ハルリ・ボルザーク

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ハルリ・ボルザーク
性別 女性
初登場作品 Fate/strange Fake
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概要

はぐれの黒魔術師。フランチェスカに雇われ、真バーサーカーを召喚する。

略歴
時計塔に所属していないはぐれ・・・の魔術師だが、黒魔術の腕は一流。
とある理由から『魔術世界』に強い憎しみを抱き、アメリカ合衆国に対し魔術的なアプローチを行っていたところをフランチェスカに拾われた。
ファルデウスから提供された触媒を用い火力発電所の地下で真なるバーサーカーの召喚を行うも、マスターとしての契約を結ぶ前に暴れ出したバーサーカーの一撃を喰らい、瀕死の重傷を負う。
治癒のための魔力も枯渇し、死を覚悟した彼女だったが、突如その目の前に現れたフィリアによって命を救われ、バーサーカーとの契約も成立する。
人物
ウェーブのかかった髪をリボンで二つに結んだ、服装などからも幼い印象を受ける気弱そうな少女。
優秀な腕を持つ黒魔術師ではあるが、頑ななまでに他の命を犠牲にすることを嫌い、儀式の際にも己の血肉のみをもって贄とする。
己の行使する魔術に対して誇りを持ってはいるものの、かつて自分の父親を異端と断じて抹殺し一族から全てを奪い取った『魔術世界』に対しては強い憎しみを抱いており、このスノーフィールドの聖杯戦争によって魔術の存在を白日の下に晒し、神秘の秘匿を無に帰することで復讐を行おうと考えていた。
能力
黒魔術の腕は一流。犠牲を出すことを極端に嫌う性質から呪殺は行わないものの、『呪殺返し』を最も得意とする。
蜂を使い魔としており、それを用いれば百人程度の暴漢は追い払える。ただし対人戦闘のプロと相対して急所を刺されたりなどすれば、魔術刻印の性能を考慮しても死を覚悟せざるを得ないだろうと自己分析している。
なお、使い魔の蜂は強い催眠効果のある毒液を分泌する。後にフィリアに神気を分け与えられてからは青い外殻を纏い威力も大幅に向上した。
魔術世界を憎んではいるが、バズディロットと相対し殺意を向けられた際、はじめは怯えていたのが己の行動原理を思い出した途端、次第に冷静さを取り戻す、といった感情の切り替えが出来る時点で魔術師としての才があると言える。

登場作品と役柄

Fate/strange Fake
スノーフィールドの聖杯戦争において、アメリカ合衆国側の手駒としてマスターとなる。
己の命と引き換えに真バーサーカーを召喚し暴れさせる目論見だったが、突然現れたフィリアによって思いもよらぬ方向に運命が転がり始める。

人間関係

Fate/strange Fake

フランチェスカ・プレラーティ
雇い主。
下記の「後見人」からも碌でもない魔物である事は聞かされていたが、魔術社会への復讐の為に彼女の依頼を受け入れた。
真バーサーカー
火力発電所の地下で呼び出した英霊。四本足の蜘蛛か、異形と化した獅子をモチーフとしたロボットにしか見えない、サーヴァントとしても異例の存在。
フィリア
瀕死のところを救ってもらい、バーサーカーとの契約の手助けもしてもらった存在。恩人ではあるのだが、その内側にいる「何か」の底知れなさに少し怯えてもいる。
後に彼女の洗脳半分のカウンセリングを受け、自分の本心を吐露し、彼女の神気の影響を受けてネオ・イシュタル神殿の祭祀長として覚醒した。
後見人
「八咫烏」の異名を持つ、カラスを連れた少女の姿をした魔術師であるが、口調は老人のもの。少女の肉体を乗っ取ったとも若返りをしているとも言われているが、真相は不明。
時計塔に所属はしているものの権力争いに興味はなく中央からは距離を置いている。そのためか、魔術師を「壊れている」と多少批判的に見ている。
Fake世界でも『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』と似た事件が起こったのか、魔眼蒐集列車のオークションに参加した際に境界記録帯ゴーストライナ-を見たと語っている。
シグマとは何度か仕事をしたことがある。

