ORT | |
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読み | オルト |
外国語表記 | ORT (One Radiance Thing) |
全長 | 40m |
所属 | 死徒二十七祖 |
序列 | 第五位 |
デザイン | PFALZ |
概要
死徒二十七祖第五位、「タイプ・マアキュリー」「水星(?)のアルテミット・ワン」「ワン・ラディアンス・シング」。
- 略歴
- 詳細不明。西暦以前に、南米に落ちてきた突然変異種、らしい。
前五位によって捕獲を試みられるものの、逆にこれを瞬殺。その後、吸血の性質があることが判明したため、そのまま祖として数えられることになった。
本来は『Notes.』に登場すべきキャラなのだが、タイムスケジュールを間違い、五千年ほど先に来てしまったドジっこ。能力は次元違いだが、ぐうたらなのか興味はないのか、今のところ実際に地球侵略はしていない。出番が来るまで水晶渓谷に閉じこもっている。
しかし、人間の側にしてみれば、そんな事情はうかがい知れないため、いろいろな機関がちょっかいを出しては返り討ちに会う、というのが繰り返されているとか。
本当は地球の発したSOS信号を受け取る最強種ではない、ともされており、「水星のアルテミット・ワン」という名称には疑問符がついている。 - 魔術協会においては、16世紀に冠位魔術師・アステア率いるチームが調査に赴いた結果、アステア一人が帰還。現在の紀における地球の生命では何一つ及ばない、と言い残して彼は結晶化し、時計塔学院長によって件の生物が「ORT」と命名されたという経緯が伝わっている。現代ではある程度信じられている怪談のような扱い。
- 人物
- 強いて言えばクリスタルでできた巨大な蜘蛛のような姿。正面から見ると下半身多足の人型のようにも見える。大前足・小前足・小後足・中後足・大後足が2本づつ、計10本足。変形可能で、背負っている巨大な円盤状のものに、身体や足をすっぽり納められる。
- しかし銀色のボディ部分は本体ではなく、その後ろの光輪の内部にある緑色の炎部分が本体。銀色のボディ部分はあくまでORTの老廃物が分離したカケラである。その状態から最終的に緑色の炎があふれ出て、地球半分の蜘蛛の巣状に6本の腕を伸ばした吸血円盤になるとのこと。[出 1]
- 地球文化を学ぶことは決してないが、捕食した生物を一部擬態する能力はあるらしい(ただしあくまで擬態であり、有り態に言えば単なるリピート行為にすぎない)。ORT的には、捕食した地球生物の中で前五位の味が一番濃かったそうな。
- 能力
- 攻性生物として次元違いの能力を有する。水星のアルテミット・ワン。
- 死という概念がないため、直死の魔眼の効果も受け付けない。倒すならば物理的に破壊するしかない。だが地上のいかなる物質より硬く、柔らかで、温度耐性があり、鋭い、というトンデモない外皮に覆われている。地球で戦う限り弱点はない、という。
- 「侵食固有結界」と表現される特殊能力、「水晶渓谷」を持つ。おぞましくも美しい、異星風景の侵略。地球を異星に塗り替える侵略者(インベイダー)。そこに居るだけで物理法則を改竄し、もともとORTの住んでいた環境に変化させる。
- 証言者が証言者だけにどこまで参考になるのかはわからないが、会いに行った某バケネコ曰く「美しいクリスタルの彫像に変化させられそうになった」らしい。
バリエーション
- ORT〔亜種〕
- 『Fate/Grand Order』のLostbelt No.7『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』に登場したORTの亜種。汎人類史のORTより出力と攻撃性が少ないが、それでも惑星を滅ぼすのに充分な能力を持つ。
- 詳細はORT〔亜種〕を参照。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 南米異聞帯に存在していることがラスプーチンから示唆されており、ビーストⅦが新たな宿主として狙っている。そして、第2部7章にて満を持しての登場となり、圧倒的な強さでマスターを恐怖と絶望のドン底に叩き落とした。
- シオン曰くミクトランへと飛来した個体は亜種らしく、汎人類史における個体より出力と攻撃性が劣るとのこと。
- 一時は討伐に成功したかに思えたが、予想外の手段を以って史上最悪の絶望として再び立ち塞がることになってしまった。
その他
人間関係
- 殺生院キアラ
- コハエースでタッグを組み型月一武道会に参加。物理最強と対知性体最強の凶悪タッグ。
名台詞
- (初期型じゃなかった)
- 上記コハエースにおける欄外やり取りでのまさかの初台詞。琥珀が「型月ファンならVita版Fateのために初期型Vitaを持っていて当然」と発言したため、確認したら違ったらしい。なお、本人が声を出しているか不明だがこれ以前に年末宴会の乾杯の音頭にも参加している。
