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| 真名 = 千子村正
 
| 真名 = 千子村正
 
| 読み = せんじむらまさ
 
| 読み = せんじむらまさ
| 外国語表記 =  
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| 外国語表記 = Senji Muramasa
 
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
 
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
 
| 声優 = 杉山紀彰
 
| 声優 = 杉山紀彰
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| 地域 = 日本
 
| 地域 = 日本
 
| 属性 = 混沌・中庸
 
| 属性 = 混沌・中庸
| 隠し属性 = 人
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| 副属性 = 人
 
| 性別 = 男性
 
| 性別 = 男性
 
| 一人称 = 儂(オレ)
 
| 一人称 = 儂(オレ)
| 二人称 = お前さん/テメエ/○○(呼び捨て)
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| 二人称 = お前さん/テメエ/○○(呼び捨て)
 
| 三人称 = アイツ
 
| 三人称 = アイツ
 
| スリーサイズ =  
 
| スリーサイズ =  
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| 天敵 = [[グレゴリー・ラスプーチン|ラスプーチン]]
 
| 天敵 = [[グレゴリー・ラスプーチン|ラスプーチン]]
 
| デザイン = 武内崇
 
| デザイン = 武内崇
| 設定作成 =  
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| 設定作成 = 奈須きのこ
 
| レア度 = ☆5
 
| レア度 = ☆5
 
}}
 
}}
    
==概要==
 
==概要==
「[[セイバー|剣士]]」の[[サーヴァント]]。
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「[[セイバー|剣士]]」の[[疑似サーヴァント]]。
    
;略歴
 
;略歴
:;抑止力のサーヴァント
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:亜種並行世界『[[屍山血河舞台 下総国]]』では[[抑止力]]に召喚されたセイバークラスの[[サーヴァント]]として初登場。[[衛宮士郎|自らに近い者を器とした存在]]([[疑似サーヴァント]])となっている。
::亜種並行世界『[[屍山血河舞台 下総国]]』では[[抑止力]]に召喚された[[サーヴァント]]として初登場。[[衛宮士郎|自らに近い者を器とした存在]]([[疑似サーヴァント]])となっている。
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:下総国に迷い込んだ[[宮本武蔵]]に自身が鍛えた妖刀「明神切村正」を貸し与え、英霊剣豪と戦う力を図らずも与えることとなった。  
::下総国に迷い込んだ[[宮本武蔵]]に自身が鍛えた妖刀「明神切村正」を貸し与え、英霊剣豪と戦う力を図らずも与えることとなった。  
+
:厭離穢土城が変状してからは決戦に同行し、剪定事象から現れた[[天草四郎時貞(剪定事象)|妖術師]]の固有結界を、神域に至った自身の宝具『都牟刈村正』によって穢土城諸共両断。神ならぬ身で神剣を使った代償として、程なく消滅した。
::厭離穢土城が変状してからは決戦に同行し、剪定事象から現れた[[天草四郎時貞(剪定事象)|妖術師]]の固有結界を、神域に至った自身の宝具『都牟刈村正』によって穢土城もろとも両断。神ならぬ身で神剣を使った代償として、程なく消滅した。
+
:後に『異星の使徒』となり、アルターエゴクラスへ変化した彼が登場するが、その去就については後述。
:;異星の使徒のアルターエゴ
  −
::Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』にて再登場。下総と異なりカルデアとは敵対する立場である[[異星の神]]の使徒の一人として[[アルターエゴ]]クラスの霊基を以て召喚された事、[[グレゴリー・ラスプーチン|ラスプーチン]]と共に何十騎もの汎人類史側のサーヴァントを撃破していたことが[[アストライア]]の口から明かされた。
  −
::その後、オリュンポスにてカルデア一同と期せずして再会。異星の神の使徒という立場上カルデアとは敵対関係にありながら、護衛対象のプロメテウス=ヘファイストスの命に従うという名目でカルデアが求める大召喚器アイテールを鍛造・提供する。<br>一方で、(ゼウスの意向に従う形で)大召喚器の引き渡しと同時に主人公らカルデア一行を斬る腹積もりでもあったがその目論見を武蔵に看破された事、武蔵や[[カイニス]]などカルデアと協力する立場のサーヴァントが多く同伴していた事もあり、戦闘せず撤退。その後、炎上する[[空想樹]]ごとアトラス神を両断し、異星の神の降臨に直接的な役割を果たす。<br>異星の神降臨後、ブリテン異聞帯より襲来した空想樹すら焼却しかねない脅威に対処するため、ラスプーチンの指示によりブリテン異聞帯へ出立した。
  −
::ブリテン異聞帯では異聞帯の王である[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]抹殺の命を果たすべく、彼女の居城であるキャメロットへの単騎特攻を敢行。本拠地への思わぬ奇襲に混乱していた事もあって数多の護衛を突破し玉座の間まで到達するも、そこで襲来した[[妖精騎士ランスロット]]との戦いでキャメロットの横にある大穴に落とされ、任務は失敗。辛うじて生き延びたものの、弱っていたために[[ムリアン|現地の妖精]]に捕まってしまう。その後"見たこともない鉄の武器を扱う""女王モルガンに剣を向けた"点から『予言の子』と銘打ってその身柄をオークションにかけられていた所で、噂を聞きつけオークションに参加していたカルデア一行と再会する。<br>結果、カルデア一行に同伴していた本物の『予言の子』である[[アルトリア・キャスター]]に落札される形で助けられ、その恩義に報いるため、またモルガン打倒の任務を果たすため、一時休戦したカルデア一行と共に彼女の護衛として巡礼の旅に同伴することとなる。
  −
::妖精國が大厄災によって崩壊を始めた頃、巡礼の旅の終着点として妖精郷の星の内海へと旅立つアルトリア・キャスターに、[[マーリン]]の招待により主人公・マシュと共に同行して星の内海へ到達。アルトリア・キャスターを含む楽園の妖精の正体が『鋳造されることが無かった聖剣を象るため、現世の人類の在り方を集める集積器』であった事、『聖剣の鋳造と引き換えに彼女自身は消滅する定め』であることを知る事となる。
  −
::しかし村正は後者の定めを良しとせず、星の内海での聖剣鋳造の場に介入。存在そのものが聖剣に組み込まれ、消滅間近であったアルトリア・キャスターの存在を保ち、幾ばくかの猶予を与えた上、彼女の代わりに聖剣の基型を鍛造する。その代償として自身は霊基諸共総身を宙の炉の焔に焼かれ、灰となって消滅。異星の神の使徒であれど、彼は最期に刀鍛冶としての生き様を全うしたのである。
      
;人物
 
;人物
:刀作りに生涯を捧げた老人。現界に際しての外見は精悍な青年そのものだが、精神性はむしろ晩年に近い。
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:刀作りに生涯を捧げた老人。現界に際しての外見は和装の衛宮士郎そのものだが、精神性はむしろ晩年に近い為、より精悍な表情を浮かべている。
 
:ぶっきらぼうな物言いが多く、お世辞にも愛想がいいとは言えないが、いざ付き合ってみるとものすごく面倒見がいい。任侠肌の人である。
 
:ぶっきらぼうな物言いが多く、お世辞にも愛想がいいとは言えないが、いざ付き合ってみるとものすごく面倒見がいい。任侠肌の人である。
 
:これは村正本人の性格でもあるが、依り代になった肉体の性格でもある。……あるいは、この[[衛宮士郎|依り代の少年]]がもし老年期まで人生を全うできたのなら、このような人格になっていただろう、とも<ref group="注">本人の言葉を借りるなら「式部が読んでやがる『もしこの人間が文亀時代に転生したら』……って奴さ」との事。要は依代である衛宮士郎がその精神性を維持したまま、村正の生前の時代で村正として順当に年齢を重ね、老年期に至ったIFの人格ということである。</ref>。
 
