ロウヒ
バーサーカー | |
---|---|
真名 | ロウヒ |
異名 | 鷲の魔女 |
性別 | 女性 |
身長 |
149cm 178cm[注 1](第二再臨) 198cm(第三再臨) |
体重 |
40kg(第一・第二再臨) 88kg(第三再臨) |
好きな物 |
サルミアッキ 我が家(第三再臨) |
苦手な物 |
ワイナミョイネン 虫歯(第一再臨のみ) 雷鳥(コッコ) |
出典 | フィンランド神話、カレワラ叙事詩 |
地域 | 北欧、ラップランド |
属性 | 中立・悪 |
副属性 | 地 |
一人称 |
ロウヒ おれ[注 2] |
二人称 | おまえ、○○(呼び捨て) |
声優 | 小原好美 |
デザイン | ぶくろて |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要編集
- 略歴
- 『ポホヨラのクリスマス・イブ』にて登場。
- 物語の一年前に白紙化地球上に現界し、特異点を形成してトントゥらと共にクリスマスの準備を行いつつヨウルプッキ、つまりサンタクロースを待っていた。
- カルデアが特異点を訪れた際は勘違いから主人公とマシュをトントゥにしてしまうも、やがて彼らと行動を共にするようになる。
- しかし、物語中盤で彼らが失われた秘宝「サンポ」に関わっている事を知ると激昂し、サンポを再び手中に収めるために単独で行動し始める。
- やがてはサンポを復活させてポホヨラの復興のために起動させるも、最終的にはアビゲイル・ウィリアムズ〔サンタ〕らに敗北。それからはサンポによる地球への影響をなるべく正し、穏やかに消滅していった。
- 人物
- 緑髪の少女。第二再臨では魔力の結晶である角を生やす。
- 人格は経験豊かな老婆になってからのものだが、言動は肉体に引っ張られて年頃の少女のようになっている。加えて、現代フィンランド文化にかなり染まり気味。
- 老人としての自覚はあるので年寄り扱いは気にせず、よくアメちゃん(サルミアッキ)を
押し付けてくれる。 - 普段は落ち着いているものの、スイッチが入ると髪を振り乱して激怒したり、げっそりと落胆したりと極端な性格。
- 豊かな母性を備えており、家族や自分の所属する共同体への執心が強い。その和を乱そうとする者は外敵とみなし、容赦がない。
- 口癖として、語尾に「だぁよ」とつける。また、フィンランド語を織り交ぜながら喋る。
- 最近のお気に入りはエアギターで、スキルモーションでも披露している(しかも何故か本物のギターの音が鳴っている)。
- 第三再臨の姿では手が巨大な翼になり、足も猛禽類のようになる。ロウヒ曰く、これは炎の鷲コッコと一体となった、宿敵ワイナミョイネンとの決戦フォームとのこと。
- 能力
- 「大魔女」と呼ばれる通り、強力なガンドを使う。ロウヒ自身は「本家“ガンド”」とか「このロウヒがガンド」と主張している。
- 『ポホヨラのクリスマス・イブ』ではガンドにより主人公とマシュをトントゥ化させたが、メディアなど魔術に詳しいキャスターであれば簡単に解呪できる模様。
- また、同イベントでは「かすかな土地の霊脈から霊気を吸い上げて吸収し、自身を触媒として特異点を増幅する事で、呪いにより特異点を形成する」といった芸当も行っていた。
- 連れているトントゥたちと協力しての攻撃も行う他、第三再臨では飛行能力を備えている。
ステータス編集
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バーサーカー | 主人公 (Grand Order) | C | C | B | A++ | C | B | 狂化:C 対魔力:A 陣地作成:A |
天体軌道調整:B 北の災厄:A 破滅の難題:B |
宝具編集
- 極星天球殻循環(ポラリス・サーキュレーション)
- ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:10~100
最大捕捉:1~1835人 - ポホヤンタフティ・レビッキ。
- 無限の富と豊穣をもたらすポホヨラの宝、石臼の“サンポ”。
- この秘宝を、魔力で編んだ“神話礼装”として一時的に出現させ起動する。
- 周囲は宇宙卵の球殻に内包された固有結界となり、天球儀のように分割された星空が旋回する。
- 無比なる魔力を宿したロウヒは、巨鷲コッコへと変身し、オーロラの如き火炎をまとって敵を仕留める。
