桜セイバー
- 真名:沖田総司
- 誕生日:月日/血液型:型
- 身長:cm/体重:kg
- スリーサイズ:B/W/H
『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』に登場する、「剣士」のクラスのサーヴァント。
大正風の和服を着た、薄い桜色の髪の美少女剣士。
- 略歴
- 『帝都聖杯奇譚』の主人公にして、大聖杯によって召喚された救国英霊の一人。
ナチスドイツが送り込んだ人造英霊兵団「ヘルト・クリーガー」のサーヴァント達と聖杯を巡って死闘を繰り広げる……予定。
真名は幕末最後の剣客集団、新撰組一番隊組長・沖田総司。一番隊は剣豪ひしめく新選組の中でも最精鋭の部隊で、芹沢鴨暗殺、池田屋事件など常に新撰組にとって重要な任務をこなしたといわれ、その中でも最強の剣士と知られるのが、沖田である。
- 人物
- 和服を着こなし、物腰柔らか、かつ謙虚という絵に書いたような大和撫子。
だが、得物を抜いた相手に対しては隙を見つければ即座に斬り捨て、殺し合いや死生観に関して極めてシビアな感性を持っている。
生前は凄腕の剣士として知られているが、自分では「剣豪である」というつもりはないらしい。
史実通りちょっと体が弱く、ショックな事があると血を吐く。また局長や副長など新撰組の仲間達と最後まで戦えなかったことを気に病んでおり、昔の事を考えると申し訳ない気持ちと自分の不甲斐なさから落ち込んでしまい、情が深いだけにメンタル弱い所がある。
物凄く似合ってる袴とブーツはマスターから貰ったもので、サーヴァントとして活動する際は、宝具である羽織とマフラーを着用している。
- 能力
- 他の英霊と比しても超越した剣技を持ち、腕試しをしようとしたアルトリアを抜刀術によって、一刀のもとに斬り伏せている。
この時のアルトリアは彼女を格下と侮り、騎士道精神とか空気からいきなり斬りかかってくることはないだろう、と高を括っていたのだが、それを差し引いても反応することすら出来ずに首を飛ばされている。ギャグ時空でなかったら言い訳できない位にアルトリアの惨敗である。
「セイバー」クラスではあるが、最終宝具は大味なビームブッぱ系ではないらしく、本人曰く「ビーム出す剣術とかやですよ」とのこと。
宝具
- 誓いの羽織
- 新撰組の隊服として有名な、袖口にダンダラ模様を白く染め抜いた浅葱色の羽織。
真名不明。サーヴァントとして行動する際の戦闘服と呼べるものだが、これを着ているとスキル:病弱が発動して弱くなってしまう。これ以外の具体的な効果は現在不明。
登場作品と役柄
- コハエース
- 誰もが予想できなかった新英霊として登場。「浪漫の嵐さん」、「るろうに桜さん」など呼び方が変わる。
人間関係
コハエース
- セイバー
- 「自分の立場が危うくなるので、これ以上セイバー系ヒロインを増やしてほしくない」、という極めて個人的な事情から嫌われている。
- セイバー (EXTRA・赤)
- 器の小さい青いオワコンと違い、偉大なる皇帝は寛大なので、仲は悪くない。
というか、一番意思疎通が出来ている。
とは言え、桜セイバーが青い方とは完全別人と知った時はセイバーと歴史的和解を成立し、叩き潰そうとしていた。
- 魔人アーチャー
- 宿敵。「革新の王」と呼び、互いに決着をつける事を望んでいる。
生前
- 近藤勇
- 局長。最大の恩師であり、やはり史実通りとても慕っていたらしい。
- 土方歳三
- 副長。「鬼の副長」と恐れられた人物だが、彼女は「土方さん」と割と気軽に呼ぶ。
名台詞
- 「コハエースに浪漫の嵐!!
