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{{サーヴァント概要
 
{{サーヴァント概要
 
| タイトル = バーサーカー
 
| タイトル = バーサーカー
| 真名 = モルガン
+
| 真名 = モルガン・ル・フェ
 
| 読み =  
 
| 読み =  
 
| 外国語表記 =  
 
| 外国語表記 =  
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| 血液型 =  
 
| 血液型 =  
 
| 出典 = アーサー王伝説、イギリス妖精史、及びブリテン異聞帯
 
| 出典 = アーサー王伝説、イギリス妖精史、及びブリテン異聞帯
| 地域 = 最果てのオークニー
+
| 地域 = 汎人類史ブリテン島/異聞帯ブリテン島(最果てのオークニー)
 
| 属性 = 秩序・悪
 
| 属性 = 秩序・悪
 
| 副属性 = 地
 
| 副属性 = 地
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| スリーサイズ =  
 
| スリーサイズ =  
 
| 一人称 = 私
 
| 一人称 = 私
| 二人称 = あなた<ref group = "注">マスターや親しい友人など、対等以上の相手に対して</ref>/お前<ref group = "注">嫌っている対象やあまり親しくない相手、目下の相手に対して</ref>/マスター
+
| 二人称 = おまえ/○○(呼び捨て)<br>貴方(サーヴァント時のみ)<br>貴様(生前のみ)<br>(マスターに対し)我が臣下、我が夫/我が妻、○○<ref group ="注">めっちゃ個人的、二人きりの時に名前呼び。「マスター」とは呼ばない。</ref>
| 三人称 = ○○(呼び捨て)
+
| 三人称 = そやつ<br>あちら(サーヴァント時のみ)<br>あやつ(生前のみ)
 
| 異名 = 冬の女王<br><ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>、トネリコ
 
| 異名 = 冬の女王<br><ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>、トネリコ
 
| 本名 = ヴィヴィアン<ref group = "注">楽園の妖精としての名前</ref>
 
| 本名 = ヴィヴィアン<ref group = "注">楽園の妖精としての名前</ref>
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::妖精が全滅したのを見計らって活動を再開したトネリコは、空想樹を枯らして魔力を全て取り込み<ref group = "注">実はこの時本来なら「汎人類史のモルガン」のマスターだったベリルの存在も、「空想樹が健在である、既に滅亡している更地のブリテン異聞帯」を知る=パラドックスを招く存在であったため消滅させており、妖精國再興の折に'''姿形まで瓜二つな存在'''として蘇らせた。</ref>、サーヴァント召喚を応用する形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前を「モルガン」に戻し独力で妖精國を再興した。これが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」であり、同時に剪定事象である『異聞帯』からさらに枝分かれした特異点、通称'''『異聞世界』'''となった現在の「妖精國ブリテン」である。<br>2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精には全て妖精紋様と呼ばれる令呪のようなものを刻み、領土拡大のためという名目で年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続け、従属に必要な人間の生産も徹底的に管理するといった冷酷な圧制で支配した。
 
::妖精が全滅したのを見計らって活動を再開したトネリコは、空想樹を枯らして魔力を全て取り込み<ref group = "注">実はこの時本来なら「汎人類史のモルガン」のマスターだったベリルの存在も、「空想樹が健在である、既に滅亡している更地のブリテン異聞帯」を知る=パラドックスを招く存在であったため消滅させており、妖精國再興の折に'''姿形まで瓜二つな存在'''として蘇らせた。</ref>、サーヴァント召喚を応用する形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前を「モルガン」に戻し独力で妖精國を再興した。これが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」であり、同時に剪定事象である『異聞帯』からさらに枝分かれした特異点、通称'''『異聞世界』'''となった現在の「妖精國ブリテン」である。<br>2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精には全て妖精紋様と呼ばれる令呪のようなものを刻み、領土拡大のためという名目で年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続け、従属に必要な人間の生産も徹底的に管理するといった冷酷な圧制で支配した。
 
::そしてそれから2000年ほど経った後、女王暦2017年に鏡の氏族の予言による「予言の子」と「[[主人公 (Grand Order)|異邦の魔術師]]」が現れるも、当初はさほど脅威視していなかったらしく神造兵器および礼装の譲渡までは行かずとも『ノリッジの厄災』を払った労い替わりに'''1億QPを進呈'''<ref group = "注">シナリオ上の設定ではなく、次のクエスト進行で'''本当に支払われる'''。</ref>したり、戦闘態勢を取るベリルを強制的に抑え込んだりと、あくまでもキャメロット内では「賓客」としてあつかっていた。
 
::そしてそれから2000年ほど経った後、女王暦2017年に鏡の氏族の予言による「予言の子」と「[[主人公 (Grand Order)|異邦の魔術師]]」が現れるも、当初はさほど脅威視していなかったらしく神造兵器および礼装の譲渡までは行かずとも『ノリッジの厄災』を払った労い替わりに'''1億QPを進呈'''<ref group = "注">シナリオ上の設定ではなく、次のクエスト進行で'''本当に支払われる'''。</ref>したり、戦闘態勢を取るベリルを強制的に抑え込んだりと、あくまでもキャメロット内では「賓客」としてあつかっていた。
:: だが、一行が「巡礼の鐘」を鳴らしつつロンディニウムの円卓軍、各地で組織されていた反乱軍や北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアを味方につけた事により宣言通り敵対し、キャメロットへの奇襲攻撃をきっかけとしてついに全面対決となる。戦そのものは女王軍が劣勢になった所で反乱軍の兵士を自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出す事で全て薙ぎ払い、その様に圧倒された主人公達が戦意喪失する一歩手前まで追い詰めたが、そこへ乱心状態のまま現れたウッドワスに重傷を負わされ、満身創痍となってもなお妖精國の女王の威圧を崩さないまま反旗を翻した[[スプリガン]]を制するも、人質にされた瀕死の[[妖精騎士トリスタン|バーヴァン・シー]]の姿を見せつけられ動揺。さらにはそこへオーロラによる「真実の告白」という名目の全域への虚言混じりの吹聴<ref group = "注">特にモルガンが『救世主トネリコ』時代に彼のウーサーを殺害し、『災厄』を起こした張本人である事についてはあからさまな濡れ衣で、実態を知るカルデア一行であれば明らかに嘘と分かる内容であったが、この時は全員が度重なるモルガンの分身の相手で疲労困憊状態となっており、中でもマスターたる主人公は魔力切れも重なって昏迷寸前で弁解など到底出来る状況では無かった。</ref>が重なり<ref group = "注">実はキャメロット決戦前夜で自分も巡礼の旅に出たことがある旨を無意識に漏らしており、早い段階で周囲に自身もまたブリテンの妖精達が忌み嫌う『楽園の妖精』であると感づかせ、懐疑心の種を植え付けてしまっていた。</ref>、周囲の上級妖精によって'''「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」'''と言う最期の言葉も聞き入れられないまま惨たらしく殺害されてしまった。
+
:: だが、一行が「巡礼の鐘」を鳴らしつつロンディニウムの円卓軍、各地で組織されていた反乱軍や北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアを味方につけた事により宣言通り敵対し、キャメロットへの奇襲攻撃をきっかけとしてついに全面対決となる。戦そのものは女王軍が劣勢になった所で反乱軍の兵士を自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出す事で全て薙ぎ払い、その様に圧倒された主人公達が戦意喪失する一歩手前まで追い詰めたが、そこへ乱心状態のまま現れたウッドワスに重傷を負わされ、満身創痍となってもなお妖精國の女王の威圧を崩さないまま反旗を翻した[[スプリガン]]を制するも、人質にされた瀕死の[[妖精騎士トリスタン|バーヴァン・シー]]の姿を見せつけられ動揺。さらにはそこへ[[オーロラ]]による「真実の告白」という名目の全域への虚言混じりの吹聴<ref group = "注">特にモルガンが『救世主トネリコ』時代に彼のウーサーを殺害し、『災厄』を起こした張本人である事についてはあからさまな濡れ衣で、実態を知るカルデア一行であれば明らかに嘘と分かる内容であったが、この時は全員が度重なるモルガンの分身の相手で疲労困憊状態となっており、中でもマスターたる主人公は魔力切れも重なって昏迷寸前で弁解など到底出来る状況では無かった。</ref>が重なり<ref group = "注">実はキャメロット決戦前夜で自分も巡礼の旅に出たことがある旨を無意識に漏らしており、早い段階で周囲に自身もまたブリテンの妖精達が忌み嫌う『楽園の妖精』であると感づかせ、懐疑心の種を植え付けてしまっていた。</ref>、周囲の上級妖精によって'''「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」'''と言う最期の言葉も聞き入れられないまま惨たらしく殺害されてしまった。
 
::誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく、もしノクナレアという次期女王が存在しなかったと仮定すれば純然たる事実であり、一度は大厄災で滅んだ妖精國が今日まで復興していたのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムが変わらずに機能し続けていたのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚していたためだった。また「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていないのも、その元凶に円卓の騎士の<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を与えることで封印していたからであり、キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されている<ref group = "注">モルガンが妖精達から吸い上げていた魔力は、むしろこの装置の起動と維持の為に使用されていた可能性が高い。</ref>のも、大穴の底にある[[ケルヌンノス|呪いの元凶]]を撃ち滅ぼすためであった。かくしてモルガンと、彼女のシステムを本来引き継ぐはずだったノクナレアを立て続けに喪った妖精國は、押さえつけていたそれらすべての厄災が同時に噴出し、瞬く間に地獄の様相を呈することとなる。
 
::誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく、もしノクナレアという次期女王が存在しなかったと仮定すれば純然たる事実であり、一度は大厄災で滅んだ妖精國が今日まで復興していたのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムが変わらずに機能し続けていたのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚していたためだった。また「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていないのも、その元凶に円卓の騎士の<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を与えることで封印していたからであり、キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されている<ref group = "注">モルガンが妖精達から吸い上げていた魔力は、むしろこの装置の起動と維持の為に使用されていた可能性が高い。</ref>のも、大穴の底にある[[ケルヌンノス|呪いの元凶]]を撃ち滅ぼすためであった。かくしてモルガンと、彼女のシステムを本来引き継ぐはずだったノクナレアを立て続けに喪った妖精國は、押さえつけていたそれらすべての厄災が同時に噴出し、瞬く間に地獄の様相を呈することとなる。
 
:期間限定イベント『水怪クライシス』では、カルデアに召喚後も度々人知れず無断で各地へのレイシフトを行っていたことが判明。今回もハベトロットと一緒に微小特異点先の島へ勝手にやって来た所[[コン]]と遭遇し、しばし戯れていた。だが、ほどなくしてハベトロットが主人公に呼び出されて行ってしまい一人不貞腐れていると、傍に居たコンに誘われて辺りを散策中、徴弐と鉢合わせる。そこで彼女がコン達に作っていた竹馬に興味を抱き、愛娘バーヴァン・シーの靴創作の糧を兼ねたお土産にすべく安全性を確かめる口実で、自分用にも欲しいと<del>かなり婉曲的に</del>依頼する。<br>その過程でコンの手触りを堪能している内に正体に気が付いたのか、終盤で[[ダゴン|歪神ダゴン]]を相手に悪戦苦闘する一行の喧騒を聞きつけて姿を現した所、これ幸いと言わんばかりに主人公とマシュからの助けの求めに、戦いに参列しない形で応じる。すなわち[[エレシュキガル]]、[[謎のアルターエゴ・Λ]]、[[武則天]]の髪の毛を呼び水にし、残っていたコン達の何体かを触媒に、自分の魔力をマシュの盾の力と主人公の詠唱に乗せることで、この事態に対するカウンターアタックとなる神霊サーヴァント「[[太歳星君]]」を召喚させ、事態収束の決め手とした。
 
:期間限定イベント『水怪クライシス』では、カルデアに召喚後も度々人知れず無断で各地へのレイシフトを行っていたことが判明。今回もハベトロットと一緒に微小特異点先の島へ勝手にやって来た所[[コン]]と遭遇し、しばし戯れていた。だが、ほどなくしてハベトロットが主人公に呼び出されて行ってしまい一人不貞腐れていると、傍に居たコンに誘われて辺りを散策中、徴弐と鉢合わせる。そこで彼女がコン達に作っていた竹馬に興味を抱き、愛娘バーヴァン・シーの靴創作の糧を兼ねたお土産にすべく安全性を確かめる口実で、自分用にも欲しいと<del>かなり婉曲的に</del>依頼する。<br>その過程でコンの手触りを堪能している内に正体に気が付いたのか、終盤で[[ダゴン|歪神ダゴン]]を相手に悪戦苦闘する一行の喧騒を聞きつけて姿を現した所、これ幸いと言わんばかりに主人公とマシュからの助けの求めに、戦いに参列しない形で応じる。すなわち[[エレシュキガル]]、[[謎のアルターエゴ・Λ]]、[[武則天]]の髪の毛を呼び水にし、残っていたコン達の何体かを触媒に、自分の魔力をマシュの盾の力と主人公の詠唱に乗せることで、この事態に対するカウンターアタックとなる神霊サーヴァント「[[太歳星君]]」を召喚させ、事態収束の決め手とした。
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: 青地に白と黒のドレスを着た白銀の髪の女性。
 
: 青地に白と黒のドレスを着た白銀の髪の女性。
 
:: 「救世主トネリコ」として活躍していた妖精暦時代は同じ『楽園の妖精』であるアルトリア・キャスターと瓜二つの少女<ref group = "注">手に持っているのが選定の杖でないこと、帽子の側面についている紋章がわずかに違うこと、胸元のリボンが黒色なこと以外はアルトリア・キャスターの第二再臨の姿と同じ。</ref>。
 
