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| 真名 = 清少納言
 
| 真名 = 清少納言
 
| 読み = せいしょうなごん
 
| 読み = せいしょうなごん
 +
| 外国語表記 = Sei Shounagon
 
| 本名 = 清原諾子(きよはらの なぎこ)
 
| 本名 = 清原諾子(きよはらの なぎこ)
| 愛称 =  
+
| 愛称 = なぎこ、なぎこさん
 
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
 
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
 
| 声優 = ファイルーズあい
 
| 声優 = ファイルーズあい
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| 地域 = 日本
 
| 地域 = 日本
 
| 属性 = 混沌・善
 
| 属性 = 混沌・善
| 隠し属性 = 人
+
| 副属性 = 人
 
| 性別 = 女性
 
| 性別 = 女性
| 一人称 = あたしちゃん/あたし
+
| 一人称 = あたしちゃん/あたし/ウチら
| 二人称 = アレ/あいつ
+
| 二人称 = あんた/○○(自己流のあだ名)
| 三人称 = 自己流の渾名呼び
+
| 三人称 = アレ/あいつ/あの方/○○(自己流のあだ名)
 
| 異名 =  
 
| 異名 =  
 
| イメージカラー =  
 
| イメージカラー =  
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| 弱点 =  
 
| 弱点 =  
 
| デザイン = Mika Pikazo
 
| デザイン = Mika Pikazo
| 設定作成 =  
+
| 設定作成 = OKSG
 
| レア度 = ☆5
 
| レア度 = ☆5
 
}}
 
}}
    
==概要==
 
==概要==
「[[アーチャー|弓兵]]」の[[サーヴァント]]
+
「[[アーチャー|弓兵]]」の[[サーヴァント]]。先行発表時は'''キラキラのアーチャー'''という仮名が付いていた。
    
;略歴
 
;略歴
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:最終的にロクジョウと相対した際、彼女の憎悪は確かに自分の中にあったことと、それを呪いとしない為に枕草子を執筆した事を告げ、改めて真名を明かすとともに宝具を解放。
 
:最終的にロクジョウと相対した際、彼女の憎悪は確かに自分の中にあったことと、それを呪いとしない為に枕草子を執筆した事を告げ、改めて真名を明かすとともに宝具を解放。
 
:ロクジョウと共に聖杯の片割れが自分に統合されたために事態は解決し、主人公らに召喚される可能性を考えつつ消滅した。
 
:ロクジョウと共に聖杯の片割れが自分に統合されたために事態は解決し、主人公らに召喚される可能性を考えつつ消滅した。
 +
:2部5.5章『[[地獄界曼荼羅 平安京]]』では生前の清少納言が登場。主人公や[[坂田金時]]に協力する。
 
;人物
 
;人物
 
:ギャル感満載の陽キャなパリピ女子。
 
:ギャル感満載の陽キャなパリピ女子。
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:猫のように気まぐれで周囲を振り回すが、基本的には楽しい事を最優先する新感覚パリピ系サーヴァント。
 
:猫のように気まぐれで周囲を振り回すが、基本的には楽しい事を最優先する新感覚パリピ系サーヴァント。
 
:「をかし(エモい)」をこよなく愛する、時代が早すぎたキラキラ女子。
 
:「をかし(エモい)」をこよなく愛する、時代が早すぎたキラキラ女子。
   
:歌人の風格をどこに置いてきたのかという変わり様ではあるが、彼女の場合「現代の若者文化との親和性が高すぎた結果」なのだろう。
 
:歌人の風格をどこに置いてきたのかという変わり様ではあるが、彼女の場合「現代の若者文化との親和性が高すぎた結果」なのだろう。
 
:定子サロンにおいて年齢を気にしていたという歴史的事実からも、女子高生の姿で召喚に応じたことには何ら不自然な点はないのである。
 
:定子サロンにおいて年齢を気にしていたという歴史的事実からも、女子高生の姿で召喚に応じたことには何ら不自然な点はないのである。
 
;能力
 
;能力
 +
:弓兵ではあるが、飛び道具としては蹴鞠や手毬を使い、時折肉弾戦も交えるアグレッシブな戦法を取る。
 +
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== 別クラス/バリエーション ==
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=== スペースナゴン===
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[[サーヴァントユニヴァース]]における清少納言。
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詳細は[[スペースナゴン]]を参照。
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=== バーサーカー ===
 +
清少納言が[[サーヴァントユニヴァース]]のスペースナゴンの干渉を受けて、水着霊基に変換させられた姿。
 +
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詳細は「[[清少納言〔バーサーカー〕]]」を参照。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
|-
 
