差分

編集の要約なし
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| 地域 = 欧州
 
| 地域 = 欧州
 
| 属性 = 中立・中庸
 
| 属性 = 中立・中庸
| 隠し属性 = 天
+
| 副属性 = 天
 
| 性別 = 男性
 
| 性別 = 男性
 
| スリーサイズ =  
 
| スリーサイズ =  
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| サーヴァント階位 =  
 
| サーヴァント階位 =  
 
| 特技 =  
 
| 特技 =  
| 好きな物 =  
+
| 好きな物 = 公正、正道、高潔、優美
| 苦手な物 =  
+
| 苦手な物 = (強いて言うなら)裏切り
 
| 天敵 =  
 
| 天敵 =  
 
| デザイン = 森山大輔(FGO)
 
| デザイン = 森山大輔(FGO)
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: 一方で開放的で享楽的であることに加え、己の持つ美貌を自負しており、自らの魅力に毛ほどの疑念も抱いていないが、生前ではそれが原因で女難を招いたことから疎いており、聖杯に「女難を直す」事を願っている。
 
: 一方で開放的で享楽的であることに加え、己の持つ美貌を自負しており、自らの魅力に毛ほどの疑念も抱いていないが、生前ではそれが原因で女難を招いたことから疎いており、聖杯に「女難を直す」事を願っている。
 
: 尤も、己の美しさを事実として自覚していても、それは生まれついてのものであって誇るものではないが、利用できるものではあるという持論を有している。
 
: 尤も、己の美しさを事実として自覚していても、それは生まれついてのものであって誇るものではないが、利用できるものではあるという持論を有している。
 +
:愛の多い性格ではあるが、そんな彼でも第一の妻に奉げた愛は唯一無二にして永遠のもので、彼女の事を想う時だけ、フィン・マックールは騎士団長ではなく、一人の青年として自らに正直になる。
 
: 容貌と同じく、所作も優美だが考え方は割合に大胆。本人には悪意は無いのだが、寒いシャレを連発したり微妙に笑えないブラックジョークを言ったりと、若干空気が読めないところがある。
 
: 容貌と同じく、所作も優美だが考え方は割合に大胆。本人には悪意は無いのだが、寒いシャレを連発したり微妙に笑えないブラックジョークを言ったりと、若干空気が読めないところがある。
: 年相応の若い状態で召喚されているため、フィオナ騎士団の最後を記憶として知っているが実感はない。故に後年に見せた執念深さはなく、それが切欠で体験する失敗の類を知っていても何処か他人ごとに思ってしまっている。しかし無自覚ではあるが、嫉妬深い。それでも、その時の記憶は決して忘れられない罪の記憶であり、内心ではそれを背負い続けている。
+
: 年相応の若い状態で召喚されているため、現在の外見から数十年後に壮年の騎士になった後のフィオナ騎士団の最後を記憶として知っているが実感はない。故に後年に見せた執念深さはなく、それが切欠で体験する失敗の類を知っていても何処か他人ごとに思ってしまっている。しかし無自覚ではあるが、嫉妬深い。それでも、その時の記憶は決して忘れられない罪の記憶であり、内心ではそれを背負い続けている。
 
; 能力
 
; 能力
 
: 多くの魔術・叡智を修め、本来であれば多くの能力・宝具を有しており、槍兵として現界すれば槍と癒しの能力を使用する。
 
: 多くの魔術・叡智を修め、本来であれば多くの能力・宝具を有しており、槍兵として現界すれば槍と癒しの能力を使用する。
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: 『Fate/Grand Order -turas réalta-』では水を利用した幻影魔術も使用していた。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考   
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考   
 
|-   
 
|-   
| [[ランサー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || B+ || B || A+ || C || C || B+ || 対魔力:B<br />神性:D || 千里眼:B<br />千里眼(麗):B++<br />女難の美:A<br />魔術:B ||style="text-align:left" | 強化クエストをクリアすることで千里眼→千里眼(麗)に変化。  
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| [[ランサー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || B+ || B || A+ || C || C || B+ || 対魔力:B<br />神性:D || 千里眼:B<br />千里眼(麗):B++<br />女難の美:A<br />華麗奔放:A<br />魔術:B ||style="text-align:left" | 強化クエストをクリアすることで千里眼→千里眼(麗)に変化。 <br />強化クエストをクリアすることで女難の美→華麗奔放に変化。
 
|}
 
|}
    
== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
 
; 無敗の紫靫草(マク・ア・ルイン)
 
