差分

→‎メモ: 内容の追加
154行目: 154行目:  
*ドルイドとはケルト人社会に共通して存在する知識人階級。その役割は聖職者と法律家の両方を兼ね備えており、法律に関する事柄では王よりも高い発言権を持っている。
 
*ドルイドとはケルト人社会に共通して存在する知識人階級。その役割は聖職者と法律家の両方を兼ね備えており、法律に関する事柄では王よりも高い発言権を持っている。
 
**スカサハとフェルグスが笑ったり、憐れんだりしているのは、狂戦士としての逸話が濃いクー・フーリンが品行方正な格好をしているためといったところか(不良が司教や教皇の服を着ているようなもの)。  
 
**スカサハとフェルグスが笑ったり、憐れんだりしているのは、狂戦士としての逸話が濃いクー・フーリンが品行方正な格好をしているためといったところか(不良が司教や教皇の服を着ているようなもの)。  
*ケルトの戦士は装飾品をかなり好み、ブローチや指輪などの貴金属を身に付ける。「キャスター時は金属類の装備を身に付けない」とあるが、これに関係しているかは不明。
+
*ケルトの戦士は装飾品をかなり好み、ブローチや指輪などの貴金属を身に付ける。また、高位の戦士なら鎧を着る。「キャスター時は金属類の装備を身に付けない」とあるが、これらの金属類に関係しているかは不明。
**ケルトの戦士は裸で戦うというイメージが強いが、それは身分の低い戦士だけの話であり、本来身分の高いケルトの戦士は鎧やマント、装飾品をしっかり身に付ける。さらに、戦車を持つ者はより階級が高いとされる。eirrであるクー・フーリンがランサー時に皮1枚という軽装なのは、実はかなりおかしかったりする。
+
**ケルトの戦士は裸で戦うというイメージが強いが、それは身分の低い戦士だけの話であり、本来身分の高いケルトの戦士は鎧やマント、装飾品をしっかり身に付ける。さらに、馬を持つ者はより階級が高いとされる。eirrであるクー・フーリンがランサー時に皮1枚という軽装なのは、実はかなりおかしい(プロトタイプの方はしっかり鎧を着ているが)。
***【eirr】とは『戦車を持つ戦士』を指す。戦車は手の込んだ兵器であるため、これを所持することはステータスの誇示となるとされる。 伝承でeirrという語は「戦士の中でもより階級の高い、優れた、エリート戦士達」を意味する語としても使われており、言ってしまえば、ケルトの戦士で戦車を所持しているクー・フーリンやフェルディア(親友)は戦士の中でもエリート中のエリート。
+
***馬を所有することは、地位や権力、財産を示す象徴となる。これは、牛程重い物を引っ張れないにも関わらず馬というのは維持が大変であるため。しかし、戦場で必要とされることから戦士社会であるアイルランドではどの動物よりも重んじられている。馬に乗ることができるのは、限られた人間だけであり、特に貴族のような高い地位にある人々のみが、馬を所有し騎乗することができた。
 +
***【eirr】とは『戦車を持つ戦士』を指す。アイルランドにおける戦車は二頭立ての二輪車両であり、その車体は木材と金属の両方から成っており、特に高貴な者の戦車は複雑な装飾がなされている。このように戦車は手の込んだ兵器であるため、これを所持することはステータスの誇示となるとされ、馬だけを持つ者よりステータスが高い。 伝承でeirrという語は「戦士の中でもより階級の高い・優れた・エリート戦士達」を意味する語としても使われており、言ってしまえば、ケルト神話で戦車を所有しているクー・フーリンは戦士の中でもエリート中のエリート。
    
==話題まとめ==
 
==話題まとめ==
744

回編集