ディルムッド・オディナ
(ランサー (第四次)から転送)
ランサー | |
---|---|
真名 | ディルムッド・オディナ |
外国語表記 |
Diarmaid O Duibhne[出 1] Diarmuid Ua Duibhne(FGO)[出 2] |
性別 | 男性 |
身長 | 184cm |
体重 | 85kg |
特技 | アウトドア料理、接客対応 |
好きな物 | 友情、仁義 |
苦手な物 | 恋する乙女、嫉妬深い男、猪 |
天敵 | ソラウ、ケイネス |
出典 | ケルト神話、フィオナ騎士団 |
地域 | アイルランド |
属性 | 秩序・中庸 |
副属性 | 地 |
一人称 | 俺/私[注 1] |
二人称 | 貴様/○○(呼び捨て) |
三人称 | 貴様ら/○○(呼び捨て) |
声優 | 緑川光 |
演者 | 輝馬 |
デザイン |
武内崇 また(FGO) |
設定作成 |
奈須きのこ 虚淵玄 |
イメージカラー | 翡翠色 |
レア度 | ☆3 |
初登場作品 | Fate/Zero |
概要編集
- 略歴
- 『Fate/Zero』では第四次聖杯戦争において、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトによって召喚される。
- 生前、主君の婚約者から主への裏切りをゲッシュにより強制され、悩んだ末に愛に応えることを選んだという逸話を持つ。そのことに後悔はないが、主君への忠義と騎士としての本懐を最後まで全うしきれなかった未練から、今回は愛でなく忠義を選ぼうと心に決めて第四次聖杯戦争に挑む。ディルムッドはサーヴァントとしてケイネスの忠義を目的とし、その為にはたとえ汚れ仕事であっても文句を言う事なく準ずるつもりだった。しかし、初戦のセイバー戦にて彼女の清廉な闘気に当てられたディルムッドは、意思を変え己の騎士道を優先したくなりケイネスの意向を汲まない戦いを行う。その時点でケイネスからの不信感は決定的なものとなった。
- 更にケイネスの婚約者であるソラウ・ヌァザレ・ソフィアリがディルムッドの持つ魔貌による魅了を受け入れてしまい、盲目的なまでの恋慕を寄せる。奇しくも生前と同じ状況に陥り、ランサー陣営の関係は悪化の一途をたどる。最期は切嗣によって人質にされたソラウを救うことを選んだケイネスに令呪によって自決させられた。
- 血涙を流しながら悪鬼の形相で切嗣に、セイバーに、そしてこの世のすべてに怨嗟をぶつけながら消滅した。
- 『Fate/Grand Order』第五特異点『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』では西暦1783年のアメリカに召喚され、ケルト軍の将として登場。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、フィン・マックールと共にⅤの座を統括する兵装舎ハルファスと交戦する。
- 人物
- 癖のある長髪を後ろに撫でつけ、片目の下に泣き黒子のある美男子。[注 2]
- 忠義に篤く、名誉ある戦いを重んずる英霊らしい英霊。生前、向けられた愛情に折れて主君を裏切り、それにより最期は主君に見殺しにされた彼であるが、忠義より愛を選んだ己の行動に後悔はなく、自分を見殺しにした主への恨みもない。主君と酌み交わした杯も、妻と囁きあった睦言もかけがえのない記憶として残っている。
- しかし、もし二度目の生が与えられるならば、その時は忠義を選ぶ戦いを、という想いから聖杯戦争に参加した。サーヴァントは契約とは別に「聖杯を欲する理由」を持ってマスターに従うものだが、彼の場合は聖杯そのものではなく「主君に聖杯を献上すること」を欲している。この動機はサーヴァントとしてはやや独特なものとされているらしく、時に誤解を生むことも。
- その高潔さも彼と同じタイプの人間以外からは理解されにくく、そのすれ違いすら呑み込もうとする結果、亀裂を広げるばかりになることもある。第四次聖杯戦争では「清廉な騎士道を貫き通そうとするあまり周囲が見えなくなり、結果的に主を不幸に追いやった」と奈須きのこ氏に評されるようにやること為すことが尽く裏目に出てしまう。
- そうした苦難に見舞われても己の信じる騎士道を貫きたいという気持ちを優先していたが、他者を顧みない悪意に直面し、最期は怨嗟の念に心を焦がしながら、怒り、嘆き、呪いを口にし消滅する。
- 能力
- 二刀流ならぬ二槍流の槍兵。それぞれが宝具で、右手の長槍「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」と、左手の短槍「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」の二つ。他の宝具のような圧倒的破壊力こそ持たないものの、同じ相手と長期に渡って戦うことに長ける、非常に実用的な宝具。
- 絶世の美男子としても知られ、頬にある黒子には女性を魅了(チャーム)してしまう呪いがかけられている。これはディルムッド自身にも制御できず、ゆえに彼の貌は「魔貌」と呼ばれている。「魔眼」が「相手を見る」ことで効果を発揮する能動的な能力であるのに対し、ディルムッドの「魔貌」は「相手に見られる」ことで効果を発揮する受動的な能力である。ただし、そこまで強力ではなく、高位の魔術師であれば難なく抵抗できる。実際、アイリスフィールにはレジストされている。ソラウが魅了されたのは、彼女自身に抵抗する意思がなかったためである。
別クラス / バリエーション編集
セイバー (Grand Order)編集
『Fate/Grand Order』で登場した、「剣士」のサーヴァントとして参戦したディルムッド。
詳細は「ディルムッド・オディナ〔セイバー〕」を参照。
ステータス編集
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ランサー | ケイネス・エルメロイ・アーチボルト | B | C | A+ | D | E | B | 対魔力:B | 心眼(真):B 愛の黒子:C |
|
主人公 (Grand Order) | B | C | A+ | D | E | B | 心眼(真):B 愛の黒子:C 騎士の武略:B 悲恋繚乱:A |
強化クエストクリアで「騎士の武略」→「悲恋繚乱」に変化 |
宝具編集
- 破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2~4
最大捕捉:1人 - 由来:ディルムッドが養父であるドルイドのアンガスより贈られた紅槍ゲイ・ジャルグ。
- 「赤い槍」を意味する名の通り、紅の長槍。刃が触れた対象の魔力的効果を打ち消す。
- セイバーの鎧のように魔力で編まれた防具、魔術やあるいはバーサーカーの宝具「騎士は徒手にて死せず」のような魔術的な強化・能力付加を受けた武具から、その魔力的効果を奪って物理的な防御力のみの状態にする。
- 但し過去に交わされた契約や呪い、既に完了した魔術の効果を覆すことはできない。
- 「宝具殺しの宝具」と呼ばれる槍だが、この破魔の効果単独で宝具の初期化はできない。あくまで「刃の触れた部分だけ」「刃の触れている間だけ」効果を打ち消す。作中、セイバーと切り結んでも「風王結界」はその瞬間だけ僅かにほどけるのみであるし、キャスターの「螺湮城教本」を傷つけて海魔の大群を消し去った時も、表紙を切り裂かれた宝具は時間を置かず再生している。
- 魔術を使わないものにはただの槍だが、サーヴァント同士の戦いに魔術的なものを使わないことはまずなく、派手さはないが実に有用な宝具。
- 必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2~3
最大捕捉:1人 - 由来:ディルムッドが妖精王マナマーン・マック・リールより贈られた黄槍ゲイ・ボウ。
- 「黄色い槍」を意味する名の通り、黄の短槍。回復不能の傷を負わせる呪いを帯びている。
- HPの上限を削る為、いかなる治癒魔術、再生能力を持ってしても現在の最大HP、つまり「この槍による傷を負った状態」までしか回復できない。解呪するには槍を破壊するか、ディルムッド自身を滅ぼす必要がある。
- 短期決戦だとただの槍だが、同一の相手と長期に渡って複数回戦うことを前提に考えると、じわじわと、しかし確実に効いてくるボディブローのようなもので、対象がサーヴァントでなければ、時間経過による出血死などのより致命的な効果が期待できる。
- ゲイ・ボルクにも同様に不治の能力が備わっているが、あちらはFateルートの教会内のシーンで真名解放で攻撃した場合は傷が治らないという旨でクー・フーリンが説明している。(UBWルートで自分の心臓を刺した際には、凛に「無駄だ。俺の槍で破壊された心臓は簡単には治らん。」と言っているので定かではないが)
- 「破魔の紅薔薇」同様、派手さには欠けるが、非常に使い勝手のいい宝具。なお、使い手である彼はこの槍で傷つくことはない。
- 破魔の紅薔薇、必滅の黄薔薇(ゲイ・ジャルグ&ゲイ・ボウ)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:?
