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{{登場人物概要
{{登場人物概要
| 読み = ことみね きれい
| 読み = ことみね きれい
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| 外国語表記 = KIREI KOTOMINE<ref group="出>「[http://www.typemoon.com/products/fate/chara/other.html 「Fate/stay night」キャラクター紹介-言峰綺礼]」</ref>
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| 外国語表記 = KIREI KOTOMINE<ref group="出>[http://www.typemoon.com/products/fate/chara/other.html 「Fate/stay night」キャラクター紹介-言峰綺礼]</ref>
| 初登場作品 = [[Fate/stay night]]
| 初登場作品 = [[Fate/stay night]]
| 声優 = 中田譲治
| 声優 = 中田譲治
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:教えられた道徳を理解し、信仰し、人として善であることが正しいとする良識を持っていたため、常識から外れた自分を正し、人並みの幸福を得ようとひたすら苦行や試みを繰り返していた。しかし、結局どうあっても正すことはできず、主の教えに決別した時に悪しか愛せない自身を受け入れ、悪を行うことで愉悦を求めながら、同時に悪である自身が生まれた理由を探すようになる。
:教えられた道徳を理解し、信仰し、人として善であることが正しいとする良識を持っていたため、常識から外れた自分を正し、人並みの幸福を得ようとひたすら苦行や試みを繰り返していた。しかし、結局どうあっても正すことはできず、主の教えに決別した時に悪しか愛せない自身を受け入れ、悪を行うことで愉悦を求めながら、同時に悪である自身が生まれた理由を探すようになる。
:『Zero』時点では、この世には自身が捧げるに足る理念も目的もないと考え、「目的を見つけるのが目的」という生き方をしていた。あらゆることを他人の数倍の努力をもって身につけ、しかしそこに情熱はなく、時が来ればあっさりとそれを捨てて次に挑む、という繰り返し。この頃の綺礼にとっての信仰とは、自身で見出した理想ではなく、ただ不完全な自身を痛めつける場であるという意識の方が強かった。
:『Zero』時点では、この世には自身が捧げるに足る理念も目的もないと考え、「目的を見つけるのが目的」という生き方をしていた。あらゆることを他人の数倍の努力をもって身につけ、しかしそこに情熱はなく、時が来ればあっさりとそれを捨てて次に挑む、という繰り返し。この頃の綺礼にとっての信仰とは、自身で見出した理想ではなく、ただ不完全な自身を痛めつける場であるという意識の方が強かった。
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:冬木教会の神父となってからの10年間は地元民からの受けも良く、神父として好かれていたようである。冬木教会で結婚式を挙げた人も居り、神父として非の打ち所のない綺礼に祝福されて満足していたりする。大晦日のミサは、行く年来る年を1日で台無しにできることから、彼にとってその年で一番の楽しみだが、参加者は全員、自分自身を見つめ直すきっかけになって「参加してよかった」と思うとか。<ref group="出">「[https://www.typemoon.com/users/vote/fate2nd_chara.html 第2回『Fate/stay night』キャラクター人気投票-言峰綺礼 「心に残る新年ミサ」]」</ref><ref group="注">長いこと「まともな」神父としての仕事は描写されていなかったが、2022年5月に『衛宮さんちの今日のごはん』特別編にてミサの司会、聖体拝領、告解などを行う様子が描写された。</ref>
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:冬木教会の神父となってからの10年間は地元民からの受けも良く、神父として好かれていたようである。冬木教会で結婚式を挙げた人も居り、神父として非の打ち所のない綺礼に祝福されて満足していたりする。大晦日のミサは、行く年来る年を1日で台無しにできることから、彼にとってその年で一番の楽しみだが、参加者は全員、自分自身を見つめ直すきっかけになって「参加してよかった」と思うとか<ref group="出">[https://www.typemoon.com/users/vote/fate2nd_chara.html 第2回『Fate/stay night』キャラクター人気投票-言峰綺礼 「心に残る新年ミサ」]</ref><ref group="注">長いこと「まともな」神父としての仕事は描写されていなかったが、2022年5月に『衛宮さんちの今日のごはん』特別編にてミサの司会、聖体拝領、告解などを行う様子が描写された。</ref>。
:士郎に対する聖杯戦争のルール説明、時臣の遺産管理、凛への誕生日プレゼントなど、非常に大雑把で適当な処理をすることがままある。
:士郎に対する聖杯戦争のルール説明、時臣の遺産管理、凛への誕生日プレゼントなど、非常に大雑把で適当な処理をすることがままある。
:紅洲宴歳館・泰山特製の激辛麻婆豆腐を好む<ref group="注">普段は清貧を心がけているため、常食しているわけではない。そもそも新都にある冬木教会から深山町にある泰山まではかなりの距離がある。</ref>。その辛さ、「殺人」「外道」の枕詞を要するほど。若い頃は酒を蒐集していた。第五次聖杯戦争でも未成年にワインを勧めている。
:紅洲宴歳館・泰山特製の激辛麻婆豆腐を好む<ref group="注">普段は清貧を心がけているため、常食しているわけではない。そもそも新都にある冬木教会から深山町にある泰山まではかなりの距離がある。</ref>。その辛さ、「殺人」「外道」の枕詞を要するほど。若い頃は酒を蒐集していた。第五次聖杯戦争でも未成年にワインを勧めている。
;能力
;能力
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:優秀な代行者であり、代行者特有の投擲剣「黒鍵」の使い手。八極拳の達人でもあるが、実戦で鍛えられた綺礼のそれは、彼が理想とする父の正当な八極拳とは異なり、綺礼独自の人体破壊術になっている。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96">「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96</ref>
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:優秀な代行者であり、代行者特有の投擲剣「黒鍵」の使い手。八極拳の達人でもあるが、実戦で鍛えられた綺礼のそれは、彼が理想とする父の正当な八極拳とは異なり、綺礼独自の人体破壊術になっている<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96">「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96</ref>。
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:魔術師の家系ではないが、璃正が長年の信仰によって得た秘蹟の恩恵で「秘蹟を再現する資格」(要は魔術回路)を持って生まれた<ref group="出" name="「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』">「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』</ref>。といっても[[魔術師]]としての腕は「見習いの修了」レベルでたいていの[[魔術]]に通ずるが、どれも平凡の域を出ない。治癒魔術だけは「傷を開く」ことに特化した魔術特性<ref group="注">『Fate/stay night』では「魔術適性」だったが、『Fate/stay night[Réalta Nua]』では「魔術特性」に変更されている。</ref>のお陰で、師の時臣を凌駕する。また、教会の洗礼詠唱も習得しており、霊体に対する攻撃力は突出している。歪んではいるが信仰心は本物。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60">「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60</ref>
