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ただし、空想具現化が変化させることのできるのは自身(精霊)と自然物のみという制限があり、自然から離れてしまった、例えば人工物を変化させることはできないが、固有結界にはその制限はない。
 
ただし、空想具現化が変化させることのできるのは自身(精霊)と自然物のみという制限があり、自然から離れてしまった、例えば人工物を変化させることはできないが、固有結界にはその制限はない。
   −
本来は悪魔が持つ異界常識であるが、長い時間を掛けて「固有結界」を形成する魔術が確立され、人間も一部のトップカテゴリーが使用可能となっている。<br>
+
『月姫読本』によると本来は悪魔が持つ異界常識であるが、長い時間を経て心象風景を形にする魔術が確立され、上級術者の一部が固有結界に辿り着いた。<br>
[[魔法]]に最も近い[[魔術]]とされ、[[魔術協会]]では禁呪のカテゴリーに入り、魔術師たちにとっては最大級の奥義であり、魔術の到達点のひとつとも言われる。
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[[魔法]]に最も近い[[魔術]]とされ、[[魔術協会]]では禁呪のカテゴリーに入り、魔術師たちにとっては最大級の奥義であり、魔術の到達点のひとつとも言われる。<br>
 +
魔術理論"世界卵"を使い、殻の部分はそのままに内外、つまり現実と心象風景を入れ替える。『Fate/complete material Ⅲ』曰く卵の中に閉じ込められた世界ということでこの理論の名が付いた。
    
だが固有結界は現実に出来た「染み」であり、世界に対する「異物」ないし「矛盾」。精霊種が作ったものでもない限り、顕現した心象風景という「異世界」には世界からの修正が働く。現在の世界を(一部だが)壊しているため、[[抑止力]]による排斥対象となるわけである。<br>
 
だが固有結界は現実に出来た「染み」であり、世界に対する「異物」ないし「矛盾」。精霊種が作ったものでもない限り、顕現した心象風景という「異世界」には世界からの修正が働く。現在の世界を(一部だが)壊しているため、[[抑止力]]による排斥対象となるわけである。<br>
 
このため、維持には莫大な魔力を要し、大魔術師でも数分、二十七祖クラスの[[死徒]]でも数時間しか維持することはできない。<br>
 
このため、維持には莫大な魔力を要し、大魔術師でも数分、二十七祖クラスの[[死徒]]でも数時間しか維持することはできない。<br>
一方で、「持って生まれた肉体と外界との遮断」は概念的に最も無理がないことを利用し、結界の範囲を自らの体内に限定するという手法をとることで、長時間の展開も可能である。この方法は[[衛宮切嗣|固有結界以外にも転用が効く]]。
+
一方で、「持って生まれた肉体と外界との遮断」は概念的に最も無理がないことを利用し、結界の範囲を自らの体内に限定するという手法をとることで、長時間の展開も可能である。
    
== 固有結界リスト ==
 
== 固有結界リスト ==
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=== 月姫・MELTY BLOOD ===
 
