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4,806 バイト追加 、 2020年3月28日 (土) 02:00
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: その後、同じくサウナにて。マイルーム会話では「好きなものはない」と話していた彼だが存外気に入ったらしく、倒れたアシュヴァッターマンらが運び出されていった後も一人残ってゆっくり心身を癒していた。さすがは「120度の蒸し風呂に最高12時間、余裕のあまりカレーまで食べたアルジュナ」のオルタである(生前の経験から人間としての感覚が鈍っているという可能性もあるが)。
 
: その後、同じくサウナにて。マイルーム会話では「好きなものはない」と話していた彼だが存外気に入ったらしく、倒れたアシュヴァッターマンらが運び出されていった後も一人残ってゆっくり心身を癒していた。さすがは「120度の蒸し風呂に最高12時間、余裕のあまりカレーまで食べたアルジュナ」のオルタである(生前の経験から人間としての感覚が鈍っているという可能性もあるが)。
 
: 彼が登場するのは配達を40件こなした後だが、50件目の配達を終えて男性主人公がサウナ(=男湯)に行くと再び出てくるため、余程心地がよかったようである。
 
: 彼が登場するのは配達を40件こなした後だが、50件目の配達を終えて男性主人公がサウナ(=男湯)に行くと再び出てくるため、余程心地がよかったようである。
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; 「呼び声を聞き届け……。参上しましたが……。」
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: 「いみじかりしバレンタイン」にて、マスターからの「任務」に応じるべくやってきた、神に近い方のアルジュナ・オルタ。
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: この段階では祭事であることを理解していなかったため、疑問符を浮かべながらもチョコレートを食べて立ち去り、暫く経ってから真意に気づいて主人公の元へ戻ってくることになる。
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: なお、アルジュナ・オルタの受け取りシナリオは'''霊基第一段階と第三段階の2パターン'''が用意されており、最初の選択肢によって対応した姿に分岐するよう設定されている。
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; 「不味い……?<br/> ……。……失礼。<br/> 今の私は浮世離れしていること、この上ありませんが……。<br/> それでも……。真心を籠めて作られた物を踏みにじるほど……。<br/> 機械的ではありませんよ……。」
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: 「(渡したチョコレートは)不味くなかったか」と尋ねた際の返答。薄くも優しい微笑みを浮かべながら、その疑問をそっと否定する。
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: 異聞帯世界に君臨していた頃のパーソナリティとは異なり、その身が神に近いものであろうとも人の想いをくみ取り、寄り添えるようになっていることが窺える。
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; 「ええ、とても。<br/> ……サーヴァントとなった身の上ですが……。味は分かります。<br/> ……否。わからずとも───私は美味しいと、形容したでしょう。<br/> あなたが心を籠めて作られたもの。その感情を戴いたのですから。」
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: こちらは「美味しかったか」と尋ねた場合に聞ける返答。
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: 一度は神に成り果てた彼も味覚は機能を残していたようだ。尤も、仮にそれが失われていたのだとしても、そこに籠めた想いはきっと伝わったことだろう。
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; 「マスターと共にある限り、私は常に幸福ですが……。<br/> そういうことではなく? ふむ、なるほど。」
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: こちらは自室にやってきたマスターを出迎えた、人に近い方のアルジュナ・オルタ。
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: 用件を尋ねる質問に対して発された「ハッピーバレンタイン」の言葉にやはり疑問符が飛ぶ。その後、こちらではマスターから直接バレンタインの詳細を聞かされることに。
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; 「……いや、そうか。<br/> これはマスターから受け取った贈り物だからか……。」
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: 主人公より贈られたチョコレートを早速口にして「新鮮な甘さです」と形容したあと、そのような結論に至った理由を分析するアルジュナ。
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: 人体の機能も無論影響しているのだろうが、それ以上に「マスターから贈られたものだから」との考えに至り、笑みを深くする。
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: このように落ち着いた様子のオルタとは対照的に、オリジナルが終始どれだけ動揺していたかも一層よく分かるだろう。
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; 「……いえ。こちらは半貴石、あるいは準宝石と呼ぶべきもの。<br/> 石は人の手で仕分けられ、価値を決められる……。<br/> ですが、その前段階として、<ruby><rb>ただ輝こうとしただけで価値がある</rb><rt>・・・・・・・・・・・・・・・・</rt></ruby>。<br/> ……私はどうやら……そう認識しているようです。」/<br/> 「いいえ、これは厳密には宝石ではなく、半貴石、または準宝石と呼称されるものです。<br/> 価値こそ異なりますが、美しさは決して劣りません。<br/> そして何より、この石は美しく輝くことを選んだ。<br/> 美しく輝いているから美しいのではなく、輝こうとするからこその美しさ。<br/> あなたがいつまでも、この準宝石のような心を抱けるよう……。<br/> 私は心から祈るのです。」
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: こちらのアルジュナからの返礼品は「ただ美しいだけの価値なき鉱石」。
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: 魔術的にも金銭的にも本物の宝石とは比べるべくもない。それでも本物に劣らず輝こうとする様子こそが美しいのであり、そこにこそ真価を見出すことができるというもの。この贈答は神に近い方も、人に近い方であっても、彼がアルジュナである以上は変わらない。
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: かつて自らの手で不出来を仕分けていた神は、人と共に過ごすなかで何を思ったのか……何かと深く考えさせられる言葉である。
    
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