名台詞

「私の恩人です。解ることはそれだけですし、今は、他に何も必要ありません」
眼前に迫る殺意の塊のような男バズディロットから銃口を向けられ、フィリアの中にいる「何か」の正体を詰問されて。
それまではおどおどと、周囲で起こる非常識な事態の数々へ頼りないリアクションをしているだけだったハルリだったが「魔術世界への復讐」という本来の目的を思い出した途端、別人のように肝の据わった受け答えをしてみせる。
「バーサーカー! 敵はこの魔術工房です・・・・・・! 滅茶苦茶に……壊して下さい!」
何を敵とするべきなのか、バーサーカーより指示を乞われて“殺し”を忌避する彼女は躊躇する。魔術師らしく現実の倫理観は捨てて敵を殺せと命じるのか、この期に及んで「人間らしさ」にしがみつくのか?
思案の末にひねり出した曖昧な命令は、しかしフィリアの審判にぎりぎりで適うものだった。

メモ

  • ボルザークという姓、そして蜂を使い魔にするという点から『Fate/Zero』の衛宮切嗣の回想で彼がナタリア・カミンスキーと共に討伐した蜂使い、オッド・ボルザークの縁者ではないかと目されていた。
    • 『Fate/strangeFake』6巻で語られた内容からして、オッド・ボルザークは彼女の祖父にあたり、オッドの死後、その研究成果を奪うためだけにハルリの両親が魔術社会から異端の烙印を捺され、全てを奪われたという事情であるらしい。
  • 『Fate/strange Fake』文庫化PVでの『衛宮切嗣が憎いかい?』という問いかけはシグマに宛てられたものではないとされており、この因縁から考えるとハルリに向けたものではないかと思われていた。
    • オッド・ボルザークを直接殺害したのはナタリア・カミンスキーであるが、ボルザークの魔蜂により乗客乗員がほぼグールと化した旅客機を空港に着陸させられないと判断した切嗣はナタリアごと撃墜する手段を選んだため、魔術社会においては「“魔術師殺し”が一人のターゲットを殺すために乗っていた飛行機ごと撃墜した」という噂となっている。
      • しかし実際にこの言葉を向けられていたのは彼女ではなく、母親が同じ飛行機に乗り合わせていたジョン・ウィンガードであったことが、8巻にて明らかとなった。
  • 真バーサーカーの真名は長らく不明であったが、ギルガメッシュやイシュタルの反応からフワワである可能性が示唆されており、7巻時点で確定した。
    • 触媒を提供したファルデウス及び、召喚した当人であるハルリの認識としては(「ニコラ・テスラがライバル」「獅子をモチーフとした機械人形」「マズダの影響」などのヒントから)トーマス・エジソンの召喚を想定していたことが推測でき、7巻で実際そのつもりであったと判明した。触媒に使われた「マズダランプ」はゼネラル・エレクトリック傘下のタングステン電球ブランドであり、「Fate/Grand Order」世界で大統王となった彼の肩にも付いている。しかし、実際に姿を現した「それ」の外見や行動は発明王エジソンとは似ても似つかない謎の怪物で、これにはファルデウスも困惑していた。
    • フワワが最有力となるまで説の一つとして存在していたのがソロモン七十二柱の一(『ゴエティア』では第10席)「ブエル」[1]。ただし「獅子の頭」という共通点はあるものの、一方で脚の形状が山羊のそれであり、またヒトデのように五芒星型を成すような生え方をしている、という明らかな相違点もあった。流石に魔神柱案件を持ち込むのはメタ的に困難だったのかも知れない。
  • マスターにはサーヴァントのステータス透視能力があり、人によって見え方が違うという設定があるが、ハルリには「蜂の巣状の六角グラフ」として見えていた。

話題まとめ

脚注

注釈


出典


リンク