=== 月姫・MELTY BLOOD ===
 +
;オーバーロード(過負荷)
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:術者:[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]
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:名称は[http://www.typemoon.org/etc/rank/rank2/rank2-0.html 第2回人気投票]で、効果は[http://www.typemoon.org/etc/rank/rank4/chara4-4.htm 第4回人気投票]で明かされた。発現中に使う魔術全てにスクウェアが掛かり、効果を倍加させる。さつきルートでの真ロアならば発動できる様だ。
 +
:MBAAのラストアーク「空洞航路・十七転生」では、発動時に「オーバーロード・ゲマトリア」という台詞がある。どうやら数秘紋を固有結界で強化しているらしい。
 +
:TYPE-MOONネタバレ掲示板にて幻のさつきルートで使うと語られた。しかしこの掲示板は現在では閉鎖されており確認はできない。
 +
<!--出典が見付かりませんでしたので一旦コメントアウトします。
 +
:転生先の肉体はどれも初代ほどのスペックを持っておらず、そのため初代以外に発動できた肉体はなかったらしい。そのため『月姫』本編では出番はない。
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 +
 +
;枯渇庭園
 +
:術者:[[弓塚さつき]]
 +
:『MELTY BLOOD』で登場。この名はオミットされた月姫さつきルートにおけるシーンタイトルの一つでもある。
 +
:展開した空間の魔力を枯渇させ消滅させる。生存に魔力を必要とする精霊種、戦闘に魔力を用いる魔術師の天敵とも言える地形効果。世界から切り離されつつある生物、大気の魔力をあまり使用しない人間などには激的な効果はない。
 +
:なお、「消滅」であって、失われた魔力がさつきに還元されるわけではない。
 +
:『MELTY BLOOD』の技描写では、発動時に美しい庭園の中にその場を移されるが、その庭園は次第に枯渇していく。エイプリルフール企画にて登場した際には自然の魔力であるマナだけでなく、人間が体内で作り出す魔力とされるオドにも効果を発揮しており、シオンの保有魔力を瞬くに消滅させて消耗させていた。またゲーム・エイプリルフール企画共に制御は出来ておらず、半ば暴走のような感じで発動している。
 +
 
;獣王の巣
 
;獣王の巣
 
:術者:[[ネロ・カオス]]
 
:術者:[[ネロ・カオス]]
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:自身の体内を固有結界としているため、[[抑止力]]による修正を受けないという特性がある。
 
:自身の体内を固有結界としているため、[[抑止力]]による修正を受けないという特性がある。
   −
;オーバーロード
+
;千年城ブリュンスタッド
:術者:[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン]]
+
:術者:[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]
:過負荷の名の通り、魔力の過剰供給を行なうことで使用する魔術の効果が倍化する「スクウェア」状態にする、らしい。
+
:ブリュンスタッドの名を冠した二体の真祖のみが空想具現化で作りあげることができる。オリジナルを作った初代城主は既に消滅。現在の城はそれを模倣したものであり、城主は[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]
:転生先の肉体はどれも初代ほどのスペックを持っておらず、そのため初代以外に発動できた肉体はなかったらしい。そのため『月姫』本編では出番はなく、第2回人気投票で名称が明らかにされた。第4回人気投票では、幻のさつきルートで使用することが明らかにされた。
+
:本来は上下関係など存在しない真祖にあって、この「千年城ブリュンスタッド」の具現化が王族の条件である。
:MBAAのラストアーク「空洞航路・十七転生」では、発動時に「オーバーロード・ゲマトリア」という台詞がある。どうやら数秘紋を固有結界で強化しているらしい。
  −
 
  −
;枯渇庭園
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:術者:[[弓塚さつき]]
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:『MELTY BLOOD』で登場。この名はオミットされた月姫さつきルートにおけるシーンタイトルの一つでもある。
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:展開した空間の魔力を枯渇させ消滅させる。生存に魔力を必要とする精霊種、戦闘に魔力を用いる魔術師の天敵とも言える地形効果。世界から切り離されつつある生物、大気の魔力をあまり使用しない人間などには激的な効果はない。
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:なお、「消滅」であって、失われた魔力がさつきに還元されるわけではない。
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:『MELTY BLOOD』の技描写では、発動時に美しい庭園の中にその場を移されるが、その庭園は次第に枯渇していく。エイプリルフール企画にて登場した際には自然の魔力であるマナだけでなく、人間が体内で作り出す魔力とされるオドにも効果を発揮しており、シオンの保有魔力を瞬くに消滅させて消耗させていた。またゲーム・エイプリルフール企画共に制御は出来ておらず、半ば暴走のような感じで発動している。
      
;タタリ
 
;タタリ
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:後に「本人が固有結界そのものであり、マスターの夢見た姿として具現する英霊」というよく似た存在が登場している。それに準えるなら、「本人が固有結界そのものであり、特定コミュニティ内の人間が恐れた姿として具現する存在」といったところか。
 
