差分

編集の要約なし
5行目: 5行目:  
*CV:増谷康紀(死徒ズェピアのもの)
 
*CV:増谷康紀(死徒ズェピアのもの)
   −
[[死徒|死徒二十七祖]]第十三位、「タタリ」「ワラキアの夜」「存在するが誰も見たことがないモノ」「現象」。<br>特に多量の血を摂取するところから「飲血鬼」と呼ばれることもある。<br>本来は名などなく、ただ通り名がささやかれるのみ。
+
:[[死徒|死徒二十七祖]]第十三位、「タタリ」「ワラキアの夜」「存在するが誰も見たことがないモノ」「現象」。
 +
:特に多量の血を摂取するところから「飲血鬼」と呼ばれることもある。
 +
:本来は名などなく、ただ通り名がささやかれるのみ。
    
;略歴
 
;略歴
:もともとは「ズェピア・エルトナム・オベローン」という名前の[[魔術|錬金術師]]。[[シオン・エルトナム・アトラシア]]の三代前の祖先(曾祖父)に当たる人物で、五百年前の[[アトラス院]]で院長を務めた天才錬金術師。<br>未来を求めるという過程で初代アトラシアが辿り着いた「人類滅亡」に、彼もまた辿り着いてしまう。それに抗おうと数多の策を講じて実行に移そうとするも、その悉くが失敗に終わる。覆す方法を模索し続けるもその度に「より明確な滅亡」という計算結果を見せつけられ、最後には発狂してしまった。<br>死徒となって自身の存在を強化したズェピアは滅亡回避のために第六法を目指すも敗北、肉体は消滅し、構築していた霊子が霧散する。しかし、それ以前に完成させた「タタリの駆動式」と「霊子の航海図」、[[アルトルージュ・ブリュンスタッド]]と交わした「契約」他多数の保険により、意識も記憶もへったくれもない霊子たちを留めて漂流させることに成功、自身を現象へと変える。<br>現在の彼は「特定の時間・地域に[[固有結界]]タタリを展開する現象(人々の噂や不安を元にそれを様々な形で具現化する)」であり、タタリとして虐殺を行ないつつ、より強大な存在である[[真祖]]の肉体を得て再び第六法に挑もうとしている。<br>「ワラキアの夜」という通り名の由来となった15世紀のワラキアを皮切りに、幾度か顕現。一度前は3年前のイタリア。自分を滅ぼしにきた[[リーズバイフェ・ストリンドヴァリ]]とシオンを返り討ちに仕留めた。シオンから吸血し、彼女を半死徒に変えている。そして日本三咲町へと舞台を移す。
+
:もともとは「ズェピア・エルトナム・オベローン」という名前の[[魔術|錬金術師]]。[[シオン・エルトナム・アトラシア]]の三代前の祖先(曾祖父)に当たる人物で、五百年前の[[アトラス院]]で院長を務めた天才錬金術師。
 +
:未来を求めるという過程で初代アトラシアが辿り着いた「人類滅亡」に、彼もまた辿り着いてしまう。それに抗おうと数多の策を講じて実行に移そうとするも、その悉くが失敗に終わる。覆す方法を模索し続けるもその度に「より明確な滅亡」という計算結果を見せつけられ、最後には発狂してしまった。
 +
:死徒となって自身の存在を強化したズェピアは滅亡回避のために第六法を目指すも敗北、肉体は消滅し、構築していた霊子が霧散する。しかし、それ以前に完成させた「タタリの駆動式」と「霊子の航海図」、[[アルトルージュ・ブリュンスタッド]]と交わした「契約」他多数の保険により、意識も記憶もへったくれもない霊子たちを留めて漂流させることに成功、自身を現象へと変える。<br>現在の彼は「特定の時間・地域に[[固有結界]]タタリを展開する現象(人々の噂や不安を元にそれを様々な形で具現化する)」であり、タタリとして虐殺を行ないつつ、より強大な存在である[[真祖]]の肉体を得て再び第六法に挑もうとしている。
 +
:「ワラキアの夜」という通り名の由来となった15世紀のワラキアを皮切りに、幾度か顕現。一度前は3年前のイタリア。自分を滅ぼしにきた[[リーズバイフェ・ストリンドヴァリ]]とシオンを返り討ちに仕留めた。シオンから吸血し、彼女を半死徒に変えている。そして日本三咲町へと舞台を移す。
    