- ですよね
- 型月一武道会にて魔神セイバーに倒されるも、式が「Fateが原作じゃない自分やORTにはお前の攻撃は効かないんじゃないのか」と抗議したのに同調して。この時は台詞の書かれた看板を触手で持っていた。
メモ
- キャラクターコンセプトは「どうしようもない絶望」。
- 長らくTYPE-MOON最強キャラの座を守ってきていたが、最近ではコハエースでタッグを組んだエロ尼の最大奥義に「欲望があるなら異星の存在にも通用する」と明言されたり、Fate/strange Fakeにて宝石翁が「対応するには百年足らん」(=逆に言えば100年あれば対応可能?)などと発言していたりと、本当の意味で「どうしようもない」相手かどうかは疑問視されつつある。
- ただしこの「対応」がORTを倒せるようになるということなのかは不明。ORT相手にどうにかなる旨の発言はしておらず、極端な話「人類滅亡ぐらいなら回避できる」程度の意味なのかもしれない。それこそ、生きたまま空間ごと放逐するか、星の大海に逃げだすとか。
- 長らくTYPE-MOON最強キャラの座を守ってきていたが、最近ではコハエースでタッグを組んだエロ尼の最大奥義に「欲望があるなら異星の存在にも通用する」と明言されたり、Fate/strange Fakeにて宝石翁が「対応するには百年足らん」(=逆に言えば100年あれば対応可能?)などと発言していたりと、本当の意味で「どうしようもない」相手かどうかは疑問視されつつある。
- 単純な数値でいえば、TYPE-MOONキャラ最強。正面からではアルクも敵わないのだとか。
- 奈須氏のいつもの冗談によれば「つーか、こんなのアルクでも倒せないよ! だ、誰かウルトラマン連れてきてー!」とのこと。
- 当然であるがネタ発言であり、設定上で言えば光の国の住人の「主役級」は割と洒落にならないような能力[注 1]を持っていることが多いため比較になる次元ではない。
- 単純な物理的戦闘力においては最高峰と言及されているが、それ以外の手段[注 2]等に対抗出来るかは謎。
- 2008年、NASAが打ち上げた水星探査機メッセンジャーは水星表面に放射状に広がる線を発見・撮影し、その地形は蜘蛛の巣に見立てられて「スパイダー」と命名された。
火山活動によるものと考えられているが、何とも奇妙な偶然である。 - 「水星(?)のアルテミット・ワン」という表記(「水星のアルテミット・ワン(?)」ではない)や、「地球からのSOSを受け取る最強種ではない」という設定について、一部のファンの間では『彗星のアルテミット・ワン』ではないかという考察がなされている。これは「水星」と「彗星」の読み仮名が同じであることによるミスリードもある他、太陽系を球殻状に取り巻いていると考えられる仮想的な天体群『オールトの雲』の仮説が根拠として挙げられる。これは太陽系から観測される長周期彗星・非周期彗星の軌道半径などから提唱された物で、実証的な観測はされていないものだが、存在を否定する反証も現在は提唱されていない天体群のこと。名称のオールト=ORT(提唱者であるオールト氏の綴りは「Oort」)に加え、雲=蜘蛛という読み仮名の一致もある。いうなれば「タイプ・オールト」説といったところか。
- そこから「地球がSOSを発信した際、たまたま受信出来る位置に入った彗星に潜んでいたアルテミット・ワンが誤受信してしまい、勘違いして地球に軌道を変えてやって来た」という考察がなされる事もある。
- 奇しくも後に彗星から現れる侵略者の存在が確認されており、「彗星」から何かがやってくるという可能性は大いにあり得る話となった。そしてさらに後の『Fate/Grand Order』ではORTを指し「オールトの雲から飛来した」と言及され、確定情報となった。
- 後に登場したアステカの神霊であるケツァル・コアトル曰く、南米の神々の源流は白亜紀に地球に降ってきた細菌が現地に生物に憑依した存在だとか。また、彼/彼女が敵対していたテスカトリポカが蜘蛛の化身を持っていた事から蜘蛛を嫌っている。そのため、同じ地球外出身の蜘蛛形態持ちとして、何らかの関係性が疑われている。
- しかしテスカトリポカとORTが登場した『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』では特に蜘蛛繋がりの関係は言及されず、そもそも『Grand Order』ではテスカトリポカの蜘蛛の化身の話が微塵も出てきていない。
- 月姫リメイクの際に二十七祖が一新されるという噂があり、リストラが危惧されていたが、引き続き第五位として数えられていることが判明した。死徒二十七祖たらしめる要素として「原理血戒」が導入されたが、おそらく前の第五位を捕食した際に丸ごと取り込んでしまったのだろう。
脚注
注釈
出典
- ↑ TYPE-MOONエース Vol.15 P.045