; 無敗の紫靫草(マク・ア・ルイン)
: ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:0~100<br />最大捕捉:300人<br />由来:フィン・マックールの剣マク・ア・ルイン
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: ランク:A<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:0~100<br />最大捕捉:300人<br />由来:フィン・マックールの剣マク・ア・ルイン
 
:邪悪な妖精へと零落した神霊アレーンを倒したとされる魔法の槍。2メートル以上ある両手槍。
 
:邪悪な妖精へと零落した神霊アレーンを倒したとされる魔法の槍。2メートル以上ある両手槍。
: 自動攻撃機能を有する他、精神干渉をはじめとする精神に働きかけるあらゆるマイナス効果を無効化出来るの効果を持つ。真名解放すれば、祖先である戦神ヌアザの司る「水」の激しい奔流を伴う一撃を放つ。
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: 自動攻撃機能を有する他、精神干渉をはじめとする精神に働きかけるあらゆるマイナス効果を無効化出来るの効果を持つ。真名解放すれば、祖先である戦神ヌアザの司る「水」の激しい奔流を伴う一撃を放つ。『Fate/Grand Order -turas réalta-』での描写では、威力はちょっとした津波に匹敵し、大地を割り砕いて荒野の一部を「島」にしてしまった。
 
: 真名はフィン・マックールの愛剣の銘だが、この剣はしばしば槍と同一視され、宝具として成立するにあたり神霊アレーン殺しの槍と同化している。
 
: 真名はフィン・マックールの愛剣の銘だが、この剣はしばしば槍と同一視され、宝具として成立するにあたり神霊アレーン殺しの槍と同化している。
: 『Grand Order』では、敵に攻撃をした上で、攻撃力をダウンさせ、自身に精神異常無効を付与という効果になっている。
+
:『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&攻撃力をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+自身に精神異常無効状態を付与(3ターン)」という効果のArts宝具。
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:幕間の物語クリアでA+ランクに上昇し、宝具威力倍率が上昇する。
 
;この手で掬う命たちよ(ウシュク・ベーハー)
 
;この手で掬う命たちよ(ウシュク・ベーハー)
 
: ランク:C<br />種別:対人宝具<br />レンジ:0<br />最大捕捉:1人
 
: ランク:C<br />種別:対人宝具<br />レンジ:0<br />最大捕捉:1人
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: フィンの親指には鮭の脂がついたため、舐めるとあらゆる謎を解き明かす大いなる叡智を得る。宝具「この手に掬う命たちよ」の由来も、この逸話によるものとされる。
 
: フィンの親指には鮭の脂がついたため、舐めるとあらゆる謎を解き明かす大いなる叡智を得る。宝具「この手に掬う命たちよ」の由来も、この逸話によるものとされる。
 
: この宝具によって与えられるのは「知識」ではなく「智慧」であるため、知りようのないことを知ることはできないが、あらゆる情報や状況等を整理して、「最善の答え」を導き出すことができる。
 
: この宝具によって与えられるのは「知識」ではなく「智慧」であるため、知りようのないことを知ることはできないが、あらゆる情報や状況等を整理して、「最善の答え」を導き出すことができる。
: [[スカサハ]]が「魔境の智慧」で得た分析探知スキルによれば地球上では有り得ない濃度のもの凄いDHA反応がこの宝具から出たらしい。
+
: [[スカサハ]]が「魔境の智慧」で得た分析探知スキルによれば、地球上では有り得ない濃度のもの凄いDHA反応がこの宝具から出たらしい。
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: なお、伝承では親指を舐めているが、宝具名にもあるように実際には舐めているのではなく噛んでいるとのこと。
    
==真名:フィン・マックール==
 
==真名:フィン・マックール==
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: なおなぜか本作では黒髪となっている。
 
: なおなぜか本作では黒髪となっている。
 
; [[Fate/Apocrypha]](アニメ版)
 
