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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 『[[Fate/Prototype]]』に登場する「[[ビースト|獣]]」の[[サーヴァント]]。<!--七つの人類悪の一つ、第六の獣・ビーストⅥ。-->東京地下・[[聖杯|大聖杯]]の中で蠢く、不気味な影。
| + | 「[[ビースト|獣]]」の[[サーヴァント]]。<!--七つの人類悪の一つ、第六の獣・ビーストⅥ。-->[[東京]]地下・[[聖杯|大聖杯]]の中で蠢く、不気味な影。 |
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| ; 略歴 | | ; 略歴 |
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| : 善き魂である英霊を召喚するための「小聖杯(シンボル)」と、人間の想念という形而上の力を溜める「地下大聖杯(セイントグラフ)」、召喚された七人の「サーヴァントの魂」を呼び水として使うことでさらなる高位存在を呼び出す事こそが当初の目的であり、集まった魔術師達はこの聖杯を根源に通じる願望器と売り込まれていた。 | | : 善き魂である英霊を召喚するための「小聖杯(シンボル)」と、人間の想念という形而上の力を溜める「地下大聖杯(セイントグラフ)」、召喚された七人の「サーヴァントの魂」を呼び水として使うことでさらなる高位存在を呼び出す事こそが当初の目的であり、集まった魔術師達はこの聖杯を根源に通じる願望器と売り込まれていた。 |
| : 聖杯戦争を始めた枢機卿はこの聖杯が起動した暁には、東京は聖都として生まれ変わる、と確信していた。だがこの聖杯が作られた真の目的は、「溜めこんだ人間の欲望や悪意を用いて『黙示録の獣』を呼び出し、世に災いを齎すことで、逆説を以て失われた主の愛を証明する」ことで、その誕生から狂っていた。東京地下にある大聖杯の中は黒い泥上の液体で満ち溢れており、その中から受肉しようと蠢いている肉塊がビーストである。 | | : 聖杯戦争を始めた枢機卿はこの聖杯が起動した暁には、東京は聖都として生まれ変わる、と確信していた。だがこの聖杯が作られた真の目的は、「溜めこんだ人間の欲望や悪意を用いて『黙示録の獣』を呼び出し、世に災いを齎すことで、逆説を以て失われた主の愛を証明する」ことで、その誕生から狂っていた。東京地下にある大聖杯の中は黒い泥上の液体で満ち溢れており、その中から受肉しようと蠢いている肉塊がビーストである。 |
− | : 『蒼銀のフラグメンツ』では[[沙条愛歌|愛歌]]がセイバーの願いである『ブリテンの救済』を叶えるためにビーストを目覚めさせようとしていたが、それは「ブリテンが滅ぶ過去」を覆すために「現在に至るまでの人類史」を破壊することを意味している。愛歌はそれを承知で、むしろ愛する人のために人の積み重ねてきた人類史を壊して、ブリテンを復活させることを目論んだ。 | + | : 『蒼銀のフラグメンツ』では[[沙条愛歌|愛歌]]が[[アーサー・ペンドラゴン|セイバー]]の願いである『ブリテンの救済』を叶えるためにビーストを目覚めさせようとしていたが、それは「ブリテンが滅ぶ過去」を覆すために「現在に至るまでの人類史」を破壊することを意味している。愛歌はそれを承知で、むしろ愛する人のために人の積み重ねてきた人類史を壊して、ブリテンを復活させることを目論んだ。 |
| : セイバー以外のサーヴァント6騎の魂と、セイバーの代用品として凄まじい数の少女の生贄によって、不完全ながらも受肉を果たし、愛歌の手で最後の生贄である[[沙条綾香|綾香]]を食らおうとしたが、綾香と出会ったことで世界と綾香を守る決意を固めたセイバーに離反されて愛歌は殺害され、その影響で暴走してしまう。無理矢理現界してセイバーを追い込むも、拘束を半分開放した『約束された勝利の剣』で焼き払われた。 | | : セイバー以外のサーヴァント6騎の魂と、セイバーの代用品として凄まじい数の少女の生贄によって、不完全ながらも受肉を果たし、愛歌の手で最後の生贄である[[沙条綾香|綾香]]を食らおうとしたが、綾香と出会ったことで世界と綾香を守る決意を固めたセイバーに離反されて愛歌は殺害され、その影響で暴走してしまう。無理矢理現界してセイバーを追い込むも、拘束を半分開放した『約束された勝利の剣』で焼き払われた。 |