:これは村正本人の性格でもあるが、依り代になった肉体の性格でもある。……あるいは、この[[衛宮士郎|依り代の少年]]がもし老年期まで人生を全うできたのなら、このような人格になっていただろう、とも<ref group="注">本人の言葉を借りるなら「式部が読んでやがる『もしこの人間が文亀時代に転生したら』……って奴さ」との事。要は依代である衛宮士郎がその精神性を維持したまま、村正の生前の時代で村正として順当に年齢を重ね、老年期に至ったIFの人格ということである。</ref>。
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:自身の戦闘能力も十分に持ち合わせており、[[ランサー・プルガトリオ]]の槍を避けつつのカウンターで自身の刀ごと上半身を爆散([[宮本武蔵]]曰わく試剣術とも)させた程。
 
:自身の戦闘能力も十分に持ち合わせており、[[ランサー・プルガトリオ]]の槍を避けつつのカウンターで自身の刀ごと上半身を爆散([[宮本武蔵]]曰わく試剣術とも)させた程。
 
:霊基を暴走させられた英霊剣豪を相手に戦えるが、自分を顧みない強さであるために相討ち前提となってしまう。
 
:霊基を暴走させられた英霊剣豪を相手に戦えるが、自分を顧みない強さであるために相討ち前提となってしまう。
:正式実装にあたり判明した戦闘モーションでは、干将・莫邪のアレンジ版と思しき刀を使用していたり、複数の刀剣を投影し敵を串刺しにする等[[衛宮士郎|依]][[エミヤ|代]]を彷彿とさせる動きも確認されている。また依代同様技量の投影も可能らしく、エクストラアタックのモーションでは[[宮本武蔵]]の二天一流を使用している。
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:正式実装にあたり判明した戦闘モーションでは、干将・莫邪のアレンジ版と思しき刀を使用していたり、複数の刀剣を投影し敵を串刺しにする等[[衛宮士郎|依]][[エミヤ|代]]を彷彿とさせる動きも確認されている。また依代同様技量の投影も可能らしく、エクストラアタックのモーションでは[[宮本武蔵]]の二天一流を使用している。[[アストライア]]からは後述にて「千の刀術を修めた」とも評されており、これが憑依経験によるものか、幾千幾万の刀剣を鑑定し鍛造してきたことで蓄えられてきた村正自身の経験によるものか迄は不明だが、少なくとも複数の剣術を戦闘スタイルに取り入れている模様。
 +
:漫画版では、ゲームでは描写されなかった要素として[[ライダー・黒縄地獄]]との戦闘が[[宮本武蔵]]とのタッグ戦という形で描かれており、エクストラアタックのモーションにある拳による投剣の連撃を浴びせる、隻腕になりながらも[[ライダー・黒縄地獄|黒縄地獄]]の宝具解放前に刀の持ち手の指を瞬時に切り落とし反撃の隙を作る等、ここぞというところで武蔵の窮地を救う活躍を見せている。
 +
:村正自身の鍛造能力が加わった事で[[衛宮士郎|依代]]の時からより強化された刀剣及び技能の投影、試剣術による投影武具のスペックを燃やし尽くしての最大火力による一度きり使い捨ての戦闘スタイルなど、これらが村正にサーヴァントとして戦う上での重要な攻撃力を与えている。
 +
:なお、サポートサーヴァントとして一部戦闘でも使用可能となった際は戦闘モーション、宝具演出等はオリジナルのセイバー版と変わらないが、差分としては戦闘時のボイス全般が(宝具の口上を除き)全てオリジナル版とは異なる専用の内容に一新されている他、第3スキル『焔』がアルターエゴ時専用スキル『神殺し』に変わっている。
   −
== 別クラス ==
+
== 別クラス / バリエーション ==
=== アルターエゴ ===
+
=== アルターエゴ ===
カルデアにとっては敵方である『異星の神』の使徒として召喚されたサーヴァント。『異星の神』によって後天的に『神殺し』の逸話を持つ2柱の戦神を融合させられるなど霊基に手が加えられており、結果、クラスはオリジナルのセイバーではなく[[アルターエゴ]]へと変じている。極めて高い神霊特攻能力を有しており、(完全性が薄らいでいたとはいえ)アトラス神を空想樹ごと一刀両断するほど。<ref group="注">元々はキリシュタリアの裏切りを予見していた『異星の神』が、アトラス神に対処するためだけに作り出した使徒である事がファミ通のインタビューにて奈須氏から明かされている。</ref>
+
:Lostbelt No.5前編『[[神代巨神海洋 アトランティス]]』にて再登場した千子村正。<br>下総と異なりカルデアとは敵対する立場である[[異星の神]]の使徒の一人として、後天的に『神殺し』の逸話を持つ2柱の戦神<ref group="注">融合した神については最後まで明確に名前が判明する事はなかったが、村正自身が本編で語った内容や宝具発動時の特殊台詞から、[[北欧神話]]に登場する[[オーディン]]の息子で盲目の神ヘズと、日本神話に登場する[[伊吹童子|八岐大蛇]]を退治し天叢雲剣を手に入れた三貴子の一柱である須佐之男尊の可能性が示唆されている。</ref>を融合する形で[[ハイ・サーヴァント]]となった結果「[[アルターエゴ]]」クラスで召喚された事、[[グレゴリー・ラスプーチン|ラスプーチン]]と共に二十騎以上もの汎人類史側のサーヴァントを撃破していたことが[[アストライア]]の口から明かされた。
Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』にてその存在が明かされ、後のNo.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』ではカルデアと利害が一致したことから一時共闘することに。以降、サポートサーヴァントとして一部戦闘でも使用可能となる。
+
:元々相打ち前提とはいえど、英霊剣豪と渡り合えるレベルだったセイバー時と比べても相当以上に戦闘能力が高くなっている<ref group="注">特に耐久力の向上は目覚ましく、ブリテン異聞帯で[[妖精騎士ランスロット]]から『並のサーヴァントなら12回は死んでいた』と自ら述懐するほどの苛烈な痛撃を受けてもなお消滅を免れる等、並のサーヴァントに非ざる強度の霊基となっている。</ref>のに加え極めて高い神霊特攻能力を有しており、その実力は完全性が薄らいでいたという脆弱はありながらもアトラス神を空想樹ごと一刀両断するほど。<ref group="注">元々はキリシュタリアの裏切りを予見していた『異星の神』が、アトラス神に対処するためだけに作り出した使徒である事がファミ通のインタビューにて奈須氏から明かされている。</ref>性格は概ね下総で召喚された際と同様であるが、仕事の為なら本来のセイバークラスであったら固辞する筈の “外道働き” すら辞さない旨の発言をしている等やや冷徹になっている。
 
