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*ウェイバーから見た場合のケイネスは恨み重なる不倶戴天の敵ではあるが、彼にとってウェイバーはただの出来の悪い一生徒・問題児でしかなかった。ウェイバーの論文「新世紀に問う魔導の道」を一顧だにしなかったが、これは「ケイネスの価値観」からすれば当然のことであり、特にウェイバーに含むところがあったわけではない。ウェイバーが言ってしまえば「ケイネスを見返すため」に聖杯戦争に参加したのに対し、ケイネスの方はウェイバーを歯牙にもかけていない。
 
*ウェイバーから見た場合のケイネスは恨み重なる不倶戴天の敵ではあるが、彼にとってウェイバーはただの出来の悪い一生徒・問題児でしかなかった。ウェイバーの論文「新世紀に問う魔導の道」を一顧だにしなかったが、これは「ケイネスの価値観」からすれば当然のことであり、特にウェイバーに含むところがあったわけではない。ウェイバーが言ってしまえば「ケイネスを見返すため」に聖杯戦争に参加したのに対し、ケイネスの方はウェイバーを歯牙にもかけていない。
 
**無論、聖遺物を盗み出されたことへ怒りはあり、誅すべき対象として容赦するつもりもなかったが、「競い合う相手」とまでは認識していなかった。事実、緒戦終了後は突然現れて場を引っ掻き回したウェイバー達より、自分の望んだ結果を出せなかったランサーにこそより大きい怒りを覚えた。
 
**無論、聖遺物を盗み出されたことへ怒りはあり、誅すべき対象として容赦するつもりもなかったが、「競い合う相手」とまでは認識していなかった。事実、緒戦終了後は突然現れて場を引っ掻き回したウェイバー達より、自分の望んだ結果を出せなかったランサーにこそより大きい怒りを覚えた。
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**また、ケイネスのウェイバーの論文についての態度についても、論文の内容自体が後世にロード・エルメロイⅡ世が回顧するようにどうしようもないものであるため、多忙であろうロードがいち学生の論文をわざわざ時間を割いて全部読んだ事への賞賛が読者からは贈られることなってしまった。
 
*聖杯戦争への参加理由は、端的に言えば「名声のため」で、これはウェイバーと同じでもある。ただし、両者にはその切実さに随分な開きがある。
 
*聖杯戦争への参加理由は、端的に言えば「名声のため」で、これはウェイバーと同じでもある。ただし、両者にはその切実さに随分な開きがある。
 
*「典型的なエリート魔術師」という風の彼だが、確かに権威主義血統主義ではあれど、「他者を犠牲にしてまで根源を目指す」という行為は描写されていない。確かに研究者気質ではあるものの、ソラウに首ったけであり切嗣に彼女を人質に取られた際は彼女を選ぶあたり、経歴の割に人としてはあまり歪んでいない魔術師と言える。
 
*「典型的なエリート魔術師」という風の彼だが、確かに権威主義血統主義ではあれど、「他者を犠牲にしてまで根源を目指す」という行為は描写されていない。確かに研究者気質ではあるものの、ソラウに首ったけであり切嗣に彼女を人質に取られた際は彼女を選ぶあたり、経歴の割に人としてはあまり歪んでいない魔術師と言える。
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