:: 「救世主トネリコ」として活躍していた妖精暦時代は同じ『楽園の妖精』であるアルトリア・キャスターと瓜二つの少女<ref group = "注">手に持っているのが選定の杖でないこと、帽子の側面についている紋章がわずかに違うこと、胸元のリボンが黒色なこと以外はアルトリア・キャスターの第二再臨の姿と同じ。</ref>。
:: 異聞帯の王となった女王暦時代の彼女はフェイスベールのついた黒い王冠と黒のローブに似た衣装をまとっている。(こちらの服装は後に解放霊衣として取得可能)
+
:: 異聞帯の王となった女王暦時代の彼女はフェイスベールのついた黒い王冠と黒のローブに似た衣装をまとっている。(こちらの服装は2部6章クリア後に霊衣開放権を取得することでプレイアブルでの使用が可能)
:冷酷無比で叛逆を許さない支配の女王。人間を嫌い、妖精を嫌い、平等を嫌い、平和を嫌う。そのため、一般人から見ると悪の支配者そのものに見える。
+
:自分の力のみを信じ、冷酷無比で叛逆を許さない支配の女王。人間を嫌い、妖精を嫌い、平等を嫌い、平和を嫌う。そのため、一般人から見ると『悪の支配者』或いは『悪の化身』そのものに見える。
:ただし彼女にとって「好きか嫌いか」と「必要か不要か」は切り離された別のことであり、自らが第一に考える「ブリテン島の秩序ある支配」を保つのに必要であれば、自分が嫌いなものであろうと分け隔てなく認めて使う。他人を信頼しない訳ではないが、アテにはしない。基本的に自分で帳尻を合わせれば済むように物事を進める。
+
:しかし厳密には嫌いといっても『不要』という事ではなく、ただ『相容れないもの』という事に過ぎない。
:冷酷で機械のように見えるモルガン自身にも人格はあり、それは汎人類史のモルガンとして伝わる「淫蕩・惨忍・自分勝手」というものと大差ないが、異聞帯のモルガンは果てしなく長い旅路の中で数多の挫折を味わい、それらの極端な部分は打ちのめされて引っ込んでいるだけである。モルガン自身が極度に追いつめられたり焦ったりすることがあれば、その本来の性格が表に出る事もあるが、そうでなければ支配者として冷徹に「自分の好き嫌いに無関係に必要なものは認めて使う」性格だけが表に見える。
+
:彼女にとっての正義は「自分が支配している状態」で、悪とは「自分の支配を乱す者がいる状態」。そのためモルガン個人の「好きか嫌いか」と、支配者としての「善か悪か」や「必要か不要か」は切り離された別のことであり、自らが第一に考える「ブリテン島の秩序ある支配」を保つのに必要であれば、自分が嫌いなものであろうと分け隔てなく認めて使う。他人を信頼しない訳ではないが、アテにはしない。基本的に自分で帳尻を合わせれば済むように物事を進める。
 +
:冷酷で機械のように見えるモルガン自身にも人格はある。それは汎人類史のモルガンとして伝わる「淫蕩・惨忍・自分勝手」といった要素はなりを潜めた才女。異聞帯のモルガンは果てしなく長い旅路の中で数多の挫折を味わい、極端な部分は打ちのめされて引っ込んでいるだけである。モルガン自身が極度に追いつめられたり焦ったりすることがあれば、その本来の性格が表に出る事もあるが、そうでなければ支配者として冷徹に「自分の好き嫌いに無関係に必要なものは認めて使う」性格だけが表に見える。
 +
:あらゆる感情を強く感じることは無く、心は冷めきっているが、ただ一つだけ胸に灯った情熱である「ブリテン島を支配する」という目的だけが、彼女を突き動かし続けている。
 
:一方で「牙の氏族」が過去に起こした「翅の氏族」への虐殺行為に対する贖罪と戒めのため、菜食主義を自身と領民に徹底したウッドワスや、妖精の中でただ一人自身を慕い感謝し続けたバーヴァン・シーの様に『信頼出来る仲間』と認めた者には慈しみを向けることはあったものの、過去のトラウマが原因による性格変貌が災いし「感謝や労いといった情を言葉にするのではなく、態度や仕草で示していた」ために多くの者から誤解を受けており、結果的には自身の破滅にも繋がってしまった。
 
:一方で「牙の氏族」が過去に起こした「翅の氏族」への虐殺行為に対する贖罪と戒めのため、菜食主義を自身と領民に徹底したウッドワスや、妖精の中でただ一人自身を慕い感謝し続けたバーヴァン・シーの様に『信頼出来る仲間』と認めた者には慈しみを向けることはあったものの、過去のトラウマが原因による性格変貌が災いし「感謝や労いといった情を言葉にするのではなく、態度や仕草で示していた」ために多くの者から誤解を受けており、結果的には自身の破滅にも繋がってしまった。
 
:女王としての諸々の要素が取り払われると、お人好しで冒険好き、年中雨が降っているオークニーの宮殿の奥…他に誰もいない図書室で雨垂れの音だけを友達に本を読んでいた<ref group="出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary 竹箒日記 2022/04]</ref>トネリコもといヴィヴィアンだった頃の彼女を思わせる、朴訥で天然気味な一面が現れてくる。
 
:女王としての諸々の要素が取り払われると、お人好しで冒険好き、年中雨が降っているオークニーの宮殿の奥…他に誰もいない図書室で雨垂れの音だけを友達に本を読んでいた<ref group="出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary 竹箒日記 2022/04]</ref>トネリコもといヴィヴィアンだった頃の彼女を思わせる、朴訥で天然気味な一面が現れてくる。
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: 巡礼の鐘を全て鳴らし終えたアルトリア・キャスターをもってして「魔術の天才」と言わしめる桁違いの魔術の腕を持ち、トネリコの時代から得意としていた転移魔術の「水鏡」や封印魔術の「棺」は、技術媒体こそカルデアの模倣ではあるものの過去や未来の時代への直接的な転送すら可能とする程の格段な性能向上に至っており、城壁に配備したロンゴミニアドも「天才が使うために天才が作った専用の兵器」として手ずから構築した魔術であり、アルトリアでこれの全砲門発射を試みると自分自身の肉体が焼き切れて消滅しかねないほどの負担がかかるほどに特化された仕様となっていた。
 
: 巡礼の鐘を全て鳴らし終えたアルトリア・キャスターをもってして「魔術の天才」と言わしめる桁違いの魔術の腕を持ち、トネリコの時代から得意としていた転移魔術の「水鏡」や封印魔術の「棺」は、技術媒体こそカルデアの模倣ではあるものの過去や未来の時代への直接的な転送すら可能とする程の格段な性能向上に至っており、城壁に配備したロンゴミニアドも「天才が使うために天才が作った専用の兵器」として手ずから構築した魔術であり、アルトリアでこれの全砲門発射を試みると自分自身の肉体が焼き切れて消滅しかねないほどの負担がかかるほどに特化された仕様となっていた。
 
: それだけでなく、巡礼の鐘を鳴らし終えてアルトリアがモルガンと同等になったと見えていたのも表面上だけであり、モルガンは過去に救世主トネリコとして巡礼の旅を複数回も経験しているため、内在する魔力量の時点でアルトリアはまるで勝負にならない。反乱軍によるキャメロット侵攻戦でも、城下で激戦の末女王軍を打ち破った反乱軍の兵士の大半を『自分の分身を拡散させる』という形によってたった一人で呆気なく全滅させるというどんでん返しを事も無げにやってのけた。
 
: それだけでなく、巡礼の鐘を鳴らし終えてアルトリアがモルガンと同等になったと見えていたのも表面上だけであり、モルガンは過去に救世主トネリコとして巡礼の旅を複数回も経験しているため、内在する魔力量の時点でアルトリアはまるで勝負にならない。反乱軍によるキャメロット侵攻戦でも、城下で激戦の末女王軍を打ち破った反乱軍の兵士の大半を『自分の分身を拡散させる』という形によってたった一人で呆気なく全滅させるというどんでん返しを事も無げにやってのけた。
: 汎人類史におけるモルガンも同等の魔力と魔術技能を有しているようで、異聞帯に召喚されたばかりの彼女はマスターたるベリルの出自を即座に見抜いた他に'''自分を召喚した術式からレイシフトを解析して魔術で再現し単独で行使する'''というとんでもない所業を、その対象点に『<ruby><rb>異聞帯</rb><rt>平行世界</rt></ruby>の自分』という情報の受信媒体がいることでリスクを解消出来ると見抜いた上<ref group = "注">妖精眼が千里眼と同類の働きを有している為に出来たのか、またはカルデアのレンズ・シバに準ずる何らかの装置を魔術で模倣して突き止めたのかは不明。</ref>で、'''数時間の内に'''即決実行しており、いずれも根幹としては妖精の血筋という「神秘」をその身に宿すが故に成せる芸当だと思われる。
+
: 汎人類史におけるモルガンも同等の魔力と魔術技能を有しているようで、異聞帯に召喚されたばかりの彼女はマスターたるベリルの出自を即座に見抜いた他、'''自分を召喚した術式からレイシフトを解析して魔術で再現し単独で行使する'''というとんでもない所業を、その対象点に『<ruby><rb>異聞帯</rb><rt>並行世界</rt></ruby>の自分』という情報の受信媒体がいることでリスクを解消出来ると判断した上<ref group = "注">妖精眼が千里眼と同類の働きを有している為に出来たのか、またはカルデアのレンズ・シバに準ずる何らかの装置を魔術で模倣して突き止めたのかは不明。</ref>で、'''数時間の内に'''即決実行しており、いずれも根幹としては妖精の血筋という「神秘」をその身に宿すが故に成せる芸当だと思われる。
    