|-
| [[アーチャー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || E || D || B || C || A || D++ || 対魔力:C<br>単独行動(自己中):A<br>香炉峰の雪:A<br>一乗の法:B || 歌仙の詩歌:B<br>逢坂の関:A<br>星はすばる:B || style="text-align:left"|
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| [[アーチャー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || E || D || B || C || A || D++ || 対魔力:C<br>単独行動(自己中):A<br>香炉峰の雪:A<br>一乗の法:B || 歌仙の詩歌:B<br>逢坂の関:A→A++<br>星はすばる:B || style="text-align:left"|
 
|}
 
|}
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:自著にこめた想いが時を越え、後の世においても人々に愛されていた事は清少納言にとって僥倖であった。
 
:自著にこめた想いが時を越え、後の世においても人々に愛されていた事は清少納言にとって僥倖であった。
 
:彼女は『春曙抄』を過去と未来を繋ぐ象徴の言葉とし、「春はあけぼの(春曙)の段」を抜き出したかのような自身の宝具を見事表現した言葉として、自ら宝具名を『枕草子・春曙抄』へと昇華させている。
 
:彼女は『春曙抄』を過去と未来を繋ぐ象徴の言葉とし、「春はあけぼの(春曙)の段」を抜き出したかのような自身の宝具を見事表現した言葉として、自ら宝具名を『枕草子・春曙抄』へと昇華させている。
 +
:『Grand Order』では「自身に〔人の力を持つ敵〕特攻状態を付与(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&〔中立のサーヴァント〕特攻状態を付与(1ターン)&〔シャドウサーヴァント〕特攻状態を付与(1ターン)+敵全体に強力な攻撃[Lv]」という効果のQuick宝具。
    
== 真名:清少納言 ==
 
== 真名:清少納言 ==
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===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
 
;[[紫式部]]
 
;[[紫式部]]
:『いみじかりしバレンタイン ~紫式部と5人のパリピギャル軍団~』で共演。生前に「紫式部日記」でボロクソにディスられたが、特に気にしていない。
+
:『いみじかりしバレンタイン ~紫式部と5人のパリピギャル軍団~』で共演。同じ時代を生きた女流作家で、マブダチ(だと自身は思っている)。「かおるっち」と呼んでいる。
:彼女の書いた「源氏物語」には強い感銘を受けたとのこと。ただ、光源氏だけはダメだったようである。
+
:生前に「紫式部日記」でボロクソにディスられたが、特に気にしていないどころか「ツンデレ」と認識している。また彼女の書いた「源氏物語」には強い感銘を受けたとのこと。ただ、光源氏だけはダメだったようである。
:『地獄界曼荼羅 平安京』では生前のお互いが出てきたが、一面識もない彼女に金時たちを深夜に向かわせたり、逆に彼女と彼女のサーヴァントの邪魔をさせまいと主人公らに立ち塞がったりとかなり意識している模様。
+
:カルデアでは自身の押しの強さで意外にも良好な関係が築けているらしく、二人だけの時には最近読んだ本などの話をしているとか。
 +
:『地獄界曼荼羅 平安京』では生前のお互いが出てきたが、一面識もない彼女に金時たちを深夜に向かわせたり、逆に彼女と[[チャールズ・バベッジ|彼女のサーヴァント]]の邪魔をさせまいと主人公らに立ち塞がったりとかなり意識している模様。
 
;[[ロクジョウ]]
 
;[[ロクジョウ]]
 
:『いみじかりしバレンタイン ~紫式部と5人のパリピギャル軍団~』の黒幕。自分の姿を取って恨み言を連ねる彼女に対して、その憎悪は確かにかつて存在したものだと認めつつも否定した。
 
:『いみじかりしバレンタイン ~紫式部と5人のパリピギャル軍団~』の黒幕。自分の姿を取って恨み言を連ねる彼女に対して、その憎悪は確かにかつて存在したものだと認めつつも否定した。
 
;[[源頼光]]
 
;[[源頼光]]
:政敵であった藤原道長の側近な上、生前兄がらみで殺されかけた事があるためか普段距離感ゼロな彼女が唯一と言っていいほど苦手にしている相手。
+
:政敵であった藤原道長の側近な上、生前兄がらみで殺されかけた事があるためか普段距離感ゼロな彼女が唯一と言っていいほど苦手にしていた相手。
 