+
:Lostbelt No.5後編『[[星間都市山脈 オリュンポス]]』ではカルデア一同と期せずして再会。異星の神の使徒という立場上カルデアとは敵対関係にありながら、護衛対象のプロメテウス=ヘファイストスの命に従うという名目でカルデアが求める大召喚器アイテールを鍛造・提供する。<br>一方ゼウスの意向に従う形で大召喚器の引き渡しと同時に、主人公らカルデア一行を斬る腹積もりでもあったが一連の目論見を武蔵に看破された事、さらに彼女や[[カイニス]]などカルデアと協力する立場のサーヴァントが多く同伴していた事もあり、戦闘せず撤退。終盤で炎上する[[空想樹]]ごとアトラス神を両断して異星の神の降臨に直接的な役割を果たし、その後はブリテン異聞帯より襲来した空想樹すら焼却しかねない脅威に対処するため、ラスプーチンの指示によりブリテン異聞帯へ出立した。
基本的な性格やサポートサーヴァント時の戦闘モーション、宝具演出などはオリジナルのセイバー版と同様。
+
:Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』では異聞帯の王である[[モルガン (Grand Order)|モルガン]]抹殺の命を果たすべく彼女の居城であるキャメロットへの単騎特攻を敢行。本拠地への思わぬ奇襲に混乱していた事もあって数多の護衛を難なく突破し玉座の間まで到達、その首に王手をかけるも、そこで襲来した[[妖精騎士ランスロット]]との戦いでキャメロットの横にある大穴に落とされ、任務は失敗。辛うじて生き延びたものの、彼女から受けたダメージによって想定以上に弱っていた為[[ムリアン|現地の妖精]]に捕まってしまい "見たこともない鉄の武器を扱う" 、"女王モルガンに剣を向けた" 点から『予言の子』と銘打って身柄をオークションにかけられていた所へ、当初はぐれたままだった[[マシュ・キリエライト|マシュ]]を捜し回っていたカルデア一行が噂を聞きつけオークションに参加する形で再会。結果として主人公達と行動を共にしていた本物の『予言の子』である[[アルトリア・キャスター]]に落札される形で助けられ、その恩義に報いるためとモルガン打倒の任を果たすためという両者間の利害一致により、彼女の護衛を兼ねた一時的な休戦という形でカルデア一行と共に巡礼の旅に同伴する事となる。
ただし、仕事のためなら本来セイバークラスであれば固辞する筈の“外道働き”も辞さない旨の発言をしており、実際オリュンポスでカルデア一行と対面した際は(ゼウスの命に従う形で)主人公らを不意打ち同然に斬る事を目論む等、やや冷徹な性質となっているが、結局実際に刃を交えることはなく、彼が相手の戦闘はオベロンへの折檻、賢人グリムとの喧嘩の2度のみであった。
+
:終編で妖精國が大厄災によって崩壊を始めた頃、巡礼の旅の終着点として妖精郷の星の内海へと旅立つアルトリア・キャスターに、[[マーリン]]の招待により主人公・マシュと共に同行して星の内海へ到達。アルトリア・キャスターを含む楽園の妖精の正体が『鋳造されることが無かった聖剣を象るため、現世の人類の在り方を集める集積器』であった事、『聖剣の鋳造と引き換えに彼女自身は消滅する定め』であることを知る事となる。
 
+
:しかし村正はこの定めを良しとせず、星の内海での聖剣鋳造の場に介入。存在そのものが聖剣に組み込まれ、消滅間近であったアルトリア・キャスターの存在を保ち、幾ばくかの猶予を与えた上、彼女の代わりに聖剣の基型を鍛造する。代償として自身は霊基諸共総身を宙の炉の焔に焼かれ、灰となって消滅した。<ref group="注">奈須氏のインタビューによれば、村正が自らを犠牲にアルトリアを生かそうとすること自体は彼を星の内海へ招聘したマーリンも予期していた事であったようだが、流石にここまでするとは考えていなかった模様。</ref>
また戦闘能力は元々(相打ち前提とはいえ)英霊剣豪と渡り合えるレベルだったセイバー時と比べても相当以上に高く、[[グレゴリー・ラスプーチン|宿敵]]と組んで二十騎以上ものサーヴァントを殲滅するなど、尋常でない強さを発揮している。
  −
特に耐久力の向上は目覚ましく、[[妖精騎士ランスロット]]から『並のサーヴァントなら12回は死んでいた』と自ら述懐するほどの苛烈な痛撃を受けてもなお消滅を免れる等、並のサーヴァントに非ざる強度の霊基となっている。
  −
 
  −
プレイアブルキャラクターとしては、戦闘時のボイス全般が(宝具の口上を除き)全てオリジナル版とは異なる専用の内容に一新されている他、第3スキル『焔』がアルターエゴ時専用スキル『神殺し』に変わっている。
      
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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| [[アルターエゴ]] || [[異星の神]] || ? || ?|| ? || ? || ? || ? ||  ||様物:B+<br />業の目:A<br />神殺し:EX || style="text-align:left"|
 
| [[アルターエゴ]] || [[異星の神]] || ? || ?|| ? || ? || ? || ? ||  ||様物:B+<br />業の目:A<br />神殺し:EX || style="text-align:left"|
 
|-
 
|-
| [[セイバー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || B || A || D || E || B || A+ || 対魔力:B<br />陣地作成:A || 刀剣審美:A<br />当代不吉:B<br />様物:B+<br />業の目:A<br />焔:EX || style="text-align:left"|
+
| [[セイバー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || B || A || D || E || B || A+ || 対魔力:B<br />陣地作成:A<br>刀剣審美:A<br />当代不吉:B || 様物:B+<br />業の目:A<br />焔:EX<br>錬鉄の意思:A+ || style="text-align:left"|
 
|}
 
|}
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:最大捕捉:10人
 
:最大捕捉:10人
 
:究極の一刀を作り出す宝具。鍛冶師として研鑽を重ねた末に至った神剣への道筋。
 
:究極の一刀を作り出す宝具。鍛冶師として研鑽を重ねた末に至った神剣への道筋。
:特殊な固有結界(英霊[[エミヤ]]の『無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)』に似た風景であるという)の展開によって無数の剣の荒野を発生させた後、すべての剣が砕けて雪の結晶のように散り、千子村正の手にただ一本の刀が残る。
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:特殊な固有結界(英霊[[エミヤ]]の宝具『無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)』に似た風景であるという)の展開によって無数の刀が突き立ち燃え盛る荒野を発生させた後、村正の意志によって全ての剣が雪の結晶のように砕け散り、炎として村正の手に集約した後、その手にただ一本の刀が残る。
:時間や空間、因果ごと断つ一斬。このため、対人宝具でありながら対界宝具のように城ごと固有結界を丸ごと一刀両断にすることも可能。
+
:その刀が放つは、時間や空間、因果諸共に世界すら断つ究極の一斬。この為、分類的には対人宝具でありながら対界宝具が如く固有結界を丸ごと一刀両断しつつその先の対象へ攻撃する事も可能。
 
:刀の銘は「都牟刈村正(つむかりむらまさ)」。都牟刈とは都牟刈之太刀(都牟羽之太刀)。
 
:刀の銘は「都牟刈村正(つむかりむらまさ)」。都牟刈とは都牟刈之太刀(都牟羽之太刀)。
 
:すなわち素戔嗚尊に殺された八岐大蛇、八頭八尾を有した赤眼の怪───八つの谷と峯にわたる超大さを誇る、日本最大の災害竜の尾から顕れた神器・天叢雲剣/草薙剣を示す。
 
:すなわち素戔嗚尊に殺された八岐大蛇、八頭八尾を有した赤眼の怪───八つの谷と峯にわたる超大さを誇る、日本最大の災害竜の尾から顕れた神器・天叢雲剣/草薙剣を示す。
:『英霊剣豪七番勝負』では、上記の当代不吉スキルによって付与された徳川に類するものを害する力と合わさり、語呂合わせでも徳川に類するものの名を持つ江戸城を掛けた「厭離'''穢土城'''」を両断した。
+
:『英霊剣豪七番勝負』では、上記の当代不吉スキルによって付与された徳川に連なるものを滅する力と合わさり、語呂合わせでも徳川に連なるものの名を持つ江戸城を掛けた「厭離'''穢土城'''」を固有結界ごと諸共に一刀両断し破壊せしめた。
:その際神ならぬ身で神剣を振るった代償としてエーテルが崩壊・現界を保てなくなり消滅したが、カルデアに召喚された村正はこの宝具を使用しても消滅する事はない。マテリアルでも一切触れられていないため、現時点でその理由は不明。
+
:その際神ならぬ身で神剣を振るった代償としてエーテルが崩壊・現界を保てなくなり消滅したが、カルデアに召喚された村正はこの宝具を使用しても消滅する事はない。あくまでゲーム上でメインストーリーおいて疑似神剣を振るっている描写は無く、プロフィールでもマテリアルでも一切触れられていない為、現時点でその理由は不明。
 +
:『英霊剣豪七番勝負』においては妖術師が、[[酒呑童子|酒吞童子]]と[[望月千代女]]が召喚されたことも、村正が二基と関連のある八岐大蛇に関連する神剣の名を継ぐこの宝具を有していたことによるカウンターであった、と推察している。
 +
:『Grand Order』では「自身のArtsカード性能をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果UP>&宝具威力をアップ(3ターン)+敵全体の攻撃強化状態を解除&強力な防御力無視攻撃[Lv]」という効果のArts宝具。
    