==別クラス/バリエーション==
 
==別クラス/バリエーション==
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;はや辿り着けぬ理想郷(ロードレス・キャメロット)
 
;はや辿り着けぬ理想郷(ロードレス・キャメロット)
 
: ランク:EX<br />種別:対城宝具<br />レンジ:10~99<br />最大捕捉:100人
 
: ランク:EX<br />種別:対城宝具<br />レンジ:10~99<br />最大捕捉:100人
 +
: 異聞帯のモルガンが汎人類史のモルガンより引き継いだ魂の在り方。
 
: モルガンが生涯をかけて入城を望み、果たされなかった白亜の城の具現。
 
: モルガンが生涯をかけて入城を望み、果たされなかった白亜の城の具現。
: モルガンはアルトリアと同じ存在であるはずなのに、アルトリアは迎えられ、モルガンは拒絶された。
+
: 世界のルールそのもの、即ち『人理』に拒絶された彼女はブリテンの王になれなかった。
: アルトリアに拒絶されたのではなく、世界のルールそのもの、即ち『人理』に拒絶された。
+
: 叶わぬ望みは嘆きとなり、やがて憎しみへと変わった。ねじれた支配欲と特権意識、そして燃えるような望郷と人間たちへの怒り。さらに同じ存在でありながらキャメロットの玉座に座ったアルトリアへの憎悪が彼女の在り方を変えた。
: モルガンが憎むはアルトリアではなく人理そのものであり、決してたどり着けない路を一夜にして踏破し人理そのものを打倒せしめんとする「世界を呪う魔女」としての彼女の在り方を表した宝具。
+
: 『円卓を破滅させるもの』となった在り方を魔術として顕したもの。決してたどり着けない路を一夜にして踏破し、破壊せしめんとする彼女の恩讐。
 +
: しかしモルガンが憎むはアルトリアではなく、人間の為にブリテン島の妖精たちを一度滅ぼそうとする運命……人理そのもの。それを打倒するため彼女は最果てより戻り、世界を呪う魔女となった。
 
: 『Grand Order』では「自身に〔円卓の騎士または妖精〕特攻状態を付与(1ターン)+敵全体に強力な〔人の力を持つ敵〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>&呪い状態を付与(5ターン)+味方全体に宝具使用時のチャージ段階を1段階引き上げる状態を付与(1回・3ターン)」という効果のBuster宝具。
 
: 『Grand Order』では「自身に〔円卓の騎士または妖精〕特攻状態を付与(1ターン)+敵全体に強力な〔人の力を持つ敵〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>&呪い状態を付与(5ターン)+味方全体に宝具使用時のチャージ段階を1段階引き上げる状態を付与(1回・3ターン)」という効果のBuster宝具。
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:彼/彼女からロンゴミニアドの譲渡を懇願されたが、汎人類史のモルガンからあらかじめカルデアに関する知識を与えられていたため敵とみなし協力を拒否するも、ブリテン異聞帯にいる内は「我が国を訪れた賓客」として振る舞い、キャメロットの最終決戦を除けば特に此方から何か仕掛ける事はしなかった<ref group = "注">マシュが「水鏡」に呑まれたのは、元は本来の発動対象だった『ノリッジの厄災』を主人公達が先に倒した結果によるものであり'''本当にただの偶発的な事故'''。事実モルガンは謁見の場で主人公から指摘を受けるまで、彼女が巻き込まれていた事に気づいてもいなかった。</ref>。
 
:彼/彼女からロンゴミニアドの譲渡を懇願されたが、汎人類史のモルガンからあらかじめカルデアに関する知識を与えられていたため敵とみなし協力を拒否するも、ブリテン異聞帯にいる内は「我が国を訪れた賓客」として振る舞い、キャメロットの最終決戦を除けば特に此方から何か仕掛ける事はしなかった<ref group = "注">マシュが「水鏡」に呑まれたのは、元は本来の発動対象だった『ノリッジの厄災』を主人公達が先に倒した結果によるものであり'''本当にただの偶発的な事故'''。事実モルガンは謁見の場で主人公から指摘を受けるまで、彼女が巻き込まれていた事に気づいてもいなかった。</ref>。
 
:ただし、汎人類史側のモルガンによるフィニス・カルデアの知識と技術伝授の時に『何か』を察知したのか、異聞帯でも発揮されるカルデア召喚式の異質な力を危険視し、最終的に相対した際に「次があれば立ち返って調べた方が良い」と忠告を送っている。
 
:ただし、汎人類史側のモルガンによるフィニス・カルデアの知識と技術伝授の時に『何か』を察知したのか、異聞帯でも発揮されるカルデア召喚式の異質な力を危険視し、最終的に相対した際に「次があれば立ち返って調べた方が良い」と忠告を送っている。
:カルデアで召喚された際には、当初は女王の例に漏れず「汎人類史の魔術師への軽蔑と反感」を以て臣下として見ていたが、「譲歩しても対等な関係」という姿勢を皮肉を込めて示す際、何故か''彼/彼女を夫/妻として呼んだ''ことで、以後気に入ってからは「言葉から始まる関係も悪くない」と本気で乗り気になっている様子。<br>「我々の城はいつ建てましょうか?」「私以外のバーサーカーはすべて解雇<ref group = "注">ちなみに『愛娘』たる妖精騎士トリスタンことバーヴァン・シーと一番仲良くしているのは、皮肉にもバーサーカークラスの[[ガラテア]]である。</ref>しなさい」と豪胆でもあり極端でもある、ある意味で彼女らしい振る舞いを見せる。
+
:カルデアで召喚された際には、当初は女王の例に漏れず「汎人類史の魔術師への軽蔑と反感」を以て臣下として見ていたが、「譲歩しても対等な関係」という姿勢を皮肉を込めて示す際、当てつけとして''彼/彼女を夫/妻として呼んだ''ことで、以後気に入ってからは「言葉から始まる関係も悪くない」と本気で乗り気になっている様子。<br>「我々の城はいつ建てましょうか?」「私以外のバーサーカーはすべて解雇<ref group = "注">ちなみに『愛娘』たる妖精騎士トリスタンことバーヴァン・シーと一番仲良くしているのは、皮肉にもバーサーカークラスの[[ガラテア]]である。</ref>しなさい」と豪胆でもあり極端でもある、ある意味で彼女らしい振る舞いを見せる。
 +
:『Grand Order Arcade』での主人公は伴侶とすることはなく、一貫して臣下として扱っている。
    
;[[マシュ・キリエライト]]
 
;[[マシュ・キリエライト]]
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:汎人類史ではモルガンがアルトリアの遺伝子を使って生み出したホムンクルス。「アルトリアのコピーを作る」という汎人類史の自分の所業に流石のモルガンも驚きを隠せなかった。
 
:汎人類史ではモルガンがアルトリアの遺伝子を使って生み出したホムンクルス。「アルトリアのコピーを作る」という汎人類史の自分の所業に流石のモルガンも驚きを隠せなかった。
 