; [[Fate/Apocrypha]](アニメ版)
: 回想で第三次聖杯戦争においての[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]のサーヴァントとして登場。
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: 回想で第三次聖杯戦争において[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]のサーヴァントとして登場。
 
; [[Fate/Grand Order]]
 
; [[Fate/Grand Order]]
: 500万ダウンロード記念に際して実装。
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: 500万ダウンロード記念に際して実装。2020年2月26日にはモーション改修が実施している。
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; [[Fate/EXTRA CCC FoxTail]]
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: [[鈴鹿御前]]と[[坂神一人]]の月の聖杯戦争三回戦の対戦相手として登場。
    
===その他===
 
===その他===
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:ブリュンヒルデの体験クエストにて共演。
 
:ブリュンヒルデの体験クエストにて共演。
 
:性格は正反対だが、英雄としての根底には近しいものを感じあっている。
 
:性格は正反対だが、英雄としての根底には近しいものを感じあっている。
:メインシナリオ第五章では同じケルト軍の将。
+
:第五特異点では同じケルト軍の将。
 
;[[マシュ・キリエライト]]
 
;[[マシュ・キリエライト]]
:第五章で敵として相見える。その戦いぶりに求婚する。
+
:第五特異点で敵として相見える。その戦いぶりに求婚する。
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサー〕]]
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサー〕]]
:彼女の幕間の物語にて、夢に入り込んでしまった主人公を心配して助けにくる。
+
:彼女の幕間の物語にて、夢に入り込んでしまった主人公を心配して助けにくるが、最終的には彼女が危険ではないと見なして帰っていった。
:最終的には彼女が危険ではないと見なして帰っていった。フィアナの騎士の役割として「神から人を守る」というものもあるので、神経質になるのも当然かもしれないが。
+
:フィアナの騎士の役割として「神から人を守る」というものもあるので、神経質になるのも当然かもしれないが…
 +
;[[紅閻魔]]
 +
:イベントでの繋がりから、彼女の幕間の物語でも共演。
 +
:閻魔王秘伝の書「閻魔帳」が盗まれたことによるカルデア食中毒騒動の収束を手伝う。
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;[[俵藤太]]
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:紅閻魔の幕間の物語で共演。
 +
:「閻魔帳」を盗んだ[[茨木童子|犯人]]に対抗できる助っ人として声をかけていた。
 +
;[[妖精騎士ガウェイン]]、[[妖精騎士トリスタン]]、[[妖精騎士ランスロット]]
 +
: 自身も惑わされた「妖精」なだけあり、軟派な態度はとりつつも警戒心をむき出しにしている。
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:もしも彼女達がいた[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ|ブリテン異聞帯]]に同行し、そこに住む妖精の実態を知った暁には、到底タダでは済まなかっただろう…
    
=== Fate/Apocrypha ===
 
=== Fate/Apocrypha ===
 
;[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]]
 
;[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]]
 
:第三次聖杯戦争時のマスター。
 
:第三次聖杯戦争時のマスター。
:アニメ版で当時のダーニックがサーヴァントを引き連れていないのは格好がつかないということで設定された。他に[[ベオウルフ]]、[[トリスタン]]という案もあったとのこと。<ref>[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/901469984324435968 東出祐一郎‏氏のツイートより]</ref>
+
:アニメ版にて、当時のダーニックがサーヴァントを引き連れていないのは格好がつかないということで設定された。他に[[ベオウルフ]]、[[トリスタン]]という案もあったとのこと。<ref group = "出">[https://twitter.com/Higashide_Yu/status/901469984324435968 東出祐一郎‏氏のツイートより]</ref>
 +
:作中ではほんの少しだけの登場だった事もあり、どのような主従関係だったかは不明。
 +
 
 +
=== Fate/EXTRA CCC FoxTail ===
 +
;マスター
 +
:「権謀術数に長けた、臆病な男」とのことだが、詳細や好感度は不明。
 +
;[[鈴鹿御前]]
 +
:三回戦の対戦相手。
 +
:前回の戦いの影響でアリーナ内で窮地に陥っていた際、颯爽と登場して助け出した。
 +
;[[坂神一人]]
 +
:三回戦の対戦相手のマスター。
 +
:サーヴァントと健全な信頼関係を築けている様を、生前の自分と引き比べて少し羨んでいる。
    
