差分
→衛宮切嗣
:「魔術師殺し」と呼ばれる傭兵じみた魔術師。[[魔術]]属性は「火」と「土」の二重属性であり、それぞれの属性に関連した起源、「切断」と「結合」を有する。<br />魔術を「研究する目的」ではなく「手段であり道具」と見ている異端の魔術師であり、礼装に銃火器を用いる希有な存在。<br />通常火器としてワルサーWA2000(AN/PVS04暗視スコープとスペクターIR熱感知スコープを装着)及びキャリコM950、魔術礼装としてトンプソン・コンテンダーと魔弾「起源弾」を用いる。<br />なお、魔術刻印継承前に父を殺した彼だが、衛宮家が伝えた刻印をちゃんと持っている。ただし、協会が貴重な要所を回収した後の二割にも満たないものでしかない。<br />これはナタリアによる交渉のおかげで、刻印は彼の背中に刻まれている。
:「魔術師殺し」と呼ばれる傭兵じみた魔術師。[[魔術]]属性は「火」と「土」の二重属性であり、それぞれの属性に関連した起源、「切断」と「結合」を有する。<br />魔術を「研究する目的」ではなく「手段であり道具」と見ている異端の魔術師であり、礼装に銃火器を用いる希有な存在。<br />通常火器としてワルサーWA2000(AN/PVS04暗視スコープとスペクターIR熱感知スコープを装着)及びキャリコM950、魔術礼装としてトンプソン・コンテンダーと魔弾「起源弾」を用いる。<br />なお、魔術刻印継承前に父を殺した彼だが、衛宮家が伝えた刻印をちゃんと持っている。ただし、協会が貴重な要所を回収した後の二割にも満たないものでしかない。<br />これはナタリアによる交渉のおかげで、刻印は彼の背中に刻まれている。
*固有時制御<br />タイムアルター。衛宮の家伝である「時間操作」の魔術を戦闘用に応用したもの。<br />本来儀式が煩雑で大掛かりである時間操作だが、[[固有結界]]の体内展開を時間操作に応用し、自分の体内の時間経過速度のみを操作することで、たった二小節の詠唱で戦闘中に発動が可能となっている。<br />だがその原理上、魔術を解除した後は世界からの「修正力」が働くため、反動によって身体に相当の負担がかかる。<br />この弱点のせいで、通常は2倍速(ダブルアクセル)か3倍速(トリプルアクセル)程度の使用にとどめている。<br />絶対治癒の[[宝具]]である「全て遠き理想郷」を体に埋め込んだときには4倍速(スクエアアクセル)まで使用したが、それ以上の加速が可能かどうかは不明。<br />体内の時流を早めて高速機動を行ったり、逆にゆるやかにして生命反応を希薄にすることで体温を急速に低下させ熱探知を逃れたりと、応用が効きやすい。
*固有時制御<br />衛宮の家伝である「時間操作」の魔術を戦闘用に応用したもの。<br />本来儀式が煩雑で大掛かりである魔術であるのだが、「[[固有結界]]の体内展開を時間操作に応用し、自分の体内の時間経過速度のみを操作する」ことで、たった二小節の詠唱で発動を可能とし、戦闘時に用いている。<br />問言は「time alter 〇〇 accel(加速)またはstagnate(停滞)」。〇〇には倍率を示す単語が入る。<br />なお、固有時制御を解除した後に世界からの「修正力」が働くため、反動によって身体に相当の負担がかかる。この弱点のせいで、通常は2倍速(ダブルアクセル)か3倍速(トリプルアクセル)程度の使用にとどめている。「全て遠き理想郷」を体に埋め込んだ時には4倍速(スクエアアクセル)※まで使用したが、それ以上の加速が可能かどうかは不明。<br />※4倍加速時のルビを「square accel」と表記しているが、これは誤りであると思われる。スクエア(square)は「四角、平方(=2乗)」などの意味があるが、「4倍」という意味は(少なくとも我々の世界では)含まれていない。正しくは「クアドラプル(quadruple)」であろう。<br />書籍版の重刷及び星海社文庫版で訂正されているかどうかは不明。Fate/Zeroアニメ版では「スクエア」のままであった。