最大捕捉:? - 『Grand Order』では上記の2つがセットで宝具として扱われている。
- ゲーム内では「敵単体に超強力な攻撃[Lv]&強化状態を解除&呪い状態を付与(5ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のQuick宝具。
- 幕間の物語クリアでB+ランクに上昇し、宝具威力倍率が上昇する。
使用技編集
Fate/unlimited codes編集
- ハルヴァン殺し/序
- 突進してゲイ・ボウで突く。破、急に派生可能。
- ハルヴァン殺し/破
- 突進してゲイ・ジャルグで突く。急に派生可能。
- ハルヴァン殺し/急
- ゲイ・ジャルグでの連続突き。
- 石臼落とし
- 横回転しながら薙ぎ払いと突きを放つ。
- ガルヴァ三人殺し
- 槍で斬り上げ相手を浮かせる。
- ガルヴァ六人殺し
- 槍で斬り上げて浮かせた相手を、斜め上への突きで追撃する。
- ガルヴァ九人殺し
- 槍で斬り上げて浮かせた相手を、振り下ろす槍で叩き付ける。魔力ゲージを消費する。
- バックステップ
- 素早く後方に下がる移動技。
- 七門結界
- ゲイ・ボウを地面に落とし、攻撃してきた相手に蹴りで打ち込む当て身技。
- デュコスへの警句
- 空中から斜め後ろに急降下する蹴りを放つ。
- フィンコスへの警句
- 空中から真下に急降下する蹴りを放つ。
- トレンコスへの警句
- 空中から斜め前に急降下する蹴りを放つ。
- 悲恋繚乱~グラニアに捧ぐ
- 聖杯超必殺技。初撃のゲイ・ジャルグで相手を串刺しにし、ゲイ・ボウの連撃を叩き込む。
真名:ディルムッド・オディナ編集
- ケルト神話におけるフィオナ騎士団の最盛期、癒やしの水を司る大英雄フィン・マックールが首領を務めた時代において最強とも言われる筆頭騎士。優美な顔立ちは「輝く顔」と謳われ、2本の槍、ゲイ・ジャルグとゲイ・ボウ、2口の剣、ベガルタとモラルタを武器としていた。
- 生前、主君であったフィン・マックールの婚約者であったグラニア姫を、その魔貌によって誤って魅了し、ゲッシュにより駆け落ちを強制される。名誉を試すゲッシュと忠義の狭間で思い悩んだ末、彼は姫の愛に応える道を選ぶ。
- 出奔した2人に対し、怒り狂ったフィンは多数の騎士を差し向けるが、彼はフィオナ騎士団の騎士とは決して矛を交えず、フィンに呼び集められた外地の追っ手のみと戦い、その全てを切り抜ける。
- 巨人ハルヴァン、ガルヴァと呼ばれる戦士9人、フィンの乳母である挽き臼の魔女などと戦い、皮肉にもフィオナ騎士団の一員であった時にも勝る武勲を立てる。敵を切り裂くたびにディルムッドの心もまた切り裂かれ、相矛盾する忠節とゲッシュの板挟みに苛まされ続けた。
- ディルムッドは逃亡中もフィンへの忠節を貫き、グラニアには指一本触れなかったという。
- 後にフィンの方が折れる形で騎士団への復帰を許され、ディルムッドが願って止まなかったフィンと和解した後には、晴れてグラニアと結ばれたものの、その幸福は長くは続かなかった。
- ある日、フィンと狩りをしていたディルムッドは異父弟の生まれ変わりである猪に遭遇し、持参していた武器がゲイ・ジャルグではなくゲイ・ボウだったことが仇となって[出 3]、その牙で致命傷を負わされる。癒しの魔力を持つフィンに助けを求めるが、グラニアの件を根に持っていたフィンは彼を見殺しにする。
- 過ぎし日の自身の末路を顧みてもディルムッドに後悔はない。ただ運命の巡り合わせがあまりにも悪すぎただけのことであり、彼と彼を巡る者達は精一杯前向きに生きたのだから。フィンと交わした杯も、グラニアと囁きあった睦言も、その末路が悲劇であったとしても今もかけがえのない記憶である。
- 彼はただ一度きりの、過ぎてしまった人生を否定はしない。だが、もし仮に再び騎士として槍を執る、二度目の人生があったとするならば。
- 前世では叶わなかった、騎士としての本懐に生きる道。今度こそは忠節の道を。曇りなき信義とともに、主に勝利を捧げる名誉を――
登場作品と役柄編集
Fateシリーズ編集
- Fate/Zero
- 主には忠誠を、敵には戦士の礼をもって応える騎士の鑑。その在り方からセイバーとはお互い好敵手と認め合う間柄。
- Fate/Grand Order
- 「スカサハ体験クエスト」の開催に伴い実装。
- 同時に実装されたフェルグス共々「スカサハ体験クエスト」で登場したが、最終パートのみで出番は少なめだった。スカサハやフェルグスは新規キャラクター、彼は元々の出演作がある身と考えれば妥当ではあるか。
- イベント「Fate/Accel Zero Order」ではロード・エルメロイⅡ世の策謀によりケイネスが第4次聖杯戦争から撤退、その際に令呪によって主人公たちに預けられる。
- ちなみに、ゲーム的な都合上1種類しかない宝具は二槍を連続で打ち込む「破魔の紅薔薇、必滅の黄薔薇」として構成され、効果も「相手の強化を解除する」「継続ダメージを与える」もので表現されている。
Fate関連作品編集
- お願い! アインツベルン相談室
- 『Fate/Zero』本編で負ったトラウマを無かった事にして現実逃避を図ろうとしたため、アイリによって事実を突きつけられ、本編第16話Bパートの出来事を思い出し血涙を流した。
- とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦
- ケイネスとソラウの間で気苦労が絶えない。しかし後半思わぬ展開で彼にとっては一番幸運なルートになった。
- Fate/unlimited codes
- 「忠誠なるフィアナの騎士」。PS2版追加キャラクター。ZEROランサーの名で登場。
- Fate/Ace Royal
- 英霊カードの一枚として登場。スキルは地味ながらも有用な物が揃っており、「愛の黒子」は相手が「セイバー」クラスで召喚されていない限り、アルトリアも式もメロメロにしてしまう。セイバーとライダーの適性も持ち隙が無い。またその相手の防御力を常時下げる「破魔の紅薔薇」と回復不能のダメージを与える「必滅の黄薔薇」によって、襲撃に回った際の攻撃は強烈で、ステータスに表れるもの以上の強さを発揮する。
- カプセルさーばんと
- さーばんとの一匹。
- Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
- 「ゼロカフェ」の厨房を一手に引き受けるシェフ。女性客にモテすぎて困るため、滅多に客席の方には姿を見せない。
- あまり女っぽさのない店長や男性スタッフに囲まれている時だけが、彼の心から安らげるひとときである。