=== 生前 ===
 
=== 生前 ===
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: フィオナ騎士団の一員。お互い深い信頼関係を築いていたが、グラニアを奪われた件が遺恨となり、フィンは最終的にディルムッドを見殺しにしてしまう。
 
: フィオナ騎士団の一員。お互い深い信頼関係を築いていたが、グラニアを奪われた件が遺恨となり、フィンは最終的にディルムッドを見殺しにしてしまう。
 
: フィンにとってはそういったいざこざは「今ではない時の記憶」なのであまり気にしておらず、「久々に会えて嬉しい」とすら言っているが、死の記憶がまさにそれであるディルムッドからはかなり気まずく思われている。また、フィンの方も気にしていないと言っても該当するのはグラニアを巡る三角関係の発端ぐらいであり、見殺しの件に関する罪悪感を内心抱え込んでいた。
 
: フィンにとってはそういったいざこざは「今ではない時の記憶」なのであまり気にしておらず、「久々に会えて嬉しい」とすら言っているが、死の記憶がまさにそれであるディルムッドからはかなり気まずく思われている。また、フィンの方も気にしていないと言っても該当するのはグラニアを巡る三角関係の発端ぐらいであり、見殺しの件に関する罪悪感を内心抱え込んでいた。
; グラニア
+
: 『Fate/Grand Order』ではコンビで登場する事が多いが、悪意は無いが微妙に笑えないジョークで振り回す事が多い。
 +
;[[ディルムッド・オディナ〔セイバー〕]]
 +
:ディルムッドがセイバーとして召喚された存在。
 +
:ランサーの彼と比べると天然で脳筋気味なためか、ジョークではなくツッコミを入れることが相対的に多くなっている。
 +
; サーバ
 +
: 一人目の妻。妖精であったという伝承があり、サーヴァントになってからも加護を受けている模様。
 +
: とあるドルイドに連れ去られる形で離別し、以来「嫁を連れ去られる」ことがトラウマになってしまい、上記のディルムッドの悲劇に繋がってゆく事になる。
 +
; [[グラニア]]
 
: 三人目の妻。しかし「魅了の黒子」によってディルムッドに魅了されてしまう。
 
: 三人目の妻。しかし「魅了の黒子」によってディルムッドに魅了されてしまう。
 +
; フィネガス
 +
: 師匠であるドルイド僧。
 +
: 彼が長年追い求めてきた「知恵の鮭」の力を偶然とはいえ手にする事になってしまったが、そのことを怒るどころか快く譲ってくれた人格者。
 +
: 「毎回親指を噛むことになるなんて気の毒」とジョークも交えて心の負担を減らしてくれる気遣いも見せており、フィンのディルムッドに対する振る舞いにも影響を与えている可能性もある。
 +
;アシーン
 +
: サーバとの間に生まれた息子。名前には「小鹿」という意味がある。高名な詩人としても名を馳せ、後世に残されたフィンや騎士団に関する書物等は彼が書き記したとも云われている。
 +
;オスカ
 +
: 孫。ディルムッドとは同時期に騎士団入りした親友同士で、彼の死際に何度も忠言を受けたにも関わらず見殺しにしてしまった事で確執を生んでしまう。後にフィアナ騎士団の対立による争いが元で戦死し、フィンが涙を流したのは愛犬ブランの死とこの時だけだったという。
 +
;ブラン、スコローン
 +
: 飼っていた数多くの猟犬のうち、特に可愛がっていたとされる愛犬の兄弟。それぞれ別々の冒険の報酬として手に入れている。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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;「ほう、女が苦手なディルムッドも興味を持ったか! ふふふ、また私の目の前で攫って行く気かい?」
 
;「ほう、女が苦手なディルムッドも興味を持ったか! ふふふ、また私の目の前で攫って行く気かい?」
:第五章にて、マシュ達との再戦を喜ぶディルムッドに対して。生前を考えると、かなりブラックなケルトジョークである。
+
:第五特異点にて、マシュ達との再戦を喜ぶディルムッドに対して。生前を考えると、かなりブラックなケルトジョークである。
 
