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24 バイト除去 、 2024年2月7日 (水)
やたら悪し様に書かれていた時代にそのフォローとして書かれた記述はもう要らないかなと
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**五巻発売以降は、モードレッドの悪態から「'''カメムシ'''」呼ばわりされるように。何かと虫扱いされることが多い人である。ちなみにセミはカメムシ科の昆虫である。
 
**五巻発売以降は、モードレッドの悪態から「'''カメムシ'''」呼ばわりされるように。何かと虫扱いされることが多い人である。ちなみにセミはカメムシ科の昆虫である。
 
**後に『ちびちゅき!』でもモードレッドからセミ呼ばわりされた挙げ句、「カメムシだったっけ?」と煽られるハメに成った。
 
**後に『ちびちゅき!』でもモードレッドからセミ呼ばわりされた挙げ句、「カメムシだったっけ?」と煽られるハメに成った。
*奈須氏一押しのキャラクター。ただ「運命はもう決まったようなものだな(笑)」「………[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ|ソラウ]]臭がする」と、額面通り受け取るには余りに危険なコメントがされている。<br>が、作中における描写ではソラウに似た印象は受け難く、むしろマスターに対する忠節は[[メディア]]に近い……どっちにしろ危険ではあるが。
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*奈須氏一押しのキャラクター。ただ「運命はもう決まったようなものだな(笑)」「一見高飛車だが攻められるとあれよあれよと転落していきそうな薄幸さがたまらない」「………[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ|ソラウ]]臭がする」と、額面通り受け取るには余りに危険なコメントがされていた。
**結局危惧していたようなことにはならず、そう悪くはない最期だった。一安心(?)である。
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**だが、作中における描写ではソラウらしさは全くなく、むしろマスターに対する忠節は[[メディア]]に近かった。「攻められると転落していきそう」と言う点だけは当たっていたが、それも薄幸さと言うよりはむしろ恋愛面の弱さであった。
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***最終的にも、危惧していたようなことにはならず、そう悪くはない最期だった。一安心(?)である。
 
*東出氏によれば、シロウとの関係は「おしどり夫婦」。
 
*東出氏によれば、シロウとの関係は「おしどり夫婦」。
 
**シロウに対しては「狂っているゆえに共にいるのが楽しく、成功しても破滅しても面白い」と感じている。が、それと同時に、シロウの不興を買ってでも彼を守ると言う意志も見せており、その態度を見たライダーから「忠実なサーヴァント」と思われるほど。明らかにデレている。他のサーヴァントとの会話を見ても、まさに「悪女になりきれない悪女」である。
 
**シロウに対しては「狂っているゆえに共にいるのが楽しく、成功しても破滅しても面白い」と感じている。が、それと同時に、シロウの不興を買ってでも彼を守ると言う意志も見せており、その態度を見たライダーから「忠実なサーヴァント」と思われるほど。明らかにデレている。他のサーヴァントとの会話を見ても、まさに「悪女になりきれない悪女」である。
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*[[メディア|若奥様]]と同じくエルフ耳。彼女より長い。
 
*[[メディア|若奥様]]と同じくエルフ耳。彼女より長い。
 
*彼女は魚の女神デルケトーとシリア人の間にできた娘であるとされ、幼くして捨てられ、鳩によって育てられたという。死後は鳩となって飛び去ったという逸話もあり、彼女自身が鳩の化身だといわれる。これが彼女が鳩を使役できる所以と思われる。
 
*彼女は魚の女神デルケトーとシリア人の間にできた娘であるとされ、幼くして捨てられ、鳩によって育てられたという。死後は鳩となって飛び去ったという逸話もあり、彼女自身が鳩の化身だといわれる。これが彼女が鳩を使役できる所以と思われる。
*その魔術に特化した能力や、暗殺者には相応しくない目立ち過ぎな宝具から、「魔術も使えるアサシン」と言うよりは「気配遮断も使えるキャスター」という表現がしっくりくる。
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*「極めて希少」と言われる二重召喚スキルだが、その触れ込みの通り『Grand Order』で大量のサーヴァントが追加されてなお未だに彼女のみのスキルである。二つのクラス特性をもつサーヴァント自体は後に何体が登場したが、それらも全て別の形を取っている。
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**一応メインクラスはアサシンなのだが、その魔術に特化した能力や、暗殺者には相応しくない目立ち過ぎな宝具から、「キャスターの特性をもつアサシン」より「アサシンの特性をもつキャスター」と言う表現の方がしっくりくる。とはいえ、おそらく「驕慢王の美酒」がアサシンとしての宝具、「虚栄の空中庭園」がキャスターとしての宝具だと思われる。そして召喚時は前者しか持っておらず、後者しか所有していない。と言う事を考えれば、アサシンの方がメインクラスになっているのは間違っていない。
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***だが、『Apocrypha』作中の前半において、彼女は魔術による後方からの指揮支援に徹していた。中盤には空中庭園が登場した事で派手な大魔法を振るうようになり、もはやどこからどう見てもキャスターにしか見えない。最後の最後にようやくアサシンらしく毒を使って戦ったのだが、その頃にはすでに読者には「アサシンらしくない」と言う印象が刻みつけられており、今更その印象を書き換えることは不可能であった。
 