桜セイバー推参!! - 桜花爛漫 この花咲くや 散りぬるや あのコハエースに新英霊推参。
元ネタはセガの作品『サクラ大戦』、そして桜セイバーとよく似た和服を着ている同作メインヒロインの「真宮寺さくら」から。社長自らコハエースのために手掛けたキャラにこんな事をいきなり言わせるとは流石と言うべきか、なんと言うべきか……。
- 「いやスキだらけだったものでつい……
ってか、斬り合いなんて生きるか死ぬかでしょう」 - 舐め切った態度で構えていたセイバーを神速の居合で飛頭蛮状態にして、抗議された際の反応。
彼女が可憐な容姿に似合わず、どれだけ血腥い死線を潜り抜けてきたかが良く分かるセリフ。
ちなみにアルトリアはブツブツ文句を言っているが、考え方が似ているモードレッドは「今いい事言った!」と大絶賛。さらに好感度が上がった。
メモ
- コハエース初の新サーヴァント。デザインした武内氏は「手先に迷いなく会心の出来ぞ」とコメントしており、正直気合入り過ぎなため、コハエースの編集者も困惑気味。因みに経験値氏の心情を代弁した秋葉から「けっきょくセイバーじゃねぇか!ぶっとばすぞ武内!」といつものノリのコメントが来ているが、経験値氏も武内氏描き下ろしの新キャラが本当に出てくるとは思っていなかったようで狼狽を隠せなかったようである。
- 武内氏は以前もう描かないとか言っていたが「セイバーは別腹」との事。
- 経験値氏主催の「真名当てクイズ」が開催され、ファンの間では熱い議論が交わされた。
日本の英霊に限定しても候補は多く、有力だったのは、
日本で剣豪ということなので、「宮本武蔵」
元から女性説があった戦国の将、「上杉謙信」
源平合戦で華々しい戦果を挙げ、悲劇的な最期を遂げた「源義経」
神代の英雄である「日本武尊」など。
正解者には経験値氏からメガドラソフトが送られたらしいが……。- 「八重の桜ちゃん」「遠山の金さん」「坂本龍馬」「サクラ大戦のあの人」などのご意見も。後は「桜」に纏わる逸話を持つ「ジョージ・ワシントン」なんて変わり種も。
- 初の日本生まれ、と言うかアジア圏初のセイバー。これまで「セイバー」のクラスは西洋系の英霊しか該当しないのではないか、というファンの間の俗説が存在したが、桜セイバーの登場によってこの説は終止符を打たれた。
- ピンクがかったブロンドという、日本人としてかなり特徴的な髪色なので、生前は途轍もなく目立ったに違いない。
一体周囲の人々とどんな風に暮らしていたのだろうか?- 彼女達新撰組が戦っていた攘夷志士は大の外国人嫌い。西欧人にしか見えない彼女は斬り合いでは常に標的にされ続けたことだろう。
- 「桜」と名についているが、当然の事ながら桜とは関係なし。
- 何とこの度、フィギュア化決定。袴姿か羽織衣裳かは明言されていないが、商品企画進行中との事。
- 桜セイバーの元設定は英霊の力を手に入れたコハセイバーだったらしい。だが興が乗った武内氏によって、その如何にも適当な案は却下となり、現在のマジなキャラクターとなった。
- ちなみに、琥珀はラストアークで抜刀術(というか、るろうにの元ネタの人の奥義)を使っている。
- るろうにとか言われているが、るろうにの元ネタの人は「幕末で決着を付ける事が出来なかった相手」の一人として沖田を挙げていたりする。
話題まとめ
- 実戦本意の剣術
- 「斬り合いなんて生きるか死ぬかでしょ」という言葉が示す通り、新撰組は元々荒くれ者の集団だっただけにかなり戦い方が激しかったらしい。副長土方歳三は斬り合いの際、敵に足下の砂をぶつけて怯んだ隙に斬り伏せ、首を絞めて絞殺するなどの凄まじい戦い方を見せ、ひたすら実戦本意の戦技を磨いていたらしい。
- ダンダラ羽織
- 桜セイバーの宝具であるダンダラ羽織は新撰組のシンボルとして余りに有名なデザインだが、実際は導入してから1年ほどで廃止されたらしい。池田屋事件の時に着用していたとする証言が最後の記録であるが、事件の2日後に目撃された隊士の服装は、着込襦袢、襠高袴、紺の脚絆、後鉢巻、白の襷であったという。
大村藩士・渡辺昇の証言によれば、黒衣・黒袴であればすぐに新選組隊士であると判ったという。また新選組は黒羅紗筒袖の陣羽織を着ていたという証言もあり、現在ではダンダラ羽織の廃止後はこちらの隊服が主流となったと考えられている。
この隊服は忠臣蔵の赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをした時に着ていた羽織の柄を参考としている。また浅葱色は武士が切腹のときに着る裃の色でもある。因みにこの案は大の赤穂浪士贔屓の近藤さん発。
- 剣技
- 沖田の剣技で有名なのが「三段突き」であるが、事実であるかどうかは分かっていない。「平晴眼」の構えから踏み込みの足音が一度しか鳴らないのに、その間に3発の突きを繰り出した(即ち目にも止まらぬ速さで、相手は一突きもらったと思った瞬間、既に三度突かれていた)という伝説である。