:基本的にディルムッドに対してはこの手の発言をくり返す。案外、自分からネタにすることで気まずさを緩和しているつもりなのかもしれない。
 
:基本的にディルムッドに対してはこの手の発言をくり返す。案外、自分からネタにすることで気まずさを緩和しているつもりなのかもしれない。
    
;「まあ正直な話、勝敗はどうでもよかったのだ、私は。<br> 生前の私はどんどんと薄汚れていく。<br> 輝かんばかりだった眼差しは政に澱み、勝ち得た財宝が、権力が、義理が、私を縛り付けていった。<br> あれは、苦しい。 苦しいのに、手放せない。<br> ――愛に殉じようとしたお前が妬ましかったのも、恐らくはそれだろう」
 
;「まあ正直な話、勝敗はどうでもよかったのだ、私は。<br> 生前の私はどんどんと薄汚れていく。<br> 輝かんばかりだった眼差しは政に澱み、勝ち得た財宝が、権力が、義理が、私を縛り付けていった。<br> あれは、苦しい。 苦しいのに、手放せない。<br> ――愛に殉じようとしたお前が妬ましかったのも、恐らくはそれだろう」
:第五章にて、かつての部下であったディルムッドと共に闘い、そして敗れたフィンの独白。
+
:第五特異点にて、かつての部下であったディルムッドと共に闘い、そして敗れたフィンの独白。
 
:かつてフィオナ騎士団の最盛期を築きあげ、幾多の武功を重ねながらも、最終的にディルムッドへの遺恨から騎士団を崩壊させることとなってしまった。
 
:かつてフィオナ騎士団の最盛期を築きあげ、幾多の武功を重ねながらも、最終的にディルムッドへの遺恨から騎士団を崩壊させることとなってしまった。
 
:だからこそ何のしがらみもなく、かつて見捨てた部下とともに戦えたことこそ彼にとっての喜びであったのだろう。
 
:だからこそ何のしがらみもなく、かつて見捨てた部下とともに戦えたことこそ彼にとっての喜びであったのだろう。
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* フィンという名は本名ではなく金髪で肌が白くて美しい容姿からつけられた名前。幼名はディムナ。その後求婚を迫ってきた魔女の呪いで銀髪に変えられた。しかし、『Zero』のアニメ版と漫画版で描かれた老年期の姿はなぜか黒髪になっている。
 
* フィンという名は本名ではなく金髪で肌が白くて美しい容姿からつけられた名前。幼名はディムナ。その後求婚を迫ってきた魔女の呪いで銀髪に変えられた。しかし、『Zero』のアニメ版と漫画版で描かれた老年期の姿はなぜか黒髪になっている。
 
* 『Zero』におけるディルムッドの回想での人物像だけでは老害とも思われかねないが、原典でのケルト神話ではフィンが中心でこのディルムッドとのエピソードは老年期の一部分に過ぎない。青年期では真っ当な英雄として描かれている。また漫画版では悪意を持ってディルムッドを謀殺した形になっているが、伝承によっては助けるかどうか躊躇し結果的に見殺しにしてしまったというものもある(『Zero』の原作でもこちら寄りの描写である)。
 