:後に「本人が固有結界そのものであり、マスターの夢見た姿として具現する英霊」というよく似た存在が登場している。それに準えるなら、「本人が固有結界そのものであり、特定コミュニティ内の人間が恐れた姿として具現する存在」といったところか。
   −
;千年城ブリュンスタッド
+
=== Fate ===
:術者:[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]
+
殆どが[[サーヴァント]]の持つ能力であり、[[宝具]]と扱われている。
:ブリュンスタッドの名を冠した二体真祖のみが空想具現化で作りあげることができる。オリジナルを作った初代城主は既に消滅。現在の城はそれを模倣したものであり、城主は[[アルクェイド・ブリュンスタッド]]
+
 
:本来は上下関係など存在しない真祖にあって、この「千年城ブリュンスタッド」の具現化が王族の条件である。
+
;王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)
 +
:術者:[[イスカンダル]]
 +
 
 +
;戴冠の時来たれり、基は全てを始めるもの(アルス・パウリナ)
 +
:術者:[[ソロモン]]、[[ゲーティア]]
   −
=== Fate ===
+
;千夜一夜物語(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)
[[サーヴァント]]の持つ能力であるため、ほぼ全てが[[宝具]]という扱いになっている。
+
:術者:[[シェヘラザード]]
    
;無限の剣製(Unlimited Blade Works/アンリミテッドブレイドワークス)
 
;無限の剣製(Unlimited Blade Works/アンリミテッドブレイドワークス)
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:士郎の物は、赤い空と赤土の荒野。
 
:士郎の物は、赤い空と赤土の荒野。
 
:「美遊世界」の士郎の物は、吹雪に満ちた闇夜の雪原。
 
:「美遊世界」の士郎の物は、吹雪に満ちた闇夜の雪原。
 +
:;無<del>限</del>の剣製(アンリミテッド・ロストワークス)
 +
::術者:[[エミヤ〔オルタ〕]]
   −
;王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)
+
;王冠:叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)
:術者:[[イスカンダル]]
+
:術者:[[アヴィケブロン]]
   −
;誰かの為の物語(ナーサリー・ライム)
+
;屍山血河の死合舞台
:術者:[[ナーサリーライム]]
+
:術者:[[宝蔵院胤舜|ランサー・プルガトリオ]]、[[巴御前|アーチャー・インフェルノ]]、[[蘆屋道満|キャスター・リンボ]]、[[望月千代女|アサシン・パライソ]]、[[源頼光|ライダー・黒縄地獄]]、[[酒呑童子|バーサーカー・衆合地獄]]、[[柳生但馬守宗矩|セイバー・エンピレオ]]
 +
:英霊剣豪が展開する固有結界。敗北せし者の魂を取り込み喰らう。
   −
;名無しの森
+
;島原地獄絵巻
:術者:[[ナーサリーライム]]
+
:術者 : [[天草四郎時貞 (剪定事象)]]
   −
;王冠:叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)
+
;無限の道場(タイガー・魔方陣)
:術者:[[アヴィケブロン]]
+
:術者:[[藤村大河#バリエーション|タイガ]]
 
  −
;光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)
  −
:術者:[[オジマンディアス]]
      
;第六天魔王波旬(だいろくてんまおうはじゅん)
 
;第六天魔王波旬(だいろくてんまおうはじゅん)
 
:術者:[[織田信長]]
 
:術者:[[織田信長]]
 +
:;第六天魔王波旬~夏盛~(ノブナガ・THE・ロックンロール)
 +
::術者:[[織田信長〔バーサーカー〕]]
 +
::固有結界の限定開放状態。
    
;絢爛なりし灰燼世界(ディメンジョン・オブ・スチーム)
 
;絢爛なりし灰燼世界(ディメンジョン・オブ・スチーム)
 
:術者:[[チャールズ・バベッジ]]
 