:『いみじかりしバレンタイン ~紫式部と5人のパリピギャル軍団~』でも彼女の姿をした「フジツボ」が現れた時には悲鳴を上げていた。
 
:『いみじかりしバレンタイン ~紫式部と5人のパリピギャル軍団~』でも彼女の姿をした「フジツボ」が現れた時には悲鳴を上げていた。
 
:それはそれとして「胸に何詰まってんだろ」と思ってもいるようである。
 
:それはそれとして「胸に何詰まってんだろ」と思ってもいるようである。
 +
:その後、実装された幕間の物語『白い月を仰いで』にて、[[蘆屋道満|ある人物]]の活躍もあり和解することが出来た。
 +
:和解後は「リコぴん」というあだ名を付けて呼んでいる。<del>トマトかな?</del>
 
;[[ゲオルギウス]]
 
;[[ゲオルギウス]]
:写真の先生として強くリスペクトしている。
+
:写真の先生として強くリスペクトしている。つけたあだ名は「ゲオゲオ」のようだが、リスペクトの対象だからか言い直して普通に「ゲオルギウス先生」と呼んだ。
 
;[[女王メイヴ]]
 
;[[女王メイヴ]]
 
:女子力の高さに惹かれてか、ネイルなどいろいろと教えてもらっているようである。
 
:女子力の高さに惹かれてか、ネイルなどいろいろと教えてもらっているようである。
 +
:しかし、マスターに教えてもらうまでは彼女が女王様だと気づいていなかった。つけたあだ名は「メイヴっち」。
 
;[[酒呑童子]]、[[茨木童子]]
 
;[[酒呑童子]]、[[茨木童子]]
 
:京の都を騒がせていた悪名高い鬼が、風呂で飲酒したり食堂でおやつ食べていたりするのは彼女からしても信じ難かったようである。
 
:京の都を騒がせていた悪名高い鬼が、風呂で飲酒したり食堂でおやつ食べていたりするのは彼女からしても信じ難かったようである。
 
;[[鈴鹿御前]]
 
;[[鈴鹿御前]]
 
:JKキャラ同士で気が合うようで、一緒にカラオケして「マジ神」「パイセン」とリスペクトしている。ただし、夏のキャンプでの彼女の制御不能な暴走に対し半ばキレ気味で制止されていた。
 
:JKキャラ同士で気が合うようで、一緒にカラオケして「マジ神」「パイセン」とリスペクトしている。ただし、夏のキャンプでの彼女の制御不能な暴走に対し半ばキレ気味で制止されていた。
 +
:彼女に対してはリスペクトからかあだ名ではなく「鈴鹿パイセン」と呼んでいる。
 +
:彼女からは「なぎこのカラオケは盛り上がるが、耐久カラオケなので覚悟しておくこと」「タンバリンで裏拍を取るのがマジで上手い」と言及されている。
 
;[[エミヤ]]
 
;[[エミヤ]]
 
:子供サーヴァントと結託して食堂を襲撃しておやつを強奪、等と言う行為をしでかして、こっぴどく怒られたとか。
 
:子供サーヴァントと結託して食堂を襲撃しておやつを強奪、等と言う行為をしでかして、こっぴどく怒られたとか。
 +
:また「カラオケルームのドリンクと食べ物メニューの全制覇を目指す耐久カラオケ」をする際は食べ物を運んできた彼に小言を言われているらしい。
 
;[[刑部姫]]、[[エドワード・ティーチ]]
 
;[[刑部姫]]、[[エドワード・ティーチ]]
 
:彼らに対しても好意を持っているが、部屋にまで押し掛けようとしている為両者から入室禁止されている。
 
:彼らに対しても好意を持っているが、部屋にまで押し掛けようとしている為両者から入室禁止されている。
 +
:刑部姫に対しては「カベ」、ティーチには「くろひー」と呼んでいる。
 
;[[メフィストフェレス]]
 
;[[メフィストフェレス]]
 
:彼のファッションが琴線に触れたらしく、やたらとリスペクトしている。
 
:彼のファッションが琴線に触れたらしく、やたらとリスペクトしている。
141行目: 163行目:  
:第六天魔王関係者が[[鈴鹿御前]]と[[織田信長〔バーサーカー〕]]なので、彼女もそんなキャラなのではという説をブチ上げた。そして総ツッコミされた。
 
:第六天魔王関係者が[[鈴鹿御前]]と[[織田信長〔バーサーカー〕]]なので、彼女もそんなキャラなのではという説をブチ上げた。そして総ツッコミされた。
 
;[[蘆屋道満]]
 
