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**尤も彼女自身は最初からこの結末を覚悟しており、無念も後悔も無いと語っている。誰もに愚か者と罵られ、虐げられるのならせめて自分自身だけは裏切らない。彼女の胸にあったのはそんな高潔な想いであったという。
 
**尤も彼女自身は最初からこの結末を覚悟しており、無念も後悔も無いと語っている。誰もに愚か者と罵られ、虐げられるのならせめて自分自身だけは裏切らない。彼女の胸にあったのはそんな高潔な想いであったという。
 
*[[キャスター (Apocrypha・赤)|シェイクスピア]]から史劇で、彼女の想いを嘲り笑うような余りに酷い扱いをされている。これも当時の時代背景によるものではあるのだが……詳しくは彼の項目にて。
 
*[[キャスター (Apocrypha・赤)|シェイクスピア]]から史劇で、彼女の想いを嘲り笑うような余りに酷い扱いをされている。これも当時の時代背景によるものではあるのだが……詳しくは彼の項目にて。
*東出氏は彼女の人物設定で大変苦労したらしい。<br>「信仰心」を強調すると、史実の過激な狂信者としての面が出てきてしまい、夢見がちな乙女にし過ぎると、シェイクスピアに馬鹿にされ続けたキャラクターに非常に近いものとなってしまう。<br>また[[キャスター (第四次)|過去の作品の登場人物]]と密接な関係を持ち、「抑止力」とも関係がある彼女の人物設定は慎重に行わなければならない、という配慮もあったと思われる。
      
;過激だった聖処女
 
;過激だった聖処女
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*『Apocrypha』では大人しい少女という設定だが、史実の彼女はかなりの強硬派だったらしい。<br>ランスでの戴冠式後、現状維持を望んだシャルル王や貴族たちに反対してあくまでパリ攻略を主張し、捕虜となったイングランドの騎士たちは容赦なく殺害したとも伝えられている(当時は身代金との交換が普通)。<br>戦場での戦いぶりも凄まじく、大砲の集中投入や夜襲・奇襲・朝駆けも当たり前(当時は戦端は昼間に開き、日没と共に矛を収めるのが普通)で、勝利の為にはあらゆる手段を用いた。<br>農民出身の彼女に政治的な考えや貴族社会の常識が欠けていたのは仕方のないことだが、この苛烈さは王宮内における彼女の孤立を深め、自身が捕虜となった際に身代金惜しさから見捨てられるという末路を招くこととなる……。
 
*『Apocrypha』では大人しい少女という設定だが、史実の彼女はかなりの強硬派だったらしい。<br>ランスでの戴冠式後、現状維持を望んだシャルル王や貴族たちに反対してあくまでパリ攻略を主張し、捕虜となったイングランドの騎士たちは容赦なく殺害したとも伝えられている(当時は身代金との交換が普通)。<br>戦場での戦いぶりも凄まじく、大砲の集中投入や夜襲・奇襲・朝駆けも当たり前(当時は戦端は昼間に開き、日没と共に矛を収めるのが普通)で、勝利の為にはあらゆる手段を用いた。<br>農民出身の彼女に政治的な考えや貴族社会の常識が欠けていたのは仕方のないことだが、この苛烈さは王宮内における彼女の孤立を深め、自身が捕虜となった際に身代金惜しさから見捨てられるという末路を招くこととなる……。
 
**ある意味自業自得の末路とも言えるのだが、悲劇的な最期と強固な信仰心が強調されるせいか(Fateに限らず)近年のほとんどの創作において、こういった過激な面が描かれる事はない。もしかすると、吸血鬼伝説を広められた結果、「無辜の怪物」のスキルによって変貌した[[ランサー (EXTRA・黒)]]とは逆に、聖女としての伝説を広められたがゆえに元の苛烈さを失い高潔な性格として召喚されているのかもしれない。
 
**ある意味自業自得の末路とも言えるのだが、悲劇的な最期と強固な信仰心が強調されるせいか(Fateに限らず)近年のほとんどの創作において、こういった過激な面が描かれる事はない。もしかすると、吸血鬼伝説を広められた結果、「無辜の怪物」のスキルによって変貌した[[ランサー (EXTRA・黒)]]とは逆に、聖女としての伝説を広められたがゆえに元の苛烈さを失い高潔な性格として召喚されているのかもしれない。
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*東出氏は彼女の人物設定で大変苦労したらしい。<br>「信仰心」を強調すると、史実通りの過激な狂信者としての面が出てきてしまい、夢見がちな乙女にし過ぎると、シェイクスピアに馬鹿にされ続けたキャラクターに非常に近いものとなってしまう。<br>また[[キャスター (第四次)|過去の作品の登場人物]]と密接な関係を持ち、「抑止力」とも関係がある彼女の人物設定は慎重に行わなければならない、という配慮もあったと思われる。
    
;竹筆日記にて
 
;竹筆日記にて