その他編集
人間関係編集
Fate/Zero編集
- ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
- マスター。彼がディルムッドを召喚し、令呪も保有している。
- 勝利と聖杯を捧げる絶対の主と定め、忠実な騎士として仕える。
- しかし等価交換を原則として生きる典型的な魔術師である彼からは自身の無償の忠義を理解してもらえず。さらにディルムッド自身も主であるケイネス個人への理解を怠っていたことから最期まで信頼関係を築くことができず、最終的には令呪で自害を強要させられた。
- ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ
- 魔力は彼女から提供されているが、あくまで主の婚約者として接する。
- 魔貌のせいで想いを寄せられるが、それに応えるつもりはなく、後に彼女がマスターとなってからも、その態度は崩さない。
- だが、もしグラニアのようにすべてを捨てて縋り付いてきたら、想いを振り払うことができるのか自身でも分からなかった。
- セイバー
- 良き好敵手として鎬を削りあう。
- 単純に勝利を競り合うでなく、誇りをもった相対はこの聖杯戦争において一際清廉。
- イスカンダル
- いきなり名乗りを上げた上、軍門に降れと言われ、呆気にとられる。対キャスター戦では共闘し、キャスターの宝具破壊を狙う。
- キャスター
- 外道、青瓢箪と軽蔑している。セイバーへの執着を咎める気はないが、自分を差し置いてセイバーを狙うことは許さない。
- 衛宮切嗣
- セイバーのマスター。後に彼の謀略のために命を落とすことになる。
- アイリスフィール・フォン・アインツベルン
- 既婚の女性を魅了するとは十分な非礼と言われ、無差別に発動するものであって意図しての魅了ではないと弁解する。
- ウェイバー・ベルベット
- 本編では対大海魔戦の際に切嗣からの伝言を伝えられた以上の関わりは無い。
- 『ゼロカフェ』や『戦車男』などのスピンアウト系では何かと親しい間柄になることが多い。
Fate/unlimited codes編集
- ランサー
- 彼に勝った場合は、彼に畏敬を示す。伝承でディルムッドはクー・フーリンより約300年ほど後の人物だとされている。
- 負けた場合、彼からその腕を惜しまれ、「これほどの傑物を私怨で取りこぼすとは魔が差したものだ」とフィン・マックールへの苦言も出る。
- 赤枝の騎士団も、『Fate/hollow ataraxia』でクー・フーリンが述懐しているように、王による女性絡みの遺恨で騎士の死や離反を招いている。
- ライダー
- 石化の魔眼に悩まされている彼女は、魔貌によって不自由な生を送ったディルムッドに、思うところがあるような言葉をかける。
- キャスター
- 顔のいい男に良い思い出が無い彼女は、「これだから顔がいい男は! 油断! ならないのよ!」とのこと。
- アサシン
- 二槍流を珍しがられ、風流を解する人物と好感を持たれた。
- 遠坂凛
- 魔貌で魅了してしまい、ときめかれる。
- ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
- 美貌は認められるものの、愛の多そうな殿方に興味は無いと言われる。
お願い!アインツベルン相談室編集
- アイリ師匠
- 浮気のことで私怨をぶつけられ、マスターと分かり合えなかった現実をまざまざと見せ付けられる。まあ本編のディルムッドもソラウに満更でもなかったりするが……
- 弟子ゼロ号
- 魔術に縁のない彼女は当然魅了されていたが、ディルムッドの残念な姿を見て目が覚めた。
Fate/Grand Order編集
- 主人公 (Grand Order)
- この世界でのマスター。
- 今までのマスター達と比べると、自分を気にかけてくれる上にサーヴァントや英霊という立場以上に、「戦士」としての矜恃をよく理解し気遣ってくれる理想のマスターと言える存在。
- ディルムッド・オディナ〔セイバー〕
- 双剣を構えセイバーとなった自分自身。
- あちらの彼の幕間の物語「双剣、来たる」にて、残留思念についてくる形でカルデアに迷い込んだアヴァータの妄念を打ち払うべく自らの霊基を一時的に貸し与えた。
- スカサハ
- 「スカサハ体験クエスト」にて彼女に召喚される。『Fate/Grand Order material II』ではスパルタ過ぎないかと若干引いている。
- エミヤ〔アサシン〕
- 第四次聖杯戦争で敵対したマスターの並行世界での姿。イベント「Fate/Accel Zero Order」では特に交流していないが、最後にマスター達の護衛を託した。
- 『Fate/Grand Order material III』では、彼から「(アルトリアやジャガーマンに比べて、向けてくる目線が)分かり易い」とコメントされている。
- 彼の幕間の物語でも普通に会話はしているが、いつか尋ねたい事などもあるとも口にしている。
- ナイチンゲール
- 第五特異点で敵対した相手。満面の笑みで「病原菌は消毒です」と躊躇無く拳銃をぶっ放してくる彼女にドン引きした。
- ビリー・ザ・キッド
- 第五特異点で敵対した相手。彼の幕間の物語でも共演している。
- TVCMではセイバーの方が酒場で戦闘する様子が描写されていたが、ゲーム本編ではまったく縁がないまま終わった。
- その後『Fate/Grand Order -turas réalta-』ではマッチアップが行われ、CMの構図そのままに戦闘する様が描かれた。
- ファントム・オブ・ジ・オペラ、エドワード・ティーチ、ジル・ド・レェ
- イベント「プリズマ☆コーズ」後半戦で、魔法少女嗜好四天王となった同士。
- 元からどこかおかしい他の3名と比べて、「真面目に考えた結果拗らせてしまってる分ヤバい感じがする」とクロからも引かれている。
- ティーチに関しては別のイベント「夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー」で悲惨な目に遭って「聖杯に呪いあれ!」のパロディをやらかしているため、妙な親近感を覚えている。
生前編集
- フィン・マックール
- 主君であり、フィオナ騎士団の団長。一度許したとはいえディルムッドとの遺恨を忘れることができず、最後は結果的に彼を見殺しにした。
- 謀殺されたも同然の破局を遂げたが、フィンの怒りを理解していたためディルムッドは死後も恨んでおらず、フィンと交わした杯はかけがえのない記憶として残っている。また、フィン自身も私情により大事な部下を死なせた事を後悔している。
