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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = ''Σ''
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| 外国語表記 = ''Σ''<br>''Sigma''
 
| 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]]
 
| 初登場作品 = [[Fate/strange Fake]]
 
| 性別 = 男性
 
| 性別 = 男性
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;略歴
 
;略歴
:とある独裁国家の[[久宇舞弥|少女兵]]の一人の子供として産み落とされ、魔術の適性から国家の走狗として養成されるも、政権は崩壊。<br/>以降はフリーの魔術使いとして活動を続け、[[フランチェスカ・プレラーティ]]によって「偽りの聖杯戦争」のマスターとして雇われる。<br/>当初の予定に反して触媒無しで召喚されたイレギュラーなサーヴァント「ウォッチャー」の手により、自分自身が「ランサー」となるべく試練に立ち向かっていくことになる。
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:とある独裁国家の[[久宇舞弥|少女兵]]の一人の子供として産み落とされ、魔術の適性から国家の走狗として養成されるも、政権は崩壊。<br/>以降はフリーの魔術使いとして活動を続け、[[フランチェスカ・プレラーティ]]によって「偽りの聖杯戦争」のマスターとして雇われる。<br/>当初の予定に反して触媒無しで召喚されたイレギュラーなサーヴァント「[[ウォッチャー (Fake)|ウォッチャー]]」の手により、自分自身が「ランサー」となるべく試練に立ち向かっていくことになる。
    
;人物
 
;人物
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:雇い主。「偽の聖杯が聖杯の意志で選んだ英霊」を召喚させることを試み、願望がなく自我の薄いシグマに触媒無しでの召喚を行わせた。
 
:雇い主。「偽の聖杯が聖杯の意志で選んだ英霊」を召喚させることを試み、願望がなく自我の薄いシグマに触媒無しでの召喚を行わせた。
 
:国が崩壊した時からの付き合いで、「彼女」になる前の少年の姿も知っている他、崩壊後は彼女に育てられたようで、それなりに恩義を感じている。
 
:国が崩壊した時からの付き合いで、「彼女」になる前の少年の姿も知っている他、崩壊後は彼女に育てられたようで、それなりに恩義を感じている。
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;[[ファルデウス・ディオランド]]
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:同じ陣営のトップ。フランチェスカが享楽主義でほとんど干渉してこないため、聖杯戦争中の連絡はもっぱら彼と行っている。
    
;[[ウォッチャー (Fake)|ウォッチャー]]
 
;[[ウォッチャー (Fake)|ウォッチャー]]
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:シグマにとって[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王伝説]]は、彼らのコメディ作品「ホーリィ・グレイル」が基準になってしまっている。ただし、制作者の中に上記英国有名大学の史学科卒業生がいたため時代考証面等では秀でており、例えば「アーサー王の時代に○○はまだ無い」という声に対して「アーサー王伝説が'''成立した頃'''の服飾で統一している」という一枚上を行く返答をしている。他にも土地ネタや歴史ネタなど何かと各所でパロディ化されやすい触媒となっているので、当wikiで探してみるのも一興。
 
:シグマにとって[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王伝説]]は、彼らのコメディ作品「ホーリィ・グレイル」が基準になってしまっている。ただし、制作者の中に上記英国有名大学の史学科卒業生がいたため時代考証面等では秀でており、例えば「アーサー王の時代に○○はまだ無い」という声に対して「アーサー王伝説が'''成立した頃'''の服飾で統一している」という一枚上を行く返答をしている。他にも土地ネタや歴史ネタなど何かと各所でパロディ化されやすい触媒となっているので、当wikiで探してみるのも一興。
 