- 『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&NP獲得量をアップ(3ターン)+敵全体に強力な攻撃[Lv]&やけど状態を付与(5ターン)+自身を除く味方全体の宝具威力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&NP獲得量をアップ(3ターン)」という効果のQuick宝具。
真名:ロウヒ編集
- 魔女ロウヒ。フィンランド神話やカレワラ叙事詩の主要人物の一人。
- 伝説上の北国"ポホヨラ"を統べる女主人。極北の地がもたらすあらゆる厄災の象徴とされる存在。
- 強大な魔力を誇り、その呪いは太陽と月すらも従えると云う。
- 変身や治癒、天候の操作、太陽と月の軌道調整、優れた生き物を生み出し従えるなど、多様な魔術を操る。
- みずからも巨大な鷲コッコへと変身し、その背に戦士たちを乗せて闘う。
- “ポホヨラの娘”“虹の乙女”と呼ばれる美しき神秘の乙女たちの母でもある。
- カレワラ叙事詩では意地悪で、鷲鼻、乱ぐい歯などと形容される醜い老婆。
関連編集
- サンポ
- フィンランド神話に登場する、手にした者は幸福になると伝わる神器。カレワラ叙事詩においては無限の穀物や塩、金などを生み出す石臼として描かれている。
- 伝承において、ロウヒは娘に求婚しに来たワイナミョイネンにサンポの作成を要求し、彼が連れてきたイルマリネンによってそれは成された。
- しかし二人は諸事情あって失意のまま帰郷を果たす事となり、後にサンポを奪還しようとレンミンカイネンを連れてロウヒと戦いを繰り広げる。
- 戦の最中にサンポは砕けて海に落ちてしまったが、その破片は土地に繁栄をもたらしたり、深海の神のもとで塩を作り出していると言われる。
- 『ポホヨラのクリスマス・イブ』では、特異点の空を支える殻の破片でありロウヒの呪いの結晶でもある「空のかけら」を集めてロウヒがサンポを復活させ、行使した。
- その際に使った"かけら"は一つ足りなかったものの、本来の権能と思われる「霊脈の大規模な書き換え」「極地への資源の異常な集中」といった大魔術が行使され、ポールシフト[注 3]が起こる結果となった。
- 最終的に全てのかけらが集まり、ロウヒによってサンポの影響は修正された。だが、それでも数ミリ前後の地軸移動によって、数年に一度レベルの大地震や大噴火といったスケールの災害が起こると予見されている。
- ロヴィアタル
- 冥界に生まれた災厄と苦痛の女神。死の国の王トゥオニを父に持つ盲目の娘であり、死と病を司る。
- フィンランドの古い口承ではロヴィアタル=ロウヒという関係性だったが、カレワラ叙事詩の編纂にあたって異なる人物として分けられた。
- バーサーカーとしてのロウヒには、叙事詩編纂以降のロウヒ像が濃く反映されている。
登場作品と役柄編集
Fateシリーズ編集
- Fate/Grand Order
- イベント『ポホヨラのクリスマス・イブ 夢見る少女とくるみ割り人形』の開催に伴い、サーヴァントとして実装。
人間関係編集
Fate/Grand Order編集
- 主人公 (Grand Order)
- カルデアにおけるマスター。
- 『ポホヨラのクリスマス・イブ』では敵対するなど険悪な関係にもなったが、カルデアへの召喚後は男女問わず自身の娘の婿養子にしようとしている[注 4]。
- 「ムッコ」と呼び、家族のように接する。
- アビゲイル・ウィリアムズ〔サンタ〕
- 『ポホヨラのクリスマス・イブ』で遭遇したカルデアのサーヴァント。
- 初対面ではステレオタイプなサンタクロース像を持っていたために彼女がサンタだと信じなかったものの、事情を聞いた後はすんなりと受け入れている。
- しかし物語中盤では、彼女の持つ卵型の飾りから出た魔法陣がサンポの設計図である事に気づき、下記のシトナイがロウヒの要素を持つ事も相まって「サンポを盗みに来た」と勘違いしてしまった。
- その後は彼女と戦い、自身の問いに真っ向から返答され、戦闘に敗北。最終的には「飛び方のおぼつかない雛鳥くらいには育った」と評した。
- シトナイ
- 自身の要素を含んだハイ・サーヴァント。
- 『ポホヨラのクリスマス・イブ』では当初彼女の中の「ロウヒ」には気づいていなかったが、物語中盤で彼女の近親憎悪に気づき、カルデアのロウヒだと看破した。
- カルデアでは彼女の中にロウヒがいると聞き、面白いと反応している。連れている熊のシロウにも好反応。
- 謎のサーヴァント
- 『ポホヨラのクリスマス・イブ』にて、特異点にいた正体不明のサーヴァント。
- 彼女の存在に気付くと、その場が自分の管理するポホヨラである事もあってか敵意を剥き出しにしていた。
- 闇のコヤンスカヤは神霊クラスと推測しているようだが……?
