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| *CV:大塚明夫 | | *CV:大塚明夫 |
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− | 「[[クラス (ライダー)|騎兵]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[ウェイバー・ベルベット]]によって召喚される。<br />筋骨隆々の偉丈夫。ひげ面には粗野な印象と威厳、そして不思議な愛嬌が混在する。 | + | 「[[クラス (ライダー)|騎兵]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[ウェイバー・ベルベット]]によって召喚される。<br>筋骨隆々の偉丈夫。ひげ面には粗野な印象と威厳、そして不思議な愛嬌が混在する。 |
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| ;略歴 | | ;略歴 |
− | :真名はマケドニアの覇者、征服王イスカンダル。(日本で一般に言うところのアレキサンダー大王、またはアレクサンドロス3世)<br />ウェイバーにより第四次聖杯戦争に召喚される。その望み故に、実体化したままでいることを好む。<br />[[セイバー]]、[[ギルガメッシュ|アーチャー]]を集めて聖杯問答を主催。臣下との変わらぬ絆を両者に見せ付ける。<br />「久しぶりの現世を楽しみたい」という理由で霊体化するのを嫌っており、ホメロスを読みふけったり、テレビを見ながら世界征服の案を練ったりし、昼間には手に入れたラフな服装に身を包んで街を歩き回り、日本の食事を楽しんだり、気になったゲームをハードごと購入するなどこの時代を満喫していた。<br />しかし、魔力量が多いとは言い切れないウェイバーの身を案じ、アサシンやキャスターとの戦いの際に使用した、切り札の宝具の発動に必要な魔力のほとんどを自身が蓄えていた魔力で肩代わりした結果、一時は現界することに耐えられないほどに衰弱してしまう。<br />遅まきながらそれを察したウェイバーが手を打ったことにより、一度だけとはいえ切り札を切れる程度には回復。<br />そして最後の戦いに赴く際、彼の足手まといになる事を嫌ったウェイバーが令呪を使い切り、彼の勝利と世界征服の野望の達成を願って主従関係を断ち切るが、彼は常に自分と並んで戦場に赴いたウェイバーを朋友と見なしていた。<br />令呪三回分の魔力補強と、新たな友を得て、英雄王・ギルガメッシュと激突する。<br />切り札「王の軍勢」をギルガメッシュの「天地乖離す開闢の星」の一撃に敗られながらもその戦意は折れず、ウェイバーを家臣と認め、生き延びて主君の生き様を伝える事を命じ、「王の財宝」から繰り出される宝具の雨に対し、正面から単独で特攻。<br />満身創痍になりながらも彼の前までたどり着くも、一撃を加えようとしたところを「天の鎖」に囚われ、ギルガメッシュに傷を負わせることすら出来なかった。<br />だがその生き様と闘争心、そして王道はギルガメッシュですら認めるものであり、倣岸不遜な彼より心からの賞賛を引き出させ、最後まで力の限り駆け抜けたという達成感を胸に消滅する。 | + | :真名はマケドニアの覇者、征服王イスカンダル。(日本で一般に言うところのアレキサンダー大王、またはアレクサンドロス3世)<br>ウェイバーにより第四次聖杯戦争に召喚される。その望み故に、実体化したままでいることを好む。<br>[[セイバー]]、[[ギルガメッシュ|アーチャー]]を集めて聖杯問答を主催。臣下との変わらぬ絆を両者に見せ付ける。<br>「久しぶりの現世を楽しみたい」という理由で霊体化するのを嫌っており、ホメロスを読みふけったり、テレビを見ながら世界征服の案を練ったりし、昼間には手に入れたラフな服装に身を包んで街を歩き回り、日本の食事を楽しんだり、気になったゲームをハードごと購入するなどこの時代を満喫していた。<br>しかし、魔力量が多いとは言い切れないウェイバーの身を案じ、アサシンやキャスターとの戦いの際に使用した、切り札たる宝具の発動に必要な魔力のほとんどを自身の貯蔵魔力で肩代わりした結果、一時は現界することに耐えられないほどに衰弱してしまう。<br>遅まきながらそれを察したウェイバーが手を打ったことにより、一度だけとはいえ切り札を切れる程度には回復。<br>そして最後の戦いに赴く際、彼の足手まといになる事を嫌ったウェイバーが令呪を使い切り、彼の勝利と世界征服の野望の達成を願って主従関係を断ち切るが、彼は常に自分と並んで戦場に赴いたウェイバーを朋友と見なしていた。<br>令呪三回分の魔力補強と、新たな友を得て、英雄王・ギルガメッシュと激突する。<br>切り札「王の軍勢」をギルガメッシュの「天地乖離す開闢の星」の一撃に敗られながらもその戦意は折れず、ウェイバーを家臣と認め、生き延びて主君の生き様を伝える事を命じ、「王の財宝」から繰り出される宝具の雨に対し、正面から単独で特攻。<br>満身創痍になりながらも彼の前までたどり着くも、一撃を加えようとしたところを「天の鎖」に囚われ、ギルガメッシュに傷を負わせることすら出来なかった。<br>だがその生き様と闘争心、そして王道はギルガメッシュですら認めるものであり、倣岸不遜な彼より心からの賞賛を引き出させ、最後まで力の限り駆け抜けたという達成感を胸に消滅する。 |
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| ;人物 | | ;人物 |