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:魔術師の家系ではないが、璃正が長年の信仰によって得た秘蹟の恩恵で「秘蹟を再現する資格」(要は魔術回路)を持って生まれた<ref group="出" name="「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』">「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』</ref>。といっても[[魔術師]]としての腕は「見習いの修了」レベルでたいていの[[魔術]]に通ずるが、どれも平凡の域を出ない。治癒魔術だけは「傷を開く」ことに特化した魔術特性<ref group="注">『Fate/stay night』では「魔術適性」だったが、『Fate/stay night[Réalta Nua]』では「魔術特性」に変更されている。</ref>のお陰で、師の時臣を凌駕する。また、教会の洗礼詠唱も習得しており、霊体に対する攻撃力は突出している。歪んではいるが信仰心は本物<ref group="出" name="「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60">「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60</ref>。
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:第五次聖杯戦争の時点でも総合的な戦闘能力は非常に高く一流の代行者だが、[[シエル|埋葬機関の第七位]]には及ばない。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60"/>しかし全盛期とも言える第四次の時では話が違ってくる。最終決戦時にはその鍛えに鍛えた八極拳で切嗣を追い込み、[[死徒]]並み、まさに怪物と思わせる程の戦いぶりを見せた。奈須氏は「『Zero』の頃の言峰が強かったのは、彼が有していた異常なほどの令呪数と切嗣に対する妄執が要因であり、人生で一番輝いていた瞬間だったんですよ。あの頃の言峰ならシエルにも勝てる」と語っている。<ref group="出">「言峰綺礼-奈須きのこ&武内崇キャラクター別対談」『Fate/complete material Ⅱ Character material.』p.69</ref>
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:第五次聖杯戦争の時点でも総合的な戦闘能力は非常に高く一流の代行者だが、[[シエル|埋葬機関の第七位]]には及ばない<ref group="出" name="「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60"/>。しかし全盛期とも言える第四次の時では話が違ってくる。最終決戦時にはその鍛えに鍛えた八極拳で切嗣を追い込み、[[死徒]]並み、まさに怪物と思わせる程の戦いぶりを見せた。奈須氏は「『Zero』の頃の言峰が強かったのは、彼が有していた異常なほどの令呪数と切嗣に対する妄執が要因であり、人生で一番輝いていた瞬間だったんですよ。あの頃の言峰ならシエルにも勝てる」と語っている<ref group="出">「言峰綺礼-奈須きのこ&武内崇キャラクター別対談」『Fate/complete material Ⅱ Character material.』p.69</ref>。
:『stay night Heaven's feel』では、20m強あるアインツベルン城の3階(日本のマンションなら間違いなく8階相当の高さ)から平然と飛び降りている描写がある。不確かな足場、乱立する木々の中、両手が塞がれ、イリヤを抱えたまま、魔力の発露もなく、魔術を行使した痕跡もないにも関わらず、時速50㎞(魔術を行使した凛の全力疾走と同じくらいの速度)で走っている描写もある。
:『stay night Heaven's feel』では、20m強あるアインツベルン城の3階(日本のマンションなら間違いなく8階相当の高さ)から平然と飛び降りている描写がある。不確かな足場、乱立する木々の中、両手が塞がれ、イリヤを抱えたまま、魔力の発露もなく、魔術を行使した痕跡もないにも関わらず、時速50㎞(魔術を行使した凛の全力疾走と同じくらいの速度)で走っている描写もある。
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;[[Fate/Apocrypha]]
;[[Fate/Apocrypha]]
:第四次聖杯戦争が起きなかったことで、己の資質に目を向けることがなかった彼は今も冬木で極めて真っ当な神父として暮らしているが、同時に己の存在意義や業に苦悶中。
:第四次聖杯戦争が起きなかったことで、己の資質に目を向けることがなかった彼は今も冬木で極めて真っ当な神父として暮らしているが、同時に己の存在意義や業に苦悶中。
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:亜種聖杯戦争にでも参加していれば話は変わっただろうが、冬木にいる限りその機会は訪れることはまずない。<ref group="出" name="「Fate/Apocrypha用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Apocrypha material』pp.166-167">「Fate/Apocrypha用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Apocrypha material』pp.166-167</ref>
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:亜種聖杯戦争にでも参加していれば話は変わっただろうが、冬木にいる限りその機会は訪れることはまずない<ref group="出" name="「Fate/Apocrypha用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Apocrypha material』pp.166-167">「Fate/Apocrypha用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Apocrypha material』pp.166-167</ref>。
;[[Fate/strange Fake]]
;[[Fate/strange Fake]]
:[[アヤカ・サジョウ]]の回想シーンに少しだけ登場。
:[[アヤカ・サジョウ]]の回想シーンに少しだけ登場。
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;[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]]
;[[天草四郎時貞|シロウ・コトミネ]]
:平行世界における義兄。四郎が何者であるかは父の璃正に聞いていたが、義兄には避けられていたようで交流はほとんどなく、なるべく距離をとった付き合いに終始された。
:平行世界における義兄。四郎が何者であるかは父の璃正に聞いていたが、義兄には避けられていたようで交流はほとんどなく、なるべく距離をとった付き合いに終始された。
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:四郎が彼を意識的に忌避しているのは、綺礼が生まれ持つ「歪み」に気づき、それを解放した上に肯定するような出来事が訪れれば、まず自分が狙われるのではないか、という疑いが強かったため。四郎としては苦悩から解放してやりたいのは山々だったが、どう考えてもろくなことにはならない。<ref group="出" name="「Fate/Apocrypha用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Apocrypha material』pp.166-167" />結果、手紙のやり取りすらろくに交わさなかった模様。
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:四郎が彼を意識的に忌避しているのは、綺礼が生まれ持つ「歪み」に気づき、それを解放した上に肯定するような出来事が訪れれば、まず自分が狙われるのではないか、という疑いが強かったため。四郎としては苦悩から解放してやりたいのは山々だったが、どう考えてもろくなことにはならない<ref group="出" name="「Fate/Apocrypha用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Apocrypha material』pp.166-167" />。結果、手紙のやり取りすらろくに交わさなかった模様。