;人物
 
;人物
:「現象」であり、人の枠を棄ててしまっているため確たる性格は持たない。人々の不安を元に具現化する固有結界『タタリ』が死徒タタリそのものである。<br>ワラキアの夜(死徒ズェピア)の姿をしている場合には彼の性格を反映し、紳士的な振る舞いをしつつも狂笑を唐突に始める、真性の狂人。理性的な研究者であると同時に、狂ってしまった知識人でもある。なお、発狂の元は初代アトラシアの導いた解の回避。彼が数々の方策を打ち出し、八方手を尽くしても、その結果彼がはじき出した解答は必ず「人類の滅亡」であったことに対して抱いた絶望からである。<br>自身の具現化能力「(その一帯を恐怖に陥れるもの限定であるが)何者にでもなれる」ことになぞらえたのか、元来の性格・趣味なのかは不明だが、自分を舞台監督にたとえ、「カット」「キャスト」「幕と行こう」など、何かと舞台演劇になぞらえた凝った言い回しを好む。
+
:「現象」であり、人の枠を棄ててしまっているため確たる性格は持たない。人々の不安を元に具現化する固有結界『タタリ』が死徒タタリそのものである。
 +
:ワラキアの夜(死徒ズェピア)の姿をしている場合には彼の性格を反映し、紳士的な振る舞いをしつつも狂笑を唐突に始める、真性の狂人。理性的な研究者であると同時に、狂ってしまった知識人でもある。なお、発狂の元は初代アトラシアの導いた解の回避。彼が数々の方策を打ち出し、八方手を尽くしても、その結果彼がはじき出した解答は必ず「人類の滅亡」であったことに対して抱いた絶望からである。
 +
:自身の具現化能力「(その一帯を恐怖に陥れるもの限定であるが)何者にでもなれる」ことになぞらえたのか、元来の性格・趣味なのかは不明だが、自分を舞台監督にたとえ、「カット」「キャスト」「幕と行こう」など、何かと舞台演劇になぞらえた凝った言い回しを好む。
    
;能力
 
;能力
:偽証と証明の支配者。[[固有結界]]に分類される、噂や不安を具現化する能力を持つ。<br>正式な名称は決まっておらず、「タタリ」という通称で呼ばれることがほとんど。<br>「死徒ズェピア」は既に滅んでおり、あくまでも現象であるが故に永遠を得ている。台風が消えてもまた発生するように、噂の出所(即ち、人間)が存在する限り、根絶は難しい。彼自身が「一夜限りの夢舞台」と言う通り、固有結界が顕現できるのは一夜限りだが、例えその地域でタタリを討伐しても「そこにいたタタリ」が消えるだけで、時が満ちれば、また駆動式に応じた地域に再びタタリが出現する。<br>[[直死の魔眼]]を持ってしても「具現化したタタリ」は殺せるが、「現象・タタリ」を殺すことができなかった。<br>アルトルージュと交わした契約終了の期限は「千年後の朱い月」。これと遭遇するまで彼はタタリという現象であり続ける。<br>
+
:偽証と証明の支配者。[[固有結界]]に分類される、噂や不安を具現化する能力を持つ。
タタリとなる前から魔術系統は同じだったようで、コミック版MBでは、魔力を注ぎ込むことで悪性情報を物質化したり、エーテライトを介して相手の精神をクラッキングするなどの技を見せた。
+
:正式な名称は決まっておらず、「タタリ」という通称で呼ばれることがほとんど。
 +
:「死徒ズェピア」は既に滅んでおり、あくまでも現象であるが故に永遠を得ている。台風が消えてもまた発生するように、噂の出所(即ち、人間)が存在する限り、根絶は難しい。彼自身が「一夜限りの夢舞台」と言う通り、固有結界が顕現できるのは一夜限りだが、例えその地域でタタリを討伐しても「そこにいたタタリ」が消えるだけで、時が満ちれば、また駆動式に応じた地域に再びタタリが出現する。
 +
:[[直死の魔眼]]を持ってしても「具現化したタタリ」は殺せるが、「現象・タタリ」を殺すことができなかった。
 +
:アルトルージュと交わした契約終了の期限は「千年後の朱い月」。これと遭遇するまで彼はタタリという現象であり続ける。
 +
:タタリとなる前から魔術系統は同じだったようで、コミック版MBでは、魔力を注ぎ込むことで悪性情報を物質化したり、エーテライトを介して相手の精神をクラッキングするなどの技を見せた。
    