− | :大柄な見た目通りの豪放磊落を地で行く人物。他を顧みるということを全くしない暴君的性質を持つが、その欲望が結果的に人々を幸せにする奔放な王。<br />理想の王・アルトリア、人を超越した王・ギルガメッシュに対し、人の身でその限界を極めた王。豪胆かつおおらか、高いカリスマ性を持つが、少々物事を気にしなさすぎるきらいがある。<br />また、征服先で略奪を行ってきた出自の為か盗癖があり、召喚直後に市民図書館からホメロスの詩集を強奪したり、地元の酒屋から極上ワインの大樽をかっぱらってきている。<br />世界征服を望みとするが、他者から与えられるものではなく、あくまでも自分で成し遂げることを持論とする。このため、[[聖杯]]を求めるのは「世界征服の手段」としてではなく、「世界征服を行うために受肉する手段」として。 | + | :大柄な見た目通りの豪放磊落を地で行く人物。他を顧みるということを全くしない暴君的性質を持つが、その欲望が結果的に人々を幸せにする奔放な王。<br>理想の王・アルトリア、人を超越した王・ギルガメッシュに対し、人の身でその限界を極めた王。豪胆かつおおらか、高いカリスマ性を持つが、少々物事を気にしなさすぎるきらいがある。<br>また、征服先で略奪を行ってきた出自の為か盗癖があり、召喚直後に市民図書館からホメロスの詩集を強奪したり、地元の酒屋から極上ワインの大樽をかっぱらってきている。<br>世界征服を望みとするが、他者から与えられるものではなく、あくまでも自分で成し遂げることを持論とする。このため、[[聖杯]]を求めるのは「世界征服の手段」としてではなく、「世界征服を行うために受肉する手段」として。 |
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| ;能力 | | ;能力 |
− | :「騎兵」のクラスであることと、マスターであるウェイバーが魔術師として未熟であることから、彼自身の個体能力よりも宝具の能力に偏った性能となっている。<br />だがアサシンの奇襲を難なく切り返し、セイバーの渾身の一撃を片手で防ぎ、降り注ぐ宝具の雨を弾きながらギルガメッシュに肉薄するなど彼自身も優れた武勇を持ち、宝具にのみ依存した英霊ではない。とはいえセイバーといった白兵能力に優れたサーヴァントとはまともに闘えるレベルでは無いとも語られている。 | + | :「騎兵」のクラスであることと、マスターであるウェイバーが魔術師として未熟であることから、彼自身の個体能力よりも宝具の能力に偏った性能となっている。<br>だが、アサシンの奇襲を難なく切り返し、セイバーの渾身の一撃を片手で防ぎ、降り注ぐ宝具の雨を弾きながらギルガメッシュに肉薄するなど彼自身も優れた武勇を持ち、宝具にのみ依存した英霊ではない。<br>とはいえ、セイバーのような白兵能力に長けたサーヴァントとは互角に闘えるレベルでは無いとも語られている。 |
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| === [[宝具]] === | | === [[宝具]] === |
| ;遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ) | | ;遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ) |
− | : ランク:A+<br /> 種別:対軍宝具<br /> レンジ:2〜50<br /> 最大捕捉:100人<br />チャリオット型宝具「神威の車輪」による、真名解放を伴う蹂躙走法。神牛の蹄と車輪による二重の攻撃に加え、雷神ゼウスの顕現である雷撃効果が付与されている。 | + | : ランク:A+<br> 種別:対軍宝具<br /> レンジ:2〜50<br> 最大捕捉:100人<br>チャリオット型宝具「神威の車輪」による、真名解放を伴う蹂躙走法。神牛の蹄と車輪による二重の攻撃に加え、雷神ゼウスの顕現である雷撃効果が付与されている。 |
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− | :神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)<br />ゴルディアス王がオリュンポスの主神ゼウスに捧げた供物であったものをイスカンダルが自身の佩刀「キュプリオトの剣」で繋いでいる紐を断ち切って自らのものとしたという故事に由来する。<br />彼が「騎乗兵」たる所以。キュプリオトの剣を振るうと召喚できる。二頭の飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)が牽引するチャリオットであり、地面だけでなく、空までも自らの領域として駆け抜けることが可能。<br />初見でのウェイバーの見立てでは、「近代兵器に換算すれば戦略爆撃機にも匹敵」。 | + | :神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)<br>ゴルディアス王がオリュンポスの主神ゼウスに捧げた供物であったものをイスカンダルが自身の佩刀「キュプリオトの剣」で繋いでいる紐を断ち切って自らのものとしたという故事に由来する。<br>彼が「騎乗兵」たる所以。キュプリオトの剣を振るうと空間が裂け、どこであろうと自在に召喚できる。二頭の飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)が牽引するチャリオットであり、地面だけでなく、空までも自らの領域として駆け抜けることが可能。<br>初見でのウェイバーの見立てでは、「近代兵器に換算すれば戦略爆撃機にも匹敵」。 |