:術者:[[チャールズ・バベッジ]]
   −
; 名称不明
+
;誰かの為の物語(ナーサリー・ライム)
:術者:[[ファースト・レディ]]→[[エレナ・ブラヴァツキー|魔法の少女導師
+
:術者:[[ナーサリーライム]]
マハトマ♀エレナ]]
     −
;戴冠の時来たれり、基は全てを始めるもの(アルス・パウリナ)
+
;名無しの森
:術者:[[ソロモン]]、[[ゲーティア]]
+
:術者:[[ナーサリーライム]]
    
;BBチャンネル出張版
 
;BBチャンネル出張版
 
:術者:[[BB (Grand Order)]]、[[BB/GO]]
 
:術者:[[BB (Grand Order)]]、[[BB/GO]]
   −
;千夜一夜物語(アルフ・ライラ・ワ・ライラ)
+
;禁断なる狂宴(メタボ・ピグレッツ)
:術者:[[シェヘラザード]]
+
:術者 : [[キルケー]]
   −
;島原地獄絵巻
+
;光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)
:術者 : [[天草四郎時貞 (剪定事象)]]
+
:術者:[[オジマンディアス]]
 +
:『蒼銀のフラグメンツ』、『Fate/Grand Order』では固有結界とされている一方で、『Fate/Grand Order material IV』では「固有結界に類する、最大の切り札」とやや曖昧に表現されている。
   −
;屍山血河の死合舞台
+
;名称不明
:術者:[[宝蔵院胤舜|ランサー・プルガトリオ]]、[[巴御前|アーチャー・インフェルノ]][[蘆屋道満|キャスター・リンボ]]、[[望月千代女|アサシン・パライソ]]、[[源頼光|ライダー・黒縄地獄]]、[[酒呑童子|バーサーカー・衆合地獄]]、[[柳生但馬守宗矩|セイバー・エンピレオ]]
+
:術者:[[ファースト・レディ]][[エレナ・ブラヴァツキー|魔法の少女導師 マハトマ♀エレナ]]
:英霊剣豪が展開する固有結界。敗北せし者の魂を取り込み喰らう。
  −
 
  −
;禁断なる狂宴(メタボ・ピグレッツ)
  −
:術者 : [[キルケー]]
      
=== 未登場キャラクター ===
 
=== 未登場キャラクター ===
139行目: 151行目:  
各能力の詳細は、術者であるそれぞれのキャラクターのページにて。
 
各能力の詳細は、術者であるそれぞれのキャラクターのページにて。
   −
;小川マンション・奉納殿六十四層
+
;招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
:術者:[[荒耶宗蓮]]
+
:術者:[[ネロ・クラウディウス]]
:矛盾する螺旋。太極図の伽藍。荒耶による太極の体現。固有結界を持たない荒耶が人工的に作り上げた、彼の心情風景の具現化させた建物。
+
:己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼女が自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。自分の心象風景を具現した異界を一時的に世界に上書きして作り出す、固有結界とは似て非なる大魔術であり、自身が生前設計した劇場や建造物を魔力で再現し、彼女にとって有利に働く戦場を作り出す。世界を書き換える固有結界とは異なり、世界の上に一から建築するために、長時間展開・維持できる。
:荒耶は一流の結界使いであったが、固有結界には至れなかった。
+
:この宝具は彼女の想像力によるもので、それを強化するには、原点となる「黄金劇場」を豪華に作り直し、その姿を彼女の脳裏に刻む必要がある。
:内部の模様や塗装、エレベーターの捻じれ等魔術的以外にも入念な細工が施されており、入居者の精神をすり減らす仕組みとなっている。
+
:展開されている間、閉じ込められた敵は弱体化し、建造物をカスタマイズすれば形や機能も変更できる。わかりやすく言えば、建築過程を無視し建造物を投影、その中であれば自分の定めたルールを発動できる。亜種として工芸品を作り上げるための「白銀工房」、料理勝負をするための「灼熱厨房」があるらしい。
:崩壊寸前の30世帯の家族を集め、家庭崩壊を後押しし全員死ぬように仕向ける。その後、荒耶が大別した64通りの死に方を人形に再現させ続ける。まわりくどい構造をした十階建てのマンションで、設計の半分は[[蒼崎橙子]]が行っており(依頼されただけで荒耶が関わっていることは知らなかった)、人形制作には[[コルネリウス・アルバ]]も関わっている。
  −
:この中での荒耶はどこからどこへでも空間を越えての移動ができる。他にも空間を圧縮したり、擬似的に無限の空間を造り、そこに式を閉じ込めたりもした。
     −
;偽固有結界・ぐるぐる翡翠ワールド
+
;万古不易の迷宮(ケイオス・ラビュリントス)
:術者:[[翡翠]]
+
:術者:[[アステリオス]]
:『[[MELTY BLOOD]]』でのラストアーク。
+
:世界の下側に作り出される、固有結界に限りなく近い大魔術。
:使用すると画面が大量の誤字で埋まる。相手はダメージを受けないが、キー入力の上下左右が一定時間反転する。
      
