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:[[子ギル]]からは「災厄の泥人形」と呼ばれていたが、具体的に何を示しているのかは明言されていない。
 
:[[子ギル]]からは「災厄の泥人形」と呼ばれていたが、具体的に何を示しているのかは明言されていない。
 
:ギルガメッシュ関連で「泥人形」というと[[エルキドゥ]]を思い出すが、「災厄」というフレーズや「匣・甕」を指す「ピトス」という呼び名を考えると、ギリシャの神々によって泥から作られ、プロメテウスの家にあった「あらゆる災厄とたった一つの希望が入っていた甕」(彼女が神から持たされたと匣という説もある)を開いてしまった世界最初の女性'''「パンドラ」'''が思い当たる。
 
:ギルガメッシュ関連で「泥人形」というと[[エルキドゥ]]を思い出すが、「災厄」というフレーズや「匣・甕」を指す「ピトス」という呼び名を考えると、ギリシャの神々によって泥から作られ、プロメテウスの家にあった「あらゆる災厄とたった一つの希望が入っていた甕」(彼女が神から持たされたと匣という説もある)を開いてしまった世界最初の女性'''「パンドラ」'''が思い当たる。
:当然ながら「ピトスをあける」という行為にはマイナスのイメージが付き纏うが、滅び行く世界を救う為に、大量の災厄をばらまくことになろうとも「希望」を手に入れようとしているのであろうか。今後の展開に注目である。
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:当然ながら「ピトスをあける」という行為にはマイナスのイメージが付き纏うが、滅び行く世界を救う為に、大量の災厄をばらまくことになろうとも「希望」を手に入れようとしているのであろうか。
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;パンドラと箱
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:[[子ギル]]からはエリカを「災厄の泥人形」と呼ばれており、エインズワースは黒い立方体を「匣・甕」を指す「ピトス」と呼んでいるが、それこそ世界最初の女性であるパンドラとあらゆる災厄とたった一つの希望が入っていた箱を示している。
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:パンドラは神々によって泥から作られた人間の女性であり、『全ての贈り物』を意味する名の通り、女性としての美貌や知性や魅力を与えられたとされている。神々はパンドラに対し、絶対に開けてはならないと言い含めて箱を渡したが、パンドラは好奇心に勝てず、箱の蓋を開けてしまう。中からあらゆる災いが飛び出し、パンドラは慌てて蓋を閉めるも、既に一つを除いて災厄と絶望は世界中に拡散してしまい、その後人間は疫病や飢餓や争いに苦しめられることになる。唯一箱に残ったものであるエルピスは『希望』『予兆』『未来視』と様々な解釈がある正体不明の何かであり、それが箱から出て行かなかったおかげでかろうじて人間は滅ぼことはなかった。また、凛はソレを『聖杯を超える聖杯』『神代の神々が作った願望器』と仮定される。
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:このように、パンドラと箱は必ずセットで語られる存在であるが、「美遊の世界」ではパンドラが箱を開けていないため、ギリシャ神話の本でパンドラの箱については何も記載されていなかった。エインズワース家はパンドラと箱の情報を遮断すれば、「美遊の世界」の人間では真相にたどり着けず、美遊はおろか世界中を旅したという美遊の兄もパンドラの箱のことを知らなかった。
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:ダリウスの目的はパンドラのカードをエリカに使わせてパンドラの箱を開けようとしているが、当然ながら「ピトスをあける」という行為にはマイナスのイメージが付き纏い、実際五年前に冬木市で起きた災害の原因も箱が引き起こしたものである。
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:滅び行く世界を救う為に、大量の災厄をばらまくことになろうとも「エルピス」を手に入れようとしているのであろうか。仮にソレを果たしたとしても、'''「死と新生」'''というフレーズや'''新たな人類史の一歩をダリウスとエリカで作り上げる'''という時点で嫌な予感しかしない。
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-->今後の展開に注目である。
    
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