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| ;王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ) | | ;王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ) |
− | : ランク:EX<br /> 種別:対軍宝具<br /> レンジ:1〜99<br /> 最大捕捉:1000人<br /> 由来:マケドニアの重装騎兵戦士団<br />召喚の[[固有結界]]。ライダーの切り札。展開されるのは、晴れ渡る蒼穹に熱風吹き抜ける広大な荒野と大砂漠。障害となるものが何もない地形に敵を引きずりこみ、彼が生前率いた近衛兵団を独立サーヴァントとして召喚して、師団規模の兵団で蹂躙する。彼自身は魔術師では無いが、彼の仲間たち全員が心象風景を共有し、全員で術を維持するため固有結界の展開が可能になっている。<br />要は、生前のイスカンダル軍団を丸ごと召喚・復活させる固有結界。そこには彼の生前の愛馬、ブケファラスも含まれる。時空すら越える臣下との絆が宝具にまで昇華された、彼の王道の象徴。彼の持つカリスマ性の具現の最たるものであると評される。<br />召喚された臣下は英霊として召喚されたサーヴァントであるためそれぞれの個体は強力で、中にはライダー本人よりも強い者がいるという。コレは彼は個人として武勇を立てた英雄ではなく軍団として活躍した英雄という点が大きいという。<br />全員がランクE-の「単独行動」スキルを持つためマスター不在でも戦闘可能。なお、聖杯戦争のルールに従って召喚されているわけではないので、クラスは持たない。また、彼の能力の限界として、臣下が自身の伝説で有しているはずの宝具までは具現化させることはできない。<br />一度発動してしまえば結界の維持は軍勢全員の魔力を使って行われるため、展開中の魔力消費は少なく済む。ただし、最初に彼が『英霊の座』にいる軍勢に一斉号令をかける必要があるため、維持は簡単でも展開そのものに多大な魔力を喰う。<br />また軍勢が減ってしまうと負担が激増していき、過半数を失えば強制的に結界は崩壊する。<br />本来、世界からの抑止力があるため結界の中にしか軍勢は召喚・展開できないが、一騎程度であれば結界外での召喚や派遣も可能。劇中では英霊馬ブケファラスや伝令役としてミトリネスが結界の外にも現れている。 | + | : ランク:EX<br> 種別:対軍宝具<br> レンジ:1〜99<br> 最大捕捉:1000人<br> 由来:マケドニアの重装騎兵戦士団<br>召喚の[[固有結界]]。ライダーの切り札。展開されるのは、晴れ渡る蒼穹に熱風吹き抜ける広大な荒野と大砂漠。障害となるものが何もない地形に敵を引きずりこみ、彼が生前率いた近衛兵団を独立サーヴァントとして召喚して、師団規模の兵団で蹂躙する。彼自身は魔術師では無いが、彼の仲間たち全員が心象風景を共有し、全員で術を維持するため固有結界の展開が可能になっている。<br>要は、生前のイスカンダル軍団を丸ごと召喚・復活させる固有結界。そこには彼の生前の愛馬、ブケファラスも含まれる。時空すら越える臣下との絆が宝具にまで昇華された、彼の王道の象徴。彼の持つカリスマ性の具現の最たるものであると評される。<br>召喚された臣下は全て英霊として召喚されたサーヴァントであるためそれぞれの個体は強力で、中にはライダー本人よりも強い者がいるという。コレは彼は個人として武勇を立てた英雄ではなく軍団として活躍した英雄であるという点が大きいという。<br>軍勢は全員がランクE-の「単独行動」スキルを持つためマスター不在でも戦闘可能。なお、聖杯戦争のルールに従って召喚されているわけではないので、クラスは持っていない。また、彼の能力の限界として、臣下が自身の伝説で有しているはずの宝具までは具現化させることはできない。<br>一度発動してしまえば結界の維持は軍勢全員の魔力を使って行われるため、展開中の魔力消費は少なく済む。ただし、最初に彼が『英霊の座』にいる軍勢に一斉号令をかける必要があるため、維持は簡単でも展開そのものに多大な魔力を喰う。<br>また、軍勢が減ってしまうと負担が激増していき、過半数を失えば強制的に結界は崩壊する。<br>本来、世界からの抑止力があるため結界の中にしか軍勢は召喚・展開できないが、一騎程度であれば結界外での召喚や派遣も可能。劇中では英霊馬ブケファラスや伝令役としてミトリネスが結界の外にも現れている。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| ;[[セイバー]]、[[ランサー (第四次)|ランサー]] | | ;[[セイバー]]、[[ランサー (第四次)|ランサー]] |
| :戦いを見て部下としてスカウトしたいと思った相手。無論、にべもなく拒否されている。 | | :戦いを見て部下としてスカウトしたいと思った相手。無論、にべもなく拒否されている。 |
| + | |
| + | ;グレン・マッケンジー&マーサ・マッケンジー |
| + | :孫であるウェイバーのイギリスでの友人という触れ込みで堂々と家に上がりこみ、全く不審がられもせず客人として歓待される。 |
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| ;ダレイオス三世 | | ;ダレイオス三世 |