;[[蘆屋道満]]
:何が琴線に触れたのかは不明だが、何が獣なのかを'''服を剥いて'''確かめようとしたようで、彼からはドン引きされている。
+
:何が琴線に触れたのかは不明だが、何かを'''服を剥いて'''確かめようとしたようで、彼からはドン引きされている。<ref group="注">『material X』で明かされたところによると、「尻尾が生えているか確かめてみたかった」とのことである。</ref>
 +
:幕間では2回みかんを使って撃退するなど、普段は傍若無人のリンボにとってある意味で天敵の一人となっている。
 +
:ちなみに、彼のことは『マンボちゃん』と呼んでいる模様。
 
;[[カラミティ・ジェーン]]
 
;[[カラミティ・ジェーン]]
:同じ陽キャ同士気が合うのか、自身の幕間の物語ではメイヴや鈴鹿同様にタコパに招待していた。
+
:同じ陽キャ同士気が合うのか、自身の幕間の物語「エモーショナルな私達」では、メイヴや鈴鹿同様にタコパに招待していた。
 
;[[マンドリカルド]]
 
;[[マンドリカルド]]
:上記の幕間にて、成り行きでタコパに参加する羽目になった。彼女からは「リカっち」と呼ばれている。
+
:幕間の物語「エモーショナルな私達」で、成り行きでタコパに参加する羽目になった。彼のことは「リカっち」と呼んでいる。
:根が悪い人でないのは理解しているが、やはり性格面で彼女に苦手意識を抱いている。
+
:自身が根が悪い人でないのは理解しているが、やはり性格面で自身に苦手意識を抱いている。
 
;[[安倍晴明]]
 
;[[安倍晴明]]
 
:生前からの知り合いのようだが、陰陽師ということもあってかかなり苦手な相手。
 
:生前からの知り合いのようだが、陰陽師ということもあってかかなり苦手な相手。
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:渡された彼はそれはもう嫌そうな顔をしたとか。
 
:渡された彼はそれはもう嫌そうな顔をしたとか。
 
;[[カーマ]]
 
;[[カーマ]]
:期間限定イベント『カルデア・ビター・バレンタイン2021』で共演。「カマちょ」<ref group="注">SNS上にて「構ってちょうだい」の略称として使われる事がある為、一部のプレイヤーから「カーマの内面を見抜いた上で呼んでいるのではないか」と推察されている。</ref>と呼んでいる。
+
:期間限定イベント『カルデア・ビター・バレンタイン2021』で共演。「カマちょ」<ref group="注">SNS上にて「構ってちょうだい」=「構ってちゃん(反応が欲しい、同情してほしい為にわざと社会的におかしな事を言ったり、問題の解決の相談をしているのに、公的機関に頼る等の最短の解決方法を理由を付けて渋り解決しようとしない者を指す、後者の場合デモデモダッテちゃんとも)」の略称として使われる事がある為、一部のプレイヤーから「カーマの内面を見抜いた上で呼んでいるのではないか」と推察されている。</ref>と呼んでいる。
:「[[カレン・C・オルテンシア|新しい愛の女神]]がカルデアに来た」と聞きつけて、彼女を小脇に抱えて会いに行こうとしていた。
+
:いつも不機嫌そうだと認識しており、自身が抱きかかえると全てを諦めたような顔になる。
 +
:「[[カレン・C・オルテンシア|新しい愛の女神]]がカルデアに来た」と聞きつけた際は、彼女を小脇に抱えて会いに行こうとしていた。
 +
:傍から見れば無茶苦茶そのものだが、彼女としては「愛の神は自身の恋愛について相談することができないが、同じ愛の神ならできるだろう」という親切心であった。残念ながら、カーマ自身は何の恋愛感情も抱いていないために全くの不必要であったのだが。
 +
;[[エイリーク・ブラッドアクス]]
 +
:期間限定イベント『ミスティックアイズ・シンフォニー』にて、彼を怖くないようにイメチェンしようと斧を勝手にデコった結果、盛大に暴走させてしまった<ref group="注">なお、本気で怒ったわけではなく、妻から呪いが飛んでくるのを危惧して暴走したふりをしたが止め時がわからなくなってしまったとのこと。</ref>。
 +
 
 +
===ちびちゅき!===
 +
;[[武則天]]
 +
:自撮りを気に入ったために加工を手伝ってあげた。……来年の干支に合わせてネズミにした結果トラウマを踏み抜いてしまったが。
    
===生前===
 
===生前===
 
;中宮定子
 
;中宮定子
 
:自身が仕えた皇后。時の天皇に愛されたが、宮中の権力闘争に巻き込まれて出家に追い込まれてしまう。
 
:自身が仕えた皇后。時の天皇に愛されたが、宮中の権力闘争に巻き込まれて出家に追い込まれてしまう。
 +
:カルデアでは本当に大切な相手だからか、彼女のことに関しては何も語ろうとしない。
 
