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| 三人称 = そやつ<br>あちら(サーヴァント時のみ)<br>あやつ(生前のみ)
 
| 三人称 = そやつ<br>あちら(サーヴァント時のみ)<br>あやつ(生前のみ)
 
| 異名 = 冬の女王<br><ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>、トネリコ
 
| 異名 = 冬の女王<br><ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>、トネリコ
| 本名 = ヴィヴィアン<ref group = "注">楽園の妖精としての名前</ref>
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| 本名 = ヴィヴィアン<ref group = "注">楽園の妖精としての名前。</ref>
 
| イメージカラー =  
 
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| サーヴァント階位 =  
 
| サーヴァント階位 =  
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; 略歴
 
; 略歴
 
: Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』に登場。
 
: Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』に登場。
: 本編では同名の別人物が2人(''同一人物が名前を変えた状態を含めると3人'')登場するため、此処では時空系列および活躍ごとに記述する。
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: 本編では同名の別人物が2人(''同一人物が名前を変えた状態を含めると3人'')登場するため、此処では時空系列および活躍ごとに記述する。
 
:;[[モルガン|妖精妃モルガン]]
 
:;[[モルガン|妖精妃モルガン]]
 
:: ブリテン異聞帯を訪れた[[ベリル・ガット]]によって召喚された汎人類史側のサーヴァントたるモルガン。
 
:: ブリテン異聞帯を訪れた[[ベリル・ガット]]によって召喚された汎人類史側のサーヴァントたるモルガン。
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::当初は本来ならブリテンの王国があるはずのそこには何もなく、ただ荒れ果てた荒野が広がり遠目に空想樹が見えるだけの異聞帯の様子に困惑。だが、ベリルからこの惨状の理由と過程を聞かされると'''「<ruby><rb>邪魔者</rb><rt>アルトリア</rt></ruby>がいないこの世界なら、今度こそ自分の国が手に入る」'''という考えに至り、そこからベリルがひと寝入りして目を覚ますまでの数時間の間に独力のみでレイシフトを解析し魔術で再現、自らを過去の異聞帯へと飛ばす。
 
::当初は本来ならブリテンの王国があるはずのそこには何もなく、ただ荒れ果てた荒野が広がり遠目に空想樹が見えるだけの異聞帯の様子に困惑。だが、ベリルからこの惨状の理由と過程を聞かされると'''「<ruby><rb>邪魔者</rb><rt>アルトリア</rt></ruby>がいないこの世界なら、今度こそ自分の国が手に入る」'''という考えに至り、そこからベリルがひと寝入りして目を覚ますまでの数時間の間に独力のみでレイシフトを解析し魔術で再現、自らを過去の異聞帯へと飛ばす。
 
:: 通常、レイシフトはコフィンという「棺」に守られる事で修正力による消滅を回避するものであり、現実での肉体を持たないサーヴァントがコフィン無しで行えばレイシフト先で即座に消滅してしまう。モルガンとてそれは例外ではないのだが、レイシフト先に『異聞帯の自分』が存在すること<ref group = "注">ベリルはこれをアカウント(モルガン)にネットワーク(レイシフト)を使ってメール(情報)を送信したようなものだと解析している。ちなみに[[主人公 (EXTRA)|ムーンセル上には同じことを行った前例が存在する]]。</ref>で、自らが持つ記録と知識をあちら側へ譲渡する事に成功。「サーヴァントとして召喚された汎人類史のモルガン」はこれによって霊基消滅してしまったが、その代わり「過去の異聞帯のモルガン」は、元の人格の上にブリテン異聞帯の未来での末路を含めた汎人類史の知識が上書きされた存在となった。
 
:: 通常、レイシフトはコフィンという「棺」に守られる事で修正力による消滅を回避するものであり、現実での肉体を持たないサーヴァントがコフィン無しで行えばレイシフト先で即座に消滅してしまう。モルガンとてそれは例外ではないのだが、レイシフト先に『異聞帯の自分』が存在すること<ref group = "注">ベリルはこれをアカウント(モルガン)にネットワーク(レイシフト)を使ってメール(情報)を送信したようなものだと解析している。ちなみに[[主人公 (EXTRA)|ムーンセル上には同じことを行った前例が存在する]]。</ref>で、自らが持つ記録と知識をあちら側へ譲渡する事に成功。「サーヴァントとして召喚された汎人類史のモルガン」はこれによって霊基消滅してしまったが、その代わり「過去の異聞帯のモルガン」は、元の人格の上にブリテン異聞帯の未来での末路を含めた汎人類史の知識が上書きされた存在となった。
:: 容姿はカルデアのサーヴァントとなった異聞帯モルガンの第三再臨時と同じ立ち絵が使われているが、時空系列的にはこちらがオリジナルだと思われる。
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:: 容姿はカルデアのサーヴァントとなった異聞帯モルガンの第三再臨時と同じ立ち絵が使われているが、時系列的にはこちらがオリジナルだと思われる。
 
:;[[救世主トネリコ]]
 
:;[[救世主トネリコ]]
 
:: 本来の歴史=最初にベリルとモルガンが見た景色≒「1回目の過去のブリテン」にいた先代の『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』たるモルガン。
 
:: 本来の歴史=最初にベリルとモルガンが見た景色≒「1回目の過去のブリテン」にいた先代の『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』たるモルガン。
::当初は「ヴィヴィアン<ref group = "注">この名前は終編、『楽園の妖精』の本当の役割について話すマーリンの口から初めて明かされている。</ref>」という名前でとある使命のためにオークニーに流れ着き、そこに住む雨の氏族達に時が来るまで庇護・養育されていたのだが、彼女を忌み嫌う他の氏族長たちの手により、一族もろとも滅ぼされている。その結果として厄災への対抗手段が失われた妖精たちは「大厄災」により、ブリテン異聞帯諸共滅亡して復興も完全に不可能となってしまい無の大地と化した。これがベリルと汎人類史より召喚されたモルガンが見た本来のブリテン異聞帯である。
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::当初は「ヴィヴィアン<ref group = "注">この名前は崩壊編にて、『楽園の妖精』の本当の役割について話すマーリンの口から初めて明かされている。</ref>」という名前でとある使命のためにオークニーに流れ着き、そこに住む雨の氏族達に時が来るまで庇護・養育されていたのだが、彼女を忌み嫌う他の氏族たちによる同盟の手により、一族もろとも滅ぼされている。その結果として厄災への対抗手段が失われた妖精たちは「大厄災」により、ブリテン異聞帯諸共滅亡して復興も完全に不可能となってしまい無の大地と化した。これがベリルと汎人類史より召喚されたモルガンが見た本来のブリテン異聞帯である。
:: ところがそこへ汎人類史のモルガンのレイシフトによって知識の讓渡がなされたことにより、「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知った彼女<ref group = "注">恐らくこの時点で「ヴィヴィアン」の名前を捨て去り、代わりに「モルガン」を自らの『真名』とした事で事実上『楽園の妖精』から変質してしまったと推測される。</ref>は雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、今際に義母から与えられた'''「トネリコ」'''の名を仮名として名乗ると、まず始めに『[[オーディン|北欧における叡智の神]]』を近くにいた[[セタンタ|グリム]]という妖精の少年を依代にして召喚し、彼から魔術の手ほどきを受けつつ妖精を救ってブリテンに新たな国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。
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:: ところがそこへ汎人類史のモルガンのレイシフトによって知識の讓渡がなされたことにより、「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知った彼女は雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、今際に義母である雨の氏族の王妃から与えられた'''「トネリコ」'''の名を仮名として名乗ると、まず始めに『[[オーディン|北欧における叡智の神]]』を近くにいた[[セタンタ|グリム]]という妖精の少年を依代にして召喚し、彼から魔術の手ほどきを受けつつ妖精を救ってブリテンに新たな国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。
::最初は自身の役割を誰にも理解してもらえず、『魔女』と罵られ蔑まれながらも一人巡礼の鐘を鳴らしていたが、次第に協力してくれるようになった当代の妖精騎士の仲間と共に、厄災の排除<ref group = "注">その実態とはレイシフトを模倣した魔術「水鏡」を使って、改変され剪定時空となっていた過去の世界に『厄災』を飛ばしてしまう。という方法。</ref>の他にも氏族や人間との間の争いなど、災いの火種となりうる「悪意の種」といった小さな厄介事の始末も引き受けてブリテンを救い、それらが終わる度に『棺』と呼ばれるコールドスリープ機能を持つ魔術礼装<ref group = "注">言わずもがなカルデアにおけるコフィンの模倣。</ref>を使った眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再びブリテンと妖精のために災いを退ける……ということを繰り返してきたのだが、その実態はせっかく平穏をもたらしても最後の最後で妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき<ref group = "注">共通項としては'''「全てを壊せば面白そう」'''、'''「トネリコ達が気に食わない」'''、'''「平和な世界などつまらないし飽きた」'''という単純な理由から、本能のままに全てが丸く収まる直前の土壇場で行動を起こし、その結果発生した不幸の責任を、大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害といった、その場における最もらしい後付けの理屈によって彼女に被せる形で全て押し付け、さらには大多数がそれを信じ込んでしまった部分が合致している。</ref>』によってひっくり返される上に自身も殺害されかけるという、文字通り恩を仇で返されるかの如き非情な仕打ちにあい続け、その度に自分と仲間を裏切った妖精に自身の姿を魔術で被せて記憶を奪った上で身代わりに『処刑』させる事により、表上は姿を消した事にして生き延びていた。
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:: 恐らくこの時点で「ヴィヴィアン」の名前を捨て去り、代わりに「モルガン」を自らの『真名』とした事で事実上『楽園の妖精』から変質してしまったと推測される。
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::最初は自身の役割を誰にも理解してもらえず、『魔女』と罵られ蔑まれながらも一人巡礼の鐘を鳴らしていたが、次第に協力してくれるようになった当代の妖精騎士の仲間と共に、レイシフトを模倣した魔術『水鏡』を使って「改変され剪定時空となっていた過去の世界に『厄災』を飛ばしてしまう」という方法による厄災の排除の他にも氏族や人間との間の争いなど、災いの火種となりうる「悪意の種」といった小さな厄介事の始末も引き受けてブリテンを救い、それらが終わる度に『棺』と呼ばれるコールドスリープ機能を持つ[[魔術礼装]](カルデアにおけるコフィンの模倣)を使った眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再びブリテンと妖精のために災いを退ける……ということを繰り返してきた。
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::だが、その実態はせっかく平穏をもたらしても最後の最後で妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき』という'''「全てを壊せば面白そう」'''、'''「トネリコ達が気に食わない」'''、'''「平和な世界などつまらないし飽きた」'''といった単純な理由からくる、本能のままの妖精たちの行動によってひっくり返される上に、先の妖精たちの行動によって発生した不幸を押し付けられて迫害され自身も殺害されかける、という文字通り恩を仇で返されるかの如き非情な仕打ちに遭い続け、その度に自分と仲間を裏切った妖精に自身の姿を魔術で被せて記憶を奪った上で身代わりに『処刑』させる事により、表上は姿を消した事にして生き延びていた。
 