;固有時制御
 
;固有時制御
158行目: 167行目:  
:問言は「time alter 〇〇 accel(加速)またはstagnate(停滞)」。〇〇には倍率を示す単語が入る。
 
:問言は「time alter 〇〇 accel(加速)またはstagnate(停滞)」。〇〇には倍率を示す単語が入る。
 
:なお、固有時制御を解除した後に世界からの「修正力」が働くため、反動によって身体に相当の負担がかかる。この弱点のせいで、通常は2倍速(ダブルアクセル)か3倍速(トリプルアクセル)程度の使用にとどめている。「全て遠き理想郷」を体に埋め込んだ時には4倍速(スクエアアクセル)まで使用したが、それ以上の加速が可能かどうかは不明。
 
:なお、固有時制御を解除した後に世界からの「修正力」が働くため、反動によって身体に相当の負担がかかる。この弱点のせいで、通常は2倍速(ダブルアクセル)か3倍速(トリプルアクセル)程度の使用にとどめている。「全て遠き理想郷」を体に埋め込んだ時には4倍速(スクエアアクセル)まで使用したが、それ以上の加速が可能かどうかは不明。
 +
:『Fate/stay night』にアーチャーがキャスターが固有時制御を使っているのではないかと疑う場面があることから固有結界では無いと思われていた。
 +
:『Fate/Zero』で時間操作は固有結界の一種であり、これを体内に限定することで発動を簡単にしたものが固有時制御とされた。アニメ版及び漫画版ではより単純に固有時制御は固有結界の体内展開であると述べられている。
    
;水晶渓谷
 
;水晶渓谷
 
:術者:[[ORT]]
 
:術者:[[ORT]]
 
:詳細不明。「侵食固有結界」。おぞましくも美しい、異星風景の侵略。地球を異星に塗り替える侵略者(インベイダー)。そこに居るだけで物理法則を改竄し、もともと[[ORT]]の住んでいた環境に変化させる。
 
:詳細不明。「侵食固有結界」。おぞましくも美しい、異星風景の侵略。地球を異星に塗り替える侵略者(インベイダー)。そこに居るだけで物理法則を改竄し、もともと[[ORT]]の住んでいた環境に変化させる。
 +
 +
;穢れを漱げ、青く美しきナイル(スネフェル・イオテル・ナイル)
 +
:術者:[[ニトクリス〔アサシン〕]]
 +
:固有結界と似て非なる大魔術。
    
;SE.RA.PH(セラフ)
 
;SE.RA.PH(セラフ)
167行目: 182行目:  
:霊子虚構世界。ムーンセル内に作られた、聖杯戦争の舞台となる仮想現実世界。ムーンセル・オートマトンが有する規格外の計算処理能力を利用して作られた世界であり、[[レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ|レオ]]の説明によれば、「予選の学校と同様に、本戦の学園、アリーナ、そして、マスター同士が雌雄を決する決戦場。これらも全て、聖杯がその桁外れな魔力を元に作り出した、個別の固有結界なのです」とのこと。
 