;和泉式部
 
;和泉式部
 
:清少納言と同年代を生きた歌人であり晩年の清少納言と交流があったとされる人物。彼女からはいずみっちとの愛称で呼ばれている。
 
:清少納言と同年代を生きた歌人であり晩年の清少納言と交流があったとされる人物。彼女からはいずみっちとの愛称で呼ばれている。
178行目: 211行目:  
:憎からず思っていたようで『枕草子』でも時折登場するが、どうにも鈍感で察しの悪い部分があり、それが原因で縁は切れてしまう事になる。
 
:憎からず思っていたようで『枕草子』でも時折登場するが、どうにも鈍感で察しの悪い部分があり、それが原因で縁は切れてしまう事になる。
 
;[[坂田金時]]
 
;[[坂田金時]]
:彼が足柄山を出て平安京にやってきた頃にいろいろと面倒を見ていたとのこと。
+
:彼が足柄山を出て平安京にやってきた頃にいろいろと面倒を見ていたとのこと。「金ちゃん」と呼んでいる。
 +
:下記の清原致信が討たれた際も彼女について申し開きをしていたが、この事件のためにカルデアでは少し距離感があった模様。
 
;源満仲
 
;源満仲
 
:上記の頼光の父。
 
:上記の頼光の父。
185行目: 219行目:  
:自身の著作「枕草子」にもよく登場している友人の一人。藤原義孝の長男で、「権記」や「新撰年中行事」の著者でもある公卿。
 
:自身の著作「枕草子」にもよく登場している友人の一人。藤原義孝の長男で、「権記」や「新撰年中行事」の著者でもある公卿。
 
:百人一首の62番に採用されている「鶏(鳥)の空音」のエピソードが有名で、ここでも彼女の高い教養や実力が垣間見えている。
 
:百人一首の62番に採用されている「鶏(鳥)の空音」のエピソードが有名で、ここでも彼女の高い教養や実力が垣間見えている。
 +
;清原致信
 +
:兄。源氏絡みの対立で源頼光と四天王に討たれた。
 +
:その直前に源氏武者二十人を返り討ちにしており、「人間以外の何か」に変じたことが示唆されている。
 +
:割とヤンキー系の人間で清少納言とは会うたびに喧嘩していたようだが、それでも亡くなって思うところはあったとのこと。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
205行目: 243行目:  
;「…藤原道長の側近、源氏の頭領……なーんか、顔合わせると気拙いんだよねぇ。それに間近で見ると、とにかく迫力がスゲェっつーか……<br> ……何詰まってんだろうなぁ、アレ……」
 
;「…藤原道長の側近、源氏の頭領……なーんか、顔合わせると気拙いんだよねぇ。それに間近で見ると、とにかく迫力がスゲェっつーか……<br> ……何詰まってんだろうなぁ、アレ……」
 
:マイルーム会話「源頼光」
 
:マイルーム会話「源頼光」
:清少納言の仕えた定子の兄、藤原伊周は彼にとっては叔父にあたる道長との権力争いに敗れ、それによって定子も没落してゆく。更に、宮廷を致仕した後、兄である清原致信を彼女とその四天王(彼女の弟である源頼親であるとする説もある)によって殺害されるのだが、その時彼女も同居していたため男と間違われて殺されそうになったが、自分が女性である事を証明するために'''股間をさらけ出して'''逃亡したといわれている。
+
:清少納言の仕えた定子の兄、藤原伊周は彼にとっては叔父にあたる道長との権力争いに敗れ、それによって定子も没落してゆく。更に、宮廷を致仕した後、兄である清原致信を彼女とその四天王(彼女の弟である源頼親であるとする説もある)によって殺害されたところに居合わせている。
 
:そう言うところからも苦手なのは無理も無いのだが……明らかに見てるところが其れとは関係ない身体の一部である。
 
:そう言うところからも苦手なのは無理も無いのだが……明らかに見てるところが其れとは関係ない身体の一部である。
   217行目: 255行目:  
:同上。四段「ありがたきもの」にて、自分ばかりチョコの客引きにたかられて消沈している[[エドワード・ティーチ|髭黒]]に対して。他の女性陣はノーコメントとしている中でこの反応である。
 
:同上。四段「ありがたきもの」にて、自分ばかりチョコの客引きにたかられて消沈している[[エドワード・ティーチ|髭黒]]に対して。他の女性陣はノーコメントとしている中でこの反応である。
 
