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| :『EXTRA CCC』とは異なり、山の外からやってきた医者の治療で回復。山に囚われる事なく下山し幸福な学生時代を送った。 | | :『EXTRA CCC』とは異なり、山の外からやってきた医者の治療で回復。山に囚われる事なく下山し幸福な学生時代を送った。 |
| :年齢は不明だが、礼拝堂に残されていた記録が正しければ、2017年の時点で25歳。 | | :年齢は不明だが、礼拝堂に残されていた記録が正しければ、2017年の時点で25歳。 |
− | :その後持ち前の善性で様々な人々を救うが、成果を上げながら金銭を取らないキアラの方針を快く思わなかった既得権利団体から攻撃を受け、徐々に居場所を失う<ref>だが本人はこの事について全く気にしていないので、その境遇を不幸と感じてはいなかった模様</ref>。 | + | :その後持ち前の善性で様々な人々を救うが、成果を上げながら金銭を取らないキアラの方針を快く思わなかった既得権利団体の攻撃を受け、徐々に居場所を失う<ref>だが本人はこの事について全く気にしておらず、その境遇を不幸とは感じていなかった模様</ref>。 |
| :最終的に海上油田基地セラフィックスに流れ着き、教会で人々の悩みを聞き、解決するセラピストとして勤務するようになった。 | | :最終的に海上油田基地セラフィックスに流れ着き、教会で人々の悩みを聞き、解決するセラピストとして勤務するようになった。 |
− | :仏教徒なのに西洋の教会をあてがわれた時には呆れたものの誠心誠意自らの職務に務めていたが、2017年1月に時間神殿から逃亡しセラフィックスを活動拠点に定めたゼパルに隠れ蓑という形で取り憑かれ、魔神の手先としてセラフィックスを支配する為の傀儡となってしまう。 | + | :仏教徒の身なのに西洋の教会をあてがわれた時には呆れたものの誠心誠意自らの職務に務めていたが、2017年1月に時間神殿から逃亡しセラフィックスを活動拠点に定めたゼパルに隠れ蓑という形で取り憑かれ、魔神の手先としてセラフィックスを支配する為の傀儡となってしまう。 |
| :そんな中、ゼパルが数多ある[[並行世界]]から最も優れ、なおかつ特異な運命にあった『[[Fate/EXTRA CCC|月世界]]』――月の裏側と呼ばれた虚数空間でムーンセルを手に入れたキアラを見つけ出し、これと同期させられた事で脅威的な能力が引き出される。この結果[[海洋油田基地セラフィックス|セラフィックス]]はSE.RA.PHに変換され、キアラも『EXTRA CCC』の自分と同じ運命を辿ることになってしまう。 | | :そんな中、ゼパルが数多ある[[並行世界]]から最も優れ、なおかつ特異な運命にあった『[[Fate/EXTRA CCC|月世界]]』――月の裏側と呼ばれた虚数空間でムーンセルを手に入れたキアラを見つけ出し、これと同期させられた事で脅威的な能力が引き出される。この結果[[海洋油田基地セラフィックス|セラフィックス]]はSE.RA.PHに変換され、キアラも『EXTRA CCC』の自分と同じ運命を辿ることになってしまう。 |
| :即ち、'''己の快楽の為に周囲の人々を徹底的に踏み台'''にするという運命。 | | :即ち、'''己の快楽の為に周囲の人々を徹底的に踏み台'''にするという運命。 |
| :最悪の魔性に目覚めたキアラは精神を病んだセラフィックスの職員達を本格的に自らの狂信者に変え、自身を操っていた筈のゼパルさえ逆に支配する魔人となる。さらにSE.RA.PHに残されていたとある機構を利用し、聖杯戦争と称して大量のサーヴァントを召喚。延々と殺し合いを続ける彼らを栄養源にする事で、いつしか『愛欲』の理を持つ獣、ビーストⅢとして成長してゆく。 | | :最悪の魔性に目覚めたキアラは精神を病んだセラフィックスの職員達を本格的に自らの狂信者に変え、自身を操っていた筈のゼパルさえ逆に支配する魔人となる。さらにSE.RA.PHに残されていたとある機構を利用し、聖杯戦争と称して大量のサーヴァントを召喚。延々と殺し合いを続ける彼らを栄養源にする事で、いつしか『愛欲』の理を持つ獣、ビーストⅢとして成長してゆく。 |