:: そして妖精暦400年。最後の挑戦では'''「人間のウーサーを王として擁立する」'''というこれまでにない試みに加え、長らく敵対関係にあった北の妖精たちの取り込みにも成功し、さらには偶然の事故により迷い込んできたマシュの協力で、大穴の中にいる『大厄災』の正体とそれを完全に捩じ伏せる具体的な対抗策を練る事も出来たため今度こそうまくいくはずだったのだが、またもや不満を持つ一部の妖精の企みで愛する王と円卓軍の仲間たちが毒酒によって暗殺され、再びすべてを台無しにされてしまう。
 
:: そして妖精暦400年。最後の挑戦では'''「人間のウーサーを王として擁立する」'''というこれまでにない試みに加え、長らく敵対関係にあった北の妖精たちの取り込みにも成功し、さらには偶然の事故により迷い込んできたマシュの協力で、大穴の中にいる『大厄災』の正体とそれを完全に捩じ伏せる具体的な対抗策を練る事も出来たため今度こそうまくいくはずだったのだが、またもや不満を持つ一部の妖精の企みで愛する王と円卓軍の仲間たちが毒酒によって暗殺され、再びすべてを台無しにされてしまう。
 
:: これにより溜まりにたまっていた亜鈴の仔である妖精たちへの不信と不満が爆発し、妖精を救おうとする救世主としてのやり方を曲げ支配者として君臨することを決意。何度目かの偽装工作をした後は無関係のマシュを未来の世界へ返すため『棺』に入れてオークニーに安置すると、以降の厄災には一切かかわらずひたすら身を隠す事を決め込み、いままでついて来ていた仲間の妖精騎士達もそれぞれの思考や事情によって全員が離脱。これにより妖精とその文明は一旦滅亡を迎えるのであった。
 
:: これにより溜まりにたまっていた亜鈴の仔である妖精たちへの不信と不満が爆発し、妖精を救おうとする救世主としてのやり方を曲げ支配者として君臨することを決意。何度目かの偽装工作をした後は無関係のマシュを未来の世界へ返すため『棺』に入れてオークニーに安置すると、以降の厄災には一切かかわらずひたすら身を隠す事を決め込み、いままでついて来ていた仲間の妖精騎士達もそれぞれの思考や事情によって全員が離脱。これにより妖精とその文明は一旦滅亡を迎えるのであった。
 
::なお、トネリコが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」の歴史ではここまでを「妖精暦」として遡った、汎人類史で云う所の紀元前に相当する扱いをされることとなる。
 
::なお、トネリコが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」の歴史ではここまでを「妖精暦」として遡った、汎人類史で云う所の紀元前に相当する扱いをされることとなる。
 
:;妖精國の女王モルガン
 
:;妖精國の女王モルガン
::妖精國ブリテンに君臨する『異聞帯の王』たるモルガン。<ruby><rb>主人公</rb><rt>プレイヤー</rt></ruby>が「バーサーカークラスのサーヴァント」としてカルデアに召喚出来るのも此方である。
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::妖精國ブリテンに君臨する『異聞帯の王』たるモルガン。<ruby><rb>主人公</rb><rt>カルデアのマスター</rt></ruby>が「バーサーカークラスのサーヴァント」としてカルデアに召喚出来るのも此方である。
 
::当初は氏族長を含めた妖精達や[[アルトリア・キャスター]]の会話で言及されるのみだったが、前編終盤で『水鏡』を使って[[マシュ・キリエライト]]を別時空に飛ばしてしまったのを区切りに本格活動を始める。
 
