バーサーカー (Grand Order)
- 真名:ベオウルフ
- 身長:186cm / 体重:81kg
- 出典:ベオウルフ
- 地域:北欧
- 属性:混沌・善 / カテゴリ:地
- 性別:男性
- CV:中井和哉 / 設定作成:東出祐一郎
- キャラクターデザイン:下越
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』第五章ではAD.1783年のアメリカに召喚され、ケルト軍の将として登場。
- アルカトラズ刑務所の番人としてシータ救出に来た主人公側と対決し、最終盤ではケルト北軍の大将としてエジソン軍と戦う。
- 人物
- 全身に傷跡を持つ筋骨隆々とした戦士。
- 戦闘狂であり、殴り合うことを楽しみとしている。しかし、バーサーカーで召喚されたにも関わらず、多少の凶暴性が残っている程度で狂気はその片鱗すら浮かばず、高等な会話とそれによる意思疎通も可能。
- これは生前にて老いてなおも理性を保ったままドラゴンスレイヤーを成し遂げた逸話があるため、狂化ランクが『E-』とかなり低い故であり、狂化のメリット及びデメリットはほとんど失われており、培った技も衰えることはない。
- 能力
- 手にした二本の魔剣で戦うが、ベオウルフ自身は素手での殴り合いで真価を発揮する。そのためか宝具を使うときは二本の魔剣を手放している。
- 『Grand Order』第五章終盤では同じステゴロサーヴァントとして李書文と激突するも、「ただ殴るだけ」の彼は技量の差で打ち負かされてしまった。
ステータス
クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考 バーサーカー 主人公 (Grand Order) A A C D A A 狂化:E- ベルセルク:A
直感:B
戦闘続行:B
宝具
- 源流闘争(グレンデル・バスター)
- ランク:A+→A++
種別:対人宝具 - 発動時に二本の魔剣を手放した後、敵一体に拳を乱打する。その宝具の名にある魔獣グレンデルとの戦いにおいて、奇襲されたために武器を持ち合わせていなかったにもかかわらず、素手で組み臥せその腕を引きちぎったという、凄まじい戦い方がそのまま宝具として昇華していると思われる。実際、ベオウルフとは武具による技巧よりも、天性の剛力を最大の武器としており、武具そのものからの恩恵自体は薄い英雄と言える。
- 赤原猟犬(フルンディング)
- ベオウルフが使用している鎖で連結された二本の魔剣の一つ。敵を追跡する能力を持つ。
真名:ベオウルフ
- ベオウルフ。英文学最古の叙事詩と言われる『ベオウルフ』の主人公である。
物語は二部構成となっており、叙事詩の舞台となっているのは現在の南スウェーデンからデンマーク近辺となっている。
- ある城において人の魂を貪り食う怪物、グレンデルの噂を聞きつけたベオウルフが十五人の部下と共に退治に赴いた。
それから五十年の月日は経ち、老いたベオウルフは名も無き火竜と死闘を繰り広げるのであった。
だが火竜との戦いで部下は散り散りになって逃げ、老いた自分と若騎士だけが残されていた。
火竜がどれほどの強敵か解っているのに、今の自分の力は全盛期から程遠いのに、何故立ち向かおうとしたのか。
若かりし頃の情熱はとうに失せて、ただ平穏の望みしか残ってない彼は闘志を見せた。
- グレンデルを打倒した時の情熱はなくとも、己の背後には平穏があった。無数の人々が慎ましい幸福を享受し、厳しくも絶望のない生活を必死になって営んでいる。
己の為でもなく、名誉の為でも、富貴の為でもない。
平穏を守るために、火竜と相打ちとなる形で王としての義務を全うした。
関連
- ベルセルク
- サーヴァントのクラスの一つであるバーサーカーの語源は北欧神話・伝承に登場する、異能の戦士ベルセルクであるが、ベオウルフの名もまたベルセルクが由来であるといわれている。
- この英雄の真名そのものがバーサーカーという言葉に影響を受けているというべきか。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- バーサーカーのサーヴァントとして参戦。レア度はSR(☆4)。イラストは下越氏。
人間関係
Fate/Grand Order
- ブリュンヒルデ
- 彼女の体験クエストにて遭遇。
- 英雄をヴァルハラに誘う存在であるがゆえに露骨に避けようとするが、別の対象に目を付けているのを知ると多少態度を軟化させる。
- フィン・マックール
- ブリュンヒルデの体験クエストにて共闘。
- 肉体派と頭脳派で全然違うものの、根っこの部分では英雄性で共感している。
- メインシナリオ第五章では同じケルト軍に所属している。
- ヘラクレス、アキレウス
- 若々しい姿で現界している状態だと、彼らのような勇猛な英霊を見ると「拳で語り合うしかねえ!」モードになってしまうとのこと。しかし現在アキレウスは実装されておらず、ヘラクレスはバーサーカーで召喚されている。周囲への被害が心配である。
- ナイチンゲール
- 第五章で敵対した相手。いくら殴っても倒れない鉄の女と呼び、大喜びで戦っていた。
- 李書文
- 第五章で敵対した相手。互いに徒手空拳を武器とすることもあり、上記のステゴロモードに突入。互いに剣と槍を投げ捨てての殴り合いとなった。
- シータ
- 第五章でアルカトラズ刑務所に監禁していた相手。「華奢で折れそうな女性」と呼び、本人が殴り合いにしか興味が無かった為に特に何もしなかった模様。
- マルタ
- 期間限定イベント『FGO Summer 2016』にて共演。敵役として登場したところをステゴロで倒された。
- 後に期間限定イベント『ネロ祭再び』では肉体派仲間としてチーム「熊殴っぐる」を組んで参戦した。
- 玄奘三蔵
- マルタ同様、期間限定イベント『ネロ祭再び』では肉体派仲間としてチーム「熊殴っぐる」を組んで参戦した。
ちびちゅき!
