ベアトリス・フラワーチャイルド | |
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性別 | 女性 |
声優 | 釘宮理恵 |
デザイン | ひろやまひろし |
初登場作品 | Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ |
概要
『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』に登場する、エインズワース家のドールズの一人。
- 略歴
- 『ツヴァイ!』のラストにて子ギル戦の直後に登場し、疲弊していたイリヤスフィール・フォン・アインツベルン達を一蹴し、美遊・エーデルフェルトを連れ去るという衝撃的な登場をする。
- 『ドライ!!』では平行世界に舞台を移し、イリヤ&現地で合流した田中と二回に渡って戦う。その後も肉体を置換されたイリヤのぬいぐるみを拾うなど、何かとイリヤと関わることが多い。
- バーサーカーのクラスを継承したライダーのクラスカードを使ったイリヤとの戦闘で、『悉く打ち砕く雷神の槌』の発動にバゼットの『斬り抉る戦神の剣』によって心臓を貫かれた。
- 人物
- 残忍な性格で、相手を滅多刺しにして死なないのを見て高笑いする等、非常に嗜虐的。感情の起伏も激しく、スマイルで挨拶した一コマ後にいきなり攻撃をすることもザラである。
- こんな性格の為エインズワース家でも浮いているようで、エリカには怖がられている。そのため、部屋には「友達」のぬいぐるみが沢山置いてある。だが、愛情表現として首を捥ごうとするなど、かなりズレている。
- マスターであるジュリアン・エインズワースに入れこんでいて、自作の抱き枕や等身大シーツ等が部屋に置いてあるなど、その様子はアイドルオタクを髣髴とさせる。
- かなり粗暴でぶっ飛んだ性格ではあるものの物事の理解はそれなりにできる方であり、「自分も含めた全員はエインズワースの神話を達成する為のキャストでしかなく、自分もただの敵役である」ということもはっきりと認識している。
- ドールズになる前は引っ込み思案で周囲からもいじめられている小学生であり、ジュリアンに助けられた事で彼に心酔するようになった。
- 「ベアトリス・フラワーチャイルド」の名前も自分で考えたもので、自分の本名は自分でも嫌いなのでジュリアンにもそう呼ぶように頼んでいた。
- 能力
- 非常に高い身体能力を持ち、普通に殴るだけでも人間を真っ二つに出来るほど(本人談)。また、「クラスカード・バーサーカー(2枚目)」を保有しており、限定展開・夢幻召喚も行使可能である。
- 魔術畑の人間にしては珍しく電子機器に堪能で、フォトショップやら音声合成やらを使いこなす。ただし、ほとんど自分の趣味にばかり使用している。
クラスカード / 宝具
ここではベアトリスの固有の仕様や、作中での使用状況を記述する。
- クラスカード・バーサーカー(2枚目)
- 限定展開
- 体ほどもある巨大な鉄の篭手「ヤールングレイプル」と力を倍加させる力帯「メギンギョルズ」を召喚する。さらに膂力を向上させる効果も付いており、乗用車を投げつけられる程の凄まじい怪力を発揮できるようになる。また、相手の攻撃を防ぐ等、防御力も高い。
- 夢幻召喚
- 北欧の半神半巨人マグニと一時的に同化させる。
- 上記の篭手に加え、持ち手が妙に短い槌が召喚される。また、山羊の角の飾りや額に埋まった火打石など外見も変化する。
- 限定展開時からそうなのかは不明だが、篭手の下の腕もダエグのルーンが刻まれた毛むくじゃらの巨大なものに変わっており、ゴルゴーンの石化の毒と魔眼をレジストした。
- 彼女の武器の名は北欧神話の雷神トールのものであり、雷を操る能力や途轍もない怪力ぶりなども彼の特徴と一致している事から、長らくその真名はトールだと誤認されてきた。しかし、ミョルニルを扱うには力を倍加させる
