12行目:
12行目:
| 誕生日 =
| 誕生日 =
| 血液型 =
| 血液型 =
−
| 出典 = 『リグ・ヴェーダ』『マハーバーラタ』
+
| 出典 = インド神話
| 地域 = インド
| 地域 = インド
| 属性 = 中立・悪
| 属性 = 中立・悪
18行目:
18行目:
| 性別 = 女性
| 性別 = 女性
| スリーサイズ =
| スリーサイズ =
−
| 一人称 = わえ
+
| 一人称 = わえ/蛇(わえ)
−
| 二人称 = 貴様
+
| 二人称 = 貴様/おまえ
−
| 三人称 = あの者
+
| 三人称 = あの者/あの男/あの女/奴
| イメージカラー =
| イメージカラー =
| サーヴァント階位 =
| サーヴァント階位 =
42行目:
42行目:
:封印されたクリスマスプレゼントと最後の封鎖特異点を解放し、より素晴らしいものとなった内容物に喜ぶ一行を尻目に消滅した。
:封印されたクリスマスプレゼントと最後の封鎖特異点を解放し、より素晴らしいものとなった内容物に喜ぶ一行を尻目に消滅した。
;人物
;人物
−
:半人半竜と言った体の、褐色肌のお姉さん。
+
:半人半竜と言った体の、金髪で褐色肌のお姉さん。嗜虐的かつ能動的。
−
:一つの神話の主神と敵対する者とは思えないほどに親しみやすさを感じさせるような言動で邪気がないが、超越者として基本的に上から目線。
+
:一つの神話の主神と敵対する者とは思えないほどに親しみやすさを感じさせるような言動で邪気がないが、『魔』という超越者として基本的に上から目線。
:自分の気まぐれで神を含む他者に苦難を吹っ掛け、それで四苦八苦したり結果的に死んでしまったりするのをなんとも思わない傲慢さも持つ。
:自分の気まぐれで神を含む他者に苦難を吹っ掛け、それで四苦八苦したり結果的に死んでしまったりするのをなんとも思わない傲慢さも持つ。
:だが、その本心は、「苦難に遭い、苦しみながらも頑張り、最終的に障害を乗り越えて目的を達成する」という様子に喜びを覚えるドS。
:だが、その本心は、「苦難に遭い、苦しみながらも頑張り、最終的に障害を乗り越えて目的を達成する」という様子に喜びを覚えるドS。
−
:その様子を敵役という特等席で見るためなら自分が負ける役として(本気で)立ち塞がることについても一切気にしない。
+
:その様子を敵役という特等席で見るためなら自分が負ける役として(本気で)立ち塞がることについても一切気にしない。人間の強さを「悪側から」信じているのだ。
+
:『栄光のサンタクロース・ロード』以降はあまり大きな嫌がらせは基本しない。やるにしても日常的な、お遊びとしての些細な嫌がらせ程度。
+
:その理由はマスターが人理修復(あるいは人理漂白)という多大なる困難に立ち向かっている最中であり、自身が何もしなくてもその困難を乗り越える様子が見られるかもしれないためである。
+
:とはいえ本当に世界が終わってしまうことは望んでいないため、サーヴァントとしては遊び場を護るために召喚に応じている。
:生前の経験からか歌や踊りが大好きで感動の沸点も低いが、逆に程度の上下については鈍い。
:生前の経験からか歌や踊りが大好きで感動の沸点も低いが、逆に程度の上下については鈍い。
−
:泡を使って殺されたことから、泡立つ石鹸が苦手。
+
:泡を使って殺されたことから、泡立つ石鹸が苦手。だが水浴びはしているようで、そのために臭くないと本人(竜?)は強く主張している。
;能力
;能力
:インドラの敵として幾度となく立ち塞がるように、一つの神話の中で最高峰とも呼べる格を持つ強者。
:インドラの敵として幾度となく立ち塞がるように、一つの神話の中で最高峰とも呼べる格を持つ強者。
:「堰界竜」の名の通り、「堰き止める」権能を持ち、時間の流れを止めて世界を凍り付かせたり、空間を封鎖して絶対に開けないブラックボックスを作り出したりと多種多様な力を持つ。
:「堰界竜」の名の通り、「堰き止める」権能を持ち、時間の流れを止めて世界を凍り付かせたり、空間を封鎖して絶対に開けないブラックボックスを作り出したりと多種多様な力を持つ。
−
:戦闘時にはかつてインドラに叩き込まれたヴァジュラを持って戦う。
+
:戦闘時にはかつてインドラに叩き込まれたヴァジュラや、眷属である魔を行使して戦う。
== ステータス ==
== ステータス ==
74行目:
77行目:
==真名:ヴリトラ==
==真名:ヴリトラ==
−
:堰界竜(いかいりゅう)ヴリトラ。
+
:堰界竜(いかいりゅう)ヴリトラ。囲界竜、または井界竜とも。
:『リグ・ヴェーダ』『マハーバーラタ』などに語られる蛇の魔神、あるいは邪竜。
:『リグ・ヴェーダ』『マハーバーラタ』などに語られる蛇の魔神、あるいは邪竜。
:その名は「障害」を意味し、水を堰き止め、干魃などを引き起こす力を持つとされる。
:その名は「障害」を意味し、水を堰き止め、干魃などを引き起こす力を持つとされる。