:TVシリーズのほか多数の劇場作品も公開しており、それに合わせてジョークのキレも苛烈になってゆき、茶化す相手も金持ちや議員や軍人から自国の王族、果ては教皇庁や聖書までと一切の怖い物知らずで知られていた。特に「ライフ・オブ・ブライアン」に至っては「''本来の主人公とは全く関係の無い赤の他人のブライアンが一世紀当時のエルサレムで同様の活躍をし、弟子一同諸共に磔刑に処されて死に至る''」という'''聖杯伝説も真っ青'''な筋書きになっており、全世界から罵倒と称賛の嵐を浴びた。<ref group="注">どうでもいいが同時期に同じく聖書物を撮影していたヨソの現場から小道具一式を拝借したため、当作品も衣装やセット等の完成度は無駄に高く、また史学的にも言語学的にも正しい描写(ネタ)が随所に仕込まれている。</ref>
 
:TVシリーズのほか多数の劇場作品も公開しており、それに合わせてジョークのキレも苛烈になってゆき、茶化す相手も金持ちや議員や軍人から自国の王族、果ては教皇庁や聖書までと一切の怖い物知らずで知られていた。特に「ライフ・オブ・ブライアン」に至っては「''本来の主人公とは全く関係の無い赤の他人のブライアンが一世紀当時のエルサレムで同様の活躍をし、弟子一同諸共に磔刑に処されて死に至る''」という'''聖杯伝説も真っ青'''な筋書きになっており、全世界から罵倒と称賛の嵐を浴びた。<ref group="注">どうでもいいが同時期に同じく聖書物を撮影していたヨソの現場から小道具一式を拝借したため、当作品も衣装やセット等の完成度は無駄に高く、また史学的にも言語学的にも正しい描写(ネタ)が随所に仕込まれている。</ref>
:なお、上記のラムダが絶望の中で笑う事無く死んでいったことが心に残っている為、宗教裁判ですら笑いに転化できる彼らの事は真剣に尊敬しているようである。上記ライフ・オブ・ブライアンの有名なエンディングテーマ「'''Always look on the bright side of life'''(いつも人生のいいところだけを見ていよう)」も、主人公の最期に詠われるものとは思えないほど明るく朗らかなメロディーで、まるで希望にあふれたような歌である。
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:なお、上記のラムダが絶望の中で笑う事無く死んでいったことが心に残っている為、宗教裁判ですら笑いに転化できる<ref group="注">'''「まさかの時のスペイン宗教裁判」'''のフレーズでよく知られているモンティ・パイソンを象徴するネタの一つ。</ref>彼らの事は真剣に尊敬しているようである。上記ライフ・オブ・ブライアンの有名なエンディングテーマ「'''Always look on the bright side of life'''(いつも人生のいいところだけを見ていよう)」も、主人公の最期に詠われるものとは思えないほど明るく朗らかなメロディーで、まるで希望にあふれたような歌である。
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;[[アポロン]]
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:ギリシャ神話における予言や医学を司る神。
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:ウォッチャーの影法師の一人(おそらく[[アスクレピオス|彼]])から名前を聞いて興味を持ったがその理由は「コメディアンみたいな響きだったから」という斜め上の代物であり、影法師から「つまらない男だった」と聞かされた途端に興味を失った。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;「本当に、他に特に語ることがないな……」
 
;「本当に、他に特に語ることがないな……」
 
:ウォッチャーの影たちに自分のプロフィール──とある小国で「魔術使いの兵隊」を作るために非人道的な手段を用いて生み出され、生まれてすぐに母親から引き離され、人間としての名前も与えられずに物心ついた頃から兵士としての過酷な訓練を施されるも、その国の政権が崩壊したため現在は根無し草の傭兵として活動している──などと重いにも程がある人生を淡々と説明した後のコメント。
 
:ウォッチャーの影たちに自分のプロフィール──とある小国で「魔術使いの兵隊」を作るために非人道的な手段を用いて生み出され、生まれてすぐに母親から引き離され、人間としての名前も与えられずに物心ついた頃から兵士としての過酷な訓練を施されるも、その国の政権が崩壊したため現在は根無し草の傭兵として活動している──などと重いにも程がある人生を淡々と説明した後のコメント。
;「……チャップリンです。ランサーのチャーリー・チャップリン。それが自分の喚び出した英霊です。」
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;「……チャップリンです。ランサーのチャーリー・チャップリン。それが自分の喚び出した英霊です」
 