:実際髭黒にせよ黒髭にせよ真面目にしていればかっこいいのは衆目の認める所なので、意外な鋭さに驚いたマスターも多いだろう。流石は日本初のエッセイ作家というべきか。
 
:実際髭黒にせよ黒髭にせよ真面目にしていればかっこいいのは衆目の認める所なので、意外な鋭さに驚いたマスターも多いだろう。流石は日本初のエッセイ作家というべきか。
;「あたしにはもう綴りたい話なんてなかったし、新しく何かを綴ろうって気持ちもなかった。」<br>「あの人の魂が安らかであれ、と願ってたけど、あたしに出来る事は、もう何もなくて。」<br>「だったら『枕草子』も、『清少納言』の名前も、」<br>「あたしの全部を捧げてしまえば、少しは足しになるのかなって思ったから――」<br>「そこに全部、置いてきちゃったのさ。」<br>「それで、全部おしまい。」<br>「今ここにいるあたしは、ただの出涸らしで。」<br>「悲しいとか、誰かを恨んでるとかもなくなって。」<br>「今でも定子様が大好きなだけの―――」<br>「えせもののなぎこなのさ」
  −
:同上。八段「遠くて近きもの」にて。
  −
;「まぁ……気持ちはわかっちゃうんだよな。こいつもあたしだもんな。」<br>「あたしだって、本当はたくさん恨んだんだから。」<br>「恨んで、怨んで……いつ化生にかわってもおかしくなかったよ。」
  −
:同上。ロクジョウは本物ではないけれど、かつて本物も懐いたことのある大切な人を奪われた事に対する当たり前の感情。
  −
;「悲しいほどにキラキラしてて、胸をしめつけて、どこか懐かしくて―――」<br>「あんなに夢中になって読み耽るなんて、初めてだったかもしれない。」<br>「あたしにはあんなの、絶対書けなかったから。」<br>「だからね、『源氏物語』を書いた人とずっと一緒にいられて……」<br>「あたしはすごく、すごく嬉しかったんだ。」
  −
:同上。『源氏物語』への感想。なお'''光君だけは無理だった'''とも語っている。
   
;「いやー。セリヌンティウス死んだな、これ。」
 
;「いやー。セリヌンティウス死んだな、これ。」
 
:『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて、夜になると危険な森で迷い、コテージに帰る前に日が暮れてしまったのを見て。
 
:『サーヴァント・サマーキャンプ!』にて、夜になると危険な森で迷い、コテージに帰る前に日が暮れてしまったのを見て。
228行目: 260行目:     
== メモ ==
 
== メモ ==
 +
*よくある間違いだが、「清少納言」はあくまでも通称であって本名ではない。ざっくり言うと「清原さん家の少納言」という意味になり、「せいしょう・なごん」ではなく「せい・しょうなごん」が正しい。ただし「少納言」という通称がつけられた経緯は不明で、様々な学説がある。
 +
**本名は記録に残っていない。江戸時代には「清原諾子(きよはらの なぎこ)」が彼女の本名だとする説が出ており、Fateではこれを採用している。
 
*「[[アーチャー]]ってなんだっけ?」と困惑されるツッコミ処満載なサーヴァント。実際、アーチャー要素が皆無な人物であり、本来のクラスは[[キャスター]]では?と[[紫式部]]から指摘されている。
 
*「[[アーチャー]]ってなんだっけ?」と困惑されるツッコミ処満載なサーヴァント。実際、アーチャー要素が皆無な人物であり、本来のクラスは[[キャスター]]では?と[[紫式部]]から指摘されている。
 
**強いてアーチャー要素を挙げるとすれば最終再臨の光を放つモーションのEXアタックが、自身の著作から由来するもの(スキル名にも採用されている星は昴など)ではないか、または単純に攻撃モーションの一つである蹴鞠の要素ではないかという見解もある。<del>[[ジャンヌ・ダルク〔アーチャー〕|イルカ飛ばす奴]]もそんな感じで適性を得ているくらいだし。</del>
 
**強いてアーチャー要素を挙げるとすれば最終再臨の光を放つモーションのEXアタックが、自身の著作から由来するもの(スキル名にも採用されている星は昴など)ではないか、または単純に攻撃モーションの一つである蹴鞠の要素ではないかという見解もある。<del>[[ジャンヌ・ダルク〔アーチャー〕|イルカ飛ばす奴]]もそんな感じで適性を得ているくらいだし。</del>
**同様の先達としては[[ジェームズ・モリアーティ]]が存在するが、「登場人物」と「執筆者本人」の違いはあれど共に文学に関わる英霊、という共通点がある。
+
**同様の先達としては[[ジェームズ・モリアーティ]]が存在するが、「登場人物」と「執筆者本人」の違いはあれど共に文学に関わる英霊、という共通点がある。もっとも、モリアーティは「魔弾の射手を取り込んでいる」と言う理由があるのに対し、清少納言の場合、そうした外的理由も何もない。
 