- 静希草十郎
- 声をかけられたことで、殴り合いを挑まれたと勘違いした模様。
- 確かに彼は肉体派だが、実際の所は呼びかけに反応した事でルゥだと誤解しただけである。
生前
- グレンデル
- 若いころのベオウルフが十五人の部下と共に戦った相手。ベオウルフの人生に栄光と、鮮烈な邪悪さを植え付けており、この世で一番恐ろしいと評している。
- 財宝に手を出さなければただの獣である名もなき火竜とは異なり、理性と知性を持ちながら、人を殺し続ける「邪悪」こそ快感としており、足掻きもせずに消滅を受け入れるタマではない。
- 伝承では巨人とされているが、本作では記憶を読み取り、状況において姿を変形させる不定形の魔獣であり、キメラ、兵士、サーヴァント、ドラゴンへと姿を変えている。
- 名もなき火竜
- 老齢のベオウルフが戦った相手。自身を殺した存在ではあるものの、ベオウルフ本人はただトドメを刺しただけの存在だと考えているためグレンデルほど脅威を感じていない。
- 財宝を溜め込み炎を吐き出すという、ファンタジーに登場するドラゴンの原型とも言える存在。
名台詞
- 「サーヴァント、バーサーカー。真名ベオウルフ。じゃあ、殴りに行こうぜマスター! ……オイオイ、引くなよ」
- 召喚時。開口一番カチコミ宣言。これにはさすがの主人公も少し引いた模様。
- 「今気づいたが、無趣味だな俺……。殴り合いが好きってのは駄目か? 駄目だよな……」
- マイルーム会話。好きな事を聞かれて、自分にこれといった趣味がないことに気付く。
- 「竜は大嫌いだ。だが喰ったら美味い」
- マイルーム会話。嫌いな事を聞かれて。
- 相討ちとなった竜には苦手意識がある模様。しかし味は美味らしい。……今際の際にでも食べたのだろうか。
- 「これが闘いの根源だ! 要するに殴って蹴って立っていた方の勝ちってやつよ! オラオラオラァッ! ぶっ飛べ!」
- 宝具解放。己が肉体から放たれる必殺の連撃。これこそが闘争の源流。
- 「利益? そんな旨みはいらねえよ。余分だ。テメエは女を抱いた後、女から金を貰うってのか?」
- ブリュンヒルデの体験クエストにて、「強敵を倒すほど利益も大きいだろ?」とフィンから水を向けられて。
- 彼にとっては強敵と戦うことそのものが、女を抱くことと同類の「目的」であるのだろう。
メモ
- 『魔法使いの夜』の登場人物、ルゥ=ベオウルフの名の元となった人物。
- 原典では名剣を用いて戦ったがこれらは敵に通じなかったり、ベオウルフの怪力によって尽く折れたりする。巨人のグレンデルとその母である怪物、ドラゴンを撃破したのは、己が力によるもの。宝具使用時に剣を手放すのはこれに由来するものと思われる。
- 彼の持つ名剣の一つであるフルンディングはエミヤの投影法具「赤原猟犬」として登場している。
- 形状からすると、ベオウルフが使用している鎖で連結された二本の剣の片方、細身のものがフルンティングと思われる。もう片方については不明だが、竜退治に使用されたネイリング、グレンデルの母を退治したときに使用したヨツンの剣などが候補として考えられる。
- ベオウルフのコンセプトは某映画の登場人物「タイラー・ダーデン」とのこと。
- 原典のベオウルフは戦闘狂の側面は皆無であり、むしろ国への忠義に厚く正義感も強い極めてオーソドックスな英雄となっている(仇討ちに積極的など、北欧らしい任侠じみた文化に染まっていることはいるが)。型月ではまま見かけられる、性格改変度の高い英霊の一人。
- 怪物殺し・竜殺しの逸話を持っている英雄ではあるが、これといってそれに類するスキルは保有していない。竜殺しとしての知名度は邪竜殺しやイングランドの守護聖人に比べるとやや低めではあるが、後世への影響を考えるとそれなりのものではある。それが実装されていないのは、バーサーカーというクラスかつ、設定上火竜よりグレンデルに重きを置いたものとなっているからか。