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:天寿を全うした璃正の葬式が彼らが顔を合わせた最後だった。<ref group="出">「Fate/Apocrypha用語辞典-言峰璃正」『Fate/Apocrypha material』p.167</ref>
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:天寿を全うした璃正の葬式が彼らが顔を合わせた最後だった<ref group="出">「Fate/Apocrypha用語辞典-言峰璃正」『Fate/Apocrypha material』p.167</ref>。
:ちなみに聖杯大戦時での外見年齢は義弟の方が10は年上。
:ちなみに聖杯大戦時での外見年齢は義弟の方が10は年上。
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;クラウディア
;クラウディア
:亡き妻。『Fate/Zero』では綺礼の本性に気付かないままの病死であったが、『stay night』では綺礼の価値観の逆転を理解しており、他人の苦しみで喜ぶ男ではないと考え、彼がそれに絶望して死のうとした時、彼が「人を愛せる。生きる価値のある人だ」ことを証明しようと自らが命を断つ。
:亡き妻。『Fate/Zero』では綺礼の本性に気付かないままの病死であったが、『stay night』では綺礼の価値観の逆転を理解しており、他人の苦しみで喜ぶ男ではないと考え、彼がそれに絶望して死のうとした時、彼が「人を愛せる。生きる価値のある人だ」ことを証明しようと自らが命を断つ。
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:名は『TYPE-MOONエース』にて明かされた。<ref group="出">「アーネンエルベへようこそ♡-教えて! タイプムーンQ&A」『TYPE-MOONエース』Vol.8</ref>
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:名は『[[TYPE-MOONエース]]』にて明かされた<ref group="出">「アーネンエルベへようこそ♡-教えて! タイプムーンQ&A」『TYPE-MOONエース』Vol.8</ref>。
== 名台詞 ==
== 名台詞 ==
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:UBWルートより。ランサーに凛を始末するよう命じるもランサーは「俺にやらせたいなら令呪でも使うんだな」と拒否する。すでに令呪は1画しか残っていなかったため、ランサーを用済みとして切り捨てる。しかし、この命令は自分の首を絞めることとなった。
:UBWルートより。ランサーに凛を始末するよう命じるもランサーは「俺にやらせたいなら令呪でも使うんだな」と拒否する。すでに令呪は1画しか残っていなかったため、ランサーを用済みとして切り捨てる。しかし、この命令は自分の首を絞めることとなった。
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;「食うか――――?」
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;「食うか────?」
:HFルートの泰山にて。目の前には例の麻婆、手にはレンゲ。そして士郎を見て一言。
:HFルートの泰山にて。目の前には例の麻婆、手にはレンゲ。そして士郎を見て一言。
−
:聞かれた士郎は '''「食うか――――!」''' と断言。
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:聞かれた士郎は '''「食うか────!」''' と断言。
;「無論だ。今のおまえは衛宮切嗣だ。それが勝てない筈がない」
;「無論だ。今のおまえは衛宮切嗣だ。それが勝てない筈がない」
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:理想のために親しい少数を見限ってでも多くを救う決意を固めた士郎の姿に言峰はかつての宿敵の姿を重ね、桜や臓硯だけでなくやがて凛やイリヤも葬り去った士郎が勝者となり、そして士郎が聖杯を破壊する事によって第五次聖杯戦争は終結するであろうと予言する。
:理想のために親しい少数を見限ってでも多くを救う決意を固めた士郎の姿に言峰はかつての宿敵の姿を重ね、桜や臓硯だけでなくやがて凛やイリヤも葬り去った士郎が勝者となり、そして士郎が聖杯を破壊する事によって第五次聖杯戦争は終結するであろうと予言する。
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;「おまえには自分という概念がない。<br> だがそのおまえが、まさか一つの命に拘るとはな。いや、それとも――<br> 多くの命に拘る、のではなく。一つの命に拘るが如く、全ての命に拘ったのか」
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;「おまえには自分という概念がない。<br> だがそのおまえが、まさか一つの命に拘るとはな。いや、それとも──<br> 多くの命に拘る、のではなく。一つの命に拘るが如く、全ての命に拘ったのか」
:HFルートにおけるイリヤとの夜の公園の会話で「桜の味方」となる事を決めた後の会話より。
:HFルートにおけるイリヤとの夜の公園の会話で「桜の味方」となる事を決めた後の会話より。
:思い出を切り捨てる事ができず、切嗣とは違う道を取ったことに若干失望しつつも、自分と同じく破綻者と見ていた士郎が信念を捨て去ってまで桜一人の命に執着したのは言峰にとっても意外だったようだ。
:思い出を切り捨てる事ができず、切嗣とは違う道を取ったことに若干失望しつつも、自分と同じく破綻者と見ていた士郎が信念を捨て去ってまで桜一人の命に執着したのは言峰にとっても意外だったようだ。
:しかし、自分が分からなかったものを同類の破綻者が理解し始めているその抜け駆けに対して言峰自身、若干の羨望も抱いていた。
:しかし、自分が分からなかったものを同類の破綻者が理解し始めているその抜け駆けに対して言峰自身、若干の羨望も抱いていた。
−
;「私が殺す。私が生かす。私が傷つけ私が癒す。我が手を逃れうる者は一人もいない。我が目の届かぬ者は一人もいない」<br>「打ち砕かれよ。<br> 敗れた者、老いた者を私が招く。私に委ね、私に学び、私に従え。<br> 休息を。唄を忘れず、祈りを忘れず、私を忘れず、私は軽く、あらゆる重みを忘れさせる」<br>「装うなかれ。<br> 許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を」<br>「休息は私の手に。貴方の罪に油を注ぎ印を記そう。<br> 永遠の命は、死の中でこそ与えられる。<br> ――――許しはここに。受肉した私が誓う」<br>「――――“<RUBY><RB>この魂に憐れみを</RB><RT>キリエ・エレイソン</RT></RUBY>”」
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;「私が殺す。私が生かす。私が傷つけ私が癒す。我が手を逃れうる者は一人もいない。我が目の届かぬ者は一人もいない」<br>「打ち砕かれよ。<br> 敗れた者、老いた者を私が招く。私に委ね、私に学び、私に従え。<br> 休息を。唄を忘れず、祈りを忘れず、私を忘れず、私は軽く、あらゆる重みを忘れさせる」<br>「装うなかれ。<br> 許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を」<br>「休息は私の手に。貴方の罪に油を注ぎ印を記そう。<br> 永遠の命は、死の中でこそ与えられる。<br> ────許しはここに。受肉した私が誓う」<br>「────“<RUBY><RB>この魂に憐れみを</RB><RT>キリエ・エレイソン</RT></RUBY>”」
:洗礼詠唱。臓硯を無へと還す。
:洗礼詠唱。臓硯を無へと還す。
−
;「――何を言う。泥に飲まれ、暴力に酔うおまえもまた間桐桜だ。<br> 異なる人格を用意し、間桐桜は悪くない、などと言い訳をする必要はない」
+
;「──何を言う。泥に飲まれ、暴力に酔うおまえもまた間桐桜だ。<br> 異なる人格を用意し、間桐桜は悪くない、などと言い訳をする必要はない」
:HFルートにて、「自分は生まれ変わった」と称する黒桜への一言。彼女の地雷を踏み、心臓を潰される。
:HFルートにて、「自分は生まれ変わった」と称する黒桜への一言。彼女の地雷を踏み、心臓を潰される。
:『Fate/unlimited codes』の言峰ルート冒頭でも発言し、やはり彼女の怒りを買う。
:『Fate/unlimited codes』の言峰ルート冒頭でも発言し、やはり彼女の怒りを買う。
−
;「……ふん。それにな、告白すれば八つ当たりでもある。<br> 以前からよもや、とは思っていたが、事ここに至ってようやく気が付いた。<br> ―――私は、おまえたちを羨んでいる。求めても得られなかったもの。手に入れたというのに手に入らなかったもの。<br> どのような戒律をもってしても、指の隙間から零れ落ちた無数の澱。<br> その鬱積を、ここで帳消しにするのみだ」
