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| == 真名:マリー・アントワネット == | | == 真名:マリー・アントワネット == |
− | マリー・アントワネット。ハプスブルク家の系譜にあたるフランス王妃。儚き貴婦人。 欧州世界の「高貴による支配」を象徴する存在。<br>
| + | :マリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ド・ロレーヌ・ドートリシ。ハプスブルク家の系譜にあたるフランス王妃。1755年生、1793年没。 |
− | 14歳でルイ16世の妃となり、ヴェルサイユにて嫌味と陰謀が渦巻く戦場での孤独の戦いを強いられた女性。<br>
| + | :儚き貴婦人。 欧州世界の「高貴による支配」を象徴する存在。ヴェルサイユにて嫌味と陰謀が渦巻く戦場での孤独の戦いを強いられた女性。<br> |
− | 王権の絶対性が失われていく世界の変化により、その命を落とした。
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− | 確かに生前は悲劇はあった。悲しみはしたけど―――決して民を恨みはしなかった。
| + | :14歳でルイ16世の妃となり、マリーは民に乞われて王妃になった。民なくして王妃は王妃になれない。<br>母の元から離れて王家の白百合となることを決め、民を愛し、民を思い、民を救おうとした。<br>それでも民が望まないなら、望まなくとも退場する。それが国に仕える人間の運命である。 |
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− | マリーは民に乞われて王妃になった。民なくして王妃は王妃になれない。<br>
| + | :1789年、王権の絶対性が失われていく世界の変化「フランス革命」により、彼女は愛する人や愛する子供達と共に捕まり、引き離されてしまう。 |
− | 母の元から離れて王家の白百合となることを決め、民を愛し、民を思い、民を救おうとした。<br>
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− | それでも民が望まないなら、望まなくとも退場する。それが国に仕える人間の運命である。
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| + | :1793年、ギロチンに掛けられ、民からの嘲笑と蔑みと共にその首を刎ねられてその生涯を終えた。その際、死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンの足を踏んだことを謝ったという。 |
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− | ―――その最期がギロチンに掛けられ、嘲笑と蔑みと共にその首を刎ねられたとしても。<br>
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− | 愛する人や愛する子供達が死に、王家の白百合が忘れ去られたとしても。
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| + | :確かに生前は悲劇はあった。悲しみはしたけど―――決して民を恨みはしなかった。<br>愛する家族が死に、王家の白百合が忘れ去られたとしても、それが愛する民の笑顔に繋り、国は永遠にあり続けると、そう信じてる―――。 |
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− | それが愛する民の笑顔に繋り、国は永遠にあり続けると、そう信じてる―――。
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− | | + | :'''空に輝きを。地には恵みを。'''<br>'''――民に、幸せを。''' |
− | '''空に輝きを。地には恵みを。'''<br> | |
− | '''――民に、幸せを。''' | |
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| ===関連=== | | ===関連=== |
− | ;マリーに関する評価 | + | ;民を想う王妃 |
| :革命期には多くの人から憎悪の対象となったが、現代のフランスでは名誉回復が行われている。 | | :革命期には多くの人から憎悪の対象となったが、現代のフランスでは名誉回復が行われている。 |
| :飢饉にあっては宮廷費を削り寄付金と成し、自ら貴族達に人々への援助を求める等、民を想う女性であったことが確認されている。 | | :飢饉にあっては宮廷費を削り寄付金と成し、自ら貴族達に人々への援助を求める等、民を想う女性であったことが確認されている。 |