=== [[固有結界]] ===
 
=== [[固有結界]] ===
 
;タタリ
 
;タタリ
:周囲の人間の心のカタチをカタチにする固有結界。<br>ある周期で出現する現象であり、特定コミュニティ内の人間(それに匹敵する知能を持つ者を含む)の噂・不安を煽って増大、集束させ、その内容を元に、不安や恐れのイメージを具現化、自身に転写して顕現し、噂通りの能力を持つ吸血鬼「タタリ」として具現化する。出現したタタリはその一定地域内を殲滅する。<br>簡単に言えば、'''噂やら都市伝説を広め、イメージされた通りの姿・能力に変身することができるという能力'''。記憶も含めて本物と寸分違わぬ偽物を作り出すことも可能で、存在しないはずの者、既に死んだ者がタタリの夜に登場しているのもそれが理由。<br>具現化される噂や都市伝説に制限はなく、場合によっては「願い」めいたものもその対象となりうる。しかし、「具現化」=「吸血鬼タタリの(嗜好・知識を取り戻した上での)復活」であるため、具現化された話がどんなものでも「発生源の住人を皆殺しにする」ものに変えられてしまう。<br>タタリである死徒ズェピアは既にこの世に存在せず、「タタリ」も一晩しか持たないが、出現したタタリを退けようとも、起動式の条件さえ満たせば再び出現できるため、永遠に存在し続ける。<br>「術者の心象風景で」現実世界を塗りつぶすわけではないため、厳密には固有結界の定義から外れてしまうが、詳細は不明。
+
:周囲の人間の心のカタチをカタチにする固有結界。
 +
:ある周期で出現する現象であり、特定コミュニティ内の人間(それに匹敵する知能を持つ者を含む)の噂・不安を煽って増大、集束させ、その内容を元に、不安や恐れのイメージを具現化、自身に転写して顕現し、噂通りの能力を持つ吸血鬼「タタリ」として具現化する。出現したタタリはその一定地域内を殲滅する。
 +
:簡単に言えば、'''噂やら都市伝説を広め、イメージされた通りの姿・能力に変身することができるという能力'''。記憶も含めて本物と寸分違わぬ偽物を作り出すことも可能で、存在しないはずの者、既に死んだ者がタタリの夜に登場しているのもそれが理由。
 +
:具現化される噂や都市伝説に制限はなく、場合によっては「願い」めいたものもその対象となりうる。しかし、「具現化」=「吸血鬼タタリの(嗜好・知識を取り戻した上での)復活」であるため、具現化された話がどんなものでも「発生源の住人を皆殺しにする」ものに変えられてしまう。
 +
:タタリである死徒ズェピアは既にこの世に存在せず、「タタリ」も一晩しか持たないが、出現したタタリを退けようとも、起動式の条件さえ満たせば再び出現できるため、永遠に存在し続ける。
 +
:「術者の心象風景で」現実世界を塗りつぶすわけではないため、厳密には固有結界の定義から外れてしまうが、詳細は不明。
    