::当初は氏族長を含めた妖精達や[[アルトリア・キャスター]]の会話で言及されるのみだったが、前編終盤で『水鏡』を使って[[マシュ・キリエライト]]を別時空に飛ばしてしまったのを区切りに本格活動を始める。
::妖精が全滅したのを見計らって活動を再開したトネリコは、空想樹を枯らして魔力を全て取り込み<ref group = "注">実はこの時本来なら「汎人類史のモルガン」のマスターだったベリルの存在も、「空想樹が健在である、既に滅亡している更地のブリテン異聞帯」を知る=パラドックスを招く存在であったため消滅させており、妖精國再興の折に'''姿形まで瓜二つな存在'''として蘇らせた。</ref>、サーヴァント召喚を応用する形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前を「モルガン」に戻し独力で妖精國を再興した。これが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」であり、同時に剪定事象である『異聞帯』からさらに枝分かれした特異点、通称'''『異聞世界』'''となった現在の「妖精國ブリテン」である。<br>2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精には全て妖精紋様と呼ばれる令呪のようなものを刻み、領土拡大のためという名目で年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続け、従属に必要な人間の生産も徹底的に管理するといった冷酷な圧制で支配した。
+
::妖精が全滅したのを見計らって活動を再開したトネリコは、空想樹を枯らして魔力を全て取り込み、サーヴァント召喚を応用する形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前を「モルガン」に戻し独力で妖精國を再興した。これが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」であり、同時に剪定事象である『異聞帯』からさらに枝分かれした特異点、通称'''『異聞世界』'''となった現在の「妖精國ブリテン」である。
::そしてそれから2000年ほど経った後、女王暦2017年に鏡の氏族の予言による「予言の子」と「[[主人公 (Grand Order)|異邦の魔術師]]」が現れるも、当初はさほど脅威視していなかったらしく神造兵器および礼装の譲渡までは行かずとも『ノリッジの厄災』を払った労い替わりに'''1億QPを進呈'''<ref group = "注">シナリオ上の設定ではなく、次のクエスト進行で'''本当に支払われる'''。</ref>したり、戦闘態勢を取るベリルを強制的に抑え込んだりと、あくまでもキャメロット内では「賓客」としてあつかっていた。
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::実はこの時本来なら「汎人類史のモルガン」のマスターだったベリルの存在も、「空想樹が健在である、既に滅亡している更地のブリテン異聞帯」を知る=パラドックスを招く存在であったため消滅させており、妖精國再興の折に'''姿形まで瓜二つな存在'''として蘇らせた。
:: だが、一行が「巡礼の鐘」を鳴らしつつロンディニウムの円卓軍、各地で組織されていた反乱軍や北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアを味方につけた事により宣言通り敵対し、キャメロットへの奇襲攻撃をきっかけとしてついに全面対決となる。戦そのものは女王軍が劣勢になった所で反乱軍の兵士を自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出す事で全て薙ぎ払い、その様に圧倒された主人公達が戦意喪失する一歩手前まで追い詰めたが、そこへ乱心状態のまま現れたウッドワスに重傷を負わされ、満身創痍となってもなお妖精國の女王の威圧を崩さないまま反旗を翻した[[スプリガン]]を制するも、人質にされた瀕死の[[妖精騎士トリスタン|バーヴァン・シー]]の姿を見せつけられ動揺。さらにはそこへ[[オーロラ]]による「真実の告白」という名目の全域への虚言混じりの吹聴<ref group = "注">特にモルガンが『救世主トネリコ』時代に彼のウーサーを殺害し、『災厄』を起こした張本人である事についてはあからさまな濡れ衣で、実態を知るカルデア一行であれば明らかに嘘と分かる内容であったが、この時は全員が度重なるモルガンの分身の相手で疲労困憊状態となっており、中でもマスターたる主人公は魔力切れも重なって昏迷寸前で弁解など到底出来る状況では無かった。</ref>が重なり<ref group = "注">実はキャメロット決戦前夜で自分も巡礼の旅に出たことがある旨を無意識に漏らしており、早い段階で周囲に自身もまたブリテンの妖精達が忌み嫌う『楽園の妖精』であると感づかせ、懐疑心の種を植え付けてしまっていた。</ref>、周囲の上級妖精によって'''「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」'''と言う最期の言葉も聞き入れられないまま惨たらしく殺害されてしまった。
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::2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精には全て妖精紋様と呼ばれる[[令呪]]のようなものを刻み、領土拡大のためという名目で年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続け、従属に必要な人間の生産も徹底的に管理するといった冷酷な圧制で支配した。
::誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく、もしノクナレアという次期女王が存在しなかったと仮定すれば純然たる事実であり、一度は大厄災で滅んだ妖精國が今日まで復興していたのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムが変わらずに機能し続けていたのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚していたためだった。また「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていないのも、その元凶に円卓の騎士の<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を与えることで封印していたからであり、キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されている<ref group = "注">モルガンが妖精達から吸い上げていた魔力は、むしろこの装置の起動と維持の為に使用されていた可能性が高い。</ref>のも、大穴の底にある[[ケルヌンノス|呪いの元凶]]を撃ち滅ぼすためであった。かくしてモルガンと、彼女のシステムを本来引き継ぐはずだったノクナレアを立て続けに喪った妖精國は、押さえつけていたそれらすべての厄災が同時に噴出し、瞬く間に地獄の様相を呈することとなる。
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::そしてそれから2000年ほど経った後、女王暦2017年に鏡の氏族の予言による「予言の子」と「[[主人公 (Grand Order)|異邦の魔術師]]」が現れるも、当初はさほど脅威視していなかったらしく神造兵器および礼装の譲渡までは行かずとも『ノリッジの厄災』を払った労い替わりに'''1億QPを進呈'''(シナリオ上だけでなく、ゲーム内アイテムとして'''実際に入手できる''')したり、戦闘態勢を取るベリルを強制的に抑え込んだりと、あくまでもキャメロット内では「賓客」として扱っていた。
:期間限定イベント『水怪クライシス』では、カルデアに召喚後も度々人知れず無断で各地へのレイシフトを行っていたことが判明。今回もハベトロットと一緒に微小特異点先の島へ勝手にやって来た所[[コン]]と遭遇し、しばし戯れていた。だが、ほどなくしてハベトロットが主人公に呼び出されて行ってしまい一人不貞腐れていると、傍に居たコンに誘われて辺りを散策中、徴弐と鉢合わせる。そこで彼女がコン達に作っていた竹馬に興味を抱き、愛娘バーヴァン・シーの靴創作の糧を兼ねたお土産にすべく安全性を確かめる口実で、自分用にも欲しいと<del>かなり婉曲的に</del>依頼する。<br>その過程でコンの手触りを堪能している内に正体に気が付いたのか、終盤で[[ダゴン|歪神ダゴン]]を相手に悪戦苦闘する一行の喧騒を聞きつけて姿を現した所、これ幸いと言わんばかりに主人公とマシュからの助けの求めに、戦いに参列しない形で応じる。すなわち[[エレシュキガル]]、[[謎のアルターエゴ・Λ]]、[[武則天]]の髪の毛を呼び水にし、残っていたコン達の何体かを触媒に、自分の魔力をマシュの盾の力と主人公の詠唱に乗せることで、この事態に対するカウンターアタックとなる神霊サーヴァント「[[太歳星君]]」を召喚させ、事態収束の決め手とした。
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:: だが、一行が「巡礼の鐘」を鳴らしつつロンディニウムの円卓軍、各地で組織されていた反乱軍や北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアを味方につけた事により宣言通り敵対し、キャメロットへの奇襲攻撃をきっかけとしてついに全面対決となる。
 +
:: 戦そのものは女王軍が劣勢になった所で反乱軍の兵士を自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出す事で全て薙ぎ払い、その様に圧倒された主人公達が戦意喪失する一歩手前まで追い詰めたが、そこへ乱心状態のまま現れたウッドワスに重傷を負わされ、満身創痍となってもなお妖精國の女王の威圧を崩さないまま反旗を翻した[[スプリガン]]を制するも、人質にされた瀕死の[[妖精騎士トリスタン|バーヴァン・シー]]の姿を見せつけられ動揺。
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::さらにはそこへ[[オーロラ]]による「真実の告白」という名目の全域への虚言混じりの吹聴(モルガンがウーサーを殺害し、『災厄』を起こした張本人であるといった内容)や、そして実はキャメロット決戦前夜で自分も巡礼の旅に出たことがある旨を無意識に漏らしており、早い段階で周囲に自身もまたブリテンの妖精達が忌み嫌う『楽園の妖精』であると感づかせ、懐疑心の種を植え付けてしまっていた事が重なり、周囲の上級妖精によって'''「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」'''と言う最期の言葉も聞き入れられないまま惨たらしく殺害されてしまった。
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::誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく、もしノクナレアという次期女王が存在しなかったと仮定すれば純然たる事実であり、一度は大厄災で滅んだ妖精國が今日まで復興していたのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムが変わらずに機能し続けていたのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚していたためだった。
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::また「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていないのも、その元凶に円卓の騎士の<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を与えることで封印していたからであり、キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されている<ref group = "注">モルガンが妖精達から吸い上げていた魔力は、むしろこの装置の起動と維持の為に使用されていた可能性が高い。</ref>のも、大穴の底にある[[ケルヌンノス|呪いの元凶]]を撃ち滅ぼすためであった。かくしてモルガンと、彼女のシステムを本来引き継ぐはずだったノクナレアを立て続けに喪った妖精國は、押さえつけていたそれらすべての厄災が同時に噴出し、瞬く間に地獄の様相を呈することとなる。
 +
:期間限定イベント『水怪クライシス』では、カルデアに召喚後も度々人知れず無断で各地へのレイシフトを行っていたことが判明。今回もハベトロットと一緒に微小特異点先の島へ勝手にやって来た所[[コン]]と遭遇し、しばし戯れていた。
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:だが、ほどなくしてハベトロットが主人公に呼び出されて行ってしまい一人不貞腐れていると、傍に居たコンに誘われて辺りを散策中、徴弐と鉢合わせる。
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:そこで彼女がコン達に作っていた竹馬に興味を抱き、愛娘バーヴァン・シーの靴創作の糧を兼ねたお土産にすべく安全性を確かめる口実で、自分用にも欲しいと<del>かなり婉曲的に</del>依頼する。
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:その過程でコンの手触りを堪能している内に正体に気が付いたのか、終盤で[[ダゴン|歪神ダゴン]]を相手に悪戦苦闘する一行の喧騒を聞きつけて姿を現した所、これ幸いと言わんばかりに主人公とマシュからの助けの求めに、戦いに参列しない形で応じる。
 +
:すなわち[[エレシュキガル]]、[[謎のアルターエゴ・Λ]]、[[武則天]]の髪の毛を呼び水にし、残っていたコン達の何体かを触媒に、自分の魔力をマシュの盾の力と主人公の詠唱に乗せることで、この事態に対するカウンターアタックとなる神霊サーヴァント「[[太歳星君]]」を召喚させ、事態収束の決め手とした。
 