- 第五特異点およびカルデアでは念願の共闘が叶ったものの、微妙に笑えないジョークで弄ってくる主君に対して距離感を計りかねている。
- グラニア
- 主君の婚約者として出会い、黒子で魅了してしまった女性。後の妻。
- ゲッシュで主への裏切りを強制する、恩人である巨人を殺させるなど何かとディルムッドを貶めた人物であるが、ディルムッドはその覚悟に敬意を持ち、彼女を恨むこと無く最後には愛するようになった。
- オスカ
- フィンの孫でフィオナ騎士団に同期入隊した親友。ディルムッドが騎士団に戻れるように祖父を説得したと言われており、彼の死際にも立ち会っている。
- オェングス
- 養父。ケルト神話における愛の神であり妖精の王。
- 彼もまた恋愛に関する逸話持ちであり、ある意味子は親に似るということか…
- マナナン・マク・リール
- Fateにおける養父。ケルト神話における海の神。
- 『Fate/Grand Order』ではマナナン・マク・リール〔バゼット〕の名でバゼットを依代とした疑似サーヴァントとして登場し現時点で言及はまだないが、期間限定イベント「アークティック・サマーワールド!」にて両者がYARIOメンバーとして共演した際は従来通り『父親っぽいがそうじゃない人』と認識している。
- 一方あちらからは第三再臨にて「略奪愛はよくないです」と直球で言われている。
名台詞編集
Fate/Zero編集
- 「このディルムッドを差し置いて“片腕のみのセイバー”を討ち果たすことだけは、断じて許さぬ。なおも貴様が退かぬとあらば、これより先は我が槍がセイバーの“左手”に成り代わる」
- キャスターに苦戦するセイバーに助太刀しての宣言。己とセイバーの戦いに横槍が入ることは望まない。
- 「──今ここで貴様を串刺しにするのがどれだけ容易いか、判っていような? セイバーのマスターよ」
「俺のマスターは殺させない。セイバーのマスターも殺さない。俺も彼女も、そのような形での決着は望まない」
「ゆめ忘れるな。今この場で貴様が生き長らえるのは、騎士王の高潔さ故であることを」 - 切嗣によって再起不能にされたケイネスを救出しつつ、冷ややかな棘を含めて言い放つ。ランサーの行動次第で敵マスターの命運が決まる点は、UBWルートのオマージュである。
- 「私はサーヴァントであるより以前に一人の騎士なのです。忠義を尽くす君主は、ただ一人しか有り得ない。ソラウ様、どうかご容赦を」
- ケイネスに代わり令呪の所有者となったソラウに言った言葉。
- ケイネスに令呪がなかろうとディルムッドはケイネスに忠義を尽くす。しかし、彼の忠誠は最早主に届かない。
- 「いま勝たなければならないのは、セイバーか? ランサーか? 否どちらでもない。ここで勝利するべきは、我らが奉じた『騎士の道』──そうだろう? 英霊アルトリアよ」
「我が勝利の悲願を、騎士王の一刀に託す。頼んだぞ、セイバー」 - VSキャスター第2ラウンド。「約束された勝利の剣」を封じていた切り札の「必滅の黄薔薇」を自らへし折る。サーヴァントとしてではなく、騎士としての勝利を選ぶ。
- 「セイバーよ……この胸の内に涼風を呼び込んでくれるのは、今はもう、おまえの曇りなき闘志のみだ」
- ケイネスの誤解を解こうにも聞き入れてもらえず罵倒され侮辱される。そんな修復不能な関係に悩むディルムッドにとって、もはやセイバーとの戦いだけが癒しだった。
- 「……騎士王の剣に誉れあれ。俺は、おまえと出会えてよかった」
「フィオナ騎士団が一番槍、ディルムッド・オディナ──推して参る!」 - 騎士の王たる貴すぎるセイバーの在り方を目にして出会えてよかったと告げる。そして再び戦いが繰り広げられていく。
しかしそんな正々堂々とした清々しい二人の戦いの裏で切嗣の暗躍は進んでいく。
- 「貴様らは……そんなにも……」
「そんなにも勝ちたいか!? そうまでして聖杯が欲しいか!? この俺が……たったひとつ懐いた祈りさえ、踏みにじって……貴様らはッ、何一つ恥じることもないのか!?」
「赦さん……断じて貴様らを赦さんッ! 名利に憑かれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども……その夢を我が血で穢すがいい!
聖杯に呪いあれ! その願望に災いあれ! いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せ!」 - 切嗣の作戦で、ケイネスに令呪を用いての自害を強要されたディルムッド。憤怒の血涙を流し、呪詛の断末魔を上げるその姿には常の美貌は見る影なく、切嗣やセイバー、世界全てに向け怨嗟をぶつけ、絶望と共に散っていった。
Fate/unlimited codes編集
- 「光の御子との手合わせとは……身に余る栄誉でありました。その勇姿、胸に刻みます」
- 対ランサー勝利セリフ。
- フィオナ騎士団の時代には既にクー・フーリンの名が大英雄として知られていた事を考えると、それはもう感激もひとしおであろう。
- 「これぞ、待ち望んだ結末だ。セイバー、再び巡り会えた運命に、心から感謝する」
- 対セイバー勝利セリフ。
- かつて決着をつけられなかったセイバーとの戦いを噛み締めている。
Fate/Grand Order編集
戦闘編集
- 「穿て! 『
破魔の紅薔薇 』! 『必滅の黄薔薇 』!」 - 真名解放。紅と黄の双槍が敵を穿つ。
- 「我が絶技をお見せしよう」
「宝具を開帳しよう」 - 宝具選択時の台詞。『破魔の紅薔薇』と『必滅の黄薔薇』は直接の火力はあまりなく、強化スキルを持たない敵にも十分な効果を発揮できないが、攻撃力や防御力アップ、無敵や様々な効果まで解除できるので、敵によっては直接ダメージ以上の効果がある。とはいえ永続効果は解除できないという絶妙の原作再現。
- 「敵の持久力を削ぐ」という地味ながらも重要な立ち回りができるサーヴァントは少なく、派手な槍働きはできないが重要な役どころという意味ではディルムッドらしいといえばらしい。
マイルーム編集
- 「おや、あれは……なるほど、此度は味方か。誉れも高き騎士王の剣、頼りにしよう」
- アルトリア・ペンドラゴン所属時のマイルーム会話。かつての好敵手との邂逅を喜んでいる。
- 「っ!? ……征服王……なのか……? お前が……いったい何がどうやったら十年後にああなるのだ!?」
- アレキサンダー所持時のマイルーム会話。真面目一辺倒の彼は突っ込まずにはいられなかった模様。
- 「なんと! 我が王フィン・マックールよ! 此度もまた共に戦えるとは、光栄の至りです!