=== ワラキアの夜 ===
 
=== ワラキアの夜 ===
タタリの別名。<br>「タタリ」となって初めて出現した場所が15世紀のワラキア公国(現在のルーマニア)であったことからつけられたもの。<br>一般に「死徒ズェピア」の姿で描かれる。
+
:タタリの別名。
 +
:「タタリ」となって初めて出現した場所が15世紀のワラキア公国(現在のルーマニア)であったことからつけられたもの。
 +
:一般に「死徒ズェピア」の姿で描かれる。
   −
混同されることも多いが、現象タタリと死徒ズェピアは完全に別物となっており、本来ならばタタリがズェピアの姿をとることは絶対になかった。<br>にもかかわらず、「死徒ズェピア型のワラキア」「死徒ズェピア」がMELTY BLOODシリーズに現れるのは、他の吸血鬼が(彼自身は望まない)干渉を行なったため。本人からしてみれば屈辱以外の何者でもない。
+
:混同されることも多いが、現象タタリと死徒ズェピアは完全に別物となっており、本来ならばタタリがズェピアの姿をとることは絶対になかった。
 +
:にもかかわらず、「死徒ズェピア型のワラキア」「死徒ズェピア」がMELTY BLOODシリーズに現れるのは、他の吸血鬼が(彼自身は望まない)干渉を行なったため。本人からしてみれば屈辱以外の何者でもない。
    
=== 作中で彼が「なった」もの ===
 
=== 作中で彼が「なった」もの ===
45行目: 64行目:  
:ズェピアとして参戦。軋間紅摩なども併せて具現化させている。
 
:ズェピアとして参戦。軋間紅摩なども併せて具現化させている。
 
;MELTY BLOOD Actress Again
 
;MELTY BLOOD Actress Again
:自身のルートではオシリスに演算されて出されたという自覚のある監督・脚本家として参戦(本人曰く、「舞台ジャックされた」)。<br>それ以外のルートでは中ボス以下の三下脇役。
+
:自身のルートではオシリスに演算されて出されたという自覚のある監督・脚本家として参戦(本人曰く、「舞台ジャックされた」)。
 +
:それ以外のルートでは中ボス以下の三下脇役。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
68行目: 88行目:     
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
;「―――ハ、ハハハハハハ。そうかそうか、そうか至らぬか。<br> 何千年タタリを続けようと貴様には至れぬというのか朱い月よ!!!<br> だが!滅びぬ!私は滅びぬぞ。たとえ今宵が私の果てだとしても。<br> 貴様を仕留めれば嘘も消えよう。元よりこの方法(タタリ)で至らぬとあらば真夏の夜の夢もこれまで。<br> 貴様を飲みつくしその力を持って次の手段を講じよう!!! 我が名はワラキアの夜 現象と成った不滅の存在だ!!!」
+
;「―――ハ、ハハハハハハ。そうかそうか、そうか至らぬか。<br> 何千年タタリを続けようと貴様には至れぬというのか朱い月よ!!!<br> だが! 滅びぬ! 私は滅びぬぞ。たとえ今宵が私の果てだとしても。<br> 貴様を仕留めれば嘘も消えよう。元よりこの方法(タタリ)で至らぬとあらば真夏の夜の夢もこれまで。<br> 貴様を飲みつくしその力を持って次の手段を講じよう!!! 我が名はワラキアの夜。現象と成った不滅の存在だ!!!」
:
     −
;「ツマラナイツマラナイ!人間ナンテツマラナイ!<br> 自滅シロ自滅シロ ツマラナイナラ自滅シロ!」
+
;「キ―――キキ、キキキキキキキキキ……!!<br> ツマラナイツマラナイ! 人間ナンテツマラナイ!<br> 自滅シロ自滅シロ、ツマラナイナラ自滅シロ!」
:
     −
;「開幕直後より鮮血乱舞。烏合迎合の果て名優の奮戦は荼毘に伏す!<br> 廻せ廻せ廻せ廻せ廻せ廻せェェェ!!」<br>「鼠よ回せ!秒針を逆しまに、誕生を逆しまに、世界を逆しまに!<br> 廻せ廻せ廻せ廻せ廻せ廻せェェェ!!」
+
;「開幕直後より鮮血乱舞。烏合迎合の果て名優の奮戦は荼毘に伏す!<br> 廻せ廻せ廻せ廻せ廻せ廻せェェェ!!」
 +
;「鼠よ回せ! 秒針を逆しまに、誕生を逆しまに、世界を逆しまに!<br> 廻せ廻せ廻せ廻せ廻せ廻せェェェ!!」
 