; 人物
 
; 人物
 
: 青地に白と黒のドレスを着た白銀の髪の女性。
 
: 青地に白と黒のドレスを着た白銀の髪の女性。
:: 「救世主トネリコ」として活躍していた妖精暦時代は同じ『楽園の妖精』であるアルトリア・キャスターと瓜二つの少女<ref group = "注">手に持っているのが選定の杖でないこと、帽子の側面についている紋章がわずかに違うこと、胸元のリボンが黒色なこと以外はアルトリア・キャスターの第二再臨の姿と同じ。</ref>。
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:: 「救世主トネリコ」として活躍していた妖精暦時代は同じ『楽園の妖精』であるアルトリア・キャスターと瓜二つの少女。
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:: 手に持っているのが選定の杖でないこと、帽子の側面についている紋章がわずかに違うこと、胸元のリボンが黒色なこと以外はアルトリア・キャスターの第二再臨の姿と同じ。
 
:: 異聞帯の王となった女王暦時代の彼女はフェイスベールのついた黒い王冠と黒のローブに似た衣装をまとっている。(こちらの服装は2部6章クリア後に霊衣開放権を取得することでプレイアブルでの使用が可能)
 
:: 異聞帯の王となった女王暦時代の彼女はフェイスベールのついた黒い王冠と黒のローブに似た衣装をまとっている。(こちらの服装は2部6章クリア後に霊衣開放権を取得することでプレイアブルでの使用が可能)
 
:自分の力のみを信じ、冷酷無比で叛逆を許さない支配の女王。人間を嫌い、妖精を嫌い、平等を嫌い、平和を嫌う。そのため、一般人から見ると『悪の支配者』或いは『悪の化身』そのものに見える。
 
:自分の力のみを信じ、冷酷無比で叛逆を許さない支配の女王。人間を嫌い、妖精を嫌い、平等を嫌い、平和を嫌う。そのため、一般人から見ると『悪の支配者』或いは『悪の化身』そのものに見える。
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
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| [[ルーラー]]<ref group = "注">ベリルの回想場面における会話パートにてルーラークラスと名乗っている。</ref> || [[ベリル・ガット]] || ? || ? || ? || ? || ? || ? || ? || ? || style="text-align:left"|
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| [[ルーラー]] || [[ベリル・ガット]] || ? || ? || ? || ? || ? || ? || ? || ? || style="text-align:left"|
 
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| [[バーサーカー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || C || E || B || A+ || B || EX || 狂化:B<br />対魔力:A<br />道具作成:EX<br />陣地作成:B<br />妖精眼:A || 渇望のカリスマ:B<br />湖の加護→アヴァロンの妖精:C<ref group = "注">Lostbelt No.6クリアでスキル名が変化。</ref><br>最果てより:A || style="text-align:left"|
+
| [[バーサーカー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || C || E || B || A+ || B || EX || 狂化:B<br />対魔力:A<br />道具作成:EX<br />陣地作成:B<br />妖精眼:A || 渇望のカリスマ:B<br />湖の加護:C<br>最果てより:A<br>アヴァロンの妖精:C || style="text-align:left"|Lostbelt No.6クリアで「湖の加護」→「アヴァロンの妖精」に名称だけ変化。
 
|}
 
|}
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:モルガン。異聞帯・妖精國ブリテンを絶対王政によって約2000年にわたり支配する女王であり、圧政を敷いて妖精たちを苦しめている。
 
:モルガン。異聞帯・妖精國ブリテンを絶対王政によって約2000年にわたり支配する女王であり、圧政を敷いて妖精たちを苦しめている。
 
:最高位の妖精であり、最果ての槍・ロンゴミニアドを魔術として修得した神域の天才魔術師。
 
:最高位の妖精であり、最果ての槍・ロンゴミニアドを魔術として修得した神域の天才魔術師。
:汎人類史のモルガンは[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]の異母姉でブリテンの後継者候補であったが、その座を奪われた事から彼女に憎悪を抱き、自らの魔術を用いた奸計に加え、時としては自身の子供達をも利用してアーサー王やその仲間である円卓の騎士を陥れ、その象徴たる王都キャメロット…強いてはブリテンを崩壊させるに至った魔女とされている。<br>だが、一方でカムランの戦いによって傷付いたアーサー王を最果ての楽園「アヴァロン」へ連れて行き、その身を癒したとも云われている。
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:汎人類史のモルガンは[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]の異母姉でブリテンの後継者候補であったが、その座を奪われた事から彼女に憎悪を抱き、自らの魔術を用いた奸計に加え、時としては自身の子供達をも利用してアーサー王やその仲間である円卓の騎士を陥れ、その象徴たる王都キャメロット…強いてはブリテンを崩壊させるに至った魔女とされている。
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:だが、一方でカムランの戦いによって傷付いたアーサー王を最果ての楽園「アヴァロン」へ連れて行き、その身を癒したとも云われている。
 
: 
 
: 
 
:実のところ妖精國におけるモルガンは、汎人類史のモルガンのブリテンに対する執着を『切実な願い』として最初の楽園の妖精が純粋に受け止めてしまった結果、自分が代わりに目的を果たすべく名前と<ruby><rb>記録</rb><rt>記憶</rt></ruby>を引き継いだ事で誕生した存在。その純粋さ故に足元をすくわれ続けた事で、彼女もまた「ブリテンの魔女」に成り果ててしまうのである。
 
:実のところ妖精國におけるモルガンは、汎人類史のモルガンのブリテンに対する執着を『切実な願い』として最初の楽園の妖精が純粋に受け止めてしまった結果、自分が代わりに目的を果たすべく名前と<ruby><rb>記録</rb><rt>記憶</rt></ruby>を引き継いだ事で誕生した存在。その純粋さ故に足元をすくわれ続けた事で、彼女もまた「ブリテンの魔女」に成り果ててしまうのである。
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=== Fateシリーズ ===
 
=== Fateシリーズ ===
 
; [[Fate/Grand Order]]
 
; [[Fate/Grand Order]]
: Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ|妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ 星の生まれる刻]]』の前編実装と同時に期間限定サーヴァントとして実装。崩壊編実装時は異聞帯の王としての姿が霊衣「冬の女王」として同時に実装された。
+
: Lostbelt No.6『[[妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ]]』の前編開幕と同時に期間限定サーヴァントとして実装。
 +
: 崩壊編実装時は異聞帯の王としての姿が霊衣「冬の女王」として同時に実装された。
 
: 期間限定イベント『水怪クライシス~無垢なる者たちの浮島~』では終盤で重要な役割を果たす。
 
: 期間限定イベント『水怪クライシス~無垢なる者たちの浮島~』では終盤で重要な役割を果たす。
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;[[ベリル・ガット]]
 
;[[ベリル・ガット]]
 
:最初に「汎人類史のモルガン」として召喚された時のマスター。彼女が異聞帯のサーヴァントに変貌した時点で事実上不要になっていたので一度は存在を消去し、自ら支配する妖精國による「異聞世界」が確立した現代において'''記憶も容姿も生き写しなコピー人間'''として復元させ、建前上は「自分の婚約者(夫)」として傍に置いている。
 
