ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ

2015年10月20日 (火) 04:37時点におけるJaios1470 (トーク | 投稿記録)による版

ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ

  • スペル:Reines El-Melloi Archisorte
  • 誕生日:月日/血液型:型
  • 身長:cm/体重:kg
  • スリーサイズ:B/W/H

アーチボルト家で現当主を務める少女。

略歴
聖杯戦争で前当主ケイネス・エルメロイ・アーチボルトが敗死したことで凋落し、膨大な財産と人材、霊地と魔術礼装を他家や分家に奪われ、もはや『エルメロイ』という家名と天文学的な負債しか残っていない魔術師の一門・エルメロイ本家の次期当主。
上位の分家がすべて離反、遠ざかったエルメロイ派の血縁の師弟の中で、まだ魔術刻印の移植を受けていない候補者たちのうち、源流刻印の適応率がたまたま突出して高かったからという理由で彼女が選ばれた。
その後、見捨てられたエルメロイ教室を受け継ぎ奇跡的に三年間存続させたウェイバー・ベルベットに目をつけ、「エルメロイ派の借金を返済する」「エルメロイの源流刻印を修復する」「エルメロイの君主を代行する」ことを要求。彼に「ロード・エルメロイII世」の名を贈り義兄とした。
それからというものの魔術協会で様々な問題で頭を悩ませるエルメロイⅡ世をからかいながら、面白おかしく過ごしている。
人物
陶器人形のような白い肌に純金の糸を思わせる細く真っ直ぐな髪、儚げな印象を吹き飛ばすような強い焔色の瞳を持った美少女。年齢は15歳前後。
「エルメロイの姫君」と呼ばれるに相応しく佇むだけで気品があり、座るだけで優雅を纏うが、その口の悪さと尊大な態度が全てを台無しにしている。
頻繁にエルメロイⅡ世を振り回しているが、「これまでもこれからも、兄以外の部屋に無断で侵入しようとは思わない」と宣言したり、𠮟られて「そう怒鳴るな、嬉しくなる」とコメントするなど、かなり変わった形ではあるが彼女なりの親愛の情がある。
また海千山千の老獪が跋扈する時計塔で生きてきたためか人間観察に優れ、エルメロイⅡ世が嘘をついているかどうかなどすぐに分かる。
能力
エルメロイ2世を講師に魔術を学んでいるが、彼の「エルメロイの秘術を引き継ぐにはこの授業配分が一番望ましい」授業配分の結果、おおよその魔術が研究用に調整されている。そのため魔術で靴音を消してエルメロイⅡ世の私室に侵入し、気づかれずに彼の背後に回る事は出来ても、戦闘用の魔術にはほとんど持ち合わせがない。トリムマウなしだと魔力にカタチを与えて物理的威力を伴わせただけの、君主が使ったと知れれば恥曝しな魔弾を撃つのが精々である。
また一種の魔眼を所有しており、その副作用により魔力の存在する場所では目の色が通常時の鮮やかな青色から燃え立つような焔色へと変わる。

トリムマウ

ライネスの使用人兼ボディガード。
ケイネスの考案した魔術礼装・月霊髄液にライネスが擬似的な人格付与と機能限定を施しメイドゴーレムとしたもの。その作成にはエルメロイⅡ世のアドバイスが加わっている。
人型ではあるものの衰退した人体模造の概念は使用しておらず、あくまで流体操作と人格付与の結果もっともふさわしい形として人型をとっている。魔力は最低限で維持できるよう全体を循環する仕組みになっている。
エルメロイⅡ世の弟子の1人であるフラットからは「水銀メイドさん」と呼ばれる。
主人であるライネスに忠実で、簡単な会話と家事雑役を行える程度の思考力を持つ。
だが指を万能鍵に変形させてエルメロイⅡ世の私室に侵入する手助けをしたり、フラットに要らん知識を吹き込まれて彼と一緒に映画鑑賞に出かけるなど高度な魔術礼装とは思えない突飛な行動を取る。
またフラットに見せられた情操教育によろしくない映画の影響を受けたのか、時々「自分は未来から来た殺人兵器だ」と言って暴走したり、「すぐ戻るアイルビーバック」という有名なセリフと共にサムズアップする癖を身に着けている。
『Apocrypha』最終巻では表面の色や質感までも違和感を抱かせないレベルの精巧な擬態でダンボール箱と化し内側にライネスを隠すという芸当を見せた。おそらく、いい声の蛇おじさんがスニーキングミッションをこなすゲームでも参照したのだろう。
時計塔内でもその存在は有名らしく、獅子劫フィオレと戦闘した際、彼女の武器である金属腕の自律制御精度の高さを「エルメロイの姫君が連れているメイドゴーレムに匹敵する」と評していた。

登場作品と役柄

Fate/Apocrypha
エルメロイの姫君。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
メインキャラクター。
『CASE.1 剥離城アドラ』ではとある深刻な理由により、エルメロイⅡ世をアッシュボーンの魔城へと派遣する。