:それとは別にモードレッドという騎士の能力自体は非常に高く買っており「素晴らしい出来」と評価しているが、そんなものを作っておいて失敗した汎人類史の自分が果たして成功者なのかそうじゃなかったのか、イマイチよく分からなくなっている。
 
:それとは別にモードレッドという騎士の能力自体は非常に高く買っており「素晴らしい出来」と評価しているが、そんなものを作っておいて失敗した汎人類史の自分が果たして成功者なのかそうじゃなかったのか、イマイチよく分からなくなっている。
 +
:カルデアの通路で出会うと憎しみとも悲しみともとれない表情で歯を鳴らし、通り過ぎていくらしい。またモルガン自身は自分から言葉をかけるべきでないとしており、それが少しもどかしいと零している。
    
;[[ガウェイン]]、[[ガレス]]
 
;[[ガウェイン]]、[[ガレス]]
:汎人類史ではモルガンがオークニー領主ロット王との間に儲けた4人の子供達のうち長子と末子。
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:汎人類史ではモルガンがオークニー王ロットとの間に儲けた4人の子供達のうち長子と末子。
:自分の様にならずいい騎士になったと評価している。
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:自分の様にならず、ゆがみのない陽の光のようないい騎士になったと評価している。
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:また彼らがそのようになったのを、汎人類史のモルガンが復讐心だけではなかったという証明かもしれない、ともしている。
    
; [[クー・フーリン]]
 
; [[クー・フーリン]]
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:彼女が異聞帯で予言の子として旅をしていた間は、妖精國を滅ぼす者として「自らに敵対しなければ放置、敵対すれば抹殺する」という態度を一貫しており、基本的に味方はしなかった。
 
:彼女が異聞帯で予言の子として旅をしていた間は、妖精國を滅ぼす者として「自らに敵対しなければ放置、敵対すれば抹殺する」という態度を一貫しており、基本的に味方はしなかった。
 
:しかし、後に妖精達の純粋無垢故の悪意に何度心が折れても、仲間と共に最後まで立ち向かい、更には自らが放棄した『楽園の妖精』の本当の使命を成し遂げ、ケルヌンノスのみならず『奈落の虫』をも打ち倒した事をカルデアに召喚されてから知り、幾らか態度を和らげている。
 
:しかし、後に妖精達の純粋無垢故の悪意に何度心が折れても、仲間と共に最後まで立ち向かい、更には自らが放棄した『楽園の妖精』の本当の使命を成し遂げ、ケルヌンノスのみならず『奈落の虫』をも打ち倒した事をカルデアに召喚されてから知り、幾らか態度を和らげている。
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:モルガン本人曰く、あれほど愚かで、あれほど頑なで、あれほど幸福な楽園の妖精はいないだろうとのこと。
    
;[[ハベトロット]]
 
;[[ハベトロット]]
 
:かつてトネリコと名乗って旅をしていた頃に何度も助けられたかけがえのない友人。最後の別れにおいては「女王暦の世界でマシュの力になって恩返しがしたい」という意見を汲み取り、注意事項と共にそのやり方を伝授した。
 
:かつてトネリコと名乗って旅をしていた頃に何度も助けられたかけがえのない友人。最後の別れにおいては「女王暦の世界でマシュの力になって恩返しがしたい」という意見を汲み取り、注意事項と共にそのやり方を伝授した。
 
:カルデアに召喚されたハベトロットは汎人類史の存在でありモルガンに関する記憶を持っていないが、それでも魂の色は何ら変わらない為に、モルガンは此方の彼女の事もかけがえのない友人として見ており、カルデアではティータイムを共にする仲である。
 
:カルデアに召喚されたハベトロットは汎人類史の存在でありモルガンに関する記憶を持っていないが、それでも魂の色は何ら変わらない為に、モルガンは此方の彼女の事もかけがえのない友人として見ており、カルデアではティータイムを共にする仲である。
 +
:モルガンは彼女のことを汎人類史で数少ない素晴らしきものの一つとして数えているとか。
 
:なお、上記の過程でハベトロットが花嫁を助ける糸紡ぎの妖精として[[概念武装|明らかに必要ない兵器]]を持ち込むようになったのだが、モルガンはそれをカルデアのせいと勘違いしている。
 
:なお、上記の過程でハベトロットが花嫁を助ける糸紡ぎの妖精として[[概念武装|明らかに必要ない兵器]]を持ち込むようになったのだが、モルガンはそれをカルデアのせいと勘違いしている。
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;[[スプリガン]]
 
;[[スプリガン]]
 
:女王暦2017年当時の土の氏族の族長。
 
:女王暦2017年当時の土の氏族の族長。
:彼からは自分が妖精國に引っ張り込まれた件と、妖精國ブリテンが人間の文明を模倣するだけでほぼ進行も発展もない閉塞的に近い環境下にある事で恨まれており、オーロラと組んだ彼によって殺されてしまった。
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:彼からは自分が妖精國に引っ張り込まれた件と、妖精國ブリテンが人間の文明を模倣するだけで、ほぼ進行も発展もない閉塞的に近い環境下にある事から恨まれており、同じくモルガンが邪魔なオーロラの策略に一枚噛む形で殺されてしまった。
:しかしモルカーの発注をしたり<ref group="出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/202201.html 竹箒日記 2022/01]</ref>、バレンタインイベントでは「どうかと思わないでもないが評価していた大臣」扱いだったりと、その敏腕さは相当に買っていたようである。
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:しかしモルカーの発注をしたり<ref group="出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/202201.html 竹箒日記 2022/01]</ref>、バレンタインイベントでは「どうかと思わないでもないが評価していた大臣」扱いだったりと、その敏腕さは相当に買っていたようである。ちなみにモルガンは謀反時に「長生きには飽いたのか?」と尋ねているため、彼が人間であることはすでに知っていた模様。
    
;排熱大公ライネック
 
;排熱大公ライネック
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: 異聞帯ではトネリコ時代の円卓軍を率いていた騎士の少年かつ弟子で、彼女が「ブリテンを統一するためには氏族の妖精達ではなく人間が王となるべき」と考え見出した人物でもあり、あちら程の剣呑さは全くなく、「よく分からない」と言いつつ仲間としても個人としても大切な人だった様で、特に二人きりでの仲睦まじさは周囲から見たら恋人同士にしか見えなかったほど。
 
: 異聞帯ではトネリコ時代の円卓軍を率いていた騎士の少年かつ弟子で、彼女が「ブリテンを統一するためには氏族の妖精達ではなく人間が王となるべき」と考え見出した人物でもあり、あちら程の剣呑さは全くなく、「よく分からない」と言いつつ仲間としても個人としても大切な人だった様で、特に二人きりでの仲睦まじさは周囲から見たら恋人同士にしか見えなかったほど。
 
:氏族長たち南の妖精と、女王マヴ率いる北の妖精両者に彼の存在を認めさせた事で戴冠式までこぎ着け、さらに皆からの要望により当初の予定だった『マヴとウーサーの婚姻』を変更し、ブリテンを手にするだけでなく'''『自身が王妃になる=花嫁となって愛するウーサーと結ばれる』'''という夢までひそかに叶いかけたが、その日に彼と円卓軍の全員が毒殺されまたもや全てを台無しにされたことが引き金となり、トネリコは心身が崩壊して妖精達に完全に失望し「妖精は救わずに支配するもの」という信念を持つに至った直接の原因。
 
