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| == キャスター == | | == キャスター == |
| *真名:アヴィケブロン | | *真名:アヴィケブロン |
− | *身長:161cm/体重:52kg | + | *身長:161cm / 体重:52kg |
| *属性:秩序・中庸 | | *属性:秩序・中庸 |
| *性別:男性 | | *性別:男性 |
| *イメージカラー:菫色 | | *イメージカラー:菫色 |
| *特技:詩 | | *特技:詩 |
− | *好きなもの:孤独/苦手なもの:衆目 | + | *好きなもの:孤独 / 苦手なもの:衆目 |
| *天敵:ジーク | | *天敵:ジーク |
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− | 「[[クラス (キャスター)|魔術師]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|聖杯大戦]]において、[[ロシェ・フレイン・ユグドミレニア]]によって召喚された。<br>青いマントとボディスーツ、無貌の仮面で身を隠した男。 | + | 「[[キャスター|魔術師]]」の[[サーヴァント]]。 |
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| ;略歴 | | ;略歴 |
− | :真名はアヴィケブロン。またの名をソロモン・ベン・ユダ・イブン・ガビーロール。十一世紀、中世ヨーロッパのルネッサンスの起点となった哲学者の一人であり、「ゴーレム」を極めた[[魔術|魔術師]]。彼はヘブライ語の『受け取る』という単語から「カバラ」という魔術基盤を生み出し、魔術師の世界にも大きな影響を与えた人物。<br>聖杯大戦開始二ヶ月前、[[ヴラド三世 (Apocrypha)|ランサー]]とほぼ同時期に召喚された。<br>マスターであるロシェから、尊敬の念を込めて「先生」と呼ばれている。その後彼と共に城内の工房で、聖杯大戦の兵士として使うゴーレムの生産と宝具の設計・開発に明け暮れる。<br>後に無様な失敗を続けた事で[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]に見限られた[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]から令呪を回収し、捕縛した[[スパルタクス|赤のバーサーカー]]のマスターとなる。<br>決戦においては、[[ケイローン|アーチャー]]を援護して[[アキレウス|赤のライダー]]を戦場から引き離し、ランサーの危機に赤のバーサーカーを向かわせるなど他のサーヴァントの支援に徹する。だが激戦によって手持ちのゴーレムの大半が破壊されたため、空中庭園での戦いでは自ら戦場に赴き、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]の命令で暴走したダーニックを相手に赤のサーヴァント達と共闘する事となった。<br>しかし、自身の目的の為に「黒」陣営を裏切ってマスター権を[[シロウ・コトミネ|シロウ]]に委譲、撤退したルーラーと[[ケイローン|アーチャー]]の追撃に赴く。その途中で元マスターであるロシェを呼び出し、何も知らずに現れた彼を『炉心』にして『王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)』を完成させてミレニア城塞への攻撃を始める。<br>だが直後に駆け付けたアーチャーに倒され、自ら作り出した最高傑作への執念とマスターを裏切った自責の念から自らを『王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)』に吸収させ、'''「黒のサーヴァント」3人目の脱落者'''となる。<br>最後の最後まで誰にも仮面で隠された素顔を見せず、心の内を明かす事もなく、ロシェの後を追うかのように「原初の人間」の内に溶けていった。 | + | :『[[Fate/Apocrypha]]』では[[聖杯戦争|聖杯大戦]]において、[[ロシェ・フレイン・ユグドミレニア]]によって召喚された。<br>聖杯大戦開始二ヶ月前、[[ヴラド三世 (Apocrypha)|ランサー]]とほぼ同時期に召喚された。<br>マスターであるロシェから、尊敬の念を込めて「先生」と呼ばれている。その後彼と共に城内の工房で、聖杯大戦の兵士として使うゴーレムの生産と宝具の設計・開発に明け暮れる。<br>後に無様な失敗を続けた事で[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア|ダーニック]]に見限られた[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]から令呪を回収し、捕縛した[[スパルタクス|赤のバーサーカー]]のマスターとなる。<br>決戦においては、[[ケイローン|アーチャー]]を援護して[[アキレウス|赤のライダー]]を戦場から引き離し、ランサーの危機に赤のバーサーカーを向かわせるなど他のサーヴァントの支援に徹する。だが激戦によって手持ちのゴーレムの大半が破壊されたため、空中庭園での戦いでは自ら戦場に赴き、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]の命令で暴走したダーニックを相手に赤のサーヴァント達と共闘する事となった。<br>しかし、自身の目的の為に「黒」陣営を裏切ってマスター権を[[シロウ・コトミネ|シロウ]]に委譲、撤退したルーラーと[[ケイローン|アーチャー]]の追撃に赴く。その途中で元マスターであるロシェを呼び出し、何も知らずに現れた彼を『炉心』にして『王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)』を完成させてミレニア城塞への攻撃を始める。<br>だが直後に駆け付けたアーチャーに倒され、自ら作り出した最高傑作への執念とマスターを裏切った自責の念から自らを『王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)』に吸収させ、'''「黒のサーヴァント」3人目の脱落者'''となる。<br>最後の最後まで誰にも仮面で隠された素顔を見せず、心の内を明かす事もなく、ロシェの後を追うかのように「原初の人間」の内に溶けていった。 |