人間関係

ロード・エルメロイⅡ世
「下僕」であり「兄」。何だかんだ言いながら懐いているのは本当。エルメロイⅡ世にとっては彼女との出会いが「ウェイバー・ベルベット」ではなく「ロード・エルメロイⅡ世」として生きていく事になった最大の原因なのだが、やはり何だかんだで世話を焼く。
フラット・エスカルドス
月霊髄液に情操教育に極めて有害かつ愉快で悪辣な代物を見せる人物。
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
ライネスの一代前の当主。血の繋がりはどのような関係かは記されていない。

名台詞

Fate/Apocrypha

「おお、我が兄よ。
 貴方にただの布切れを見てニヤけながら独り言を呟く趣味があったとはな。
 もしや呪物崇拝フェティシズムという性癖だろうか? 何てことだ、失望したぞ」
初登場シーン。かつて聖杯戦争で召喚した征服王の触媒を手に取り、過去の思い出に浸っていたウェイバー。
その強面の下に隠れた甘っちょろさを存分に弄り倒す。
「……どういうことだ?  貴方が私にすることは無限にあっても、
私が貴方の為にすることなど何一つとして無い筈だが」
彼女の傍若無人ぶりに悩まされるウェイバーから「もう少し淑女らしい慎みを身につけてくれ」と頼まれて。
如何にも不思議そうに問いかけたため、ウェイバーからは「最悪だなお前!」とのお言葉を頂戴した。
「要するに甘すぎる若造という事か。
 何だ、そんな誰でも知っている事を“君にだけ告白する”なんて素振りで言われるのはたまらないぞ。
 加えて親切心から忠告すると、『かつて』ではなく『今も』未熟、なのではないか?」
ウェイバーが征服王の聖遺物を聖杯大戦に出さなかった理由を聞いて。
友への想いとか英霊への尊敬の念とか良い事をせっかく言っているのに、彼のハートを抉るようなセリフをストレートに投げ込む。
直後にウェイバーの「一言どころか十言ぐらい多いなお前は!」という叫びが上がった。
「――まあ。そういうことなら、無理にとは言わない。
 君がエルメロイである期間がまた延びるだけだしな」
アーチボルト家の抱える負債の7割を返済できる価値がある触媒を元に戻し、「友を売りとばすつもりはない」と語ったウェイバーに。
くすくすと、どこか楽しそうな笑みを零して。
「結局何一つ得ることはなかったらしいな。ブラム、ザマァ」
義兄の私室にメイドさんを変形させたダンボール箱でスニーキングしてベルフェバンらとの会談を盗み聞きしての、到底淑女とは思えないコメント。
この世界ではどういう経緯でケイネスが死亡したのかは明らかになっていないが、直前のブラムの反応を見るにやはりソラウが何らかの形で関わっているようではあり、表面上は穏健な関係を保っていつつもライネスとしてはソフィアリ家に対し恨み骨髄を抱いている様子。

ロード・エルメロイⅡ世の事件簿

「君の愛しい愛しい義妹いもうとだとも」
剥離城アドラに関する案件を抱え込んだことに怒る義兄に、彼の切実な望みである極東行きを引き合いに出して無理矢理承諾させ、「お前は悪魔か」と詰られたのでこう返す。
部屋の外から聞いていたグレイにも、発言者のドヤ顔が容易に思い描けるような声音であった。
「そのフードを外せばもっと可愛いのに」
義兄をいじり倒して満足したのち、廊下ですれ違ったグレイにちょっかいをかける。
そのフードの下は、彼女がエルメロイの家の騒動に担ぎ出された遠因と無関係という訳ではないのだが――

メモ

  • 存在は設定資料などで語られていたが具体像はハッキリと分からず、長らく謎のキャラクターだったが、『Apocrypha』で遂に登場。これで型月側が余程何かを考えてでもいない限りは『strange fake』の世界におけるロード・エルメロイⅡ世の担ぎ上げたエルメロイの末女も彼女と同一とみて間違いないだろう。
  • 仮にケイネスとソラウが存命で更に子を成していた場合、ライネスが余程魔術師としての才に恵まれていなければその存在は一族の末席という立場のまま終わったことは想像に難くない。
  • カラーページでは青色の瞳であったライネスが作中で「焔色の瞳」と描写されている件について事件簿2巻上巻について生まれつきの一種の魔眼によるものと判明した。なお、このようなことになったのは東出・三田両名のTwitter上でのやり取りによると
    東出→言えねぇ。当時はまだ「事件簿」や「Fake」が動き出すこともあまり知らなかったので「まあ適当に焔色の瞳とか書いておこう」とか書いたら三田さんがライネス中心に描写する上で「焔色って何だ……何かの意味が……」と大変愉快な、違った困ったことになったなんて言えない……呟こう……!
    三田→ちゃ、ちゃんと拾ったのに……?!w
    東出→正直あれを拾われるとは思いませんでした……(目を逸らしながら)
    とのこと。

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