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| :召喚直後、自己紹介もそこそこに図書館から地図とホメロスの詩集を強奪した際に。ウェイバーは大慌てで逃げようとするが、ライダーはどこ吹く風といった様子。 | | :召喚直後、自己紹介もそこそこに図書館から地図とホメロスの詩集を強奪した際に。ウェイバーは大慌てで逃げようとするが、ライダーはどこ吹く風といった様子。 |
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− | ;「我が名は征服王イスカンダル。此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した」<br />「ひとつ我が軍門に降り、聖杯を余に譲る気はないか? さすれば余は貴様らを朋友として遇し、世界を征する愉悦を共に分かち合う所存でおる」<br />「こりゃー交渉決裂かぁ。勿体ないなぁ。残念だなぁ」<br />「いや、まぁ、“ものは試し”と言うではないか」 | + | ;「我が名は征服王イスカンダル。此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した」<br>「ひとつ我が軍門に降り、聖杯を余に譲る気はないか? さすれば余は貴様らを朋友として遇し、世界を征する愉悦を共に分かち合う所存でおる」<br>「こりゃー交渉決裂かぁ。勿体ないなぁ。残念だなぁ」<br>「いや、まぁ、“ものは試し”と言うではないか」 |
| :緒戦時に堂々と真名を名乗り、セイバーとランサーを幕下に加えようと勧誘し、その動機は戦略的思惑ではなくその場のノリだという征服王。両英雄に拒否されるのは当然の事、ウェイバーは逆上し、[[衛宮切嗣]]は本気で呆れ果てるなど、まざまざとその奔放さを見せ付ける。 | | :緒戦時に堂々と真名を名乗り、セイバーとランサーを幕下に加えようと勧誘し、その動機は戦略的思惑ではなくその場のノリだという征服王。両英雄に拒否されるのは当然の事、ウェイバーは逆上し、[[衛宮切嗣]]は本気で呆れ果てるなど、まざまざとその奔放さを見せ付ける。 |
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− | ;「王が捧げるのでない。国が、民草が、その身命を王に捧げるのだ。断じてその逆ではない」<br />「我らは暴君であるが故に英雄だ。だがなセイバー、自らの治世を、その結末を悔やむ王がいるとしたら、それはただの暗君だ。暴君よりなお始末が悪い。」<br />「余の決断、余につき従った臣下達の生き様の果てに行きついた結末ならば、その滅びは必定だ。悼みもしよう、涙も流そう、だが決して悔やみはしない。ましてそれを覆すなど、そんな愚行は余とともに時代を築いた全ての人間に対する侮辱である。」<br />「無欲な王など、飾り物にも劣るわい。」<br />「殉教などという茨の道に一体だれが憧れる?焦がれるほどの夢を見る?王とはな、誰よりも強欲に誰よりも豪笑し誰よりも激怒する。清濁を含めて人の臨界を極めたるもの。そうあるからこそ臣下は王に羨望し、王に魅せられる。一人一人の民草の心に我もまた王足らんと憧憬の灯が燈る。」<br />「騎士道の誉れたる王よ。確かに貴様が掲げた正義と理想は、一度人を救い、臣民を救済したやもしれん。だがな、ただ救われただけの連中がどういう末路をだどったかそれを知らぬ貴様ではあるまい。」<br />「貴様は臣下を救うことばかりで、導くことはしなかった。王の欲の形を示すこともなく、道を失った臣下を捨て置き、ただ1人ですまし顔のまま、小奇麗な理想とやらを想い焦がれていただけよ。故に貴様は生粋の王ではない。己のためでなく、人のための、王という偶像に縛られていただけの、・・・小娘にすぎん」 | + | ;「王が捧げるのでない。国が、民草が、その身命を王に捧げるのだ。断じてその逆ではない」<br>「我らは暴君であるが故に英雄だ。だがなセイバー、自らの治世を、その結末を悔やむ王がいるとしたら、それはただの暗君だ。暴君よりなお始末が悪い。」<br>「余の決断、余につき従った臣下達の生き様の果てに行きついた結末ならば、その滅びは必定だ。悼みもしよう、涙も流そう、だが決して悔やみはしない。ましてそれを覆すなど、そんな愚行は余とともに時代を築いた全ての人間に対する侮辱である。」<br>「無欲な王など、飾り物にも劣るわい。」<br>「殉教などという茨の道に一体だれが憧れる?焦がれるほどの夢を見る?王とはな、誰よりも強欲に誰よりも豪笑し誰よりも激怒する。清濁を含めて人の臨界を極めたるもの。そうあるからこそ臣下は王に羨望し、王に魅せられる。一人一人の民草の心に我もまた王足らんと憧憬の灯が燈る。」<br>「騎士道の誉れたる王よ。確かに貴様が掲げた正義と理想は、一度人を救い、臣民を救済したやもしれん。だがな、ただ救われただけの連中がどういう末路をだどったかそれを知らぬ貴様ではあるまい。」<br>「貴様は臣下を救うことばかりで、導くことはしなかった。王の欲の形を示すこともなく、道を失った臣下を捨て置き、ただ1人ですまし顔のまま、小奇麗な理想とやらを想い焦がれていただけよ。故に貴様は生粋の王ではない。己のためでなく、人のための、王という偶像に縛られていただけの、……小娘にすぎん」 |
| :聖杯問答より。セイバーの王道の欠点を示し、更に自らの王道を語る。聖杯問答からライダーの多くの名言が生まれた。 | | :聖杯問答より。セイバーの王道の欠点を示し、更に自らの王道を語る。聖杯問答からライダーの多くの名言が生まれた。 |