− | :この過程で『EXTRA CCC』のキアラに取り込まれたアルターエゴを分離させ手駒として利用するが、これが後に彼女が敗北する事となった最大の要因のひとつとなる事は知らなかった。 | + | :この過程で『EXTRA CCC』のキアラに取り込まれたアルターエゴを分離させ手駒として利用するが、これが後に彼女が敗北する事となった最大の要因のひとつとなる。 |
− | :そんな状態のSE.RA.PHから発信されたSOSを聞きつけてレイシフトして来た主人公には、当初は既に故人であるマーブルの遺体を隠れ蓑として「マーブル・マッキントッシュ」として振る舞い、共に行動していた。終盤にて唯一の生存者であるアーノルドと共にエミヤ・オルタに銃撃されるものの、これを強引に自身の味方として取り込むが、主人公がエミヤ・オルタを倒した事でついに正体を現した。 | + | :そんな状態のSE.RA.PHから発信されたSOSを聞きつけてレイシフトして来た主人公には、当初は既に故人であるマーブルの遺体を隠れ蓑として「マーブル・マッキントッシュ」として振る舞い、共に行動していた。終盤、唯一の生存者であるアーノルドとエミヤ・オルタの銃撃に遭うものの、これを強引に自身の味方として取り込む。主人公がエミヤ・オルタを倒した事でついに正体を現した。 |
− | :彼女の最終目的はSE.RA.PHと一体化し、地球の内核に到達して星と同化。これを以て人類救済を成すというもの。 | + | :彼女の最終目的はSE.RA.PHと一体化し、地球の内核に到達して星と同化、これを以て人類救済を成すというもの。 |
− | :この計画を阻まんとした主人公達を一度は圧倒するが、BBの90秒分の時間逆行によって取り逃がす。実は一度キアラと戦い敗れるも命からがら逃げ延びていたメルトリリスの報告を受け、BBが密かに作っていた秘密兵器、アンチR-18フィールド『Wisdom Hold Intelligence Powered』───メルトちゃんデスwhipの力を借りて再挑戦した主人公の前に敗北。主人公の勝利を認めながらもSE.RA.PHから主人公たちを切り離し、単独で地球の核へと潜行し始める<ref>この時、SE.RA.PH内の魔神柱の反応も虚数空間から溢れ出す位に増大しており、このままでは爆発増殖して海域一帯が魔神柱の雨で埋め尽くされる。魔神柱を殲滅することは当然現実的ではなく、1秒の間に44本魔神柱を殺さないと間に合わないとされている。…ちなみにこのペースは冠位時間神殿の戦いで管制塔バルバトスが討伐される速度とほぼ同等だったりする。</ref>。 | + | :この計画を阻まんとした主人公達を一度は圧倒するが、BBの90秒分の時間逆行によって取り逃がす。実は一度キアラと戦い敗れるも命からがら逃げ延びていたメルトリリスの報告を受け、BBが密かに作っていた秘密兵器、アンチR-18フィールド『Wisdom Hold Intelligence Powered』───メルトちゃんデスwhipの力を借りて再挑戦した主人公の前に敗北。主人公の勝利を認めながらもSE.RA.PHから主人公たちを切り離し、単独で地球の核へと潜行し始める<ref>この時、SE.RA.PH内の魔神柱の反応も虚数空間から溢れ出すほどに増大しており、時を待たず爆発増殖して海域一帯が魔神柱の雨で埋め尽くされる状況にある。魔神柱を殲滅することは当然現実的ではなく、1秒の間に44本魔神柱を殺さないと間に合わないとされている。…ちなみにこのペースは冠位時間神殿の戦いで管制塔バルバトスが討伐される速度とほぼ同等だったりする。</ref>。 |
− | :だが、これを予見していたメルトリリスが、パッションリップとの合体宝具「ヴァージンレイザー・パラディオン」で捨て身の追撃を行う。これにより致命傷を負い肉体の崩壊が始まるも、メルトリリスを髪で捕縛し、霊基を乗っ取った上で主人公を消し再起を図らんとする<ref>ただしメルトリリスだけでなく、パッションリップとBBのリソースを取り込んでも、ビーストⅢラプチャーに変生したキアラ程の霊気には届かない。</ref>。 | + | :だが、これを予見していたメルトリリスが、パッションリップと放った合体宝具「ヴァージンレイザー・パラディオン」の捨て身の追撃により致命傷を負う。肉体の崩壊が始まるも、メルトリリスを髪で捕縛、霊基を乗っ取った上で主人公を消し再起を図らんとする<ref>ただしメルトリリスのみならずパッションリップとBBのリソースを取り込んでも、ビーストⅢラプチャーに変生したキアラ程の霊気には届かない。</ref>。 |