:最初に「汎人類史のモルガン」として召喚された時のマスター。彼女が異聞帯のサーヴァントに変貌した時点で事実上不要になっていたので一度は存在を消去し、自ら支配する妖精國による「異聞世界」が確立した現代において'''記憶も容姿も生き写しなコピー人間'''として復元させ、建前上は「自分の婚約者(夫)」として傍に置いている。
:ある程度は彼の自由にさせているが、目前でカルデア一行に危害を加えようとした際には、「私が招いた客」だと言って動きを強制的に封じ抑えるなど、王として毅然と接するも、一方では大切な愛娘たるバーヴァン・シーの身を預ける位に信頼はしていた<ref group="注">バーヴァン・シー自身がベリルを気に入っていた事と、もし何か危害を加えたら簡単に命を奪える立場にいたので好きにさせていた事、さらに当初ベリルは、彼女に興味が湧かない事を匂わせる発言をしていたのもあったと思われる。</ref>模様。だが、当の彼からすれば妖精國など「既に終わった世界」であった事と、色々と『遊び尽くして』飽きてしまっていた為、とっくの間に興味が無くなっていた上に「マシュを手に入れる」という別の目的があり、カルデア一行がやって来ると自身のあずかり知らぬ裏々で手を回され、間接的に追い詰められてしまった。
+
:ある程度は彼の自由にさせているが、目前でカルデア一行に危害を加えようとした際には、「私が招いた客」だと言って動きを強制的に封じ抑えるなど、王として毅然と接するも、一方では大切な愛娘たるバーヴァン・シーの身を預ける位に信頼はしていた模様。
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:しかしそれにはバーヴァン・シー自身がベリルを気に入っていた事と、もし何か危害を加えたら簡単に命を奪える立場にいたので好きにさせていた事、さらに当初ベリルは、彼女に興味が湧かない事を匂わせる発言をしていたのもあったと思われる。
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:だが、当の彼からすれば妖精國など「既に終わった世界」であった事と、色々と『遊び尽くして』飽きてしまっていた為、とっくの間に興味が無くなっていた上に「マシュを手に入れる」という別の目的があり、カルデア一行がやって来ると自身のあずかり知らぬ裏々で手を回され、間接的に追い詰められてしまった。
    
;[[主人公 (Grand Order)]]
 
;[[主人公 (Grand Order)]]
 
:外の世界から来た汎人類史の人間。予言における『異邦の魔術師』。
 
:外の世界から来た汎人類史の人間。予言における『異邦の魔術師』。
:彼/彼女からロンゴミニアドの譲渡を懇願されたが、汎人類史のモルガンからあらかじめカルデアに関する知識を与えられていたため敵とみなし協力を拒否するも、ブリテン異聞帯にいる内は「我が国を訪れた賓客」として振る舞い、キャメロットの最終決戦を除けば特に此方から何か仕掛ける事はしなかった<ref group = "注">マシュが「水鏡」に呑まれたのは、元は本来の発動対象だった『ノリッジの厄災』を主人公達が先に倒した結果によるものであり'''本当にただの偶発的な事故'''。事実モルガンは謁見の場で主人公から指摘を受けるまで、彼女が巻き込まれていた事に気づいてもいなかった。</ref>。
+
:彼/彼女からロンゴミニアドの譲渡を懇願されたが、汎人類史のモルガンからあらかじめカルデアに関する知識を与えられていたため敵とみなし協力を拒否するも、ブリテン異聞帯にいる内は「我が国を訪れた賓客」として振る舞い、キャメロットの最終決戦を除けば特に此方から何か仕掛ける事はしなかった。
 
:ただし、汎人類史側のモルガンによるフィニス・カルデアの知識と技術伝授の時に『何か』を察知したのか、異聞帯でも発揮されるカルデア召喚式の異質な力を危険視し、最終的に相対した際に「次があれば立ち返って調べた方が良い」と忠告を送っている。
 
:ただし、汎人類史側のモルガンによるフィニス・カルデアの知識と技術伝授の時に『何か』を察知したのか、異聞帯でも発揮されるカルデア召喚式の異質な力を危険視し、最終的に相対した際に「次があれば立ち返って調べた方が良い」と忠告を送っている。
:カルデアで召喚された際には、当初は女王の例に漏れず「汎人類史の魔術師への軽蔑と反感」を以て臣下として見ていたが、「譲歩しても対等な関係」という姿勢を皮肉を込めて示す際、当てつけとして''彼/彼女を夫/妻として呼んだ''ことで、以後気に入ってからは「言葉から始まる関係も悪くない」と本気で乗り気になっている様子。<br>「我々の城はいつ建てましょうか?」「私以外のバーサーカーはすべて解雇<ref group = "注">ちなみに『愛娘』たる妖精騎士トリスタンことバーヴァン・シーと一番仲良くしているのは、皮肉にもバーサーカークラスの[[ガラテア]]である。</ref>しなさい」と豪胆でもあり極端でもある、ある意味で彼女らしい振る舞いを見せる。
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:なおマシュが「水鏡」に呑まれたのは、元は本来の発動対象だった『ノリッジの厄災』を主人公達が先に倒した結果によるものであり'''本当にただの偶発的な事故'''。事実モルガンは謁見の場で主人公から指摘を受けるまで、彼女が巻き込まれていた事に気づいてもいなかった。
:『Grand Order Arcade』での主人公は妖精國を訪れることがないためか、伴侶とすることはなく、一貫して臣下として扱っている。
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:カルデアで召喚された際には、当初は女王の例に漏れず「汎人類史の魔術師への軽蔑と反感」を以て臣下として見ていたが、「譲歩しても対等な関係」という姿勢を皮肉を込めて示す際、当てつけとして''彼/彼女を夫/妻として呼んだ''ことで、以後気に入ってからは「言葉から始まる関係も悪くない」と本気で乗り気になっている様子。
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:「我々の城はいつ建てましょうか?」「私以外のバーサーカーはすべて解雇しなさい」と豪胆でもあり極端でもある、ある意味で彼女らしい振る舞いを見せる。
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:ちなみに『愛娘』たる妖精騎士トリスタンことバーヴァン・シーと一番仲良くしているのは、皮肉にもバーサーカークラスの[[ガラテア]]である。
 +
:『Grand Order Arcade』での主人公は妖精國を訪れることがないためか、伴侶とすることはなく一貫して臣下として扱っている。
    
;[[マシュ・キリエライト]]
 
;[[マシュ・キリエライト]]
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:汎人類史ではブリテンの後継者を争った因縁の相手であり、異母妹。
 
:汎人類史ではブリテンの後継者を争った因縁の相手であり、異母妹。
 
:カルデアに召喚されたモルガンは異聞帯の存在ではあるが、汎人類史の彼女が持っていた知識と記憶を受け継いでいる為、「別の自分のこと」とは理解していつつも因縁の相手として見てしまう様子。
 
:カルデアに召喚されたモルガンは異聞帯の存在ではあるが、汎人類史の彼女が持っていた知識と記憶を受け継いでいる為、「別の自分のこと」とは理解していつつも因縁の相手として見てしまう様子。
:なお[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|オルタ]]が「壊すことしかできない宝具」にモルガンの名を付けているのを「嫌がらせか!」と憤慨したり、[[アルトリア・ペンドラゴン〔アーチャー〕|水着]]が持っている水鉄砲<ref group = "注">[[アルトリア・ペンドラゴン〔アーチャー〕|水着]]側の宝具名には、汎人類史のモルガンが湖の乙女として冠し、尚且つ異聞帯の「楽園の妖精」としての本来の名前である『ヴィヴィアン』が付けられている。</ref>を羨ましがったり、似た者同士の性根が現れている。
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:なお[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|オルタの彼女]]が「壊すことしかできない宝具」にモルガンの名を付けているのを「嫌がらせか!」と憤慨したり、[[アルトリア・ペンドラゴン〔アーチャー〕|水着の彼女]]が持っている水鉄砲<ref group = "注">水着となったアルトリアの宝具名には、汎人類史のモルガンが湖の乙女として冠し、尚且つ異聞帯の「楽園の妖精」としての本来の名前である『ヴィヴィアン』の名前が付けられている。</ref>を羨ましがったり、似た者同士の性根が現れている。
    
;[[モードレッド]]
 
;[[モードレッド]]
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;ウーサー
 
;ウーサー
:汎人類史ではモルガンとアルトリアの実父で先代王にあたり、後継者争い<ref group="注">そもそもウーサーは最初から、マーリンと結託してブリテンに根付く「竜の因子」を持ったアルトリアを真の後継者と定めており、モルガンは彼女を生み出すための前駆かつ<ruby><rb>試作品</rb><rt>プロトタイプ</rt></ruby>として誕生したに過ぎない。</ref>の件から妹共々憎悪の対象で険悪な関係にあった。
+
:汎人類史ではモルガンとアルトリアの実父で先代王にあたる。
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:彼はマーリンと結託してブリテンに根付く「竜の因子」を持ったアルトリアを真の後継者と定め、自身はアルトリアを生み出すための前駆かつ<ruby><rb>試作品</rb><rt>プロトタイプ</rt></ruby>として誕生させられた存在に過ぎなかったのだが、後継者争いの件から妹共々憎悪の対象で険悪な関係にあった。
 
: 異聞帯ではトネリコ時代の円卓軍を率いていた騎士の少年かつ弟子で、彼女が「ブリテンを統一するためには氏族の妖精達ではなく人間が王となるべき」と考え見出した人物でもあり、あちら程の剣呑さは全くなく、「よく分からない」と言いつつ仲間としても個人としても大切な人だった様で、特に二人きりでの仲睦まじさは周囲から見たら恋人同士にしか見えなかったほど。
 