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;「……ふん。それにな、告白すれば八つ当たりでもある。<br> 以前からよもや、とは思っていたが、事ここに至ってようやく気が付いた。<br> ───私は、おまえたちを羨んでいる。求めても得られなかったもの。手に入れたというのに手に入らなかったもの。<br> どのような戒律をもってしても、指の隙間から零れ落ちた無数の澱。<br> その鬱積を、ここで帳消しにするのみだ」
:HFルート終盤より。ついに桜を開放し、汚染された大聖杯の前に立った士郎とそれを守るように現れた言峰。元より相容れない目的の為に共闘していた両者が最後まで生き残っていたならばこうなる事は必然。満身創痍の体で対峙する中で言峰はついに自分でも自覚しきれていなかったアンリマユ誕生を渇望していた理由に気が付いた。
:HFルート終盤より。ついに桜を開放し、汚染された大聖杯の前に立った士郎とそれを守るように現れた言峰。元より相容れない目的の為に共闘していた両者が最後まで生き残っていたならばこうなる事は必然。満身創痍の体で対峙する中で言峰はついに自分でも自覚しきれていなかったアンリマユ誕生を渇望していた理由に気が付いた。
:ちなみにPC版での「八つ当たり」は『Fate/stay night[Réalta Nua]』では「感傷」と書き換えられている。
:ちなみにPC版での「八つ当たり」は『Fate/stay night[Réalta Nua]』では「感傷」と書き換えられている。
−
;「だがいい<ruby><rb>条件</rb><rt>ハンデ</rt></ruby>だ。つまるところ、私とおまえの戦いは<br> 外敵との戦いではなく、自身を賭ける戦いという事だ―――!」
+
;「だがいい<ruby><rb>条件</rb><rt>ハンデ</rt></ruby>だ。つまるところ、私とおまえの戦いは<br> 外敵との戦いではなく、自身を賭ける戦いという事だ───!」
:HFルート終盤より。大聖杯の前で互いに満身創痍の体を押した最終決戦。格闘技術で圧倒する言峰であったが固有結界の暴走によって体中から剣が生えてくる士郎の体は殴る度に言峰の拳も傷付ける。どちらが息絶えるのが先か……長かったHFルートを締めくくる最後の泥仕合に空虚であった言峰も己の存在を賭けて叫ぶ。
:HFルート終盤より。大聖杯の前で互いに満身創痍の体を押した最終決戦。格闘技術で圧倒する言峰であったが固有結界の暴走によって体中から剣が生えてくる士郎の体は殴る度に言峰の拳も傷付ける。どちらが息絶えるのが先か……長かったHFルートを締めくくる最後の泥仕合に空虚であった言峰も己の存在を賭けて叫ぶ。
277行目:
277行目:
:聖職者でありながら、悪辣である自らの本質を悟り始めていた。
:聖職者でありながら、悪辣である自らの本質を悟り始めていた。
−
;「闘争は人間の本性だ。それを根絶するというなら、人間を根絶するのも同然だ。これが無意味でなくて何なのだ?<br> 衛宮切嗣の理想とは――そもそも理想として成り立っていない。まるで子供の戯れ言だ!」
+
;「闘争は人間の本性だ。それを根絶するというなら、人間を根絶するのも同然だ。これが無意味でなくて何なのだ?<br> 衛宮切嗣の理想とは──そもそも理想として成り立っていない。まるで子供の戯れ言だ!」
:衛宮切嗣の願望を知り同類と思っていた男は自分と違うのだとアイリスフィールとの問答で認識を改める。
:衛宮切嗣の願望を知り同類と思っていた男は自分と違うのだとアイリスフィールとの問答で認識を改める。
283行目:
283行目:
:「この世全ての悪」による火災を見て。初めて識った、己と世界との繋がりを実感し、歓喜と絶望を込めての言葉。
:「この世全ての悪」による火災を見て。初めて識った、己と世界との繋がりを実感し、歓喜と絶望を込めての言葉。
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;「<RUBY><RB>この世全ての、悪</RB><RT>アンリ、マユ</RT></RUBY>――」
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;「<RUBY><RB>この世全ての、悪</RB><RT>アンリ、マユ</RT></RUBY>──」
:焦がれるような想いを込めその名を口にした。次こそ、その誕生と存在価値を見届けなければならないとそんな考えを彼は懐いた。
:焦がれるような想いを込めその名を口にした。次こそ、その誕生と存在価値を見届けなければならないとそんな考えを彼は懐いた。
=== Fate/unlimited codes ===
=== Fate/unlimited codes ===
−
;「ほう――これは惜しいな。その真実はぜひ私の口から告げたかったというのに。ギルガメッシュめ、余計な真似をしてくれた」<br>「当然だろう。恩師であったからな。騙まし討ちは容易かった」<br>「とうに覚悟を決めてきたわけか。つねづね惜しいぞ凛よ。真相を知った瞬間のお前の顔を見過ごしたのは」
+
;「ほう──これは惜しいな。その真実はぜひ私の口から告げたかったというのに。ギルガメッシュめ、余計な真似をしてくれた」<br>「当然だろう。恩師であったからな。騙まし討ちは容易かった」<br>「とうに覚悟を決めてきたわけか。つねづね惜しいぞ凛よ。真相を知った瞬間のお前の顔を見過ごしたのは」
:凛から時臣の最期について問われ、一切悪びれもせず堂々と打ち明ける。相変わらずのド外道である。
:凛から時臣の最期について問われ、一切悪びれもせず堂々と打ち明ける。相変わらずのド外道である。
:2行目の初出であるUBWルートでは、ギルガメッシュに先んじて白状し、凛は信じ難いものを見たかの様に蒼白な顔になった後、延々罵詈雑言を怒鳴り散らした。言峰の方は大して反応していなかったが、当てが外れたのだろうか。
:2行目の初出であるUBWルートでは、ギルガメッシュに先んじて白状し、凛は信じ難いものを見たかの様に蒼白な顔になった後、延々罵詈雑言を怒鳴り散らした。言峰の方は大して反応していなかったが、当てが外れたのだろうか。
296行目:
296行目:
=== トラぶる花札道中記 ===
=== トラぶる花札道中記 ===
−
;「ははは。はははは。はははははははははは」<br>「――お嬢さん。未婚の女性が、冗談でもそんな事を口にしてはいけないな」
+
;「ははは。はははは。はははははははははは」<br>「──お嬢さん。未婚の女性が、冗談でもそんな事を口にしてはいけないな」
:ストーリーモード本編にて。タイガの無神経な言葉に落ち着いた口調ながらも爆発寸前。握りしめた拳から血が滴っている。それにしても、タイガをお嬢さんと呼ぶのは言峰くらいだろう。
:ストーリーモード本編にて。タイガの無神経な言葉に落ち着いた口調ながらも爆発寸前。握りしめた拳から血が滴っている。それにしても、タイガをお嬢さんと呼ぶのは言峰くらいだろう。
−
;「しかし―――娘。<br> 見たところ、おまえに願いはないようだが。ここまで何をしに来たのかな?」
+
;「しかし───娘。<br> 見たところ、おまえに願いはないようだが。ここまで何をしに来たのかな?」
:カレンチーム最終戦にて。タイガはお嬢さん呼びなのに、カレンは娘呼び。この直前にも長時間、互いに無言で不機嫌そうな顔をする。
:カレンチーム最終戦にて。タイガはお嬢さん呼びなのに、カレンは娘呼び。この直前にも長時間、互いに無言で不機嫌そうな顔をする。
309行目:
309行目:
:バゼットチーム最終戦にて。自分が殺した人間が自分が追い求めた存在を連れて現れたら、そう言いたくもなるだろう。
:バゼットチーム最終戦にて。自分が殺した人間が自分が追い求めた存在を連れて現れたら、そう言いたくもなるだろう。
−
;「よろしい。では――不毛な与え合いを始めよう。ブラックサンタ」<br>「舞台からはじき出されたお前たちが何者になりえたのか。それを、私に教えてくれ――」
+
;「よろしい。では──不毛な与え合いを始めよう。ブラックサンタ」<br>「舞台からはじき出されたお前たちが何者になりえたのか。それを、私に教えてくれ──」
:同上。世界の倫理からはじき出された神父は、世界から悪とされたモノとその相棒に問いを投げかける。
:同上。世界の倫理からはじき出された神父は、世界から悪とされたモノとその相棒に問いを投げかける。
:この最終戦は花札とは思えないほどのガチシリアスで、一緒にいるはずのランサーとギルガメッシュは一言も喋らず、顔すら見せない。
:この最終戦は花札とは思えないほどのガチシリアスで、一緒にいるはずのランサーとギルガメッシュは一言も喋らず、顔すら見せない。
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:同上。カレンの髪に米をつけるという、しょうもない嫌がらせをしていた。どちらが先に手を出したか定かではないがカレンの方も言峰の腹を肘でドスドスしてるのでお互い様といえるかもしれない。
