38行目: |
38行目: |
| :剣士としての能力は非常に高く、「剣士」としての技量と「狂戦士」の如き獰猛さが絶妙に鬩ぎ合っている。 | | :剣士としての能力は非常に高く、「剣士」としての技量と「狂戦士」の如き獰猛さが絶妙に鬩ぎ合っている。 |
| :儀礼や騎士道といった形式的な物をかなぐり捨てた、ひたすら実戦本位の効率的かつ最適化された生存と殺戮のための剣技を用い、本来剣士の命である剣を投擲したり、空中の敵を踏み台にして連撃を放ったりなど、父とは違い形に囚われない柔軟にしてアクロバティックな戦い方をする。ひたすらに騎士王アルトリアの背を見続け、盗み出した業であるため、如何なる状況下でもその剣技が陰ることはない。 | | :儀礼や騎士道といった形式的な物をかなぐり捨てた、ひたすら実戦本位の効率的かつ最適化された生存と殺戮のための剣技を用い、本来剣士の命である剣を投擲したり、空中の敵を踏み台にして連撃を放ったりなど、父とは違い形に囚われない柔軟にしてアクロバティックな戦い方をする。ひたすらに騎士王アルトリアの背を見続け、盗み出した業であるため、如何なる状況下でもその剣技が陰ることはない。 |
− | :彼女の[[スキル (サーヴァント)|スキル]]構成は、アルトリアの遺伝子を元に造りだした人造人間であるため、アルトリアとほとんど同じである。 | + | :彼女の[[スキル (サーヴァント)|スキル]]構成は、モルガンがアルトリアとブリテンを破滅させるためにアルトリアの遺伝子を元に造りだした人造人間であるため、アルトリアとほとんど同じである。 |
| :『魔力放出』によって踏み込めば弾丸の如き勢いで跳躍し、鍔迫り合えば筋力に魔力を上乗せして敵を打倒する。更に発生する赤雷によって電撃属性が付加され、斬撃と共に解放する事で一撃で周囲の敵を塵殺するほどの破壊力がある。 | | :『魔力放出』によって踏み込めば弾丸の如き勢いで跳躍し、鍔迫り合えば筋力に魔力を上乗せして敵を打倒する。更に発生する赤雷によって電撃属性が付加され、斬撃と共に解放する事で一撃で周囲の敵を塵殺するほどの破壊力がある。 |
| :また剣撃だけでなく身体能力の更なる強化にも使われ、ゴーレムを一撃で粉砕するほどの強力な拳打を放ち、獅子劫を抱えた状態で空高くそびえ立つ空中庭園に跳躍するなど、応用性が格段に向上している。 | | :また剣撃だけでなく身体能力の更なる強化にも使われ、ゴーレムを一撃で粉砕するほどの強力な拳打を放ち、獅子劫を抱えた状態で空高くそびえ立つ空中庭園に跳躍するなど、応用性が格段に向上している。 |
− | :『直感』も随所に効果を発揮し、黒のアサシンやライダーの使う宝具の危険性を本能的に予測し的確な対処をするなど、アルトリアのような「未来予知」の域には至っていないものの、野生の勘とでもいうべき優れた能力となっている。 | + | :『直感』も随所に効果を発揮し、黒のアサシンやライダーの使う宝具の危険性を本能的に予測し的確な対処をするなど、アルトリアのような「未来予知」の域には至っていないものの、野生の勘とでもいうべき確実性が大幅に増している。 |
| :重厚な鎧に身を包んでおり、令呪のバックアップを受けた黒のバーサーカーの攻撃を背中から直撃したにも関わらず大した負傷はないなど、防御力は非常に高い。高い治癒能力も健在で、三連戦を行って消耗しても、マスターからの戦闘中の治癒魔術で修復できる程度のダメージしか残らない。 | | :重厚な鎧に身を包んでおり、令呪のバックアップを受けた黒のバーサーカーの攻撃を背中から直撃したにも関わらず大した負傷はないなど、防御力は非常に高い。高い治癒能力も健在で、三連戦を行って消耗しても、マスターからの戦闘中の治癒魔術で修復できる程度のダメージしか残らない。 |
