差分

406 バイト追加 、 2018年2月9日 (金) 17:11
94行目: 94行目:  
;「…まだ残っていたのか。<br> この座標はもう保たない。遭難する前に退去するがいい。」<br>「そうだ。その点は無念すぎる。<br> だがそのおかげで、私は答えに到達できた。」<br>「“命を惜しみながら死ぬ───”」<br>「それが、“我”を獲得した我に与えられた、最後の救いである。」<br>「だが、貴方は違う。<br> 我は漂流の果てに消滅し、貴方は、闘争の果てに消滅する。」<br>「それが貴方の霊基に刻まれた運命だ。<br> 故に、この先に落ちるのは早すぎる。」<br>「我が灯火、我が彼岸。<br> 我が漂流の終わりを看取った狂戦士よ。」<br>「戦い続けるがいい。<br> 決して救われぬと知りながら、誠のために。」<br>「それが私という悪を一時でもすくい上げた貴方への罰であり、私という命の、最後の願いである。」
 
;「…まだ残っていたのか。<br> この座標はもう保たない。遭難する前に退去するがいい。」<br>「そうだ。その点は無念すぎる。<br> だがそのおかげで、私は答えに到達できた。」<br>「“命を惜しみながら死ぬ───”」<br>「それが、“我”を獲得した我に与えられた、最後の救いである。」<br>「だが、貴方は違う。<br> 我は漂流の果てに消滅し、貴方は、闘争の果てに消滅する。」<br>「それが貴方の霊基に刻まれた運命だ。<br> 故に、この先に落ちるのは早すぎる。」<br>「我が灯火、我が彼岸。<br> 我が漂流の終わりを看取った狂戦士よ。」<br>「戦い続けるがいい。<br> 決して救われぬと知りながら、誠のために。」<br>「それが私という悪を一時でもすくい上げた貴方への罰であり、私という命の、最後の願いである。」
 
:[[土方歳三]]に向けた遺言。この時、土方からは最初こそ「道連れならまだ分かるが」と返されたが、なおも土方の誠を動かし、進ませるきっかけになる言葉を贈った。
 
:[[土方歳三]]に向けた遺言。この時、土方からは最初こそ「道連れならまだ分かるが」と返されたが、なおも土方の誠を動かし、進ませるきっかけになる言葉を贈った。
 +
:また、彼が至った結論というのは
 +
;「逃走には二種類ある。目的のない逃走と、目的のある逃走だ。一般に前者を浮遊と呼び、後者を飛行と呼ぶ。」<br>「我々は背負った罪によって道を選ぶのではなく、選んだ道で罪を背負うべきだからだ」
 +
:という蒼崎橙子の台詞への強いオマージュを感じさせる。
    
== メモ ==
 
== メモ ==
4

回編集