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− | ;「見よ、我が無双の軍勢を!」<br />「肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち。時空を越えて我が召喚に応じる永遠の朋友たち。<br /> 彼らとの絆こそ我が至宝! 我が王道! イスカンダルたる余が誇る最強宝具――『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』なり!!」 | + | ;「見よ、我が無双の軍勢を!」<br>「肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち。時空を越えて我が召喚に応じる永遠の朋友たち。<br> 彼らとの絆こそ我が至宝! 我が王道! イスカンダルたる余が誇る最強宝具――『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』なり!!」 |
| :固有結界の展開、真名開放。幾多の戦場を共に越えた、幾千もの朋友との絆。 | | :固有結界の展開、真名開放。幾多の戦場を共に越えた、幾千もの朋友との絆。 |
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− | ;「王とはッ――誰よりも鮮烈に生き、諸人を魅せる姿を指す言葉!」<br />「すべての勇者の羨望を束ね、その道標として立つ者こそが、王。故に――!」<br />「王は孤高にあらず。その偉志は、すべての臣民の志の総算たるが故に!」 | + | ;「王とはッ――誰よりも鮮烈に生き、諸人を魅せる姿を指す言葉!」<br>「すべての勇者の羨望を束ね、その道標として立つ者こそが、王。故に――!」<br>「王は孤高にあらず。その偉志は、すべての臣民の志の総算たるが故に!」 |
− | :王とは孤高なるや否や? というライダーの問いに対して英雄王と騎士王はそれぞれの言葉で、孤高である、と答える。それを笑い飛ばし、「王の軍勢」の真名とともに答えた言葉。彼の在り方の象徴とも言える。<br />これに臣下達は「然り! 然り! 然り!」と唱和の声を返す。 | + | :王とは孤高なるや否や? というライダーの問いに対して英雄王と騎士王はそれぞれの言葉で、孤高である、と答える。それを笑い飛ばし、「王の軍勢」の真名とともに答えた言葉。彼の在り方の象徴とも言える。<br>これに臣下達は「然り! 然り! 然り!」と唱和の声を返す。 |
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| ;「なあ小娘よ、いい加減その痛ましき夢から覚めよ。さもなくば貴様はいずれ英雄としての最低限の誇りさえも失うはめになる。貴様の語る『王』という夢は、言わばそういう類いの呪いだ。」 | | ;「なあ小娘よ、いい加減その痛ましき夢から覚めよ。さもなくば貴様はいずれ英雄としての最低限の誇りさえも失うはめになる。貴様の語る『王』という夢は、言わばそういう類いの呪いだ。」 |
| :セイバーにあてた言葉。セイバーを王として認めないと宣言し、その痛ましく映った理想を『呪い』と揶揄した。 | | :セイバーにあてた言葉。セイバーを王として認めないと宣言し、その痛ましく映った理想を『呪い』と揶揄した。 |
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− | ;「<ruby><rb>時代</rb><rt>とき</rt></ruby>の民草の希望を一身に引き受けたが故の、あの威光――眩しいが故に痛々しいわ。あんなモノを背負わされたのが、ただの夢見る小娘だったと知ってはな」<br />「そんな娘が、蝶よ花よと愛でられることも、恋に焦がれることもなく、“理想”などという呪いに憑かれた果ての姿がアレだ。痛ましくて見るに堪えぬ」 | + | ;「<ruby><rb>時代</rb><rt>とき</rt></ruby>の民草の希望を一身に引き受けたが故の、あの威光――眩しいが故に痛々しいわ。あんなモノを背負わされたのが、ただの夢見る小娘だったと知ってはな」<br>「そんな娘が、蝶よ花よと愛でられることも、恋に焦がれることもなく、“理想”などという呪いに憑かれた果ての姿がアレだ。痛ましくて見るに堪えぬ」 |
| :キャスターの巨大海魔を、セイバーの「約束された勝利の剣」が消滅させた後に、アーチャーの問いに答えて。騎士王の掲げる王道の具現とも言える宝具の光は、最強であればこそライダーの目には痛ましく映った。 | | :キャスターの巨大海魔を、セイバーの「約束された勝利の剣」が消滅させた後に、アーチャーの問いに答えて。騎士王の掲げる王道の具現とも言える宝具の光は、最強であればこそライダーの目には痛ましく映った。 |
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| :VSセイバー。真名解放を伴う、真っ向勝負の体当たり。 | | :VSセイバー。真名解放を伴う、真っ向勝負の体当たり。 |
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− | ;「たとえばな、余の『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』を、貴様の『<ruby><rb>王の財宝</rb><rt>ゲート・オブ・バビロン</rt></ruby>』で武装させれば、間違いなく最強の兵団が出来上がる。西国のプレジデントとかいう奴も屁じゃあるまい」<br />「改めて、余の盟友とならんか? 我ら二人が結べば、きっと星々の果てまで征服できるぞ」 | + | ;「たとえばな、余の『<ruby><rb>王の軍勢</rb><rt>アイオニオン・ヘタイロイ</rt></ruby>』を、貴様の『<ruby><rb>王の財宝</rb><rt>ゲート・オブ・バビロン</rt></ruby>』で武装させれば、間違いなく最強の兵団が出来上がる。西国のプレジデントとかいう奴も屁じゃあるまい」<br>「改めて、余の盟友とならんか? 我ら二人が結べば、きっと星々の果てまで征服できるぞ」 |