==真名:千子村正==
 
==真名:千子村正==
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:亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』で登場。その後は長らく出番が無かったが、Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』及び『星間都市山脈 オリュンポス』にて、[[異星の神]]の使徒の一騎としてアルターエゴの霊基を以て登場。続くLostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』にて本格的に活躍する。
 
:亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』で登場。その後は長らく出番が無かったが、Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』及び『星間都市山脈 オリュンポス』にて、[[異星の神]]の使徒の一騎としてアルターエゴの霊基を以て登場。続くLostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』にて本格的に活躍する。
 
:ストーリー上は敵対関係状態であったが、2021年の正月に期間限定の新規サーヴァントとして実装される。
 
:ストーリー上は敵対関係状態であったが、2021年の正月に期間限定の新規サーヴァントとして実装される。
 +
 +
=== Fate関連作品 ===
 +
;[[Fate/Grand Order フロム ロストベルト]]
 +
:第21話のメインとして登場。
    
==人間関係==
 
==人間関係==
 
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
 
;[[衛宮士郎]]
 
;[[衛宮士郎]]
:憑依先の人間。「錬鉄」、「生き残った者」という共通項から選ばれた模様。ストーリーを進めていくと、色々な共通点が見つかる。
+
:憑依先の人間。「錬鉄」、「生き残った者」「ある種のサバイバーズ・ギルトを持っている」という共通項から選ばれた模様。ストーリーを進めていくと、色々な共通点が見つかる。
:彼の願いが影響しているのか、「この体に恥じないよう人を救う剣を振るう」と述べている。
+
:彼の理想が影響しているのか、「この体に恥じないよう人を救う剣を振るう」と述べている。
 
;[[宮本武蔵]]
 
;[[宮本武蔵]]
 
:亜種並行世界で出会った女剣士。
 
:亜種並行世界で出会った女剣士。
142行目: 141行目:  
:流石に自身の器と同一の存在だと気づいてはいないようだが、見ていると背中がむずむずするため苦手なんだとか。
 
:流石に自身の器と同一の存在だと気づいてはいないようだが、見ていると背中がむずむずするため苦手なんだとか。
 
:なお、村正の正式実装に伴い先方から彼に対するコメントも追加されている。唯一の究極を目指すという自身とは真逆の精神論に行きついた名工が、よりにもよってかつての自分自身を依代として現界している事はやはり複雑な模様。
 
:なお、村正の正式実装に伴い先方から彼に対するコメントも追加されている。唯一の究極を目指すという自身とは真逆の精神論に行きついた名工が、よりにもよってかつての自分自身を依代として現界している事はやはり複雑な模様。
 +
;[[シトナイ]]
 +
:村正からの言及はないが、[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|依代]]が関係者なので先方のマイルームにてコメントが追加されている。
 +
:彼を評して曰く「双子レベルのそっくりさん」との事で、感嘆しつつも外見と中身のギャップを面白がっている模様。
 +
;[[ドゥルガー]]
 +
:本来シヴァ一筋である筈なのに彼を見ていると[[間桐桜|依代]]の影響か胸が苦しくなってしまい困惑している。
 +
:故に距離をとりつつその原因究明の為といい、物陰から彼の一挙手一投足を観察するという行為に勤しんでいる。
 
;[[エミヤ〔オルタ〕]]
 
;[[エミヤ〔オルタ〕]]
 
:こちらの存在についても言及。[[エミヤ|本家]]程むず痒くはならないが、微妙な座りの悪さを感じるらしい。
 
:こちらの存在についても言及。[[エミヤ|本家]]程むず痒くはならないが、微妙な座りの悪さを感じるらしい。
151行目: 156行目:  
;[[柳生但馬守宗矩]]
 
;[[柳生但馬守宗矩]]
 
:後の創作が産んだ因果によるものとはいえ、村正一門の刀剣が徳川特攻の効果を持つ事から、彼自身に徳川家への恨みがある訳ではないとしつつも複雑な模様。
 
:後の創作が産んだ因果によるものとはいえ、村正一門の刀剣が徳川特攻の効果を持つ事から、彼自身に徳川家への恨みがある訳ではないとしつつも複雑な模様。
;[[シトナイ]]
+
:なお、先方からは(村正のみに向けた台詞ではないが)カルデアに集うサーヴァントの中でも相応の使い手として認識されているらしく、手合わせを希望されている。
:村正からの言及はないが、先方のマイルームにてコメントが追加されている。
+
:また、徳川に仇なした妖刀村正の逸話にも頓着していないらしく、イベントでチームを組んでいる様子が見られる等、当人同士の仲は割と良好な模様。
:彼を評して曰く「双子レベルのそっくりさん」との事で、感嘆しつつも外見と中身のギャップを面白がっている模様。
+
;[[光のコヤンスカヤ]]
 +
:妖精國にて<del>三割予言の子として</del>囚われの身になった事を揶揄おうとするも、アルターエゴの霊基でないと知って態度を改めている。<br>また、鍛冶師としての技量には信を置いているらしく、第3再臨では太古より鍛冶師と神は切っても切れない間柄として刀鍛冶としての腕を見込んで自らの社に祀る神剣など一振りなどと頼みこもうなどしてくるが、本性を察した為か警戒している模様。
 
;[[パールヴァティー]]
 
;[[パールヴァティー]]
 
:[[間桐桜|依代]]関係者。彼女曰く「(彼を)見ているととても落ち着く」との事。バレンタインシナリオではさり気なく「別嬪さん」と呼ばれている。
 
:[[間桐桜|依代]]関係者。彼女曰く「(彼を)見ているととても落ち着く」との事。バレンタインシナリオではさり気なく「別嬪さん」と呼ばれている。
 +
;[[カーマ〔アヴェンジャー〕]]
 +
:こちらも[[間桐桜|依代]]関係者。第2再臨時のマイルームボイスで村正に言及しており、曰く『顔と身体がムズムズする、それでいて目が離せない』との事。
 
;[[伊吹童子]]
 
;[[伊吹童子]]
 
:身にまとう神気からいち早く真名を悟り、供え物をしなければと珍しく慌てる姿が見られる。
 
:身にまとう神気からいち早く真名を悟り、供え物をしなければと珍しく慌てる姿が見られる。
:前述の通り彼女が持つ草薙の剣は村正の宝具のオリジナルに当たるため、ある種当然の反応と言えるかも知れない。
+
:前述の通り彼女が持つ草薙の剣は村正の宝具の(厳密に言うと模倣したわけではないが)オリジナルに当たるため、ある種当然の反応と言えるかも知れない。
 
:なお、村正は聖杯に掛ける願いとして「本物の草薙を見てみたい」と述べているため、伊吹童子を召喚しているカルデアでは聖杯を使わずして彼の願いをかなえられる。
 
:なお、村正は聖杯に掛ける願いとして「本物の草薙を見てみたい」と述べているため、伊吹童子を召喚しているカルデアでは聖杯を使わずして彼の願いをかなえられる。
 
;[[グレゴリー・ラスプーチン]]
 
;[[グレゴリー・ラスプーチン]]
 
:アルターエゴとして、同じ[[異星の神]]に仕える存在。
 
:アルターエゴとして、同じ[[異星の神]]に仕える存在。
:大西洋異聞帯では彼と共に汎人類史側のサーヴァントを何十騎も撃破していた。
+
:ギリシャ異聞帯では彼と共に汎人類史側のサーヴァントの殲滅にあたり、そのコンビネーションと戦神によって底上げされた戦闘能力、使徒の特性として付与された神性特攻によって何十騎も討伐していた。
:とはいえ、当人としては好き好んで彼と組んでいたわけでは無い模様。寧ろ(依り代の影響か)顔を見ていると無性にイライラするらしく、嫌いなものの一つとして彼を挙げている。
+
:とはいえ、当人としては好き好んで彼と組んでいたわけでは無い模様。寧ろ([[言峰綺礼|依代]]の影響か)顔を見ていると無性にイライラするらしく、カルデアに召喚された際は嫌いなものの一つとして彼を挙げており、『エセ神父なんざ盾にでも使ってろ』と悪態をついている。
 +
:第五異聞帯で彼と共闘した事については、上手くいくであろうことを確信と共に想像出来てしまう事に寒気を感じているとか。
 
