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=== 魔術基盤 ===
 
=== 魔術基盤 ===
魔術系統によって「世界に刻み付けられた」大魔術式。既に世界に定められたルールであり、人々の信仰がカタチとなったもの。人の意思、集合無意識、信仰心によって「世界に刻み付けられる」もの。<br>各門派ごとによって取り仕切られている基盤(システム)。ここに各々の魔術師が魔術回路を通じて繋がることで命令(コマンド)を送り、基盤が受理、予め作られていた機能(プログラム)が実行される、という流れになっている。<br>この時必要とされる、電力に相当するものが魔力である。<br />門派ごとに違いはあるものの、基本的には「術者の体内、もしくは外界に満ちた魔力」を、魔術という技に変換するシステム。
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魔術の各流派が世界に刻み付けた魔術理論。既に世界に定められたルールであり、人々の信仰がカタチとなったもの。人の意思、集合無意識、信仰心によって「世界に刻み付けられる」もの。<br>各門派ごとによって取り仕切られている基盤(システム)。ここに各々の魔術師が魔術回路を通じて繋がることで命令(コマンド)を送り、基盤が受理、予め作られていた機能(プログラム)が実行される、という流れになっている。<br>この時必要とされる、電力に相当するものが魔力である。<br>門派ごとに違いはあるものの、基本的には「術者の体内、もしくは外界に満ちた魔力」を、魔術という技に変換するシステム。魔術式を含むからか、大魔術式とも呼ばれる。
    
「信仰心」と言っても宗教的な信徒であることを示すのではなく、「知名度」に言い換えられる。<br>神秘(魔術)が「ある」と信じられることによって、世界がそれを許容する。<br>ここで、「ある」と信じるということは、それが「確信」である必要はない。例えば、「幽霊」という神秘の存在について、現代の人間の大半は否定的な意見を持っている。しかし、現代の科学では「ない」とも言い切れない。「ひょっとしたらあるかも」という考えは、無意識のどこかにある。そういった「疑念」的なものも、信仰心には含まれる。<br>信仰心の反対は「無知」。幽霊の存在自体を知らない、ということのみが、信仰心を産まない。
 
「信仰心」と言っても宗教的な信徒であることを示すのではなく、「知名度」に言い換えられる。<br>神秘(魔術)が「ある」と信じられることによって、世界がそれを許容する。<br>ここで、「ある」と信じるということは、それが「確信」である必要はない。例えば、「幽霊」という神秘の存在について、現代の人間の大半は否定的な意見を持っている。しかし、現代の科学では「ない」とも言い切れない。「ひょっとしたらあるかも」という考えは、無意識のどこかにある。そういった「疑念」的なものも、信仰心には含まれる。<br>信仰心の反対は「無知」。幽霊の存在自体を知らない、ということのみが、信仰心を産まない。
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*十以上の小節を以って簡易的な儀式と為す瞬間契約(テンカウント)
 
*十以上の小節を以って簡易的な儀式と為す瞬間契約(テンカウント)
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[[ガンド]]や[[魔眼]]などがシングルアクションに相当する。なお、詠唱は魔術師として成長することで短縮可能である。どの程度までの短縮が可能かは明記されていないが、宝石魔術のように何らかの媒体を使用することでほぼ一小節の詠唱でAランクの魔術行使もできる。
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[[ガンド]]や[[魔眼]]などが一工程に相当する。なお、詠唱は魔術師として成長することで短縮可能である。どの程度までの短縮が可能かは明記されていないが、宝石魔術のように何らかの媒体を使用することでほぼ一小節の詠唱でAランクの魔術行使もできる。
[[セミラミス]]のように、魔法陣を複数用意等の準備をすればAランクを超える魔術を行使することも可能ではあるが、通常魔力は強力な分、その際に要するマナ等から感知され易くなり、宝具でのバックアップでもない限り実戦レベルでそれほどの魔術を多用するのは無理がある。<br />そのため、現代魔術師が戦闘で使用出来るのはAランク魔術が上限と言える。
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[[セミラミス]]のように、魔法陣を複数用意等の準備をすればAランクを超える魔術を行使することも可能ではあるが、通常魔力は強力な分、その際に要するマナ等から感知され易くなり、宝具でのバックアップでもない限り実戦レベルでそれほどの魔術を多用するのは無理がある。<br>そのため、現代魔術師が戦闘で使用出来るのはAランク魔術が上限と言える。
 
