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| :後に無様な失敗を続けた事で[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]に見限られた[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]から令呪を回収し、捕縛した[[スパルタクス|赤のバーサーカー]]のマスターとなる。 | | :後に無様な失敗を続けた事で[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]に見限られた[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]から令呪を回収し、捕縛した[[スパルタクス|赤のバーサーカー]]のマスターとなる。 |
| :決戦においては、[[ケイローン|アーチャー]]を援護して[[アキレウス|赤のライダー]]を戦場から引き離し、ランサーの危機に赤のバーサーカーを向かわせるなど他のサーヴァントの支援に徹する。だが激戦によって手持ちのゴーレムの大半が破壊されたため、空中庭園での戦いでは自ら戦場に赴き、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]の命令で暴走したダーニックを相手に赤のサーヴァント達と共闘する事となった。 | | :決戦においては、[[ケイローン|アーチャー]]を援護して[[アキレウス|赤のライダー]]を戦場から引き離し、ランサーの危機に赤のバーサーカーを向かわせるなど他のサーヴァントの支援に徹する。だが激戦によって手持ちのゴーレムの大半が破壊されたため、空中庭園での戦いでは自ら戦場に赴き、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]の命令で暴走したダーニックを相手に赤のサーヴァント達と共闘する事となった。 |
− | :しかし、自身の目的の為に「黒」陣営を裏切ってマスター権を[[シロウ・コトミネ|シロウ]]に委譲、撤退したルーラーと[[ケイローン|アーチャー]]の追撃に赴く。その途中で元マスターであるロシェを呼び出し、何も知らずに現れた彼を『炉心』にして『<ruby>王冠・叡智の光<rb></rb><rt>ゴーレム・ケテルマルクト</rt></ruby>』を完成させてミレニア城塞への攻撃を始める。 | + | :しかし、陣営の要であったダーニックと黒のランサーを失った為に、自陣営が劣勢に陥ると、自身の目的の為に「黒」陣営を裏切る。マスター権を[[シロウ・コトミネ|シロウ]]に委譲し、撤退したルーラーと[[ケイローン|アーチャー]]の追撃に赴く。その途中で元マスターであるロシェを呼び出し、何も知らずに現れた彼を『炉心』にして『<ruby>王冠・叡智の光<rb></rb><rt>ゴーレム・ケテルマルクト</rt></ruby>』を完成させてミレニア城塞への攻撃を始める。 |
| :だが直後に駆け付けたアーチャーの攻撃で致命傷を負い、自ら作り出した最高傑作への執念と己の欲望のためにマスターを裏切った罪悪感から、自らを『<ruby>王冠・叡智の光<rb></rb><rt>ゴーレム・ケテルマルクト</rt></ruby>』に吸収させ、'''「黒のサーヴァント」3人目の脱落者'''となる。 | | :だが直後に駆け付けたアーチャーの攻撃で致命傷を負い、自ら作り出した最高傑作への執念と己の欲望のためにマスターを裏切った罪悪感から、自らを『<ruby>王冠・叡智の光<rb></rb><rt>ゴーレム・ケテルマルクト</rt></ruby>』に吸収させ、'''「黒のサーヴァント」3人目の脱落者'''となる。 |
| :最後の最後まで誰にも仮面で隠された素顔を見せず、心の内を明かす事もなく、ロシェの後を追うかのように「原初の人間」の内に溶けていった。しかし不滅のはずの巨人も倒され、彼の悲願は潰えた。 | | :最後の最後まで誰にも仮面で隠された素顔を見せず、心の内を明かす事もなく、ロシェの後を追うかのように「原初の人間」の内に溶けていった。しかし不滅のはずの巨人も倒され、彼の悲願は潰えた。 |