ところで、まさかお妃様も……いえ、何でもありません」 - フィン・マックール所属時のマイルーム会話。かつての主君と共に戦えるのは本人にとっても幸福なのだろうが、やはり女性関係は気を遣う模様。
- 「嫌いなもの……猪は死ぬほど嫌いですね。それから……いえ、何でもありません」
- 嫌いなものについてのマイルーム会話。前者は文字通りであるが、後者は一体何を言おうとしたのであろうか。
本編編集
幕間の物語編集
- 「おお、主よ……! これほどの心遣いを向けてくれる主君に出逢えるとは、身に余る幸運か……!」
- 自身の幕間の物語「薔薇の双槍」にて、ロマニから彼自身の深層心理へのレイシフトについて主人公はどうしたいかを聞かれた際、上の選択肢を選んだ場合の台詞。
- 今まで主従関係に運のなかったディルムッドにとって、自分をここまで気遣ってくれる主人公の言葉はまさに感無量なのだろう。
- 「そう言っていただけるのは嬉しいのですが……その、ディルムッさんと言うのは……少々、照れくさいです」
- 同上。途中で出る選択肢で下の方を選んだ場合の台詞。
- 照れつつも主人公のノリに付き合ってくれる所が彼らしい。
- 「……あるのでしょう。ですが、それは今ここで置いていきます。
私はそれ以上の〝何か〟を王から得た。かけがえのない何か───見失ってはならないものを」 - 同上。主君フィン・マックールの幻影から、自分がやった所業について恨みはないかと尋ねられた時の台詞。
- 己が無意識に心の奥底へと追いやった「罪悪感」と改めて向き合ったディルムッド。そこでは失ってしまった以上に、自分が生前何よりも大事にしていた「大切なもの」に気づくことが出来た。
イベント編集
- 「チョコは危険ですマスター!!」
- バレンタインイベントにて、主人公にバレンタインのチョコレートの危険性を説く魂の叫び。
- 曰く、「とある聖杯戦争でうっかりチョコを貰ったら目の前でギスギスした争いが繰り広げられて胃潰瘍待ったなしだった」らしい。
- どうやらどこに召喚されても彼は女性で痛い目を見るのは避けられないご様子………。
- 女難具合では、一緒になって(マスターの身を案じて)バレンタインチョコ受領を阻止しようとしている誰かさんといい勝負である。
- 「男同士の友情……素晴らしいですね! お二人とも、私も仲間に加えて頂きたい!」
- 同上。ガイウス・ユリウス・カエサルのあまりの不摂生っぷりにキレたエミヤが文字通りの炎上マラソンに引きずり回すのを見て。
- 眉目麗しい美男子だが、根っこのところはやはりケルト脳というべきか。
- 「く──
く──来るなぁ! 大人のおんなぁ、来るなぁ!」 - イベント「魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~」の追加クエスト「翡翠紳士・血涙編」にて。
- 登場するや否やいきなり血の涙を流しての慟哭である。もはやトラウマというレベルを超えている残念っぷり。
- 「大人の女──大人の女は、したたかだ!
計算高くて腹の底では何を考えているのか分からない! 護られる立場を期待しつつ、その陰で支配しようとする!
そこへいくと魔法少女は物理的に強い……すぐに足が痛い、とか言い出さない……!」 - 同上。前半に関しては彼の経験談ゆえに説得力もあるが、その反動のせいか大人じゃない女の子がやけに美化されており、真に忠義を誓う存在にまでなっている。
- クロエ曰く「そんなことも無いんだけど……」とのことで、魔法少女だって足が痛いときは痛いのだ。
- 「悪いことは申しませぬ。大人の女にだけはお成りになられるな……」
- 同上。どんなにイケメンでも、どんなに真摯な気持ちでも、これにはさすがに魔法少女もドン引きである。
- 「嘆くな少女よ。これが男の浪漫というものだ。君も英霊の
端くれならば、理解できずとも付き合ってやりたまえ」 - イベント「Fate/Accel Zero Order」にて。
- 汚染された大聖杯をほったらかしての不条理な戦いに盛り上がる男たちに困惑するマシュにかけた言葉。『Fate/Grand Order』での彼にしては珍しく普通に格好いいのだが、同時に彼もまた脳筋気質なケルトの英雄だということを思い知らされる台詞と言えよう。
とびたて!超時空トラぶる花札大作戦編集
- 「……それには及びません、我が主。必ずや勝利をもたらす、その誓いに優るものなどありましょうか」
「されど、その隣にこそ並び立つ無礼をお許しあれ!」 - 本編では決して叶う事のなかった、主に忠誠を尽くすその願いの成就。これが「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」の1シーンであることに目を瞑れば、ディルムッドファン感涙のシーンである。ケイネスも辛辣な言い方ながらディルムッドの忠節を受け止めてくれた。
- 「まさに望外の喜び。セイバー、貴様は仕える主君を誤ったな!」
「お前の残念騎士道など、我が槍で斬り結ぶには値しないと言ったのだ。この黒子ひとつで───十分だ。」 - 主と信頼関係を深めた途端手の平返したイケメン。……言い様こそ酷いが「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」においては主君云々の指摘は正しかった。というか「セイバーを食べ放題の店から引っ張り出すために令呪を一度に全部使いきった」なんて知りたくもない相手側の事情を知ったら手の平を返したくもなる。
- セイバーとの信頼関係を本編同様蔑ろにし続けた切嗣と、本編とは違ってディルムッドと信頼関係を深めることが出来たケイネスの違いが如実に表れたといえよう。
- 「我が主は、誇りと栄光の為、あえて一本の草木も生えぬ不毛の道を選ばれたのですから」
- 勝利台詞。ケイネスの頭髪がネタにされまくっている。勿論、ディルムッドは本心からケイネスを支え、讃えているだけ。
お願い!アインツベルン相談室編集
- 「過去に振り回されるのはもう止めよう。俺は相応しい戦場、素晴らしい好敵手と出会い、騎士としての本懐を遂げたのだから!」
「マスターから妬まれる事も疑われる事も無かった
ソラウ殿とケイネス殿はオシドリ夫婦だった
グラニアの事はもう勘弁してください」
「よし、そういう事にして騎士王に会いにいこう!