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| ;人物 | | ;人物 |
− | :顔も姿も隠しているため、その雰囲気から一見老練な魔術師や気位の高い知識人を思わせるが、予想に反して喋り方は若々しく、一人称は「僕」。<br>極度の厭世家で、必要以上の言葉は一切喋らない。ただ伝承ほど病的な人間嫌いではなく、マスターであるロシェやスポンサーのダーニックとは普通に会話する。<br>とはいえ生前、病のせいで引き籠りがちな生活を送っていたので人付き合いはやはり苦手。中でも子供とはまるで縁がなく、懐かれることなど想像もできなかったので、実はマスターであるロシェが少し苦手だったりする。<br>彼の聖杯への願いは少し複雑で、「己の宝具である『王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)』の完成」。ただ宝具として完成させたのでは「未完成」であり、これにはカバラの考えが大きく影響している。<br>そもそもゴーレムとはカバラの術の一つであり、名は“胎児”や“形作られざるもの”などを意味する。即ち、神が原初の人間の創造した際の秘術を再現するための魔術であり、単に強力な兵器として力を振るうだけの物は決して彼が求める「完成された存在」ではない。<br>『苦難に満ちた我々を、再びエデンの園へと導く偉大なる王』――それこそがアヴィケブロンが究極のゴーレムに求める役割である。その深遠な目的から、常に「より良い宝具(モノ)を作りたい」と願う探究者で、宝具の炉心に使える生贄が[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]しか居ないことを残念に思っていた。だがその在り方は魂や信念、誇りや技を注ぎ込む「職人」とは決定的に異なり、彼の内にあるのは人が信じ仰ぎ見る物、最上の存在を造りだそうという「信仰心」のみである。 | + | :青いマントとボディスーツ、無貌の仮面で身を隠した男。一人称は「僕」。 |
| + | :顔も姿も隠しているため、その雰囲気から一見老練な魔術師や気位の高い知識人を思わせるが、予想に反して喋り方は若々しいものの。極度の厭世家で、必要以上の言葉は一切喋らない。ただ伝承ほど病的な人間嫌いではなく、マスターであるロシェやスポンサーのダーニックとは普通に会話する。<br>とはいえ生前、病のせいで引き籠りがちな生活を送っていたので人付き合いはやはり苦手。中でも子供とはまるで縁がなく、懐かれることなど想像もできなかったので、実はマスターであるロシェが少し苦手だったりする。<br>彼の聖杯への願いは少し複雑で、「己の宝具である『王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)』の完成」。ただ宝具として完成させたのでは「未完成」であり、これにはカバラの考えが大きく影響している。<br>そもそもゴーレムとはカバラの術の一つであり、名は“胎児”や“形作られざるもの”などを意味する。即ち、神が原初の人間の創造した際の秘術を再現するための魔術であり、単に強力な兵器として力を振るうだけの物は決して彼が求める「完成された存在」ではない。<br>『苦難に満ちた我々を、再びエデンの園へと導く偉大なる王』――それこそがアヴィケブロンが究極のゴーレムに求める役割である。その深遠な目的から、常に「より良い宝具(モノ)を作りたい」と願う探究者で、宝具の炉心に使える生贄が[[ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア|ゴルド]]しか居ないことを残念に思っていた。だがその在り方は魂や信念、誇りや技を注ぎ込む「職人」とは決定的に異なり、彼の内にあるのは人が信じ仰ぎ見る物、最上の存在を造りだそうという「信仰心」のみである。 |
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| ;能力 | | ;能力 |
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| ! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 | | ! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考 |
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− | | [[クラス (キャスター)|キャスター]] || [[ロシェ・フレイン・ユグドミレニア|ロシェ・フレイン・<br>ユグドミレニア]] || E || E || D || A || B || A+|| 陣地作成:B<br>道具作成:B+ ||数秘術:B|| style="text-align:left"| | + | | [[キャスター]] || [[ロシェ・フレイン・ユグドミレニア|ロシェ・フレイン・<br>ユグドミレニア]] || E || E || D || A || B || A+|| 陣地作成:B<br>道具作成:B+ ||数秘術:B|| style="text-align:left"| |
