柳生宗矩

逸れのセイバー
真名 柳生宗矩
読み やぎゅう むねのり
性別 男性
身長 181cm
体重 68kg
属性 中立・中庸
一人称 拙者
声優 小林親弘
デザイン 渡れい
古海鐘一(原案)
初登場作品 Fate/Samurai Remnant
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概要編集

剣士サーヴァント

略歴
『断章・柳生秘剣帖』に登場。
バーサーカーの現界に導かれる形で上野に逸れとして召喚され、「悪事を働く与力」を狙い辻斬りを行っていた。
その後は宮本伊織セイバーに出会い、自身が辻斬りの犯人であることを隠して彼らの犯人捜しに同行することとなる。
物語終盤ではバーサーカーに自身が件の辻斬りであることを見抜かれ、伊織とバーサーカーに柳生利厳と共に果し合いを挑み敗北。
そのまま消滅した…かに思われたが消滅を免れ、ギアスの魔術を用いられた上で伊織と友誼を結んだ。
人物
明朗快活な若き剣豪。
水面に映る月のように捉えどころが無いが、思考は冷静かつ柔軟で基本的に穏やか。
江戸の街に繰り出した際は捜査のついでに御殿山の桜を見に行くなど、自由奔放なところもある。
一方で本来の柳生宗矩が持っていない剣への執着があり、伊織とは上野で打ち合った時からずっと剣を交えようとしていた。
慎重派でもあり、伊織の剣が偶然か否かと見定める目的で数日間行動を共にしていた。
能力
柳生新陰流を修めており、その腕前から放たれる剣は絶技と呼んでも差し支えない。しかし、剣聖となった本来の柳生宗矩よりも技量は劣る様子。

ステータス編集

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー なし  A++  B+  対魔力:C
騎乗:B
陰にて潜む:EX
 

宝具編集

奥義・夜桜(おうぎ・よざくら)
ランク:B+
種別:対人奥義
レンジ:1~20
最大捕捉:1人
剣の天才たる柳生宗矩が殺戮の合理によってのみ導き出した、死の芸術とも呼べる剣技。
本来の柳生宗矩が持つ絶技たる宝具『剣術無双・剣禅一如』の「裏」バージョンとも言うべき奥義であり、一刀のもと敵対者を屠る。
『Samurai Remnant』ではこちらが宝具ゲージを消費して使用する宝具。
宝具演出では三日月が浮かんだ夜空の下で敵に一刀を見舞い、敵は景色と共に桜の花びらとなって光の中に消えていく。
陰・柳生秘剣帖(かげ・やぎゅうひけんちょう)
ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~70
最大捕捉:100人
柳生家にまつわる、血に濡れた権謀術数のイメージを概念化させた宝具。
魔力で形成された「裏」の忍群を出現させ、意のままに操る。この忍群は柳生新陰流を用いるが、その技量は全員共通して同じ。
真名解放を行わずとも発動できる常時解放型の宝具で、自身と戦う相手を影なる刺客の一撃という危険に晒す。
暗殺や斥候、諜報など多彩な応用も可能だが、出現させた忍群は「誰であれ柳生の血が流れる者には服従してしまう」という弱点がある。
具体的には柳生直系の人物やサーヴァント等と遭遇した場合、忍群は宗矩の命令を破棄してその人物やサーヴァントの命令に従う。
『Samurai Remnant』では実際に、亡霊の柳生利厳に忍群の制御権を奪われてしまっていた。

真名:柳生宗矩編集

柳生石舟斎の子にして柳生十兵衛の父として知られる、剣の天才。
大坂夏の陣では当時の将軍である秀忠を守り、武者七名を瞬時に斬り捨てたという。
次代の将軍である家光からは死後「剣術無双」と讃えられた。
 
しかし、それはあくまでも「本来の柳生宗矩」の話。
こちらの柳生宗矩は「もし柳生宗矩が『表』の柳生家当主を継ぐことなく、『裏』の柳生家総帥を選んだなら」というイフの霊基。
そのイフの下、本来成立し得ない「陰の柳生である忍者軍団を統べる総帥」の霊基として召喚された姿である。

登場作品と役柄編集

Fateシリーズ編集

Fate/Samurai Remnant
DLC第2弾『断章・柳生秘剣帖』より登場。
『断章・柳生秘剣帖』をクリアすることによって、同行サーヴァントに設定することが可能となる。