* 『Zero』におけるディルムッドの回想での人物像だけでは老害とも思われかねないが、原典でのケルト神話ではフィンが中心でこのディルムッドとのエピソードは老年期の一部分に過ぎない。青年期では真っ当な英雄として描かれている。また漫画版では悪意を持ってディルムッドを謀殺した形になっているが、伝承によっては助けるかどうか躊躇し結果的に見殺しにしてしまったというものもある(『Zero』の原作でもこちら寄りの描写である)。
**老年期と述べたように、グラニアと婚儀を交わそうとした時にはうら若き乙女のグラニアに対しフィンはすっかり老年であり、グラニアは元々彼との婚約にまったく乗り気ではなかったという伝承もある。そこに渡りに舟というようにディルムッドが式の会場にいた為、魅了の呪い抜きでも彼を利用とした末の逃避行とも言われる。<br>…グラニアも大概したたかな女である。
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**老年期と述べたように、グラニアと婚儀を交わそうとした時にはうら若き乙女のグラニアに対しフィンはすっかり老年であり、グラニアは元々彼との婚約にまったく乗り気ではなかったという伝承もある。そこに渡りに舟というようにディルムッドが式の会場にいた為、魅了の呪い抜きでも彼を利用とした末の逃避行とも言われる。正確に言えば逃避行の候補に選んだのはディルムッドとフィンの息子アシーンの2人。しかしアシーンには「父親の女性を奪わない」というゲッシュがあったこともあり、消去法でディルムッドに白羽の矢が立ってしまう。ディルムッドに「婦人の頼みを断れない」というゲッシュがあったのもグラニアは好都合であり、割かしアシーンにも同情されている<br>…しかし、グラニアも大概したたかな女である。
*因みにフィン本人もグラニアを妻に迎える事はあまり乗り気ではなかったと言われている。第一の妻サーバは妖精でありながらフィンと深い愛を結んだが、彼が出陣した際に黒い妖精ドルイドに連れ去られるという別れを経験しており、フィンは七年間もサーバを必死に探したが自身の息子を名乗るアシーンからサーバが体を操られてドルイドに従わされた事を聞き、二度と会えない事を悟り悲嘆した。第二の妻マーニサーとは良好な夫婦関係を築いたが、彼女も老齢に差し掛かったことにフィンを置いて死去。サーバを失った悲しみを思い出し、悲嘆する父を見たアシーンが薦めたのが上王の娘「グラニア」だった。フィンは息子の提案に従い、アシーンは上王にフィンとグラニアの婚姻を申し出てて婚約が決まったという物である。フィン本人からグラニアを欲した訳ではなく傷心の際に息子が進めた婚姻に乗っかっただけであったが、三人目の妻も奪われるという事態がトラウマを刺激したのか、ディルムッドを憎悪する事となる。
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*因みにフィン本人もグラニアを妻に迎える事はあまり乗り気ではなかったと言われている。第一の妻サーバは妖精でありながらフィンと深い愛を結んだが、彼が出陣した際に黒い妖精ドルイドに連れ去られるという別れを経験しており、フィンは七年間もサーバを必死に探したが自身の息子を名乗るアシーンからサーバが体を操られてドルイドに従わされた事を聞き、二度と会えない事を悟り悲嘆した。第二の妻マーニサーとは良好な夫婦関係を築いたが、彼女も老齢に差し掛かりフィンを置いて死去。サーバを失った悲しみを思い出し、悲嘆する父を見たアシーンが薦めたのが上王の娘「グラニア」だった。フィンは息子の提案に従い、アシーンは上王にフィンとグラニアの婚姻を申し出てて婚約が決まったという物である。フィン本人からグラニアを欲した訳ではなく傷心の際に息子が進めた婚姻に乗っかっただけであったが、三人目の妻も奪われるという事態がトラウマを刺激したのか、ディルムッドを憎悪する事となる。また、この一件で彼の親友だった孫のオスカとの間にも生涯消えない亀裂が入ってしまった。
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**しかし、フィオナ騎士団の騎士達は塩対応だったらしく、戦友のディルムッドの討伐は拒否した。そのため、フィンは外部勢力から追っ手を出した。
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**ちなみにディルムッド亡き後グラニアを再婚するという説もある。騎士団の騎士は一応認めたが、壮年の男が若い娘を結ばれるため部下を誅殺した状況を考えれば忠義心も薄れてくる。フィオナ騎士団の崩壊の遠因とされる。'''どの時代でも女性問題というのは権力者の悩みの種のようだ。'''
 
* キャラクターデザインを担当した森山大輔氏によると、顔は一発で決まったものの、コスチュームでだいぶ悩み、ケルト勢のサーヴァントがで揃ってくるたびにタイツ度を上げるべきだったと述べていた。
 
* キャラクターデザインを担当した森山大輔氏によると、顔は一発で決まったものの、コスチュームでだいぶ悩み、ケルト勢のサーヴァントがで揃ってくるたびにタイツ度を上げるべきだったと述べていた。
 