:霊子虚構世界。ムーンセル内に作られた、聖杯戦争の舞台となる仮想現実世界。ムーンセル・オートマトンが有する規格外の計算処理能力を利用して作られた世界であり、[[レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ|レオ]]の説明によれば、「予選の学校と同様に、本戦の学園、アリーナ、そして、マスター同士が雌雄を決する決戦場。これらも全て、聖杯がその桁外れな魔力を元に作り出した、個別の固有結界なのです」とのこと。
 
:レオは「聖杯が作り出した」と言っているが、魔術師の性能を競い合うトライアルでしかなかった生存競争を、最後まで生き残った一人だけを想像もできぬ領域にまで成長させる熾烈な聖杯戦争へと作り変えたのはトワイスであるため、あるいはトワイスのものと言えるかもしれない。
 
:レオは「聖杯が作り出した」と言っているが、魔術師の性能を競い合うトライアルでしかなかった生存競争を、最後まで生き残った一人だけを想像もできぬ領域にまで成長させる熾烈な聖杯戦争へと作り変えたのはトワイスであるため、あるいはトワイスのものと言えるかもしれない。
 +
 +
;宙駆ける星の穂先(ディアトレコーン・アステール・ロンケーイ)
 +
:術者:[[アキレウス]]
 +
:魔術原理的にはほぼ「招き蕩う黄金劇場」と同一の固有結界と似て非なる大魔術。
 +
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;偽固有結界・ぐるぐる翡翠ワールド
 +
:術者:[[翡翠]]
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:『[[MELTY BLOOD]]』でのラストアーク。
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:使用すると画面が大量の誤字で埋まる。相手はダメージを受けないが、キー入力の上下左右が一定時間反転する。
 +
 +
;白鷺城の百鬼八天堂様(はくろじょうのひゃっきはちてんどうさま)
 +
:術者:[[刑部姫]]
 +
:固有結界と似て非なる大魔術。
    
;腑海林
 
;腑海林
 
:術者:[[アインナッシュ]]
 
:術者:[[アインナッシュ]]
 
:「生きた森」と呼ばれる正体不明の謎の固有結界。実態は吸血の性質を得た幻想種であり、固有結界ではない。
 
:「生きた森」と呼ばれる正体不明の謎の固有結界。実態は吸血の性質を得た幻想種であり、固有結界ではない。
 +
 +
;奉納殿六十四層
 +
:術者:[[荒耶宗蓮]]
 +
:矛盾する螺旋。太極図の伽藍。荒耶による太極の体現。固有結界を持たない荒耶が小川マンションに具現化させた、彼の心情風景。結界名は用語集にて明かされた。
 +
:荒耶は一流の結界使いであったが、固有結界には至れなかった。
 +
:内部の模様や塗装、エレベーターの捻じれ等魔術的以外にも入念な細工が施されており、入居者の精神をすり減らす仕組みとなっている。
 +
:崩壊寸前の30世帯の家族を集め、家庭崩壊を後押しし全員死ぬように仕向ける。その後、荒耶が大別した64通りの死に方を人形に再現させ続ける。まわりくどい構造をした十階建てのマンションで、設計の半分は[[蒼崎橙子]]が行っており(依頼されただけで荒耶が関わっていることは知らなかった)、人形制作には[[コルネリウス・アルバ]]も関わっている。
 +
:この中での荒耶はどこからどこへでも空間を越えての移動ができる。他にも空間を圧縮したり、擬似的に無限の空間を造り、そこに式を閉じ込めたりもした。
 +
 +
;[[ポール・バニヤン]]の自意識
 +
:術者:[[ポール・バニヤン]]
 +
:『オール・ザ・ステイツメン! ~マンガで分かる合衆国開拓史~』で発生した特異点。
 +
:生命が存在し自我を持った人々が暮らしている、夢や幻想ではなく確かに存在する世界。
 +
:本来なら[[ポール・バニヤン]]の霊格ではこれほどの固有結界を維持できないが、[[ポール・バニヤン]]を生み出す際に混ぜられた[[聖杯]]によって維持を可能としていた。
    