:ヴリトラを打ち倒し、その水を解放するのがインドラ神である。ヴリトラは常にインドラの敵として描かれ、両者の争いは神話上、幾度となく繰り返されているという。
:ヴリトラを打ち倒し、その水を解放するのがインドラ神である。ヴリトラは常にインドラの敵として描かれ、両者の争いは神話上、幾度となく繰り返されているという。
+
:しかしそういった「堰き止め」も世界に必要なことであり、それを乗り越えた先に待つ進化や、進化のための必要悪である障害をヴリトラは真に司っている。
:「障害」の概念そのものを体現した[[神霊]]であり[[竜種]]。世界を堰き止めるモノ。
:「障害」の概念そのものを体現した[[神霊]]であり[[竜種]]。世界を堰き止めるモノ。
−
:サーヴァントとしてはそれが人の形に矮小化されて現界している。
+
:サーヴァントとしては、人の形に矮小化されて現界している。
:干魃をもたらす悪神として語られることが多いが、「冬の巨人」として解釈されることもある。
:干魃をもたらす悪神として語られることが多いが、「冬の巨人」として解釈されることもある。
:厳しい冬のような「水のない(堰き止められている)状況」そのものを体現しているのがヴリトラという概念であり、
:厳しい冬のような「水のない(堰き止められている)状況」そのものを体現しているのがヴリトラという概念であり、
106行目:
110行目:
:期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』で障害として再現した存在。
:期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』で障害として再現した存在。
:彼女たちの芸術を賞賛しつつも、本質的な部分までは完全には共感できずにいた。
:彼女たちの芸術を賞賛しつつも、本質的な部分までは完全には共感できずにいた。
+
:エリザベートは自身と同じく竜の性質を持つためか、彼女に対し親近感が湧いているらしい。
;[[清姫]]
;[[清姫]]
114行目:
119行目:
:期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』でのカルデアからの協力者。
:期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』でのカルデアからの協力者。
:だが、彼女が「一部は嫌々ながら」協力したことから、内面を主人公らに推し量られるきっかけとなってしまった。
:だが、彼女が「一部は嫌々ながら」協力したことから、内面を主人公らに推し量られるきっかけとなってしまった。
+
:嫌がらせヴァジュラ持ち仲間。
;[[アルジュナ]]、[[アルジュナ〔オルタ〕]]
;[[アルジュナ]]、[[アルジュナ〔オルタ〕]]
126行目:
132行目:
;[[マルタ]]、[[ケツァル・コアトル]]
;[[マルタ]]、[[ケツァル・コアトル]]
:『その気になれば竜にも乗れるぞ』みたいな顔をしているので近寄りたくないらしい。
:『その気になれば竜にも乗れるぞ』みたいな顔をしているので近寄りたくないらしい。
+
:実際のところ彼女らのように竜種に乗れる存在には、「人間に玩具にされるのは気に食わない」という理由で警戒している。
+
+
;竜殺し系サーヴァント
+
:自身は竜であるため彼らには弱いはずだが、恐れてはいない。むしろやれるものならやってみろ、という余裕でニヤニヤと接している。
+
:今生における、スリルのある玩具のような扱い。
;[[パールヴァティー]]
;[[パールヴァティー]]
135行目:
146行目:
:カルデアではゲームをやっている彼女を後ろから見ていることも多いらしく、期間限定イベント『サーヴァント・サマーアドベンチャー!』での行動のヒントになった。
:カルデアではゲームをやっている彼女を後ろから見ていることも多いらしく、期間限定イベント『サーヴァント・サマーアドベンチャー!』での行動のヒントになった。
:なお、うっかり席を外すと勝手にゲームの難易度を最高まで上げることもあるとか。
:なお、うっかり席を外すと勝手にゲームの難易度を最高まで上げることもあるとか。
+
+
;[[マタ・ハリ]]
+
:自身の幕間の物語にて出会ったサーヴァント。
+
:彼女のひらひらした衣装は下記のラムバーを思い出すようで、「今にもインドラが送り込んできそう」と評している。
+
:また彼女に誘われて行ったダンスパーティでは、三分だけ立ち見をするはずがいつの間にか見入ってしまっていた。
;[[ラーマ]]
;[[ラーマ]]
144行目:
160行目:
=== マンガで分かる!Fate/Grand Order ===
=== マンガで分かる!Fate/Grand Order ===
;[[オルガマリー・アニムスフィア]]
;[[オルガマリー・アニムスフィア]]
−
:マシュやリヨぐだ子と別れて七転八倒している有様に惹かれたのか、彼女の傍で巻き起こる苦難を楽しんでいる。
