:ホムンクルスであるがゆえに、普通の人間より遥かに優秀。剣の腕も卓絶していたが、人間よりも成長速度が早く、短命というハンデも背負っていた。<br>当初のモードレッドは野心よりもアーサー王に対する憧れが強く、自らも立派な騎士たろうと努力する純真な人物だった。また、人間ではない自分を恥じてもいた。<br>しかし、いっこうに叛意を抱かないモードレッドにモルガンは業を煮やし、その出生の秘密を告げる。これによりモードレッドは自身が人間でない負い目を、人を超越したあの王の息子である証として誇るべき、と考えるようになる。<br>そして、嬉々として王に自身を後継者にするように進言するも、モードレッドに王の器はないと判断したアーサー王は王位は譲らず、息子としても認めないと拒絶してしまう。<br>自身が王の宿敵であるモルガンの子供であるが故に拒絶されたと思ったモードレッドは、今までの愛情の反動で王に憎悪を向けるようになる。<br>アーサー王に叛旗を翻したモードレッドだったが、その根底にあった思いは、王に認めてもらい、ただ息子と呼んで欲しかった、という想いだけであった。 | :ホムンクルスであるがゆえに、普通の人間より遥かに優秀。剣の腕も卓絶していたが、人間よりも成長速度が早く、短命というハンデも背負っていた。<br>当初のモードレッドは野心よりもアーサー王に対する憧れが強く、自らも立派な騎士たろうと努力する純真な人物だった。また、人間ではない自分を恥じてもいた。<br>しかし、いっこうに叛意を抱かないモードレッドにモルガンは業を煮やし、その出生の秘密を告げる。これによりモードレッドは自身が人間でない負い目を、人を超越したあの王の息子である証として誇るべき、と考えるようになる。<br>そして、嬉々として王に自身を後継者にするように進言するも、モードレッドに王の器はないと判断したアーサー王は王位は譲らず、息子としても認めないと拒絶してしまう。<br>自身が王の宿敵であるモルガンの子供であるが故に拒絶されたと思ったモードレッドは、今までの愛情の反動で王に憎悪を向けるようになる。<br>アーサー王に叛旗を翻したモードレッドだったが、その根底にあった思いは、王に認めてもらい、ただ息子と呼んで欲しかった、という想いだけであった。 |