***生前の関係者の中では主人・定子の政敵である藤原道長が度々アーチャー候補として名が挙がる技量の持ち主として知られる。<del>まさか召喚に際して適性をかっぱらってきたのだろうか…?</del>
 
***生前の関係者の中では主人・定子の政敵である藤原道長が度々アーチャー候補として名が挙がる技量の持ち主として知られる。<del>まさか召喚に際して適性をかっぱらってきたのだろうか…?</del>
 
**一方で真名については、服装が紫式部と対照的な事から早々に清少納言と判断された。他の候補としては「出雲阿国」や「石川五右衛門」の名が挙がっていた。
 
**一方で真名については、服装が紫式部と対照的な事から早々に清少納言と判断された。他の候補としては「出雲阿国」や「石川五右衛門」の名が挙がっていた。
240行目: 274行目:  
*史実の清少納言は、当時の最先端の流行を創り上げた人物のため、実装するならプレイヤーたちがドン引くぐらい新しいものにしないとダメだろうと思い、Mika Pikazo氏にデザインを担当してもらった。<ref group = "出" name="週刊ファミ通 2020年8月13日号 奈須きのこ氏&武内崇氏インタビュー p133">週刊ファミ通 2020年8月13日号 奈須きのこ氏&武内崇氏インタビュー p133</ref>
 
*史実の清少納言は、当時の最先端の流行を創り上げた人物のため、実装するならプレイヤーたちがドン引くぐらい新しいものにしないとダメだろうと思い、Mika Pikazo氏にデザインを担当してもらった。<ref group = "出" name="週刊ファミ通 2020年8月13日号 奈須きのこ氏&武内崇氏インタビュー p133">週刊ファミ通 2020年8月13日号 奈須きのこ氏&武内崇氏インタビュー p133</ref>
 
*実は企画会議では清少納言の実装は「まだ早い」という意見もあった。紫式部を出した1年後に清少納言を実装すると、いかにも連続しているように見えて、清少納言ありきの紫式部だったのではと思われるのを避けたかった。だがこのタイミングで出すなら面白いのではないかということで実装されることになった。<ref group = "出" name="週刊ファミ通 2020年8月13日号 奈須きのこ氏&武内崇氏インタビュー p133"/>
 
*実は企画会議では清少納言の実装は「まだ早い」という意見もあった。紫式部を出した1年後に清少納言を実装すると、いかにも連続しているように見えて、清少納言ありきの紫式部だったのではと思われるのを避けたかった。だがこのタイミングで出すなら面白いのではないかということで実装されることになった。<ref group = "出" name="週刊ファミ通 2020年8月13日号 奈須きのこ氏&武内崇氏インタビュー p133"/>
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*生前の回想以外では誰にでも態度を変えない超絶陽キャとして描かれているが、枕草子内で描かれる史実の清少納言はそうでもない。例として「立派な人々に連歌を求められてしまって大いに緊張し、提出した後も評価が気になり、でも非難が怖くて最初は評判を聞くまいとした」などと言うエピソードがある(第一〇六段)。御所に出仕し始めてすぐの頃に至っては、「あまりに恥ずかしくて泣きそうなので、いつも夜に出勤して隠れながら働いていた」「談笑している女房達を見て、あんな風に交流出来るようになると思う事すら気が引けると思う」(第一八四段)とまで書かれているほど。流石にこれは後に改善されたが、どちらかと言えば陰キャ気味な描写が多い。そういう定子様に陽キャ化される前の清少納言は、幕間の物語「エモーショナルな私達」でちらり見られる。
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**そもそも平安時代の宮中とは、空気読みが極めて重要視されるような場所である。いくら才女であり皇后の庇護下にあると言えど、平安時代の宮中で「空気を読まないパリピ」が許される筈もない。男社会における女性として、巧みに空気を読みながら男達と渡り合ったのが、清少納言と言う女性である。
 
*担当声優のファイルーズあい氏はエジプト人の父親と日本人の母親をもつハーフのため、もし出演するならエジプト関係のサーヴァントを担当するのかなと思っていたらしい。
 
*担当声優のファイルーズあい氏はエジプト人の父親と日本人の母親をもつハーフのため、もし出演するならエジプト関係のサーヴァントを担当するのかなと思っていたらしい。
**だが本人も自分にピッタリの配役だと納得し、台本に書かれている台詞をギャルやパリピ風に修正するのに携わったとのこと。<ref group = "出">[https://www.youtube.com/watch?v=68yV5Gbf9i4 『Fate/Grand Order カルデア・ラジオ局 Plus』 #185より ]</ref>
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**だが本人も自分にピッタリの配役だと納得し、台本に書かれている台詞をギャルやパリピ風に修正するのに携わったとのこと。<ref group = "出">[https://www.youtube.com/watch?v=68yV5Gbf9i4 『Fate/Grand Order カルデア・ラジオ局 Plus』 #185より]</ref>
 