セイバーの首級は我が槍の誉れ!」
「うおお、もう一度四話からやり直すぞ~!」 - 弟子ゼロ号にウロブチックな展開はなかった事にしようと励まされ、辛い過去はもう忘れたままやり直す気でいる。
- 「無論だとも。いざとなれば格闘ゲームの方で妥協する、という手もある。」
「そこでもう一度、セイバーと刃を交え、
清く正しい聖杯戦争から男女交際に発展して──」 - 男女交際……グラニアが再婚しても当然な残念ぶりである。
- 「そうか── そうだったのか──
俺は自分の騎士道に殉ずるあまり、
常時イケてない主の苦悩を想像できなかった──
なんという不忠者だ──この馬鹿者、この馬鹿者めー!」 - さらりと酷い事を言っているが、彼に悪意はまったくなく自分の行いを悔やんでいた。
- 「世話になった。…フッ。おまえたちには恥ずかしい所を見せてしまったな」
- もう格好よく決められても弟子ゼロ号、きゅんきゅん出来ない……。
その他の作品編集
- 「なにっ、知っているのか英雄王!」
- コンプティーク付録のドラマCD『アルトリア・ロマンス』より。本人たちが登場して早々始まった男塾ごっこの中で、自ら買って出たのがこの立ち位置である。
- 「ま、今現在は我が主、土木研部長の卒業制作である巨大迷路作製を手伝っているのだがな……
これがフロアひとつ借り切った上に、隠し扉24層、音響効果機械3基、猟犬代わりの柴犬数十体、無数のトラップ、廊下の一部はトリックアート化させていて……」 - 『アルトリア・ロマンス』より。学園ロマンスものにおける所属部活動を訊かれて「土木研究会」と爽やかに答える彼に、セイバーも「えっ……ランサー、なのに、土木研……?」と困惑を隠しきれない。
- もちろん土木研部長の卒業制作とは冬木ハイアットホテルと共にアレした魔術工房のパロディであり、話を聞いているセイバーからは「なんでしょう、その迷路、妙に報われない予感がひしひしと……」と不吉なコメントを頂いてしまっている。
- 「い、いや、あれは不可抗力というか、抗えなかったというか……」
- 『アルトリア・ロマンス』より。この世界線でもケイネスとソラウとの三角関係を展開していた。
- 「つまりは武者修行と華々しい成功の部分こそが、本来重要視すべき部分。
それが後年、ご婦人と騎士の部分のみがクローズアップされて、ロマンス=恋愛物という認識が出来上がったという一説があり、ああ……嘆かわしい事だ」 - 『アルトリア・ロマンス』より。ロマンスの意味を勘違いしているセイバーに対し、ライダーやギルガメッシュとともにロマンスについて解説する。
- タイトルと学園ものという事で、セイバーを巡る逆ハー展開を期待していた層にはちょっとがっかりな内容だった。
メモ編集
- 武内氏曰く、クー・フーリンはツリ目だがディルムッドはタレ目と描き分けている。[出 4]
- 聖杯に仮託する望みがなく、召喚に応じて戦うことそのものが聖杯戦争への参加動機という点や、序盤でセイバーを翻弄して手傷を負わせるという点で『stay night』のクー・フーリンへのオマージュの妙が窺える。しかし、最期までオマージュしなくてもいいだろうに……。
- 虚淵氏は『Zero』執筆の際、ランサーは最後までキャスティングに悩んだらしい。槍の伝承に加え、Fate(=不幸な運命)に沿った逸話がある英雄が欲しかったとのこと。また、冬木の聖杯戦争に召喚できるのは西洋の英霊のみという縛りも存在した。[出 5]
- 今際の言葉のせいでアニメ版『Zero』の視聴者には「ディルムッドの呪詛で聖杯が汚染された」と誤解した人が多かった。元々『Fate/Zero』単体では詳しく説明されない上、アニメ版では尺不足もあった為、それらしい理由を探してディルムッドの最期に行き着くのも仕方ないが……。言うまでもなく、あの時点で聖杯はアインツベルンの失策で汚染されており、ディルムッドの怨嗟とは無縁である。結末を知るファンへのサービスといったところ。
- 世界的には余り有名でないケルト神話においても知名度は高くない。ただし、大英雄フィン凋落の切っ掛けとして語られるので、言い方が悪いがフィンのおまけのような形で、ある程度認知されている。
- なお、フィオナ騎士団を円卓の騎士やシャルルマーニュ十二勇士の原典とする説もあり、ランスロットのモデルの1人にディルムッドが挙げられている。虚淵氏はこれに対し、「そりゃ〜4thバーサーカーが苦手とするのも無理はない」と語っている。[出 6]
- 伝承では彼が主君と和解してから最期を迎えるまでには数年(7、16年とも)の間がある。その間は姫と結婚して寄り添い、子供も3人(4、5人とも言われる)儲けている。作中でも同様かは不明。
- 上記の伝承が採用されていたとしてもグラニアはディルムッドの死後、フィンと再婚しているという伝承もあるので、それを踏まえればやっぱり不幸である。逆にディルムッドの後を追うように死んだとする伝承も存在する。
なお、フィンがディルムッドを見殺しにしてグラニアを娶った事はフィアナ騎士団からも非難の声が上がっており、フィンの孫であったオスカーはディルムッドの親友であり、最後までディルムッドを救うよう頼んでいたため、祖父との間に確執が出来ている。
- 上記の伝承が採用されていたとしてもグラニアはディルムッドの死後、フィンと再婚しているという伝承もあるので、それを踏まえればやっぱり不幸である。逆にディルムッドの後を追うように死んだとする伝承も存在する。
- フィンが彼を見殺しにしたのは変わらないが、伝承によってその対応は様々。
死にかけの彼に向かって罵り侮蔑の言葉を投げかける
救おうとして水を掬うも土壇場で踏みとどまる
必死に助けようとするがグラニアの恨みを思い出すと水が零れてしまい、助言を受けて三度目にして成功したが既に事切れていた
等、多岐に渡る。TYPE-MOON作品においては、メディアにもよるが悪意を持って彼を見殺しにした方を基本的に採用している。 - 生前のディルムッドの死因が猪と比較的身近な生き物であることから、ファンには「INOSHISHI」と呼ばれてネタにされている。神話の英雄であり、作中でも飛行中の戦闘機に飛び乗るほどの驚異的な身体能力を披露していた彼を殺せるというと猪とは思えない超生物に思えるが、それもその筈、この猪はディルムッドの異父弟である耳と尾を持たない真性の魔物である。やっぱりINOSHISHIじゃねーか。
- 昔における猪との遭遇は、現代で言う所の自動車事故くらいに身近なものだった。猪というのはそういう意味で、日常に潜む分かり易い死の象徴の一つとも言える。
- というか、ディルムッドはゲッシュにより「猪と戦うと死ぬ」。フィンも呪いを気にして「危険だ」とディルムッドを止めているのだが、スルーして相討ちになった。ついでに嫁からも「嫌な予感がするから、ちゃんと武器を持っていけ」と言われたのに「狩りだから」とスルーして死んだ。この時に限って何者かがディルムッドの危機意識を鈍らせる呪いをかけたとしか思えない裏事情である。
- この猪、伝承では「ベン・ブルベンの猪」と呼ばれているのだが、ちゃっかり完結記念冊子「ALL OVER/ZERO」での質問コーナーでペンネームに使われている。何してんだ異父弟。その上にコーンウォールの猪が並んでいる辺り、作為的なものを感じる。
- 『Fate/Grand Order』ではクー・フーリンの幕間の物語「ゲッシュ」にて、彼とDr.ロマンが彼と猪に関する話題を挙げていた。
ちなみにDr.ロマンは「彼は嫌がると思う」と難色を示し、主人公も彼の名前を言おうとしたところをマシュに「誰しも苦手なものがある」と遮られていた。その後、本人のマイルームで猪が死ぬほど嫌いであることが判明した。 - 彼と同時に実装された概念礼装「魔猪」では、幾多の戦士の亡骸の上に「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」を喰っている禍々しい姿が描かれている。猪っていうのか、これ?
