概要
魔力を通して対象の存在を高め、文字通りの効果を発揮する魔術。
ナイフに使えば切れ味が良くなり、ガラスに使えば硬くなる。あまり曖昧なモノを、曖昧に強化させることはできない。
基礎中の基礎でありながら、極めるのは困難と言われている。全ての魔術の基本なのだが、その自由度の高さからか明確な実行形式が定まっておらず、オールマイティな「強化」使いは少ない。
加えて、自分の身体に魔力を通して一時的に身体強化するのは血液に魔力をまぜる程度のニュアンスで簡単だが、器物に魔力を通すのは難しい。その為に通用は魔力を通しての強化ではなく、魔術で器物の外面に一枚装甲を被せる方が安価で速く強いとされる[出 1]。
なお、生物には自分の魔力を通し難いので、他人を「強化」するのは最高難易度とされる。
肉体を強化することで高い身体能力を得られるが、当然ながら使用には魔力を必要とするため行軍やマラソンのような長期間継続しなければいけない運動とは相性があまりよくない。
強化は完成した芸術品に筆を加えることに似ている。完成している物に手を加えるということは、完成度をおとしめる、という危険性も孕んでいる。そのため、単純でありながら難易度が高く、好んで使う魔術師は少ない。士郎からしてみたら見た目が同じ物を真似て造る方が楽。
使い手
基礎中の基礎の魔術であるため基本的に魔術師は全員使用可能。ここでは特筆するべき使い手のみ述べる。
- 衛宮士郎
- 強化使いではあるが未熟。丸めたポスターや警策を強化して即席の武器に使用したりしていた。
- 衛宮士郎 (美遊世界)
- 上記の士郎と比較すると、きちんとした魔術の手解きを受けた為かより正確に使いこなしている。
- 定規で鉄パイプを容易く切り裂いたり、巻き尺の金属製の計測部を伸ばした上で強化して剣のように扱ったり、傘を強化して間桐慎二のダークの攻撃を防いだりしている。
- ドリス・ルセンドラ
- 自分の魔術回路を強化するという魔術刻印を使い潰す禁じられた領域の強化を使いこなせる強化魔術のエキスパート。
- 遠坂凛
- 自分の身体を強化して体術による戦闘を行う。
関連
- ルセンドラ家
- 強化魔術の極北と称される。
メモ
脚注
注釈