力帯 、手を守る鉄の手甲 が必要にもかかわらず、両方とも破壊された状態でもミョルニルを平然と振るうなどの相違点もあり、ルヴィアは本当にトールなのか怪しんでいた。トールではない為、当然彼の「毒を受け、9歩後退したのち力尽きた」という死の再現は不可能。- ミョルニル
- 雷神トールとマグニが持つ神造兵装。巨大な槌の宝具。
- 雷を放つことができ、敵の武器によるガードをすり抜けてダメージを与えられる。
- 槌として振るう以外に、投げて使用することも可能。
- 悉く打ち砕く雷神の槌(ミョルニル)
- 真名解放して強力な電撃を放つ宝具。
- また、屋外では雷を呼び込むことで出力を向上させることができる。
- 帯雷させた際には槌の表面の模様が展開し、刺々しい外見になる。
- 本来扱うには、力を倍加させる力帯(メギンギョルズ)、手を守る鉄の手甲(ヤールングレイプル)が必要にもかかわらず、なぜか両方とも破壊された状態でもミョルニルを平然と振るっている。
- 万雷打ち轟く雷神の嵐(ミョルニル)
- 宝具。上記の槌に雷を上乗せし、質量を持った雷柱を全方位に放出して周囲の全てをなぎ払う広範囲攻撃。
総合出力は通常の使用の3倍にも及ぶ。
また、彼女の口調からするとさらに上の段階がある模様。
- クラスカード・バーサーカー
- ギリシャの大英雄ヘラクレスと繋がったカード。
上記の2枚目のバーサーカーを使う前はこちらを使用していたとか。
関連
- マグニ
- 彼女が使用するバーサーカーのサーヴァントカードが置換する英霊。雷神トールを父に持つ、北欧における半神半巨人。
- 伝承ではトールが巨人と戦って打ち倒した際、絶命した巨人の腕の下敷きになっていたところを生後数日のマグニにあっさりと助けられたとされている。
- また、神々の黄昏を生き延びた後、倒れたトールの武器であるミョルニルを見つけて受け継いだとも言われている。
- 半神半巨人という特異な境遇故か、夢幻召喚した際には手足が毛むくじゃらで棘が無数についた異様な姿へと置き換わっていた。
- 上記のようにミョルニルを発見して自分の物にした際にトールの神核も受け継いでおり、それを媒介にミョルニルを行使している。このため、「相手を即死させる」類いの攻撃を受けてもトールの神核が壊れるだけでマグニの神核は失われないが、ミョルニルを制御できなくなってしまう。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 『ドライ!!』以降に登場。エインズワース家の一員。
人間関係
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 美遊を取り戻しにきた彼女と幾度となく戦う。
- 田中
- よくわからない相手。いくら甚振っても死なない為、嗜虐に陶酔しつつも訝しんでいる。
- ジュリアン・エインズワース
- 仕えている主人。上記のようにアイドルオタクじみた熱愛感情を抱いている。
- なお、彼からは歯牙にもかけられていない。
- ドールズとなる前から若干好意を抱いていたようで、回想シーンでは「樹理庵」と穂群原学園での仮の名前で呼んでいた。
- 実はドールズになる前、小学校に通っていた頃からの付き合いであり、いじめっ子から助けられた事で好意を抱くようになっていた。
- エリカ・エインズワース
- 仕えているお嬢様。粗暴な振る舞いの為か、怖がられている。
- 彼女自身も敬意などなく、美遊に拒絶されて不安定になっていたエリカに追い打ちのような言葉を吐いていた。
- アンジェリカ・エインズワース
- エインズワース家の同僚。堅物なため、あまり馬が合わないらしい。
- 仲間意識もまったくなかったようで、敗北した際は躊躇なく見捨てた。
- 子ギル