:同上。カレンの髪に米をつけるという、しょうもない嫌がらせをしていた。どちらが先に手を出したか定かではないがカレンの方も言峰の腹を肘でドスドスしてるのでお互い様といえるかもしれない。
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;「ビューテホー。背伸びをしたがる子供のようで痛々しいが、それもじき消えよう。今のお前はそう、100点満点でいうなら――」<br>「1000点――だ」
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;「ビューテホー。背伸びをしたがる子供のようで痛々しいが、それもじき消えよう。今のお前はそう、100点満点でいうなら──」<br>「1000点──だ」
:黒桜シナリオで、今の桜(黒桜)は100点満点でいうなら1000点と大絶賛。
:黒桜シナリオで、今の桜(黒桜)は100点満点でいうなら1000点と大絶賛。
:元ネタは『超獣戦隊ライブマン』の大教授ビアス。要は中の人ネタである。
:元ネタは『超獣戦隊ライブマン』の大教授ビアス。要は中の人ネタである。
415行目:
415行目:
== メモ ==
== メモ ==
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*初期のキャラクターコンセプトは「会った瞬間黒幕と判るヤツ」。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60"/>
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*初期のキャラクターコンセプトは「会った瞬間黒幕と判るヤツ」<ref group="出" name="「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60"/>。
*第四次聖杯戦争では20代前半とされていたが<ref group="出" name="「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60" />、後に28歳に変更された<ref group="出" name="「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』" />。
*第四次聖杯戦争では20代前半とされていたが<ref group="出" name="「Fate用語辞典-言峰綺礼」『Fate/side material』p.60" />、後に28歳に変更された<ref group="出" name="「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』" />。
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*第四次から第五次聖杯戦争までの10年間で成人してから8cmも身長が伸びた。しかも体重は全く変わっていない。これはイメージ調整の結果。<br>『Fate/Zero』第一稿において193cmという第五次での身長を意識したあまり「巨漢」「雲を衝くような」といった表現が頻出し、「イメージじゃないよねぇ」とTYPE-MOON首脳会議が開かれ、さりげなく身長の方が変更に。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96"/>すごく伸びたというより、すごく縮んだ。
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*第四次から第五次聖杯戦争までの10年間で成人してから8cmも身長が伸びた。しかも体重は全く変わっていない。これはイメージ調整の結果。<br>『Fate/Zero』第一稿において193cmという第五次での身長を意識したあまり「巨漢」「雲を衝くような」といった表現が頻出し、「イメージじゃないよねぇ」とTYPE-MOON首脳会議が開かれ、さりげなく身長の方が変更に<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96"/>。すごく伸びたというより、すごく縮んだ。
*迷い苦しみ、後に悟った破綻者ではあるが、信仰心は本物で、凛曰く「聖職者としては完璧だった」。『Fate/EXTRA』でも言峰を再現したNPCが「根は聖職者だったようだ」と再現元の人物を評している。
*迷い苦しみ、後に悟った破綻者ではあるが、信仰心は本物で、凛曰く「聖職者としては完璧だった」。『Fate/EXTRA』でも言峰を再現したNPCが「根は聖職者だったようだ」と再現元の人物を評している。
*本来は聖職者だが、近年ではスピンオフ作品で接客業・販売業・飲食業などの商売人としての活躍も目立つ。どれもこれも胡散臭さは付きまとうものの、これだけ手広くやっているとなると意外にも性に合っている……のかもしれない。
*本来は聖職者だが、近年ではスピンオフ作品で接客業・販売業・飲食業などの商売人としての活躍も目立つ。どれもこれも胡散臭さは付きまとうものの、これだけ手広くやっているとなると意外にも性に合っている……のかもしれない。
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**PS2版『Fate/unlimited codes』にはミニゲーム「衝撃のマーボー」が新録されている。言峰を操作して制限時間内に麻婆豆腐を完食するというものだが、この麻婆、'''食べるごとにライフが減っていく。'''もし完食できなかった場合、言峰は「くっ!」と言ってテーブルを叩き本気で悔しがる。
**PS2版『Fate/unlimited codes』にはミニゲーム「衝撃のマーボー」が新録されている。言峰を操作して制限時間内に麻婆豆腐を完食するというものだが、この麻婆、'''食べるごとにライフが減っていく。'''もし完食できなかった場合、言峰は「くっ!」と言ってテーブルを叩き本気で悔しがる。
**余談だが、アニメ版『Fate/Zero』放送終了後主要都市と徳島県で開催された『第四次聖杯戦争展』にて、綺礼イチ押しの『泰山の激辛麻婆豆腐』が販売された。怖いもの見たさからか、来場者のみならず出演声優陣も注目していた。味は確かに辛いが、外道というほどではない。ネタ的な意味でも、普通に食べられるという意味でも美味しい商品……と言えるかもしれない。ただし、辛いものが苦手な人はやはりやめておいた方が無難。
**余談だが、アニメ版『Fate/Zero』放送終了後主要都市と徳島県で開催された『第四次聖杯戦争展』にて、綺礼イチ押しの『泰山の激辛麻婆豆腐』が販売された。怖いもの見たさからか、来場者のみならず出演声優陣も注目していた。味は確かに辛いが、外道というほどではない。ネタ的な意味でも、普通に食べられるという意味でも美味しい商品……と言えるかもしれない。ただし、辛いものが苦手な人はやはりやめておいた方が無難。
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*『Fate/side material』でのヤング綺礼には十字架の耳飾りが描かれている。これも『Fate/Zero』執筆の切っ掛けだとか。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96"/>TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第1巻表紙でも隠れてはいるものの身に付けていたが、その後は外した。これを虚淵氏は惜しみ「あれ(耳飾り)礼装だとか言い張って必然性作っちゃえば良かったなー」と宣ったほど。<ref group="出">「言峰綺礼-Comment for Kirei」『Fate/Zero material』p.71</ref>
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*『Fate/side material』でのヤング綺礼には十字架の耳飾りが描かれている。これも『Fate/Zero』執筆の切っ掛けだとか<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96"/>。TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第1巻表紙でも隠れてはいるものの身に付けていたが、その後は外した。これを虚淵氏は惜しみ「あれ(耳飾り)礼装だとか言い張って必然性作っちゃえば良かったなー」と宣ったほど<ref group="出">「言峰綺礼-Comment for Kirei」『Fate/Zero material』p.71</ref>。