:氏族長たち南の妖精と、女王マヴ率いる北の妖精両者に彼の存在を認めさせた事で戴冠式までこぎ着け、さらに皆からの要望により当初の予定だった『マヴとウーサーの婚姻』を変更し、ブリテンを手にするだけでなく'''『自身が王妃になる=花嫁となって愛するウーサーと結ばれる』'''という夢までひそかに叶いかけたが、その日に彼と円卓軍の全員が毒殺されまたもや全てを台無しにされたことが引き金となり、トネリコは心身が崩壊して妖精達に完全に失望し「妖精は救わずに支配するもの」という信念を持つに至った直接の原因。
:ゲーム内では姿も台詞も出てこないが、オークニーで[[アーサー・ペンドラゴン]]のシャドウサーヴァントが「"ロンディニウムの騎士" の亡霊」として立ちはだかることから、外見は彼に似ていたことが窺える。
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:ゲーム内では姿も台詞も出てこないが、オークニーで[[アーサー・ペンドラゴン]]のシャドウサーヴァントが「 "ロンディニウムの騎士" の亡霊」として立ちはだかっている。
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:しかしアーサーを見た[[救世主トネリコ|トネリコ]]の反応から、恐らく年齢や性格による顔付きの違い等により、実際は彼とあまり似ていなかった様子。
    
;[[妖精騎士トリスタン]]/バーヴァン・シー
 
;[[妖精騎士トリスタン]]/バーヴァン・シー
:「娘」として魔術を教える他、次の女王として据えていた妖精。
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:「娘」として魔術を教える他、妖精國の次の女王として据えていた妖精。
 
: いくら救っても恩を仇で返してくるばかりの妖精の中で唯一、心からの感謝の言葉をくれ続けた相手であり、自身と汎人類史のモルガンの悲願を投げ打ってでも守るべき大切な存在。
 
: いくら救っても恩を仇で返してくるばかりの妖精の中で唯一、心からの感謝の言葉をくれ続けた相手であり、自身と汎人類史のモルガンの悲願を投げ打ってでも守るべき大切な存在。
 
: トネリコ時代の自分と同じく善意に溢れる性格ゆえに、他の妖精たちに使い潰され弄ばれては廃棄される人生を繰り返しており、いくら『次代』の誕生を察知し急いで駆けつけても既に手遅れで発見される状態が続いたため、最後のチャンスではきちんと自分の人生を生きていける様にと正反対の悪逆な性格に「教育」を施し、周りに何と言われようと彼女を擁護し続けた。バーヴァン・シーも理由は分からないが、自分を唯一肯定してくれるモルガンに依存し、親子というよりは一種の共依存のような関係を築くに至った。だが、自身の不器用さ<ref group="注">『[[Fate/Grand Order フロム ロストベルト]]』では、バーヴァン・シーが大好きな踊りや歌を止める様に忠告する場面があるが、これには好奇心旺盛な妖精に目を付けられない為滅多な事をするなという意図があった。</ref>と彼女の妖精としての『慈悲深く優しい本質』そのものは変わっていなかった事が相乗した結果、今度は承認欲求によって逆に精神的に追い詰めてしまっていた。
 
: トネリコ時代の自分と同じく善意に溢れる性格ゆえに、他の妖精たちに使い潰され弄ばれては廃棄される人生を繰り返しており、いくら『次代』の誕生を察知し急いで駆けつけても既に手遅れで発見される状態が続いたため、最後のチャンスではきちんと自分の人生を生きていける様にと正反対の悪逆な性格に「教育」を施し、周りに何と言われようと彼女を擁護し続けた。バーヴァン・シーも理由は分からないが、自分を唯一肯定してくれるモルガンに依存し、親子というよりは一種の共依存のような関係を築くに至った。だが、自身の不器用さ<ref group="注">『[[Fate/Grand Order フロム ロストベルト]]』では、バーヴァン・シーが大好きな踊りや歌を止める様に忠告する場面があるが、これには好奇心旺盛な妖精に目を付けられない為滅多な事をするなという意図があった。</ref>と彼女の妖精としての『慈悲深く優しい本質』そのものは変わっていなかった事が相乗した結果、今度は承認欲求によって逆に精神的に追い詰めてしまっていた。
:なお「ブリテンの後継者」という肩書きも「妖精円卓トリスタン」の着名も、上記の通り全てバーヴァン・シーを守りやすくするためにモルガンが用意したもので、本来の「後継者」は別に存在している。
+
:モルガン当人によると、彼女を悪辣な性格に仕立て上げたのは、女王となってから妖精たちを従わせられるように…との考えがあったらしい。また、後継者としては能力不足とも考えている<ref group ="注">能力があり過ぎると自分の言葉を聞かなくなってしまう可能性を考慮した為、意識して力を付けさせなかった様子。</ref>様だが、今後妖精國を手中に収めるのに必要になれば礼装をいくらでも用意すれば良いと考えているので、さほど問題には思っていない。
    
;[[妖精騎士ガウェイン]]/バーゲスト
 
;[[妖精騎士ガウェイン]]/バーゲスト
 
:<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を授けて妖精騎士の任を与えた妖精。
 
:<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を授けて妖精騎士の任を与えた妖精。
:妖精騎士として取り立てたのは彼女がひときわ強い力を持った妖精であるだけでなく、着名によって「獣の厄災」を封印するためであった。
+
:妖精騎士として取り立てたのは、彼女がひときわ強い力を持った妖精であるだけでなく、着名によって「獣の厄災」を封印するためであった。
:努めて理知的であろうとするその在り方も、モルガンからすれば他の妖精に比べれば信頼のおける相手だったかも知れないが、『本質』を知らず「妖精を守る」事を信念にしていた彼女と、逆にそれを嫌という程知っている為に「妖精を救わず國を守る」事を信念としていたモルガンでは、最終的に決裂は時間の問題だった。
+
:妖精騎士の中ではもっとも信頼していたようで、誰もが嫌がる仕事を率先して行う気質を高く評価している。とある災厄時<ref group ="注">明言されてはいないが、恐らく「キャタピラー戦争」のことだと思われる。</ref>における行動は過去の自身───救世主トネリコでさえ拍手を贈っただろう、とも…。
 +
:しかし、『本質』を知らず「妖精を守る」事を信念にしていた彼女と、逆にそれを嫌という程知っている故に「妖精を救わず國を守る」事を信念としていたモルガンでは、最終的に決裂は時間の問題だった。
    
;[[妖精騎士ランスロット]]/メリュジーヌ
 
;[[妖精騎士ランスロット]]/メリュジーヌ
:着名を授けて妖精騎士の任を与えた妖精。元の主君であるオーロラが危険な存在であり、彼女自身も「炎の厄災」になり得る存在だったことから、着名で力の抑制を試みて配下に加えていた。しかし、メリュジーヌのオーロラへの愛情と依存度の深さは予想の範囲を超えるもので、此方も最終的に決裂は時間の問題だった。
+
:着名を授けて妖精騎士の任を与えた妖精。元の主君であるオーロラが危険な存在であり、彼女自身も「炎の厄災」になり得る存在だったことから、着名で力の抑制を試みて配下に加えていた。
 +
:本来は対等の関係であったが、彼女自身も災厄という宿命から逃れるため配下に加わったらしい。なおランスロットの名を着名させたのは、こと戦闘においては妖精國最強であったためである。
 +
:しかし、メリュジーヌのオーロラへの愛情と依存度の深さは予想の範囲を超えるもので、此方も最終的に決裂は時間の問題だった。メリュジーヌもメリュジーヌなりにモルガンを尊敬しているため命令には従うが、モルガン自身は彼女は最終的に愛に殉ずるとしている。
 