| :また彼女の突風のような戦い方は従う兵達を熱狂させ、狂気に突き動かされるように戦場に駆り立て、他者を狂奔させる将器すなわち『カリスマ』と化す。 | | :また彼女の突風のような戦い方は従う兵達を熱狂させ、狂気に突き動かされるように戦場に駆り立て、他者を狂奔させる将器すなわち『カリスマ』と化す。 |
− | :相手の能力や状況次第で勝率が変動しない、『剣士』のクラスに相応しい、全ての能力が極めて高く安定感のあるサーヴァントとなっている。また『直感』によって[[シロウ・コトミネ|シロウ]]や[[アサシン (Apocrypha・赤)|赤のアサシン]]の危険性を感じ取り、いち早くマスターのことを庇うなど護衛役としても非常に優秀。 | + | :彼女が口にする「父より自らの方が政も剣も優れている」という言葉は限りなく真実に近く、相手の能力や状況次第で勝率が変動しない、『剣士』のクラスに相応しい、全ての能力が極めて高く安定感のあるサーヴァントとなっている。また『直感』によって[[シロウ・コトミネ|シロウ]]や[[アサシン (Apocrypha・赤)|赤のアサシン]]の危険性を感じ取り、いち早くマスターのことを庇うなど護衛役としても非常に優秀。 |
| :……なのだが、「騎乗」スキルはBランクであるにもかかわらず性格が災いしたのかかなり雑で、獅子劫からは「お前の運転に耐えられる車は戦車しかねぇよ。本当にBランクなんだろうな? 運転分かってんだろうな?」と評されるほど。 | | :……なのだが、「騎乗」スキルはBランクであるにもかかわらず性格が災いしたのかかなり雑で、獅子劫からは「お前の運転に耐えられる車は戦車しかねぇよ。本当にBランクなんだろうな? 運転分かってんだろうな?」と評されるほど。 |
| | | |
227行目: |
227行目: |
| **もっとも、そんな尾崎豊マインドで国を滅ぼされたセイバーは堪ったものではなく、上述のエイプリルフール企画でも怒り狂っていた。ただ、コハエースでは「私だって顔合わせづらいんですよ」とそれなりに気まずい模様。<br>そしてギャグ抜きの実際の設定はと言えば、「Character material」では「貴公を憎いと思った事は一度も無い。」と反乱時のモードレッドに対して語っており、「Apocrypha」での回想でもモードレッドに対しては憎しみを抱いていなかった。その事がモードレッドをより激怒させる事になったのだが……。 | | **もっとも、そんな尾崎豊マインドで国を滅ぼされたセイバーは堪ったものではなく、上述のエイプリルフール企画でも怒り狂っていた。ただ、コハエースでは「私だって顔合わせづらいんですよ」とそれなりに気まずい模様。<br>そしてギャグ抜きの実際の設定はと言えば、「Character material」では「貴公を憎いと思った事は一度も無い。」と反乱時のモードレッドに対して語っており、「Apocrypha」での回想でもモードレッドに対しては憎しみを抱いていなかった。その事がモードレッドをより激怒させる事になったのだが……。 |
| **コハエースでは大好きな父上と微笑ましい親子喧嘩を繰り広げている。まさかコハエースが誰かを幸せにするとは……。 | | **コハエースでは大好きな父上と微笑ましい親子喧嘩を繰り広げている。まさかコハエースが誰かを幸せにするとは……。 |
− | *伝承ではアーサー王がランスロットと戦うためにブリテンを留守にする間、統治の代行を任ぜられた。結果として彼女が反旗を翻した時、殆どの豪族がアーサー王を見限り味方に付いたため、為政者の資質や人望はそれなりにあったのではないかと推察される。<br>一方で、騎士としての実力はよく分かっていない。ガウェインを討ち取り、アーサー王に致命傷を与えたとされるが、両者ともランスロットとの戦いで疲弊していた上に、乱戦の最中のため不明瞭な点が多い。 | + | *伝承ではアーサー王がランスロットと戦うためにブリテンを留守にする間、統治の代行を任ぜられた。結果として彼女が反旗を翻した時、殆どの豪族がアーサー王を見限り味方に付いたため、為政者の資質や人望はそれなりにあったのではないかと推察される。<br>一方で、騎士としての実力はよく分かっていない。ガウェインを討ち取り、アーサー王に致命傷を与えたとされるが、両者ともランスロットとの戦いで疲弊していた上に、乱戦の最中のため不明瞭な点が多い。<br>また指揮官としても微妙で、ギネヴィアに執拗に自分との婚姻を迫るも彼女は当然拒絶して城に立て篭もってしまい、対策を考案している最中にアーサー王に背後から攻められるなど危機意識に欠ける部分がある。 |