+
:マシュやリヨぐだ子と別れて七転八倒している有様に惹かれたのか、彼女が苦難に巻き込まれる様子を[[酒呑童子]]と共に楽しんでいる。
===生前===
===生前===
;インドラ
;インドラ
−
:対立関係にあるインドの神。彼の異名の一つ「ヴリトラハン」は「ヴリトラを殺す者」という意味である。
+
:対立関係にあるインドの神。永遠の好敵手。彼の異名の一つ「ヴリトラハン」は「ヴリトラを殺す者」という意味である。
+
:しかしヴリトラ自身としては彼の事は好きでも嫌いでもなく、遊び甲斐のある玩具のように思っている。
+
:楽しい様を見せてくれる時はニヤニヤとしているが、そうでない時は不機嫌になって舌打ちする。
;ラムバー
;ラムバー
:かつてインドラの使いとしてやってきた踊り子。彼女に夢中になってしまったことで死んでしまったという伝承もある。
:かつてインドラの使いとしてやってきた踊り子。彼女に夢中になってしまったことで死んでしまったという伝承もある。
−
:サーヴァントのヴリトラが女性の姿をしているのは、彼女の姿を模しているとも、女性になることで女性に夢中になる轍を踏まないようにしようとしたとも考えられるが、真相は不明である。
+
:サーヴァントのヴリトラが女性の姿をしているのは、彼女の姿を模しているとも、女性になることで女性に夢中になる轍を踏まないようにしようとしたとも、或いは「インドラの卑怯な手はもう食わない」という決意の表明とも考えられるが、真相は不明である。
−
:なお別のイベントでメイドさんたちのダンスに夢中になってたりルサールカの魅了の歌舞音曲に速攻で魅了されて水に飛び込んだりしていたので、同じ轍を踏まずに済むかは非常に怪しい。
+
:なお、別のイベントでメイドさんたちのダンスに夢中になっていたり、ルサールカの魅了の歌舞音曲に速攻で魅了されて水に飛び込んだりしていたので、同じ轍を踏まずに済むかは非常に怪しい。
== 名台詞 ==
== 名台詞 ==
164行目:
182行目:
====マイルーム====
====マイルーム====
;「むむ……。彼奴らはどうも『その気になれば竜にも乗れるぞ』みたいな顔をしておるな……。<br/ > わえは人間をおもちゃにするのは好きじゃが、おもちゃにされるのは気に食わん。あまり近寄らせるでないぞ。」
;「むむ……。彼奴らはどうも『その気になれば竜にも乗れるぞ』みたいな顔をしておるな……。<br/ > わえは人間をおもちゃにするのは好きじゃが、おもちゃにされるのは気に食わん。あまり近寄らせるでないぞ。」
−
:マイルーム会話「[[マルタ]]」「[[ケツァル・コアトル]]」「[[カイニス]]」。
+
:マイルーム会話「[[マルタ]]」「[[ケツァル・コアトル]]」。
:伝承に名高い竜をも使役するドラゴンライダー達に対し、警戒心を顕にするヴリトラ。
:伝承に名高い竜をも使役するドラゴンライダー達に対し、警戒心を顕にするヴリトラ。
:でも、いつまでも懲りずに周囲を振り回していればきっといつか屈服させられますよ、ヴリトラさん。
:でも、いつまでも懲りずに周囲を振り回していればきっといつか屈服させられますよ、ヴリトラさん。
171行目:
189行目:
;「もぐ…もぐ…。食えと言われれば食うが…」
;「もぐ…もぐ…。食えと言われれば食うが…」
:同じくレベルアップ時。まさか物理的に食っているのだろうか?また'''前半の台詞はかなり雰囲気が幼い。'''
:同じくレベルアップ時。まさか物理的に食っているのだろうか?また'''前半の台詞はかなり雰囲気が幼い。'''
+
+
====幕間の物語====
+
;「誰かが苦しんでおるところが見たい。」
+
:自身の[[幕間の物語]]「邪竜さん、ストレス解消する」にて、自身の欲求を率直に言い表した台詞。
+
:表情がやたらいい笑顔というのも相まってインパクトは強いが、正確には「苦しみを乗り越える様子を見る」までがセットであって、ただ人が苦しむ様子が好きという訳ではない。
==== イベント ====
==== イベント ====
178行目:
201行目:
== メモ ==
== メモ ==
−
+
*口元に付いている金色の物体は口ピアス。『マハーバーラタ』ではインドラによってヴァジュラで口の中を刺し貫かれたともされているが、その伝承が元となっているかは不明。
+
**『ますますマンガで分かる!』の第278話では口ピアスを飛ばしているが、飛ばしている口ピアスの形状は設定資料のものと違っている。なお、『Grand Order』ではこの口ピアス攻撃は見せていない。
== 話題まとめ ==
== 話題まとめ ==
−
−
== 脚注 ==
== 脚注 ==
195行目:
217行目:
* [[サーヴァント]]
* [[サーヴァント]]
* [[神霊]]
* [[神霊]]
+
* [[竜種]]
{{DEFAULTSORT:うりとら}}
{{DEFAULTSORT:うりとら}}