:ちなみにモルガンとは『本来は異聞帯のブリテン島(亜鈴の子)に由来しない、汎人類史の存在である』と言う共通点もある。
 
:ちなみにモルガンとは『本来は異聞帯のブリテン島(亜鈴の子)に由来しない、汎人類史の存在である』と言う共通点もある。
    
;騎士[[ポーチュン]]
 
;騎士[[ポーチュン]]
 
:『モース戦役』を生き延びた古参の女王兵で鏡の氏族。
 
:『モース戦役』を生き延びた古参の女王兵で鏡の氏族。
:予知能力を持つ故に、悲観的な思考と価値観に染まった同胞と氏族長のエインセルを見捨ててモルガン側に就き、最期まで主君に忠誠を捧げていた騎士だったが、当人からは「妖精騎士の質も落ちたものだ」の一言のみであり、その心境は事実上不明。彼の忠誠は鏡の氏族に共通する『妖精としての目的』に準じたものでもある為、所詮はただの聞こえが良い上っ面だと冷ややかに見ていたのかもしれない……。
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:予知能力を持つ故に、悲観的な思考と価値観に染まった同胞と氏族長のエインセルを見捨ててモルガン側に就き、最期まで主君に忠誠を捧げていた騎士だったが、当人からは「妖精騎士の質も落ちたものだ」の一言のみであり、その心境は事実上不明。<br>彼の忠誠は鏡の氏族に共通する『妖精としての目的』に準じたものでもある為、所詮はただの聞こえが良い上辺だけのものだと冷ややかに見ていたのかもしれない……。
    
;北の女王マヴ
 
;北の女王マヴ
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;[[オーロラ]]
 
;[[オーロラ]]
 
:女王暦2017年当時の風の氏族の族長。
 
:女王暦2017年当時の風の氏族の族長。
:彼女の『本質』が起こす危険性を見抜いており、キャメロットの氏族長会議にも一人だけ城内に立ち入らせず通信越しに参加させていた。
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:彼女の『本質』が起こす危険性を見抜いており、キャメロットの氏族長会議にも一人だけ城内に立ち入らせず通信越しに参加させていた<ref group="注">モルガンの能力的に、妖精國ブリテンを創り変えた時点でオーロラを抹殺していればこんな事にならなかったのでは?という意見もあるが、そうした場合彼女と同等、あるいはそれ以上の能力を備えた『次代』が発生して氏族長の席に収まり、また同じ事が延々と繰り返されてしまう可能性が高かった。そんな堂々巡りが起きる位なら、今ある当代を抑えつけてしまう方が余程手っ取り早いし合理的である。</ref>。
:しかし、ベリルとオベロンの行動により介入の隙を間接的に作られてしまい、そこに真偽混じりの吹聴を流され自身は虐殺。程ない後にノクナレアも毒殺され「妖精國ブリテン」は破滅が確定することに。
+
:しかしベリルとオベロンの行動、並びにスプリガンの便乗によって介入の隙を間接的に作られてしまい、そこに真偽混じりの吹聴を流され自身は虐殺。程ない後にノクナレアも毒殺され、「妖精國ブリテン」は破滅が確定することになる。
    
;[[オベロン]]
 
;[[オベロン]]
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: 同イベントより、[[エレシュキガル|サーヴ]][[謎のアルターエゴ・Λ|ァント]][[武則天|3騎]]の髪の毛と[[コン]]を触媒にマシュの盾を使って[[太歳星君|カウンター召喚]]を行うシーン。
 
: 同イベントより、[[エレシュキガル|サーヴ]][[謎のアルターエゴ・Λ|ァント]][[武則天|3騎]]の髪の毛と[[コン]]を触媒にマシュの盾を使って[[太歳星君|カウンター召喚]]を行うシーン。
 
: 妖精國にはいなかった異国の凶神を狙うという違法召喚をしているあたり、勝手にレイシフトした件も含めてモルガンの神域の才能と知識が垣間見える。
 
: 妖精國にはいなかった異国の凶神を狙うという違法召喚をしているあたり、勝手にレイシフトした件も含めてモルガンの神域の才能と知識が垣間見える。
 +
 +
===その他===
 +
;「無理。帰る」
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:キャタピラー戦争の際、一度だけ平原に出て宝具を放った後に、この一言だけを真顔で言い残してキャメロットに帰ってしまったという。
 +
:相手がケムシ型のモースであったため、それが大量に発生している様子には耐えられなかったのだろう。
 +
:余談だが、この際キャメロットはモルガンがすぐ帰ってしまった事に対し「女王の魔術では毛虫たちを焼き尽くす前に土地がなくなってしまうため」と公式発表をした様子。
 +
:キャタピラー戦争についてはこのページの話題まとめの項を参照。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
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:本編には出てこずカットされたエピソードとして、女王暦1800年ごろの厄災で「キャタピラー戦争」と呼ばれる戦いが語り草になっているという裏設定<ref group="出">竹箒日記 2021/08、現状では文面削除済み<!--http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/202108.html ---></ref>がある。
 
:本編には出てこずカットされたエピソードとして、女王暦1800年ごろの厄災で「キャタピラー戦争」と呼ばれる戦いが語り草になっているという裏設定<ref group="出">竹箒日記 2021/08、現状では文面削除済み<!--http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/202108.html ---></ref>がある。
 
:その年の厄災はイモ虫型のモースが大量発生したが、知られている限りモルガンが女性らしい悲鳴を上げたのが唯一この時だけらしい。
 
:その年の厄災はイモ虫型のモースが大量発生したが、知られている限りモルガンが女性らしい悲鳴を上げたのが唯一この時だけらしい。
:ちなみにこの厄災があった年は、妖精騎士ガウェインがファウル・ウェーザーを捕食して力を会得し、厄災を退ける功績を立ててマンチェスターの領主に任命されると共に妖精騎士の着名を受けた時期と同じであるが、モルガンがイモ虫に悲鳴を上げて帰ってしまった事と関係があるのかは定かではない。
+
:ちなみにこの厄災があった年は、妖精騎士ガウェインがファウル・ウェーザーを捕食して力を会得し、厄災を退ける功績を立ててマンチェスターの領主に任命されると共に妖精騎士の着名を受けた時期と同じであるが、モルガンがイモ虫に宝具をぶち込んだ後に帰ってしまった事と関係があるのかは定かではない。
 +
:なおモルガン自身は、とある災厄時におけるバーゲストの行動を高く評価している。
 
; モルガンの為政について
 
; モルガンの為政について
 
: 圧倒的な力と恐怖による支配で妖精たちを押さえつけ妖精國ブリテンを統治していたモルガンであったが、その実は国民たる妖精の殆どが人間の模倣によってどうしようも無く我儘で悪辣な感性を持つ<ruby><rb>生物</rb><rt>イキモノ</rt></ruby>と化しており<ref group="注">「妖精特有の本質に伴う価値観なのだから仕方がない」という意見もあるが、そもそも汎人類史における妖精は、本来なら仲間と故郷を思う意識と価値観の異なる種族が在住しているという認識の強さから、統治者の下で独自のルールと制約を敷いて生活し、集団的秩序と統括が正しくとれていたという点で云えば人間に近い存在なのである。だが、そのどちらも持ち合わせていない妖精國ブリテンにおける妖精はそれらさえも、'''自己の気まぐれと勝手な都合によって「邪魔だからもう要らない」と看做せばすぐさま壊してしまう'''連中ばかりであった。</ref>、皆が好き勝手しないように見張りつつ国を運営するには、それを上回る力で抑圧するしか後がない状態だったことが明らかになると、ブリテンに対する思いをずっと何度も妖精たちに踏み躙られてきた彼女の処遇に、プレイヤーからは多くの同情と憐れみの声が上がった。
 