人間関係編集

Fate/Samurai Remnant編集

宮本伊織
『盈月の儀』に参加したマスターの一人。
上野にて交戦し、彼の剣に興味を持ったために「その剣技が偶然であろうか」と見定める目的で同行していた。
物語終盤では彼とバーサーカーに敗北するも、彼の中に「鬼」を見たことでそれを見届けたいという未練が生まれていた。
その後には彼と友誼を結ぶことになる。
セイバー
伊織のサーヴァント。
当初は警戒されていたが、次第に打ち解けていく。
そのため「自身が辻斬りである」と明かした際には非常に驚かれ、伊織らとの死合い後は再び警戒されていた。
バーサーカー
『盈月の儀』に召喚されたサーヴァントの一騎。彼女の現界に連鎖召喚される形で自身は現界した。
独自に辻斬りを調査していた彼女から、浅草で自身が辻斬りであったことを告げられたために、剣に執着する本性を現すこととなった。
剣豪・宮本武蔵であることから彼女との死合いを望んでおり、伊織や利厳も交える形で果し合いを所望する。
また正義を成す宮本武蔵の在り方を望んでおり、自身もそれに倣おうと辻斬りによる義賊的行為を行っていた。
新井助之進
伊織の顔馴染みである同心。
彼が伊織と共に辻斬りの捜査をしていたところに合流する形となり、吉原では伊織を待つ間に彼から江戸の話を聞いて仲を深めていた。
事件解決後は共に茶屋通いをしているらしい。
柳生利厳
尾張柳生の開祖。本来の柳生宗矩の甥だが、自身はイフの存在であるためほぼ他人。
本来の柳生宗矩と死合うために動いていた彼の存在に薄々気づいており、浅草では共に伊織やバーサーカーと戦った。
また、彼は柳生直系の人物であるため宝具『陰・柳生秘剣帖』で操っていた忍群の制御を奪われていた。
逸れのバーサーカー
逸れのサーヴァントの一騎。
自身の殺気を敏感に感じ取られており、その矛先までは分からずとも高尾太夫を守らんとする彼に執拗に狙われていた。

その他編集

柳生十兵衛
本来の人類史における自身の息子。
宮本武蔵と同じく正義を成す彼の在り方を望んでおり、自身もそれに倣おうと辻斬りを行った。

名台詞編集

「さて……何とも厭な月だ
 斯様な晩に……いや、多くを語るは野暮と云うもの
 ───既に、斬ってしまったからな」
宝具発動時。
大方は柳生但馬守宗矩の宝具発動時台詞の一つと一緒だが、こちらは三日月であるためか「厭な月」としている。

メモ編集

  • Twitterや公式サイトの紹介では「柳生但馬守宗矩」名義で紹介されているが、ゲーム内の真名はあくまでも「柳生宗矩」である。
    • 「但馬守」とは将軍・家光から任官された官職であるため、真名に記載が無い以上「裏」に生きた柳生宗矩はこれを任官していないと思われる。
  • 『Samurai Remnant』の舞台は慶安4(1651)年だが、史実での柳生宗矩は正保3(1646)年に没している。
     …つまり『Samurai Remnant』では、幕府に由縁のある大名が死亡してから約5年ほどで(イフの存在とはいえ)江戸に召喚されたという、下手をすれば生前の宗矩を知る人物と出くわしかねない事態となっていた。
    • さらにタチの悪い事に、宗矩から家督を受け継いでいた柳生十兵衛三厳が慶安3(1650)年に病没しており、末の弟の柳生宗冬が自身の扶持を返上して家督を急遽継ぐという事態に至っている。そのような時期に「若年の宗矩に瓜二つで、新陰流の達人である剣士が出没する」等という噂が流れたら特大のトラブルになりかねない。
    • これは李書文が1934年に亡くなり、1945年が舞台の『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』に召喚されるまでの約11年という年月を上回ってはいるものの、宗矩の場合厳密には生前と同一人物ではないので、扱いが難しい所ではある。

話題まとめ編集

  • 情報公開時には柳生但馬守宗矩の若い姿と目されていたため、ネット上では「りゅうたんリリィ」などと呼ばれていた。
    • DLC第2弾配信後はイフの霊基だったこともあってか、「リリィじゃなくてリリィでオルタだった」とネット上で反応されている。
    • ちなみに、イフの霊基で現界しているオルタのサーヴァントは2024年4月現在アルジュナ〔オルタ〕ブリトマート〔オルタ〕のみと案外少ない。


脚注編集

注釈編集


出典編集


リンク編集