エインズワース家
エインズワース家
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の『ドライ!!』以降に登場する魔術師の一族。
千年続く名門の魔術師一族であり、置換魔術に特化している反面、他の魔術に対する適性は低い。
現在はとある平行世界の冬木市に本拠地を置いている。
「人類史の存続」を一族の目的に掲げ、マナの枯渇とガイアの法則の転換に伴う人類史の終焉に抗うべく活動している。
その目的のために、他2つの魔術師一族と手を組み、聖杯戦争を開催し、人類を新世界でも生きられるように改変しようとしている。
作中の時間軸では当主のジュリアン・エインズワースの指揮の下、天然の聖杯であり願望機としての機能を持つ朔月美遊を拉致して使用することを目論んでいる。
通常の魔術師であれば、魔術刻印が受け継がれていく中で魔術は変質してゆく(例えば、同じ魔術刻印でも遠坂時臣は火属性で、遠坂凛は五大元素属性)ものだが、奇妙なことにエインズワース家では世代を経ても魔術特性がまったく変質していない。
一族の人数は現在ではかなり少ないが、当主のジュリアンと「ドールズ」と呼ばれる従者の全員が下記のサーヴァントカードを行使可能で、英霊に匹敵する力を持つため戦力としては非常に大きい。
置換魔術
フラッシュ・エア。錬金術から派生した魔術。
あるものを別のものに置き換える魔術であり、等価交換かそれ以下の性能しか発揮できない為使いどころの難しいという、下位の基礎魔術の一つ。
だが、エインズワース家のそれは下記の魔術工房の特性も加わって極めて高いレベルになっており、
・自身を「英霊の座」にある英霊の情報と置換することで記憶・スキル・宝具・能力を行使する「英霊になる」サーヴァントカードの作成と使用
・人間の魂をぬいぐるみと置換することによる人格の入れ替えや別の人間への偽装
・空間の繋がりを置換することによる擬似的な空間転移
など、超一流のレベルに達している。
魔術工房
平行世界の冬木市深山町にある直径数kmのクレーター、その中心部にある巨大な屋敷。
外部から目視で確認することはできず、遮蔽が無い為に隠れて接近することも難しい。
この魔術工房がある土地の中でなら、一族が使う置換魔術は常軌を逸した性能を発揮するという。
敷地内は気候が制御されているのか温暖で、庭園を含んだ豪奢な城が広がっている。
城の内部は置換魔術によって扉・窓・部屋・通路が無秩序に繋がった迷宮と化している。
あまり整理はされていないのか、広間には千年間で収集した聖遺物と、置換魔術の失敗によってできた残骸が山と積まれている。
実は屋敷そのものも岩山に置換魔術を施して作り出したものであり、工房が本来存在する場所は不明である。
人物
- ジュリアン・エインズワース
- 現当主。
- ダリウス・エインズワース
- ジュリアンの父。故人。
- ザカリー・エインズワース
- 先代当主。四度目の聖杯戦争で死亡。
- エリカ
- ジュリアンの妹。詳細は不明だが、重要な存在の模様。
- アンジェリカ
- 一族が擁する「ドールズ」の一人。
- ベアトリス・フラワーチャイルド
- 一族が擁する「ドールズ」の一人。
関連組織
- 朔月家
- エインズワース家が関連したと思われる、5年前の事件の為に壊滅した。
- 間桐家
- 主催している「聖杯戦争」において何らかの関わりがある模様。
- 聖堂教会
- 既に力を大きく減じているようで、聖杯戦争が行われているにも関わらず遠巻きに監視している状態。
言及作品
話題まとめ
- 「人類史の存続」を至上命題にしているという点では、人理継続保障機関カルデアと共通している。またアトラス院が初代院長の演算で割り出してしまった世界の終末を回避する為、以降の院に属する者たちの大半が「終末回避」の研究を行っているのとも似通っている。
- 「世代を経ても魔術特性がまったく変化しない」という性質については、十中八九置換魔術の応用と思われる。実際ジュリアンはダリウスへと自身の存在を置換していた。この親子二代に限った話ではなくエインズワース初代当主から現在に至るまで行われている施術という可能性は想像に難くない。
- そうなると、ジュリアンに根付くダリウスの人格さえも、エインズワース初代の人格が今の今まで子孫達を媒介にしてこの世に顕現していたなれの果てという憶測も出てくる。…まるで他者を蝕むことで無限の転生を実現した蛇や比較的似通った魂を喰らうことでやや己がずれるが長い時を生きた魔術師を思わせる。