;真夏の雪原
 
;真夏の雪原
 
:術者:[[白レン]]
 
:術者:[[白レン]]
 
:夢結界。固有結界であるとは明言されていないが、心象世界であるとされており、白レン自身が「固有結界タタリ」の残滓であることもあり、固有結界ではないかという説もある。
 
:夢結界。固有結界であるとは明言されていないが、心象世界であるとされており、白レン自身が「固有結界タタリ」の残滓であることもあり、固有結界ではないかという説もある。
  −
;招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
  −
:術者:[[ネロ・クラウディウス]]
  −
:己の願望を達成させる絶対皇帝圏。生前の彼女が自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。自分の心象風景を具現した異界を一時的に世界に上書きして作り出す、固有結界とは似て非なる大魔術であり、自身が生前設計した劇場や建造物を魔力で再現し、彼女にとって有利に働く戦場を作り出す。世界を書き換える固有結界とは異なり、世界の上に一から建築するために、長時間展開・維持できる。
  −
:この宝具は彼女の想像力によるもので、それを強化するには、原点となる「黄金劇場」を豪華に作り直し、その姿を彼女の脳裏に刻む必要がある。
  −
:展開されている間、閉じ込められた敵は弱体化し、建造物をカスタマイズすれば形や機能も変更できる。わかりやすく言えば、建築過程を無視し建造物を投影、その中であれば自分の定めたルールを発動できる。亜種として工芸品を作り上げるための「白銀工房」、料理勝負をするための「灼熱厨房」があるらしい。
  −
  −
;宙駆ける星の穂先(ディアトレコーン・アステール・ロンケーイ)
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:術者:[[アキレウス]]
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:魔術原理的にはほぼ「招き蕩う黄金劇場」と同一の固有結界と似て非なる大魔術。
      
;紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)
 
;紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)
193行目: 225行目:  
:ランクEXなのは彼女が「打ち砕くべき」と思ったものしか打ち砕けないという単純な破壊力では計測が出来ない特性のためだが、その威力は聖杯と接続したシロウの捨て:身の攻撃ですらも相殺することは能わず、大聖杯の八割以上を破壊した。
 
:ランクEXなのは彼女が「打ち砕くべき」と思ったものしか打ち砕けないという単純な破壊力では計測が出来ない特性のためだが、その威力は聖杯と接続したシロウの捨て:身の攻撃ですらも相殺することは能わず、大聖杯の八割以上を破壊した。
 
:『Fate/EXTELLA』では、システムの関係上攻撃宝具として転用しやすいこちらが採用されているが、使用後は設定通りしっかりと使用後に消滅、もとい強制的にHP0になる。令呪かインストールスキルで復活させない(できない)と、たとえこれでステージのボスを倒してもゲームオーバーになってしまう。
 
:『Fate/EXTELLA』では、システムの関係上攻撃宝具として転用しやすいこちらが採用されているが、使用後は設定通りしっかりと使用後に消滅、もとい強制的にHP0になる。令呪かインストールスキルで復活させない(できない)と、たとえこれでステージのボスを倒してもゲームオーバーになってしまう。
  −
;万古不易の迷宮(ケイオス・ラビュリントス)
  −
:術者:[[アステリオス]]
  −
:世界の下側に作り出される、固有結界に限りなく近い大魔術。
  −
  −
;[[ポール・バニヤン]]の自意識
  −
:術者:[[ポール・バニヤン]]
  −
:『オール・ザ・ステイツメン! ~マンガで分かる合衆国開拓史~』で発生した特異点。
  −
:生命が存在し自我を持った人々が暮らしている、夢や幻想ではなく確かに存在する世界。
  −
:本来なら[[ポール・バニヤン]]の霊格ではこれほどの固有結界を維持できないが、[[ポール・バニヤン]]を生み出す際に混ぜられた[[聖杯]]によって維持を可能としていた。
  −
  −
;穢れを漱げ、青く美しきナイル(スネフェル・イオテル・ナイル)
  −
:術者:[[ニトクリス〔アサシン〕]]
  −
:固有結界と似て非なる大魔術。
  −
  −
;第六天魔王波旬~夏盛~(ノブナガ・THE・ロックンロール)
  −
:術者:[[織田信長〔バーサーカー〕]]
  −
:固有結界の限定開放状態。
  −
  −
;白鷺城の百鬼八天堂様(はくろじょうのひゃっきはちてんどうさま)
  −
:術者:[[刑部姫]]
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:固有結界と似て非なる大魔術。
      