この魔猪は様々なクラスのエネミーとしても登場している。通常サイズと巨大サイズがおり、前者は複数で出現する事が多く、後者は全体攻撃を持っているため場合によっては難敵とも言える強さ。全てがディルムッドの死因になった猪という訳ではないが、こんなのが彷徨いていた神話時代のアイルランド、ウェールズの魔境っぷりが窺える。
- 生前、彼は2本の槍だけでなく2本の剣、モラルタ(「大いなる激情」の意、『Grand Order』では「憤怒の波濤」表記)、ベガルタ(「小なる激情」の意、『Grand Order』では「激情の細波」表記)を所持していた。
用語辞典には「ケイネスはむしろディルムッドがセイバーのクラスで召喚されるのを望んでいたのかも」と記されている。[出 6]- 伝承によると、2口の剣は共に養父であるドルイドのアンガスより贈られた物で、元々は妖精王マナマーン・マック・リールが所有していた。モラルタは一太刀ですべてを倒すと言われ、ベガルタの詳細は不明とされている。
伝承ではこれらの二剣二槍の武器を用い様々な敵と闘い、グラニアとの逃避行の時には空飛ぶ魔女を投げ槍で倒したり、巨人を倒すなど騎士団に所属してた時以上の武功を立てたという。最も優れた組み合わせはゲイ・ジャルグとモラルタのようだが、クラスの都合で再現できない。なお、彼が最期に魔猪の牙に倒れた時、携えていたのは逆の組み合わせであるゲイ・ボウとベガルタであったとされる。 - 全ての問題の元凶のグラニアに対しては全く恨んでおらず、愛していた。一方、グラニアとのことを、ケイネスから「主君の許嫁を奪った間男」扱いされた時は流石に地雷だったようで激怒してしまった。
- フィオナ騎士団の騎士達はディルムッドへの友情から討伐を拒否した。そのためフィンは外部からディルムッド討伐を命令した。
- 騎士の鑑といえる人物であるが、本来は二槍流や二刀流だけでなく剣と槍を同時に扱うという、かなり変則的な戦闘方法の持ち主である。
アニメ版でケイネスが見たディルムッドの過去夢および第一期エンディングでは、槍と剣を同時に装備している姿が確認出来る。
「槍兵」のクラスで現界した場合は槍しか持たず、二槍流で戦う。この非常に珍しい得物の扱いは、英霊という歴戦の戦士もまず相手にした経験が無いという面で白兵戦にて絶大な効果を発揮し、セイバーはやりにくい闘い方と相当戸惑っていた。
「剣士」のクラスで現界した場合は槍の方が使えなくなる。セイバーのディルムッドの絆礼装にて、サーヴァントである限り、生前の戦い方は不可能と明らかになった。- 槍しか持ち込んでいないことについて、虚淵氏は冗談交じりに「ランサーのクラスで剣を使っちゃうのは流石にアレだと思ったんでしょう」と語っている。[出 7]確かに剣を持ち込むランサーも居る……
- 後に『Grand Order』の第五特異点実装の際のCMにてモラルタ、ベガルタと思しき2本の剣を携えた彼の姿が確認された。しかし本編に登場した際はランサーであり、長らくセイバーとしてのディルムッドは実装されていなかった。
- 『TYPE-MOONエース』VOL.11によると、今後"セイバー・ディルムッド"の実装は予定しているとのこと。そしてCMでの登場からざっと895日で「復刻版:Fate/Accel Zero Order -LAP 2-」にて満を持して実装された。
- 伝承によると、2口の剣は共に養父であるドルイドのアンガスより贈られた物で、元々は妖精王マナマーン・マック・リールが所有していた。モラルタは一太刀ですべてを倒すと言われ、ベガルタの詳細は不明とされている。
- バーサーカーを相手にした場合の相性が抜群に良い。バーサーカーが戦闘でメインに使う宝具「騎士は徒手にて死せず」で宝具化される諸々の武器は、それが最初から宝具でない限り、「破魔の紅薔薇」の前には無力化されるためである。
- 「お願い!アインツベルン相談室」のゼッちゃんの寝言によると、バーサーカーには強いがライダーには弱いとの事。対人宝具しか持たない彼にとって多大な物量を誇るライダーには単純に押し負けるという事と推測される。
- 同時に高火力、広範囲の攻撃手段を持つセイバーはライダーとの相性が良いと語られている事がこの説の裏付けになっている。
- 同じく物量攻撃のキャスターは、宝具に触れられさえすれば一撃で海魔を霧散できるが、近付くまでにそれなりに苦労している。
- 聖杯戦争中、マスターとの関係に終始頭を痛める彼だが、両者の関係がこじれた原因は複数ある。その最たるものはソラウの恋慕だが、彼に何の責任もなかったわけではない。
ケイネスは、彼の人格や思想を認める気が無く、サーヴァントはあくまで使い魔=戦いの道具であるとして、始終その様に扱おうとした。
ディルムッドの方も、マスターに求めるのは「忠義を受け入れる器」だけであり、ひいては一個人としてのマスターはどうでもよかった節があり、ケイネスの人格や思想と向き合おうとすらしなかった。
両者は、命を賭した戦場で共闘しなければならないパートナーでありながら、相互理解を怠った。このことも、彼らの敗因の一つである。- 「ただ今生の主たる召喚者に忠誠を尽くし、騎士としての名誉を全うすること。それだけが己の望みであると」この言葉に嘘偽りはなく本心で、ディルムッドの望みはただ忠節の騎士として主に聖杯を捧げることのみ。しかしマスターであるケイネスの価値観からすれば、「英霊は英霊なりに、聖杯を求める理由を持ち合わせているはず」であり「名のある英霊が誇りを曲げて人間風情の使い魔に身をやつすとなれば、何かよほどの理由がなければ辻褄が合わない」として、その望みを信じてはおらず、彼が自分に偽りを言っている、という認識だった。
そのためケイネスは彼が「いずれ本当の望みを叶えるために自分を出し抜こうとするのではないか」と疑っていた。彼はいくら問い質されても頑なに「騎士としての面目を果たせばそれで良い。願望器の聖杯はマスター一人に譲り渡す」と終始その一点張り。何故そう思うかを彼に説明しなかったし、ケイネスも「令呪があるのだからいざという時はどうとでもなる」「サーヴァントは所詮道具。道具が何を秘めていようと問題ない」と、ディルムッドに何故そう思ってるのか問うこともしなかった。 - ケイネスの「名のある英霊が誇りを曲げて人間風情の使い魔に身をやつすとなれば、何かよほどの理由がなければ辻褄が合わない」という考え、これ自体は完全に間違いとは言えない。ただ、「騎士の誇りを賭して戦い、主に聖杯を献上すること」はディルムッドにとっては「よほどの理由」に該当するのだが、魔術師であるケイネスにその思考は無かった。そこから完全に誤解である「いずれ本当の望みを叶えるために自分を出し抜こうとするのではないか」という考えに至ってしまったのが、相互理解の欠如である。
- なお、そもそも冬木の聖杯戦争における基本中の基本であるため見落とされがちだが、「既に終わった存在である英霊が再び現世で何かを為せる」という事自体が既に聖杯の奇跡の範疇である。ディルムッドは厳密に言うと「聖杯を使わなくても目的を達成できる」というだけで「聖杯を求めた理由(聖杯の奇跡に頼らなければ叶える事のできない望み)」は実際にあったわけである。言ってしまえば、ディルムッドの望みには聖杯は不可欠だったものの、召喚された時点で目的に半ば王手をかけ、聖杯自体にもう用は無くなったことになる。
- 「ただ今生の主たる召喚者に忠誠を尽くし、騎士としての名誉を全うすること。それだけが己の望みであると」この言葉に嘘偽りはなく本心で、ディルムッドの望みはただ忠節の騎士として主に聖杯を捧げることのみ。しかしマスターであるケイネスの価値観からすれば、「英霊は英霊なりに、聖杯を求める理由を持ち合わせているはず」であり「名のある英霊が誇りを曲げて人間風情の使い魔に身をやつすとなれば、何かよほどの理由がなければ辻褄が合わない」として、その望みを信じてはおらず、彼が自分に偽りを言っている、という認識だった。
- 彼がここまで頑なに「騎士の誇り」にこだわったのは、初戦でセイバーと戦ってしまったため。[出 6]
