿になっている。
また、ありすの夢を映す今回のナーサリーライムは、彼女が愛読したであろう「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の影響が強いようだ。
登場作品と役柄
- Fate/EXTRA
- 第三回戦の対戦相手。無邪気に遊びながら、主人公を追いつめる。
- Fate/EXTRA CCC
- BBに蘇生され、ありすと共に再登場。
人間関係
- ありす
- マスター。分かち難い存在。キャスターはありすの夢がなければ動かないが、ありすも、キャスターがいなければ生きていられない。
- 主人公 (EXTRA)
- 対戦相手。遊んでいるという意識のありすは彼(彼女)を友達と認識しているが、キャスターは敵ということを弁えているのかあまり親しげには接してこない。
CCCではありすの死を心から悼んでくれる彼(彼女)に「あなたがそんな顔で看取ってくれたからありすは幸せだった」と感謝の気持ちを伝えた。
- パッションリップ
- BBから彼女の援護を命じられるが、彼女の指示は一切聞かず、固有結界も展開しない。その上ありったけの罵詈雑言を浴びせかける。
- メルトリリス
- ありすは生きたまま剥製のような状態にされ、彼女自身もバラバラにされてしまった。曰く、「悪いお友達」。
名台詞
- 「わすれちゃったの? こう言うの。
"あわれで可愛いトミーサム、いろいろここまでご苦労さま、でも、ぼうけんはおしまいよ"
"だってもうじき夢の中。夜のとばりは落ちきった。アナタの首も、ポトンと落ちる"
"さあ—— 嘘みたいに殺してあげる。ページを閉じて、さよならね!"」 - さよならの時間、ありすと共にくるくると踊りながら。
- 「越えて越えて虹色草原、白黒マス目の王様ゲーム。走って走って鏡の迷宮、みじめなウサギはサヨナラね♪」
- 宝具解放。物語は永遠に続く。その読み手が、現実を拒み続けるかぎり。
- 「ふふ、今度こそ悪い夢はおしまいみたい。
さよなら、ひとりぼっちのテンプレート:rb(ありす,あたし)。
いままでテンプレート:rb(アリス,あたし)と遊んでくれて、ありがとう。」 - 月の裏側にて。もういないマスターに感謝と共に別れを告げる。
- 「それじゃあ、おやすみなさいお兄ちゃん(お姉ちゃん)。
幽霊だったありすの声を、
聞き逃さないでくれてありがとう。」 - ありすの最期を看取り、願いを聞き届けた主人公に、感謝と共に別れを告げる。
メモ
- 作品としてのナーサリーライムは、特に「マザーグース」が有名。
- 自分を「あたし」と言うだけでなく、互いが互いを「あたし」と言いあう姿は、ステンノ、エウリュアレを彷彿とさせる。
- ドレスは金属製。光沢があり、鏡のように周囲の光景が映りこむデザイン。
- 『魔法使いの夜』には久遠寺有珠という魔術師が登場している。モチーフ元が同じであるため一部魔術の名前が被っているが、内容はアリスとは完全に異なる。
EXTRAで判明しているステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 |
ありす | E | E | E | E | E |
保有スキル:陣地作成A・自己改造A・変化A