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1,312 バイト追加 、 2018年8月10日 (金) 03:53
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==概要==
 
==概要==
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虚空からの降臨者。迷信より降臨せし者。<br>
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この世界の外から来訪したとされる"異存在"。異邦からの降臨者。<br>
宇宙どころか並行世界や異世界ですらない領域外の存在(「外宇宙」に潜む邪神)の干渉を受け、その性質を宿した者を指す。<br>
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本来であれば英霊ではない、サーヴァントと性質が酷似している「何か」。<br>
それだけでなく、例えば狂気の内にありながら純粋さを失わない・あるいは狂気に呑まれながらそれを逆に呑み尽くしたなど英霊としての自我を保った者のみが、サーヴァント「フォーリナー」としての資格を持ち得る。<br>
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霊基の存在が認められたことから、特例中の特例としてカテゴリ『人類の脅威』を持つ特殊霊基と定められ、エクストラクラスの一種として扱われている。<br>
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外宇宙の異常識そのものであり、「この世界」たる地球とその円環の宇宙の法則とは全く別の摂理を有する。<br>
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現時点では「何らかの要因で霊基を獲得した、『人類の脅威』となりうる地球外の存在」というかなり広範な定義が設けられている。<br>
故に「この世界」を基盤とする法則とは相容れず、[[ギルガメッシュ|裁定者]]の千里眼、[[魔術]]という根本原理、星を守護する[[抑止力]]であろうとも例外なく彼らの前には無力となる。<br>
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故に「フォーリナー」と呼べるサーヴァントの由来は各々で異なり、他天体からの降臨者、[[捕食遊星ヴェルバー|異星文明が生んだ捕食遊星]][[アルテラ (EXTELLA)|尖兵]]、果ては[[アビゲイル・ウィリアムズ|別次元に棲む『深淵の邪神』]][[葛飾北斎|魅入られた者]]までもが該当する。<br>
これまで登場したのは以下2人。
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これまでに明確にサーヴァント「フォーリナー」として登場したのは以下の2人。
 
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『[[Fate/Grand Order]]』では[[バーサーカー]]のクラスに有利かつ耐性を持つが、[[アルターエゴ]]のクラスに不利で、フォーリナー同士では互いに弱点を突き合うという相性となっている。<br/>狂気に飲まれた者では狂気そのものには抗えないが、強固な自我を持つ者、あるいは自我そのものであれば狂気に対抗し得るといったところか。
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このうち[[アビゲイル・ウィリアムズ]]、[[葛飾北斎]]については、宇宙どころか並行世界や異世界ですらない別次元、'''「この宇宙」ならざる領域に座す高次生命(『深淵の邪神』)'''の干渉を受け、その性質を宿した者とされる。<br>
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曰く『虚空からの降臨者』、『迷信より降臨せし者』。<br>
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彼女らは外宇宙の異常識そのものであり、物語の舞台となる「この宇宙」の法則とは全く別の摂理を有する。<br>
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故に「この宇宙」を基盤とする法則とは相容れず、[[ギルガメッシュ|裁定者]]の千里眼、[[魔術]]という根本原理、星を守護する[[抑止力]]であろうとも例外なく彼女らの前には無力となる。<br>
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『[[Fate/Grand Order]]』では[[バーサーカー]]のクラスに有利かつ耐性を持つが、[[アルターエゴ]]のクラスに不利で、フォーリナー同士では互いに弱点を突き合うという相性となっている。
    
==メモ==
 
==メモ==
 
*フォーリナー (Foreigner)とは一般的に「外国人」「異邦人」を意味する言葉だが、上記の通りFateでは「降臨者」の読み名に当てられている。
 
*フォーリナー (Foreigner)とは一般的に「外国人」「異邦人」を意味する言葉だが、上記の通りFateでは「降臨者」の読み名に当てられている。
*クラスアイコンは恐らく「彗星」を象ったもの。アビゲイルが幼少期に見たとされる箒星が由来か。
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*『[[Fate/Grand Order]]』におけるクラスアイコンは、恐らく「星」を象ったもの。地球外、即ち異星からの来訪者たちが該当しうることが由来か。
*アビゲイル、北斎どちらも第三霊基は邪神の意匠を思わせる外見と生気を感じさせない肌となる。<br/>なお、「異端なるセイレム」に登場した[[ラヴィニア・ウェイトリー]]にも類似色の肌が見られるが、作中の台詞から彼女も邪神の影響を受けて肌色が変化したものと思しい。
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*フォーリナーの中でも、『深淵の邪神』に魅入られたとされる[[アビゲイル・ウィリアムズ]]と[[葛飾北斎]]は、第三霊基においてクトゥルフ神話の邪神の意匠を思わせる外見と生気を感じさせない肌へと変化する。「異端なるセイレム」に登場した[[ラヴィニア・ウェイトリー]]にも類似色の肌が見られるが、作中の台詞から彼女も邪神の影響を受けて肌色が変化したものと思しい。
    