:ラストアーク(必殺技)。
 
:ラストアーク(必殺技)。
    
;「蛮脳ハ改革シ衆生コレニ賛同スルコト一千年。学ビ食シ生カシ殺シ称エル事サラニ一千。<br> 麗シキカナ、毒素ツイニ四肢ヲ侵シ汝ラヲ畜生ヘ進化進化進化セシメン……!」
 
;「蛮脳ハ改革シ衆生コレニ賛同スルコト一千年。学ビ食シ生カシ殺シ称エル事サラニ一千。<br> 麗シキカナ、毒素ツイニ四肢ヲ侵シ汝ラヲ畜生ヘ進化進化進化セシメン……!」
:
      
;「嗚呼――見ルモ無惨ナ悲シ嬉シ、聞クモ無体ナ弁明謝罪……!<br> 謳エ汝ラ蝿音ノ如ク、木ッ端芥ノ華ノ生命!」
 
;「嗚呼――見ルモ無惨ナ悲シ嬉シ、聞クモ無体ナ弁明謝罪……!<br> 謳エ汝ラ蝿音ノ如ク、木ッ端芥ノ華ノ生命!」
:
      
;「ループループループループループループループループ……!<br> 登レ登レ数多ノ嘆キ、救エ掬エヌ華ノ生命!<br> ゴ笑覧アレ虚構ノ現実、周リ巡ッテ行キ着ク先ハ、真ッ逆様ニ落チル結末!」
 
;「ループループループループループループループループ……!<br> 登レ登レ数多ノ嘆キ、救エ掬エヌ華ノ生命!<br> ゴ笑覧アレ虚構ノ現実、周リ巡ッテ行キ着ク先ハ、真ッ逆様ニ落チル結末!」
:
     −
;「ヒ、ヒヒヒ、平伏ス土下座ル末路ワヌ!<br> 切開無惨ニモ失敗シ無能名声栄光罪状<br> コレ弐オイテ騎士ノ勲章ヲ我ニ我ニ我ニ与エ脳ハ腐敗シ魂魄初回ヨリ既ニ無ク<br> 第二生産、第二生産、第二生産、大量出荷!魂魄ノ華 爛ト枯レ、杯ノ蜜ハ腐乱<br> ト成熟ヲ謳イ例外ナク全テニ配給、嗚呼、是即無価値ニ候…………!!」
+
;「ヒ、ヒヒヒ、平伏ス土下座ル末路ワヌ!<br> 切開無惨ニモ失敗シ無能名声栄光罪状<br> コレ弐オイテ騎士ノ勲章ヲ我ニ我ニ我ニ与エ脳ハ腐敗シ魂魄初回ヨリ既ニ無ク<br> 第二生産、第二生産、第二生産、大量出荷! 魂魄ノ華 爛ト枯レ、杯ノ蜜ハ腐乱ト成熟ヲ謳イ例外ナク全テニ配給、嗚呼、是即無価値ニ候…………!!」
 
:
 
