概要
グラデーション・エア。オリジナルの鏡像を、魔力で物質化させる魔術。
本来は失われたオリジナルを数分間だけ自分の時間軸に映し出して代用する魔術であり、外見だけのレンタル[出 1]。投影した道具はオリジナルの道具と比べると劣化が激しく、さらに時間を経れば投影したものは世界の修正により魔力に戻ってしまう。また、イメージに破綻が起きても霧散してしまう[出 2]。
非常に効率の悪い魔術で、投影でレプリカを作るなら、ちゃんとした材料でレプリカを作った方がよほど手軽で実用に耐える[出 1]。
このため、野外で必要な道具をその都度調達する必要があるなどの特殊な状況ならともかく、魔術としては儀式で道具が足りない際に間に合わせで用意する、などの目的くらいにしか活用できない。
使い手
- 衛宮士郎
- 強化魔術の修行ばかりしている彼が本来得意な魔術系統。投影対象は「剣」ばかりであるが、見れば宝具級の代物まで投影可能な上、破壊されなければ半永久的に残り続けるという規格外な代物。
- なお、彼が使用しているのは厳密には投影魔術ではない。詳しくはこちら参照。
- 衛宮士郎 (美遊世界)
- 『Fate/stay night』の衛宮士郎と異なり聖剣の鞘を埋め込まれていないため、強化魔術がメインだったが、エミヤのサーヴァントカードを使い続けたために置換され、上記の原理の投影を使えるようになった。
- クロエ・フォン・アインツベルン
- エミヤのサーヴァントカードを元に誕生した存在であり、同種の投影を使用可能。
- エミヤの本領を当初は理解していなかったことや椅子も普通に投影していたこと、イリヤの魔術の本領を考えると、まともな投影魔術も使用可能なのかもしれない。
- カーシュラ
- 『Fate/strange Fake』で登場した、セイバーを召喚する予定だった魔術師。
- 投影魔術と支配魔術の使い手で、ウォール街で色々とやらかしていたとのこと。信用保証のために見せ金を投影でもしていたのだろうか。
メモ
- 衛宮士郎以降、まともな投影魔術はほとんど登場していなかったが、本来の投影が『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』で日の目を見ることになった。
脚注
注釈