;[[アストライア]]
 
;[[アストライア]]
:Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』にて、一時期彼女の島に逗留。一宿一飯の恩義として、彼女の彫像を作成することを自ら申し出た。
+
:Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』にて、一時期彼女の島に逗留。一宿一飯の恩義として、彼女の彫像を作成する事を自ら申し出た。
:上記所以からか、或いは[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト|依代]]の縁からか、村正について語る際に「百の刀剣・千の刀術を修めた美丈夫」と形容するなど、非常に高く評価していることが伺える。
+
:上記所以からか、或いは[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト|依代]]の縁からか、村正について語る際に「百の刀剣・千の刀術を修めた美丈夫」と形容する等、非常に高く評価していることが伺える。
 +
;[[荊軻]]
 +
:自分の小刀を所持していた偉人が感銘を受けていた人物。
 
;[[蘆屋道満|リンボ]]
 
;[[蘆屋道満|リンボ]]
 
:アルターエゴとして、同じ[[異星の神]]に仕える存在。
 
:アルターエゴとして、同じ[[異星の神]]に仕える存在。
:依り代同士縁がある上に基本真面目な(元)ラスプーチンと違い、露骨に嫌っている。
+
:こちらについても良い感情は持っていないようだが、一応同僚という事もあり、妖精國でカルデアの旅に同伴した際に彼の最期について主人公に尋ねる一幕がある。
 
;ヘファイストス
 
;ヘファイストス
 
:オリュンポスで彼に鍛冶師としての技量を認められ、正式な弟子として師事していることが判明。
 
:オリュンポスで彼に鍛冶師としての技量を認められ、正式な弟子として師事していることが判明。
177行目: 188行目:  
:いわば祖父と孫娘の様な間柄であり、普段は何かと暴走しがちな彼女を年長者として諫める事が多い。ただし、一人思い悩む彼女を茶化したりからかったりすることもしばしばあるため、基本的には礼儀正しい彼女をして「村正ァ!」と呼び捨てにされる等、面と向かっては割とぞんざいな接し方をされている。
 
:いわば祖父と孫娘の様な間柄であり、普段は何かと暴走しがちな彼女を年長者として諫める事が多い。ただし、一人思い悩む彼女を茶化したりからかったりすることもしばしばあるため、基本的には礼儀正しい彼女をして「村正ァ!」と呼び捨てにされる等、面と向かっては割とぞんざいな接し方をされている。
 
:一方で、妖精眼により望まずとも他人の嘘や本音が視えてしまうアルトリア・キャスターにとって、言葉を虚飾で偽らず良くも悪くも率直な物言いをする村正は得難い存在であり、主人公からも「おじいちゃんっ子」と評されるなど、内心では村正を強く信頼し慕っていることが伺える。
 
:一方で、妖精眼により望まずとも他人の嘘や本音が視えてしまうアルトリア・キャスターにとって、言葉を虚飾で偽らず良くも悪くも率直な物言いをする村正は得難い存在であり、主人公からも「おじいちゃんっ子」と評されるなど、内心では村正を強く信頼し慕っていることが伺える。
:カルデアに召喚されて以降も、ブリテン異聞帯の顛末を記憶している彼女は村正と顔を合わせる度に頭を下げ、救ってくれたことへの謝意を示している模様。一方の村正は彼女の記憶を持っておらずやや困惑気味だが、健啖家であることから印象は良いらしい。
+
:カルデアに召喚されて以降も、ブリテン異聞帯の顛末を記憶している彼女は村正と顔を合わせる度に頭を下げ、救ってくれたことへの謝意を示している模様。一方の村正は彼女の記憶を持っていないため元気な少女という程度の認識だが、聖剣作成のシミュレーションに付き合わされたり<ref group="出">『Fate/Grand Order material XⅡ』 p139</ref>となんやかんやで交流はあるようだ。
 +
;[[アルトリア・キャスター〔バーサーカー〕]]
 +
:前述のアルトリア・キャスターが水着霊基へと変化した存在。第3再臨時のみ、マイルームボイスで村正宛にコメントがあるのだが…
 +
:どうやら彼が水着霊衣未実装の為泳ぎに来ていないことがいたく不満だったらしく、'''「あの方の霊基第一は(ほぼ上裸に近い格好なので)ほぼ水着のようなもの」という暴論'''を唱え、至急連れてくるようマスターに要求。
 +
:その後、イベント内で彼女がハワトリア正常化委員会の会長として活動するにあたり、水着でないにもかかわらず警備主任として<del>無理やり</del>登用されてしまい、彼女が島内の各所を視察(という名目の実質観光)で巡る際にも護衛のため半ば強制的に同伴させられていたことが判明した。<del>まさに魔猪の氏族</del>
 +
:なお、上記の経緯を反映してか、ゲーム内でも水着イベントでは(水着霊衣が無いにもかかわらず)第一再臨時のみイベント特効が付与されるというかなり異例の扱いを受けている。
 +
;[[エクター]]
 +
:ブリテン異聞帯にて、かつてアルトリア・キャスターに鍛冶仕事を手解きし、見守っていた存在。
 +
:お互い直接対面することは無かったが、後に守護者となったアルトリア・アヴァロンは「もし出会えていれば気が合ったでしょう」と推測している。<ref group="出">『Fate/Grand Order material X』 p326</ref><br>『フロム ロストベルト』では妖精騎士ランスロットとの戦いで切らしてしまった玄翁調達の際、偶然ティンタジェルにある彼の工房に流れ着いた設定描写がある。
 +
;[[妖精騎士ランスロット]]
 +
:ブリテン異聞帯にて、戦いを挑んで敗北を喫し、ムリアンに囚われる原因となった相手。
 +
:本気で挑んでくる彼女に対して四十秒ほどは耐えきったとか<ref group="注">後にモルガンのバレンタインイベントで妖精騎士ランスロットは朝起きられず妖精國では何があろうと午後出勤だったという事実が明かされた為「午前中に挑んでいたら勝てていたのでは」などと一部のプレイヤーからは言われてしまっている。</ref>。
 +
:尚、これに対し彼女は彼女で最強種としてのプライドを刺激され激おこだった模様。
    
===生前===
 
===生前===
185行目: 208行目:  
==名台詞==
 
==名台詞==
 
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
====戦闘====
+
====戦闘(セイバー時)====
 
;「ああもう仕方ねえ。<RUBY><RB>七度</RB><RT>しちど</RT></RUBY>ばかりぶった斬るか!」
 
;「ああもう仕方ねえ。<RUBY><RB>七度</RB><RT>しちど</RT></RUBY>ばかりぶった斬るか!」
 
;「<RUBY><RB>儂</RB><RT>オレ</RT></RUBY>は刀鍛冶なんだがな。戦場に連れてきてどうしやがる?」
 
;「<RUBY><RB>儂</RB><RT>オレ</RT></RUBY>は刀鍛冶なんだがな。戦場に連れてきてどうしやがる?」
195行目: 218行目:  
:宝具解放時の台詞。生涯を作刀に捧げ、数多の鉄を打ち続けた刀工が遂に辿り着いた唯一つの究極。あらゆる収斂、あらゆる宿願、あらゆる非業─── すべては、この一振りに至るために。
 
:宝具解放時の台詞。生涯を作刀に捧げ、数多の鉄を打ち続けた刀工が遂に辿り着いた唯一つの究極。あらゆる収斂、あらゆる宿願、あらゆる非業─── すべては、この一振りに至るために。
 