| :酒の肴に、悪戯じみた提案をする征服王。孤高の英雄王が受け入れないことは端から承知の上の発言だが、こうやって朋友を増やしていくのが彼の覇道であり王道である。 | | :酒の肴に、悪戯じみた提案をする征服王。孤高の英雄王が受け入れないことは端から承知の上の発言だが、こうやって朋友を増やしていくのが彼の覇道であり王道である。 |
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| *高いものではないが「神性」のスキルを持つ。最終決戦時、アーチャーの「天の鎖」に捕らわれ動きを封じられたのは、既に満身創痍であったこともあるが、この特性にもよる。 | | *高いものではないが「神性」のスキルを持つ。最終決戦時、アーチャーの「天の鎖」に捕らわれ動きを封じられたのは、既に満身創痍であったこともあるが、この特性にもよる。 |
| *TVゲーム「アドミラブル大戦略IV」に興味を持ち、勝手に購入。結局コレはウェイバーの持ち物となったわけだが、最初は馬鹿にしていたウェイバーも結局は―― | | *TVゲーム「アドミラブル大戦略IV」に興味を持ち、勝手に購入。結局コレはウェイバーの持ち物となったわけだが、最初は馬鹿にしていたウェイバーも結局は―― |
− | **因みに「アドミラブル大戦略IV」とは、 第二次世界大戦を舞台に枢軸国を操って連合国と戦う超人気ウォーゲームのシリーズ第4作。副題は『ポルシェ博士の憂鬱』。<br />既にルールの複雑さや難易度において進化の袋小路にあった前作を、さらに参加国、追加ステージ、追加マップで拡張。トリープフリューゲルや報復兵器V3号、クローン総統といった錚々たる追加ユニットによってもはやウォーゲームの域に留まらないカオスの坩堝と化した名状しがたいゲームバランスを誇る。<br />第四次聖杯戦争中に発売され、ライダーは初回限定版を購入した。<br />今も一部マニアの間で根強い人気を誇っている。<br />なお、後年[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]]が着用していたTシャツにも『大戦略』とプリントされている。 | + | **因みに「アドミラブル大戦略IV」とは、第二次世界大戦を舞台に枢軸国を操って連合国と戦う超人気ウォーゲームのシリーズ第4作。副題は『ポルシェ博士の憂鬱』。<br>既にルールの複雑さや難易度において進化の袋小路にあった前作を、さらに参加国、追加ステージ、追加マップで拡張。トリープフリューゲルや報復兵器V3号、クローン総統といった錚々たる追加ユニットによってもはやウォーゲームの域に留まらないカオスの坩堝と化した名状しがたいゲームバランスを誇る。<br>第四次聖杯戦争中に発売され、ライダーは初回限定版を購入した。<br>今も一部マニアの間で根強い人気を誇っている。<br>なお、後年[[ウェイバー・ベルベット|ロード・エルメロイII世]]が着用していたTシャツにも『大戦略』とプリントされている。 |
| *Fate三大王の一角。 | | *Fate三大王の一角。 |
− | **もともと[[セイバー]]や[[ギルガメッシュ]]とは違ったタイプの王であり、正三角形を描くようなイメージでキャラクターが作られた。<br />三人の王はそれぞれ共通点を持ち、それぞれ相容れない要素を持っていることが聖杯問答で十分に語られている。属性も秩序・善、混沌・善、中立・善と、善であることは共通しながらも見事にバラけている。 | + | **もともと[[セイバー]]や[[ギルガメッシュ]]とは違ったタイプの王であり、正三角形を描くようなイメージでキャラクターが作られた。<br>三人の王はそれぞれ共通点を持ち、それぞれ相容れない要素を持っていることが聖杯問答で十分に語られている。属性も秩序・善、混沌・善、中立・善と、善であることは共通しながらも見事にバラけている。 |
− | **聖杯問答では自分の治世の最後や円卓の騎士との関係に負い目を持つセイバーが彼に言い負かされ、セイバーの王道が誤りであるかのように見えるところもある。<br />だが作者である虚淵氏としてはセイバー、ライダー、アーチャーの三人の王道そのものは全て等価値で優劣をつける意図はなかったとのこと。<br />そもそもこの三人は時代背景、民族、文化風俗にいたるまでまったく異なる文明の王たちなのだから、比べられるはずもない。 | + | **聖杯問答では自分の治世の最後や円卓の騎士との関係に負い目を持つセイバーが彼に言い負かされ、セイバーの王道が誤りであるかのように見えるところもある。<br>だが作者である虚淵氏としてはセイバー、ライダー、アーチャーの三人の王道そのものは全て等価値で優劣をつける意図はなかったとのこと。<br>そもそもこの三人は時代背景、民族、文化風俗にいたるまでまったく異なる文明の王たちなのだから、比べられるはずもない。 |
− | **三人の共通点として、自分の代を最後に王国が滅びたことが挙げられる。<br />(ギルガメッシュについては真偽が別れており、詳しくは彼の項目参照。史実ではギルガメッシュより後代のシュメール王も存在するが、みな小粒)。<br />しかしその事実に対してそれぞれ全く異なる受け止め方をしていることが、三人の相容れない部分を如実に物語っている。 | + | **三人の共通点として、自分の代を最後に王国が滅びたことが挙げられる。<br>(ギルガメッシュについては真偽が別れており、詳しくは彼の項目参照。史実ではギルガメッシュより後代のシュメール王も存在するが、みな小粒)。<br>しかしその事実に対してそれぞれ全く異なる受け止め方をしていることが、三人の相容れない部分を如実に物語っている。 |