* フィンの身長と体重はさりげなく[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|『Zero』におけるディルムッドのマスター]]とほぼ同じだったりする。さらに言うと髪型こそ違えど金髪だったり、属性の一つが「水」と妙な共通点を持っている。
 
* フィンの身長と体重はさりげなく[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|『Zero』におけるディルムッドのマスター]]とほぼ同じだったりする。さらに言うと髪型こそ違えど金髪だったり、属性の一つが「水」と妙な共通点を持っている。
165行目: 210行目:  
*『Apocrypha』時空で第三次聖杯戦争にダーニックのサーヴァントとして参戦していた事が同作アニメ版で設定として決定されたが、ダーニックが勝ち残り(かなり強引な手段でだが)大聖杯を手にした為、人知れず生き残った[[天草四郎時貞|アインツベルンの違反召喚ルーラー]]を除けば結果だけなら「冬木の聖杯戦争で勝ち残ったサーヴァント」でもある。
 
*『Apocrypha』時空で第三次聖杯戦争にダーニックのサーヴァントとして参戦していた事が同作アニメ版で設定として決定されたが、ダーニックが勝ち残り(かなり強引な手段でだが)大聖杯を手にした為、人知れず生き残った[[天草四郎時貞|アインツベルンの違反召喚ルーラー]]を除けば結果だけなら「冬木の聖杯戦争で勝ち残ったサーヴァント」でもある。
 
**大聖杯はナチスドイツとダーニックにより冬木から持ち去られた為、フィンは少なくとも聖杯が必要だろう自分の願いは叶えられていないまま終わっていると思われる。ダーニックにはそこまですると分かった上で従っていたのか、それとも一杯喰わされたのかは不明である。或いは[[ディルムッド・オディナ|自分の騎士団配下]]の如く、「騎士として誰かに仕えて戦ってみたい」だけだったかもしれない。
 
**大聖杯はナチスドイツとダーニックにより冬木から持ち去られた為、フィンは少なくとも聖杯が必要だろう自分の願いは叶えられていないまま終わっていると思われる。ダーニックにはそこまですると分かった上で従っていたのか、それとも一杯喰わされたのかは不明である。或いは[[ディルムッド・オディナ|自分の騎士団配下]]の如く、「騎士として誰かに仕えて戦ってみたい」だけだったかもしれない。
**フィンがFGOで発するオヤジギャグに「冗談はよしこさん」という日本を知っていなければまず使わないだろうネタがあるが、或いはこの時の日本召喚で得た知識だったりするのかもしれない。
+
**フィンがFGOやFox Tailで発するオヤジギャグに「冗談はよしこさん」という日本を知っていなければまず使わないだろうネタがあるが、或いはこの時の日本召喚で得た知識だったりするのかもしれない。
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*『Fox Tail』でのマスターが誰なのかは不明だが、フィンからは「権謀術数に長けた男」と言われている。
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*Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』から実装した妖精騎士達に言及しているが、実は初期構造段階ではフィンもディルムッドと共に参加する予定だったもののボツになっている。
 +
**本シナリオを担当した奈須きのこによって後に販売された同人誌『Avalon le Fae Synopsys』に書かれたラフによると、その場合件の戴冠式にてディルムッドはノクナレアと共に毒酒で死亡。それを主人公と一緒に看取ったフィンは表情こそいつも通りのままだが、怒りと復讐心から騎士としての矜持をかなぐり捨て、冷徹な戦士として槍を振ることを誓う…という展開になる予定だった。
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== 話題まとめ ==
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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[[Category:登場人物は行]]
 
[[Category:登場人物は行]]
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[[category:ランサー]]
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[[Category:サーヴァント]]
 
[[Category:Fate/Grand Order]]
 
[[Category:Fate/Grand Order]]
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[[Category:Fate/Grand_Order_藤丸立香はわからない]]
 
[[category:Fate/Apocrypha]]
 
[[category:Fate/Apocrypha]]
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[[category:Fate/EXTRA CCC FoxTail]]
 
[[Category:衛宮さんちの今日のごはん]]
 
[[Category:衛宮さんちの今日のごはん]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
[[category:ランサー]]
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[[Category:TYPE-MOON エイプリルフール企画]]
[[Category:サーヴァント]]
 
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