| **Fateでは概ねの流れは同じが、名高い騎士だったということになっていて、彼女はそうあろうと努力し、周囲の認識も実際にそうであったらしい。アルトリアは円卓の騎士達が去っていく中で、変わらず自分に忠誠を誓う彼女を不気味に感じながらも、他に適役がいないために摂政に任ずるしかなく、彼女の謀略に嵌る結果となった。<br>人望や器については、兵の戦意を高揚させ「彼女がどこまで行けるのか見てみたい」と熱狂という名の信仰を得る将器は間違いなく天才的だが、彼女自身は「兵など勝利の後に勝手に増えるもの」「自分のために豪族たちを唆しただけ」という認識で、むしろアルトリアを見捨てて自分に擦り寄ってくる恩知らずな者達に怒りすら感じていた。ただ、豪族達からは「あなたは人の心が判る」と評されており、周囲からは感情の赴くままに行動する彼女がアルトリアより人間らしく写ったのは実に皮肉としか言いようが無い。 | | **Fateでは概ねの流れは同じが、名高い騎士だったということになっていて、彼女はそうあろうと努力し、周囲の認識も実際にそうであったらしい。アルトリアは円卓の騎士達が去っていく中で、変わらず自分に忠誠を誓う彼女を不気味に感じながらも、他に適役がいないために摂政に任ずるしかなく、彼女の謀略に嵌る結果となった。<br>人望や器については、兵の戦意を高揚させ「彼女がどこまで行けるのか見てみたい」と熱狂という名の信仰を得る将器は間違いなく天才的だが、彼女自身は「兵など勝利の後に勝手に増えるもの」「自分のために豪族たちを唆しただけ」という認識で、むしろアルトリアを見捨てて自分に擦り寄ってくる恩知らずな者達に怒りすら感じていた。ただ、豪族達からは「あなたは人の心が判る」と評されており、周囲からは感情の赴くままに行動する彼女がアルトリアより人間らしく写ったのは実に皮肉としか言いようが無い。 |
| + | *12世紀頃に書かれた「ブリタニア列王伝」では、ギネヴィアを娶って王位を簒奪したと記されている。また、アーサー王との最後の決戦の地はカムランの丘ではなくコーンウォールのカンブラム川と記されるなど、後年の伝承とは大きく異なる内容となっている。 |
| *獅子劫に「お前の運転に耐えられるのは戦車だけ」と評されているが、戦車は耐久性や信頼性の面では優れていても、通常の乗用車より繊細な操縦が要求される車種も多い。獅子劫がそれを知らないはずもないだろうから、あくまで彼女の操縦の荒っぽさへの皮肉だろう。 | | *獅子劫に「お前の運転に耐えられるのは戦車だけ」と評されているが、戦車は耐久性や信頼性の面では優れていても、通常の乗用車より繊細な操縦が要求される車種も多い。獅子劫がそれを知らないはずもないだろうから、あくまで彼女の操縦の荒っぽさへの皮肉だろう。 |
| *彼女の騎士としての在り方は、「敵には冷酷に振舞うが、無用な犠牲を出すのを嫌う」「規範や形式に捕らわれない」「気に入らないことがあっても、余程のことがない限り、契約者の意向には忠実に従う」、と円卓の騎士達より、むしろ[[ランサー|彼]]の方に近い。 | | *彼女の騎士としての在り方は、「敵には冷酷に振舞うが、無用な犠牲を出すのを嫌う」「規範や形式に捕らわれない」「気に入らないことがあっても、余程のことがない限り、契約者の意向には忠実に従う」、と円卓の騎士達より、むしろ[[ランサー|彼]]の方に近い。 |
240行目: |
241行目: |