:ファルデウスから、喚び出した英霊は何かと質問されて返した答え。元々、サーヴァントがチャップリンというのは[[アサシン (Fake)|アサシン]]の襲撃に対する咄嗟のブラフだったのだが、その後彼女と行動を共にし見張られるようになってしまったため、報告のときにもブラフを継続することになってしまった。結果的にシグマの生涯で初めてのジョークになってしまったようだが、ファルデウスが頭を抱えたのは言うまでもない。
 
:ファルデウスから、喚び出した英霊は何かと質問されて返した答え。元々、サーヴァントがチャップリンというのは[[アサシン (Fake)|アサシン]]の襲撃に対する咄嗟のブラフだったのだが、その後彼女と行動を共にし見張られるようになってしまったため、報告のときにもブラフを継続することになってしまった。結果的にシグマの生涯で初めてのジョークになってしまったようだが、ファルデウスが頭を抱えたのは言うまでもない。
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;「そのぐらいは流石に知ってる、モンティ・パイソンの喜劇映画だ」
 
;「そのぐらいは流石に知ってる、モンティ・パイソンの喜劇映画だ」
:騎士の影法師から「アーサー王の聖杯探索は知っているだろう」と確認されての返答。確かに、モンティ・パイソンはアーサー王をネタにした作品を作っているので間違ってはいないが、いくらなんでもあんまり過ぎる答えである。ちなみに、その作品は内容はアレだが、時代考証が極めて正確な事で有名である。
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:騎士の影法師から「アーサー王の聖杯探索は知っているだろう」と確認されての返答。確かに、モンティ・パイソンはアーサー王をネタにした作品を作っているので間違ってはいないが、いくらなんでもあんまり過ぎる答えである。とはいえその作品も内容はアレだが、時代考証が極めて正確な事でも有名である。
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;――ああ。<br>――そうか。そうなのか。<br>――俺は……繰丘椿は俺とは違う世界の住人だと思っていた。<br>――魔術師ではあるが、ちゃんと親がいる。血の繋がった親がいると。<br>――関係なかったんだな……そんな事は。<br>――ああ……なんだ? なんなんだ、この感覚は。
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:娘の自己犠牲に何の感慨も抱かぬばかりか、平然と強力なサーヴァントを強奪するためにその右手を切り取る算段をする夕鶴の魔術師然とした言動と振る舞いに、遠い記憶と無自覚なトラウマを呼び起こされ、椿もまた自身と同じ消費される側だと悟ると同時に自らの腹の内からこみ上げる奇妙な感覚に困惑するが、余人から見ればそれは紛れもなく“怒り”と呼ぶべきものだった。
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;「……椿を護る、と。言ったな。俺が、自分の口で」
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:椿の守護を頼んだ麗人から託された弩を手に名も無き兵士は初めて己自身で意思を定めた。
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;「はい、それと、もう一つ。繰丘殿にも通達する事が」<br>「これは、聖杯戦争であり、自分も参加者の一人として所属しています」<br>「私の直接の上司はファルデウスではなく、フランチェスカであり……自由裁量で戦争を行う事を許可されています」<br>「これは、俺から貴方達に対する……<ruby><rb>宣戦布告だ</rb><rt>・・・・・</rt></ruby>」
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:名も無き兵士の逆鱗に触れたことにも気付かぬばかりか、この場を去ったアサシンをそのサーヴァントであるという致命的な思い違いをしている魔術師に告げる宣戦布告にして攻撃。これまで状況に流されてきたシグマが自らの意思で挙げた聖杯戦争参戦への狼煙。
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;「俺の母親は……こんな奴じゃなければいいなと思っただけだ」
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:母を自称する塊を見下ろしつつ、ウォッチャーから親に対して何か思うことがあるのかという問いへの答え。今さら意味の無い事だと解っていたが、それでも願わずにはいられなかった。
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;「俺は……この聖杯戦争を破壊する」
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:託された弩弓を手に己とウォッチャーに舞台の内側へ躍り出ることを宣言する。
    
== メモ ==
 
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