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魔術師とは、この「根源」への到達、究極にして無なるものを求めてやまない人種のこと。<br>元をただせば、魔術師とは根源を探求する学者。それが根源へ至る手段に魔術を用いるから、魔術師と呼ばれるだけ。
 
魔術師とは、この「根源」への到達、究極にして無なるものを求めてやまない人種のこと。<br>元をただせば、魔術師とは根源を探求する学者。それが根源へ至る手段に魔術を用いるから、魔術師と呼ばれるだけ。
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根源から流れ出す事象の川は、当然、根源に近ければ「太い流れ」であるし、末端へと流れていけば、途中いくつもの支流に分かれて「細い流れ」となる。<br />事象を細分化する要因は、時の流れと人々の意識あり、人々に知られれば知られる程、それは細くまた複雑になる。これは「一般常識」とも言い換えられる。
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根源から流れ出す事象の川は、当然、根源に近ければ「太い流れ」であるし、末端へと流れていけば、途中いくつもの支流に分かれて「細い流れ」となる。<br>事象を細分化する要因は、時の流れと人々の意識あり、人々に知られれば知られる程、それは細くまた複雑になる。これは「一般常識」とも言い換えられる。
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そして、未だ大勢の人の手によって汲み上げられることなく、「太い流れ」を保っているものが、一般に知られていない「神秘」。(あくまで比較の話であり、神秘でさえ根源という最初からみれば細いものでしかない)
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そして、未だ大勢の人の手によって汲み上げられることなく、「太い流れ」を保っているものが、一般に知られていない「神秘」(あくまで比較の話であり、神秘でさえ根源という最初からみれば細いものでしかない)。
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流れが太いものも細いものも、根源から流れ出たという点で違いはない。<br>しかし、魔術師のように根源へと辿り着こうとしている者達にとって、細分化された一般常識程度の知識では、あまりに根源へは遠すぎる。<br>ゆえに、魔術師は根源へ至るために「神秘」を学ぶ。その「太い流れ」こそが、根源へと至るに足ると信じるから。<br>神秘=魔術が引き起こす「奇跡」などというものは、魔術師にとって瑣末なものでしかない。ただそれが根源に近いがため、魔術という手段を選んだに過ぎない。(現実的な話ではないが、もし魔術以外の手段で根源へ到達できるなら、魔術師は喜んでその方法を執る)
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流れが太いものも細いものも、根源から流れ出たという点で違いはない。<br>しかし、魔術師のように根源へと辿り着こうとしている者達にとって、細分化された一般常識程度の知識では、あまりに根源へは遠すぎる。<br>ゆえに、魔術師は根源へ至るために「神秘」を学ぶ。その「太い流れ」こそが、根源へと至るに足ると信じるから。<br>神秘=魔術が引き起こす「奇跡」などというものは、魔術師にとって瑣末なものでしかない。ただそれが根源に近いがため、魔術という手段を選んだに過ぎない(現実的な話ではないが、もし魔術以外の手段で根源へ到達できるなら、魔術師は喜んでその方法を執る)。
    
== 魔術のシステム ==
 
== 魔術のシステム ==
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魔力は精神と肉体に結びついている。そのため本物の精神が夢の世界に迷い込んだ状態で魔術を使用すると、実際に魔力が消費される。
 
魔力は精神と肉体に結びついている。そのため本物の精神が夢の世界に迷い込んだ状態で魔術を使用すると、実際に魔力が消費される。
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*大源(マナ):魔力の呼び名の一つ。自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。
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*大源(マナ):自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。
*小源(オド):魔力の呼び名の一つ。『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では精気とも。生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。
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*小源(オド):『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では精気とも。生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。
    
=== 呪文詠唱 ===
 
=== 呪文詠唱 ===
魔術を起動させるための動作。手続きで言うのなら、申請、受理、審査、発行のうち、最初の申請である。<br />
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魔術を起動させるための動作。手続きで言うのなら、申請、受理、審査、発行のうち、最初の申請である。
    
大別して二つあり、一つには、「門派ごとの魔術基盤に働きかける約束事」である呪文がある。一流派として安定した魔術を使用する際は、定められた形式通りに手順を踏まねばならない。その時の決まった言葉が呪文であり、「形式」であるため身振り等の他の要素も関わる場合もある。基本的には「世界に訴えかける」もので、大呪文、大儀式の類。
 
大別して二つあり、一つには、「門派ごとの魔術基盤に働きかける約束事」である呪文がある。一流派として安定した魔術を使用する際は、定められた形式通りに手順を踏まねばならない。その時の決まった言葉が呪文であり、「形式」であるため身振り等の他の要素も関わる場合もある。基本的には「世界に訴えかける」もので、大呪文、大儀式の類。
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;呪術
 
;呪術
:古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。[[玉藻の前]]が操るダキニ天法は、通常の魔術が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対して、「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、物理現象にあたる。この性質のためサーヴァント相手でも「対魔力」に一切威力を阻害されない、という圧倒的なアドバンテージを持つ。また[[メフィストフェレス]]は古典的西洋呪術を扱う。
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:古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。[[玉藻の前]]、[[殺生院キアラ]]が操るダキニ天法は、通常の魔術が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対して、「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、物理現象にあたる。この性質のためサーヴァント相手でも「対魔力」に一切威力を阻害されない、という圧倒的なアドバンテージを持つ。
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:また[[メフィストフェレス]]は古典的西洋呪術を扱う。[[望月千代女]]は信濃巫としてある種の呪術を修めるが、アサシンクラスの為、行使能力の多くが失われている。
 