:初登場から3年を経てようやっと実装されただけあり、下総で宝具を発動した際の一枚絵構図の再現や専用BGMは勿論、第一再臨時のみ見られる魔術回路が励起した状態の差分やアニメーション等どれも演出面は相当に手が込んでおり、杉山紀彰氏による士郎の面影を残しつつも凄みのあるCVも相まって'''非常にかっこいい。'''この演出が見たいがために、村正だけは宝具演出を等倍で固定しているマスターもいるとか。
 
:初登場から3年を経てようやっと実装されただけあり、下総で宝具を発動した際の一枚絵構図の再現や専用BGMは勿論、第一再臨時のみ見られる魔術回路が励起した状態の差分やアニメーション等どれも演出面は相当に手が込んでおり、杉山紀彰氏による士郎の面影を残しつつも凄みのあるCVも相まって'''非常にかっこいい。'''この演出が見たいがために、村正だけは宝具演出を等倍で固定しているマスターもいるとか。
 +
 +
====戦闘(アルターエゴ時)====
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;「出番かい? いいぜ。ちったぁ楽させてやるよ」
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;「競り落とされた命だ。値段分は働くさ」
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:こちらはLostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』にて、サポートサーヴァントとして戦闘参加した際の限定台詞。
 +
:この台詞に限らず、アルターエゴクラスの彼は前述の通りほぼすべての台詞が専用の内容に一新されており非常に手が込んでいるのだが、サポートサーヴァントとして起用できる場面は限られているため、気になるマスター各位はぜひ一度は使ってみてほしい。
 +
 +
;「惚れんなよ?」<ref group="注">当初、有志のWikiでは『折れんなよ』と表記されていたが、ボイス演出等を担当する九条ケント氏により、正しくは『惚れんなよ』であることが判明。<del>そういうところだぞ、村正ァ!!!</del></ref>
 +
;「<RUBY><RB>櫛名田比売</RB><RT>クシナダヒメ</RT></RUBY>を髪に挿し───」
 +
:宝具カード選択時の台詞。
 +
:後者は須佐之男命が八岐大蛇を退治する際、後の妻となる櫛名田比売を術で櫛に変じさせ、それを身に着けて戦った逸話が由来と思われる。この台詞から、アルターエゴとして彼に融合された神霊の一柱はこの須佐之男命である可能性が高い。
    
====マイルーム====
 
====マイルーム====
202行目: 236行目:     
;「セイバー、千子村正。召喚に応じ参上した。<br>なんで<RUBY><RB>儂</RB><RT>オレ</RT></RUBY>がセイバーなのか疑問だったが、今なら多少は納得がいく。<br>……こうして呼ばれた<RUBY><RB>儂</RB><RT>オレ</RT></RUBY>とは無関係ではあるが、ま、同じ顔で好き放題暴れたんだ。<br>気の済むまでコキ使ってくんな」
 
;「セイバー、千子村正。召喚に応じ参上した。<br>なんで<RUBY><RB>儂</RB><RT>オレ</RT></RUBY>がセイバーなのか疑問だったが、今なら多少は納得がいく。<br>……こうして呼ばれた<RUBY><RB>儂</RB><RT>オレ</RT></RUBY>とは無関係ではあるが、ま、同じ顔で好き放題暴れたんだ。<br>気の済むまでコキ使ってくんな」
:そして「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」をクリアすると、こちらに変更される。
+
:「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」をクリアすると、召喚時台詞もこちらに変更される。
    
;「改めて、名乗らせてもらうぜ。<RUBY><RB>儂</RB><RT>オレ</RT></RUBY>は千子村正。<RUBY><RB>伊勢国</RB><RT>いせのくに</RT></RUBY><RUBY><RB>桑名</RB><RT>くわな</RT></RUBY>の刀工だ。<br>後々に続く村正派の初代……って事になるのかねえ。何百年も後々まで名を語られるたァ、偏屈爺も驚きってもんよ」
 
;「改めて、名乗らせてもらうぜ。<RUBY><RB>儂</RB><RT>オレ</RT></RUBY>は千子村正。<RUBY><RB>伊勢国</RB><RT>いせのくに</RT></RUBY><RUBY><RB>桑名</RB><RT>くわな</RT></RUBY>の刀工だ。<br>後々に続く村正派の初代……って事になるのかねえ。何百年も後々まで名を語られるたァ、偏屈爺も驚きってもんよ」
227行目: 261行目:  
;「あの元気な嬢ちゃん。選定の杖だっけ?ああそうそう、そんな杖を持った嬢ちゃんな。なんでか俺を見ると頭を下げるんだが。どっかで面識あったのかねぇ……そのくせ、話してみると「そういうところだぞ、村正ァ!」って文句言ってくるしよ。いや、悪くはねぇぞ?飯もよく食べるしな。」
 
;「あの元気な嬢ちゃん。選定の杖だっけ?ああそうそう、そんな杖を持った嬢ちゃんな。なんでか俺を見ると頭を下げるんだが。どっかで面識あったのかねぇ……そのくせ、話してみると「そういうところだぞ、村正ァ!」って文句言ってくるしよ。いや、悪くはねぇぞ?飯もよく食べるしな。」
 
:マイルーム会話「[[アルトリア・キャスター]]」(二部六章クリア後)。
 
:マイルーム会話「[[アルトリア・キャスター]]」(二部六章クリア後)。
:カルデアの彼は記憶にないが、楽園の妖精は覚えているらしい。自らの代わりになり、ほんのわずかな時間を与えてくれた刀鍛冶のことを。それはそれとして、彼女は例の顔でカルデアでもツッコミを入れているようだ。
+
:カルデアの彼にとっては記憶になくとも、ブリテンの守護者として再誕した楽園の妖精は妖精國で起きた全ての出来事の記憶を有しており──面と向かって口には出さずとも、もう居ないかつての少女に代わって心からの感謝と敬意を捧げ続けている。
    
====本編====
 
====本編====
274行目: 308行目:     
;「おう。申し開きあるか、阿呆ども。<br>頭に拳骨食らわせる前に聞いてやるよ。」
 
;「おう。申し開きあるか、阿呆ども。<br>頭に拳骨食らわせる前に聞いてやるよ。」
:同上。事前に警告を受けていたにもかかわらず、結局主人公をはじめ、[[ガレス|アルトリアのぬいぐるみ]]やら[[赤兎馬|全長2メートル超の巨大ニンジン]]やら[[レオナルド・ダ・ヴィンチ〔ライダー〕|恐竜の化石]]等に釣られ、まんまとドラケイの河に飛び込んでしまった一行を前にして。
+
:同上。事前にオベロンから警告を受けていたにもかかわらず、結局主人公をはじめ、[[ガレス|アルトリアのぬいぐるみ]]やら[[赤兎馬|全長2メートル超の巨大ニンジン]]やら[[レオナルド・ダ・ヴィンチ〔ライダー〕|恐竜の化石]]等に釣られ、まんまとドラケイの河に飛び込んでしまった一行を前にして。
 
:この後、一行は反省を見せるどころか口をそろえて『あんなの取るにきまってる』と開き直ったため、揃って宣言通り拳骨を頂戴することになってしまったのはいうまでもない。
 
:この後、一行は反省を見せるどころか口をそろえて『あんなの取るにきまってる』と開き直ったため、揃って宣言通り拳骨を頂戴することになってしまったのはいうまでもない。
 
:もっとも常識的なのがよりにもよって敵方の幹部というこの始末。それでいいのかカルデア…
 
:もっとも常識的なのがよりにもよって敵方の幹部というこの始末。それでいいのかカルデア…
282行目: 316行目:  
:場の空気を気にして本音を取り繕いがちな彼女の内面、本質を的確に見抜いた、他人の心の痛みにさとい彼ならではの、身に余る重責と使命を一身に背負う少女を気遣う真摯な言葉。
 