: 圧倒的な力と恐怖による支配で妖精たちを押さえつけ妖精國ブリテンを統治していたモルガンであったが、その実は国民たる妖精の殆どが人間の模倣によってどうしようも無く我儘で悪辣な感性を持つ<ruby><rb>生物</rb><rt>イキモノ</rt></ruby>と化しており<ref group="注">「妖精特有の本質に伴う価値観なのだから仕方がない」という意見もあるが、そもそも汎人類史における妖精は、本来なら仲間と故郷を思う意識と価値観の異なる種族が在住しているという認識の強さから、統治者の下で独自のルールと制約を敷いて生活し、集団的秩序と統括が正しくとれていたという点で云えば人間に近い存在なのである。だが、そのどちらも持ち合わせていない妖精國ブリテンにおける妖精はそれらさえも、'''自己の気まぐれと勝手な都合によって「邪魔だからもう要らない」と看做せばすぐさま壊してしまう'''連中ばかりであった。</ref>、皆が好き勝手しないように見張りつつ国を運営するには、それを上回る力で抑圧するしか後がない状態だったことが明らかになると、ブリテンに対する思いをずっと何度も妖精たちに踏み躙られてきた彼女の処遇に、プレイヤーからは多くの同情と憐れみの声が上がった。
: だが、一方で『娘』のバーヴァン・シーを慮ったためとはいえど彼女の暴虐を半ば黙認<ref group="注">よく勘違いされるが、モルガンとしてはあくまでも'''「妖精から危害を加えられたら抵抗して反逆すればいい」程度の教育をした'''だけで、範囲や定義を詳しく指示している訳ではない。それを『暴挙』と呼ばれるまでに度を超えて膨れあげさせたのは、むしろバーヴァン・シーを唆し利用したベリル・ガットの方である。</ref>していたこと、存在税として妖精から大量の魔力を吸い上げるという一種の淘汰行為<ref group="注">「妖精國は救うが妖精たちは救わない」という宣告も、裏を返せば妖精は死ぬと次代が発生するシステムそのものをモルガンが掌握しているため、「国民たる妖精は国の土台と、それ相応の魔力を持つ人物がいれば何度でも替えがきく」状態でもあった為と解釈出来る。</ref>を頭に妖精たちを露骨に蔑ろにしているような言動が多かったことから'''「今までのツケがいっぺんに回ってきただけの因果応報」「所詮はモルガンの野心から来る独りよがりに過ぎなかった」'''と言った声も少なからず存在する。
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: だが、一方で『娘』のバーヴァン・シーを慮ったためとはいえど彼女の暴虐を半ば黙認<ref group="注">よく勘違いされるが、モルガンが施した教育は'''「バーヴァン・シーが弱者を虐げた時だけ褒めていた」'''というごく簡単なものだけで、具体的なやり方や定義などを指示していた訳ではない。それを『暴挙』と呼ばれるまでに度を超えて膨れあげさせたのは、むしろバーヴァン・シーを唆し利用したベリル・ガットの方である。</ref>していたこと、存在税として妖精から大量の魔力を吸い上げるという一種の淘汰行為<ref group="注">「妖精國は救うが妖精たちは救わない」という宣告も、裏を返せば妖精は死ぬと次代が発生するシステムそのものをモルガンが掌握しているため、「国民たる妖精は国の土台と、それ相応の魔力を持つ人物がいれば何度でも替えがきく」状態でもあった為と解釈出来る。</ref>を頭に妖精たちを露骨に蔑ろにしているような言動が多かったことから'''「今までのツケがいっぺんに回ってきただけの因果応報」「所詮はモルガンの野心から来る独りよがりに過ぎなかった」'''と言った声も少なからず存在する。
 
: これに関しては彼女自身の愛情表現の不器用さ<ref group="注">一部では、「ブリテンの救世主」というかりそめの像を長い間被り続けている内に感情が無くなった。或いは、何度も妖精に裏切られた事で本音を隠す様になった。という考案が浮上している。</ref>に加えて、モルガンが遭ってきた今までの境遇やバーヴァン・シーに施した教育から考えると、心の奥底では'''「もう二度と大事な仲間を失いたくなかった」'''という妖精たちへの懐疑心とまた全てを台無しにされる恐怖に凝り固まっていた事、更には'''「『大厄災』への対抗策さえ整えれば、自分が所有する莫大な神秘の力だけで何とか出来ると自負していた<ref group="注">この部分は奇しくも汎人類史におけるアルトリアの思想にも通じる所があるが、彼女はどちらかというと「自分の力だけで何とかしなくては'''いけない'''」という責任感によるものが強い。</ref>」'''事による、あくまでも『自分の国を守る』目的だけに振り切り過ぎた自己完結型に近い考えと過剰なまでの自己過信が上乗せした結果、臣下との溝を深め孤立化するに至った要因だと考えられる。<br>自分の死後における妖精國ブリテン運営についてもまた、せめて[[ウッドワス|自分が最も信頼出来る家臣と看做していた者]]や、価値観に相違はあれど[[妖精騎士ガウェイン|自分と同じ様にブリテンを愛していた者]]に、ノクナレアとの密約を含めた玉座やロンゴミニアド、ひいてはこの国で暮らす妖精たちや『[[ケルヌンノス|大厄災]]』の正体について核心に迫る部分だけでも予め話しておけたならば、少なくとも妖精國ブリテンの最期については少しでも変化した可能性は考えられただろう。
 
: これに関しては彼女自身の愛情表現の不器用さ<ref group="注">一部では、「ブリテンの救世主」というかりそめの像を長い間被り続けている内に感情が無くなった。或いは、何度も妖精に裏切られた事で本音を隠す様になった。という考案が浮上している。</ref>に加えて、モルガンが遭ってきた今までの境遇やバーヴァン・シーに施した教育から考えると、心の奥底では'''「もう二度と大事な仲間を失いたくなかった」'''という妖精たちへの懐疑心とまた全てを台無しにされる恐怖に凝り固まっていた事、更には'''「『大厄災』への対抗策さえ整えれば、自分が所有する莫大な神秘の力だけで何とか出来ると自負していた<ref group="注">この部分は奇しくも汎人類史におけるアルトリアの思想にも通じる所があるが、彼女はどちらかというと「自分の力だけで何とかしなくては'''いけない'''」という責任感によるものが強い。</ref>」'''事による、あくまでも『自分の国を守る』目的だけに振り切り過ぎた自己完結型に近い考えと過剰なまでの自己過信が上乗せした結果、臣下との溝を深め孤立化するに至った要因だと考えられる。<br>自分の死後における妖精國ブリテン運営についてもまた、せめて[[ウッドワス|自分が最も信頼出来る家臣と看做していた者]]や、価値観に相違はあれど[[妖精騎士ガウェイン|自分と同じ様にブリテンを愛していた者]]に、ノクナレアとの密約を含めた玉座やロンゴミニアド、ひいてはこの国で暮らす妖精たちや『[[ケルヌンノス|大厄災]]』の正体について核心に迫る部分だけでも予め話しておけたならば、少なくとも妖精國ブリテンの最期については少しでも変化した可能性は考えられただろう。
   356行目: 377行目:  
* [[登場人物]]
 
* [[登場人物]]
 
* [[サーヴァント]]
 
* [[サーヴァント]]
* [[円卓の騎士]]
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* [[異聞帯の王]]
   −
{{DEFAULTSORT:もるかん}}
+
{{DEFAULTSORT:もるかん くらんと おおたあ}}
    
[[Category:登場人物ま行]]
 
[[Category:登場人物ま行]]
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