**アンソロジードラマCD「迷わぬ人々」(『コンプエース』2009年2月号付録、アンソロジードラマCDvol.1に再録)での私服姿はイヤリングもしていたりと凛に言わせると「ずいぶんとおしゃれ」。「あなた修道服以外に服を持っていたのね」とのことで、本人からすれば私服姿は身バレを避ける目的の「変装」であるらしい。但し公式の設定ではない。
**アンソロジードラマCD「迷わぬ人々」(『コンプエース』2009年2月号付録、アンソロジードラマCDvol.1に再録)での私服姿はイヤリングもしていたりと凛に言わせると「ずいぶんとおしゃれ」。「あなた修道服以外に服を持っていたのね」とのことで、本人からすれば私服姿は身バレを避ける目的の「変装」であるらしい。但し公式の設定ではない。
**漫画版『Fate/Zero』では第四次での修道服の下に隠れた鋼鉄のように鍛え上げられた肉体も披露した。
**漫画版『Fate/Zero』では第四次での修道服の下に隠れた鋼鉄のように鍛え上げられた肉体も披露した。
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*ギルガメッシュと並んで虚淵氏の最愛キャラ。ぶっちゃけ『Fate/Zero』書きたい欲求の7割は言峰だったかもしれないらしい。<br>『Fate/stay night』の言峰が持ってる「悟りと余裕」を剥奪し「迷いと葛藤」を付加したのが『Zero』における言峰のキャラ設定。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96"/>
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*ギルガメッシュと並んで虚淵氏の最愛キャラ。ぶっちゃけ『Fate/Zero』書きたい欲求の7割は言峰だったかもしれないらしい。<br>『Fate/stay night』の言峰が持ってる「悟りと余裕」を剥奪し「迷いと葛藤」を付加したのが『Zero』における言峰のキャラ設定<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96"/>。
*TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票では『stay night』版が27位(2752ポイント)、『Zero』版が21位(3517ポイント)。
*TYPE-MOON10周年記念オールキャラクター人気投票では『stay night』版が27位(2752ポイント)、『Zero』版が21位(3517ポイント)。
== 話題まとめ ==
== 話題まとめ ==
;綺礼の妻
;綺礼の妻
−
:まだ迷い悩む渦中にあった綺礼が、「人並みの幸福のカタチ」を得る試みとして迎えた妻。死病を患っていて、余命のない女性だった。「そんな女だから選んだのか、その女しか選べなかったのか。その基準だけは、こうして思い返しても判らない」と綺礼は述べている。<br>病弱だが信心深く、男の憤怒を理解し愛して癒そうとした女性で綺礼からすれば「聖女」だった。<br>最期は、「私にはおまえを愛せなかった」と告げる綺礼に対し、「――いいえ。貴方は私を愛しています」と告げ、微笑みながら自害した。綺礼が人を愛せることを証明するために。<br>女には、最期に綺礼が泣いているように見えた。確かに綺礼は女の死を悲しんだが、それは「どうせ死ぬのなら、私の手で殺したかったからだ」と綺礼は述懐する。<br>――その願望が、ただの「快楽」のためであったのか、「愛したものだからこその悲哀」なのか、綺礼は考えることに蓋をした。女の死は「無意味」だったと断じながらも、「無価値」にはしたくないと、考えることを止めた。<br>なお、この影響かどうかは不明だが、『stay night』の桜ルートにて、士郎と共にアインツベルンの森でイリヤを逃がそうとした際に、「助けた者が女なら殺すな。目の前で死なれるのは、中々に応えるぞ」と士郎に漏らしている。
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:まだ迷い悩む渦中にあった綺礼が、「人並みの幸福のカタチ」を得る試みとして迎えた妻。死病を患っていて、余命のない女性だった。「そんな女だから選んだのか、その女しか選べなかったのか。その基準だけは、こうして思い返しても判らない」と綺礼は述べている。
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*以上は『stay night』での綺礼。<br>『Zero』での綺礼は未だ悟りを得ていないため、妻に言峰の本性に気付かないままの病死て、この時覚えたはずの「どうせ死ぬのなら、私の手で殺したかった」という思いを封じ込めた。
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:病弱だが信心深く、男の憤怒を理解し愛して癒そうとした女性で綺礼からすれば「聖女」だった。
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*後に同様の思いを父・璃正の死に際しても懐いたが、当時の綺礼はまだ自身の本質を理解したくなかった。認めたくなかった。それゆえに妻の時と同様にその思いを封じ込めた。<br>また、後に[[間桐臓硯]]が父の死を弄ぶような発言をした際には、悟りを得た後だったもののまだ直後だったゆえか、臓硯に反発している。
+
:最期は、「私にはおまえを愛せなかった」と告げる綺礼に対し、「──いいえ。貴方は私を愛しています」と告げ、微笑みながら自害した。綺礼が人を愛せることを証明するために。
−
*『stay night』では妻の死の時泣いてないとされているが『Zero』だと妻の時も父の時も涙を流しているとされている。だがこの場面では黒塗りの表現が度々出ており、信頼できない語り手になっている。
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:女には、最期に綺礼が泣いているように見えた。確かに綺礼は女の死を悲しんだが、それは「どうせ死ぬのなら、私の手で殺したかったからだ」と綺礼は述懐する。
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*奈須氏は綺礼の妻を「アルビノで、免疫機能が欠如した人でした。なので些細な傷でも死に繋がるし体もボロボロでした」と説明している。<ref group="出" name="「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』"/>
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:──その願望が、ただの「快楽」のためであったのか、「愛したものだからこその悲哀」なのか、綺礼は考えることに蓋をした。女の死は「無意味」だったと断じながらも、「無価値」にはしたくないと、考えることを止めた。
−
*彼女のなりたかった職業については『聖歌隊になるのが夢だった』と綺礼に対して語っている。<ref group="出">竹箒日記 2023/11/29</ref>
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:なお、この影響かどうかは不明だが、『stay night』の桜ルートにて、士郎と共にアインツベルンの森でイリヤを逃がそうとした際に、「助けた者が女なら殺すな。目の前で死なれるのは、中々に応えるぞ」と士郎に漏らしている。
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:*以上は『stay night』での綺礼。<br>『Zero』での綺礼は未だ悟りを得ていないため、妻に言峰の本性に気付かないままの病死て、この時覚えたはずの「どうせ死ぬのなら、私の手で殺したかった」という思いを封じ込めた。
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:*後に同様の思いを父・璃正の死に際しても懐いたが、当時の綺礼はまだ自身の本質を理解したくなかった。認めたくなかった。それゆえに妻の時と同様にその思いを封じ込めた。<br>また、後に[[間桐臓硯]]が父の死を弄ぶような発言をした際には、悟りを得た後だったもののまだ直後だったゆえか、臓硯に反発している。
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:*『stay night』では妻の死の時泣いてないとされているが『Zero』だと妻の時も父の時も涙を流しているとされている。だがこの場面では黒塗りの表現が度々出ており、信頼できない語り手になっている。
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:*奈須氏は綺礼の妻を「アルビノで、免疫機能が欠如した人でした。なので些細な傷でも死に繋がるし体もボロボロでした」と説明している<ref group="出" name="「Q&A」『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』"/>。