:場の空気を気にして本音を取り繕いがちな彼女の内面、本質を的確に見抜いた、他人の心の痛みにさとい彼ならではの、身に余る重責と使命を一身に背負う少女を気遣う真摯な言葉。
 
:なお、(シナリオ担当が奈須氏である以上、まず偶然ではないだろうが)奇しくも原作のstay nightで[[衛宮士郎|依代の青年]]も[[アルトリア・ペンドラゴン|汎人類史の彼女]]に対してほぼ同義の指摘を行っている。
 
:なお、(シナリオ担当が奈須氏である以上、まず偶然ではないだろうが)奇しくも原作のstay nightで[[衛宮士郎|依代の青年]]も[[アルトリア・ペンドラゴン|汎人類史の彼女]]に対してほぼ同義の指摘を行っている。
:汎人類史の彼女は既に生涯の大半を騎士王として生き、戦った自負があったこともあり、当初はその指摘を受け入れられず依代の青年と喧嘩別れする事態になったのだが──こちらのアルトリアはそういった事情もないためか、指摘の内容自体は否定していない。
+
:汎人類史の彼女は既に生涯の大半を王として生き、自ら騎士を率い身命を賭して戦った自負があったこともあり、当初はその指摘を受け入れられず依代の青年と喧嘩別れする事態になったのだが──こちらのアルトリアはそういった背景も無いためか、「やめたらみんな困るから」という後ろ向きな反論を行っただけで、指摘の内容自体は否定していない。
    
;「そうかい。なら、ここじゃあまだ終われねえな。」<br>「<ruby>定<rb></rb><rt>さだ</rt></ruby>めを<ruby>切<rb></rb><rt>き</rt></ruby>り<ruby>業<rb></rb><rt>ごう</rt></ruby>を切り、刀に捧げた我が人生ってな。千子村正、舐めてんじゃねぇぞ。」<br>「ほら、どいたどいた。おまえさんは鉄を集めた。なら後は鍛治師の仕事だ。」
 
;「そうかい。なら、ここじゃあまだ終われねえな。」<br>「<ruby>定<rb></rb><rt>さだ</rt></ruby>めを<ruby>切<rb></rb><rt>き</rt></ruby>り<ruby>業<rb></rb><rt>ごう</rt></ruby>を切り、刀に捧げた我が人生ってな。千子村正、舐めてんじゃねぇぞ。」<br>「ほら、どいたどいた。おまえさんは鉄を集めた。なら後は鍛治師の仕事だ。」
 
:同上。物語終盤、訪れたアヴァロンにて。
 
:同上。物語終盤、訪れたアヴァロンにて。
 
:その身を聖剣へと変ずるべく宙の炉へと入ったアルトリアが最期に想起した、旅路の中で僅かに残した心残り。その独白に応えるように現れたのは、本来そこにいるはずのない刀鍛冶の姿だった。
 
:その身を聖剣へと変ずるべく宙の炉へと入ったアルトリアが最期に想起した、旅路の中で僅かに残した心残り。その独白に応えるように現れたのは、本来そこにいるはずのない刀鍛冶の姿だった。
:困惑する彼女をよそに、彼は彼女に代わって聖剣を鍛えるべく槌をふるう。宙の炉の炎で霊基諸共総身を焼かれ、灰となることも厭わずに。
+
:困惑する彼女をよそに、彼は彼女に代わって聖剣を鍛えるべく槌を振るう。宙の炉の炎で霊基諸共総身を焼かれ、灰となることも厭わずに。
    
;「ま、気にするな。おまえさん同様、<ruby>儂<rb></rb><rt>オレ</rt></ruby>が好きですることだ。」<br>「はじめから、こういう運命だったのさ。まあ、とは言え、なんだ。」<br>「髪飾りは、作ってやれなかったがな。」
 
;「ま、気にするな。おまえさん同様、<ruby>儂<rb></rb><rt>オレ</rt></ruby>が好きですることだ。」<br>「はじめから、こういう運命だったのさ。まあ、とは言え、なんだ。」<br>「髪飾りは、作ってやれなかったがな。」
302行目: 336行目:  
**そして残る一人のメインヒロインであり原作で主従関係にあった[[アルトリア・ペンドラゴン|アルトリア]]と同じ「セイバー」クラスとなっている。
 
**そして残る一人のメインヒロインであり原作で主従関係にあった[[アルトリア・ペンドラゴン|アルトリア]]と同じ「セイバー」クラスとなっている。
 
**なお、彼女は前述の3人の中で唯一王属性を持つため、村正の「当代不吉」による特攻対象にもなる。<del>原作における関係になぞらえ、「王特攻(夜)」等と評するマスターもいるとかいないとか</del>
 
**なお、彼女は前述の3人の中で唯一王属性を持つため、村正の「当代不吉」による特攻対象にもなる。<del>原作における関係になぞらえ、「王特攻(夜)」等と評するマスターもいるとかいないとか</del>
*引き取って育てているおぬいからは「じいちゃま」と若い見た目に反して呼び慕われている。本人の性格が理由という意味もあるのだろうが、憑依元の衛宮士郎の事を知ってるファンからすると彼と[[衛宮切嗣]]との関係性を彷彿とさせる。
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*引き取って育てているおぬいからは「じいちゃま」と若い見た目に反して呼び慕われている。本人の性格が理由という意味もあるのだろうが、憑依元の衛宮士郎の事を知ってるファン及びプレイヤーからすると彼と[[衛宮切嗣]]との関係性を彷彿とさせる。
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**プレイアブル実装後の通称もそのまま「おじいちゃん」。その他にはアルトリア・キャスターが時おり呼んでいた'''「村正ァ!」'''が使用されている場合もある。
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*千子村正の姿は初期から実装されていた礼装「リミテッド・ゼロオーバー」の姿にそっくりである。しかしよく観察してみると細部に違いが見受けられ、使いまわしではなく書き下ろしイラストなのが分かる。
 
*千子村正の姿は初期から実装されていた礼装「リミテッド・ゼロオーバー」の姿にそっくりである。しかしよく観察してみると細部に違いが見受けられ、使いまわしではなく書き下ろしイラストなのが分かる。
 
**イラストを書いた武内崇氏曰わくキャラ化するとは思わなかった<ref group="出">『Fate/Grand Order memoies p191』</ref>とのことなので「リミテッド・ゼロオーバー」を元に後から新規に書き下ろしされたものと思われる。後の正式実装に伴い、英霊剣豪でのイラストから更に描きおろしが加えられ、より精悍な顔立ちになっている。
 
**イラストを書いた武内崇氏曰わくキャラ化するとは思わなかった<ref group="出">『Fate/Grand Order memoies p191』</ref>とのことなので「リミテッド・ゼロオーバー」を元に後から新規に書き下ろしされたものと思われる。後の正式実装に伴い、英霊剣豪でのイラストから更に描きおろしが加えられ、より精悍な顔立ちになっている。
308行目: 344行目:  
**ただし、前述の通りこの村正の人格は純正な彼自身のものでは無い。マテリアルでの記載や本人も自己申告している通り、記憶や鍛冶師としての技量は村正由来だが「依代である衛宮士郎が真っ当に人生を送り、老年期まで年齢を重ねられたならこうなるだろう」という仮想の人格がベースとなっている模様。
 
**ただし、前述の通りこの村正の人格は純正な彼自身のものでは無い。マテリアルでの記載や本人も自己申告している通り、記憶や鍛冶師としての技量は村正由来だが「依代である衛宮士郎が真っ当に人生を送り、老年期まで年齢を重ねられたならこうなるだろう」という仮想の人格がベースとなっている模様。
 
*本作では「せんじむらまさ」と訓じているが、正しくは「'''せんご'''むらまさ」と読む。千子(せんご)は現在の三重県桑名市辺りにあった地名であり、村正が居住したとされる場所である。
 