− | :しかしそれも死に体だった筈の[[エミヤ〔オルタ〕]]の銃撃を受けて失敗。動かせば崩れる腕でメルトリリスを捕まえようとするが、ある起因からくる判断の遅さによって、エミヤオルタがメルトリリスにワイヤーを取り付け離脱させる時間を作ってしまった。その巨体では浮上も叶わず、鉄のように沈みながら分解されて消滅した。 | + | :しかしそれも死に体だった[[エミヤ〔オルタ〕]]の銃撃を受けて失敗。崩れる腕でメルトリリスを捕まえようとするが、ある要因による判断の遅さから、エミヤオルタがメルトリリスにワイヤーを取り付け離脱させる時間を作ってしまう。その巨体では浮上もかなわず、鉄の塊のように沈みながら分解され消滅した。 |
− | :そして散り際に同じ『快楽』から生まれながら、快楽に沈んだ己自身と快楽の湖面から飛んだメルトリリスの違いを見つけようと、自分もまたアルターエゴになる顛末を受け入れるのだった。 | + | :そして散り際に同じ『快楽』から生まれながら、快楽に沈んだ己自身と快楽の湖面から飛んだメルトリリスとの違いを見つけようと、自分もまたアルターエゴとなる顛末を受け入れるのだった。 |
| ;人物 | | ;人物 |
− | :セラフィックスの職員の頃のキアラは紛れもなく聖人であり、実際ゼパルからも「偽りなく聖女」「救世主の器を持ってさえいた」と評されていた。この魔神柱の干渉がなかったら慎ましやかだが幸福な人生を送り、セラフィックスのような小さなコミュニティにおいて、最後まで人々に敬われるに足る人物であることは<ref>竹箒日記でも「ゼパルさえ現れなければセラフィックスの職員たちの荒れた心はキアラに癒やされていた」と語られている。</ref>確かだっただろう。 | + | :セラフィックスの職員の頃のキアラは紛れのない聖人であり、人生を狂わせた当のゼパルからも「偽りなく聖女」「救世主の器を持ってさえいた」と評されていた。この魔神柱の干渉がなかったら慎ましやかだが幸福な人生を送り、セラフィックスのような小さなコミュニティにおいて、最後まで人々に敬われるに足る人物であることは<ref>竹箒日記でも「ゼパルさえ現れなければセラフィックスの職員たちの荒れた心はキアラに癒やされていた」と語られている。</ref>確かだっただろう。 |
− | :しかしゼパルの手で自由意思を剥奪された上善性を封じ込められ、月世界のキアラと同期させられた事でそれと同様の魔性と化してしまったことで全てが暗転してしまう。その後の彼女は狂乱状態に陥ったセラフィックスの人々をみて楽しんだり、SE.RA.PHで召喚されるサーヴァントのマスターを死体がすり切れるくらいに悪夢を見せる形で酷使している<ref>残酷な夢に関しても70回を越えたあたりからカウントをやめたと語っている。</ref>。 | + | :しかしゼパルの手により自由意思を剥奪された上善性を封じ込められ、月世界のキアラと同期させられたことでそれと同様の魔性と化してしまい、全てが暗転してしまう。その後の彼女は狂乱状態に陥ったセラフィックスの人々をみて悦に入ったり、SE.RA.PHで召喚されるサーヴァントのマスターを死体がすり切れるほどに悪夢を見せる形で酷使している<ref>残酷な夢に関しても70回を越えたあたりから数えるのをやめたと語っている。</ref>。 |
− | :彼女は人間を愛する、と心の底から語り、救いたいとも述べていたが、変貌したキアラにとって「人間」とは'''自分だけであり、それ以外の人間は人の形をした獣か虫に過ぎない'''、という自己愛の怪物になってしまった。彼女は誰よりも人間を愛し、そのために他の全ての命を利用する。 | + | :彼女は人間を愛する、と心の底から語り、救いたいとも述べていたが、変貌したキアラは「人間」とは'''自分だけであり、それ以外の人間は人の形をした獣か虫に過ぎない'''、と認識する自己愛の怪物になってしまった。彼女は誰よりも人間を愛し、そのために他の全ての命を利用する。 |