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| :青いマントとボディスーツ、無貌の仮面で身を隠した男。一人称は「僕」。性格は冷徹で小心者。 | | :青いマントとボディスーツ、無貌の仮面で身を隠した男。一人称は「僕」。性格は冷徹で小心者。 |
| :顔も姿も隠しているため、その雰囲気から一見老練な魔術師や気位の高い知識人を思わせるが、予想に反して喋り方は若々しいもの。極度の厭世家で、必要以上の言葉は一切喋らない。ただ伝承ほど病的な人間嫌いではなく、マスターであるロシェやスポンサーのダーニックとは普通に会話する。 | | :顔も姿も隠しているため、その雰囲気から一見老練な魔術師や気位の高い知識人を思わせるが、予想に反して喋り方は若々しいもの。極度の厭世家で、必要以上の言葉は一切喋らない。ただ伝承ほど病的な人間嫌いではなく、マスターであるロシェやスポンサーのダーニックとは普通に会話する。 |
− | :ロシェとは精神的に相性が良かったため、慕われながら円滑な人間関係を築き上げることができ、理想的なマスターともみなせる存在だった。だが生前、病のせいで引き籠りがちな生活を送っていたので人間達とは没交渉で、中でも子供とはまるで縁がなく苦手。ましてや懐かれることなど想像もできなかった為、実はマスターであるロシェからの尊敬の念を嬉しく思いつつも困惑している。 | + | :ロシェとは精神的に相性が良く、慕われながら円滑な人間関係を築き上げることができ、理想的なマスターともみなせる存在だった。だが生前、病のせいで引き籠りがちな生活を送っていた為、人間達とは没交渉で、中でも子供とはまるで縁がなく苦手。ましてや懐かれることなど想像もできなかった為、実はマスターであるロシェからの尊敬の念を嬉しく思いつつも困惑している。 |
| :生前のアヴィケブロンは人が戦乱を巻き起こしてお互いに殺し合い、無力な者から略奪を行うなど、人間の醜い部分を度々目の当たりにしてきた。究極にして完全なる神が創り出したはずの人類は、何故かくも愚かで不完全なのかと。<br>それは「純粋にして最高の原理」である神の意志から、物質的な世界へと人間がこぼれ落ちる際、段階を追って不完全になっていくためである。その考えに至ったアヴィケブロンは、世界のすべてを煩わしく思い、無用な会話や人付き合いを避けるため仮面を身に付けるようになった。 | | :生前のアヴィケブロンは人が戦乱を巻き起こしてお互いに殺し合い、無力な者から略奪を行うなど、人間の醜い部分を度々目の当たりにしてきた。究極にして完全なる神が創り出したはずの人類は、何故かくも愚かで不完全なのかと。<br>それは「純粋にして最高の原理」である神の意志から、物質的な世界へと人間がこぼれ落ちる際、段階を追って不完全になっていくためである。その考えに至ったアヴィケブロンは、世界のすべてを煩わしく思い、無用な会話や人付き合いを避けるため仮面を身に付けるようになった。 |
| :そんな彼が目指したのは、「原初の人類を創造した、神の御業の再現」。この世のすべての悲しみを払い、地上に楽園をもたらす存在を創る。かつて、神が原初の人類「アダム」を創造したように。人間嫌いの厭世家であったアヴィケブロンは彼なりに世界を、そして人類を救済しようとしていた。 | | :そんな彼が目指したのは、「原初の人類を創造した、神の御業の再現」。この世のすべての悲しみを払い、地上に楽園をもたらす存在を創る。かつて、神が原初の人類「アダム」を創造したように。人間嫌いの厭世家であったアヴィケブロンは彼なりに世界を、そして人類を救済しようとしていた。 |
| :彼の聖杯への願いは少し複雑で、「己の宝具である『<ruby>王冠・叡智の光<rb></rb><rt>ゴーレム・ケテルマルクト</rt></ruby>』の完成」を望んで聖杯大戦に身を投じる。ただ宝具として完成させたのでは「未完成」であり、これにはカバラの考えが大きく影響している。 | | :彼の聖杯への願いは少し複雑で、「己の宝具である『<ruby>王冠・叡智の光<rb></rb><rt>ゴーレム・ケテルマルクト</rt></ruby>』の完成」を望んで聖杯大戦に身を投じる。ただ宝具として完成させたのでは「未完成」であり、これにはカバラの考えが大きく影響している。 |