*本作では「せんじむらまさ」と訓じているが、正しくは「'''せんご'''むらまさ」と読む。千子(せんご)は現在の三重県桑名市辺りにあった地名であり、村正が居住したとされる場所である。
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*Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』にて、妖精騎士ランスロットに敗れ大穴から這い上がった後、鍛冶道具の補充のためにとある村の鍛冶屋の工房に立ち寄ったことを本人が明かしているが、『FGOマテリアルX』でのアルトリア・キャスターの台詞から、この時立ち寄ったのが彼女の故郷であるティンタジェルのかつてエクターが暮らしていた工房であった模様。
 +
**彼がアルトリア・キャスターのために仕立てた衣装(第2再臨)が、かつてモルガンがトネリコとして活動していた際のものに瓜二つだったのも、恐らく偶然ではなかったのだろう。
 +
*2023年3月にはFGOアーケードにも参戦。この時の実装時イベントでは(村正の影響によるものかは未確定だが)サーバーが一時的にダウンした他、印刷用カードの供給不足により一部店舗の筐体が稼働停止するという事態にまで発展しており、その人気の高さが伺える。
    
==話題まとめ==
 
==話題まとめ==
319行目: 358行目:  
:村正は、徳川家に仇をなす「妖刀」として広く知られている。その理由は徳川家康の祖父、父、長男を村正製の刀で殺害されており、家康自身も関ヶ原の戦いで村正製の槍に傷つけられたからである。これらの因縁から徳川家は村正を嫌悪するようになり、徳川家の村正は全て廃棄され、公にも忌避されるようになった、と言われている。
 
:村正は、徳川家に仇をなす「妖刀」として広く知られている。その理由は徳川家康の祖父、父、長男を村正製の刀で殺害されており、家康自身も関ヶ原の戦いで村正製の槍に傷つけられたからである。これらの因縁から徳川家は村正を嫌悪するようになり、徳川家の村正は全て廃棄され、公にも忌避されるようになった、と言われている。
 
:しかし村正は徳川領の三河に近い伊勢の刀工であり、三河を始めとする東海地方に多くの一派が存在する。そして村正一派の刀剣を所持する徳川家臣もまた多かった<ref group="注">例えば、徳川配下の猛将として知られる本多平八郎忠勝の所持する槍「蜻蛉切」も村正一派の作である。</ref>ので、これはいわゆる『総数が増えたがゆえに不祥事も目についた』類の事柄にすぎない。
 
:しかし村正は徳川領の三河に近い伊勢の刀工であり、三河を始めとする東海地方に多くの一派が存在する。そして村正一派の刀剣を所持する徳川家臣もまた多かった<ref group="注">例えば、徳川配下の猛将として知られる本多平八郎忠勝の所持する槍「蜻蛉切」も村正一派の作である。</ref>ので、これはいわゆる『総数が増えたがゆえに不祥事も目についた』類の事柄にすぎない。
:実際、'''上述した家康が村正を嫌ったという説は後世の創作'''であり、名古屋の徳川美術館には家康の形見とされる村正作の刀が収蔵されている。一方で反徳川を標榜する人々にとっても村正は徳川打倒のシンボルになっており、幕末には多数の倒幕派の剣士が愛用したと言われる(もっとも偽物も多数出回ったが)。
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:実際、'''上述した家康が村正を嫌ったという説は後世の創作'''であり、名古屋の徳川美術館には家康の形見とされる村正作の刀が収蔵されている。ただその一方で、この俗説は世間に広く浸透しており、反徳川を標榜する人々にとっては村正は徳川打倒のシンボルとなった。幕末には、多数の倒幕派の剣士が愛用したと言われる(そのせいもあって、偽物も多数出回ったが)。
:幕末以降、日本では村正伝説は半ば廃れるが、アメリカで開発されたコンピューターRPG「ウィザードリィ」のヒットで1980年代後半に復活する事になる。このゲームでは村正は最強の武器として設定されているが発見率が極めて低い激レアアイテムで、ラスボスそっちのけで村正を求めて最下層を探索するプレイヤーが続出。その後、村正=最強の刀という誤解が独り歩きするようになる(優れた刀であるのは間違いないが)。
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:幕末以降、日本では村正伝説は半ば廃れるが、アメリカで開発されたコンピューターRPG「ウィザードリィ」のヒットで1980年代後半に復活する事になる。このゲームでは村正は最強の武器として設定されている<ref group="注">ただし第一作では「MURA'''SAMA''' BLADE」。ジェームズ・クラベルの小説『将軍(Shōgun)』から引用した記述だと明かされており、日本移植の際にMURAMASAに修正された。また、原語版WIZで村正が最強武器であったのは#2までであり、その後は別の武器に最強を譲っている。一方で日本で開発・発売された『外伝』シリーズでは、一貫して最強武器。</ref>が発見率が極めて低い激レアアイテムで、ラスボスそっちのけで村正を求めて最下層を探索するプレイヤーが続出。その後、村正=最強の刀という誤解が独り歩きするようになる(優れた刀であるのは間違いないが)。
    
; 最優秀魔剣村正
 
; 最優秀魔剣村正
 
:村正は村正一派が打った刀の総称であり、彼らが打った刀は尽く大量生産の安物であったと言われている。しかし、'''その安物がどれもこれも天下無双の切れ味を誇り、中には空也<ref group="注">意味は「人体など無いも同然」という、'''あの[[森長可|人間無骨]]'''のそれと似たようなもの。</ref>の称号を銀象嵌で施された物まであった'''。最強の刀剣に関しては多数の説が出るだろうが、『最優』の称号は間違い無く村正一派が総なめするだろう。
 
:村正は村正一派が打った刀の総称であり、彼らが打った刀は尽く大量生産の安物であったと言われている。しかし、'''その安物がどれもこれも天下無双の切れ味を誇り、中には空也<ref group="注">意味は「人体など無いも同然」という、'''あの[[森長可|人間無骨]]'''のそれと似たようなもの。</ref>の称号を銀象嵌で施された物まであった'''。最強の刀剣に関しては多数の説が出るだろうが、『最優』の称号は間違い無く村正一派が総なめするだろう。
:しかしそこは妖刀。新井白石がわざわざ記述を残すほどに多数の怪現象を起こしていたとされている。世界最初の永久磁石と言われるKS鋼の開発者が一人であった本多光太郎が、東北帝国大学の物理学教授をしていた頃に村正を含む複数の銘刀の切れ味を機械で測定・数値化した時も、'''村正だけ数値が安定しなかった'''という<ref group="注">本多は実験に同伴した学生達からそれを聞いて、「そこが即ち'''むら'''正」とダジャレで返したとか。
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:しかしそこは妖刀。新井白石がわざわざ記述を残すほどに多数の怪現象を起こしていたとされている。世界最初の永久磁石と言われるKS鋼の開発者が一人であった本多光太郎が、東北帝国大学の物理学教授をしていた頃に村正を含む複数の銘刀の切れ味を機械で測定・数値化した時も、'''村正だけ数値が安定しなかった'''という<ref group="注">本多は実験に同伴した学生達からそれを聞いて、「そこが即ち'''むら'''正」とダジャレで返したとか。</ref>
もっとも、このエピソードの真相は、村正の刀剣は大半が徳川幕府の頃に銘を塗りつぶされたとされるため無銘のものが多く、従ってその成績もバラツキが多く補足が困難だった(つまり一口の刀で計測結果が測定の度に変動したのではなく、複数の刀で測定しその結果が一定していない・かつ無銘のものが多いことからそもそも真贋も定かではない)というものである。</ref>逸話がある。
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:もっとも、このエピソードの真相は、村正の刀剣は大半が徳川幕府の頃に銘を塗りつぶされたとされるため無銘のものが多く、従ってその成績もバラツキが多く補足が困難だった(つまり一口の刀で計測結果が測定の度に変動したのではなく、複数の刀で測定しその結果が一定していない・かつ無銘のものが多いことからそもそも真贋も定かではない)というオチであった。
    
== 脚注 ==
 
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[[Category:セイバー]]
 
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[[Category:Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない]]
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