: 異聞帯ではトネリコ時代の円卓軍を率いていた騎士の少年かつ弟子で、彼女が「ブリテンを統一するためには氏族の妖精達ではなく人間が王となるべき」と考え見出した人物でもあり、あちら程の剣呑さは全くなく、「よく分からない」と言いつつ仲間としても個人としても大切な人だった様で、特に二人きりでの仲睦まじさは周囲から見たら恋人同士にしか見えなかったほど。
 
:氏族長たち南の妖精と、女王マヴ率いる北の妖精両者に彼の存在を認めさせた事で戴冠式までこぎ着け、さらに皆からの要望により当初の予定だった『マヴとウーサーの婚姻』を変更し、ブリテンを手にするだけでなく'''『自身が王妃になる=花嫁となって愛するウーサーと結ばれる』'''という夢までひそかに叶いかけたが、その日に彼と円卓軍の全員が毒殺されまたもや全てを台無しにされたことが引き金となり、トネリコは心身が崩壊して妖精達に完全に失望し「妖精は救わずに支配するもの」という信念を持つに至った直接の原因。
 
:氏族長たち南の妖精と、女王マヴ率いる北の妖精両者に彼の存在を認めさせた事で戴冠式までこぎ着け、さらに皆からの要望により当初の予定だった『マヴとウーサーの婚姻』を変更し、ブリテンを手にするだけでなく'''『自身が王妃になる=花嫁となって愛するウーサーと結ばれる』'''という夢までひそかに叶いかけたが、その日に彼と円卓軍の全員が毒殺されまたもや全てを台無しにされたことが引き金となり、トネリコは心身が崩壊して妖精達に完全に失望し「妖精は救わずに支配するもの」という信念を持つに至った直接の原因。
 
:ゲーム内では姿も台詞も出てこないが、オークニーで[[アーサー・ペンドラゴン]]のシャドウサーヴァントが「 "ロンディニウムの騎士" の亡霊」として立ちはだかっている。
 
:ゲーム内では姿も台詞も出てこないが、オークニーで[[アーサー・ペンドラゴン]]のシャドウサーヴァントが「 "ロンディニウムの騎士" の亡霊」として立ちはだかっている。
:しかしアーサーを見た[[救世主トネリコ|トネリコ]]の反応から、恐らく年齢や性格による顔付きの違い等により、実際は彼とあまり似ていなかった様子。
+
:しかしアーサーを見た[[救世主トネリコ|トネリコ]]の反応から、実際は彼とあまり似ていなかった様子。
    
;[[妖精騎士トリスタン]]/バーヴァン・シー
 
;[[妖精騎士トリスタン]]/バーヴァン・シー
 
:「娘」として魔術を教える他、妖精國の次の女王として据えていた妖精。
 
:「娘」として魔術を教える他、妖精國の次の女王として据えていた妖精。
 
: いくら救っても恩を仇で返してくるばかりの妖精の中で唯一、心からの感謝の言葉をくれ続けた相手であり、自身と汎人類史のモルガンの悲願を投げ打ってでも守るべき大切な存在。
 
: いくら救っても恩を仇で返してくるばかりの妖精の中で唯一、心からの感謝の言葉をくれ続けた相手であり、自身と汎人類史のモルガンの悲願を投げ打ってでも守るべき大切な存在。
: トネリコ時代の自分と同じく善意に溢れる性格ゆえに、他の妖精たちに使い潰され弄ばれては廃棄される人生を繰り返しており、いくら『次代』の誕生を察知し急いで駆けつけても既に手遅れで発見される状態が続いたため、最後のチャンスではきちんと自分の人生を生きていける様にと正反対の悪逆な性格に「教育」を施し、周りに何と言われようと彼女を擁護し続けた。バーヴァン・シーも理由は分からないが、自分を唯一肯定してくれるモルガンに依存し、親子というよりは一種の共依存のような関係を築くに至った。だが、自身の不器用さ<ref group="注">『[[Fate/Grand Order フロム ロストベルト]]』では、バーヴァン・シーが大好きな踊りや歌を止める様に忠告する場面があるが、これには好奇心旺盛な妖精に目を付けられない為滅多な事をするなという意図があった。</ref>と彼女の妖精としての『慈悲深く優しい本質』そのものは変わっていなかった事が相乗した結果、今度は承認欲求によって逆に精神的に追い詰めてしまっていた。
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: トネリコ時代の自分と同じく善意に溢れる性格ゆえに、他の妖精たちに使い潰され弄ばれては廃棄される人生を繰り返しており、いくら『次代』の誕生を察知し急いで駆けつけても既に手遅れで発見される状態が続いたため、最後のチャンスではきちんと自分の人生を生きていける様にと正反対の悪逆な性格に「教育」を施し、周りに何と言われようと彼女を擁護し続けた。
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:バーヴァン・シーも理由は分からないが、自分を唯一肯定してくれるモルガンに依存し、親子というよりは一種の共依存のような関係を築くに至った。だが、自身の不器用さと彼女の妖精としての『慈悲深く優しい本質』そのものは変わっていなかった事が相乗した結果、今度は承認欲求によって逆に精神的に追い詰めてしまっていた。
 +
:『[[Fate/Grand Order フロム ロストベルト]]』では、バーヴァン・シーが大好きな踊りや歌を止める様に忠告する場面があるが、これには好奇心旺盛な妖精に目を付けられない為滅多な事をするなという意図があった。
 
:モルガン当人によると、彼女を悪辣な性格に仕立て上げたのは、女王となってから妖精たちを従わせられるように…との考えがあったらしい。また、後継者としては能力不足とも考えている<ref group ="注">能力があり過ぎると自分の言葉を聞かなくなってしまう可能性を考慮した為、意識して力を付けさせなかった様子。</ref>様だが、今後妖精國を手中に収めるのに必要になれば礼装をいくらでも用意すれば良いと考えているので、さほど問題には思っていない。
 
:モルガン当人によると、彼女を悪辣な性格に仕立て上げたのは、女王となってから妖精たちを従わせられるように…との考えがあったらしい。また、後継者としては能力不足とも考えている<ref group ="注">能力があり過ぎると自分の言葉を聞かなくなってしまう可能性を考慮した為、意識して力を付けさせなかった様子。</ref>様だが、今後妖精國を手中に収めるのに必要になれば礼装をいくらでも用意すれば良いと考えているので、さほど問題には思っていない。
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:<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を授けて妖精騎士の任を与えた妖精。
 
:<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を授けて妖精騎士の任を与えた妖精。
 
:妖精騎士として取り立てたのは、彼女がひときわ強い力を持った妖精であるだけでなく、着名によって「獣の厄災」を封印するためであった。
 
:妖精騎士として取り立てたのは、彼女がひときわ強い力を持った妖精であるだけでなく、着名によって「獣の厄災」を封印するためであった。
:妖精騎士の中ではもっとも信頼していたようで、誰もが嫌がる仕事を率先して行う気質を高く評価している。とある災厄時<ref group ="注">明言されてはいないが、恐らく「キャタピラー戦争」のことだと思われる。</ref>における行動は過去の自身───救世主トネリコでさえ拍手を贈っただろう、とも…。
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:妖精騎士の中ではもっとも信頼していたようで、誰もが嫌がる仕事を率先して行う気質を高く評価している。とある災厄時<ref group ="注">明言されてはいないが、恐らく「キャタピラー戦争」のことだと思われる。</ref>における行動は過去の自身───救世主トネリコでさえ拍手を贈っただろう、ともしている。
 
:しかし、『本質』を知らず「妖精を守る」事を信念にしていた彼女と、逆にそれを嫌という程知っている故に「妖精を救わず國を守る」事を信念としていたモルガンでは、最終的に決裂は時間の問題だった。
 
:しかし、『本質』を知らず「妖精を守る」事を信念にしていた彼女と、逆にそれを嫌という程知っている故に「妖精を救わず國を守る」事を信念としていたモルガンでは、最終的に決裂は時間の問題だった。
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;騎士[[ポーチュン]]
 
;騎士[[ポーチュン]]
 