| :そもそもゴーレムとはカバラの術の一つであり、名は“胎児”や“形作られざるもの”などを意味する。即ち、神が原初の人間の創造した際の秘術を再現するための魔術であり、単に強力な兵器として力を振るうだけの物は決して彼が求める「完成された存在」ではない。『苦難に満ちた我々を、再びエデンの園へと導く偉大なる王』、それこそがアヴィケブロンが究極のゴーレムに求める役割である。 | | :そもそもゴーレムとはカバラの術の一つであり、名は“胎児”や“形作られざるもの”などを意味する。即ち、神が原初の人間の創造した際の秘術を再現するための魔術であり、単に強力な兵器として力を振るうだけの物は決して彼が求める「完成された存在」ではない。『苦難に満ちた我々を、再びエデンの園へと導く偉大なる王』、それこそがアヴィケブロンが究極のゴーレムに求める役割である。 |
| + | :その在り方は魂や信念、誇りや技を注ぎ込む「職人」とは決定的に異なり、彼の内にあるのは人が信じ仰ぎ見る物、最上の存在を造りだそうという「信仰心」のみである。宝具の完成に魔術師を『炉心』にすることに躊躇いはあるが、悲願のためには全てを犠牲にする覚悟がある。 |
| :その深遠な目的から、常に「より良い宝具(モノ)を作りたい」と願う探究者で、理想的な魔術回路をもったホムンクルスの脱走により、宝具の炉心に使える生贄が[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]しか居ないことを残念に思っていた。 | | :その深遠な目的から、常に「より良い宝具(モノ)を作りたい」と願う探究者で、理想的な魔術回路をもったホムンクルスの脱走により、宝具の炉心に使える生贄が[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]しか居ないことを残念に思っていた。 |
− | :だがその在り方は魂や信念、誇りや技を注ぎ込む「職人」とは決定的に異なり、彼の内にあるのは人が信じ仰ぎ見る物、最上の存在を造りだそうという「信仰心」のみである。宝具の完成に魔術師を『炉心』にすることに躊躇いはあるが、悲願のためには全てを犠牲にする覚悟がある。
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| :彼にとって自らを尊敬するマスターと共に戦うのは決して悪くはない気分だった。しかし、それでも人生の全てを投げ打った己の希望が手の届く所にあるという誘惑には逆らえなかったのだ。そして「アダム」を生誕させるべく、何もかもを犠牲にし、そして遂には自分のマスターをも手に掛けた。<br>だがその選択の代償として、アヴィケブロンは悟ってしまう。自身が生前疎み避けた「自身の利益のため、弱者を食い物にする不完全な人間」と同類だった事を。黒の陣営への攻撃時、目立つところへ姿を現したのは、宝具の完成と同時に自らの価値が0になったと感じた為。本当は宝具がもたらす楽園を見てみたいという未練を抱きながらも、その罪悪感から自らの命を差し出し、裏切りへの対価を払ったのだ。<ref group = "出">http://fate-apocrypha.com/sp/character/?chara=black_caster</ref> | | :彼にとって自らを尊敬するマスターと共に戦うのは決して悪くはない気分だった。しかし、それでも人生の全てを投げ打った己の希望が手の届く所にあるという誘惑には逆らえなかったのだ。そして「アダム」を生誕させるべく、何もかもを犠牲にし、そして遂には自分のマスターをも手に掛けた。<br>だがその選択の代償として、アヴィケブロンは悟ってしまう。自身が生前疎み避けた「自身の利益のため、弱者を食い物にする不完全な人間」と同類だった事を。黒の陣営への攻撃時、目立つところへ姿を現したのは、宝具の完成と同時に自らの価値が0になったと感じた為。本当は宝具がもたらす楽園を見てみたいという未練を抱きながらも、その罪悪感から自らの命を差し出し、裏切りへの対価を払ったのだ。<ref group = "出">http://fate-apocrypha.com/sp/character/?chara=black_caster</ref> |
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