− | : しかし完全には滅んでおらず、『Prototype』終盤、[[アーサー・ペンドラゴン|セイバー]]のかつての願いを叶えようとする[[沙条愛歌|愛歌]]の手で受肉し、彼女をマスターと認め、[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ|八年前の聖杯戦争]]に参加した6騎の黒化英雄達と共に地上に現界する。 | + | : しかし完全には滅んでおらず、『Prototype』終盤、セイバーのかつての願いを叶えようとする愛歌の手で受肉し、彼女をマスターと認め、[[Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ|八年前の聖杯戦争]]に参加した6騎の黒化英雄達と共に地上に現界する。 |
− | : 『[[Fate/Grand Order]]』では『蒼銀のフラグメンツ』の一度目、『Prototype』の二度目の戦いで完全にセイバーによって葬られたはずだったが、このビーストとのあり得ないはずの異常事態の三度目の戦いになってしまうということが[[マーリン (フラグメンツ)|マーリン]]からセイバーに伝えられる。彼女の推測ではどこかで『原種』なるモノが目覚めたためらしい。 | + | : 『[[Fate/Grand Order]]』では『蒼銀のフラグメンツ』の一度目、『Prototype』の二度目の戦いで完全にセイバーによって葬られたはずだったが、このビーストとのあり得ないはずの異常事態の三度目の戦いになってしまうということが[[マーリン (フラグメンツ)|マーリン]]からセイバーに伝えられる。彼女の推測ではどこかで『[[ゲーティア|原種]]』なるモノが目覚めたためらしい。 |
| ; 人物 | | ; 人物 |
| : 「英霊」どころか、「人間」ですらない。そもそも、人間の欲望や悪性を凝縮して生まれた存在であるため、生き物ですらない。 | | : 「英霊」どころか、「人間」ですらない。そもそも、人間の欲望や悪性を凝縮して生まれた存在であるため、生き物ですらない。 |
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| : 直接の登場はしないが、物語後半にて愛歌が別世界に行っていることに気づき、無理矢理引っ張り戻した。 | | : 直接の登場はしないが、物語後半にて愛歌が別世界に行っていることに気づき、無理矢理引っ張り戻した。 |
| ; [[Fate/Grand Order]] | | ; [[Fate/Grand Order]] |
− | : こちらでも直接の登場はないが、幕間の物語などで言及されている。 | + | : こちらでも直接の登場はないが、『[[アーサー・ペンドラゴン]]体験クエスト』などで言及されている。 |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
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| * 「英雄どころか人間ですらない」という変わった出自なので、サーヴァントの中でも同類は非常に少なく、似たようなケースは「[[ペイルライダー|病]]」「[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|怨霊の集合体]]」「[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)|殺人鬼の伝説]]」「[[ナーサリー・ライム|物語の化身]]」「[[マックスウェル|思考実験]]」、更に「[[ゲーティア|術式が受肉した存在]]」位なもの。 | | * 「英雄どころか人間ですらない」という変わった出自なので、サーヴァントの中でも同類は非常に少なく、似たようなケースは「[[ペイルライダー|病]]」「[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|怨霊の集合体]]」「[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)|殺人鬼の伝説]]」「[[ナーサリー・ライム|物語の化身]]」「[[マックスウェル|思考実験]]」、更に「[[ゲーティア|術式が受肉した存在]]」位なもの。 |
| * コンプティーク連載版では第四の獣と表記されたが、後に、単行本化において第六の獣に修正された。恐らく『[[Fate/Grand Order]]』では既に第四の獣である[[フォウ|ビーストⅣ]]が登場していることからか。 | | * コンプティーク連載版では第四の獣と表記されたが、後に、単行本化において第六の獣に修正された。恐らく『[[Fate/Grand Order]]』では既に第四の獣である[[フォウ|ビーストⅣ]]が登場していることからか。 |