:魔術協会は呪術を学問ではないと蔑視しており、中東圏に大きく遅れをとっている<ref group="出">「Fate用語辞典-魔術協会」『Fate/side material』p.74</ref>。但し魔術協会にもアラブの呪術に端を発する魔術を使う[[アトラム・ガリアスタ]]が居る。
 
:魔術協会は呪術を学問ではないと蔑視しており、中東圏に大きく遅れをとっている<ref group="出">「Fate用語辞典-魔術協会」『Fate/side material』p.74</ref>。但し魔術協会にもアラブの呪術に端を発する魔術を使う[[アトラム・ガリアスタ]]が居る。
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;治癒魔術
 
;治癒魔術
 
:傷を治す魔術。傷口からの出血を止めるものはともかく、失われた手首の再生となるとかなり高レベルの治癒魔術が必要となる。
 
:傷を治す魔術。傷口からの出血を止めるものはともかく、失われた手首の再生となるとかなり高レベルの治癒魔術が必要となる。
:[[言峰綺礼]]は霊媒医師で、霊体を繕うことで肉体も癒す外法を使う。これとの関係は不明だが、[[遠坂時臣]]から治癒魔術を学び、3年で彼を上回る腕前になっている。また[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]]は霊媒治療術を扱う。[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]の錬金術による治療は臓器移植同様のもの。
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:[[言峰綺礼]]は霊媒医師で、霊体を繕うことで肉体も癒す外法を使う。これとの関係は不明だが、[[遠坂時臣]]から治癒魔術を学び、3年で彼を上回る腕前になっている。
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:また[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]]は霊媒治療術を扱う。[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]の錬金術による治療は臓器移植同様のもの。
    
;飛行
 
;飛行
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;元素変換(フォーマルクラフト)
 
;元素変換(フォーマルクラフト)
:詳細不明。『Fate/Apocrypha』で[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]]が時計塔で教えていたとされる他、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』ではアシェアラ・ミストラスが扱う。作中で彼女は流動の魔術を行使していたが、これが元素変換かは不明。
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:詳細不明。『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』でアシェアラ・ミストラスが扱う。作中で彼女は流動の魔術を行使していたが、これが元素変換かは不明。
:元は旧Fateで沙条綾香がウィッチクラフトから鞍替えした陽性の魔術。『蒼銀のフラグメンツ』では[[エルザ・西条]]が風の元素変換を得意とする。<br>
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:『Fate/Apocrypha』にて、[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]]が時計塔で教えていたという元素'''転'''換との関連も不明。
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:元は旧Fateで沙条綾香がウィッチクラフトから鞍替えした陽性の魔術。『蒼銀のフラグメンツ』では[[エルザ・西条]]が風の元素変換を得意とする。
 
:『Fate/stay night』では魔術形式と書いてフォーマルクラフトと読む用語があったが、こちらは儀式を通して魔術を行使することを言うようだ。
 
:『Fate/stay night』では魔術形式と書いてフォーマルクラフトと読む用語があったが、こちらは儀式を通して魔術を行使することを言うようだ。
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**絶対に折れない剣でも、ソレを上回る神秘を持つモノとぶつかれば、折れることもある。
 
**絶対に折れない剣でも、ソレを上回る神秘を持つモノとぶつかれば、折れることもある。
 
*十の力の浮遊する神秘があったとして、一人なら十の力を使えるが、二人で五と五の力に分けられて使用されると、事実上力が弱くなる。
 
*十の力の浮遊する神秘があったとして、一人なら十の力を使えるが、二人で五と五の力に分けられて使用されると、事実上力が弱くなる。
*『Fate/Apocrypha』で[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|カウレス]]が行使していた残留思念の再生。<br>術式自体は簡単だが「拷問死とか極端な死の状況じゃないとうまく再生できない」「強大な魔術師なら死後に秘術を盗まれないようプロテクトしてる」「わりと早く薄らいでしまう」など幾つか欠点がある<ref group="出">[https://twitter.com/makoto_sanda/status/921757409483173890 三田誠Twitter2017年10月21日8時17分]</ref>。
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*『Fate/Apocrypha』で[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|カウレス]]が行使していた残留思念の再生。<br>術式自体は簡単だが「拷問死とか極端な死の状況じゃないとうまく再生できない」「強大な魔術師なら死後に秘術を盗まれないようプロテクトしてる」「わりと早く薄らいでしまう」など幾つか欠点がある<ref group="出">[https://twitter.com/makoto_sanda/status/921757409483173890 三田誠Twitter2017年10月21日8時17分]</ref>。
 
*『[[2015年の時計塔]]』によれば、(少なくとも[[蒼崎橙子]]レベルの魔術師であれば)「計算にしろ通信にしろ、携帯端末で出来る程度の処理は魔術回路で行える」。高位の魔術師ほど電子機器を軽んじているのは「そういったものに頼るのは未熟者だと公言しているようなもの」だから。
 
*『[[2015年の時計塔]]』によれば、(少なくとも[[蒼崎橙子]]レベルの魔術師であれば)「計算にしろ通信にしろ、携帯端末で出来る程度の処理は魔術回路で行える」。高位の魔術師ほど電子機器を軽んじているのは「そういったものに頼るのは未熟者だと公言しているようなもの」だから。
  
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