 
 
 
    
== 各種魔術 ==
 
== 各種魔術 ==
 
作中で使われている代表的な魔術。
 
作中で使われている代表的な魔術。
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===黒魔術(ウィッチクラフト)===
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魔術系統の1つ。生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。<br>その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。また「呪術」に非常に近い性質を持つ。<br>使用者は[[周瀬律架]]、[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]、[[沙条綾香]]、[[玲瓏館美沙夜]]など。また、[[メイ・リデル・アーシェロット]]も近代黒魔術という魔術系統を扱う。
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=== 死霊魔術(ネクロマンシー) ===
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魔術系統の1つ。読んで字のごとく死体と共に発展してきた魔術。<br>会得する者は先ず、己の「死」を見つめる所から修練を開始する。自分自身に幻術をかけ、肉体が腐乱していく様を幾度となく観察する。そして鏡越しに見ていた自分が朽ち果てていく姿から「死」を見つめ、「死」を抱き、命が「死」と共にある事を知り、最終的に「死」を統べることを目標とする。<br>シンプルな用途としては死者を食屍鬼に作り変え、死体を継ぎ接ぎして生み出した怪物を蘇生させて使役する。この魔術を操る[[獅子劫界離]]は魔術使いとして研鑽を積んでおり、魔術師の死体や魔獣の屍から礼装を作り出す。<br>元々、この魔術は研究する上でも大量の死体を必要とし、一流の死霊魔術師は革命やクーデターで大量虐殺が行われると狂喜乱舞して死体を掻き集める事が宿命と言われ、古来から常に戦場で危険と共に在ったとされる。
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=== ルーン魔術 ===
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魔術系統の1つ。ルーンを用いた魔術。<br>詳細は「[[ルーン魔術]]」を参照。
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==== ガンド ====
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ルーン魔術の1つ。北欧に伝わる呪いが起源。対象を人差し指で指差し呪うことで、病いを与える。<br>詳細は「[[ガンド]]」を参照。
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=== 錬金術 ===
 
=== 錬金術 ===
万物、物質の流転をテーマとする学問。<br>詳細は「[[錬金術]]」を参照。
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魔術系統の1つ。万物、物質の流転をテーマとする学問。<br>詳細は「[[錬金術]]」を参照。
    
=== 強化 ===
 
=== 強化 ===
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本来は失われたオリジナルを数分間だけ自分の時間軸に映し出して代用する魔術であり、外見だけのレンタル<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ"/>。投影した道具はオリジナルの道具と比べると劣化が激しく、さらに時間を経れば投影したものは世界の修正により魔力に戻ってしまう。また、イメージに破綻が起きても霧散してしまう<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ">『Fate/complete material Ⅲ』44ページ「魔術の特性」より。</ref>。
 
本来は失われたオリジナルを数分間だけ自分の時間軸に映し出して代用する魔術であり、外見だけのレンタル<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ"/>。投影した道具はオリジナルの道具と比べると劣化が激しく、さらに時間を経れば投影したものは世界の修正により魔力に戻ってしまう。また、イメージに破綻が起きても霧散してしまう<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ">『Fate/complete material Ⅲ』44ページ「魔術の特性」より。</ref>。
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ともかく欠点だらけであるが、[[衛宮士郎]]と[[エミヤ|アーチャー]]は投影した品がずっと残っているが、これは[[固有結界]]「無限の剣製」によるもの。故に彼らの投影がどれだけデタラメなのかがうかがい知れる。
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[[衛宮士郎]]と[[エミヤ|アーチャー]]の投影は[[固有結界]]「無限の剣製」の派生であり、いつまでも消えない点で異なっている。本来の投影は『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』で日の目を見ることになった。
 
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=== ガンド ===
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北欧に伝わる呪いが起源。対象を人差し指で指差し呪うことで、病いを与える。<br>詳細は「[[ガンド]]」を参照。
      