- 相性の悪い相手。使用するカードのせいで「天の鎖」が直撃で効いてしまい、メギンギョルズでも引きちぎれない拘束を受ける。
- その一方で、鎖を伝導させる形で電撃を直接叩き込めるため、打つ手が全く無くなる訳でもない。
- 衛宮士郎 (美遊世界)
- バーサーカーのクラスカードを使って交戦した相手。
- 圧倒的な性能差で終始優勢だったが、逃走した衛宮士郎を追わずにジュリアンに慰めてもらうべく帰ろうとした所に背後から螺旋剣をブチ込まれて爆発四散。「十二の試練」の効果で蘇ったものの魔力切れで夢幻召喚は強制排除され、カードを回収する暇も無く這々の体で逃げ帰ったとのこと。
- アーチャー
- かつて衛宮士郎が使用していたカード。後にこのカードを核としたクロによって妨害された際、「クズカード」と罵倒する。
- 回想シーンまで含めても直接の面識はないはずなので、第五次聖杯戦争で交戦している疑惑があり、後にヘラクレスのバーサーカーカードを現在のカードの前に使用していたことが明らかになり、その際に交戦した可能性が高まってきていた。
- このクラスカードによって背後から螺旋剣をブチ込まれて爆発四散した。「十二の試練」の効果で蘇ったものの魔力切れで夢幻召喚は強制排除され、カードを回収する暇も無く這々の体で逃げ帰ったとのこと。……そりゃ恨み骨髄であろう。
- 遠坂凛、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
- 敵対していた相手。彼女としては殺すつもりだったが、アンジェリカの手で精神を置換されてメイドになった。
- 服を破り捨てられた挙げ句「サイズが合いません」と駄目出しされたり、エリカと勘違いされて「かわいがり」じみた遊びをされて「よく見たら可愛くありません」と追い打ちされたり、秘蔵のジュリアン様グッズを処分されたりと散々な目に遭わされるが、暴力を振るうと精神置換が解けてしまうためストレスを溜めまくっている。
名台詞
- 「いえッスあいどゥー! ちゃーんと覚えていてくれてベア子うれちー! そんじゃァご褒美にー」
「Dieプレゼント♥」 - 二度目の戦いでイリヤ相手に名乗りを上げる。目を><の字にして横ピースまでキメてノリノリである。
- その次のコマではあっという間に戦闘モードに切り替わっているのだが。
- 「どんだけイジっても腕一本千切れねェ!!なにこれもしかして無限に遊べるんじゃねェ!?キャハハハハハハハ」
「もっと泣いてみせてよォ!!」 - 抵抗のできない相手を滅多刺しにして面白がる凶悪性。初めて痛みに反応した田中に歓喜し、更なる拳を振るう。
- 「…はン!! 超キてるよ やっぱたまんないね カード持ち同士の戦い まるで…」
「神話の中にいるみたいじゃん!?」 - キャスターのカードを夢幻召喚したイリヤに対抗する為に、バーサーカーのカードを夢幻召喚する。
- 「消し飛べ 元素の塵まで」
「悉く打ち砕く ─────雷神の鎚 !!!」 - 『神音魔術式・死の花嫁』五発同時一斉発射を前に、宝具を解き放つ。
- イリヤはキャスターのクラスカードで対抗しようとするものの、顕現したひとつの神話体系の頂点を相手にするには、「たかが魔術」ではあまりにも分が悪すぎた。
- 「たっだいまぁー!! ジュリアンさまはぁーん!!」
「部屋空けちゃってごめんねぇー!! 寂しかった!? ねぇ寂しかったー!?」 - 自室のジュリアン様抱き枕(音声機能付き・自作)にハグしなからのたまったセリフ。
- イリヤの中のベアトリス像が若干好転してきた直後にこの有様。当然、ドン引きである。
- 「世界なんて滅びればいいのに…」
- 上記のシーンの続き。テンションが上がりまくった直後に急転直下で鬱に入る。
- 単に躁鬱が激しいのか、人に見せられないことをやってテンションが落ちたのかは不明。というか考えたくない。
- 「てめぇらあたしの友達をもてあそびやがって……ふざけんな!!