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:*彼女のなりたかった職業については『聖歌隊になるのが夢だった』と綺礼に対して語っている<ref group="出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/202311.html 竹箒日記 2023/11/29]</ref>。
;綺礼の懊悩と悟り
;綺礼の懊悩と悟り
:『Zero』と『stay night』で第四次聖杯戦争以前の回想が異なる。これについては『Zero』当時はまだ『stay night』の時のような悟りと余裕がなく、迷いと葛藤から過去の記憶や事実関係(奥さんに関する記憶はその最たるもの)をねじ曲げて語っている。そのため10年後の達観した自己分析のほうが的を射ている、と述べられている<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96"/>。
:『Zero』と『stay night』で第四次聖杯戦争以前の回想が異なる。これについては『Zero』当時はまだ『stay night』の時のような悟りと余裕がなく、迷いと葛藤から過去の記憶や事実関係(奥さんに関する記憶はその最たるもの)をねじ曲げて語っている。そのため10年後の達観した自己分析のほうが的を射ている、と述べられている<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-言峰綺礼」『Fate/Zero material』p.96"/>。
:実際『Zero』の作中で死別した妻のことを思い出そうとすると、立ち眩みのような感覚に陥り思考が散漫になるなど、明らかに異常な反応を示しているシーンもある。
:実際『Zero』の作中で死別した妻のことを思い出そうとすると、立ち眩みのような感覚に陥り思考が散漫になるなど、明らかに異常な反応を示しているシーンもある。
−
::::これらを『stay night』て言峰の内面の経歴を辿るなら――
+
:これらの情報から『stay night』を基準として言峰の内面の経歴を辿るなら──
−
::1. 生まれてから健やかに成長し、父の語る「美しいもの」が理解できず、父を愛せないながらも期待に答えるために道徳と良識を学ぶ。
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:#生まれてから健やかに成長し、父の語る「美しいもの」が理解できず、父を愛せないながらも期待に答えるために道徳と良識を学ぶ。
−
::2. ある日の朝、父が美しくあれと祈って付けた綺礼という名を一度たりとも美しく感じたことがないと気付いたことで、自分と周囲との齟齬を理解し、人並みの事柄で幸福を得られない自分を人並みに戻し救おうと、神への信仰や様々な功徳や苦行を行う。
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:#ある日の朝、父が美しくあれと祈って付けた綺礼という名を一度たりとも美しく感じたことがないと気付いたことで、自分と周囲との齟齬を理解し、人並みの事柄で幸福を得られない自分を人並みに戻し救おうと、神への信仰や様々な功徳や苦行を行う。
−
::3. 10年に渡る試みの中で得られたのは自分には生まれつき「人並みの幸福を得た実感」がなく、「他者の苦しみ」に勝る悦びが見いだせないという結論と、それに伴い何故自分のような人間が存在するのかという疑問を抱いた。
+
:#10年に渡る試みの中で得られたのは自分には生まれつき「人並みの幸福を得た実感」がなく、「他者の苦しみ」に勝る悦びが見いだせないという結論と、それに伴い何故自分のような人間が存在するのかという疑問を抱いた。
−
::4. 「生まれながら欠陥している」という事実を受け入れた後、それを克服するためのあらゆる努力の中で最後の試みとして人並みの幸福を得ようと、1人の女を愛そうと考えた。
+
:#「生まれながら欠陥している」という事実を受け入れた後、それを克服するためのあらゆる努力の中で最後の試みとして人並みの幸福を得ようと、1人の女を愛そうと考えた。
−
::5. 妻との生活は二年に渡り、子もできたが言峰にとっての幸福は女の苦しみ、我が子の絶望だった。愛そうとすればするほど愛する者の苦しみだけが救いであり、そんな自分を女が癒そうとすればするほどこの女の嘆きが見たいと思う自分がいるだけだった。妻ほど自分を理解し癒そうとする人間はこの先現れないだろう、そんな妻でも癒せないなら、もはや生きて是非を問うまでもないと、自分の誕生は間違いだったとして自害を決める。
+
:#妻との生活は二年に渡り、子もできたが言峰にとっての幸福は女の苦しみ、我が子の絶望だった。愛そうとすればするほど愛する者の苦しみだけが救いであり、そんな自分を女が癒そうとすればするほどこの女の嘆きが見たいと思う自分がいるだけだった。妻ほど自分を理解し癒そうとする人間はこの先現れないだろう、そんな妻でも癒せないなら、もはや生きて是非を問うまでもないと、自分の誕生は間違いだったとして自害を決める。
−
::6. 命を断つ前に妻に別れを告げに行くが、妻は言峰が自分を愛していることを証明するために自ら命を断つ。その時言峰は女の死を悲しむのではなく、どうせ死ぬのなら自分で殺したかったと残念に思い。結局どうあっても正すことはできず、『stay night』の際に主の教えに決別しに悪しか愛せない自身を受け入れ。
+
:#命を断つ前に妻に別れを告げに行くが、妻は言峰が自分を愛していることを証明するために自ら命を断つ。その時言峰は女の死を悲しむのではなく、どうせ死ぬのなら自分で殺したかったと残念に思う。結局自身の内面はどうあっても正すことはできず、『stay night』にて主の教えに決別し悪しか愛せない自身を受け入れる。
−
::7. 人並みに愛情は持てずとも、物事を美しいと感じる事はできる。基準は違うが、愛情という物がある事に変わりはないとして、周囲との齟齬がある自分を許す必要がなくなったことで自分への達観した自己分析も行えるようになり、過去も正確に受け止められるようになるが、妻の死が無意味であっても無価値にすることを嫌い妻の死の際に感じたモノが快楽によるものか悲哀なのかだけは意識的に答えを出すことを止めている。
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:#人並みに愛情は持てずとも、物事を美しいと感じる事はできる。基準は違うが、愛情という物がある事に変わりはないとして、周囲との齟齬がある自分を許す必要がなくなったことで自分への達観した自己分析も行えるようになり、過去も正確に受け止められるようになるが、妻の死が無意味であっても無価値とすることを嫌い妻の死の際に感じたモノが快楽によるものか悲哀なのかだけは意識的に答えを出すことを止めている。
−
――のような感じになると思われる。
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:──のような感じになると思われる。
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:迷いながらもそれ相応に淡々と進んでいた人生が妻の自殺の辺りで大きく変動する辺り、言峰の妻への複雑な想いが見て取れる。
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:迷いながらもそれ相応に淡々と進んでいた人生が妻の自殺で大きく変動する辺り、言峰の妻への複雑な想いが見て取れる。
−
::これらを『Zero』て言峰の内面の経歴を辿るなら――
+
:逆に『Zero』を基準にして言峰の内面の経歴を辿るなら──
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::1.『Zero』この妻の病死の際に懐いた感情を当時の言峰は直視できず、受け止められなかった。妻に関する記憶を「妻も自分の人格の虚無を理解していなかった」ことにする、妻にも感じてしまっていた「他者の苦しみの悦び」とする自身の性質を気持さていないことになってる。
+
:#妻の病死の際に懐いた感情を当時の言峰は直視できず、受け止められなかった。妻に関する記憶を「妻も自分の人格の虚無を理解していなかった」ことにし、妻にも感じてしまっていた「他者の苦しみを悦びとする」という自身の性質を理解していないことになっている。
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::2. その少し後に令呪が現れたことで『Zero』における「そんな理想も悲願も持ちあわせていないな自身にも美しいと思える」を得られないか試行錯誤しつつも父の要請に従っての第四次聖杯戦争と、その経歴から空虚な徒労を繰り返した果てに答えを得たと予想した衛宮切嗣ならば、自分が抱き続ける「なぜ」という疑問への答えを出せるのではないかと期待する。
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:#その少し後に令呪が現れたことで「理想も悲願も持ちあわせていない自身にも美しいと思えるもの」を得られないか試行錯誤しつつも父の要請に従って第四次聖杯戦争に参加し、その経歴から空虚な徒労を繰り返した果てに答えを得たと予想した衛宮切嗣ならば、自分が抱き続ける「なぜ」という疑問への答えを出せるのではないかと期待する。