聖杯戦争が騎士の誉れを賭けた誇りある戦いの場ではなく、ただ奪い合うだけの凄惨な殺し合いでしかないという認識の下でありさえすれば、彼もあそこまで意固地にはならなかったとのこと。- それでも、ディルムッドがケイネスの人格と才能に目を向けて腹を割って言うべきことをキチンと打ち明けれていれば、ケイネスも多少なりとも態度を軟化させていたとも言われているので、相互理解さえできれば関係の改善は容易だった可能性は十分高い。実際「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」のランサー陣営ルートではソラウの恋慕という核爆弾が依然として残ったものの、相互理解のおかげでケイネスとの関係は劇的に改善した。
- また「騎士の誇り」への執着に関しては、「Fate/Accel Zero Order」において主人公たちの活躍によりセイバーとランサーの戦闘が回避された結果、本編のようなこだわりを見せなくなり、ケイネスが帰国するまでの短い期間で特に彼との間でトラブルが起きなかった。
- 召喚シーンの描写が原作に無いランサー陣営。当然ディルムッドがアニメ本編中で「問おう、貴方が俺のマスターか」という台詞を発することは無い。
- ディルムッド役の緑川光氏とケイネス役の山崎たくみ氏が「召喚シーンをやりたい」と希望するものの実現せず、ディルムッドが上記の台詞を発する機会は永遠に来ないかと思われた……………が、とあるイベントで「『問おう、貴方が俺のマスターか』と言って欲しい」というファンのリクエストに緑川氏が応え、アニメ放送開始から二年以上の時を経て幻のシーンが(完全な形ではないが)実現。会場の『Zero』ファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
- 『Fate/Zero』において、ケイネスが急遽手配したというディルムッドの触媒が何だったかは今以て不明である。
- アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDでの生前を描いた一枚絵のモチーフは、アイルランドのスライゴにある銅像『The Pursuit of Diarmuid and Grainne』か。芸風は大分違うが、構図はそっくりである。
- 『Fate/Grand Order』の最終再臨イラストで彼が摘んでいる木の実は、おそらく彼の伝承に登場するドゥロスの森のナナカマドの実。妖精国の品種で若返りの効能があるとされている。
- グラニアとの逃避行の最中、二人はこの森に身を潜めることになるのだが、ナナカマドの実の効能を知ったグラニアが「食べさせてくれなければ死ぬ」と言ってまで実を取ってくることをせがんだ。結果、ディルムッドは厚意で自分たちを匿ってくれている、森の番人の巨人を殺す羽目になったという。
作中では「巨人ハルヴァンとの戦い」とさらっと触れられているだけだが、裏では伝承通りDQNなことになっていたのかもしれない。
- グラニアとの逃避行の最中、二人はこの森に身を潜めることになるのだが、ナナカマドの実の効能を知ったグラニアが「食べさせてくれなければ死ぬ」と言ってまで実を取ってくることをせがんだ。結果、ディルムッドは厚意で自分たちを匿ってくれている、森の番人の巨人を殺す羽目になったという。
- 『Avalon le Fae synopsys』ではブリテン異聞帯において、ノクナレアの副官の妖精として登場する予定だった様子。またバーゲストに弟を殺されたという設定も記されている。
- なお、その場合件の戴冠式にてディルムッドはノクナレアと共に毒酒で死亡。それを主人公と一緒に看取ったサーヴァントのフィン・マックールは表情こそいつも通りのままだが、怒りと復讐心から騎士としての矜持をかなぐり捨て、冷徹な戦士として槍を振ることを誓う…という展開になっていた。
- 実際には上記の設定および展開は採用されなかったものの、その名残かは不明だが、ノクナレアとの初戦時にディルムッドとフィンのシャドウサーヴァントがエネミーとして登場する。
- なお、その場合件の戴冠式にてディルムッドはノクナレアと共に毒酒で死亡。それを主人公と一緒に看取ったサーヴァントのフィン・マックールは表情こそいつも通りのままだが、怒りと復讐心から騎士としての矜持をかなぐり捨て、冷徹な戦士として槍を振ることを誓う…という展開になっていた。
話題まとめ編集
- ケイネス・ディルムッドチームの必勝パターン
-
- 戦場の誉れとか騎士の誇りとかを意識させない。ただの汚れ仕事の処理業務だと諦観させておく。これを満たすため、セイバーとの接触は厳禁。
- 戦闘は長引かせず、常に撤退ありきで行動。「必滅の黄薔薇」の一撃を与えたら即退却。これを繰り返して相手の消耗を待つ。
- いつでも倒せるバーサーカーチームを利用。可能であればバーサーカーに他チームを殲滅させ、しかるのちに漁夫の利を得る。[出 8]
- 戦略次第では聖杯戦争を制するか、アサシンにあっさり不覚を取るかのどちらかだった。[出 6]
- クー・フーリンとの比較
- 虚淵氏は「クー・フーリンの戦闘能力には一歩譲るんじゃないかと」とコメント。[出 5]
- 奈須氏は「同じランサーであるクー・フーリンとディルムッドがガチンコで戦ったら、どっちが勝ちますか? 初登場時のクー・フーリンはセイバーに押しまくられましたが、ディルムッドは逆に押してましたよね? ということはディルムッドのほうが強い……?」という質問に対して
- 「ディルムッドはマスターからのバックアップ(魔力供給量)が優れているので、単純な火力勝負ならディルムッドに軍配が上がるかと。日本ではどちらも地形効果はゼロですが、舞台がアイルランドならクー・フーリンに一本かと」(原文)と回答している。[出 9]
- 「ディルムッドはマスターからのバックアップが優れているので~」「単純な火力勝負なら~」と条件が補足されている通り、虚淵氏は「戦闘能力」、奈須氏は「マスター差も含めた火力勝負」の話であり、別に2人の発言は矛盾していない。また、虚淵氏は戦闘能力では上とは言っているが「クーフーリンが勝つ」とは言っていない。逆に奈須氏も火力だけで戦った場合はディルムッドが勝つとは言っているが何でもありの条件で「ディルムッドが勝つ」とは言っていない。そもそも対軍宝具がないディルムッドが火力勝負で勝つとしている時点で恐らく白兵戦(宝具抜き)での話と思われる。
- 各本編の時点でのお互いの長所としては、ディルムッドはマスターからの魔力供給が非常に優位な点、クー・フーリンは「刺し穿つ死棘の槍」が強力かつ相性が良い(ディルムッドは幸運Eのためまず回避出来ない)点が挙げられるか。
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ↑ 『material/Zero』p.19
- ↑ 『Fate/Grand Order material II』p.298
- ↑ TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第4巻口絵
- ↑ 「ランサー-奈須きのこ&武内崇キャラクター別対談」『Fate/complete material II Character material.』p.73
- ↑ 5.0 5.1 「Fate/Zero総括対談-未使用のネタ」『Fate/Zero material』pp.134-135
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100
- ↑ 「うろぶち、きのこのFate/Zero一問一答」『ALL OVER/Zero』p.24
- ↑ 「Fate/Zero用語辞典-ケイネス・エルメロイ・アーチボルト」『Fate/Zero material』p.95
- ↑ 「Fate道場」『コンプティーク』2007年6月号