*『地獄界曼荼羅 平安京』で1008年時点の彼女が登場していたが、さすがに当時の服装ではあったものの第三再臨の時の明るい服装で外見も立ち絵のままに若い。生まれが正しいのなら当時四十過ぎくらいのはずである。
 
*『地獄界曼荼羅 平安京』で1008年時点の彼女が登場していたが、さすがに当時の服装ではあったものの第三再臨の時の明るい服装で外見も立ち絵のままに若い。生まれが正しいのなら当時四十過ぎくらいのはずである。
 
**一緒にいた金時曰く、若作りで実際の年齢は不明な上、年齢に触れると暴れるためタブーであるとか。
 
**一緒にいた金時曰く、若作りで実際の年齢は不明な上、年齢に触れると暴れるためタブーであるとか。
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*中宮定子の死後の彼女については「宮廷を退職した」とする説が古くから一般的であり、Fateでもこれを採用しているが、歴史学者の故・角田文衛は「中宮定子を強く慕っていた清少納言が、定子の遺した三人もの幼い子供を見捨てて引退するとは考えがたい」という異説を唱えていた。
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**角田説によれば「紫式部が日記にボロクソ書いていたのは、清少納言本人と面識がありライバルとして激しく意識していたから」らしい。広く受け入れられている説ではなく、はっきり言って角田の妄想に近いが、ロマンのある話ではある。
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*今のところFateでは触れられていないものの、古くから「清少納言は宮仕えを退職した後没落した」という伝説があり、鎌倉時代の説話集『古事談』には没落した後の彼女のエピソードが収録されている。
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**「若い貴族達が荒れ果てた清少納言の家の前を通りかかり『彼女も落ちぶれたものよ』と言ったところ、それを聞いていた清少納言は'''鬼のような尼姿で'''家の中から顔を出し、古代中国の故事にひっかけながら『イイ女はババアになっても大事にしなきゃ、あんたら偉くなれないよ』(意訳)と返した」という<ref group = "出">[http://www.webchikuma.jp/articles/-/2398 『古事談』第二 臣節「五五 零落したる清少納言、秀句の事」]</ref>。
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**また『古事談』中の別の話によれば、清少納言の兄・清原致信は[[源頼光]]の命令で頼光四天王に屋敷を襲撃され殺されたという。清少納言もその襲撃現場に居合わせており、「容貌が男性の僧に似ていたので殺されそうになったが、'''裾をまくって股間を見せつけ'''、女であることを証明した」という伝説が残されている<ref group = "出">『古事談』第二 臣節「五七 清少納言、開を出す事」</ref>。
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***Fateでも「清原致信が頼光に殺された」という伝説は採用されている<ref group = "出">幕間の物語「白き月を仰いで」より。ただし、原典では「実働部隊は四天王で、頼光はあくまで命令しただけ」だが、Fateでは「頼光本人が直接致信の首を刎ねた」ということになっている。</ref>が、股間を見せつけた伝説の方はどうなっているのか定かではない。
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**ただし『古事談』は彼女の死後200年ほど経ってから書かれており、これら2つの逸話は後世の創作と考えられている。いずれにせよ、『古事談』の清少納言は明らかに惨めな後半生を送った人物として描かれているが、このような「清少納言零落伝説」が生まれた背景には、「学問のできる女は幸せになれない」という当時の価値観が影響していたとも言われている。
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*イラストを担当しているMikaPikazo氏は、バーチャルyoutuber(Vtuber)黎明期を支えた『輝夜月』のイラストも担当している。その事も有ってか「Vtuberっぽい」と言われる事も多い。
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**だが彼女のような姿のVtuberはほとんどおらず、例えばくっきりと分かれた髪色のVtuberも、数える程しか存在していない。そのため、これらの印象はVtuberをあまり知らないプレイヤーの偏見に過ぎず、実際にはあくまで「Vtuberのイラストも担当している有名絵師の画風」に過ぎなかったりする。
    
== 脚注 ==
 
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[[Category:サーヴァント]]
 
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[[Category:Fate/Grand Order]]
 
[[Category:Fate/Grand Order]]
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[[Category:ちびちゅき!]]
 
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