| *Fate三大はいてないの一角。 | | *Fate三大はいてないの一角。 |
− | **原作では本当に何も穿いてなかったが、アニメ版では流石に変更され、「はいてない」のは脚絆(ズボン)のみで、パンツは穿いていた。<br />だが、コミック版4巻では本当に穿いておらず、しかも「現物」がシルエットとはいえ描写されている…。 | + | **原作では本当に何も穿いてなかったが、アニメ版では流石に変更され、「はいてない」のは脚絆(ズボン)のみで、パンツは穿いていた。<br>だが、コミック版4巻では本当に穿いておらず、しかも「現物」がシルエットとはいえ描写されている…。 |
| + | **コミック版の作者である真じろう氏の「はいてない」シーンにかける情熱は何故か並々ならぬものがあり、twitterでは「現物」に付随する効果音をたびたび試行錯誤する様子が見かけられたほか、雑誌掲載分と単行本収録分を比べると明らかに効果音が増えたりグレードアップしたりしている。 |
| *セイバーが「人の理想者としての王」、ギルガメッシュが「人を超えたモノとしての王」と称されるのに対して、「人のままに(人の臨界を極めたモノとして)なった王」と言われることがある。 | | *セイバーが「人の理想者としての王」、ギルガメッシュが「人を超えたモノとしての王」と称されるのに対して、「人のままに(人の臨界を極めたモノとして)なった王」と言われることがある。 |
− | *アサシン戦で「王の軍勢」を開帳したのは、セイバーとアーチャーに己の王道を見せ付ける、という意図もあったが、「マスターの天敵」と言われるアサシンの包囲からウェイバーを護るという必要性もあったため。<br />多大な消耗を強いられる固有結界を使用したのは、戦術的にもちゃんとした理由に則って選択された行動である。 | + | *アサシン戦で「王の軍勢」を開帳したのは、セイバーとアーチャーに己の王道を見せ付ける、という意図もあったが、「マスターの天敵」と言われるアサシンの包囲からウェイバーを護るという必要性もあったため。<br>多大な消耗を強いられる固有結界を使用したのは、戦術的にもちゃんとした理由に則って選択された行動である。 |
| *アインツベルン相談室では、迷いも悔いもなかったので立ち寄ることなく「神威の車輪」で校舎の廊下を直進した。 | | *アインツベルン相談室では、迷いも悔いもなかったので立ち寄ることなく「神威の車輪」で校舎の廊下を直進した。 |
| *奈須きのこの初期構想では第四次のイスカンダルは決まっていたが、クラスは基本以外の[[クラス (エクストラ)|エキストラクラス]]の予定だった。第四次ライダーにはドラゴンライダーの構想があったが、こちらはボツに。 | | *奈須きのこの初期構想では第四次のイスカンダルは決まっていたが、クラスは基本以外の[[クラス (エクストラ)|エキストラクラス]]の予定だった。第四次ライダーにはドラゴンライダーの構想があったが、こちらはボツに。 |
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| **軍勢の中にはマハラジャ(インドにおいて「王」を意味する)もいるとの事。後にインドの大国となるマウリヤ朝を拓いたチャンドラグプタ王が、青年時代にイスカンダルの軍に加わっていたという逸話に基づくものと思われる。 | | **軍勢の中にはマハラジャ(インドにおいて「王」を意味する)もいるとの事。後にインドの大国となるマウリヤ朝を拓いたチャンドラグプタ王が、青年時代にイスカンダルの軍に加わっていたという逸話に基づくものと思われる。 |
| *「ヘタイロイ」は古代ギリシャ語で「(王の)友、仲間」という意味から転じてマケドニア王国の重装騎兵部隊のことを指すが、原作の挿絵やアニメ版ではマケドニア独自のペゼタイロイ(歩兵ヘタイロイ)、その中でも更に選りすぐりの精鋭達であるヒュパスピスタイ(盾持ち部隊)が描かれている。<br>原作では明言されていないが、近衛兵団という設定上、呼ばれたのはヒュパスピスタイと思われる。 | | *「ヘタイロイ」は古代ギリシャ語で「(王の)友、仲間」という意味から転じてマケドニア王国の重装騎兵部隊のことを指すが、原作の挿絵やアニメ版ではマケドニア独自のペゼタイロイ(歩兵ヘタイロイ)、その中でも更に選りすぐりの精鋭達であるヒュパスピスタイ(盾持ち部隊)が描かれている。<br>原作では明言されていないが、近衛兵団という設定上、呼ばれたのはヒュパスピスタイと思われる。 |
− | *身長2mを超える彼だが、ウェイバーからは「歴史だとすっげぇチビだったってことになってるぞ!」と言われる。<br>ウェイバーの読んだ本に、ダレイオス三世の玉座に座った時、足が届かず踏み台代わりにテーブルを使ったとの事。<br>それに対し彼は、「あの偉丈夫と比べられたんでは是非もない」と、まるで3mはあろうかという巨人を見上げるような仕草をした。 | + | *身長2mを超える彼だが、ウェイバーからは「歴史だとすっげぇチビだったってことになってるぞ!」とつっこまれる。<br>書店でウェイバーが読んだ伝記に、ダレイオス三世の玉座に座ろうとした際、足が届かず踏み台代わりにテーブルを使ったという逸話が記されていたことが根拠だが、それに対し彼は「あの偉丈夫と比べられたんでは是非もない」と、まるで3mはあろうかという巨人を見上げるような仕草をした。 |