==話題まとめ==
 
==話題まとめ==
;Fateにおける「降臨者」の存在
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;Fateにおける「降臨者」
:「フォーリナー」というエクストラクラスは『Grand Order』で初登場したものだが、「降臨者」という単語自体は『Fate/EXTELLA』で既に登場していた(曰く、遥か一万四千年前にムーンセルと地上に[[アルテラ (EXTELLA)|セファール]]が顕れた時、当時地球に降りていた他天体からの「降臨者」も蹂躙されたという)。
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:「フォーリナー(降臨者)」というエクストラクラスは『Grand Order』で初登場したものだが、「降臨者」という単語自体は『Fate/EXTELLA』で既に登場していた。『Fate/EXTELLA』においては、遥か一万四千年前にムーンセルと地上に[[セファール|セファール]]が顕れた時、当時地球に降りていた他天体からの「降臨者」も蹂躙されたとされており、この時点で[[アリストテレス]]に代表される他天体から来訪した存在も「フォーリナー(降臨者)」と見なされうることが示唆されていた。
:ただし、そもそも「フォーリナー」に関連する邪神は'''他天体からの降臨者ですらない(根本的に摂理が異なる「外宇宙」の高次生命、要するに型月世界に属さない存在)'''であるため、此方の「降臨者」は単に[[アリストテレス]]に代表される同じ宇宙での、他の星の生命体でしかない可能性が高い。
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:なお、「フォーリナー」であるアビゲイル・ウィリアムズと葛飾北斎に関連する『深淵の邪神』は'''他天体からの降臨者ですらない(根本的に摂理が異なる「外宇宙」の高次生命、要するに型月世界に属さない存在)'''とされており、『Fate/EXTELLA』にて示された「降臨者」とも異なる高次元の生命体である。
    
;適性を持っている可能性のある英霊
 
;適性を持っている可能性のある英霊
:最有力なのは、型月設定において実際に異界と繋がってしまったとされる[[フランソワ・プレラーティ]]であろうか。<br/>クトゥルフ神話内で「ニトクリスの鏡」が有名な[[ニトクリス]]も候補ではあるが、本人が邪神と明確に接触した描写はないため適正があるかは微妙なところである。
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:最有力なのは、型月設定において実際に「異界(クトゥルフ神話の邪神の領域)」と繋がってしまったとされる[[フランソワ・プレラーティ]]であろうか。<br/>クトゥルフ神話内で「ニトクリスの鏡」が有名な[[ニトクリス]]も候補ではあるが、本人が邪神と明確に接触した描写はないため適正があるかは微妙なところである。
:クトゥルフ神話に登場する高位の神「ニャルラトホテプ」は多種多様に過ぎる化身を持っており、これらの化身を考慮に入れる場合は解釈次第で適性を持たされてしまうであろう英霊は大幅に増える。かの[[織田信長]]もその内の一人である。
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:クトゥルフ神話に登場する高位の神「ニャルラトホテプ」は多種多様に過ぎる化身を持っており、これらの化身を考慮に入れる場合は解釈次第で適性を持たされてしまうであろう英霊は大幅に増える。かの大英霊、[[織田信長]]もその内の一人である。なお、「無貌の神」と呼ばれる顔のない漆黒のスフィンクスはエジプトにおいてニャルラトホテプが崇拝されていた時の化身の一つとされるが、[[オジマンディアス]]の宝具「光輝の大複合神殿」の最奥部には、スフィンクスを統率するされる王種である顔のない神獣「スフィンクス・ウェヘムメウスト」が座するという。
:「無貌の神」と呼ばれる顔のない漆黒のスフィンクスも化身の一つだが、[[オジマンディアス]]は顔が見えない宇宙柄のスフィンクス・ウェヘムメウストを保有している。
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:地球外の存在という意味では、『Fate』の世界観において遥か太古に小惑星に付着する形で飛来したとされる南米の神性も該当しうる。
:『Fate/EXTELLA LINK』において[[アルキメデス]]は[[アルテラ (EXTELLA)]]のことを「フォーリナーとも呼べる特例のサーヴァント」と言及しているためヴェルバー関連のサーヴァントにも適正が居る可能性がある。
      
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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