== メモ ==
 
== メモ ==
*[[衛宮矩賢]]が固有結界を用いて根源へ到達しようとし、時間が足りないことから死徒化を模索して、自身は無理でも切嗣に望みを託そうとしたことから、固有結界の術式は魔術として継承が可能なようである。
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*固有結界は継承できる。この為、『[[トラぶる花札道中記]]』ではイリヤがタイガの固有結界を奪おうと目論んでいた。
**だが、「術者の心象風景を具現化する」「結界の形は思うままに決定できない」「術者のただ一つの内面を形にするだけであり、それを術者の意志によって手を加えて自由にはできない」という点に関してどういう対策をとるつもりだったのかには触れられていない。<br>矩賢が目指したのは「固有結界の中で時間流を無限に加速させ、宇宙の終焉を観測すること」であって、「時間流を加速させる固有結界を生成すること」ではないので、固有結界さえ成せれば内容はどうでもよかったのかも知れない。
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**『Fate/Zero material』によると衛宮家の魔術は「世界によって干渉されない固有結界の内側において時間の流れを加速あるいは停滞させる」というもので、固有結界の継承の例として挙げられることもある。
**固有結界が継承可能については[[トラぶる花札道中記]]のイリヤが同様の発言をタイガに向かって言っている。
   
*『[[Fate/Zero]]』にて、未遠川に出現した巨大海魔を、ライダーが固有結界「王の軍勢」に取り込むというシーンがある。その際、「王の軍勢」の内部での戦いは描写されず、残った登場人物達で巨大海魔の対策を練る、という描かれ方をした。<br>この時、「王の軍勢」の中に入ったライダーと巨大海魔は、その場から消失している。障壁のようなものが出現して固有結界の範囲を区切っているということはなく、まるで世界から消失したかのような描写がされている。<br>展開した「王の軍勢」内部からは外界を認識できなくなる。また同様に、外界から結界の内部を認識・干渉できなくなる模様。ただしマスターとサーヴァント間のパスは繋がったままであり、完全に断絶したわけでもないらしい(位相のずれた固有結界内部での戦闘による魔力変動がなんとなく感じ取れる模様)。<br>これが「王の軍勢」に固有の現象なのか、固有結界全般に当てはまるのかは不明。
 
*『[[Fate/Zero]]』にて、未遠川に出現した巨大海魔を、ライダーが固有結界「王の軍勢」に取り込むというシーンがある。その際、「王の軍勢」の内部での戦いは描写されず、残った登場人物達で巨大海魔の対策を練る、という描かれ方をした。<br>この時、「王の軍勢」の中に入ったライダーと巨大海魔は、その場から消失している。障壁のようなものが出現して固有結界の範囲を区切っているということはなく、まるで世界から消失したかのような描写がされている。<br>展開した「王の軍勢」内部からは外界を認識できなくなる。また同様に、外界から結界の内部を認識・干渉できなくなる模様。ただしマスターとサーヴァント間のパスは繋がったままであり、完全に断絶したわけでもないらしい(位相のずれた固有結界内部での戦闘による魔力変動がなんとなく感じ取れる模様)。<br>これが「王の軍勢」に固有の現象なのか、固有結界全般に当てはまるのかは不明。
 
**固有結界内部の術者と外部の術者のパスが繋がったままの描写としてはこの他にもUBWでの遠坂凛と衛宮士郎の例がある。
 
**固有結界内部の術者と外部の術者のパスが繋がったままの描写としてはこの他にもUBWでの遠坂凛と衛宮士郎の例がある。
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