特にそのクマっぽいのはまだ、ひともぎもしてねエのに!!」 - 凛とルヴィア(魂置換済み)に首を捥いだぬいぐるみとイリヤ(inぬいぐるみ)を捨てられそうになって。彼女にとっての友情って何なのだろうか。
- 「空中でイチャコラしやがって トンボかてめーらッ!!」
- 再会を喜び合うイリヤと美遊に攻撃しつつ。確かにトンボの交尾ってそんな感じだが、なぜそんな比喩が出てくるのだろうか。
- 「…………ずいぶん、さ」
「変わっちゃったよね。あたしも……キミ も」
「あの頃に戻りたい…なんて言ったら怒られちゃうかな。キミは、いっつも遠くを見てるもんね」
「…………でもさ、樹理庵くん、あたしは…ッ」 - イリヤ達との決戦前夜。これが最後になるかも知れないと、言い残す事はないかと問いかけるジュリアンに対して。
- いつもの「ジュリアン様」ではなく「キミ」になり、粗暴な物言いはまったく見られなくなっている。これが「置換される前」の、彼女の本音なのだろうか。
メモ
- ファンからは「花子」(=フラワーチャイルド)と呼ばれることもあるが、普通にベアトリスと呼ばれることが多い。
- アンジェリカと違って何故姓があるのか、姓があるとしてもなぜエインズワースではないのかなどは当初は不明であったが、後に本名は別にあり、本人がそれを嫌っているので自分が考えた名前である「ベアトリス・フラワーチャイルド」を名乗っている事が判明した。
- 後にアンジェリカが、実は既に死亡していたジュリアンの姉「アンジェリカ・エインズワース」の人格を置換したドールズであったことが判明したため、ベアトリスについても「実は人格置換されていないのではないか?」など様々な疑惑が持ち上がっている。
- 後に「置換される前」の人格と思しきものが登場し、ジュリアンのことを穂群原学園での仮の名前である「樹理庵」と呼んでいたため、まさかの一般人であった可能性すら出てきていた。さらに後に、ジュリアンとは同じ小学校に通っていた事が判明し、本当に一般人であることが明らかになった。
- 彼女の本当の名前についてはまだ明かされていないが、ジュリアンの当初の呼び名が「■■」だったこと、ベアトリス・フラワーチャイルドの名前を聞いたジュリアンが呆れ半分で「阿呆」と返した事から、本当に「■■花子」である可能性も出てきた。……いくら小学生とはいえ「西洋の名前は名字が後で名前が先」ということを知らなかったのなら「阿呆」とも言いたくなるだろう。
- 『Grand Order』では直接の登場はないが、偽織田信長の「食ってかかる感じの喋り方」を聞いたイリヤはベアトリスを思い浮かべていた。
- ちなみにベアトリスを演じた釘宮理恵氏は『Grand Order』において織田信長を演じているため、いわゆる「声優ネタ」と思われる。
- 寝る時はスケスケのネグリジェの下に、要所を細い革紐で隠しただけの服というある意味、全裸よりぶっとんだ服装になる。
- もっとも、この格好の時はジュリアンへの妄想でハイテンションになる為、そもそも寝れないらしい………
- 彼女が夢幻召喚しているカードは北欧の雷神トールであると目されているが、毛むくじゃらの右腕の存在や、戦帯メギンギョルズと篭手ヤールングレイプルを失っても尚ミョルニルを十全に操れることから、「実はトールではないのではないか?」という疑惑が増してきていた。
- 実際、そのカードの正体はトールの息子である半神半巨人「マグニ」であったが、トールが退治した巨人の下敷きになってしまい、トールを含めた誰も持ち上げられなかったところを生後数日だったマグニが平然と持ち上げてしまったという伝承が残されており、トールを凌ぐ怪力の持ち主であった。