**メタ的な理由としてはやはり、[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]との兼ね合いによるものだろう。「キャスターらしからぬキャスター」の穴を埋める為、「キャスター以外のクラスでキャスターの役割を果たすサーヴァント」の存在が求められ、結果としてこのような設定になったのだと思われる。
 
**メタ的な理由としてはやはり、[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]との兼ね合いによるものだろう。「キャスターらしからぬキャスター」の穴を埋める為、「キャスター以外のクラスでキャスターの役割を果たすサーヴァント」の存在が求められ、結果としてこのような設定になったのだと思われる。
***『Grand Order』ではより直截的な表現として、彼女のコマンドカードはほとんどのキャスターと共通のArts3枚&スキルが宝具運用面に特化した構成という、アサシンとしては唯一のケースとなっている。一方でスキルでのBuster耐性ダウンは自身の宝具だけでなく、シロウを含む大半の赤陣営サーヴァントにも恩恵を与えるものだったりする。
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***[[アヴィケブロン|黒のキャスター]]の方もあまりキャスターらしくはなかったが、
**特に、巨大な上に材料が現世由来の宝具は先述したように隠密性/Zero。しかもミレニア城塞はトゥリファス中心地にあり、目撃者は少なく見積もっても数万人は下らない。後に[[ユグドミレニア]]の認識操作を始めとした隠蔽工作でミレニア城塞での大規模な戦闘は「隕石の落下」ということで落ち着き、一応移動中は姿を隠している事が分かった。<br>だが[[ジル・ド・レェ|大海魔]]の件で分かるように、例え隠蔽工作が上手くいくとしても本来は衆目に神秘を晒すような事は絶対に行ってはならない振る舞いである。また彼女のマスターも本来「神秘の秘匿」を担うはずの監督役でありながら、その職務を放棄して大聖杯を得る為に手段を選ばなかった事がよく分かる。
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***彼女の宝具に限らず、英霊はその時代のイメージに大きく左右され、生前は持っていなかった能力を後付で所有する事は少なくない。聖杯大戦においても[[ヴラド三世 (Apocrypha)|黒のランサー]]の鮮血の伝承は「後世の口伝」を具現化するものだし、[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|黒のアサシン]]に至ってはその能力のほとんどが死後の伝承によって形成されている。他作品でも、複数の英霊のイメージが統合されている[[ロビンフッド]]などがこれにあたる。
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**『Grand Order』ではより直截的な表現として、彼女のコマンドカードはほとんどのキャスターと共通のArts3枚&スキルが宝具運用面に特化した構成という、アサシンとしては唯一のケースとなっている。また、ゲームシステムとしての宝具も空中庭園の方が採用されており、彼女が本来召喚時に持っている驕慢王の美酒はスキルの方に追いやられてしまっている。なお余談だが、スキルでのBuster耐性ダウンは自身の宝具だけでなく、シロウを含む大半の赤陣営サーヴァントにも恩恵を与えるものだったりする。
*王ではあるが、「カリスマ」が足りないのか、赤の陣営で彼女を頼りにしているのはマスターであるシロウだけである。
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*「メソポタミア系出身」「王側の半神半人」「宝具が~オブ・バビロン」「鎖を攻撃に使う」「人類最古の~」「神父(しかも名字はコトミネ)がマスター」と、何かと某英雄王とは共通点が多い。『Apocrypha』は『stay night』オマージュが良きにつけ悪しきにつけかなり多いため、意図的な物だろうか。まあ「イシュタルと同一視されることもある」と言う通り英雄王本人とは致命的に相性が悪そうだが…
**もっとも、モデルになったサンムラマートという女性は玉座には座らず、アッシリア王となった息子の摂政を務めていたので、王に比べて「カリスマ」が低いのは当然かもしれない。というかそもそも[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]襲撃の指示など、やっている事がすでに「カリスマ」でどうにかなるレベルの不審さではない。
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*「メソポタミア系出身」「王側の半神半人」「宝具が~オブ・バビロン」「鎖を攻撃に使う」「人類最古の~」「神父(しかも名字はコトミネ)がマスター」と、何かと某英雄王とは共通点が多い。まあ「イシュタルと同一視されることもある」と言う通り英雄王本人とは致命的に相性が悪そうだが…
   
*初期プロットでは彼女が物語の黒幕になる予定だった。しかしオンライン企画の設定公開で既に周知の存在となっていた彼女をラスボスにするのはインパクトが弱いと判断され、新しくシロウ・コトミネが考案されることになる。もし初期のプロット通りになっていたら、彼女の内面やキャラクター性も今とは違ったものになっていたかもしれない。そのせいかは分からないが、原案イラストと小説版のイラストを比べると、彼女は一際顔つきが大きく変わっている。
 
*初期プロットでは彼女が物語の黒幕になる予定だった。しかしオンライン企画の設定公開で既に周知の存在となっていた彼女をラスボスにするのはインパクトが弱いと判断され、新しくシロウ・コトミネが考案されることになる。もし初期のプロット通りになっていたら、彼女の内面やキャラクター性も今とは違ったものになっていたかもしれない。そのせいかは分からないが、原案イラストと小説版のイラストを比べると、彼女は一際顔つきが大きく変わっている。
 
*いわゆる、女帝系アサシンの先駆けとなった人物。
 
*いわゆる、女帝系アサシンの先駆けとなった人物。
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