− | **このダレイオス三世というのは、史実によると、アケメネス朝ペルシャ帝国最後の王。イッソスの戦いなど、兵の数では常にマケドニア軍を圧倒していたが敗北を重ねる。<br>最期は従兄弟の裏切りで無念の死を遂げる。なお、この従兄弟の不忠にイスカンダルは激怒し、捕縛すると直ちに公開処刑にした。その後、ダレイオス三世を勇者として葬ったという。 | + | **このダレイオス三世というのは、史実によると、アケメネス朝ペルシャ帝国最後の王。イッソスの戦いなど、兵の数では常にマケドニア軍を圧倒していたはずが敗北を重ね、最期は従兄弟の裏切りにより無念の死を遂げる。<br>なお、この従兄弟の不忠にイスカンダルは激怒し、捕縛すると直ちに公開処刑にした。その後、ダレイオス三世を勇者として葬ったという。 |
| *イッソスの戦いでペルシャ軍を打ち破り敗走させた際、戦場に取り残された敵軍の物資や財宝と共にダレイオス三世の王妃と母后、二人の王女を捕虜としたが行軍の間も彼女たちには一切手を触れず、他の臣下にも姿を見ることすら許さずにダレイオスのもとへ送り返したという(王妃は帰りつく前に病死したとされる)。<br>このエピソードは後のヨーロッパ世界で広く人気を博し、貴婦人に対する騎士の模範として件の場面を描いた絵が数多くの城や館に飾られることとなった。いわば「人妻に手を出さない男」という評判が騎士道の界隈で一人歩きしている状態で、宝具の相性の点で彼を天敵としている[[バーサーカー (第四次)|あの英霊]]や[[ランサー (第四次)|あの英霊]]にとっては二重の意味で嫌な相手かもしれない。 | | *イッソスの戦いでペルシャ軍を打ち破り敗走させた際、戦場に取り残された敵軍の物資や財宝と共にダレイオス三世の王妃と母后、二人の王女を捕虜としたが行軍の間も彼女たちには一切手を触れず、他の臣下にも姿を見ることすら許さずにダレイオスのもとへ送り返したという(王妃は帰りつく前に病死したとされる)。<br>このエピソードは後のヨーロッパ世界で広く人気を博し、貴婦人に対する騎士の模範として件の場面を描いた絵が数多くの城や館に飾られることとなった。いわば「人妻に手を出さない男」という評判が騎士道の界隈で一人歩きしている状態で、宝具の相性の点で彼を天敵としている[[バーサーカー (第四次)|あの英霊]]や[[ランサー (第四次)|あの英霊]]にとっては二重の意味で嫌な相手かもしれない。 |
| *「聖杯問答」では'''樽ごと'''ワインを持参し、アーチャーとの最終決戦でも「王の酒」を飲み干してから戦おうとするなど、無類の酒好きに描かれている。<br>実際、酒に酔ってペルシアの宮殿ペルセポリスを焼き払う(考古学調査によれば宮殿への放火は入念な準備の上で計画的に行われており、酒の勢いでやった説は後世の脚色と目されている)、宴席で口論をこじらせた古くからの朋友を衝動的に殺害してしまうなど結構酒に祟られるエピソードがある。<br>『Zero/material』でも「聖杯問答」でのセイバーを「酔っぱらいに説教され」たと表現している。 | | *「聖杯問答」では'''樽ごと'''ワインを持参し、アーチャーとの最終決戦でも「王の酒」を飲み干してから戦おうとするなど、無類の酒好きに描かれている。<br>実際、酒に酔ってペルシアの宮殿ペルセポリスを焼き払う(考古学調査によれば宮殿への放火は入念な準備の上で計画的に行われており、酒の勢いでやった説は後世の脚色と目されている)、宴席で口論をこじらせた古くからの朋友を衝動的に殺害してしまうなど結構酒に祟られるエピソードがある。<br>『Zero/material』でも「聖杯問答」でのセイバーを「酔っぱらいに説教され」たと表現している。 |
| *紀元前323年6月13日、病によって死去。東方遠征からの撤退の途中、10日間の高熱に苦しんだのち、故国の土を踏まずにバビロンにて倒れる。享年33。 | | *紀元前323年6月13日、病によって死去。東方遠征からの撤退の途中、10日間の高熱に苦しんだのち、故国の土を踏まずにバビロンにて倒れる。享年33。 |
− | **一説によれば、命日は6月10日とされ、アニメ『Fate/Zero』で彼がギルガメッシュに葬り去られた23話の放映日(放送スケジュールでは9日の24時・ネット局の中で最も早い場合)と重なる。 | + | **一説によれば、命日は6月10日とされ、アニメ『Fate/Zero』で彼がギルガメッシュに倒された23話の放映日(放送スケジュールでは9日の24時・ネット局の中で最も早い場合)と重なる。 |
− | *彼の死後、帝国が分裂したのは、彼が死に際に発した「後継者は最強の男」という言葉が原因。武力で覇を唱えてきた彼らしいが、この言葉の為に家臣達は帝国全土を巻き込む内乱を起こす。<br>この内、有力な諸侯はギリシャ語で「後継者」を意味する「ディアドコイ」と呼ばれ、内乱はディアドコイ戦争と呼ばれた。 | + | *彼の死後、帝国が分裂したのは、彼が死に際に発した「後継者は最強の男」という言葉が原因。武力で覇を唱えてきた彼らしいが、この言葉が原因で家臣達は帝国全土を巻き込む内乱を起こす。<br>この内、有力な諸侯はギリシャ語で「後継者」を意味する「ディアドコイ」と呼ばれ、内乱はディアドコイ戦争と呼ばれた。 |
| **なお聖杯問答でセイバーも触れている通り、この戦争で彼の世継ぎ(と一族の殆ど)は命を落としており、大王直系の血筋は絶えてしまった。 | | **なお聖杯問答でセイバーも触れている通り、この戦争で彼の世継ぎ(と一族の殆ど)は命を落としており、大王直系の血筋は絶えてしまった。 |
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