=== 転換 ===
 
=== 転換 ===
 
魔力、霊魂、精神といったものを別のモノに移して定着させる魔術。応用範囲は広いが、それだけに極めるのが困難な魔術でもある。
 
魔力、霊魂、精神といったものを別のモノに移して定着させる魔術。応用範囲は広いが、それだけに極めるのが困難な魔術でもある。
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[[遠坂家]]、[[エーデルフェルト家]]はこの魔術系統を得意とする。また、[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]の「転生の魔術」もこの発展系であるとされている。
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[[遠坂家]]、[[エーデルフェルト家]]はこの魔術特性を得意とする。また、[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]の「転生の魔術」はこの発展系である。
    
==== 宝石魔術 ====
 
==== 宝石魔術 ====
 
宝石などの鉱物に魔力を込めて行う魔術。<br>詳細は「[[宝石魔術]]」を参照。
 
宝石などの鉱物に魔力を込めて行う魔術。<br>詳細は「[[宝石魔術]]」を参照。
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=== 置換魔術 ===
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フラッシュ・エア。何かを何かで置き換える魔術。<br>詳細は「[[置換魔術]]」を参照。
      
=== 支配 ===
 
=== 支配 ===
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=== 魅了 ===
 
=== 魅了 ===
 
他人(主に異性)を強烈に惹き付ける魔術。「チャーム」とルビが振られることも。支配と違い、相手を操るわけではない。<br>[[玉藻の前]]の呪法にはこの要素が含まれており、主に権力者の寵愛を得るために使われていたらしい。[[ディルムッド・オディナ|ディルムッド]]の黒子の呪いもこれに当る。
 
他人(主に異性)を強烈に惹き付ける魔術。「チャーム」とルビが振られることも。支配と違い、相手を操るわけではない。<br>[[玉藻の前]]の呪法にはこの要素が含まれており、主に権力者の寵愛を得るために使われていたらしい。[[ディルムッド・オディナ|ディルムッド]]の黒子の呪いもこれに当る。
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=== [[ルーン魔術]] ===
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魔術系統の一つ、ルーンを用いた魔術。<br>詳細は「[[ルーン魔術]]」を参照。
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===黒魔術(ウィッチクラフト)===
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生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。<br>その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。また「呪術」に非常に近い性質を持つ。<br>使用者は[[沙条綾香]]、[[玲瓏館美沙夜]]、[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]、[[周瀬律架]]など。また、[[メイ・リデル・アーシェロット]]も近代黒魔術という系統を扱う。
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=== 死霊魔術(ネクロマンシー) ===
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読んで字のごとく死体と共に発展してきた魔術。<br>会得する者は先ず、己の「死」を見つめる所から修練を開始する。自分自身に幻術をかけ、肉体が腐乱していく様を幾度となく観察する。そして鏡越しに見ていた自分が朽ち果てていく姿から「死」を見つめ、「死」を抱き、命が「死」と共にある事を知り、最終的に「死」を統べることを目標とする。<br>シンプルな用途としては死者を食屍鬼に作り変え、死体を継ぎ接ぎして生み出した怪物を蘇生させて使役する。この魔術を操る[[獅子劫界離]]は魔術使いとして研鑽を積んでおり、魔術師の死体や魔獣の屍から礼装を作り出す。<br>元々、この魔術は研究する上でも大量の死体を必要とし、一流の死霊魔術師は革命やクーデターで大量虐殺が行われると狂喜乱舞して死体を掻き集める事が宿命と言われ、古来から常に戦場で危険と共に在ったとされる。
      
===蝶魔術(パピリオ・マギア)===
 
===蝶魔術(パピリオ・マギア)===
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魔術理論に極東の宗教形態を習合した日本の魔術。<br>西洋の魔術とは違い、半分が宗教なので神秘の秘匿性にはある程度許諾されている。<br>習得には自然環境での修行を行い、体得すると天狗飛び切りの術や天狗の炎などの「験力」が扱える。
 