*起源弾<br />自らの第十二肋骨で作られた礼装魔弾。<br />自らの起源「切断」と「結合」の複合属性(「切って」「嗣ぐ」=切嗣。修復ではなく、紐を切って結び直すようなモノ。そこには結び目が生まれるように、不可逆の変化を意味する)を、相手に発現させる。<br />この弾丸で穿たれた傷は即座に「結合」され、血が出ることもなくまるで古傷のように変化する。ただ、「結合」であって「修復」ではないため、「結合」されたところの元の機能は失われてしまう。<br />この銃弾は相手が魔術で干渉したときに真価を発揮する。弾丸の効果は魔術回路にまで及び、魔術回路は「切断」「結合」される。結果、魔術回路に走っていた魔力は暴走し、術者自身を傷つける。<br />その仕様上相手が強力な魔術を使っていればいるほど殺傷力が上がる(奈須氏の説明によると、RPG的に喩えれば、相手の保有するMP数値がそのまま肉体へのダメージ数値になるようなもの、とのこと)。<br />彼は前もって挑発や陽動を行うことで、相手に最大限の魔力で起源弾を使わせる戦術を用いてきた。<br />魔術的な防御を誘うため、口径には.30-06スプリングフィールド(大口径のライフル弾。個人装備で防ぐには、グレードⅣクラスの防弾装備が必須)を用いて物理手段による防御を封じている。<br />逃げ道を一本残しておきながら、そこに予測不能かつ致命的な罠をおくこのやり口は作中でも「悪辣」と評され、対魔術師兵装としては最高の性能を誇る。<br />材料が材料なだけに、弾数は66発しか作られていない。この内、切嗣は第四次聖杯戦争までに37発を消費。1発の浪費もなく、起源弾によって37人の魔術師を完全破壊してきた。
*起源弾<br />自らの第十二肋骨で作られた礼装魔弾。<br />自らの起源「切断」と「結合」の複合属性(「切って」「嗣ぐ」=切嗣。修復ではなく、紐を切って結び直すようなモノ。そこには結び目が生まれるように、不可逆の変化を意味する)を、相手に発現させる。<br />この弾丸で穿たれた傷は即座に「結合」され、血が出ることもなくまるで古傷のように変化する。ただ、「結合」であって「修復」ではないため、「結合」されたところの元の機能は失われてしまう。<br />この銃弾は相手が魔術で干渉したときに真価を発揮する。弾丸の効果は魔術回路にまで及び、魔術回路は「切断」「結合」される。結果、魔術回路に走っていた魔力は暴走し、術者自身を傷つける。<br />その仕様上相手が強力な魔術を使っていればいるほど殺傷力が上がる(奈須氏の説明によると、RPG的に喩えれば、相手の保有するMP数値がそのまま肉体へのダメージ数値になるようなもの、とのこと)。<br />彼は前もって挑発や陽動を行うことで、相手に最大限の魔力で起源弾を使わせる戦術を用いてきた。<br />魔術的な防御を誘うため、口径には.30-06スプリングフィールド(大口径のライフル弾。個人装備で防ぐには、グレードⅣクラスの防弾装備が必須)を用いて物理手段による防御を封じている。<br />逃げ道を一本残しておきながら、そこに予測不能かつ致命的な罠をおくこのやり口は作中でも「悪辣」と評され、対魔術師兵装としては最高の性能を誇る。<br />材料が材料なだけに、弾数は66発しか作られていない。この内、切嗣は第四次聖杯戦争までに37発を消費。1発の浪費もなく、起源弾によって37人の魔術師を完全破壊してきた。