− | :本来なら救世主にだってなれる資質の全てを自分への愛だけで使い潰し、有り余る慈愛も、心を癒す言葉も、美しく見える真心も、全て自分のためだけに使っており、その姿が聖母のようだったから周囲が勘違いしただけにすぎない。 | + | :本来なら救世主にもなれる資質の全てを自分への愛だけで使い潰し、有り余る慈愛も、心を癒す言葉も、美しく見える真心も、全て自分のためだけに使っており、変貌後はその外見が聖母のようと周囲が誤認したに過ぎない。 |
− | :ビーストになった動機も、ゼパルが持っていた時間神殿での戦いの記憶が彼女には夢のようで、「自分も星の数ような英霊たちに責められ殺されたい」と願うが、人の身はおろか魔神の身ではその願いが叶えられないため、という常軌を逸した物。 | + | :ビーストとなった動機も、ゼパルが持っていた時間神殿での戦いの記憶が彼女には夢のように映り、「自分も星の数ような英霊たちに責められ殺されたい」と願ったが、人の身はおろか魔神の身となってもその願いが叶えられない、という常軌を逸した物。 |
| :一方で善性を封じられた影響なのか、CCCにおけるキアラと比較すると、他者に対する言動に悪意が目立ち、諦めの悪さが散見される。 | | :一方で善性を封じられた影響なのか、CCCにおけるキアラと比較すると、他者に対する言動に悪意が目立ち、諦めの悪さが散見される。 |
| :他、学生時代から年上扱いされていたことを気にしており、そこを突かれると感情的になる一面を見せた。 | | :他、学生時代から年上扱いされていたことを気にしており、そこを突かれると感情的になる一面を見せた。 |
| ;能力 | | ;能力 |
− | :ビーストとして未だ蛹である為自由に動けないという制限があり、加えてSE.RA.PHに依存していた為、単独個体の強さに関しては『EXTRA CCC』のキアラには及ばなかった。 | + | :ビーストとして未だ蛹である為自由に動けないという制限、加えてSE.RA.PHに依存していたことから、単独個体の強さに関しては『EXTRA CCC』のキアラには及ばなかった。 |
− | :しかし、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚…五感全てを誘惑し、一つでもその色香に惑えばたちまち相手を妄信的な信徒にする魅了スキル『万色悠滞』や魔性菩薩化するスキル『五蘊黒縄』やビーストのスキル『獣の権能』を有している。『ロゴスイーター』は知性体なら問答無用でテクノブレイクし、欲望あるものはどんな生命体であれ彼女に勝ち目はない。 | + | :しかし、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚…五感全てを誘惑し、一つでもその色香に惑えばたちまち相手を妄信的な信徒にする魅了スキル『万色悠滞』や魔性菩薩化するスキル『五蘊黒縄』を有する他、ビーストとしてのスキル『獣の権能』『ロゴスイーター』は知性体を問答無用で溶かす。欲望あるどんな生命も彼女に勝ち目を持たない。 |
| :実際に初戦では主人公に協力したサーヴァントをいとも簡単に葬って敗北に追い込み、その後の会議でロビンフッドやBBからは「サーヴァントが100騎いても太刀打ちできない」「現状ではビーストⅢを倒すことは困難」と評されていた。 | | :実際に初戦では主人公に協力したサーヴァントをいとも簡単に葬って敗北に追い込み、その後の会議でロビンフッドやBBからは「サーヴァントが100騎いても太刀打ちできない」「現状ではビーストⅢを倒すことは困難」と評されていた。 |
− | :SE.RA.PHにはいくつもの防衛機構があり、その一つであるセンチネルに植えつけられたキアラの因子KPをすべて消去してようやく、キアラの全能に翳りができる。KPを消去された彼女の姿は魔性菩薩としてものから翳りが出た部分を魔神柱の部品で埋め合わせたような姿となっている。 | + | :SE.RA.PHのいくつもの防衛機構の一つであるセンチネルに植えつけられたキアラの因子KPをすべて消去してようやくキアラの全能に翳りができる。KPを消去された彼女の姿は魔性菩薩としての姿から翳りが出た部分を魔神柱の部品で埋め合わせたようなものとなっている。 |
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| ==アルターエゴ== | | ==アルターエゴ== |