魔術理論に極東の宗教形態を習合した日本の魔術。<br>西洋の魔術とは違い、半分が宗教なので神秘の秘匿性にはある程度許諾されている。<br>習得には自然環境での修行を行い、体得すると天狗飛び切りの術や天狗の炎などの「験力」が扱える。
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=== [[魔眼]] ===
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=== 魔眼 ===
 
外界からの情報を得る為の物である眼球を、外界に働きかける事が出来るように作り変えた物。<br>主に魔術師が持つ一工程の魔術行使で、視界にいるものに問答無用で魔術をかけるというもの。その隠匿性と能力から魔術師の間では一流の証とされる。しかし人工的な魔眼では「魅惑」や「暗示」までが限度で、それ以上強力な魔眼の保持者は全て先天的な能力者である。そして、これら先天的な能力は魔術によって再現する事は出来ない。<br>詳細は「[[魔眼]]」を参照のこと。
 
外界からの情報を得る為の物である眼球を、外界に働きかける事が出来るように作り変えた物。<br>主に魔術師が持つ一工程の魔術行使で、視界にいるものに問答無用で魔術をかけるというもの。その隠匿性と能力から魔術師の間では一流の証とされる。しかし人工的な魔眼では「魅惑」や「暗示」までが限度で、それ以上強力な魔眼の保持者は全て先天的な能力者である。そして、これら先天的な能力は魔術によって再現する事は出来ない。<br>詳細は「[[魔眼]]」を参照のこと。
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魔力を編んだ網を張り、その内部、あるいは境界部に手を加えるという地形魔術。地形にかけるものであるため、普通は移動できない。<br>ここ数百年の結界は術者を守るものと相場は決まっている。人目につかないよう区域を遮断してしまうものや、魔術行使を制限するなど効果は様々。[[固有結界]]という大例外も存在する。
 
魔力を編んだ網を張り、その内部、あるいは境界部に手を加えるという地形魔術。地形にかけるものであるため、普通は移動できない。<br>ここ数百年の結界は術者を守るものと相場は決まっている。人目につかないよう区域を遮断してしまうものや、魔術行使を制限するなど効果は様々。[[固有結界]]という大例外も存在する。
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==== 固有結界 ====
 
術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界のこと。<br>詳細は「[[固有結界]]」を参照。
 
術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界のこと。<br>詳細は「[[固有結界]]」を参照。
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推進方法は最大瞬間風速的なジェット飛行法、低燃費でのんびり空を行くエーテルセイル帆船法、目的地に楔を打って魔術アンカーで引っ張ってもらう[[蒼崎橙子]]立案のアンカーアトラクションアセンション、通称トーコトラベルがある。女性魔術師の中では新たな推進方法を発表するのがトレンドであるが、トーコトラベルを超える新発明はなされていない。<br>
 
推進方法は最大瞬間風速的なジェット飛行法、低燃費でのんびり空を行くエーテルセイル帆船法、目的地に楔を打って魔術アンカーで引っ張ってもらう[[蒼崎橙子]]立案のアンカーアトラクションアセンション、通称トーコトラベルがある。女性魔術師の中では新たな推進方法を発表するのがトレンドであるが、トーコトラベルを超える新発明はなされていない。<br>
 
ごく短時間の浮遊であれば専用の礼装が存在し、召喚した低級霊でも滑空くらいは可能だが、長距離を確実に飛行するのは現代では至難で、実行するとなると色位レベルの魔術師が自分の土地や魔力確保の条件などをひたすら揃えるくらいは必要となる。なお、トーコトラベルは飛行魔術の中でも反則技である。
 
ごく短時間の浮遊であれば専用の礼装が存在し、召喚した低級霊でも滑空くらいは可能だが、長距離を確実に飛行するのは現代では至難で、実行するとなると色位レベルの魔術師が自分の土地や魔力確保の条件などをひたすら揃えるくらいは必要となる。なお、トーコトラベルは飛行魔術の中でも反則技である。
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=== 置換魔術 ===
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フラッシュ・エア。『プリズマ☆イリヤ』に登場。何かを何かで置き換える魔術。<br>詳細は「[[置換魔術]]」を参照。
    
=== その他 ===
 
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