:『モース戦役』を生き延びた古参の女王兵で鏡の氏族。
 
:『モース戦役』を生き延びた古参の女王兵で鏡の氏族。
:予知能力を持つ故に、悲観的な思考と価値観に染まった同胞と氏族長のエインセルを見捨ててモルガン側に就き、最期まで主君に忠誠を捧げていた騎士だったが、当人からは「妖精騎士の質も落ちたものだ」の一言のみであり、その心境は事実上不明。<br>彼の忠誠は鏡の氏族に共通する『妖精としての目的』に準じたものでもある為、所詮はただの聞こえが良い上辺だけのものだと冷ややかに見ていたのかもしれない……。
+
:予知能力を持つ故に、悲観的な思考と価値観に染まった同胞と氏族長のエインセルを見捨ててモルガン側に就き、最期まで主君に忠誠を捧げていた騎士だったが、当人からは「妖精騎士の質も落ちたものだ」の一言のみであり、その心境は事実上不明。
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:彼の忠誠は鏡の氏族に共通する『妖精としての目的』に準じたものでもある為、所詮はただの聞こえが良い上辺だけのものだと冷ややかに見ていたのかもしれない。
    
;北の女王マヴ
 
;北の女王マヴ
257行目: 280行目:  
;[[オーロラ]]
 
;[[オーロラ]]
 
:女王暦2017年当時の風の氏族の族長。
 
:女王暦2017年当時の風の氏族の族長。
:彼女の『本質』が起こす危険性を見抜いており、キャメロットの氏族長会議にも一人だけ城内に立ち入らせず通信越しに参加させていた<ref group="注">モルガンの能力的に、妖精國ブリテンを創り変えた時点でオーロラを抹殺していればこんな事にならなかったのでは?という意見もあるが、そうした場合彼女と同等、あるいはそれ以上の能力を備えた『次代』が発生して氏族長の席に収まり、また同じ事が延々と繰り返されてしまう可能性が高かった。そんな堂々巡りが起きる位なら、今ある当代を抑えつけてしまう方が余程手っ取り早いし合理的である。</ref>。
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:彼女の『本質』が起こす危険性を見抜いており、キャメロットの氏族長会議にも一人だけ城内に立ち入らせず通信越しに参加させていた。
 
:しかしベリルとオベロンの行動、並びにスプリガンの便乗によって介入の隙を間接的に作られてしまい、そこに真偽混じりの吹聴を流され自身は虐殺。程ない後にノクナレアも毒殺され、「妖精國ブリテン」は破滅が確定することになる。
 
:しかしベリルとオベロンの行動、並びにスプリガンの便乗によって介入の隙を間接的に作られてしまい、そこに真偽混じりの吹聴を流され自身は虐殺。程ない後にノクナレアも毒殺され、「妖精國ブリテン」は破滅が確定することになる。
 +
:モルガンの能力的に、妖精國ブリテンを創り変えた時点でオーロラを抹殺していればこんな事にならなかったのでは?という意見もあるが、そうした場合彼女と同等、あるいはそれ以上の能力を備えた『次代』が発生して氏族長の席に収まり、また同じ事が延々と繰り返されてしまう可能性が高かった。そんな堂々巡りが起きる位なら、今ある当代を抑えつけてしまう方が余程手っ取り早いし合理的である。
    
;[[オベロン]]
 
;[[オベロン]]
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;「血走った眼だ。醜いことこの上ない。<br>だが…毛並みだけは変わらないな。幼き勇者。勇敢なウッドワス。<br>お前の毛並みは、このブリテンで最も温かく、愛らしかった……」
 
;「血走った眼だ。醜いことこの上ない。<br>だが…毛並みだけは変わらないな。幼き勇者。勇敢なウッドワス。<br>お前の毛並みは、このブリテンで最も温かく、愛らしかった……」
:オーロラにかどわかされ、モルガンへの憎しみと怒りから心を喪い、衝動のままに彼女を攻撃したウッドワス。<br>だが、妖精眼で嘘と心情を見抜けるモルガンからすれば全て筒抜けであり、それは間違いだと気が付いていたものの、たとえ真っ向から指摘したとしても、彼がモース化寸前で助からない以上はその言葉も届かず、最早どうする事も何も出来ないのも分かっていた為、'''全てを飲み込んだ上であえて真正面から迎撃を受けた'''。投げかけた言葉もまた、憐れみや蔑みではなく、まるで幼子を宥めるかの様な'''心からの慈しみ'''であった…
+
:オーロラに入れ知恵され、モルガンへの憎しみと怒りから心を喪い、衝動のままに彼女を攻撃したウッドワス。
 +
:だが、妖精眼で嘘と心情を見抜けるモルガンからすれば全て筒抜けであり、それは間違いだと気が付いていたものの、たとえ真っ向から指摘したとしても、彼がモース化寸前で助からない以上はその言葉も届かず、最早どうする事も何も出来ないのも分かっていた為、'''全てを飲み込んだ上であえて真正面から迎撃を受けた'''。投げかけた言葉もまた、憐れみや蔑みではなく、まるで幼子を宥めるかの様な'''心からの慈しみ'''であった…
 
:皮肉にもこれがモルガンが見せた、最初で最後の『感謝の愛情表現』となってしまった。
 
:皮肉にもこれがモルガンが見せた、最初で最後の『感謝の愛情表現』となってしまった。
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== メモ ==
 
== メモ ==
 
*作品・制作会社が異なっても基本的にキャストが維持される『Fate』シリーズにおける、数少ない例外の一つ。
 
*作品・制作会社が異なっても基本的にキャストが維持される『Fate』シリーズにおける、数少ない例外の一つ。
**『[[Fate/Apocrypha|Apocrypha]]』登場時の担当声優・遠藤綾氏は既に『FGO』においても[[子ギル]]や[[ケツァル・コアトル|ケツァル・]][[ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕|コアトル]]を演じていた事もあり、実装に際して石川由依氏へ変更された事に驚いたプレイヤーも少なくなかった模様。
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**『[[Fate/Apocrypha|Apocrypha]]』登場時の担当声優・遠藤綾氏は既に『FGO』においても[[子ギル (Grand Order)|子ギル]]や[[ケツァル・コアトル|ケツァル・]][[ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕|コアトル]]を演じていた事もあり、実装に際して石川由依氏へ変更された事に驚いたプレイヤーも少なくなかった模様。
 
**但し、メタ的な意味では先述の事情が示す「魂そのものの違い」を明確化するためのキャスト変更、とも推測可能。もしも『アヴァロン・ル・フェ』が映像化される際には「汎人類史側のモルガン」として遠藤氏の登板があるのかも知れない。
 
**但し、メタ的な意味では先述の事情が示す「魂そのものの違い」を明確化するためのキャスト変更、とも推測可能。もしも『アヴァロン・ル・フェ』が映像化される際には「汎人類史側のモルガン」として遠藤氏の登板があるのかも知れない。
    
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
 
;嫌いな物・イモ虫
 
;嫌いな物・イモ虫
:本編には出てこずカットされたエピソードとして、女王暦1800年ごろの厄災で「キャタピラー戦争」と呼ばれる戦いが語り草になっているという裏設定<ref group="出">竹箒日記 2021/08、現状では文面削除済み<!--http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/202108.html ---></ref>がある。
+
:本編には出てこずカットされたエピソードとして、女王暦1800年ごろの厄災で「キャタピラー戦争」と呼ばれる戦いが語り草になっているという裏設定<ref group="出">竹箒日記 2021/08、現状では文面削除済み</ref>がある。
 
:その年の厄災はイモ虫型のモースが大量発生したが、知られている限りモルガンが女性らしい悲鳴を上げたのが唯一この時だけらしい。
 
:その年の厄災はイモ虫型のモースが大量発生したが、知られている限りモルガンが女性らしい悲鳴を上げたのが唯一この時だけらしい。
 
:ちなみにこの厄災があった年は、妖精騎士ガウェインがファウル・ウェーザーを捕食して力を会得し、厄災を退ける功績を立ててマンチェスターの領主に任命されると共に妖精騎士の着名を受けた時期と同じであるが、モルガンがイモ虫に宝具をぶち込んだ後に帰ってしまった事と関係があるのかは定かではない。
 
:ちなみにこの厄災があった年は、妖精騎士ガウェインがファウル・ウェーザーを捕食して力を会得し、厄災を退ける功績を立ててマンチェスターの領主に任命されると共に妖精騎士の着名を受けた時期と同じであるが、モルガンがイモ虫に宝具をぶち込んだ後に帰ってしまった事と関係があるのかは定かではない。
 