今のところ桜セイバーはアルトリアを構えさせる暇もなく首を落とした抜刀術しか見せておらず、見せようとした時に吐血したため、実際にこの技を彼女が会得しているのかは不明である。 - 隊では撃剣師範も務め、かなりのスパルタ教官だったらしい。沖田の指導を受けた者達の評判は「荒っぽくて、すぐ怒る」であり、師範の近藤より恐れられていた。
「刀で斬るな!体で斬れ!」と教えていたとか。
- 病について
- 『新選組始末記』では、沖田は池田屋での戦闘中に肺結核で喀血して倒れ、以後は新撰組の主な活動から離脱したという。しかし、沖田の離脱は『近藤勇書簡』『島田魁日記』では記述されておらず、翌月の禁門の変にも近藤勇・土方歳三・武田観柳斎・永倉新八と共に出動していた記録があり、その後も活動していることが確認されている。
1866年頃、幕府御典医・松本良順が新選組を集団検診した際に「肺結核の者が1名居た」と記しており、これが沖田総司ではないかとする説もある。1867年には周囲が認識し得るほど発病していたらしく、多くの診断記録が残されており、10月13日付で小島鹿之助が近藤へ送った書簡にも沖田の異常を気遣う文面が見られる。
現在、池田屋での喀血・昏倒シーンの元となったのは永倉新八の『新選組顛末記』と考えられるが、これには吐血・喀血の文字こそ見られないものの沖田が池田屋で昏倒したことが記されている。
昏倒の原因は肺病の発症か、蒸し暑い初夏の高温下での激しい戦闘による熱中症等の一時的な体調不良かは不明だが、原因が肺病だったとしても少なくとも近藤や永倉等周囲の者には肺の方の異常は感じさせない状態であったと考えられる。 - 甲陽鎮撫隊が出陣する際に近藤が沖田を見舞うと、普段は明るく強気な沖田がこの時だけは声を上げて泣いたという。また近藤の戦死について周囲の者は固く口止めされていたため、沖田は近藤の死を知らず、死の間際まで「先生はどうされたのでしょうね、お便りは来ませんか?」と、師を気遣う言葉を幾度となく口にしたとも伝えられている。
そして近藤の死の2ヶ月後、沖田は近藤の死を知らぬ儘その生涯を閉じた。
辞世の句は「動かねば 闇にへだつや 花と水」。 - 死の際には、植木屋の庭に現れる黒猫を斬ろうとして幾度となく失敗し、己の衰えを痛感した沖田は付添いの老婆に「ああ、斬れない。婆さん、俺は斬れないよ」と嘆いたともいわれるが、この話は子母沢寛による創作であるといわれる。
- 謎の美剣士
- 生年については天保13年(1842年)、または15年(1844年)の2つの説があり現在未確定となっている。生誕時の月日に関しては特定できる史料が一切出ておらず、夏であったということしか分かっていない。
- 「若き天才剣士が労咳により夭逝してしまう」という悲劇的でドラマ性に富むその生涯から、多くの文学・漫画・ゲームに登場し、何れの作品でも彼のドラマ性を更に盛り上げるため、『剣に滅法強く、近所の子供たちと遊んであげる明るい性格で、その反面、病弱で色白の美青年』として描かれている。
八木家の者や新選組に関わった人物の証言では、「美青年であった」という明確なものは無く、むしろ「ヒラメ顔で笑うと愛嬌があり色黒」「肩の張り上がった」「猫背」と書かれたものが残っている。この記述から浮かび上がる人物像として、美青年説に疑義を唱える指摘もある。
ただし「総司=ヒラメ顔」説は、佐藤彦五郎の曾孫がテレビで谷春雄の話にのってつい口走ってしまったのが始まりらしく、谷は「総司がヒラメ顔」というのはのっぺらぼうという意味ではなくて、一族や兄弟の写真がみな目の間隔が寄っているからと話している。
沖田哲也はこの説を完全否定し、沖田家では総司の容姿について「色の白い、小さい男だった」という風に伝わっているという。
また明確に沖田の写真が確認されていないのは有名で、「沖田総司らしき人物」が一人で写っている写真、近藤勇と一緒に写っている写真が存在し、これらの写真では確かに目の間隔が寄っている。
眉は短く、髪は真ん中を剃っており、現代でいうポニーテールになっていて、この写真だと美青年である。この写真が現在最も有力なものとされているが、合成だとも言われ、結局の所、沖田総司の顔は謎のままである。
ロマンを考えるとずっと謎のままで良いかもしれない……。- 無数に生み出された沖田や新撰組を扱った創作の中には、美青年という俗説を誇張したあげく女性として扱った作品もある。つまり沖田女性設定を採用したのは桜セイバーが初めてではない。『コハエース』欄外で桜セイバーに当てられた「沖田総司は○カップ」の名前はそうした先駆者的作品、つかこうへい原作の演劇・映画『幕末純情伝』のキャッチコピーが元ネタである。