:
   −
;「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br> ―――――――――――――――――――――――――――――それはね、シオン。答えを見たからだよ」<br> (中略)<br>「キ……キキ、キキキキキキキ!タベロタベロタベロタベロ、骨ノ髄マデ食イ尽クセ!<br> 救いナンテありはシナイ娯楽なんてアリハしない、ツマらないツマラナイ、人間ナンテツマラナイ! <br> ツマラナイクダラナイ、ウバイアイコロシアイ!ソウシテ自滅シロ自滅シロ、ツマラナイナラ自滅シロ! <br> キ、キキ、キキキ、キキキキキキキキキキキキキ―――キキ、キ、キ。<br> ひ。ひひひ、あははははははは!<br> ソウダ、ワタシ、ワタしハ、そウ―――ただ、計算しきれぬ未来こそガ、欲しかった―――」
+
;「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<br> ―――――――――――――――――――――――――――――それはね、シオン。答えを見たからだよ」
:シオンのストーリーモードでワラキアの夜を倒したとき、<br>アルクェイドと志貴に滅ぼされ、崩れ行く中でとっくの昔に壊れた理性での返答。人類を救おうとし続けた結果狂って多くの人を殺し、悪となりはしたものの、単純な「悪役」とは云いがたい側面を持っていることがわかる。<br>省略した部分にはシオンとのやり取りと、非常に長いワラキアの独白が入る。
+
; (中略)
 +
;「キ……キキ、キキキキキキキ!タベロタベロタベロタベロ、骨ノ髄マデ食イ尽クセ!<br> 救いナンテありはシナイ娯楽なんてアリハしない、ツマらないツマラナイ、人間ナンテツマラナイ! <br> ツマラナイクダラナイ、ウバイアイコロシアイ!ソウシテ自滅シロ自滅シロ、ツマラナイナラ自滅シロ! <br> キ、キキ、キキキ、キキキキキキキキキキキキキ―――キキ、キ、キ。<br> ひ。ひひひ、あははははははは!<br> ソウダ、ワタシ、ワタしハ、そウ―――ただ、計算しきれぬ未来こそガ、欲しかった―――」
 +
:シオンのストーリーモードでワラキアの夜を倒したとき、アルクェイドと志貴に滅ぼされ、崩れ行く中でとっくの昔に壊れた理性での返答。人類を救おうとし続けた結果狂って多くの人を殺し、悪となりはしたものの、単純な「悪役」とは云いがたい側面を持っていることがわかる。
 +
:省略した部分にはシオンとのやり取りと、非常に長いワラキアの独白が入る。
   −
;「カットカットカットカットォォォ!ダメだなシオン君。<br> 君はアレか?ハムか?大根か?ソーセージかね?」
+
;「カットカットカットカットォォォ!ダメだなシオン君。<br> 君はアレか? ハムか? 大根か? ソーセージかね?」
:おまけボイス。<br>ハム、大根ともに「役者」が続く言葉。どちらも「ヘタクソな役者」を意味する。自分を監督に見立てる彼のことだから、動きの批判を役者批判と引っ掛けたのだろう。……でも、ソーセージって……?
+
:おまけボイス。
 +
:ハム、大根ともに「役者」が続く言葉。どちらも「ヘタクソな役者」を意味する。自分を監督に見立てる彼のことだから、動きの批判を役者批判と引っ掛けたのだろう。……でも、ソーセージって……?
 
::補足
 
::補足
 
:::大根役者:大根が食あたりを起こしにくいことから「当たらない(=売れない)」役者 他、諸説存在する。
 
:::大根役者:大根が食あたりを起こしにくいことから「当たらない(=売れない)」役者 他、諸説存在する。
99行目: 119行目:     
;「ふむ、知らぬは本人ばかりなり、か。<br> たった今壊してしまったが、じっくりと鏡を見てみたまえ。この世のモノとは思えぬ悪鬼に会える」
 
;「ふむ、知らぬは本人ばかりなり、か。<br> たった今壊してしまったが、じっくりと鏡を見てみたまえ。この世のモノとは思えぬ悪鬼に会える」
:「ReAct」最終戦、自分は他の魔法使いと違って人間だという蒼崎青子に対して。
+
:『Re・Act』最終戦、自分は他の魔法使いと違って人間だという蒼崎青子に対して。
 