:なおモルガン自身は、とある災厄時におけるバーゲストの行動を高く評価している。
 
:なおモルガン自身は、とある災厄時におけるバーゲストの行動を高く評価している。
 
; モルガンの為政について
 
; モルガンの為政について
: 圧倒的な力と恐怖による支配で妖精たちを押さえつけ妖精國ブリテンを統治していたモルガンであったが、その実は国民たる妖精の殆どが人間の模倣によってどうしようも無く我儘で悪辣な感性を持つ<ruby><rb>生物</rb><rt>イキモノ</rt></ruby>と化しており<ref group="注">「妖精特有の本質に伴う価値観なのだから仕方がない」という意見もあるが、そもそも汎人類史における妖精は、本来なら仲間と故郷を思う意識と価値観の異なる種族が在住しているという認識の強さから、統治者の下で独自のルールと制約を敷いて生活し、集団的秩序と統括が正しくとれていたという点で云えば人間に近い存在なのである。だが、そのどちらも持ち合わせていない妖精國ブリテンにおける妖精はそれらさえも、'''自己の気まぐれと勝手な都合によって「邪魔だからもう要らない」と看做せばすぐさま壊してしまう'''連中ばかりであった。</ref>、皆が好き勝手しないように見張りつつ国を運営するには、それを上回る力で抑圧するしか後がない状態だったことが明らかになると、ブリテンに対する思いをずっと何度も妖精たちに踏み躙られてきた彼女の処遇に、プレイヤーからは多くの同情と憐れみの声が上がった。
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* 圧倒的な力と恐怖による支配で妖精たちを押さえつけ妖精國ブリテンを統治していたモルガンであったが、その実は国民たる妖精の殆どが人間の模倣によってどうしようも無く我儘で悪辣な感性を持つ<ruby><rb>生物</rb><rt>イキモノ</rt></ruby>と化しており、皆が好き勝手しないように見張りつつ国を運営するには、それを上回る力で抑圧するしか後がない状態だったことが明らかになると、ブリテンに対する思いをずっと何度も妖精たちに踏み躙られてきた彼女の処遇に、プレイヤーからは多くの同情と憐れみの声が上がった。
: だが、一方で『娘』のバーヴァン・シーを慮ったためとはいえど彼女の暴虐を半ば黙認<ref group="注">よく勘違いされるが、モルガンが施した教育は'''「バーヴァン・シーが弱者を虐げた時だけ褒めていた」'''というごく簡単なものだけで、具体的なやり方や定義などを指示していた訳ではない。それを『暴挙』と呼ばれるまでに度を超えて膨れあげさせたのは、むしろバーヴァン・シーを唆し利用したベリル・ガットの方である。</ref>していたこと、存在税として妖精から大量の魔力を吸い上げるという一種の淘汰行為<ref group="注">「妖精國は救うが妖精たちは救わない」という宣告も、裏を返せば妖精は死ぬと次代が発生するシステムそのものをモルガンが掌握しているため、「国民たる妖精は国の土台と、それ相応の魔力を持つ人物がいれば何度でも替えがきく」状態でもあった為と解釈出来る。</ref>を頭に妖精たちを露骨に蔑ろにしているような言動が多かったことから'''「今までのツケがいっぺんに回ってきただけの因果応報」「所詮はモルガンの野心から来る独りよがりに過ぎなかった」'''と言った声も少なからず存在する。
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**妖精たちに関しては「妖精特有の本質に伴う価値観なのだから仕方がない」という意見もあるが、そもそも汎人類史における妖精は、本来なら仲間と故郷を思う意識と価値観の異なる種族が在住しているという認識の強さから、統治者の下で独自のルールと制約を敷いて生活し、集団的秩序と統括が正しくとれていたという点で云えば人間に近い存在なのである。だが、そのどちらも持ち合わせていない妖精國ブリテンにおける妖精はそれらさえも、'''自己の気まぐれと勝手な都合によって「邪魔だからもう要らない」と看做せばすぐさま壊してしまう'''連中ばかりであった。
: これに関しては彼女自身の愛情表現の不器用さ<ref group="注">一部では、「ブリテンの救世主」というかりそめの像を長い間被り続けている内に感情が無くなった。或いは、何度も妖精に裏切られた事で本音を隠す様になった。という考案が浮上している。</ref>に加えて、モルガンが遭ってきた今までの境遇やバーヴァン・シーに施した教育から考えると、心の奥底では'''「もう二度と大事な仲間を失いたくなかった」'''という妖精たちへの懐疑心とまた全てを台無しにされる恐怖に凝り固まっていた事、更には'''「『大厄災』への対抗策さえ整えれば、自分が所有する莫大な神秘の力だけで何とか出来ると自負していた<ref group="注">この部分は奇しくも汎人類史におけるアルトリアの思想にも通じる所があるが、彼女はどちらかというと「自分の力だけで何とかしなくては'''いけない'''」という責任感によるものが強い。</ref>」'''事による、あくまでも『自分の国を守る』目的だけに振り切り過ぎた自己完結型に近い考えと過剰なまでの自己過信が上乗せした結果、臣下との溝を深め孤立化するに至った要因だと考えられる。<br>自分の死後における妖精國ブリテン運営についてもまた、せめて[[ウッドワス|自分が最も信頼出来る家臣と看做していた者]]や、価値観に相違はあれど[[妖精騎士ガウェイン|自分と同じ様にブリテンを愛していた者]]に、ノクナレアとの密約を含めた玉座やロンゴミニアド、ひいてはこの国で暮らす妖精たちや『[[ケルヌンノス|大厄災]]』の正体について核心に迫る部分だけでも予め話しておけたならば、少なくとも妖精國ブリテンの最期については少しでも変化した可能性は考えられただろう。
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* だが、一方で『娘』のバーヴァン・シーを慮ったためとはいえど彼女の暴虐を半ば黙認していたこと、存在税として妖精から大量の魔力を吸い上げるという一種の淘汰行為を頭に妖精たちを露骨に蔑ろにしているような言動が多かったことから'''「今までのツケがいっぺんに回ってきただけの因果応報」「所詮はモルガンの野心から来る独りよがりに過ぎなかった」'''と言った声も少なからず存在する。
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**よく勘違いされるが、モルガンがバーヴァン・シーに施した教育は'''「バーヴァン・シーが弱者を虐げた時だけ褒めていた」'''というごく簡単なものだけで、具体的なやり方や定義などを指示していた訳ではない。それを『暴挙』と呼ばれるまでに度を超えて膨れあげさせたのは、むしろバーヴァン・シーを唆し利用したベリル・ガットの方である。
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**「妖精國は救うが妖精たちは救わない」という宣告も、裏を返せば妖精は死ぬと次代が発生するシステムそのものをモルガンが掌握しているため、「国民たる妖精は国の土台と、それ相応の魔力を持つ人物がいれば何度でも替えがきく」状態でもあった為と解釈出来る。
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** これに関しては彼女自身の愛情表現の不器用さに加えて、モルガンが遭ってきた今までの境遇やバーヴァン・シーに施した教育から考えると、心の奥底では'''「もう二度と大事な仲間を失いたくなかった」'''という妖精たちへの懐疑心とまた全てを台無しにされる恐怖に凝り固まっていた事、更には'''「『大厄災』への対抗策さえ整えれば、自分が所有する莫大な神秘の力だけで何とか出来ると自負していた」'''事による、あくまでも『自分の国を守る』目的だけに振り切り過ぎた自己完結型に近い考えと過剰なまでの自己過信が上乗せした結果、臣下との溝を深め孤立化するに至った要因だと考えられる。<br>自分の死後における妖精國ブリテン運営についてもまた、せめて[[ウッドワス|自分が最も信頼出来る家臣と看做していた者]]や、価値観に相違はあれど[[妖精騎士ガウェイン|自分と同じ様にブリテンを愛していた者]]に、ノクナレアとの密約を含めた玉座やロンゴミニアド、ひいてはこの国で暮らす妖精たちや『[[ケルヌンノス|大厄災]]』の正体について核心に迫る部分だけでも予め話しておけたならば、少なくとも妖精國ブリテンの最期については少しでも変化した可能性は考えられただろう。
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***モルガンの愛情表現が不器用だったのは、一部では「ブリテンの救世主」という仮初めの像を長い間被り続けている内に感情が無くなった、或いは何度も妖精に裏切られた事で本音を隠す様になったのではないか、という考察がされている。
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***大厄災への対応に関しては奇しくも汎人類史におけるアルトリアの思想にも通じる所があるが、彼女はどちらかというと「自分の力だけで何とかしなくては'''いけない'''」という責任感によるものが強い。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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