| *[[コハエース]]のコメント枠「Tono地下王国」での彼女の表記、「なんだ女か」の元ネタは、国民的アニメ『機動戦士ガンダム』の直接の続編、『機動戦士Ζガンダム』に登場する。<br>ティターンズ(悪役の勢力)士官、ジェリド・メサが主人公カミーユ・ビダンと揉め事を起こした際、カミーユに『女の名前なのに・・・なんだ男か』と発言してしまい、自分の女性的な名前にコンプレックスを持っていた彼に殴打されてしまった事に由来し、モードレッドが「女」呼ばわりされるのを極度に嫌っているのと引っかけたネタである。<br>因みにカミーユはかなり沸点が低く、複雑な家庭事情を抱えており、戦闘において獅子奮迅の活躍を見せるなど彼女との相似点は結構多い。更に最終決戦で敵将を討ち取り最高の戦績を上げるが、敵将を討った瞬間、既に破滅していたという嫌な共通点がある……。 | | *[[コハエース]]のコメント枠「Tono地下王国」での彼女の表記、「なんだ女か」の元ネタは、国民的アニメ『機動戦士ガンダム』の直接の続編、『機動戦士Ζガンダム』に登場する。<br>ティターンズ(悪役の勢力)士官、ジェリド・メサが主人公カミーユ・ビダンと揉め事を起こした際、カミーユに『女の名前なのに・・・なんだ男か』と発言してしまい、自分の女性的な名前にコンプレックスを持っていた彼に殴打されてしまった事に由来し、モードレッドが「女」呼ばわりされるのを極度に嫌っているのと引っかけたネタである。<br>因みにカミーユはかなり沸点が低く、複雑な家庭事情を抱えており、戦闘において獅子奮迅の活躍を見せるなど彼女との相似点は結構多い。更に最終決戦で敵将を討ち取り最高の戦績を上げるが、敵将を討った瞬間、既に破滅していたという嫌な共通点がある……。 |
| **…んだが、実は続編のラストで回復して彼女とイチャついていたり、新訳された劇場版では破滅する事無く敵将を打ち取って(ついでにその後でやっぱり彼女とイチャついて)いたりと救済が施されていたりする。 | | **…んだが、実は続編のラストで回復して彼女とイチャついていたり、新訳された劇場版では破滅する事無く敵将を打ち取って(ついでにその後でやっぱり彼女とイチャついて)いたりと救済が施されていたりする。 |
− | *アルトリアの魔力放出の供給源だった竜の因子が彼女に存在するかは不明。モードレッドの対魔力がBで、セイバー化した[[ジーク]]の振るった「竜殺しの聖剣」でダメージを受けても特に反応がなかったため、現時点で確定事項ではないが、竜の因子が無い可能性が高い。 | + | *オリジナルを超えた攻撃力を持つ彼女を作り出したモルガンがどれだけ図抜けた魔術師なのかが良く分かるが、見方を変えればモルガンが彼女の事を「娘」ではなく徹底的に「兵器」としか見ていなかった事も意味する。これが彼女が母に複雑な感情を抱いていた原因と思われる。 |
| + | **アルトリアの魔力放出の供給源だった竜の因子が彼女に存在するかは不明。モードレッドの対魔力がBで、セイバー化した[[ジーク]]の振るった「竜殺しの聖剣」でダメージを受けても特に反応がなかったため、現時点で確定事項ではないが、竜の因子が無い可能性が高い。 |
| **イリヤや黒の陣営のホムンクルスという事例の通り、極めて質の高いホムンクルスの場合は、宝具すら無尽蔵に使用出来る人間の魔術師とは比較にもならない魔力量を誇る。モードレッドが高名な魔女であるモルガンに造られたホムンクルスである以上、生前に魔力放出を好き放題使えていたらしい点に関しては、特に不思議は無い。 | | **イリヤや黒の陣営のホムンクルスという事例の通り、極めて質の高いホムンクルスの場合は、宝具すら無尽蔵に使用出来る人間の魔術師とは比較にもならない魔力量を誇る。モードレッドが高名な魔女であるモルガンに造られたホムンクルスである以上、生前に魔力放出を好き放題使えていたらしい点に関しては、特に不思議は無い。 |
| | | |