:いつものように皮肉全開の台詞回しで青子をマジギレさせた。……だが、後々考えるとこの言い方でもまだ穏当だったのかもしれない。
 
:いつものように皮肉全開の台詞回しで青子をマジギレさせた。……だが、後々考えるとこの言い方でもまだ穏当だったのかもしれない。
   −
;「まずまずの脚本、と言いたいが……少々マンネリズムがすぎるのではないかな?
+
;「まずまずの脚本、と言いたいが……少々マンネリズムがすぎるのではないかな?<br> いかに二十七祖の一角とはいえ、彼を中盤に添えるのはやり尽くされた後だからね。」
; いかに二十七祖の一角とはいえ、彼を中盤に添えるのはやり尽くされた後だからね。」
+
:『AA』で、ネロ・カオスへの勝利セリフ。まさかのメタ発言にして自虐ネタである。
:「AA」で、ネロ・カオスへの勝利セリフ。まさかのメタ発言にして自虐ネタである。
     −
;「いや、それがな。どうにもこのカタチでいるのが長すぎたようだ。今はひどく我が儘になっていてね。」<br>「特に―――間違った<ruby><rb>物語</rb><rt>シナリオ</rt></ruby>を前にすると、批評を抑えられないらしい。」<br>「本来、人の脚本に口をだすほど無粋ではないのだがね、今回は特別だ。タタリの名を冠している以上、検閲は厳しくさせてもらおう。」
+
;「いや、それがな。どうにもこのカタチでいるのが長すぎたようだ。今はひどく我が儘になっていてね。」
:脚本家としてのこだわりを感じる言葉。ちなみに白レンの時は、「役者」に口出しはしたが、「脚本」には口出ししなかった。<br>むしろ「悪くない脚本だ。子供向けと侮るなかれ、この童話には洒脱と狂気、克服できぬ滑稽さがある。 自らのユメで潰れる人間には、相応しい物語だ。」とか言ってるあたり、脚本自体は気に入っていたのかも知れない。
+
;「特に―――間違った<ruby><rb>物語</rb><rt>シナリオ</rt></ruby>を前にすると、批評を抑えられないらしい。」
 +
;「本来、人の脚本に口をだすほど無粋ではないのだがね、今回は特別だ。タタリの名を冠している以上、検閲は厳しくさせてもらおう。」
 +
:脚本家としてのこだわりを感じる言葉。ちなみに白レンの時は、「役者」に口出しはしたが、「脚本」には口出ししなかった。
 +
:むしろ「悪くない脚本だ。子供向けと侮るなかれ、この童話には洒脱と狂気、克服できぬ滑稽さがある。 自らのユメで潰れる人間には、相応しい物語だ。」とか言ってるあたり、脚本自体は気に入っていたのかも知れない。
    
;「フィナーレとはかくあるべし。<br> それが悲劇にしろ喜劇にしろ、終焉は華やかであるべきだ。」
 
;「フィナーレとはかくあるべし。<br> それが悲劇にしろ喜劇にしろ、終焉は華やかであるべきだ。」
115行目: 137行目:  
:吸血鬼シオン戦でのセリフ。<br>飲血鬼とまで呼ばれる彼らしい台詞だが、人間は2リットルの血液を失うと失血死するため「たった」どころの話ではない。
 
:吸血鬼シオン戦でのセリフ。<br>飲血鬼とまで呼ばれる彼らしい台詞だが、人間は2リットルの血液を失うと失血死するため「たった」どころの話ではない。
   −
;「は―――はは、はははははははは!」<br>「何を言い出すかと思えば、私以外にタタリがいると?<br> 盾に守られていただけの痛みモノが何を言い出すのかと思えば!」<br>「全く―――実に筋が通っている!」
+
;「は―――はは、はははははははは!」
 +
;「何を言い出すかと思えば、私以外にタタリがいると?<br> 盾に守られていただけの痛みモノが何を言い出すのかと思えば!」
 +
;「全く―――実に筋が通っている!」
 
:リーズバイフェ戦での台詞。
 
:リーズバイフェ戦での台詞。
  
365

回編集