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| == 真名:アヴィケブロン == | | == 真名:アヴィケブロン == |
| + | :アヴィケブロン。またの名をソロモン・ベン・ユダ・イブン・ガビーロール。十一世紀、中世ヨーロッパのルネッサンスの起点となった哲学者の一人であり、「ゴーレム」を極めた[[魔術|魔術師]]。 |
| + | :彼はヘブライ語の『受け取る』という単語から「カバラ」という魔術基盤を生み出し、魔術師の世界にも大きな影響を与えた人物。 |
| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
| ;[[Fate/Apocrypha]] | | ;[[Fate/Apocrypha]] |
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| *アヴィケブロンは詩の才能もあり、「ケテル・マルクト」なる詩集も書いた。この名前は宝具に使われている。 | | *アヴィケブロンは詩の才能もあり、「ケテル・マルクト」なる詩集も書いた。この名前は宝具に使われている。 |
| *彼は生涯病弱な人物であったとされる。全身を隠した衣装は、人間嫌いな厭世家ということだけではなく、そういった事情を示しているのだと思われる。 | | *彼は生涯病弱な人物であったとされる。全身を隠した衣装は、人間嫌いな厭世家ということだけではなく、そういった事情を示しているのだと思われる。 |
− | *「キャスターとマスターは仲良し」という、[[クラス (キャスター)|キャスター]]のクラスの法則性を破壊した最初のサーヴァント。<br>「魔術師が自分より優れた魔術師を召喚して使役する」事の矛盾とその危険性は第一作から語られていたが、明確な形で現れたのは今回が初である(しかし、実は『stay night』の頃から[[メディア|キャスター]]はマスターを裏切っていたりする)。 | + | *「キャスターとマスターは仲良し」という、[[キャスター]]のクラスの法則性を破壊した最初のサーヴァント。<br>「魔術師が自分より優れた魔術師を召喚して使役する」事の矛盾とその危険性は第一作から語られていたが、明確な形で現れたのは今回が初である(しかし、実は『stay night』の頃から[[メディア|キャスター]]はマスターを裏切っていたりする)。 |
| *アヴィケブロンが生み出したカバラは占い等にも用いられ現代でも知名度は高く、TYPE-MOON世界では[[蒼崎青子|二]][[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|人]]この魔術系統を操る魔術師が登場している。もっとも、二人とも結構肉弾戦派の魔術師だったりするが(そもそも一人は死徒)。 | | *アヴィケブロンが生み出したカバラは占い等にも用いられ現代でも知名度は高く、TYPE-MOON世界では[[蒼崎青子|二]][[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|人]]この魔術系統を操る魔術師が登場している。もっとも、二人とも結構肉弾戦派の魔術師だったりするが(そもそも一人は死徒)。 |
| *生産工場として使える設備の整った工房にゴーレムの材料となる貴重で特別かつ高価な資源、そしてそれらを継続的に供給するために必要な一定以上の規模の組織的な投資を要求する、資金面でも気の遠くなるほどの負担が掛かるとてつもない金喰い虫なサーヴァントであり、よほど金回りの良い人物や大富豪がマスターでなければまともな運用は到底望めないサーヴァント。<br>そのため、そんな潤沢過ぎる資産も支援も無いマスターからは弱小サーヴァントとして扱われることが殆どだが、逆に言えば十分な資材や設備、それらを満足に揃えるために必要なお金さえあればその分だけ無尽蔵に有能な戦力を生産できるため、組織戦において無類の強さを誇る。<br>そのためまさに「聖杯大戦のためのサーヴァント」<strike>「遠坂マネーイズパワーシステムを地で行くような性能のサーヴァント」</strike>と言える。ダーニックは自身の総資産の三割にも及ぶ大金を拠出して投資に充てるまでして彼を召喚し、聖杯大戦前までに1000体以上のゴーレムを生産させていたが、ダーニックが彼のサーヴァントとしての性質を理解した上で聖杯大戦が始まる何百日も前からゴーレムを作らせる準備を進め、更にこうなる事を予測して事前にゴーレム作りに傾倒しているロシェをマスターに手配していたというならば、流石と言うしかない。 | | *生産工場として使える設備の整った工房にゴーレムの材料となる貴重で特別かつ高価な資源、そしてそれらを継続的に供給するために必要な一定以上の規模の組織的な投資を要求する、資金面でも気の遠くなるほどの負担が掛かるとてつもない金喰い虫なサーヴァントであり、よほど金回りの良い人物や大富豪がマスターでなければまともな運用は到底望めないサーヴァント。<br>そのため、そんな潤沢過ぎる資産も支援も無いマスターからは弱小サーヴァントとして扱われることが殆どだが、逆に言えば十分な資材や設備、それらを満足に揃えるために必要なお金さえあればその分だけ無尽蔵に有能な戦力を生産できるため、組織戦において無類の強さを誇る。<br>そのためまさに「聖杯大戦のためのサーヴァント」<strike>「遠坂マネーイズパワーシステムを地で行くような性能のサーヴァント」</strike>と言える。ダーニックは自身の総資産の三割にも及ぶ大金を拠出して投資に充てるまでして彼を召喚し、聖杯大戦前までに1000体以上のゴーレムを生産させていたが、ダーニックが彼のサーヴァントとしての性質を理解した上で聖杯大戦が始まる何百日も前からゴーレムを作らせる準備を進め、更にこうなる事を予測して事前にゴーレム作りに傾倒しているロシェをマスターに手配していたというならば、流石と言うしかない。 |