- キルケー
- 鷹の魔女としてその名が知られるサーヴァント。
- その様子を聞いてあざといと言いかけるも、途中で「頑張れ」と言い直している。
- また、彼女が作る麦粥に関連して、ロウヒ自身はビール作りが得意だとも語っている。
- アストライア
- 疑似サーヴァントの一人。
- その依代がスオミ(フィンランド民族)である事を見抜いており、同胞と言うよりは敵だとしている。
- とはいえ主人公の顔を立てて一緒にコーヒーを飲むくらいはできるようだが、格闘戦を望むならばいつでも受けて立つ、との姿勢を見せる。
- ガラテア
- 命を持つに至った彫像である彼女に対し、下記のイルマリネンが作った人形と比較してか「大したものだ」と称している。
生前編集
- ワイナミョイネン
- 仇敵である吟遊詩人。
- ひどい目に遭わされ続けたためか徹底的に嫌っており、その影響で知恵者の老爺全般にも警戒心を抱いている。
- 自身が評して曰く、「腐った性根と妬みと恨みとやっかみと加齢臭で出来てる」とのこと。
- トントゥ
- 普段から連れている妖精。
- 自身の屋敷のお手伝い妖精であり、『ポホヨラのクリスマス・イブ』では特異点で共に作業を行っていた。
- カルデアではサンタもどきを見かける度、勝手に着いて行ってしまうのが困りものらしい。
- また、霜の妖精である「パッカネン」も混じっているとのこと。
- コッコ、ペイッコ、チュリソス
- 自身が連れている生き物たち。
- 種族は左から炎の鷲の雛、トロル鬼、海の怪物である。
- チュリソスは別名を「イク・トゥルソ」という。
- 娘たち
- 家族。
- 伝承においては多くの男たちに求婚され、彼らはロウヒによって難題を吹っ掛けられたとされる。
- 『ポホヨラのクリスマス・イブ』におけるロウヒの回想では、ロウヒに「自分たちを大切にしすぎている」と声を掛けていたり、自分のために行動してほしいと気を遣われていた。
- ロウヒ自身も彼女らに自分の望みを押しつけてしまったと、後悔が残っている模様。
- 同イベントでの立ち絵は、アビゲイル・ウィリアムズの概念礼装「英霊催装」と「英霊祭装」、「英霊旅装」における姿をシルエットにしたもの。
- また、第一・第二再臨のロウヒが少女の姿となった原因として、ロウヒ自身が「娘たちの霊基が少し混じったのでは」と推測している。
- イルマリネン
- 天空の鍛冶師。
- サンポを作った凄腕の職人であり、ロウヒの二番目の娘の婿養子でもある。
- しかし怒ってロウヒの別の娘をカモメに変えたり、ロウヒを捕まえる首輪を作ったりもしているので、ロウヒ自身は彼を「とんだサイコ野郎」呼ばわりして怖がっている。
- 自身の絆礼装「鷲の魔女の祝宴」には、彼とロウヒの娘の婚礼を祝した宴に用意された品々が描かれている。
- オッツォの長老
- 仲良しだったオッツォ(熊)。
- ワイナミョイネンを懲らしめようと彼の下に送り込んだところ、逆に食べられてしまって軽いトラウマになっているとか。
名台詞編集
メモ編集
- 以前からシトナイのエッセンスの一つとして、名前だけが登場していたサーヴァント。
- 彼女に関連するワイナミョイネンについても、かねてよりマンガで分かるセイバーの真名として囁かれており、彼が実装されるフラグではないかとも言われている。
- 「鷲の魔女」という異名だが、伝承においては登場しておらず、Fateオリジナルのもの。
- 恐らくは伝承において鷲に変身できる能力を持つため、この異名が付けられたのだろう。
- シトナイが『ポホヨラのクリスマス・イブ』で彼女のクラスについて語る際、わざわざ「キャスターやアヴェンジャーじゃない」と言っている辺り、その2クラスについても適性があるものと思われる。
- フィンランド語を織り交ぜた台詞が特徴的な彼女だが、「トナくそ」や「ムッコ」はフィンランド語ではない。
- 前者は使い方と表記からして「トナカイのくそ」の略称だと思われる。後者についても、主人公に対して使う事から「婿」という意味だと推測できる。
- 「ポホヤンタフティ・レビッキ」については、『ポホヨラのクリスマス・イブ』でサンポを行使する際に出てきた「天の釘星を巡り、循環せよ」という単語のルビとしても使われている。
- 「天の釘星を巡り、循環せよ」が宝具であるのかは現状不明。
- 彼女が渡してくる北欧周辺地域の伝統食「サルミアッキ」だが、世界一まずい飴としてよく知られている。
- 味はゴムやタイヤとも評され、『ポホヨラのクリスマス・イブ』で口にした主人公も「塩漬けのゴムタイヤみたい」と感想を述べている。
- スキル使用時に発する「コッコ、ココー、ココーン、コココッコ」という台詞は実在するフィンランド語の早口言葉。
- 意味としては「コッコ(人物名)、全部のかがり火を用意して」というもの。
- 第三再臨時の身長は198cmにもなり、通常時の伊吹童子よりも長身の女性サーヴァントになる。
話題まとめ編集
脚注編集
注釈編集
出典編集