− | ** 第六の獣にあたるビーストⅥは『[[Fate/Grand Order]]』の[[ティアマト|ビーストⅡ]]などの『ネガ・ジェネシス』と同類のスキル、ネガメサイヤを有しているが、それがどのような効果を有しているかは不明。 | + | ** 第六の獣にあたるビーストⅥは『Fate/Grand Order』の[[ティアマト|ビーストⅡ]]などの『ネガ・ジェネシス』と同類のスキル「ネガ・メサイヤ」を有しているとされる。<br>ビーストⅥ/Sの新生した姿である[[ソドムズビースト/ドラコー]]の持つ、「ネガ・メサイア」スキルの解説によると、これは反救世主として人類に付与されたものらしい。このスキルは信仰による加護を無効化し、[[セイヴァー]]へ優位となるといった効果を持つ。 |
− | ** 後に『[[Fate/Grand Order Arcade]]』の第七特異点にて、ビーストⅥの幼体を名乗る[[妖妃ドラコー]]が登場したが、関係性は不明である。 | + | ** 後に『[[Fate/Grand Order Arcade]]』にて[[ビーストⅥ/S]]が登場したが、関係性は不明である。 |
− | * このビーストから現在伺える情報では、ビーストの要件である「人類愛が転じて人類悪になる」という要素が確認できていない。また、『原種』なる存在がいるというマーリンの言葉からすると、『Prototype』世界に顕現したものは正規のビーストではない派生した存在という可能性も出てきた。 | + | * このビーストから現在伺える情報では、ビーストの要件である「人類愛が転じて人類悪になる」という要素が確認できていない。 |
− | ** 正規のビーストであるなら、一度でも世界に顕現すれば、他のビーストも同じ世界に現れることになるが、セイバーが綾香と別れてアヴァロンへと至っていることからPrototype世界ではその可能性はないと考えられる。 | + | ** 正規のビーストであるなら、一度でも世界に顕現すれば他のビーストも同じ世界に現れることになるが、セイバーが綾香と別れてアヴァロンへと至っていることからPrototype世界ではその可能性はないと考えられる。 |
− | *セイバーは『Grand Order』では三度目の戦いになると言われており、『L』と『R』なる存在を追跡している。また、このビーストの真名である666の獣、ひいては黙示録の獣という存在は伝承においては複数の要素で構成される存在であり、『七つの頭と十の角を持つ赤い竜』と『七つの頭と十の角を持つ獣』と『二本の角を持ち言葉を話す獣』の三体一セットで構成されている。このことから、このビーストは複数の個体が一セットで構成されている存在ではないかという推測もある。 | + | *セイバーことアーサーは『Grand Order』では三度目の戦いになると言われており、『L』と『R』なる存在を追跡している。また、このビーストの真名である666の獣、ひいては黙示録の獣という存在は伝承においては複数の要素で構成される存在であり、『七つの頭と十の角を持つ赤い竜』と『七つの頭と十の角を持つ獣』と『二本の角を持ち言葉を話す獣』の三体一セットで構成されている。このことから、このビーストは複数の個体が一セットで構成されている存在ではないかという推測もある。 |
− | **後に、[[殺生院キアラ (Grand Order)|ビーストⅢ/R]]の登場を皮切りに『L』と『R』は対の概念を示すことが判明した。 | + | **後に、[[ビーストⅢ/R]]の登場を皮切りに『L』と『R』は対の概念を示すことが判明した。 |
| + | **なお、[[レディ・アヴァロン]]実装に際してアーサーに追加されたマイルーム会話では「LとRを発見できた」と語っており、さらには『Arcade』でSを倒したものの、[[ソドムズビースト/ドラコー〔ビースト〕|倒された後のS]]からは「(アーサーの)真の目的はGの方」だと明かされている。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |
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| * [[サーヴァント]] | | * [[サーヴァント]] |
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− | {{DEFAULTSORT:ひいすと}} | + | {{DEFAULTSORT:ひいすと ふろとたいふ}} |
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| [[Category:登場人物は行]] | | [[Category:登場人物は行]] |