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::3. その中で英雄王ギルガメッシュと出会い、彼から自分が他人の不幸を愉悦としていることを指摘され、そしてその悦を自ら進んで行うことを教唆されたことで、目を背け気持さていないた己の悪性と、改めようとするだけだったかつてとは違った形で再び対峙することになる。
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:#その中で英雄王ギルガメッシュと出会い、彼から自分が他人の不幸を愉悦としていることを指摘され、そしてその悦を自ら進んで行うことを教唆されたことで、目を背け理解しようとしなかった己の悪性と、改めようとするだけだったかつてとは違った形で再び対峙することになる。
−
::4. 自分から意欲的に人の不幸を作り味わうというこれまでの人生で始めての経験と満足感、衛宮切嗣が自分が求めていた人並みの幸せを無価値とする男だったことへの憎悪、冬木大火災の地獄絵図の光景を見たことで感じた至上の幸福感を味わうことで開花、単に「他者の苦しみ」だけにしか幸福感を得られないというだけでなく、それを至福と感じる自分の本性を完全に自覚し、『stay night』のような悟りと余裕を得ると共に何故自分のような存在が生まれたかという過程への問いも明確化するか。
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:#自分から意欲的に人の不幸を作り味わうというこれまでの人生で始めての経験と満足感、自分が求めていた人並みの幸せを無価値とする衛宮切嗣への憎悪、冬木大火災の地獄絵図の光景を見たことで感じた至上の幸福感を味わうことで開花、単に「他者の苦しみ」だけにしか幸福感を得られないというだけでなく、それを至福と感じる自分の本性を完全に自覚し、『stay night』時のような悟りと余裕を得ると共に何故自分のような存在が生まれたかという過程への問いも明確化する。
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:――のような感じになると思われる。
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:──のような感じになると思われる。
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:迷いながらもそれ相応に淡々と進んでいた人生がギルガメッシュと出会いの辺りで大きく変動する辺りが見て取れる。
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:迷いながらもそれ相応に淡々と進んでいた人生がギルガメッシュと出会いで大きく変動する辺りが見て取れる。
;冬木大火災の原因
;冬木大火災の原因
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:実際、当事者の3人──セイバー、ギルガメッシュ、言峰がそれぞれFateルート、UBWルート<ref group="出">『Fate/stay night』Unlimited Blade Worksルート十五日目「倒すべき敵」</ref>、HFルート<ref group="出">『Fate/stay night』Heaven's Feelルート十四日目「聖杯に潜むモノ」</ref>。で聖剣による聖杯破壊後に街が燃えたことに言及している。
:実際、当事者の3人──セイバー、ギルガメッシュ、言峰がそれぞれFateルート、UBWルート<ref group="出">『Fate/stay night』Unlimited Blade Worksルート十五日目「倒すべき敵」</ref>、HFルート<ref group="出">『Fate/stay night』Heaven's Feelルート十四日目「聖杯に潜むモノ」</ref>。で聖剣による聖杯破壊後に街が燃えたことに言及している。
:2006年版アニメ『stay night』第1話冒頭ではセイバーとギルガメッシュが火に燃えた街の中で戦っている他、同アニメの第19話と劇場版『Heaven's Feel』では、綺礼の回想で切嗣が聖杯破壊前に火の海と化した街でコンテンダーを持って狙っているシーンがある。
:2006年版アニメ『stay night』第1話冒頭ではセイバーとギルガメッシュが火に燃えた街の中で戦っている他、同アニメの第19話と劇場版『Heaven's Feel』では、綺礼の回想で切嗣が聖杯破壊前に火の海と化した街でコンテンダーを持って狙っているシーンがある。
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:公式では最後のマスターとなった切嗣が聖杯の正体にいち早く気付き、セイバーに命じて聖杯を破壊させ閉じた事になっている。だがその前に、新都の住宅街に降臨した聖杯に言峰が触れた際に彼の願いが聞き届けられ、膨大な死傷者を生み出す大火災が引き起こされてしまった。<ref group="出">Fate/stay night Visual Story</ref>。
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:公式では最後のマスターとなった切嗣が聖杯の正体にいち早く気付き、セイバーに命じて聖杯を破壊させ閉じた事になっている。だがその前に、新都の住宅街に降臨した聖杯に言峰が触れた際に彼の願いが聞き届けられ、膨大な死傷者を生み出す大火災が引き起こされてしまった<ref group="出">Fate/stay night Visual Story</ref>。
;聖杯戦争の事後処理
;聖杯戦争の事後処理
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:「劇場版のランサーVSアサシンの戦闘だと、あの戦闘で多数の死亡者、目撃者が出たと思いますが、どう事後処理したのか?」 →きのこ「たぶんあれ途中で余所の市に入っているので言峰は知らないフリした」
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:「劇場版のランサーVSアサシンの戦闘だと、あの戦闘で多数の死亡者、目撃者が出たと思いますが、どう事後処理したのか?」→きのこ「たぶんあれ途中で余所の市に入っているので言峰は知らないフリした」
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:「劇場版セイバーオルタVSバーサーカーの戦いはどう考えてもガス会社のせいに出来ないレベルでしたが、言峰はどう隠蔽したのか?」 →きのこ「いやだなあ。山火事ですよ山火事。何故か一瞬で鎮火したけど」
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:「劇場版セイバーオルタVSバーサーカーの戦いはどう考えてもガス会社のせいに出来ないレベルでしたが、言峰はどう隠蔽したのか?」→きのこ「いやだなあ。山火事ですよ山火事。何故か一瞬で鎮火したけど」
;地上波に綺礼
;地上波に綺礼
:声優の中田譲治氏はBSプレミアム番組「ダークサイドミステリー」でもナレーションを担当している。
:声優の中田譲治氏はBSプレミアム番組「ダークサイドミステリー」でもナレーションを担当している。
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:2021年5月に放送された同番組では『聖遺物』に関する特集が組まれ、『聖杯』の項目で'''『stay night』の映像が使用された上に明らかに言峰綺礼を意識した振りと流れ'''<ref group="注">ナビゲーターの栗山千明が聖杯を喚び出そうとするも現れず「まさか、中田譲治(の仕業?!)」という台詞の後『Heaven's Feel』内の聖杯について説明する場面が流れる。ちなみにこの回がNHKで再放送された時は偶然にも同じ聖遺物[[パーシヴァル|『ロンギヌスの槍』に関係するサーヴァント]]の実装後でもあった。</ref>が使われた。
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:2021年5月に放送された同番組では『聖遺物』に関する特集が組まれ、『聖杯』の項目で'''『stay night』の映像が使用された上に明らかに言峰綺礼を意識した振りと流れ'''<ref group="注">ナビゲーターの栗山千明が聖杯を喚び出そうとするも現れず「まさか、中田譲治(の仕業?!)」という台詞の後『Heaven's Feel』内の聖杯について説明する場面が流れる。</ref>が使われた。
+
:ちなみに、この回がNHKで再放送された時は、偶然にも同じ聖遺物[[パーシヴァル|『ロンギヌスの槍』に関係するサーヴァント]]の実装後でもあった。
== 脚注 ==
== 脚注 ==